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#1412: Bad Apple、macOS 10.13.4 とデュアルディスプレイ、TidBITS の移行、1Password Business、Take Control 半額セール

私たちは引き続き新しいインターネット基盤構造の移行作業の最中だが、やはり産みの苦しみなしで済む訳ではない。Adam Engst が、どんなトラブルが起こってしまったか、どこを直そうと努めたか、まだこれから直さなければならないのはどこかを説明する。もしもあなたがまだ macOS 10.13.4 にアップグレードしていなくて、かつあなたがサードパーティのアプリまたはデバイスを通じて第二スクリーンを使っているのならば、しばらくの間アップグレードせずに待つべきだ。今回の Apple の最新アップデートが、その種の状況下で問題を起こしているからだ。大規模な組織で 1Password を使っている場合、新たに AgileBits が始めた 1Password Business の講読を検討する価値があるかもしれない。このパスワード管理サービスに多数の企業向け機能が組み込まれたからだ。Take Control では現在 50% 引きセールをしているので、買おうかと思いつつそうせずにいた人は、今こそ買い込むチャンスだろう。最後にもう一つ、Adam が新しいサイトの手直しをする作業をちょっとだけ横に置いて、新しい Bad Apple コラム記事を書いた。今回は Reminders と Siri の結び付きがテーマだ。今週注目すべきソフトウェアリリースは Audio Hijack 3.3.7、Lightroom Classic CC 7.3、Apple Configurator 2.7、macOS Server 5.6、それに Safari 11.1 だ。

記事:

  macOS 10.13.4、サードパーティーのデュアル・ディスプレイ・システムを破壊
  AgileBits、1Password Business を追加
  Take Control 本、今週は半値に
  TidBITS 基盤構造の問題点を何とかさばく
  Bad Apple #3: Reminders は Siri の言うことを聞かない
  TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート
    Audio Hijack 3.3.7
    Lightroom Classic CC 7.3
    Apple Configurator 2.7
    macOS Server 5.6
    Safari 11.1
  ExtraBITS
    新型 Mac Pro は 2019 年に登場予定、モジュラー化されるかも
    Apple、(PRODUCT)RED iPhone 8 および 8 Plus を導入


Duet Display on MacBook and iPad

Photo by Duet

  訳: 清水 史彦 

macOS 10.13.4、サードパーティーのデュアル・ディスプレイ・システムを破壊

私たちは、例えば、Dana Stevens からのこのコメント のように、macOS 10.13.4 High Sierra への最近のアップデートが、サードパーティーのデュアル・ディスプレイ・システムを破壊しているという報告を耳にしている("macOS 10.13.4 High Sierra、Business Chat と外部 GPU サポートを追加"2018 年 3 月 30 日参照)。

MacObserver は、影響を受ける製品には、ハードウェア・ベースの DisplayLink や、アプリ・ベースの DisplayLink, along with the app-based Air DisplayDuetそして、iDisplay が含まれると述べている。だが、この問題は、Mini DisplayPort やThunderbolt で Mac に直接接続された外付けディスプレイには影響を与えない。

Air Display ユーザーへのメールで、Avatron は、以下のように書いている。

残念ながら、Air Display Host ソフトウェアは、macOS 10.13.4 では、まだ動作しないことを、私たちはお伝えいたします。macOS のこの新バージョンでは、WindowServer と Metal フレームワークに、いくつかの大胆な変更が行なわれました。そして、残念なことに、私たちの全ての競合他社と同様に、新バージョンは、Air Display Host を破壊してしまいました。この破損は深刻です。つまり、高速化されていないディスプレイや USB モニタのいずれにも、接続しようとすると、ひどいシステム・クラッシュが引き起こされるのです。私たちは、このバグを Apple に報告済みで、macOS 10.13.5 で修正されることを望んでいるところです。

Apple が修正を出すまで、私たちは、macOS 10.13.4 へのアップデートはおすすめしません。もちろん、Air Display は、10.13.3 で、引き続き問題なく動作します。

そして、DisplayLink の製品マネジャーである Alban Rampon は、同社のサポート・フォーラムで、同様の話を共有した。

DisplayLink ドライバー v4.1 の使用時に、macOS の 10.13.4 リリースをインストールすると、OS のアップグレード後に、DisplayLink で接続されたディスプレイには、何も映らなくなることに私たちは気付きました。(Ethernet、および/または、オーディオのような機能 (導入されている場合)は、影響を受けません。) 拡張ディスプレイのサポートは、当然予想されるように、macOS 10.13.3 で引き続き動作します。

唯一の回避策は、macOS 10.13.3 へのダウングレードであるように思われる。これを行うには、おそらく、High Sierra のより以前のバージョンをインストールし、それから、コンボ・アップデータを用いて、10.13.3 にアップグレードする必要があるだろう。

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  訳: 亀岡孝仁 

AgileBits、1Password Business を追加

AgileBits は 1Password Business をリリースしたことを発表した。これは、既存の 1Password (個人向け), 1Password Families, そして 1Password Teams に次ぐものとなる。スコアカードでもつけていなければ、とても 1Password サービスの全ての経過など辿れそうもない。纏めてみると、1Password が個人向け仕事用に提供するものは次の様なものとなる:

1Password Business は大きな組織のニーズに焦点を当てており、きめ細かいアクセス制御とユーザーグループを提供している。管理者は、誰が何を見るかを制御し、そしてカスタムロールで責任を委譲出来る。1Password Business はまた、活動ログを記録し、そして監査用の利用報告書を作成し、そして、Active Directory, Okta, そして Duo の様な企業レベルツールとも統合する。AgileBits は共有制限付きのゲストアカウントを 20 提供、そしてユーザーには1名当たり 5 GB の書類保管庫が与えられる。他のレベルではこれは 1 GB である。

ボーナスとして、1Password Business ユーザーには 1Password Families アカウントが無料で与えられるので、個人的なセキュリティ習慣が仕事にも影響する可能性を下げている。

1Password Business はより大きな組織に焦点を当ててはいるが、最小ユーザー数に制限はないので、より小さなグループではあるが 1Password Business の機能セットを必要とする場合は、申し込める。現在 1Password Teams を利用している人達は 1Password Business に移行出来るが、そのためには直接 AgileBits と話をするのが一番良さそうに見える。

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Some Take Control titles that are are currently 50% off.

