今週の大ニュースは、多くの Hollywood 女優たちの iCloud アカウントからヌード写真などが盗まれたことだ。Rich Mogull が Apple の公式声明を分析するとともに、iCloud のセキュリティを改善するために Apple が何をするつもりかについて Tim Cook が述べたことを Josh Centers が報告する。OS X Yosemite がもうじき登場するが、皆さんも Joe Kissell の "Take Control of Upgrading to Yosemite" 早期バージョンを読んであらかじめ準備を整えることができる。それ以外の Take Control ニュースとしては、Charles Edge のストリーム本 "Take Control of OS X Server" の最終章が出せて私たちはワクワクしている。TidBITS 会員の皆さんは早速この章を読んでサーバのメンテナンスについて学んで頂きたい。さて、音楽コレクションをデスクトップ上の iTunes と iOS デバイスとの間で同期していれば、そのコンピュータにアクセスできなくなった場合に音楽コレクションが孤立してしまうかもしれない。そこで Josh Centers がシンプルな無料のアプリを使って音楽を取り戻す方法を見つけた。最後に今週の FunBITS 記事では、Julio Ojeda-Zapata が裏庭で映画の夕べを主催する方法を語る。今週注目すべきソフトウェアリリースは、VMware Fusion 7.0 と Mailplane 3.3 だ。
記事:
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文: Rich Mogull: [email protected]
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
2014 年 8 月 31 日に、気掛かりなニュースが報じられた。犯罪者たちが何人かの著名人たちのプライベートな写真を盗み出して、その一部をオンラインにポストし、最も高額な値を付けた人にもっと提供するとして売り出したのだ。これは最も深刻な、最も憂慮すべきプライバシー侵害の一つであり、今回の事件で標的となったのは有名人であったけれども、この犯罪自体は新しいものでもなければ公人のみを標的としたものと限られてもいない。これらの写真の出所についてはさまざまの臆測が飛び交ったが、力ずくで iCloud のパスワードを破る公開のツールが存在しているという報告が Twitter に紹介されて以来、その方法が今回の犯罪に関係しているのではないかと思われてきた。
Apple はその iBrute ツールが今回の著名人攻撃に使われたという臆測を否定して、次のように発表した:
40 時間を超える調査の結果、インターネットで最近非常に多くなっている、ユーザ名、パスワード、セキュリティーのための質問を対象とした非常に的を絞った攻撃により、特定の著名人のアカウントが乗っ取られてしまったことが明らかになりました。私たちが調査したケースのどれもが、iCloud(R) や Find my iPhone を含む Apple のシステムに欠陥があったことから発生したものではありませんでした。Apple は、本件に関わった犯罪者の特定に向け、捜査当局と協力を続けています。
大きなセキュリティの問題についてはほぼ常にそうだが、事実が明らかになるまでには時間がかかる。Apple はそもそも iCloud が関係していたかどうかについて確かなことを知らなかったと思われ、徹底した調査の結果によって攻撃がより理解できるようになって初めてそうと知ったのだろう。
こうして、私自身さえ iCloud が関係していたに違いないと疑っていたにもかかわらず、どうやら事実は何人かの著名人たちが意図的に標的とされ、彼女たちの iCloud アカウントが攻撃を受けたのだが、それは最近パッチされた欠陥によるものではなく、攻撃者たちがパスワードを推測したり「セキュリティーのための質問」に答えたりすることで乗っ取られた結果だと思われる。
パスワードが原因 -- Apple の公式声明や最近の似たような出来事を比較して考えれば、今回の犯罪者たちはいくつかのアカウントを標的と定めてそれらを個別に攻撃したようだ。使われた可能性のあるテクニックはさまざまだが、まず一つのアカウントが破られればそれを利用して被害者と関係のある他の著名人たちを攻撃できるようになっただろう。
現時点では、攻撃がどんなものであったかの正確な内容については臆測の域を出ていないし、Apple にいくばくかの責任があるということも依然として考えられる。例えば、Apple は二要素認証に対応しているにもかかわらず、新規のデバイスをあなたの iCloud アカウントにアクセスできるようセットアップする機能を直接制限していない。(この点は近日中に変更されると思う。)だからと言って Apple に責任を帰すべきだということにはならない(ただ、同社は二要素認証を手軽にセットアップできるようにもしていない)が、今日のようにパスワードの管理がますます困難になっている状況の下では、二要素認証こそアカウント保護のための実行可能な選択肢の一つだと言わざるを得ない。
たとえ Apple がセキュリティに関して大きな誤りを犯していなかったとしても(今回はそう言えるように見えるけれども)だからと言って私たちが Apple に(また、すべてのクラウドサービスプロバダに)より高いレベルの標準を求めるべきでないということにはならない。今では、私たちが自分のデバイスやクラウドに対してますます信頼を置くようになってきているのだから。
iBrute Limited -- 2014 年 8 月 30 日に、"hackapper" と名乗る誰かが、GitHub コード共有サービス上に iBrute と呼ばれるツールをリリースした。このツールは、Apple のパスワード条件を満たした最も一般的に使われるパスワード 500 個(盗まれたパスワードの膨大な貯蔵庫から得たもの)を繰り返し適用することによりアカウントを攻撃した。実行の際には Find My iPhone のためのアプリケーションプログラミングインターフェイス (API) を使って直接 iCloud に接続したので、500 個すべてのパスワードを比較的素早く叩き込むことができた。
