TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1151/26-Nov-2012

感謝祭 (Thanksgiving) の休暇明けのこの号には、いくつもの素晴らしい記事が揃った。Glenn Fleishman は、人気のラジオ番組がバンド幅の膨大な使用量急増を引き起こす原因となった iOS 6 のバグを、公共ラジオグループが特定したことを伝える。Adam Engst は、どのアプリがあなたの貴重なセルラーデータを消費しているのかを追跡できる iOS アプリ、DataMan Pro の新バージョンを使う方法を説明する。Adam はまた、Ambrosia Software のスクリーンキャプチャユーティリティ Snapz Pro X の Mountain Lion 互換アップデートにおける長所と短所を概観するとともに、巧みな iOS アプリ AcoustiCards で自分だけのための曲を贈られたり、Facebook 経由で実世界の贈り物を受け取ったりした体験を嬉しそうに語る。今回の特集記事は、iWeb と MobileMe の組み合わせに代わるものとして WordPress を使うことについて Steve McCabe が深く切り込んだ分析記事だ。最後に、私たちの最新の TidBITS Presents イベント、Glenn Fleishman が講師となった "Explaining the Big 3 Confusions with Messages" もお忘れなく。今週注目すべきソフトウェアリリースは、OS X Mountain Lion 10.8.2 Supplemental Update 2.0、Microsoft Office 2011 14.2.5 および 2008 12.3.5、PDFpen と PDFpenPro 5.9.2、Dropbox 1.6.0、CrashPlan 3.4.1、BusyCal 2.0.1、Typinator 5.3、それに Fission 2.1 だ。

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TidBITS Presents「Messages にまつわる三つの大きな混乱を解説」を見よう

  文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

第四回目の TidBITS Presents イベントは 2012 年 11 月 14 日に開催されて、"Take Control of Messages in Mountain Lion" の著者の Glenn Fleishman がおよそ 40 分間にわたり、OS X 10.8 Mountain Lion の Messages アプリの使い方に関してユーザーたちから私たちに多く寄せられた疑問や混乱について語った。とりわけ、Glenn は以下に述べる三つの問題点について解説しているので、どうぞ 時間のあるときにご覧頂きたい。ビデオよりもオーディオ版で聴きたい方は、私たちのウェブサイトでこの記事を開いて一番上にある Listen リンクをクリックするか、または TidBITS News iOS アプリで Listen ボタンを使うかすれば、プレゼンテーションのすべてが聴ける。あるいは、iTunes 経由で私たちのオーディオ版ポッドキャストを購読して聴くこともできる。

まず第一点、一つの Apple ID を複数の電子メールアドレスや iPhone の電話番号にも割り当てることができるので、iMessage が届くはずだと思った場所に届かない、あるいは望みのデバイスでは誰かに連絡したくてもできない、といった状況が起こりがちだ。Glenn の説明は、一つの iMessage アカウントにあなたのすべての電子メールアドレスを割り当てることですべてのデバイスにすべてのメッセージを受け取れるようにする方法も、どのデバイスがどのメッセージを受け取るべきかを選んで割り当てる方法も述べた。一般的に言って、最初はすべての電子メールアドレスを割り当てておき、その後同じメッセージがすべての場所に現われるのが煩わしくなれば特定のデバイスで特定のアドレスを無効にして行くことをお勧めしたい。最後に、リスナーからの質問に答えて、Glenn は Mac 上の Messages で iPhone の電話番号が選択肢に現われなかった場合には Mac 上でいったん iMessage アカウントからログアウトしてログインし直すことを勧めた。

次に第二点として、Glenn は私たちが Messages を使い始めた頃に狂乱状態に陥ってしまった問題について説明した。私たちは常日ごろ、電話をかける前にあらかじめテキストチャットを使って相手がいるかどうかを確認し、相手がいればテキストから音声に切り替えることに慣れ切っていた。Skype ならばこれは簡単だし、iChat でも簡単にできる。けれども Messages ではちょっと厄介だ。まず、Messages ウィンドウの右上の隅にある FaceTime ビデオカメラボタンを見る。これは実際にはメニューであって(誰がそんなことに気付くだろうか!)このメニューから電子メールアドレスか電話番号を選べばオーディオまたはビデオのチャットが開始できる。さらに問題をややこしくしているのは Messages が AIM やその他のインスタントメッセージングのアカウントをテキストのみの iMessage を混ぜ合わせていることだ。相手と接続する唯一の方法が iMessage である場合にのみ、オーディオやビデオは FaceTime 経由のみで可能となる。その上、FaceTime アプリ自体も使いにくい。ビデオを使わずオーディオのみにするのが困難になるように作ってあるし、オーディオ出力をシステムのデフォルトとは別のものに切り替えるコントロールが用意されていないからだ。(FaceTime 以外のオーディオ対応のチャットプログラムはすべて、Messages も含めて、そのコントロールを備えているというのに。)

最後に第三点として、Glenn は Messages における会話と iChat における記録 (transcript) との関係という話題に踏み込んだ。それらが ~/Library フォルダの中に保存されていることを示してから、彼は Messages における会話が複数のチャットの記録を一つにしたものだと説明した。(OS X 10.8 Mountain Lion と 10.7 Lion で ~/Library フォルダを常時見えるようにしておく方法については 2011 年 7 月 20 日の記事“Lion の隠れた Library に対処”参照。)会話を閉じればその記録も削除するかどうかを指定する環境設定項目があることを指摘してから、Glenn は Messages の Edit > Clear Transcript コマンドを使うべきではないと強調した。このコマンドは選択された人物に対応したすべての記録を消し去るものである上に、やり直し (undo) も利かないからだ。

皆さんがこのプレゼンテーションを楽しめて、その内容が皆さんの役に立つことを願っている。Messages に関して他の質問をお持ちなら、113 ページある電子ブック "Take Control of Messages in Mountain Lion" の中に答がないかどうか探してみて頂きたい。

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オランダ語および日本語の翻訳者急募!