Screenshot by Take Control Books

  訳: 亀岡孝仁 

Take Control 本、今週は半値に

Web には Mac, iPhone, そしてその他の Apple 機器の使い方について無料の記事が山程溢れてはいるが、これらの記事は往々にして複雑な話を説明するには短かすぎる。Take Control シリーズはこの問題を本の長さにもなる情報を提供することで解決している - 最低でも 80 頁あり、通常はもっと長い。Take Control 本には広告は一切なく、ビデオを自動的に流したり、或は押し付けがましい情報をポップアップさせたりすることはない。

何か一つ Take Control 本を試してみたいと思っていたか、或いは既に十数冊持っているがもっと欲しいかに拘らず、今週は 50% 引き Take Control 顧客感謝セールで、半額で購入出来る。このセールはもう既に始まっており、14 April 2018 が最終日となる。

(ご存知かと思うが、Adam と私は Take Control を Joe Kissell にほぼ一年前に譲渡した。そして、我々が売却額全額を受け取るためには、Take Control が成功裏に継続する必要がある - "Take Control Books、Joe Kissell が買収" 1 May 2017 を参照されたい。)

見て欲しい電子本の一冊に、私自身の Take Control of Mac Basics. がある。嬉しいことに、読者からはこれから学ぶことが多いことに驚いたという声が届いている。例を挙げると、System Preferences をアルファベット順に見る方法とか、書類の古いコピーを Versioning を使って取り出す方法とかである。インターフェースの苛立ちを避けることに焦点を当てて使い方をデモする私自身のビデオさえも含まれている。

また、TidBITS の編集主幹 Josh Centers が書いた Take Control of Home Automation も、私がお薦めしたい本の一つである。Josh の本には、"Home Kit がすることを理解する"、"最初の機器を選ぶ" そして "オートメーションを注意深く計画する" と言った話題が含まれている。彼がスマート錠の使用には賛成しない理由も書かれている

最後に私がお薦めするのは、Joe Kissell の Take Control of 1Password である。パスワード管理アプリを効果的に利用するのは今日の世界においては不可欠の技術となっており、Joe の本は人気の 1Password ユーティリティとサービスを解き明かし、皆さんがあまり神経質にならずにより良いパスワードを持つことを可能にしている。

Three Take Control book covers

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Pretty picture of digital spheres

Photo by Gerd Altmann

  訳: Mark Nagata  

TidBITS 基盤構造の問題点を何とかさばく

長い一週間だった。電子メールや、Discourse や、SlackBITS や、Twitter で、新しい TidBITS ウェブサイトに関して何百通ものメッセージが殺到した。そのほとんどはお祝いの言葉で、そういう言葉を送って下さった方々にはお礼を申し上げたい! その一方で、ログインの際の問題は私が想定していたよりずっと多く起こったし、私たちの新しいサーバはパフォーマンスの問題に苦しめられた。バグが見つかり次第それをやっつけるために Eli Van Zoeren が驚くべき能力を発揮してくれたし、Lauri Reinhardt は電子メールやパスワードの問題に苦しむユーザーたちを辛抱強く援助し続けてくれた。私も、問題点の報告から次の報告へとせわしなく飛び回りつつ、問題の再現をして、返事を書き、バグを報告して、解決策をテストし、と働き続けた。

[訳者注: この記事で説明されているのは、本家英語版の tidbits.com サイトの話です。日本語版サイト jp.tidbits.com にも変化したところはありますが、日本語版サイトの構造は基本的に以前と変わりません。]

サイトのパフォーマンスと信頼性

先週私たちが苦しめられた最も深刻な問題は、サイトの反応が非常に遅くなったり、あるいは全く反応しなかったりといったことだった。現代的なウェブサイトを構築する作業は、一昔前の単に HTML や CSS を書けばよいといったようなものとはすっかり様変わりしていて、Eli は長い時間を費やしてサイトに時間最適化を施し、個々のページに対する SQL クエリーの個数とインパクトを減らす努力をしてくれた。その結果、ページあたり 200 もあったクエリーが 40 程度まで減った。もう一つの問題は WordPress の wp_cron 関数に関係することで、結局はスケジュール化されたイベントを走らせるためにこの関数を使うのを止めて、その代わりに本物の cron タスクを使うことでいくつかのフリーズを取り除くことができた。

「ハードウェア」側では (と言ってもすべて仮想のハードウェアだが)、私たちは当初 ArcusTech の月額 $25 の仮想プライベートサーバ (CPU 2 個、1 GB の RAM) を使っていたが、これを月額 $50 のアカウント (CPU 3 個、2 GB の RAM) に切り替えた。実際にサーバが動き出すまではどの程度の RAM が必要かを予見することは不可能だったが、動き出してみると 1 GB の RAM ではこのサイトが MySQL に割り当てるロードを処理できないことが分かった。RAM を増やしたことでパフォーマンスはかなり向上したが、今後またアップグレードが必要になるのかどうか、これからも見守って行くつもりだ。