このやり方はセキュリティ分野においてbrute force (力ずく) 攻撃という名前で知られている。パスワードを回避する訳ではなく、単にできる限りたくさんのパスワードを試みて、たまたま正しいものに当たるまで続けるからだ。
通常、この種の攻撃はパスワードを試みる回数を制限してそれ以上繰り返せばアカウントをロックアウトすることにより阻止されている。今回の場合、どうやら Apple はかなり多数のパスワードの試みを許すようにしていたようだ。(回数の制限はなかったと主張する人もいるけれども、それと矛盾する証言も聞いたことがある。現在はこの欠陥が修正済みなのでテストすることはもはやできない。)
Apple は 2014 年 9 月 1 日にこの脆弱性をパッチして、ダメージの可能性を制限した。ただ、この脆弱性がどの程度長期間存在していたのか、あるいはこのツールがリリースされる以前にどの程度広範囲に不正利用があったのかについて私たちは何も知らない。
けれども Apple の声明に基づけば、この iBrute も、他の一般的な iCloud あるいは Find My iPhone に対する直接攻撃も、今回の著名人たちの写真盗難の原因ではなかったことになる。しかしながら、この声明は後日になって調査の結果万一相反する情報が明るみになった場合に備えて注意深く言葉を選んで書かれたものだ。
いずれにしても状況は極めて憂慮すべきものだし、今回の問題は何ヵ月も、あるいは何年も前から始まった犯罪的攻撃なのかもしれない。責めを負うべきが写真を盗んだ犯罪者たちと、その写真を見たりさらには購入したりすることによって犯罪者たちを支えている人たちであることは言うまでもない。
けれども Apple も、他のすべてのクラウドプロバイダ各社も、やり方をレベルアップさせる必要がある。とりわけ私たちの電子メール、チャット、写真、医療データ、支払情報などをクラウドの中に保存したい(あるいは既に保存している)のならばなおさらだ。この種の攻撃は今後ますます増えるのだから、クラウドサービス各社はユーザーがより高度なレベルのセキュリティをより手軽に実行できるようにしつつ、それでいてユーザー体験を犠牲にすることのないようにする必要がある。それは確かに難問だが、まさに Apple の強みにマッチした難問とも言える。今こそ Apple が、評価の高いそのデザインとユーザーインターフェイスの一撃を振り下ろし、問題を打ち砕くべき時ではないか。
その一方で、皆さんには Glenn Fleishman の説明を参考にして Apple ID で二要素認証をセットアップするようお勧めしたい。2013 年 3 月 21 日の記事“Apple が Apple ID の二要素認証を実装”に説明がある。[訳者注: その 2013 年の記事の時点ではまだ日本では二要素認証が利用できませんでしたが、現在は利用できるようになっています。Apple の“Apple ID の 2 ステップ確認についてよくお問い合わせいただく質問 (FAQ)”ページをご覧下さい。]
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文: Josh Centers: [email protected], @jcenters
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
著名人たちのヌード写真が盗まれ、それが Apple の iCloud スイートのオンラインサービスにかかわる盗難であったことが分かったのを受けて(2014 年 9 月 2 日の記事“著名人の写真盗難は iCloud の欠陥が原因ではない”参照)Apple CEO の Tim Cook は今回の状況についての初めてのインタビューの中で iCloud のセキュリティを改善することを約束した。
Apple が計画しているのは次のようなことだ:
二週間以内に、Apple は「誰かがアカウントのパスワードを変更しようとしたり、iCloud のデータを新しいデバイスに復元しようとしたり、デバイスから初めてアカウントにログインしようとしたりした場合」に電子メールと push 通知でユーザーに知らせるようになる。
Apple はユーザーがセキュリティを意識するよう促すためにさらなる努力をする。そこには潜在的な危険を知ることと、より強力なパスワードの重要性との両面がある。ひょっとすると Apple は、Joe Kissell のベストセラー "Take Control of Your Passwords" をすべての人に配るべきなのかもしれない。
Apple は二要素認証の利用を広げることを目指し、ユーザーに対してこの機能を有効にするよう積極的に促す。
Apple は iOS 8 において、モバイルデバイスからの iCloud アカウントへのアクセスにも二要素認証を導入する。
Cook は、今回の写真盗難が Apple ID やパスワードが流出したために起こったものではなく、パスワードの推測やセキュリティ質問によるものであったと繰り返し強調した。
独立のセキュリティ研究者 Ashkan Soltani は The Wall Street Journal のインタビューに答えて、Apple の新しい通知は「事後に警告を出すだけなので、消費者を保護するための実際の役にはほとんど立たない」と語った。
確かに Soltani の言うことには一理あるけれども、二要素認証への注目が増せば将来この種の事件を予防するために役立つだろう。二要素認証は、あなたが知っているもの(すなわちパスワード)とあなたが持っているもの(トークンすなわち数秒ごとにランダムな数を生成するアプリ)の両方を要する認証の仕組みで、Apple はこれを提供しているけれども、必ずしもユーザーにとって使い勝手が良いとは言えない。(詳しくは 2013 年 3 月 21 日の記事“Apple が Apple ID の二要素認証を実装”参照。)多くの場合有効にするには三日間の待ち時間が伴い、また有効にした後でも保護されるのは支払情報のみ (つまり App Store / iTunes / iBooks Store のみ)、あなたが iCloud に保存したコンテンツすべてではない。