  文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ご存じない方も多いだろうが、TidBITS は毎週オランダ語と日本語に翻訳されている。ボランティアの翻訳者たちによる結束力の強いそれぞれのグループが、何年にもわたって一緒に働いてくれているのだ。けれどもどんなボランティアの活動でも言えるように、時々は新しい活力が必要となる。オランダ語チームと日本語チームそれぞれのまとめ役が、新メンバーの募集の言葉を広めて欲しいと私に依頼してきた。

そこで、もしもあなたが英語と、オランダ語または日本語とに堪能なら(三つ全部は必要ありません - それができる人はすごいと思うけれども!)どうか私たちを助けてください。 オランダ語翻訳チーム日本語翻訳チームも、どちらも人手の不足に悩んでいて、あと何人かずつの力が加われば活動を継続することができます。基本的に、翻訳チームのメンバーは他のメンバーたちと協力して働いて、TidBITS の記事を英語からオランダ語または日本語に翻訳し、これらの言語で TidBITS を読んでいる何千人もの人たちのお役に立とうとするのが目的です。

オランダ語翻訳チームと日本語翻訳チームの詳細については、それぞれ説明のページがあるのでお読みください。どんな形ででもご協力頂ける方をお待ちしています。ご協力へのささやかな感謝として、翻訳者はすべての Take Control 電子ブックを無料で受け取ることができます。

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Snapz Pro X 2.5、ようやく Mountain Lion に対応

  文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

OS X 10.8 Mountain Lion が出荷されてから何カ月も経って、Ambrosia Software はようやくその人気の Snapz Pro X スクリーンキャプチャユーティリティを Apple の現行オペレーティングシステムに対応させた。Snapz Pro X 2.5 は白紙から作り直され、そして 10.8 Mountain Lion と 10.7 Lion にしか対応していない;更に Retina ディスプレイ付の MacBook にも対応している。

Snapz Pro X の静止画キャプチャ機能にはさほどの改良はなされていない。最も分かりやすいのは、スクリーンショットにはウィンドウが Object ツールを使って捕捉された場合、全アルファマスク (透明) と選択出来るシャドウが含まれる、そしてこのツールを使うと他のウィンドウで部分的に隠されたウィンドウも捕捉出来る。改悪となったのは、この Object ツールは、前のバージョンでは出来ていた メニューをもはや捕捉できないし、Dock や Desktop 上の個別のアイコンも捕捉できない 、というのも Mac OS X はこれらのアイコンを個別のウィンドウとして扱わないからである。どちらの場合でも、迂回策は Selection ツールを使うことであるが、四角を手動で引き出しそしてそれを望む所にぴったり合わせなければならない。この Selection ツールは高さと幅の数値に対してより良いフィードバックを、そして中心のピクセルの 16 進値を示す改善された拡大鏡も提供する。しかし残念なことに、この Selection ツールはもはや補助モニタ上の位置を覚えることはなく、そしてウィンドウの境界を自動的に付け加えることも出来ない。

Snapz Pro X 2.5 はまた書き直されたビデオキャプチャエンジンも搭載しており、機能と性能の強化を約束している。具体的には、Ambrosia は、録画された映画は今や Final Cut Pro の様なビデオアプリケーションとも互換性を持ち、そしてマイクと Mac オーディオトラックの両方を持つ映画は、これら二つのオーディオトラックをミックスして或いは別々にしたまま保存できると言っている。最後に、新しい設定を使うと、映画を記録する時に使うためにスクラッチフォルダを選択させてくれる。

その他の変更には、Snapz Pro X のインターフェース音のボリュームに対する設定、キャプチャ毎にユーザーに Save ダイアログを表示する Save As オプションが Send To メニューに新しく加わり、そして新しくなった Help タブが含まれる。Snapz Pro X 2.5 は Mac OS X 10.7.4 かそれ以降を必要とし、映画キャプチャの機能付きで $69 である (Snapz Pro X は、これまで映画キャプチャを必要としなければたったの $29 であった;どうもこのオプションは Ambrosia の Web サイトからは消えてしまったようである)。Snapz Pro X 2.x のユーザーには無料のアップデートとなっている。

正直言って、このアップデートはスクリーンショットのために Snapz Pro X に長いこと頼ってきた我々の様な者にとっては少々失望である。以前のバージョンは Mountain Lion 下で Object ツールを使うとクラッシュしてしまうので、Mountain Lion で仕事をするプロの著作者にとっては殆ど使いものにならなくなっていた。多くの人が Mac OS X に内蔵の Command-Shift-4 スクリーンショット機能に戻った、これを使うとメニューもウィンドウもオブジェクトとして捕捉出来る。そして Mac OS X に含まれた Grab ユーティリティは、タイマー捕捉、各種のカーソル、そしてシートに基づいたダイアログの捕捉を可能にしている。代替のユーティリティを探し始めた人もおり、画像管理と編集能力を持つ Global Delight の Voila や、スクリーン上にある全てのものを階層化された Photoshop 書類として捕捉する Wuonm の Layers などが例として挙げられる。

Snapz Pro X の更新された Mountain Lion 対応で、多くの人が代替品への必要度が減ったと感じるかもしれないが、あなたのニーズに適した他のスクリーンキャプチャユーティリティをご存じなら、コメントを通して知らせて欲しい。

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公共ラジオグループが iOS 6.0 のストリーミングバンド幅のバグを特定

  文: Glenn Fleishman: [email protected], @glennf
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Public Radio Exchange (PRX) は、さまざまの公共ラジオ番組の情報センターであり制作者でもあるが、This American Life やその他の番組で iOS 6.0 に関係したバンド幅使用急増が発生する問題に取り組み、このオペレーティングシステムの基本的な部分に存在する バグを発見した

PRX は 2012 年 10 月に、This American Life の制作者から相談を受け、バンド幅使用明細書の数字が急激に増えた理由を見つけ出す手伝いをして欲しいと頼まれた。自らのログを調べてみたところ、そこにも同様の問題が存在していることに気付いた。挙動を PRX が分離解析した結果、自らのストリーミングアプリに問題がないことが分かった。分析の結果は、iOS 6.0 においてネットワークのオーディオストリーミングを処理するための iOS フレームワークに依存して動作するアプリのいずれもが、多数の重複したリクエストを出していて、そのためダウンロードされるバイト数の総量が大幅に増えていることを示していた。ブログに記された実例では、30 MB のポッドキャストが、一つのエピソードが終わるまでに 100 MB も消費したという。この数字はまさに、私たちや読者たちが目にしたものと全く同等の比率 (30 MB が 100 MB を消費) であった。

PRX は、このバグが iOS 6.0.1 で消えたことと、iOS 5 では再現できなかったことを報告している。また、PRX は Wi-Fi 経由のアクセス以外でのテストを実施しなかった。それでもなお私たちは、この問題がストリーミングメディアのみのものではないし Wi-Fi に限られたものでもないと思っている。読者たちは今も、Podcasts アプリや、その他のストリーミングオーディオおよびビデオのアプリなどを使っていなくても 3G、4G、LTE で膨大なデータ消費が生じる問題を報告し続けているし、それは自宅の Wi-Fi ネットワークの範囲内にいても、あるいはモバイルブロードバンドの使用を無効にできるプログラムを使っていても起こる。また、iOS 6.0.1 にアップデートした後も依然として問題が起こっていると即座に Twitter に書き込んだ人たちもいた。

私たちもこの問題に関係する記事を書いてきた。Matt Neuburg が深く問題に切り込んだ“iOS 6 の不可思議なセルラーデータ使用量: もう一歩深く検討する”(2012 年 10 月 24 日) と、それより前に私が分析を述べた“iOS 6 の不可思議なセルラーデータ使用量の背後にあるもの”(2012 年 9 月 29 日) をご覧頂きたい。今書いているこの記事の最初の版が出された後になって、個々のアプリごとのセルラーデータ使用量を報告することのできる iOS アプリ DataMan Pro が再び登場したことについて Adam が紹介記事を書いている。(2012 年 11 月 20 日の記事“DataMan Pro で iOS のアプリ別データ使用を追跡”参照。)