電子メールの配送可能性

私たちが SendGrid アカウントにサインアップした時点では、Essential プランで十分なように見えた。このレベルは料金が月額 $20 で、100,000 通までのメッセージを扱うことができる。残念ながら、このレベルにおいては用意された何個かの IP アドレスをあらゆるアカウントが共有するようになっていて、SendGrid を利用している会社の中には良い電子メール実践をしていないところもあり、その結果として SendGrid で共有されている IP アドレスは往々にして SpamCop などのリアルタイム・ブラックリスト (RBL) に載ってしまう。今後長い期間アカウントを使い続けて SendGrid の中で良い実践を続ければ、同等に長らく良い実践をしてい他の送信者たちと共有できるようになり、IP アドレスが RBL に載る可能性は減って行くのだろうが。

当初私たちはそういったことを全然知らなかったが、最初の二日間で私たちの送信したメッセージが数多くブロックされるという事態をきっかけに、このことを知るに至った。ブロックされたメッセージの多くはユーザーがパスワードをリセットするために必要なものだったので、パスワードをリセットするリンクがいつまで待っても届かないことで、多くの読者の皆さんを悩ませる結果となってしまった。Lauri と私も、これら個々の事例ごとに原因を探ろうとして多くの時間を空費してしまった。SendGrid は個々のメッセージごとに何が起こったかをきちんと報告してくれたのだが、それでも事態を把握するには多大な労力が必要だった。

この問題を解決するために、私は SendGrid の Pro プランに切り替えることにした。料金はメッセージ 100,000 通までならば月額 $80 で、100,000 通を超えれば個々のメッセージごとに少額の追加料金がかかる。(私たちが当初からこちらのプランを選ばなかった理由がお分かりだろう。) この Pro プランでは、どこの RBL にも載っていない自分たち専用の IP アドレスが使える。IP アドレスのホワイトリストを作っておられる方々のためにお知らせしておくと、私たちからのメールはすべて send.tidbits.com つまり 168.245.8.75 から送信される。

今はもう、電子メールの配送可能性が良くなっているはずだ。数ヵ月経って、すべてが落ち着けば、例えば Sendy のようなものに乗り換えることを検討するかもしれない。SendyAmazon SES メーリングサービスに依存して働き、月額料金がずっと安い。

デザイン改訂の問題点

意外なことではないと思いたいが、私たちの新しいデザインに対して寄せられたコメントの大多数は非常に好意的なものであった。けれども新しいデザインが気に入らない、少なくともいくつかの側面が好きになれない、という意見もあった。単純に個人的な好みから気に入らない、昔の見栄えの方が良かったという声もあった。それ以外の意見で最も批判が集まったのは、新しいデザインでページが明る過ぎる点、また情報密度が少ないという点だった。

私にはまだビジュアルなデザインを調整するための脳内領域を確保できる余裕がないが (その前に片付けるべき大問題がいくつもあるからだ)、フィードバックは心から歓迎したいし、いったんいろいろなことが落ち着いたら、デザインについても考え直して、解決方法があるかどうか検討してみたいと思っている。

情報密度に関しては、ページに白い部分があるのはスペースの浪費だ、ウィンドウの中に空白の領域があれば何か有益なものでそこを埋めるべきだ、と考える人たちがいるのはとても興味深い。私たちも情報密度を増すための方法をいろいろと考えたのだが、私たちが検討した方法はどれも、サイトの使い勝手や読みやすさを損なうか、あるいははっきり言って何の役にも立たないものばかりだった。例えば、ウィンドウサイズを増やすと文章のカラム幅を広げるようにすれば、情報密度は増すけれども、行が長くなり過ぎてかえって読みにくくなる。また、視覚追跡に関する調査によれば人々はいわゆる「F パターン」でものを読む傾向にあるので、右側部分に何かを置いてもそもそも無意味だ。もちろんいろいろ提案して頂けるのは大歓迎だけれども、どうか提案して下さるその内容が目で見て分かるような具体的なサイトの例を、提案に書き添えて頂ければと思う。

Discourse コメントシステムへのコメント

記事に対するコメントのために使っている Discourse システムを、短期間のうちに私は大いに気に入った。機能が大量にあるので、コメントを読んだり、コメントを投稿したり、このサイトを管理したリがとても簡単にできるからだ。通知機能を使いこなすには少し慣れが必要だったし、このシステムと電子メールとの関係についてはまだ私も学習中で分からないところがあるが、そういう話題のための Site Feedback というカテゴリーもあるので活用して行きたい。

けれども、厄介な点が二つ、浮上した。一つ目は、個々の記事の末尾近くにコメントを書き込めるフィールドがあるだろうと読者は期待するけれども、実際にはその代わりに、個々の記事ページの一番下のところに "Start/Join the discussion in the TidBITS Discourse forum" というリンクがあるだけだ。