ジャーナリストたちも、それぞれ独自に探索しつつ iCloud のセキュリティの穴をいくつか発見してきた。Wired の Andy Greenberg は、 盗品のポルノ画像専門の匿名画像掲示板 Anon-IB を偵察し、攻撃者たちが Find My iPhone の比率限定脆弱性(Rich Mogull が記事“著名人の写真盗難は iCloud の欠陥が原因ではない”(2014 年 9 月 2 日) で議論したもの)に基づくスクリプトと Elcomsoft Phone Password Breaker (EPPB) の組み合わせを使って被害者たちの iCloud バックアップから画像を盗んでいたことを見つけ出した。
Mashable の Christina Warren はさらにもう一歩進んで、EPPB に加えて多少の当て推量(とパスワードクラッカー)を使うことで、彼女自身の iCloud アカウントと彼女の妹の iCloud アカウントを破ってみせた。Warren が使ったのは $199 の Professional Edition の EPPB だったが、$399 の Forensic Edition (警察での使用のために販売されているもの) ならばパーソナルコンピュータから iCloud 認証トークンを引き出すことができるのでパスワードの要求すら回避できてしまう。
Warren は iCloud における数多くのセキュリティ欠陥を指摘する。例えば、バックアップは暗号化されていないし、iCloud の認証トークンはプレインテキストで保存されている。他の二点、すなわち二要素認証の設定が難しい点と、支払情報 (App Store / iTunes / iBooks Store) のみしか保護されない点については、近日中に修正されることを願いたい。
いずれにしても、今回のセキュリティ侵害は Apple にとってこれ以上ないほど悪いタイミングで起こった。2014 年 9 月 9 日に重要な製品発表を控えて、今は高い賭け金が動いている。もしも噂通り Apple が生体情報追跡のできるスマートウォッチと新しい支払システムとを発表するのなら、Apple としては大衆の信頼を取り戻すためにも期待を超える働きをしなければならないだろう。
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文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>
OS X 10.10 Yosemite の公開ベータが出てからしばらくになるが、Apple がこれの最終版を何時リリースするかについては当初の "この秋" と言う以外何も情報は無く、今かもしれないし、遅くなれば 11 月と言うことになる。ベータには興味は無いが Yosemite は待ち望んでいるという人達のために、我々は、移行をなめらかにするための Joe Kissell による "Take Control of Upgrading to Yosemite" の早期版を用意した。これは現在セール中で、また他に三冊の Yosemite 及び iOS 8 本も割引きバンドルとして予約注文を受け付けている。その三冊は:
Take Control Crash Course とは何であるかは順次説明するが、遠回しな言い方を止めれば、 4 冊全部を買えば 33% の節約 になり (定価 $45 に対し、払うのは $30)、"Take Control of Upgrading to Yosemite" と "Yosemite: A Take Control Crash Course" の二冊バンドルでは 25% の節約 (定価 $25 に対し、払うのは $18.75)、或いは "Take Control of Upgrading to Yosemite" 単独では $5 の節約が出来る (定価 $15 に対し、払うのは $10)。これらの割引きは、我々が最終本を出版する時点で終了となる。
(予約注文の本は1ページの PDF の形態で来る;最終本が出れば、その PDF 上のリンクから、或いはあなたの Take Control ライブラリから入手出来るし、我々からもまた直接ダウンロードのリンクをメールでお送りする。)
Joe Kissell の "Take Control of Upgrading to Yosemite" は、彼の伝統のシリーズの8作目であるが、このシリーズは 2003 年以来、何万という Mac ユーザーが確信を持ってアップグレードする手伝いをしてきた。"Take Control of Upgrading to Yosemite" で、Joeは、あなたのハードウェア及びソフトウェアが Yosemite に対応可能であるようにし、あなたのメインドライブのブータブル複製を作成して問題を予防、ガラクタ情報を削除、あなたの Mac の準備をし、そして自分固有の状況に最適のインスタレーション方法を決めるやり方を説明するので、安心して取り組める。アップグレードする Mac OS X のバージョンは、10.4 Tiger まで遡れる。
今から準備に取りかかりたいという人もいると思われるので、我々は Yosemite が出る前ではあるが、73 頁の "Take Control of Upgrading to Yosemite" を出版した。Apple が Yosemite をリリースしたら - そして我々の守秘義務契約が解除されたら - 我々はバージョン 1.1 アップデートを出版し、全インスタレーション手順、インスタレーション後の助言、トラブルシュートの手助け、そして今はお話し出来ない色々な話全てをお伝えする。この無料の 1.1 アップデートを入手するには、この電子本の中で "Meet Me Back Here on Upgrade Day" を探すか、或いは直接ダウンロードリンクの付いた我々からのメール通知に目配りして欲しい。