もしもあなたが依然として不可思議なセルラーデータ使用量の急増を経験しているなら、カスタマーサービスに連絡してその分の料金の請求を削除するよう頼むとともに、あなたの使用量の状況と、この問題についてあなたがキャリアにかけた電話のやり取りの内容をきちんと記録しておかれることをお勧めする。後日、返金のための正式な手続きが必要となった場合に備えてのことだ。

(PRX の話へのリンクを記事に載せた The Next Web の Michael Panzarino に感謝したい。また、私たちの以前の記事へのリンクを載せてくれたことにも謝意を表したい。)

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DataMan Pro で iOS のアプリ別データ使用を追跡

  文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

この話題は初めてという方のために説明しておくと、iOS 6 がリリースされて以来、一部のユーザーが、以前と使用パターンが変わっていないにもかかわらずセルラーデータ使用量の大幅な増加を経験している。ここで「大幅な増加」と言っているのは毎月数千メガバイトという違いであって、毎月数ギガバイトの増加をみたという人さえも少数ながらいる。特に、これまで前契約から既得権として継続された毎月 200 MB で $15 というプランを使っていた人たちにとっては、データ使用量が大幅に増えて料金が急増することになってしまった。少なくとも、あるべきコストに比べれば高すぎる状態となっている。

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私たちはしばらく前から、この問題について記事を書いてきた。まず Glenn Fleishman が“iOS 6 の不可思議なセルラーデータ使用量の背後にあるもの”(2012 年 9 月 29 日) を書き、それを受けて Matt Neuburg がさらに深く踏み込んで“iOS 6 の不可思議なセルラーデータ使用量: もう一歩深く検討する”(2012 年 10 月 24 日) を書いた。つい最近には、Glenn がバンド幅の過剰使用を引き起こす iOS 6.0 のバグに関する報告記事(2012 年 11 月 14 日の記事“公共ラジオグループが iOS 6.0 のストリーミングバンド幅のバグを特定”参照)を書いた。このバグそのものは iOS 6.0 と Wi-Fi とに特有のものであったけれども、私たちはこれが iOS 6 にアーキテクチャー上の問題が内在していることを示すものではないかと考えている。

問題に対する調査を遅らせていたのが、どのアプリがセルラーデータを消費しているのかを識別できるツールがないことだった。今年早くから、私はまさにこの機能を提供できる DataMan Pro というアプリをテストしていたのだけれども、この iOS 6 の問題が登場するよりも以前に Apple は DataMan Pro を App Store から取り下げてしまっていた。おそらく、アプリごとのデータ使用量を捉えるために使用していたテクニックが理由となったのだと思われる。私はそれ以前からずっと、DataMan Pro を開発した XVision の Johnny Ixe と連絡を取り合っていたのだが、彼はかなり大変なやり取りを経て、ようやく新バージョンの DataMan Pro に Apple の認可プロセスを通過させることに成功した。(App Store に再登場した最初のバージョン、バージョン 6.0 は、アプリごとの詳細情報を示す機能を持たなかった。現行のバージョン 6.1 になってこの機能が復活した。)

DataMan Pro はごく実用的なインターフェイスしか備えていないのでもう少しグラフィックデザインの面を改良すればいいのにとは思うが、それでも公表していることをきちんと実行してくれるし、そのためにあなたがプロファイルをインストールしたり、データをすべてプロキシサーバ経由で送ったりなどする必要はない。(他のアプリでそういうことをするものもある。)DataMan Pro をいったんインストールすれば、最初にすべきことはその設定だ。そのために、Current Usage スクリーンの左上にある歯車アイコンをタップする。メインの Settings スクリーンでは、毎月の請求日と、あなたが日ごと、週ごと、月ごとに割り当てたいと思うデータ使用量の上限を設定する。日ごとや週ごとにどれだけのデータを割り振るかは自由に選んでよいが、月ごとの数字は通常あなたのデータプランで定められた上限量と一致させておくのがよいだろう。また、警告のしきい値を設定しておいて、さきほど設定した三つの上限値のいずれについても現在の使用量がしきい値に設定した割合を超えるごとにリアルタイムの通知を出すようにもできる。ここでは Precise Tracking をオンにしておかなければならないことが重要だ。なぜなら、DataMan Pro がアプリごとのデータ使用量を追跡できるのは Precise Tracking がオンになっている場合に限るからだ。最後にもう一つ、位置情報に関連させて使用量を追跡したい場合には、Geotag の設定をオンにし、正確度のレベルを選んでおく。バッテリ寿命のためには 3 キロメートルのレベルにしておくのがよい。位置情報の追跡をする必要がない場合には、Geotag の設定をオフにしておけばいくらかバッテリ寿命が伸びるだろう。ただ、私の経験では DataMan Pro のせいでバッテリ寿命が大きく落ちたことはなかった。

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いったん設定が済めば、それ以上ほとんどすることはない。ただ DataMan Pro が終了してマルチタスキングバーから消えることのないように注意するだけだ。もしも何らかの理由で消えてしまっていれば、すぐに起動し直せばよい。

あなたのデータ使用量を評価するには、Current Usage スクリーンで Today、Week、Month のいずれかのボタンをタップする。それに続くいくつかのスクリーンで、日ごと、時間ごと、および 10 分ごとに区分けした使用量を見ることができる。いずれの場合にも、最初にセルラーデータの使用量が青い文字で、その後に Wi-Fi データの使用量がグレイの文字で、それぞれ表示される。

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いずれの区分けのデータ使用量画面でも、右上隅にあるアプリボタンをタップすればその期間中にデータを使用したアプリのリストが表示され、合計使用量の多い順に並べられる。日ごとの区分け画面ではアプリボタンの隣に共有ボタンがあって、位置情報によって使用量を表示したり、コンマ区切りの数値ファイル(iTunes の Apps リスト経由で読み出せる)として結果を書き出したりできる。残念なことに、その書き出されたファイルには時刻ベースの使用量明細しか含まれておらず、アプリごとに分けた使用量明細は含まれない。時間ごとあるいは 10 分ごとの区分け画面に移れば、データは地図上に表示できるのみで書き出すことはできず、共有ボタンが地図ボタンに変わる。

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そういうわけで、もしもあなたが予期せぬセルラーデータ使用を経験しているのであれば、または単にどのアプリがあなたのデータプランを消費しているのか知りたいだけであっても、DataMan Pro を試してみることをお勧めする。世にあるアプリの中で最も美しいものとはとうてい言えないが、アプリごとの使用量追跡に関しては、現在のところこのアプリに優るものはない。判明したデータをもとにあなたが何か行動を起こせるとお約束することはできない。大量のデータを使用していると報告された「アプリたち」が iOS の構成要素であってユーザーとしてのあなたが何のコントロールもできないということも十分あり得るからだ。でも、少なくとも私たちの手には具体的に Apple に報告できるデータがより多く集まることになる。