Screenshot of TidBITS Discourse link

その理由は、Discourse のエディターが高度な能力を備えていて、Discourse 以外のページの中に埋め込めるようなものではないからだ。だから、コメントを書き込むためには、確かにいったんそのリンクをクリックして Discourse サイトにジャンプしなければならない。けれどもこれはあまりにも素晴らしいコメント付け環境なので、余分に一つクリックするだけの価値は十分にあると思う。Markdown、BBCode、HTML のいずれのフォーマットでも文章をタイプできるし、 画像をドラッグして持ち込んだり、ユーザーを @mention したりカテゴリーを #link したり、それから最も重要な点として、過去のメッセージの一部を選択してから quote ボタンをクリックすればあなたの返信の中でその選択されたテキストが引用される。一番上の青いバーの中のハンドルを使ってリサイズでき、ライブのプレビュー機能も提供し、あなたの投稿内容が他の投稿と酷似している場合には警告さえしてくれる。その上、書き間違いに気付けば自分の投稿に戻って編集できるし、私のためにはフルの管理機能もある。

Screenshot of Discourse editor — which is really cool

二つ目も今のことと関係しているけれども、私たちのメインのサイトとこの Discourse サイトとの間で行き来するためのトップレベルの手段が今のところ何もない。この問題は修正可能だと思うし、今週はこの点を少しでも改良できるように開発作業を進めるつもりだ。

TidBITS News アプリ

TidBITS News アプリに適合するカスタムフィードを構築することを目指して現在開発作業中なので、近日中にこのアプリが再び使えるようになると思う。それまでの間は、Get TidBITS メニューで TidBITS News 項目を削除してある。

オフラインでも記事を読めるという TidBITS News アプリの機能を気に入って下さっている方は、当面は Apple News で TidBITS をフォローするか、あるいは他の RSS リーダー、例えば ReederFeedlyUnread のようなものを採用することを検討して頂ければと思う。

Apple News と iTunes ポッドキャストのフィード

Apple News の話のついでに、私たちは WordPress プラグインをインストールすることで、記事を出版し次第 Apple News Format でその記事を Apple News に送るようにした。Apple 自体が私たちのコンテンツに施す何らかの承認過程があるらしいが、それがうまく行ったならば Apple News を使って従来よりも良い読書環境の下で TidBITS 記事が読めるようになるはずだ。Apple News で TidBITS をフォローするには、News アプリのツールバーで Following をタップし、TidBITS を探し、その右にあるハート形のボタンをタップすればよい。

iPhone screenshots of finding TidBITS in Apple News

同じように、私たちの iTunes ポッドキャストフィードも従来のようにオンラインに戻せたと思う。だから、今後私たちが記事のオーディオ版を制作した場合は、それに応じてフィードが更新されるはずだ。言うまでもないことと言いたいが、先週は記事を朗読して録音する時間などなかった。

RSS フィードとリーダー

もしもあなたが TidBITS 会員で、私たちのサイトにログインした状態であれば、Get TidBITS メニューをクリックして RSS 項目を選べばフルテキストの RSS フィードのリンクを入手できる。あなたの TidBITS Account ページからも同じものが入手できる。サイトのヘッダにある Account をクリックしてみて頂きたい。

私たちが気付いたことが一つある。RSS リーダーの多くは、私たちのフィードの中にある画像サイズのタグを認識してくれず、結果として画像が私たちの指定通りのサイズではなくウィンドウ幅一杯に表示されたり、元の画像のフルサイズで表示されたりすることがあるようだ。私たちが使ったインライン画像のいくつかで、とりわけこのことが大きな問題となる。私たちの記事を特にうまく表示できる RSS リーダーをご存じなら、どうぞ教えて頂きたい。

電子メールクライアントのフォーマッティングの問題

縦長に置いた iPhone で私たちの電子メール号を読んでおられる方のために、記事のカラム幅が本来の半分になってしまう現象を起こすスタイル関係の問題を解決しようと、私たちは現在苦闘中だ。iPhone を横長にするか、あるいはもっと大きな画面のデバイスで見るかすれば、問題は解消するはずだ。

何人かの読者から、Thunderbird や Postbox で読むと TidBITS の電子メール号がうまくフォーマット付けされないという報告が届いた。この問題には簡単な解決法があることが分かった。最新バージョンが走っていることをまず確認してから、それでもまだフォーマット付けの問題が起こっていれば、View > Message Body As > Original HTML を選んでみて頂きたい。嬉しい点を言えば、電子メール号の目次の内部リンクが Thunderbird と Postbox の双方でうまく働いている。

Screenshot of TidBITS issue in Thunderbird

もっと悲痛な思いをさせられたのが、その昔皆が愛した Eudora を今でも使っているという数人の読者たちから届いた知らせだ。Eudora も、私たちの新しいフォーマットを読み取れなかったという。まあ、それほど驚くことではないかもしれない。Eudora が最後にアップデートされたのは 2006 年の末ごろのバージョン 6.2.4 だからだ。その後の十年間に、あらゆるものごとが大きく変わっている。その上、Eudora は PowerPC アプリなので動くには Rosetta 環境が必要であり、それはつまり今もまだ Eudora を使っている人は必然的に Mac OS X 10.6 Snow Leopard またはそれ以前のシステムを使っていて、少なくとも 2011 年以降はシステムのアップデートをしていないことを意味する。

悲しいことだが、6 年前のオペレーティングシステムの上で 11 年前の電子メールアプリを走らせている人たちのために私たちができることは少ない。(それに正直言って、そういう人たちにとって TidBITS がまだ興味の対象であること自体に私は驚いてしまう。私たちが記事で紹介するソフトウェアを走らせることもできなければ、リンクされたウェブサイトの多くにもアクセスできないだろうからだ。)

