我々の新しい Internet 基盤について書いたすぐ後に、私は、"TidBITS を Apple News で読むには" (19 April 2018) を書いた。これで、我々の Apple News のトラフィックには瞬間的なスパイクが見られたが、読者数はすぐに1日当たりで1桁に落ちてしまった。もっと嫌になるのは、少なくとも TidBITS をフォローリストに入れてくれた人達の中に TidBITS 記事が彼らの For You に現れないという人も出たことである。News アプリは、米国、英国、そしてオーストラリアの数百万台の iOS 機器にプリインストールされており、そして我々は Apple に関係した話題を取り上げているのにも拘わらず、我々の記事を見る人がそれ程少ないというのは殆ど想像出来ない話である。
納得がいかず、私は Apple と話してみようと試み、ようやく Publisher Relations チームと連絡がとれた。電話の中で、私は Apple News アルゴリズムがどの様に働くのかについて少し学べたので、我々のそこでの出版方法に少々の修正を加えることが可能になった。
訓練には時間と量が必要
第一に、どうも Apple News は、大手の出版社に焦点を当てているようで、それ故に、その自然言語解析ソフトを訓練するには、かなり膨大な数の記事を必要とする様に見える。我々は月に凡そ 50 程度の記事しか出版しないので、これに対して、大手の出版社は日にこれの数倍をもリリースすることがあり、このアルゴリズムが我々のコンテンツをどう扱うかを学ぶまで数ヶ月を要するかも知れないと私は言われた。
幸いにして (少々疑わしくもあるが)、私が Apple との電話を計画した数日後には、それは突然我々の記事を新しい読者に推薦し始めた。私の方は、4月の始めから何も変えていないにもかかわらずである。
Apple は現在、Intel Core i9 チップを搭載した新型 15 インチ MacBook Pro にパフォーマンスの問題が存在するという報道が正しかったと認めており、この問題に対処するためのソフトウェアアップデートをリリースした。(2018 年 7 月 23 日の記事“Intel Core i9 MacBook Pro で発熱に関係するパフォーマンスの問題”参照。) 声明の中で、Apple は次のように述べた:
多種多様な作業負荷の下で広範囲のパフォーマンステストを実施した結果、ファームウェアの中で熱管理システムに影響を与えるデジタルキーが欠落しており、その結果として高い熱負荷の下で新型 MacBook Pro がクロック速度を低下させていたことが判明しました。本日リリース致しました macOS High Sierra 10.13.6 追加アップデートにバグ修正が含まれており、アップデートをお勧めします。新しいシステムで最善とは言えないパフォーマンスを経験された顧客の皆様にお詫びを申し上げます。当社のウェブサイトに示された性能結果の通り、新型の 15 インチ MacBook Pro で最大 70%、Touch Bar 搭載 13 インチ MacBook Pro で最大 2 倍の高速化が期待できます。
Six Colors の Jason Snell によれば、Apple はこの問題がアプリ固有のものではなく、長時間にわたって過酷な作業負荷がかかった場合に起こりがちだと判断したという。つまり、Adobe Premiere Pro に責任の一端があるという疑いは完全に晴れたということだ。
TidBITS Talk の議論の中で Alan Forkosh が報告したところによれば、このアップデートはもう一つ別の問題も修正したとのことだ。それは、新たにインストールしたカーネル拡張に System Preferences > Security & Privacy > General でユーザーが実行許可を与えられなくなっていた問題だという。
Touch Bar の付いた MacBook Pro ラップトップは、常にロジックボードに半田付けされた固体ストレージを売りにしてきたが、データ復旧のために取り外すことは不可能である。一方、ハードディスクドライブではそれが可能であった。これらの Mac に対して、Apple はロジックボード上の特別なポート経由での最後の手段のデータ復旧を可能にしてきた。それには Apple Authorized Service Provider 用のカスタムツールが必要である。
幸いにして、データ復旧の会社 DriveSavers は、これらのラップトップからでもデータを、たとえロジックボードが動かなくなったり、損傷を受けていても、復旧出来ると語っている。Mike Cobb, DriveSavers Director of Engineering, は声明の中で次の様に言っている:
MacBook Pro 2018 に関する iFixit の記事で取り上げられている変更によっても、顧客に対する我々のデータ復旧の能力は全く影響を受けない。これは、ロジックボードに対応する我々の先進的な能力のお陰である。DriveSavers は、他のモデルは勿論、2018 年モデルからも成功裏にデータを復旧出来ている。注意して欲しいのは、データ復旧サービスを完了するには機器全体を我々に送って貰う必要があることである。
教訓は簡単である。それは最新の MacBook Pro の所有者には、これ迄以上に当てはまることだが:自分のデータは定期的にバックアップすること!