DataMan Pro の価格は $9.99 だ。私はこのアプリの iPhone 版しか使ったことがない。別途作られている iPad 版では、アプリごとの追跡ができるものがまだ Apple の認可を受けていないので、今すぐ購入することは可能だけれど、あなたが必要とするアプリごとの追跡機能が Apple の認可の関門を通り抜け、あなたの手に届くのがいつになるかは分からない。

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AcoustiCards と Facebook Gifts、贈り物を贈る難問を解決

  文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

私は数日前に 45 才になった。そして通常の誕生日おめでとうに加えて、二つの斬新な経験をプレゼントされた。これらはとても素晴らしかったので、紹介したい。

AcoustiCards -- 中でも注目すべきは、長期にわたる TidBITS の読者でメンバーでもある Paul Arnold から貰ったメールである。彼は私の誕生日を祝し、そして私に私の名前入りの誕生日ソング.を送ることで意識させずに新しい商品を宣伝するという意味でいい仕事をして見せてくれた。オンラインの誕生日カードは何も新しいことでは無いが、これは私に歌を送ってくれた初めてのものであり、そして背後には面白い話がある。

Paul は英国の BBC ラジオのプロデューサーで、この景気の先行きが不透明な時期の他の多くの人の様に、彼も一年前に勤務時間の削減に直面した。彼は、個人の名前入りの歌を贈り物として或いは挨拶として誰もが作れる様にする iOS アプリに対する彼のアイディアを実現することでこれに対処した。歌に対するリクエストをメールで寄せて貰うという彼の最初の考えは費用がかかりすぎるということで没になり、更に "Happy Birthday" のカスタムバージョンを作るというのもこの歌に拘わる知的所有権のためにお蔵入りとなった。

辿りついたのは彼のラジオ番組制作技術を十分に有効活用するものであった:それは AcoustiCards で、これはあなたに短い歌、通常の歌、或いはラブソングを作らせてくれ、かつそれぞれに幾つもの異なった形のものが提供され、最終的には名前入りのトラックへと継ぎ目なくミックスされる。DJ 紹介風の導入曲は何が起ころうとしているのか (お祝い、誕生日、旅立ち)、場所 (現時点では殆どが英国内の場所だが、将来はもっと増える)、ラジオのジャンル、そしてその人の名前を選択させてくれる。通常の歌も似ているが、受取人の名前、三つの関心事、特技、或いは資質を特定させてくれる - これらは誕生祝いにはピッタリである。そしてラブソングは、その人についてあなたが好きな色々なものに、そして面白いのは、あなたの内の一人が Star Trek のファンであるかどうかに基づいている。

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アプリが Paul と彼の仲間が録音した音をミックスする間 - リード歌手はロンドン在住の歌手 Sarah Ellen Hughes である - 最大で2分ほど待たされるが、その後あなたの歌のプレビューを聞くことが出来る。(もし何も聞こえてこない時は、iPhone の消音スイッチを切り替える。) もし曲が望んだようなものでなければ、戻って設定を変更し再度プレビューを聞くことが可能である。

ここまでは全て無料であるが、もしその歌を購入したければアプリ内購入として $0.99 (30 秒程の短い歌) から $2.99 (ほぼ 2 分の歌) で買える。購入手続きが完了すると、AcoustiCards は彼らのサーバー上のその歌へのリンクをくれる、そしてそのリンクを Facebook 或いは Twitter 上でポストするための、或いはメール経由で送るためのボタンも提供する。私は間もなく来る私の妹の誕生日のために歌を一つ手早く作り、その歌のリンクを自分自身に送った。こうすればそれを彼女にタイミングを合わせて送ることが出来る。(将来バージョンの AcoustiCards では、ひょっとすると通知を送る日を予め指定できるようになり、誕生日ソングを前もって準備し、それが正しい日に届けられるのを確実にすることが出来る様になるかもしれない。) 私の妹がそのリンクを辿ると、彼女は Web ページに行き着き、そこでその歌を聞いたり或いはダウンロードしたり出来る。

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1 December 2012 に、AcoustiCards はシーズンの歌詞を取り揃えた $1.99 のクリスマスキャロルを付け加え、そして購入されたキャロルからは $0.16 が英国のチャリティ団体 Music As Therapyに寄付される。

正直な話、私が Paul が贈ってくれた誕生日の歌を聞いた時、私の顔には満面の笑みがあった。そして私が Tonya に彼女へのラブソングを作って AcoustiCards アプリのデモをした時、彼女の眼には涙すらうかんでいた。我々は舞台裏で AcoustiCards がどの様な仕事をしているかは理解しているが - それはオーディオファイルを極めて滑らかにミックスしているだけ - 個人化することでその結果はとても感動的なものとなっている。ぜひ試してみてほしい!

Facebook Gifts -- 私は Facebook の大ファンという訳ではなく、多くの人にとっては明らかにインターネットの重要な側面と見なされているいるものに付いていくために、アカウントを保持しているだけ (こうすることで Twitter からクロスポストされたつぶやきを受けられる) というのが正直なところである。しかし、Facebook には一つだけ本当に好きになったものがある。それは友人や知人から誕生日の挨拶を受け取ることである。Facebook は私の誕生日を公開しているので、私は、幸せを祈る人たちからの私を暖かく穏やかな気分にさせてくれる沢山の言葉に目を通していくのが大好きであり、そしてメールよりも良いという稀なケースとなるが、こちらは殆ど返事を出さなくとも良いのが嬉しい。

今年、私の Facebook 誕生日のお祝いには新しい一ひねりが加わった、私の親友の Chuck Goolsbee からの実際の贈り物である。彼は Oregon にある Facebook の巨大なデータセンターの管理を手助けしている。 Facebook を長いこと使ってきた人の中には、人々に小さなアイコンを贈る能力を覚えておられる方もおられるかもしれない (もしそうであれば、あなたの方がきっと私よりもよく覚えておられるであろう、何故ならば私はこの機能は全く意味がないと思ったからである)。この新しい Facebook Giftsプログラムは、あなたの Facebook 友人や親戚に対して実際の贈り物を購入させてくれる。

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贈り物そのものは 100 以上の会社から出されており、そこには食料品、飲料品、家庭用品、花、赤ちゃんと子供向けのもの、ペット好きの人達のためのもの、そしてチャリティを援助する製品が含まれる。値段は $5 (Starbucks ギフトカード又はスマイル顔のクッキー) からおおよそ $150 (Lindt チョコレートバスケット) まであるが、大半のギフトは $20 から $50 の間である。これらのものはホリデイショッピングに合わせて届き始める気が利いたカタログに載っている類のものである - 誰もが絶対 必要 とするものではないが、贈り物として貰うには嬉しいもの。