プレインテキスト版や最小フォーマット版電子メールの廃止

プレインテキスト版の電子メール号や、最小フォーマット版の HTML 電子メール号が提供されなくなったことに遺憾の意を表明した人たちも何人かいた。従来それらの形の号を作っていたのは、私たちがすべての記事を Markdown で書いていたから可能となったことであった。Markdown 自体はプレインテキストに過ぎず、そこからはごく単純な HTML しか生成できなかった。それでもなお、電子メール号をうまくフォーマットするために毎週多大な労力が必要だった。

今回の新しいシステムでは、私たちはまず共同編集のために Google Docs で作業をしてから、それを WordPress のビジュアル HTML エディタに取り込んでいる。こうすることでより豊かなフォーマッティングが可能となり、とりわけグラフィックスについて大幅な制御が可能となった。従来のシステムでは画像の扱いがひどく不自由で、いつも私たちの頭痛の種となっていた。例えば新しいシステムでは、グラフィックスを自由にリサイズして、周囲のテキストに見た目をうまくマッチさせ、きちんと並ぶようにでき、さらには ALT タグやキャプションを付けることさえできる。

そうは言っても、現在私たちは html2text を使って私たちが作った HTML からプレインテキストを生成し、それを電子メール号や個別記事の text/plain MIME パートとして挿入しているので、皆さんの電子メールクライアントの中で text/html MIME パートでなく text/plain MIME パートを表示させるようにできれば、実質的に直接読めるテキスト版の号が手に入るはずだ。

1Password、LastPass、Safari

最後にもう一つ、思ったより多くの読者たちから、1Password や LastPass のようなパスワードマネージャで問題が起こったという報告が届いた。その他に、一人か二人の読者からは Safari がパスワードを保存したり自動記入したりする機能でトラブルが起こったという報告もあった。

これらの問題を私たちのところで再現することはできなかったので、何が起こっているのか私たちもよく分からない。けれども、TidBITS 読者であり LastPass ユーザーでもある David Cuddy が発見したのは、新しいサイトで彼の TidBITS ログイン情報を LastPass を使って更新した途端に、このパスワードマネージャがログインの際に情報の自動記入を一切しなくなったということだった。彼はいろいろ調べた結果、フォームフィールドの名前が変わった事実に気付いた。私たちの古いサイトでは tb_email_pup と tb_password_pup という名前を使っていたが、新しい WordPress ベースのサイトではそれぞれ log と pwd という名前を使っている。この種の食い違いがパスワードマネージャを混乱に陥らせたのは十分にあり得ることだ。古い名前のフィールドを探しつつ、見つからないままの状態になっているのだろう。

David の解決策は、LastPass の中でいったん TidBITS 項目を削除してから、再指定することだった。それをした後は、自動記入が問題なく働いた。だから皆さんも、もしもパスワードマネージャを使って TidBITS サイトにログインする際に問題が起これば、記録済みのユーザ名とパスワードをいったん新規の項目にコピーしてから元の項目を削除してみるとよい。(項目の中にいるままでフィールド名の更新をすることも可能かもしれないが、たぶんその方が難しい手順になるだろう。)

ご辛抱とご理解に感謝申し上げます!

どうぞ、建設的な批判をこれからも寄せて頂きたい。私もできる限りのことをして対応させて頂きたいと思う。私は、誰もが幸せになることを願うタイプの人間だが、何も変わらないことこそ最も幸せだという方がおられるならそれは実現不可能だ。私たちが従来のシステムで経験してきた技術的問題点のすべてを皆さんにお話ししてはいないが、間違いなくそれらの多くは解決困難なものであり、唯一の解決法はすべてを一からやり直すことだった。変化は必要だ。特に、テクノロジーの世界においてはそうだ。でも、私たちは全力を尽くして、これがただ単なる変化でなく、より良いものへの変化となるようにしたい。

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Rotten apple on MacBook Pro keyboard

Photo by Adam Engst

 訳: 清水 史彦 

Bad Apple #3: Reminders は Siri の言うことを聞かない

我が Bad Apple のコラムへようこそお帰り。このコラムで、私は、壊れていて修理が必要な Apple 体験に関する側面について探索を行う。今日、私は、Reminders と、それが Siri とどのように統合されているかということに焦点を当てたいと思う。皆さんが今何を考えているかは分かっている。「Siri だって? 弱い者いじめはしないでいただけませんか?」であろう。だが、今回の場合、Siri は、通常上手く動作するのだ。通常、そして、不必要に、ものごとを台無しにするのは、Reminders の方なのだ。

私は、これまで、ありとあらゆる to-do リストとタスク・マネジャーを試してきた。私は、David Allen の Getting Things Done を読み、そのアドバイスを実行しようと努めてきた。だが、いったん忙しくなると、どんなアプリや戦略も長続きせず、計画や優先順位をいじくり回して時間を浪費するよりも、通常信頼できる自分の記憶に立ち戻るのが常だ。

しかしながら、ここ数年で、Siri が確実に実行できるいくつかのことの中で、その一つが、Reminders で to-do を作成することであるのを私は発見した。今日、自宅の前で車を運転しながら、私はこう言った。"Hey Siri, remind me to email Jose about his beehive cover at 2 PM(ヘイ、Siri、午後 2 時に、蜜蜂の巣箱の蓋について Jose にメールを打つのを思い出させてくれ)" (一人の友人が、我が家の草地で養蜂をやっていて、昨夜の強風で、巣箱の蓋の一つが、少し開いてしまったのだ。)Do Not Disturb While Driving がオンになっていたにもかかわらず、Siriは、リマインダを作成したことを報告してくれた。それから、午後 2 時に、友人にメールするように、通知でお知らせが来た。なので、私はそのようにして、Reminders で、そのタスクに完了の印を付けた。私は、この機能をiPhone や Apple Watch でいつも使っていて、iPad や Mac ではあまり使わない。