他の三冊は我々の新しい Crash Course シリーズのもので、このシリーズは Take Control で期待される第一級のコンテンツを、より短い、より消化しやすい大きさに纏めたもので、興味のある話題だけに限定して、より気軽に手に取りそしてより短時間で読めるよう意図されたものである。Crash Courses は、PDF では現代的な、雑誌のようなレイアウトであるが、一方 EPUB 及び Mobipocket バージョンでは優雅で、柔軟なデザインを保持している。どんな話題でも Crash Course のアプローチに合うわけではない;Yosemite へのアップグレードの様な手順を追った話題は、我々としては最初から最後まで読み通して欲しいと思っているので、我々の伝統的な Take Control スタイルの方が合っていると思っている。
これら三冊の本は、現在各々 $10 で予約注文出来るが、バンドルでの割引きもある (前述したバンドルのどれか、或いは、一回の注文で 3 冊かそれ以上の注文に対する我々の標準の 30% 割引き)。我々としては、これらの出版時期は 9 月から 10 月のいずれかの時点になり、ページ数は大雑把に言って 90 から 100 頁程度になると予想している。
"Yosemite: A Take Control Crash Course" は、Yosemite での Finder インターフェースの変更を説明し、そして Handoff や iCloud Drive と言った新機能に焦点を当てる。前の Macworld 編集者 Scholle McFarland はまた Yosemite で最も変わった Apple アプリについても論じる:Safari, Mail, Messages, そして Calendar が含まれる。加えて、彼女は最近 OS X に追加された機能である、通知、Finder タグ、そしてタブ付き Finder ウィンドウの様な、についても取り上げ、更に Recovery モード、新規ユーザーアカウントの設定、そして Activity Monitor を使うといった目立たない話題についても解説する。
"iOS 8: A Take Control Crash Course" は、iOS 8 の新機能を手早く習得する手助けをする。TidBITS Managing Editor Josh Centers は、皆さんが iOS 8 の新しい能力の全貌を捉え、それらをすぐに使えるようになるための手ほどきをする。Siri, Spotlight, そして Notification Center の様なシステム機能に加えて、Josh は、新しい Health アプリについても探索し、そして iOS 8 で最も変わったアプリでは何が変わったのかを説明する:Camera, Phone, Photos, Mail, Messages, そして Safari が含まれる。加えて特別の話題として、アクセシビリティ、プライバシー、試すべき重要なアプリ、データ使用の管理、そして電池寿命の改善を取り上げる。
"Digital Sharing for Apple Users: A Take Control Crash Course" は、あなたのデータ、書類、そして機器を共有するための知恵を 30 を超える場面毎に手早く、そして分かり易く提供する。皆さんの教師としての Joe Kissell を得て、皆さんはすぐに、写真、ファイル、連絡先、カレンダー、リマインダー、ビデオ、プリンター、スキャナー、iTunes Store メディア、パスワード、等々を共有出来るようになる。Joe はまた Yosemite と iOS 8 の Apple の新しいContinuity 機能にも焦点を当てるが、ここには、タスクを Handoff 経由で共有する、iPhone への電話や SMS メッセージを Mac で受ける、iPhone 上で Instant Hotspot を設定する、そして Mac と iOS 機器間で AirDrop を使うことが含まれる。この本では、Apple 内蔵の共有オプションを遙かに超えて、有用な非 Apple の製品の詳細についても触れていて、そこに含まれるのは、数あるものの中から 1Password, BitTorrent Sync, Cargo Lifter, CloudyTabs, Dropbox, Exchange, Google Calendar, Google Chrome, Google Docs, Pandora, PhotoCard, Reflector, Spotify, そして Xmarks である。
Take Control の支援に感謝申し上げる! 我々は未だ完成形に至っていないベータのままの Yosemite と iOS 8 で作業を続けているので、今後数ヶ月は気が狂いそうに忙しいであろうが、Apple が機能を確定しこれらのオペレーティングシステムをユーザーの下に出したら、我々としても可及的速やかに出版するつもりである。
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文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>
今週の分をもって、Charles Edge のストリームしてきた "Take Control of OS X Server" の章は終了となる。我々は、サーバー用にはどの様な Mac が必要となるかを見極める手助けをする所から始まり、OS X Server の基本的なインスタレーションを説明し、そして、家庭、小規模なオフィス、或いは学校の環境で OS X Server を走らせる必要がある人に意味のある色々なサービスを設定するやり方に焦点を当ててきた。
この本を締めくくるのに一番良いものは何であろうか悩んだが、あなたのサーバーを機嫌良く走らせる方法についての助言で締めくくることとした。Chapter 14, "Server Maintenance" で、Charles は、日常の状況に対処するやり方についてのヒントを提供し、そして問題を回避出来るメンテナンス作業を推奨する。彼は、これらを、起こった時にやらねばならないもの、そして週毎、月毎、或いは年毎にやらねばならないものに分けている。