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では何が Facebook Gifts を一般的なカタログショッピングとは違うものにしているのか? 私の印象は、多くのカタログよりもより多くの選択オプションがあることである - 食料品はとりわけ本当で、多くのものが色々な種類を取り揃えている。加えて、"カード" を選択することも出来、その中には有名文具店からのものもあり、そして独自のメッセージを入れられる - この方が一般的な包装に入ったギフトカードよりも少々感じが良い。この他にも、二つの主要な違いがある。

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一つは、これは Facebook なので、あなたは友人に贈り物を買ったという事実を - 何をではない - 全員が見られるよう彼らのタイムライン上に現れる選択も出来る (気前が良い!)。二つ目は、あなたの友人が通知を受けた時、Facebook は通知をメールと Facebook 上の公の或いは個人のメッセージ経由で送る、そして彼女はその贈り物をこのギフトプログラムの中で同価値かより安価なもの何とでも交換するという選択も出来る - 贈り手がその贈り物が交換されたことを知るすべは全くない。もしその贈り物が二週間以内に受け取られないと、その注文は自動的にキャンセルされる。(初めて使う前に、あなたが今何をしようとしているのか理解するため、Facebook の Gifts に関するヘルプの記事を熟読した方がいい。)

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私は私の贈り物をまだ実際に受け取っていないので、このプログラムの配達側についてのコメントはできないが、こちらは解決済みの問題であり、恐らくこのプログラムに製品が含まれている会社によって扱われているのであろう。この商取引を取り持つことで Facebook が幾らの分け前を貰うのかは分からないが、個人的には、Facebook がこの様な形で収入を得ることに問題は感じない。この Gifts プログラムは、Facebook の広告に比べ、Facebook のユーザーに真のサービスを提供しかつこのサイトのソーシャルネットワーキングの側面にも完全に沿っている。

Facebook Gifts は現時点では米国内のみで提供されているが、時間をかけて拡げられているので、あなたのところでは未だという可能性もある。理屈上は、あなたが友人のタイムラインを訪問した時、新しい Gift アイコンが現れるはずである;メインの Facebook Gifts ページから始めることも出来る。そして、もし誰かがあなたに贈り物をくれたとしたら、Facebook は直ちにあなたのアカウントを他の人に贈り物を贈れるようにする。

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WordPress を iWeb の代わりに

  文: Steve McCabe: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

iWeb は、決してハイパワーのウェブデザイン環境を意図して作られたものではなかった。Apple が 2006 年に iLife スイートの一部として iWeb を導入した時点では、既にハイエンドのウェブデザイン市場は Adobe の GoLive と Dreamweaver によって満たされていた。(Adobe は 2005 年に Dreamweaver を買収した。)その後 Adobe は 2009 年に GoLive を製品リストから外した。iWeb の方は、2011 年以降 Apple の iLife に対するアップデートには含まれなくなった。けれども Apple は一度も iWeb が生産中止になったという発表をしておらず(いかにも Apple らしいやり方だが)ただ iWeb について一切語らなくなっただけだ。おそらく、誰も気にしなくなるのを期待してのことなのだろう。それでも、そのことに気付いた人々は多くいて、iWeb のユーザーたち、とりわけ iWeb と、Apple の今は廃止された MobileMe との組み合わせのお陰でごく手軽にウェブに参加し続けることができていたユーザーたちは、これに変わるものはないかと探し回る羽目になった。

ごく単純化して言えば、iWeb はデザインと出版という二つの要素を組み合わせたものであった。あなたがページの内容を書いてレイアウトを決めれば、そのページがウェブサーバにアップロードされ、MobileMe への対応が内蔵されていたことによってすべてが非常に手軽にできた。さらにもっと本質を突き詰めれば、iWeb の中でウェブページを構築するためには、テーマを選び、テキストと画像を追加して、必要ならば Google Maps やカウントダウンタイマーなどの機能性をウィジェットを通じて追加する、というだけの作業で済んだ。だから、iWeb に代わるものを探すとなれば、そういった処理をこなすことのできるものが必要となる。確かに、iWeb の地位を狙っている競争者たちはさまざまで、Karelia の Sandvox、Softpress の Freeway Express、Realmac Software の RapidWeaver、The Escapers の Flux などいろいろあるが、私がお薦めするのは WordPress だ。これはちょっと違った角度から問題に取り組んでいるけれども、大体において同等の仕事をすることができ、その上に数々の利点をも備えているからだ。

WordPress を使い始める -- WordPress を使い始める最も単純な方法は、 WordPress.com でホストされるブログを書くことだ。基本的な参加だけならば無料だが、追加のストレージ容量を得たり、ブログから広告を取り除いたりするには料金がかかる。また、カスタムドメインも有料だ。けれどもカスタムドメインの料金は驚くほど競争力のない価格だ。.com ドメイン一つに年額 $18 かかる。ただし、公平に言えば、この料金にはサイトのホスティング料金も含まれている。ごく明快なサインアップの手順を踏めば、もう WordPress ブログが使えるようになる。カスタムドメインの料金を払っていない場合、あなたのブログの URL は [ブログ名].wordpress.com となる。それからいくつか設定を済ませれば、あなたのブログの dashboard を開くことができるようになる。そしてこここそ、WordPress と iWeb の最も大きな違いとなる。

WordPress においては、コンテンツはデザインとは分離したものとして扱われる。あなたがテキストを入力するのは、そのブログの dashboard にある編集領域だ。写真やビデオなどのメディアも同じようにして追加できる。この dashboard の中である程度のスタイル指定も可能だが、それは HTML と CSS の標準に従ったスタイル付けの範囲に限られる。例えば、文字をイタリック体にするのは実際には基盤となる HTML コードに em タグを追加することになる。一方、文字をボールド体にするのは strong タグを追加する。これらのスタイルが最終的にどう表示されるかはそのサイトの CSS スタイルに依存する。

すると、そのサイトの各ページやブログ記事などが MySQL データベースに保存され、WordPress テーマを構成する HTML コードの中に埋め込まれた PHP コードを通じてデータへのアクセスが行なわれる。(WordPress テーマについてはあとで説明する。)基盤となる PHP コードがどのような挙動をするかはこの記事で触れられる範囲を超えているが、ここで一つだけ強調しておきたいのはページ (page) と記事 (post) の違いだ。一般的なブログでは(例えば私の Moving To New Zealand ブログでは)単純に一連のブログ記事によってブログが構成されている。ところが WordPress は、ブログ記事を時系列順に表示する。最も新しいものが、リストの先頭に来る。個々の記事に普通通りのメタデータ、例えばタグ、カテゴリー、著者名などの情報を含めることができ、コメントを追加することもできる。

一方、ページは記事の特別の場合だ。ページは(記事のように)リストの一部としてではなく、個別に閲覧されるようにデザインされていて、ページにメタデータを付けることはできないけれどもテンプレートを使うことができる。ただし、そのサイトのアクティブなテーマが複数のテンプレートに対応している場合の話だが。記事は、一般的にブログのアップデートのために使われることが多いが、ページの方は、固定されたコンテンツに向いている。静的な HTML ページでうまく使えるコンテンツならば、WordPress のページに載せればそれに代わってうまく使えるだろう。