New Yorker Cartoon Daily Calendar

私には、自分のために機能するもう一つ別の to-do リスト・システムがある。笑いたければ笑っていただきたいが、そのシステムとは、New Yorker の漫画が描かれた日めくりカレンダーから剥がした古いシートを使うものなのだ。ご存知の通り、それは、四角い紙片で作られたそうしたカレンダーの一つで、毎日その紙片を剥がして、次の漫画やおかしな諺が姿を表すという訳だ。こうした日めくりカレンダーのシートの裏は、とても素晴らしいメモ用紙になる (少なくとも、質の悪い "Daily Extra" を裏に載せていない日めくりカレンダーでないといけない。Andrews McMeel 社 よ、私は、"Daily Extra" を裏に載せているようなやつが大嫌いだ。) 土曜日の朝になると、私はしばしば古い漫画を 1 枚取り出して、週末に終わらせるために覚えておきたいことを走り書きする。それを実行したらすぐに線を引いて消して、全てやり終わったら、リサイクル用のゴミ箱にシートをまるごと放り込むのは、私に満足感を与えてくれる。唯一の問題は、私は滅多に全てやり終えることがないことで、なので、たった一つか二つのアイテムが残ったシートの束を、私は抱えている。Bad Adam!

Stacks of reminder lists

最近になってようやく、私は、このシステムを、Reminders に移行させて、私が今日行う必要があることだけを見せてくれる単一のリストを真似る方法を思いついた。私は、Reminders のデフォルトのリストは使いたくなかった。そこには、Siri の、例えば、"Remind me to take the ham out of thefreezer tomorrow at 9 AM (明日午前 9 時に、フリーザーからハムを取り出すのを思い出させてくれ)" というコマンドによって作成されたリマインダが格納される。(これは、Settings > Reminders で変更が可能だ。"Bad Apple #2: iOS の設定をアルファベット順にする" 2018 年 2 月 21 日で示されたトピックのことを考えると、あなたがそれを見つけることができるという仮定の基でではあるが。) そういう訳で、私には、未来のタスク用に、こんな風に時間を指定したリマインダがかなりたくさんある。そして、私は単に、今日中にやり終えなければならないことに関する時間指定でないリマインダを見たいのだ。

そこで、私は、"Pocket List" という名の別のリストを作成した。そして、この名前が重要だと分かった。なぜなら、"add to X list (X リストに加えてくれ)" というフレーズの中で、Siri は、それをリストの名前として理解しなければならず、何か別のコマンドの一部として理解してはいけないからだ。最初、私は、それを "Today" と呼んでみたが、それによって、Siri は完全に混乱してしまった。他のいくつかの名前も、別の理由で失敗した。だが今では、私のバーチャルメモ用紙にタスクを加えたい時は、例えば、私はSiri にこう言うことができる。"Add to Pocket List write Bad Applecolumn (Pocket List に Bad Apple のコラムを書くこと、と加えてくれ)"私が見たいと思う時はいつでも、"Show my Pocket List (私の Pocket Listを見せてくれ)" と言って、iPhone でそのリストを見ることができるし、あるいは、Mac で Reminders にあるそのリストを見ることもできる。その際に、何をすべきか見たり、完了したアイテムにチェックを入れたりするのは容易だ。(私は、今でも、常に自分の仕事を全て終わらせるわけではないので、私には、Feeder List という別のリストがある。そのリストには、まだ終わっていない、あるいは、ある特定の日のための優先順位が十分高くないタスクを格納している。)

Pocket List in Siri and Mac Reminders

タスクを作成し、それを Pocket List という名のリストに加えることに関する限り、Siri と Reminders は、私がどこで Siri を呼び出そうとも、普通は上手く動作する。過去に、面白い間違いが一度あった。私の Mac 上のSiri は、その時、Klingon 語で考えていたに違いない。そして、私のタスクを、Pa'akai List に加えようとした。私は、Pa'akai は、「今日、骨抜きにすべき敵」といったようなものを意味しているのだと推測している。(実際には、それは「ご飯」を表す日本語 か、 「シーフード」を表すハワイ語かもしれない。) [訳者注: Klingon 語とは、Star Trek シリーズに登場する架空の宇宙人、クリンゴン人が使う架空の言語のこと。なお、"「ご飯を」表す日本語" に張られたリンクをぜひクリックしていただきたい。驚くべきことに、Google 翻訳で、日本語に Pa'akai を入力すると、英語では rice となる!]

Screenshot of Siri lapsing into Klingon

ここに問題がある。たとえ、Siri が、通常、私が言ったことを正確に、あるいは、制御動作に十分なくらいほぼ正しく文字に起こすとしても、Reminders は、断定的に動詞を軽視し、そして、常にとは言わないまでも、しばしば動詞を省略する。例えば、"Add to Pocket List call DuPontabout recycling Tyvek (Tyvek のリサイクルについて DuPont に電話すること、と Pocket List に加えてくれ" は、"Recycling Tyvek (Tyvek のリサイクル)" というタイトルのあっさりしたリマインダになる。そして、Reminders は、文末の単語も時々省略する。例えば、"Add to Pocket Listtalk to Lauri about adding icons to Watchlist (Watchlist にアイコンを加えることについて Lauri に話をすること、と Pocket List に加えてくれ)" の場合、これは、俳句のような "Adding icons (アイコンを加えること)" になる。Bad Apple! [訳者注: Tyvek とは、DuPont 社のポリエチレン製の不織布。]

