Mac 関係のことでは、今週は再び Sharon Zardetto が寄稿記事で、あまり知られていない Finder のバッチ改名 (一括リネーム) 機能を詳細に解説する。面会予約を管理したいプロフェッショナルたちのために、セルフサービスのスケジュール作成を提供する新しい iOS 用アプリおよびサービス WhenWorks を Adam Engst が検討する。それから Jeff Porten が、CE Week トレードショウの会場を歩き回って最新のコンシューマ向け電子機器や装置を紹介する。今週注目すべき Mac 用アプリのリリースは、Pixelmator 3.7.1、Audio Hijack 3.5、Final Cut Pro X 10.4.3 だ。
電子ブック Take Control of Numbers を執筆する作業の一環としてインライン・グラフィックス (本文のテキストの中に埋め込まれる小さな画像) の準備をしていた私は、作業がほとんど終了間近の段階になって、これらの画像のファイル名を命名ルールに従ったものに変えなければならないことを思い出した。つまり、すべてのファイルを _inline で終わる名前に直さなければならなかったのだ。ファイル名を変更する必要のあるファイルは、50 個近くもあった。心の中で両手で顔を覆ってしまった私だったが、Finder のバッチ改名機能を使えばよいのではないかと思い付いて、ほっと安心の溜息を漏らした。
それらの写真ファイルを含んだ Finder ウィンドウの中で、Edit > Select All を選び、それから File > Rename Items を選ぶ。
ダイアログのポップアップメニューから Replace Text を選ぶ。
Find フィールドに IMG_ と入力する。
Replace With フィールドに、説明の言葉を入力する。Pool Party でも、Graduation でも、Disney World でも、何でもよい。その末尾に空白文字なり他の分離文字なりを付けておくのを忘れないようにしよう。(あるいは、IMG だけを置き換えるように指定すれば下線文字が残る。)
もう一歩短くして ly を hly に置き換える操作をしたい誘惑に駆られるかもしれないが、それはいけない。これでは、正しい綴りの monthly が、余分の h を加えた h—monthhly になってしまうからだ。気付かないうちにこの種の誤りに陥らないように、単語を丸々使うのを原則とすることをお勧めしたい。もちろん、間違いを犯しても簡単に取り消し (undo) ができるのだが、ここはまさに諺に言う「私のする通りにするのでなく、私の言う通りにしなさい (Do as I say, not as I do)」がそのまま当てはまると言っておこう。たとえもはや間違いを取り消しできないほど手遅れになっても、たいていの場合はもう一度別のバッチ改名を、さきほどよりも注意深く施すことで、問題が簡単に解決できるものだ。(取り消し (undo) については記事末尾の「ちょっとした助言」のところに少し詳しく述べてある。)
また、この Replace Text オプションを使ってファイル名からテキストを削除することもできる。ただ単に、削除したいテキストを Find フィールドに入力し、Replace With を空白のままにして改名を実行すればよいのだ。例えば、Monthly Report for January やそれに類したファイル名が少々長過ぎると思えば、Find フィールドに monthly とタイプして、忘れずに末尾に空白文字を付けておき、Replace With フィールドを空白にして走らせればよい。
ダイアログの中で、ポップアップメニューから Add Text を選び、追加したいテキストをタイプし、右側にあるポップアップメニューから Before Name か After Name かを選ぶ。
Rename をクリックする。
上のスクリーンショットでお分かりの通り、After Name (名前の後) の追加の際にはファイル名拡張子 (この例では .png) が無視される。拡張子はファイル名の一部とは見なされないからだ。
私はよく、この機能を使って一桁の数字の前に 0 を追加することで、番号の付いたファイル名が多数ある状況で番号順の一覧がしやすいようにしている。数字が一桁だけのファイルのみを選択して、Rename の選択肢を Add Text にし、テキストフィールドに 0 を記入し、Before Name の設定で走らせている。
ファイル名を番号や日付でフォーマット付け
Rename ダイアログの第三の選択肢 Format というのは、どう見ても分かりやすい用語ではない。名前も分かりにくいし、内容も分かりにくい。フォーマット付けの選択肢は次の三つだ:
Name and Index: 連続的に番号を付ける。インデックス番号は 1 から始めることも、開始番号を指定することもできる。
Name and Counter: カウンター番号も連続的な番号付けで、1 から始めることも開始番号を指定することもできるが、こちらは必要に応じて先行するゼロを付けることにより常に 5 桁の数字を使う。例えば 00001 や 00237 といった具合だ。
Name and Date: 現在の日付と時刻 (秒の単位まで) を追加する。2018-05-23 at 9.27.55 AM というフォーマットだ。
これらの選択肢のいずれも、元のファイル名を保つこともできるし、または Custom Format という奇妙な名前の付いたフィールドを使うことでファイル名を丸ごと置き換えることもできる。奇妙なことに、たいていの場合 File というデフォルトの提案が Custom Format フィールドに入っている。(行儀良く空白文字を付けることすらしていない。その結果を下の写真に示したダイアログ左下の Example のところでご覧頂きたい。)