勿論、あなたが遭遇するかもしれない全てのことをこの本が想定しておくことなど出来ないので、Charles はまた、Apple シスアド仲間からより多くを学ぶことの出来る有用な情報源のリストも提供している - インターネットサイト及びカンファレンスの両方を含む。彼らはすごくいい人達ばかりなので、助けを求めるのに、或いは必要に応じて自らの専門知識を提供するのに、尻込みする必要は全くない。
この本の行く先を見て貰うために "Take Control of OS X Server" の最初の二つの章は誰にでも見て貰えるが、それ以降の全ての章は TidBITS 会員 限定のままとする。もし既に TidBITS 会員であるならば、参加した時のメールアドレスを使って TidBITS ログインして欲しい。"Take Control of OS X Server" 電子本の完成版は、我々が受け取った全てのコメントや質問を取り上げそして最終の編集パスが完了した時点で、PDF, EPUB, そして Kindle のMobipocket フォーマットで一般向けに売り出される。
"Take Control of OS X Server" は以下の章から構成されている:
Chapter 1: "Introducing OS X Server"
Chapter 2: "Choosing Server Hardware"
Chapter 3: "Preparation and Installation"
Chapter 4: "Directory Services"
Chapter 5: "DNS Service"
Chapter 6: "File Sharing"
Chapter 7: "Collaboration Services"
Chapter 8: "Mail Services"
Chapter 9: "Mobile Device Management"
Chapter 10: "Web Services"
Chapter 11: "Wiki Services"
Chapter 12: "Software Updates"
Chapter 13: "Backup"
Chapter 14: "Server Maintenance"
もしこれらのストリームした章を読むために TidBITS 会員になってくれたのであれば、感謝申し上げる! そして前からの TidBITS 会員に対しては、この "Take Control of OS X Server" の全文が有用であったことを願うものである。TidBITS 会員からの支援は、毎週皆さんが慣れ親しんでこられた専門的に書かれそして編集された記事をお届けするのに不可欠なものとなっている。会員プログラムが我々にとっては何を意味するかの更なる詳細については、"2014 年の TidBITS を TidBITS 会員プログラムを通して支援して" (9 December 2013) を読んで欲しい。
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文: Josh Centers: [email protected], @jcenters
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
妻の音楽コレクションが、古い iPod touch の中に閉じ込められてしまった。この iPod touch はあまりにも古くて、ピカピカだった背面パネルも錆が出ているが、錆び付くことがあり得るなんてちっとも知らなかった。いや、問題は、これと同期をさせていたコンピュータにもはやアクセスできないということだ。長く悲しい物語になってしまうのでここで語るのは止めておくが、このような行き止まりの結果になる状況は他にもいろいろと想像できる。
このことで、iOS の持つ一つの頭痛の種が浮き彫りになった。つまり、iOS のファイルシステムはロックダウンされている。他のたいていのデバイスでなら、コンピュータに接続してファイルを双方向にやり取りするだけでよい。しかしながら、iOS と Mac の間でファイルを転送するための Apple 公認の方法は iTunes 同期によるものしかなく、iOS は一度にたった一つの iTunes ライブラリとしか同期しようとしない。
幸いにも、妻の音楽ファイルを iPod touch から取り出すための無料で手軽な方法を私は見つけた。HeadLightSoft が出しているオープンソースの DeTune だ。ダウンロードサイズはたったの 2.9 MB で、OS X 10.5 Leopard かそれ以降という要件しかないので、事実上ほとんどすべての Mac ユーザーが使える。
DeTune が回収できるのは音楽ファイルだけではない。映画やテレビ番組、着信音、電子ブックその他も取り出すことができるが、妻の iPod touch にはそういうものはなかった。しかしながら、アルバムアートを表示したり、デバイス上で写真を見せたりはできない。(そういうものは通常 iPhoto か Image Capture を使って回収できる。)また、DeTune はメディアファイル上の DRM の「保護」を除去することも全くできない。
まず DeTune を起動してから、音楽を取り出したいデバイスを接続すれば、アプリの中にそのデバイスが現われるはずだ。デバイスの中にある音楽をすべて取り出したい場合は簡単だ。DeTune の左側にあるサイドバーで、そのデバイスの見出しの下にある Music を選択してから、どの曲でも一つ選択し、それから Command-A を押せば、すべての曲が選択される。ウィンドウの一番下のところにそれらのファイルの合計サイズが示されることに注意しよう。
次に Finder に切り替えて、あなたの音楽を入れておくためのフォルダを新規に作り(そのドライブに十分な空き容量があることを確認しておこう!)それから曲を DeTune からその新規フォルダの中へドラッグする。あなたのコレクションが妻のもの (14.8 GB) と同じくらい大きいサイズなら、すべてを転送し終えるまでにかなりの時間がかかるだろう。