Examples of Reminders messing up Siri’s transcription

こうした動詞の多くは、ワクワクするようなものではない。例えば、talk、get、call、ask、edit などだ。だが、そうした動詞は、私にとって、意味があるものだ。"write" と "edit" では、大きな違いがある。そして、文末から省略された単語は、普通はむしろより重要であって、そうした単語を省略すると、リマインダ全体が無意味になりかねない。例えば、"Add to Pocket Listbring in kindling (焚き付けを搬入すること、と Pocket List に加えてくれ)" が "Bring (搬入すること)" となる場合のように。

いくつかのケースでは、Reminders が単語を省略するのは、たとえ、それが依然として誤りであるとしても、分からないこともない。"Add to PocketList email Jorge about picking up the videos on Sunday (日曜日にビデオを受け取ることについて、Jorge にメールすること、と Pocket List に加えてくれ)" は、あたかも、私がこれを日曜日に行うよう計画しているかのように受け取られるかもしれない。だが、実際には、日曜日にその用事を済ませることについてメールを送ることを、私は、日曜日の前に思い出したかったのだ。そして、Reminders は、そうしたイベントをスケジューリングしようとはしなかった。単に、"on Sunday (日曜日に)" を省略しただけだった。

こうした振る舞いに関してとてもイライラするのは、こうしたことが全く不要だということだ。Siri は、多くの場合、私が Pocket List という名のReminders のリストにアイテムを追加したいということを理解している。そして、私の言葉を正確に文字に起こす。なので、なぜ、Reminders は勝手に行動し、to-do アイテムは動詞を、あるいは時には目的語も持つべきではないと決めつけるのであろうか?

皮肉なことに、この記事を書きながら、数ヶ月間思いつきもしなかった解決策に、たまたま行き当たった。私は、時間指定のタスクを自分の PersonalTo Do リストに、"Remind me to..." で加える場合に、Siri と Reminders が滅多に失敗しないのはなぜかということについて考えていた。そこで、私は、上述した多くの Reminders の失敗を再度テストした。そして、思った通り、私のトリガー・フレーズを、"Add to Pocket List remind me to call DuPontabout recycling Tyvek (Tyvek のリサイクルについて DuPont に電話することを思い出させてくれ、と Pocket List に加えてくれ)" という線に沿って変えると、Reminders は最高に良い動作をして、"remind me to" 以降のあらゆる単語を使用した。ほぼ常に。

Examples of Reminders working better with “remind me to”

とは言うものの、Siri が適切に認識したテキストにおいて、Reminders がこれほどまでに多くの単語を省略してよいという理由はない。なので、私は今なお、この問題を Apple が修正すべき逸脱した振る舞いであるとみなしている。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート

  訳: Mark Nagata  

Audio Hijack 3.3.7

Rogue Amoeba が Audio Hijack 3.3.7 をリリースして、Instant On コンポーネントを同社の新しい Audio Capture Engine で置き換えた。このオーディオ録音ユーティリティはまた、すべてのバージョンの GoToMeeting で更新された voice-over-IP 対応ができるようになり、FLAC 録音機能も向上した。(新規購入 $49、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、16.2 MB、リリースノート、10.10+)

Audio Hijack 3.3.7 の使用体験を話し合おう

  訳: Mark Nagata  

Lightroom Classic CC 7.3

Adobe が Lightroom Classic CC 7.3 をリリースして、このデスクトップ中心の写真カタログ・編集アプリケーションにパフォーマンスの拡張をもたらした。今回のアップデートでは 12 GB 以上の RAM を備えたマシンでのパフォーマンスが向上し、フォルダから、あるいはこのアプリの Map モジュール内のピンから、コレクションを作成するオプションが追加され、Library Filter バーに新しいフィルターを追加して編集を受けたか受けないかにより画像をフィルター分けできるようにし、またモジュール間で移動させた際に Info オーバーレイが消えてしまわないようにしている。

2017 年の末ごろに、Adobe は Lightroom を二つに分けて、全く混乱を起こし得ない風の名前に変えた。Lightroom Classic CC はデスクトップを主体とし、クラウドベースの Lightroom CC が複数のデスクトップ、ウェブ、モバイル領域に横断的に働く。Jeff Carlson が Lightroom CC の概観を記事にしており (2017 年 12 月 15 日の記事“なぜ Lightroom CC は Apple の Photos に比べて大幅な強化なのか”参照)、電子ブック“Take Control of Lightroom CC”で詳しい解説をしている。

Lightroom Classic CC は Creative Cloud Photography プラン (これは Lightroom CC と Adobe Photoshop CC も含む) の一部としても入手できる。プランの価格は、ストレージ容量 20 GB で月額 $9.99、1 TB で月額 $19.99 だ。(プラン価格の比較表もある。) 従来の Lightroom 6 アプリとは異なり、独立動作バージョンの Lightroom Classic CC を購入するオプションはない。(月額 $9.99/19.99 の Creative Cloud 購読、無料アップデート、リリースノート、10.11+)

Lightroom Classic CC 7.3 の使用体験を話し合おう

  訳: Mark Nagata  

Apple Configurator 2.7

Apple が Apple Configurator 2.7 をリリースした。学校や企業において複数の iOS および tvOS デバイス上にソフトウェアを配置したり管理したりするための Mac 用ユーティリティだ。今回のアップデートでは iOS 11.3 と tvOS 11.3 で Setup Assistant パネルをスキップできるようになった。また、iOS 11.3 では AutoFill の前に Face ID 認証を必須にしたり、Managed Software Updates を設定したり、教師が作成したクラスを辞退するときに教師の同意を必須としたりできるようになった。tvOS 11.3 ではホワイトリストされた iOS デバイスからの Remote 接続を制限できるようになった。(無料、65.5 MB、リリースノート、10.12.5+)