自分で独自にホストする -- WordPress の人気が相当に高まって、当初はシンプルなブログ作成ツールであったものが本格的なコンテンツ管理システムにまで成長し、例えば Arkansas 大学 Little Rock 校Tom JonesBenchmark Capitalなどのウェブサイトで使われるまでになったことにより、今やこれは多くの人気のウェブホスティングサービスからもサポートされるようになった。一般的に言って、cPanel ホスティングコントロールパネルシステムを使っているサービスならば、Fantastico スクリプティングスイートを通じて自動的に WordPress をインストールすることができる。手動でのインストールも可能だが、そのためにサーバ上の MySQL データベースに直接アクセスすることが必要となるので、実行は可能であってもかなり手ごわいものになるだろう。

WordPress.com にホストされたブログではなく、自らホストする WordPress インストールを使えば、数多くの利点が享受できるようになり、それによって iWeb よりもずっと有望な代替品となることができる。第一の、最も分かりやすい利点は、価格だ。WordPress は オープンソースのプロジェクトなので、ダウンロードするのもインストールするのも無料だ。いったんインストールを済ませれば、WordPress.com 経由で使っていたのとほとんど同一のやり方で運営できるようになる。Writing Helper など、使えなくなる機能も少数あるが、そのことを除けば全く同じユーザー体験が得られる。

第二の、より重要な利点は、拡張性だ。そしてこここそ、WordPress がその力量を存分に発揮し始めるところだ。WordPress.com にホストされたブログと全く同様、自らホストした WordPress サイトの見栄えも、テーマを通じて管理される。テーマは HTML ページを集めたパッケージであってサーバ上に位置し、そのサイトの基盤となる MySQL データベースとやり取りすることによりページのためのコードを生成し、最終的にそのコードがブラウザのウィンドウで使われることになる。新規のテーマはブラウズしたり、プレビューしたり、さらには dashboard からインストールしたりもでき、そのテーマの作者が有効にしている場合はオプションの変更もできる。自らホストした WordPress サイトでは、カスタム作成のテーマを開発することもできるようになっているので、それを FTP を通じてサイトのサーバの適切なディレクトリにアップロードして使える。

テーマ以外にも、WordPress サイトはプラグインを使ってかなり広範に拡張することができる。iWeb サイトのウィジェットが持っていた機能をこのプラグインに追加することもでき、その他さまざまの利用法がある。例えば、私のテクノロジー系ブログでは WP-Polls プラグインを使って右側のサイドバーにクイズを生成したり、私のレビュー記事に対するレーティングに Star Rating for Reviews プラグインを使ったりしている。

プラグインやテーマは一般的に無料で入手できる。なぜなら、WordPress の開発者たちは GNU Public License を厳格に解釈していて、プラグインやテーマについても WordPress の基本インストールと同じライセンスの下で働く派生的なものだと見なしているからだ。

残念なことに、品質管理の面では必ずしも一定のレベルが保たれているとは言えない。いくつかのテーマ、例えば Mandigo などは、唖然としてしまうほど多数のオプションを提供している。また、私が Steve's Tech Blog で利用している Desk Mess テーマなど、カスタマイズ用のオプションが一切提供されていないものもある。その上、入手が簡単なのに品質がバラバラだという現状では、自分の必要とするものがどれなのかを見極めるのが難しいことがある。私も、いろいろなプラグインを一つ一つ審査して、自分の必要とする機能を提供するのに最適な製品を見つけるために何日も費やしたことがある。例えば、カレンダーや、イベントマネージャタイプのプラグインはとてもたくさんあるけれども、中には予約の機能を提供しないものもあれば、繰り返すイベントを扱えないものもある。同様に、信頼できる lightbox プラグインを見つけようとして長い時間を費やし、残り少ない髪の毛を掻きむしり続けた苦い経験もある。いずれにしても、WordPress プラグインのディレクトリをずうっと見回せば、どれほど幅広い内容をさまざまのプラグインがカバーしているかの実感が掴めるだろうし、iWeb のウィジェットで出来ていたことは十分以上にカバーされていることも分かるだろう。

WordPress をコンテンツ管理に使う -- さきほども述べたように、今は多数のサイトで WordPress が使われ、その数はますます増えつつある。それは、コンテンツ管理システムとしての強みのお陰だ。これほどの成長を遂げるための鍵となったのが、ユーザーたちに役割を割り当てることのできる機能だ。

最初のセットアップの段階で、WordPress は管理者アカウントをセットアップするよう要求してくる。そうして設定された管理者ユーザーが、他のアカウントを作成することができ、それらのアカウントごとに、編集者、著者、など、それぞれの役割を割り当てる。それぞれの役割ごとに、さまざまなレベルのアクセス権が決まっている。例えば、管理者ユーザーは他のユーザーの書いた記事を編集することができるが、寄稿者ユーザーはそれができない。また、プラグインによってさらにきめ細かくユーザーごとの挙動を制御することもできる。それを使って、特定のアクセス権により細かな規定を定めたり、新たな役割に新たな権限のセットを割り当てたりすることもできる。

このような機能こそが、多くのユーザーを持つ大規模なサイトでは極めて重要となる。ただ、一人のユーザーが iWeb を使っていた仕事を引き継ぐためだけの目的には、このような機能はあまり関係がないかもしれない。けれども、複数のユーザーで iWeb ベースのサイトを使えるようにしたいと試みたことのある人は、必ずや WordPress のマルチユーザー機能を歓迎するだろう。

ウェブなしで作業する -- さきほど、WordPress がコンテンツとデザインを分離して扱う、と述べたことを思い出して頂きたい。WordPress の dashboard は WordPress サイトの当初の編集環境として作られているけれども、編集のためのツールは他にもいろいろとあって、ウェブページを通じてでなく独立の Mac アプリの内部から記事を投稿することもできる。

Red Sweater Software から $39.99 で出ている MarsEdit が、WordPress サイトにページと記事の両方を送る機能に関しては傑出した存在だ。インターネット接続がない場所でオフラインの作業をすることさえできる。これとは対照的に、myWPEdit の価格はたった $9.99 だが、こちらはオフラインで記事を書いたり編集したりはできない。MarsEdit の方は Tumblr やその他人気のウェブベースのサービスのために働くこともできるが、myWPEdit は WordPress 専用のツールだ。

公式の WordPress for iOS アプリもあるが、私の印象ではあまり役に立つようにも思えない。確かに iPhone からブログのアップデートができるのは便利だけれども、ほんの一行程度を超える長さの文章を iPhone のオンスクリーンキーボードで書くのは苦行という他はない。それよりも便利なのは写真やビデオを iPhone から直接投稿できることだ。写真のみ、あるいはビデオのみの記事をたくさん投稿している人ならば、あるいは、外出中に記事へのコメントを管理したり、編集したり、コメントに返信したりといったことをしたい人ならば、無料の WordPress for iOS アプリを試してみる価値があるだろう。