特定のプレイリストの中にある音楽のみをコピーしたいならばプレイリストで曲を一覧することもできるけれども、今回の場合私は錆び付いた iPod touch からすべてを取り出して、音楽をバックアップしておき、他のデバイスにロードすることもできるようにしたかった。
嬉しいことに、転送が終わると何もかもが一つのフォルダの中にただ放り込まれてごちゃごちゃになるのでなく、音楽はすべて名前の付いたフォルダの中に分類して整理される。あなたの思い通りの整理方法ではないかもしれないが、あとで iTunes を使って音楽ファイルの中に埋め込まれたメタデータで整理し直す(詳しくは Kirk McElhearn 著 "Take Control of iTunes 11: The FAQ" 参照)こともできるし、Hazelのようなファイル整理ツールを使って作業する(Hazel について詳しくは、20 パーセント割引クーポンも付く Joe Kissell 著 "Take Control of Automating Your Mac" 参照)こともできる。
iPod touch から外付けハードドライブへの音楽のコピーが終わったら、そのドライブをすぐにアンマウントして、妻の MacBook のところへ持って行き、内蔵ドライブへ音楽をコピーして、彼女の音楽ライブラリに追加しておいた。これで、私のギーク風の武勇に対する妻の感謝の言葉にしばらく浴することができた。一見解決不可能と思えた問題に、簡単な解決法が見つかるというのは嬉しいものだ。
他の方法ではアクセスできないデバイスから音楽を取り出すため、このようなシンプルで無料のツールを提供してくれた HeadLightSoft の人たちに心からの感謝を捧げたい。
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文: Julio Ojeda-Zapata: [email protected]
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
私は子供のころからずっと、裏庭で映写機とスクリーンを使って映画の夕べを催したいと思っていた。けれども何たることか、長年アパートやマンション住まいで、裏庭を持ったことがかつてなかった。
ところが最近になって私はミネソタ州 St. Paul に家族とともに引越し、広い裏庭のある家に住むようになった。この裏庭ならあらゆる種類のパーティーに絶好だ。
そう、ようやく映画の夕べが実現できるのだ。
友人たちや近所の人たちと思い出に残る夕べを過ごせるこのチャンスを逃すまいと、私はそれを開催するために必要なテクノロジーを手に入れマスターしようと動き出した。
結局、私は映画の夕べを三回催した。最初の二回は "Frozen" (邦題:アナと雪の女王) を、知り合いの仲間の子供たちのために上映した。この子供たちは女性というものを歪めて見つつ Elsa に取り付かれているからだ。そして三回目は私の 16 歳になる息子のために "The Matrix" (邦題: マトリックス) を上映した。
三夜とも、魔法のような夕べとなった。王女の扮装をしてケミカルライト(サイリューム)をヘッドバンドに取り付けた小さな女の子たちが "Let It Go" やその他この映画 "Frozen" の歌を声を合わせて歌った。
それは Apple 風味のパーティーでもあった。旧型の Apple iPod Hi-Fi オーディオスピーカーが驚くほど豊かでパワフルなサウンドを響かせつつ、一回目の夕べには私の MacBook Air が "Frozen" を上映した。(二回目の夕べには Microsoft Surface Pro タブレットを使った。)
でも、テクノロジーを把握するのは簡単とは限らない。そこで、暖かい夏の夜を楽しみたいとお思いの方のために、ここに私の手持ち品をご紹介しよう。
映写機には賢い選択をしよう -- 映画の夕べを実験するために、私は映写機を二台借りてきた。Acer の $549.99 の H5380BD DLP Projector と Epson の $799 の PowerLite Home Cinema 750HD だ。いずれも、HDMI-to-DisplayPort アダプタを通してコンピュータに接続する。
双方とも、結果は嬉しい驚きだった。昔は主流の映写機であっても映像が薄暗いのが常に問題だったが、どちらの映写機にもその問題はなかった。街路灯が次第に周囲の照明に影響を与えるようになる夕暮れ時にも、映写機からは十分以上の光が供給されて、メイン前の三本の Pixar 短編もきれいに映写された。
Epson の映写機の方にはオーディオ出力オプションに私の iPod Hi-Fi に必要な補助ポート (AUX) がないという問題があったが、ありがたいことに Acer の映写機にはそのポートがある。
良い点を言えば、Epson の映写機には二組のコントロールがある。リモコンによるコントロールができるのに加えて、メインユニット上にもコントロールが付いている。それに比べて Acer の方は映写機の多くの機能をすべてリモコンでコントロールしなければならない。
高望みはしない -- 妻と私は当初、白い布とプラスチック管でスクリーンを自作しようと思っていた。それは、何日もとは言わずとも、何時間もの労苦を意味した。
その後、彼女はたまたま Best Buy の店頭で、三脚風の脚の付いた 113 インチの折り畳み式スクリーンが $100 という手頃な価格で売られているのを見つけた。計画していた手作りのスクリーンよりはたぶん小さいだろうけれども、これならばほんの数分で立てられる。現在 Best Buy では売り切れのようだが、Amazon でなら $109 で売られている。
これは、私の友人であり Apple トラブルシュートの達人でもある St. Paul 在住の Mark Fawcett が作ったセットアップに比べれば、ほんの質素なものだ。彼の話によれば、古いハイウェイ広告版を持って来て呼び物表示版として使い、近所の人たちが数ブロック先からも大勢集まるド派手な映画の夕べにしたことがあるそうだ。私はそれほどに野心的ではない。(まあ、今のところは。)