Apple Configurator 2.7 の使用体験を話し合おう

  訳: Mark Nagata  

macOS Server 5.6

Apple の macOS Server 5.6 が、2018 年のうちに実施される大きな変化に備え、新たなインストールでは以下のサービスを隠すようになった: Calendar、Contacts、DHCP、DNS、Mail、Messages、NetInstall、VPN、Websites、Wiki の各サービスだ。既にこれらのサービスを使っている人は引き続きアクセスできるが、次回のメジャーリリースをもってこれらには一切アクセスできなくなる。(2018 年 1 月 26 日の記事“Apple、多くの macOS Server サービスを非推奨に”参照。). Apple が、オープンソースの代替製品へ移行するための移行ガイドを出している。

macOS Server 5.6 の Profile Manager が新しい制限、ペイロード、コマンドに対応した。macOS 10.13.4 High Sierra においても iOS 11.3 においても、ソフトウェアアップデートのユーザーへの通知の延期を指定できるようになり、Bluetooth の有効化・無効化ができるようになった。

また、High Sierra においてはアプリのテスト用にアクセシビリティ API へのアクセスを構成したり、カーネル機能拡張 (kext) のアクセス権を構成したり、Content Caching を構成したりできるようになった。

iOS 11.3 においては、AutoFill の前に Face ID 認証を要求したり、ホワイトリストされたデバイスからのリモート接続を制限したり、教師が作成したクラスを退席するときに教師のきょかを要求したりできるようになった。

tvOS 11.3 においては、Movie の制限指定、テレビ番組の制限指定、アプリの制限指定、不適切なコンテンツなどを構成できるようになり、また Device Enrollment Program のデバイスについて Setup のなかの "Where is this Apple TV?" パネルをスキップできるようになった。(新規購入 $19.99、無料アップデート、194 MB、リリースノート、10.13.3+)

macOS Server 5.6 の使用体験を話し合おう

  訳: Mark Nagata  

Safari 11.1

Apple が Safari 11.1 を OS X 10.11.6 El Capitan および macOS 10.12.6 Sierra 用にリリースした。(High Sierra 10.13.4 にはこれが既に含まれている、2018 年 3 月 30 日の記事“macOS 10.13.4 High Sierra、Business Chat と外部 GPU サポートを追加”参照。) 今回のアップデートではアドレスバーの偽装に結び付く恐れのあったユーザーインターフェイス不一致の問題に対処し、自動補完のヒューリスティクスを改善することで悪意あるウェブサイトが明らかなユーザー操作がなくても Safari で自動補完されたデータを密かに抽出できてしまう危険をなくし、複数個のメモリ破壊の脆弱性を解消することで悪意を持って作成されたウェブコンテンツを処理することで任意のコードを実行される危険をなくしている。Safari 11.1 は Software Update 経由でのみ入手できる。(無料、リリースノート 10.11.6+)

Safari 11.1 の使用体験を話し合おう


ExtraBITS

Mac Pro

Photo by Paul Hudson [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

  訳: Mark Nagata  

新型 Mac Pro は 2019 年に登場予定、モジュラー化されるかも

一年前に、Apple は業界の著名なジャーナリストを五人 Cupertino に招いてミーティングを開催し、その議論の中で同社は Mac Pro に問題があることを認めた上で、同社のこれからの pro 戦略についていくつかのことを明かした。(2017 年 4 月 4 日の記事“Mac の過失です: Apple、Mac Pro の失敗を認め、さらなる透明性を約束”参照。) 今回、TechCrunch の Matthew Panzarino が Apple 取材報告として、同社のその後の進展状況を伝える。最近の取材の結果、Apple が約束した改訂版の Mac Pro は 2018 年のうちには登場せず、2019 年のどこかの時点で出荷されることが分かった。また、何らかの意味でのモジュラー化もされるといい、その具体的内容はまだ不明だが、どうやら Apple は外部 GPU のサポートに注力しているようだ。現在のところ、Apple はクリエイティブなプロフェッショナルたちの仕事の様子を観察しつつ、彼らがワークフローの中で痛みを感じている個所を見つけることに主たる力を注いでいる。問題が存在するのは、アプリケーションの中か、オペレーティングシステムの中か、それともドライバーか、あるいはハードウェアか、といったことだ。

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PRODUCT(RED) iPhones

Photo by Apple

  訳: Mark Nagata  

Apple、(PRODUCT)RED iPhone 8 および 8 Plus を導入

今は iPhone 8 のライフサイクルの中途だが、Apple が新しいカラーオプションを導入した。iPhone 8 および 8 Plus の (PRODUCT)RED カラーだ。いずれのモデルも 2018 年 4 月 10 日に予約注文の受付が開始され、その 3 日後から購入できる。Apple は (PRODUCT)RED カラーの iPhone X Leather Folio も導入した。

(PRODUCT)RED iPhone 8 and iPhone X Leather Folio

これら (PRODUCT)RED バージョンの製品は、価格は通常バージョンと同じだが、売上げの一定の部分が「世界 HIV/AIDS 対策基金 (グローバルファンド) に直接寄付され、検査、カウンセリング、治療、予防を提供するため、特に母親から胎児へのウイルス感染を防ぐ医薬品を届けるために使われる」という。

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