WordPress サイトを管理する -- WordPress サイトにある最も大きな潜在的欠点の一つは、自分で自前のハードウェアの上にホストするのでない限り、遠隔データの脆弱性が常に付きまとうことだ。TidBITS を読んでいる皆さんならばきっと間違いなく、異なるタイムゾーンに属し北半球と南半球の両方にある複数の場所にご自分のデータを常日ごろからバックアップしておられることだろう。けれども、WordPress ではその種のバックアップ戦略を打ち立てるのが困難だ。自らホストした WordPress サイトのテーマやプラグインなどをそのサイトのサーバからバックアップするのは簡単だが、サイトのコンテンツを含んでいるデータベースをバックアップするのはそれほど易しいことではない。WordPress には書き出し機能があるので、それをバックアップの代用とすることは可能だが、書き出されたものには WordPress の核心部分、つまりページ、記事、ユーザーデータなどのデータしか含まれておらず、プラグインで用いられる情報、例えばイベントマネージャのイベントや、テーマの設定データなどは書き出されない。 これらの機能を追加するためのプラグインも作られているが、それについては私がさきほど述べたプラグインの信頼性に関するコメントをここでもう一度思い出して頂きたい。

私がまだ WordPress を使い始めたばかりの頃、私は自分が作ったサイトのバックエンドにまでクライアントに何の拘束もないフルのアクセス権を与えてしまうという典型的な初心者のミスを犯してしまった。その次の朝、クライアントがパニックになって電話をかけてきて、それまでちゃんと機能していた美しいサイトが、太文字で「データベースへの接続を確立できません」と大きく書かれたスクリーンのみになってしまった、と言ってきた。証明はできなかったけれども、私には強い疑念が浮かんだ。彼の甥が、彼の言葉によれば「あの子はコンピュータのことなら何でも知ってるから、このサイトの運営を手伝ってもらおうと思ってるんだよ」とのことだったが、サイトを壊してしまったに違いない。その甥っ子には、もっと早くから警告の鐘を鳴らしておくべきだったのだ。結局、サイトは壊れたまま直らなかった。幸いにも、私はサイトをこのクライアントに渡す前にサイトの MySQL データベースをバックアップしていたので、破滅的悲劇には至らず、かなりの苦行という程度の作業でデータベースの再インストールができた。実際、cPanel を使うホスティングサービスの大多数は phpMyAdmin などの MySQL ツールを含めている。一定程度以上の規模で WordPress を使うことを計画している人には、こうした MySQL ツールに習熟しておくことをお勧めしたい。少なくとも、サーバに異常が起こった際に障害が起きた WordPress ユーザーの秘めた部分をそれらのツールで引き出せるようにはなっておいた方がいい。

行動を起こす -- ここまで読み進んでこられた方なら、きっと iWeb と MobileMe との組み合わせに代わるものとして WordPress を採用しようかと真剣に考慮しておられることだろう。喜ばしいことに、その移行の作業はそれほど難しくない。 Maciverse に、WordPress のインストールの方法と、iWeb ファイルからデータを抽出してそれを WordPress に読み込ませる方法との明快な解説が載っている。

手軽なウェブ出版の手段として MobileMe がもはや使えなくなった今、多くの Mac ユーザーたちがホスティングが必要だけれども居場所を失ったコンテンツを抱えて途方に暮れている。WordPress を使えば、確かに新たなやり方で物事を進めるために学習が必要ではあるけれども、その対価として柔軟性と拡張性の備わった、使いやすいプラットフォームが手に入る。少なくとも、WordPress が Steve Jobs に卒中を起こさせたことはない。

[Steve McCabe は英国生まれの Mac コンサルタント、技術ライター、そして教師であり、今は(テクノロジーとは最も無縁の理由から)ニュージーランドに住んで、ニュージーランドで体験した冒険を文章にし、テクノロジーを題材にしたブログを綴っている。Steve の初めての小説 "Crash Landing" は、彼が飛行機の操縦を習っていた経験にある程度基づいていて、現在ペーパーバック版が出ている。教壇に立ったりコンピュータに向かったりする仕事の合間、Steve は複数エンジンの計器飛行が許される商業パイロットでもあるのだ。]

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 11 月 26 日

  文: TidBITS Staff: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

OS X Mountain Lion 10.8.2 追加アップデート 2.0 -- 俳句でさえ言葉数が多いと思えるほどの簡潔なリリースノートに戻って、Apple が OS X Mountain Lion 10.8.2 追加アップデート 2.0 と呼ばれるものをリリースした。いわく、「2012 Mac システムに影響を与えるキーチェーンの問題」に対処しているという。これは 2012 年に投入されたすべての Mac システムに推奨されるが、これが何を修正するのか、その「問題」がどの程度深刻なものなのかについては何の手掛かりも与えられていない。App Store の Updates スクリーンから入手できるが、そこに登場しない場合はおそらくあなたの Mac に必要ないのであろう。(無料、26.65 MB)

OS X Mountain Lion 10.8.2 Supplemental Update 2.0 へのコメントリンク:

Microsoft Office 2011 14.2.5 および 2008 12.3.5 -- Microsoft が Office 2011 14.2.5 および Office 2008 12.3.5 をリリースした。これらは主として、個人的に報告されていた Microsoft Excel における 4 件の脆弱性 を解消するためのもので、特別に細工された Excel スプレッドシートをユーザーが開くと脆弱性によりリモートでコードが実行される可能性があった。また、Outlook 2011 にも修正が施され、Outlook.com アカウントに関して自動構成が正常に機能しない問題、PST ファイルからデータをインポートする場合の問題、配布リストの認識と展開に関する問題、Gmail アカウントでメッセージを移動する際の問題、および Word からコンテンツを貼り付けるか Windows 版の Outlook で生成されたメッセージに返信するかした場合にスペースが消えることがある問題が対処された。アップデートがうまく行かなければ、よくある問題への対処方法を説明した Known Issues ページを見るとよい。(Office for Mac ウェブサイトから、または Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、102 MB/218 MB)

Microsoft Office 2011 14.2.5 および 2008 12.3.5 へのコメントリンク:

PDFpen と PDFpenPro 5.9.2 -- Smile が PDFpenPDFpenPro の双方をバージョン 5.9.2 にアップデートした。これらの PDF 処理プログラムで保存が働かなくなっていた問題を修正するとともに、その他保存に関係するあまり一般的でないいくつかのバグも修正している。それ以外にも、詳細は明かされていないがいくつかのバグに対処が施された。いつもと同様、Mac App Store 版は大幅に遅れていて、現時点ではまだ(一月以上も前にリリースされた)バージョン 5.8.6 しかない。(新規購入 $59.95/$99.95、TidBITS 会員には 20 パーセント割引あり、無料アップデート、46.6/46.9 MB)

PDFpen と PDFpenPro 5.9.2 へのコメントリンク:

Dropbox 1.6.0 -- Google Chrome や CrashPlan などのアプリは何の問題もなく自動的に自分自身をアップデートできているように見えるのに、Dropbox は依然としてその点でつまずいているようだ。あなたがお持ちの Dropbox が、私たちのところと同じに、まだアップデートされていないのならば(メニューの上の Dropbox アイコンの上にポインタをかざせばツールチップにバージョン番号が表示される)Dropbox 1.6.0 をダウンロードした方がよいかもしれない。このバージョンでは、多数のファイルを使っているユーザーでも起動時間が短くなり、全体的なパフォーマンスが改善し、Dropbox クライアントアプリからウェブへのログインが改善されている。このアップデートではまたアイコンが新しくなって Retina ディスプレイでの見栄えが向上し、新しいインストーラのお陰であらかじめ旧バージョンを手で終了させる必要がなくなり、イタリア語とイベリア・スペイン語の翻訳版が加わった。あるいは、そのまま待っていればいずれは Dropbox が自分自身をアップデートするのかもしれない。(無料、23.1 MB、リリースノート)

Dropbox 1.6.0 へのコメントリンク:

CrashPlan 3.4.1 -- 新バージョンを入手するためにあなたは何もしなくてよいけれども、Code 42 Software が CrashPlan 3.4.1 をリリースした。人気あるこのインターネットバックアップソフトウェアに、プロキシサーバ経由でトラフィックをルートするネットワーク環境に対するサポートが追加されている。CrashPlan では以前からそうだが、新バージョンは自動的にインストールされるので、CrashPlan を走らせている人は全員既にバージョン 3.4.1 を持っているはずだ。いくつかのバグにも対処が施されている。主なものを挙げれば、ウェブでのリストアの際にディレクトリ名やファイル名にアポストロフィが含まれていても処理できるようになり、またいくつかの状況下でエラーを回避できるようになった。また、Backup Report が差分ゼロの項目をスキップするようになり、アーカイブのパスワードを変更した際に特定の状況下で新たなカスタムキーが作成されてしまうことがなくなった他、全体的なパフォーマンスの拡張もある。(30 日間の CrashPlan+ オンラインバックアップサービス試用ならば無料、19 MB、リリースノート)

CrashPlan 3.4.1 へのコメントリンク:

BusyCal 2.0.1 -- メジャーリリース BusyCal 2 が出てからまだそれほど経っていないが(2012 年 10 月 26 日の記事“BusyCal 2 とカレンダー同期と共有に関する無料の電子ブック”参照)BusyMac は今回 BusyCal 2.0.1 をリリースして、通知センターのアラームに代わる独自のアラームウィンドウを追加するとともに、Appearance 環境設定に HH:MM の時刻フォーマットを追加した。その他にも、Apple の Calendar に競合するこの製品の新バージョンには、フルスクリーンモード、BusyCal Menu ユーティリティ、24 時間フォーマットでの時刻の入力、ミーティングの招待状、カスタムの日付間隔、タイムゾーン、繰り返す To Do 項目、その他に関係する多数のバグ修正が施されている。クラッシュするバグもたくさん取り除かれた。(新規購入 $49.99、ただし現在は Mac App Store からのみ $29.99 でセール中、無料アップデート、8.3 MB、リリースノート)

BusyCal 2.0.1 へのコメントリンク:

Typinator 5.3 -- Ergonis が Typinator 5.3 をリリースし、テキスト拡張ユーティリティの世界はますます競争が厳しくなった。拡張結果の中に特殊キー (Tab、Return、矢印など) を含むものにも対応したことで、Typinator はフィールドからフィールドへと自動的に移動してフォームに書き入れることができるようになった。その他の改善点としては、大多数のアプリケーションにおいてクリップボードベースの拡張の速度が高速化し、Apple の iWork アプリケーションで最初の拡張が遅延することがなくなり、カーソル位置取りの正確度と速度が改善し、場合によって正しい拡張結果の代わりにクリップボード内容が挿入された問題を修正し、また AccountEdge Pro、Sublime Text 2、Fluid のサイト特定ブラウザ、Apple Mail、Quicken Essentials との互換性を改善している。(新規購入 24.99 ユーロ、 TidBITS 会員には 25 パーセント割引あり、無料アップデート、4.9 MB、リリースノート)

Typinator 5.3 へのコメントリンク:

Fission 2.1 -- 非常に多数の改善や修正を盛り込んで、Rogue Amoeba の Fission 2.1がリリースの日を迎えた。(最近のレビュー記事“Fission 2: オーディオ編集ツールの第2章”(2012 年 9 月 19 日) 参照。)最も目立つ変更点はこのオーディオ編集ソフトウェアがフルに Retina 対応になったことだが、内部的にはそれよりもっと興味深い改善がいくつも見られる。とりわけ、MP3 書き出しが固定ビットレート (CBR) と可変ビットレート (VBR) の双方に対応したこと、AAC 書き出しが High Efficiency エンコーディング (HE-AAC) に対応したこと、ALAC、FLAC、AIFF、WAV の各フォーマットがより多くのサンプルレートに対応したことなどが重要だ。さらに、Save As Chapterized AAC オプションがすべてのファイルで使えるようになり、QuickTime 経由で読み込まれたファイルに書き出しのみが許されるようにして意図せぬ上書きを予防し、Start ウィンドウの上へ Finder から、また iTunes からサポート対象のすべてのファイルをドラッグできるようになり、Save ダイアログがファイル拡張子を正しく処理するようになり、オーディオが .mov、.wma、.avi、.mp4 の各ファイルから読み込めるようになるなど、さまざまの改善がある。(新規購入 $32、TidBITS 会員には 20 パーセント割引あり、無料アップデート、10.6 MB、リリースノート)

Fission 2.1 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2012 年 11 月 26 日

  文: TidBITS Staff: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple の Fusion Drive にまつわる混乱を取り除こうという、Macworld の記事が2つある。

Macworld が Fusion Drive を調査 -- Apple の新しい Fusion Drive は、標準的なソリッドステートドライブ (SSD) と、普通のハードドライブとを組み合わせたものだ。これは興味をそそるしろものだが、SSD とほぼ同等なまでにパフォーマンスが改善すると同時に、ハードドライブのたっぷりした容量が手頃な価格で手に入ると宣伝している。Macworld の James Galbraith が、新しい Mac mini から Fusion Drive を引き出して、Apple が具体的に何をしたのかを見出す。(記事の最後のところの)コメント部分に、読者たちから役に立つ情報がいろいろと寄せられているので、そこもぜひ目を通しておきたい。

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Fusion Drive を自分で作る -- Macworld が出した Albert Filice の記事が、普通のハードドライブと SSD を使って自分の手で Fusion Drive を作成する方法を説明する。Terminal での作業に慣れている人ならば難しくはないが、作業を始める前に完全なバックアップを作っておくのを忘れてはならない。作業の結果、両方のドライブとも完全に消去されるからだ。

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