準備にたっぷり時間をかける -- 私はこういう種類のことには一度も取り組んだ経験がなかったので、準備にはとても時間がかかった。一回の映画の夕べごとに、数夜を費やしてセットアップをいろいろ実験し完成に近づけた。
スクリーンをセットアップするだけでも長い時間がかかった。風を受ければはためいたりよじれたりするので、ピンと張ったより紐で地面からスクリーンの両側を引っ張って固定した。(紐の結び方で助けが必要なら、Josh Centers が記事“FunBITS: 結び目を iPhone で学ぼう”(2014 年 8 月 22 日) で紹介したアプリ Knots 3D が役に立つ。)映写した画像が完全な長方形になるようにし、しかもスクリーン内にぴったりと収まるようにするのも、またまた困難な苦行となった。幸いにも、どちらの映写機でも角度の付いた「要石形」や「墓石形」の歪みを長方形に修正する操作は比較的分かりやすい。
私は強迫神経症の気のある徹底した整頓好きなので、セットアップの際には見苦しいケーブル類をすべて見えないところに片付け、映写機と iPod Hi-Fi はきっちりと真っ直ぐに並べ、といったことにも気を遣いたかった。そのためにも結構時間がかかったが、そのお陰で本当に気持ち良かったし、若い映画ファンたちがケーブル類につまずいて怪我をしたり機器を傷めたりしないかと心配する必要もなかった。
ごたごたしたものを整理しておく -- ケーブルや、アダプタ、充電器、その他たくさんのものを扱わなければならないこと、そしてそういう細々としたものがあまりにも簡単に草の影に隠れて見えなくなってしまうことに、私は本当にびっくりした。Acer の映写機のリモコンがどこへ行ったか分からなくなったことさえあった。
なので、ダッフルバッグとか、あるいは段ボールの箱とかを用意して、細々としたものを全部その中にまとめておくのがよいと思う。ケーブル類はきちんと巻いて畳んで、ビニタイかガムテープで止めておくのがよい。二回目の上映では小さなメッセンジャーバッグに機器を整理しておいたので、これがストレス軽減に大いに役立った。
(インターネットには) 手を出さない (Let It Go) -- 私の Surface Pro は "Frozen" 上映の真っ最中、スクリーン右下隅に "Sex with Emily" の Gmail が届いたという通知をポップアップさせた。私がそれと気付くまで、数分間にわたってその通知が出たままになった。
異性関係とセックスの専門家 Emily Morse の電子メールニュースレターを購読しているのを、私は別に恥ずかしいとは思っていない。でも、子供たちが楽しむ映画の夕べのただ中に映写画面に登場して相応しい類いのものでもない。
下の tweet にある通り、私は何も恥じ入っていないと表向きには明言したけれども、本当のことを言えば、少し気まずい思いをした。明るい面を言うなら、私の近所の人たちはみんなとてもクールな人ばかりだということだ。
この話の教訓は、Surface タブレットを機内モードに切り替えておくべきだったということだ。MacBook Air やその他のラップトップ機では、Wi-Fi をオフにしておく方が賢明だろう。(あるいは、 CoverDesk のようなアプリを使うのもよいだろう。)
ストップしては駄目! -- "Frozen" の夕べが二回ともとてもうまく行ったので、これで終わりにせずこの夏のうちにもっとやってみることに決めた。
今度はもっと大きい子供たちに向いたものをと考えて、私の 16 歳になる息子に任せ、友だちを集めて "The Matrix" の上映とキャンプファイヤーを楽しむ夕べ(大人は立ち入り禁止、ただしオーディオビジュアル担当と軽食給仕担当のため彼の両親だけは例外)を企画させてみた。
このイベントも大成功だった。ただし、ミネソタ州の州鳥たるあの忌まわしき蚊が来襲したのは残念だった。[訳者注: ミネソタの州鳥は本当はハシグロオオハムです。]二度の "Frozen" 上映ではなぜか蚊には全く悩まされなかったのだが。虫除けスプレーを使い切って、妻は急いで Target まで車を走らせなければならなかった。
そして今後数週間のうちに、私の友人であり "Minimal Mac" のブロガーでもある Patrick Rhone と私は一緒に裏庭で "Phantom Edit" の上映会をするつもりだ。これは、あの出来の悪かった "Star Wars: The Phantom Menace" を再編集したバージョンで、実際こちらの方が楽しめる出来映えだ、と私は納得させられた。
これらの映画の夕べのお陰で、この夏はこれまでで最高の夏の一つとなった。
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文: TidBITS Staff: [email protected]
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
VMware Fusion 7.0 と Fusion 7.0 Professional -- OS X Yosemite とも最新の Mac ハードウェアとも互換となるように、VMware は人気の仮想化パッケージ VMware Fusion を標準版 とProfessional 版の双方ともバージョン 7.0 にアップデートした。Yosemite のルック&フィール(半透明のウィンドウや新設計のツールバーなど)を採用したほか、双方の版ともエネルギー効率を上げることにより Mac ラップトップ機で走った場合のバッテリ寿命を改善し、最新の Intel Core i5、i7、および Xeon E5 プロセッサに対応し (それによりマルチメディア、暗号化、復号化の動作パフォーマンスが最大 43 パーセント改善)、また Windows アプリケーションへの Retina ディスプレイ対応の最適化も提供している。標準版の機能に加えて、Fusion 7 Professional ではより広範なオペレーティングシステムへの対応を追加し、vSphere サーバから仮想マシンを遠隔管理する機能や、Windows 仮想マシン内で Mac の iSight カメラを使用する機能、MacBook Pro のデュアルグラフィックプロセッサ用の最適化(ディスクリートと統合型の GPU を両方持つマシンではどちらかを選ぶこともできる)も追加している。