現在のファイル名を一般的な名前に置き換えるには、例えばインデックス番号またはカウンター番号だけで区別できるように名前を統一して Field Test 1、Field Test 2 といった名前にするには、その名前を Custom Format フィールドに入力する。もしも元の名前を変えずにそのまま残したいならば、Custom Format フィールドを空白のままにする。下の写真がその実例だ。
選択されたファイルにどの順番でインデックス番号やカウンター番号が付けられるのかは、すぐにはそれと分からないだろう。ポイントはこうだ。Finder ウィンドウを List 表示にしていれば、ほとんどの場合「名前」が一番左のカラムになっているだろう。番号は、そこでの並び順に付けられる。当たり前だと思われるかもしれないが、実は、番号付け順序の本当の制御因子は、そのウィンドウにおける並び順だ。だからそれは、作成日の順かもしれないし、サイズの順かもしれない。だから、この機能を使う際には、あらかじめそのウィンドウの中でファイルがあなたの意図する並び順に表示されていることを確認してから、改名を実行させるようにしよう。
System Preferences > Keyboard > Shortcuts に行き、左側のリストで App Shortcuts を選ぶ。
ショートカットリストの下にある + ボタンをクリックし、開いたダイアログボックスのポップアップメニューで Finder を選ぶ。(もしも Finder が既にショートカットリストに表示されていなくても、これをすれば Finder が追加される。既に表示されている場合にも、やはり Finder を対象に選ばなければならない。)
Menu Title フィールドに Rename 6 Items... とタイプする。(Option-セミコロンを押して省略符号文字をタイプする必要はない。その代わりにピリオドを 3 回連続タイプすればよい。)
時として、他のコマンドに同じショートカットが使われているという注意が System Preferences から出ることがあるが、これは穏やかな注意に過ぎない。時には、すべてのコマンドがこのウィンドウの中に正しく表示されるとは限らず、省略符号文字 (...) のみがコマンド名の代わりに表示されたりすることもある。けれどもショートカットキーは正しく表示されているし、いったん System Preferences を閉じてから開き直せばコマンド名は正しく表示され、その間もショートカットはすべて正しく機能するので、これらは見栄え上のみのマイナーな問題と言ってよいだろう。
大文字と小文字の区別: Rename ダイアログボックスの中では、置き換えの対象となる、あるいは削除の対象となるテキストをあなたが入力したものでは、大文字と小文字が区別されない。けれども、Replace With フィールドや Add Text フィールドのテキストでは、タイプした通りの文字が使われる。
あなたは、他の人たちが面会予約をしなければならないような仕事をしていないだろうか? 例えば、あなたは Mac コンサルタントで、指定した時間範囲内ならばいつでも電話サポートを提供できるようにしているかもしれない。あるいはあなたは大学の先生で、学生たちのためにオフィスアワーを設定しているかもしれない。あるいはまた、あなたはマッサージ療法士で、一日中お客さんがあなたの店を訪れるかもしれない。
毎年1月には正気とは思えない程巨大な CES がやってくる。これは以前はInternational Consumer Electronics Show と呼ばれていたものである - 今年の報告は我々の CES 2018 シリーズを見て欲しい。一年の半ばに達したところで、Consumer Technology Association は、遥かに小さい East Coast ショーを New York City で "CE Week" として開催する。(これは以前は丸々1週間だった;今は、CE Thirty-Two Hour Roadtrip と言った感じである。) 私は、Javits Center でのメインのショーに参加し、そしてその後、NYC の他の場所 Metropolitan Pavilion で開かれるこれとは関係しないより小さい PEPCOM Digital Experience と呼ばれるショーにも参加した。
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"今まで誰も考えつかなかったのが不思議" 分野では、myFlipShade 🎁 は iPhone 用の蝶番付きのプラスチックカバーである。閉じれば、スクリーンプロテクター。上げれば、日除け。ウィングを拡げれば、脇からの盗み見防止。ひっくり返せば、スタンドとなる。これはフリーサイズで、6 から X 迄の全ての iPhone に合うが (より小型の iPhone SE は除く)、そのデザインからして、カメラがブロックされてしまうことを気にしなければ、この大きさの範囲に入るどんな電話にも使える。現在出荷中で $9.99 である。Target の店でも買える。
Apple が Final Cut Pro X 10.4.3 をリリースした。少数の改善を加えた、メンテナンス・アップデートだ。このプロフェッショナル向けビデオエディタは今回、DJI Inspire 2 ドローンから取得した ProRes RAW ファイルの表示と編集に対応し、一部の 25 fps インターレース MXF ファイルが正しく表示されない問題を修正し、タイムラインで Option-ドラッグによりクリップを複製するとそれらのクリップがタイムライン上で移動してしまう問題を解決し、特定のプラグインを適用して書き出したオーディオが正しく再生されるようにし、一部の Panasonic P2 ビデオファイルを読み込むとオーディオチャンネルがミックスダウンされた問題を修正している。(Mac App Store から新規購入 $299.99、無料アップデート、3.00 GB、リリースノート、macOS 10.13.2+)