VMware Fusion 5 または 6 のライセンスを持っていれば、$49.99 で標準版にアップグレードできる。VMware Fusion Professional 5 または 6 は $79.99 でアップグレードできる。2014 年 8 月 1 日以降にどちらかの版のバージョン 6 を購入した場合には無料の電子的アップグレードが受けられる。VMware Fusion の価格が今回双方の版とも引き上げられたことに注意したい。去年出た標準版の価格(2013 年 9 月 8 日の記事“VMware Fusion 6 と Fusion 6 Professional”参照)の $59.99 は $69.99 となり、Professional 版の価格は $129.99 から $149.99 となった。アップグレード価格は標準版では以前と同じだが、Professional 版では去年のアップグレード価格より $10 高くなっている。(新規購入 $69.99/149.99、アップグレード $49.99/$79.99、341 MB、 リリースノート)
VMware Fusion 7.0 と Fusion 7.0 Professional へのコメントリンク:
Mailplane 3.3 -- Uncomplex が Mailplane 3.3 をリリースし、空のパスワードを持つアカウントを自動的にサインアウトするようになるとともに、終了の際にクッキーとキャッシュをクリアするようになった。この Gmail 専用電子メールクライアントではまた、Google Drive から共有された添付書類をプレビューおよびダウンロードできるようになり、外部のウェブブラウザを使って Google Docs を開けるようになった。今回のリリースではまた黒丸付きリスト挿入 (Command-Shift-8) を修正してポップアップウィンドウでも働くようにし、インライン画像がプレインテキストメッセージに挿入されてしまわないようにし、Google Calendar イベントから開いても Google Hangouts が開くようにし、英語以外の言語が選択されていても印刷機能が働くようにしている。(新規購入 $24.95、無料アップデート、17.4 MB、リリースノートト、10.7+)
文: TidBITS Staff: [email protected]
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
今週の ExtraBITS では、Apple の 9 月 9 日の製品発表を視聴する方法と、あなたの個人用 Apple サポートページについての詳細、それから iOS アプリが受付拒否される理由となる誤りのリストについての情報がある。他のニュースとしては、Twitpic が 6 年間の歴史を閉じることとなり、Verizon がプライバシー侵害の件で FCC と和解する。
Apple の 9 月 9 日の発表をライブで見よう -- Apple の次の大きなメディアイベントが 2014 年 9 月 9 日、10 AM PDT に予定されているが、これをあなたの Mac や iOS 上の Safari で、あるいは Apple TV の Apple Events アプリで、ライブ視聴できる。その時間帯は忙しいという人には、通常録画したものも事後提供される。Apple はこのイベントで新機種の iPhone を発表するとみられており、それ以外にも iPad のアップデートや、さかんに噂されているスマートウォッチ、さらには Apple TV の更新なども出て来るかもしれない。それから、こちらはイベントで触れられそうにもないけれども、Mac mini も長らくアップデートされていない。
さらば Twitpic -- 画像ホスティングサービス Twitpic が、6 年間の歴史を終えて 2014 年 9 月 25 日に閉鎖すると発表した。Twitpic は閉鎖の理由として Twitter を非難し、このソーシャルネットワーキング会社が Twitpic に対し商標出願をあきらめなければ API アクセスを止めると脅したと述べた。けれども、Mashable の Christina Warren が Twitter 上で指摘したように、Twitter が 2012 年に独自の画像ホスティング機能を追加して以後このサービスは大体においてあまり意味のないものとなっており、今回の発表は単に面目を保つためだけのものかもしれない。
Verizon、プライバシー侵害で FCC と和解 -- Verizon が購読者たちに対して個人情報が販売キャンペーン用に用いられないようオプトアウトできるという事実を伝えなかったことで米国財務省に 740 億ドルを支払うこととなった。2006 年から 2012 年までの間にオプトアウト通知を受けなかったコンピュータがおよそ 2 百万台あり、これが Communications Act に違反する。Verizon はまた、今後三年間すべての顧客に対し請求書にオプトアウト通知を含めること、および通知が送られたことを確認するための監視システムを構築することに同意した。
あなたの個人用 Apple サポートサイト -- Kirk McElhearn が Macworld 記事で、Apple の個人用サポートウェブページについて書いた。このウェブページにはあなたが持っているすべての Apple 製品の記録が保存され、保証期間、サポート事例、修理記録なども記される。また、万一あなたの機器が盗まれた場合にも、シリアル番号が記録されているのでこのページにアクセスできるようにしておけば便利だ。
Apple はなぜあなたのアプリを却下したか -- Apple が、App Store でアプリが受付拒否される最もよくある理由のリストを発表した。典型的な原因としては、壊れたリンク、クラッシュ、プレースホルダーの中身、誤解のおそれがある説明や不正確な説明、標準的でないユーザーインターフェイスなどがある。
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