自動制御のために、最大四個の地点 (waypoint) をあらかじめ Wyze Cam にカスタム設定しておき、Settings > Advanced Settings > Motor Controls > Pan Scan Settings でそれらの waypoint を 10 秒ごとに次々と撮影させるようにできる。空の waypoint の上にある + をタップして、方向パッドでカメラを動かしてから Set をタップすればよい。それから Wyze アプリのメイン画面にある More のところで Pan Scan をオンに切り替えて、waypoint の間の自動回転をオンにしておく。
Wyze Cam Pan は、動きを検知してその動きをカメラの 120 度の視野の中に取り込むこともできる。この設定は Pan Scan と組み合わせても使えるので、カメラは普段 waypoint の間を自動的に動いているけれども、動きを検知すればたちどころにその注目すべき点にカメラを向けるようになる。私がテストしてみたところこの機能はうまく働いたが、わが家で普通にこの機能を使う訳にはいかない。なぜなら、いつも回っている天井扇が、Wyze Cam Pan の注目を捕らえて離さないからだ。しばらくの間家を空ける場合には、動き検知の機能をオンにして天井扇を止めておくのも良いかもしれない。
兄弟モデルと同様に、この Wyze Cam Pan も HomeKit に対応していないので、私が家を出るのを検知してそれに応じて適切にスイッチや設定を自動的に切り替えるようなオートメーションを構築することはできない。そうは言っても、第二世代の Wyze Cam も新しい Wyze Cam Pan も、どちらも今は Alexa と動作できるので、スクリーンを備えた Amazon デバイスへビデオをストリーミングしてそのデバイスでビデオを再生するということはできる。
数週間 Wyze Cam Pan を使ってみて、これがわが家のかなり多くの部分を監視できることにとても感心した。もしもあなたが広い範囲をカバーできる屋内用の防犯カメラを探しているのなら、これが素晴らしい選択肢となるだろう。とりわけこれは、非常に安価に手に入るのだから。それでも、屋外用のカメラとなれば話はまた別だ!
Cao Gadgets は、他にもセンサ・タグを作っていて、中には、水分を検知するものがある。私は、それを 2, 3 個、ユーティリティ・ルーム の皿洗い機の近くに置くことを考えている。この部屋には、家と地熱システム用の全ての配管が引き込まれているのだ。我が家はコンクリートの厚板上にあり、なので、心配しなければならない地下室はないものの、それでも、私たちが家にいない時に配管が破裂したら、ひどいことになるだろう。友人の両親が、かつて、2 週間の休暇に出かける前に、皿洗い機のスイッチを入れたことがあった。彼らが、自分たちのフライトに搭乗する前に、水の配管に不具合が生じて、2 週間分の水が流れ込み、床、家具、そして、家の基礎さえも損傷を受けた。泣きっ面に鉢とはこのことだが、彼らは、巨額の水道代の請求書も受け取った。別の友人は、地下室の排水だめのポンプが大雨に対応できなくなったり、完全に壊れたりした場合に警告が受けられるようにするため、こうした水分検知用タグの一つをポンプ・ピットの隣に取り付けている。
設定と使用法
Wireless Sensor Tag システムの設定は、難しくはないが、少々イライラすることがあり得る。と言うのは、Ethernet Tag Manager が、ルータを通じてやり取りできることを最初に確認しなければならないからだ。私は、AirPort Utility で、ポート 6667 用に、ポートのマッピングと転送を設定するまでいくつか問題があった。Cao Gadgets には、以下のような示唆を含む長々しいサポート文書がある。
その他の設定と管理は、実用的な WirelessTag iOS アプリで必要となる。このアプリでは、時に、目眩がするくらいのレベルの柔軟性が提供される。Cao Gadgets は、全てを設定するための簡潔な手引を提供していて、この手引には従う価値がある。とは言え、基本的なところは充分に簡単だ。(設定や管理のうち、あるものについては、自分の Mac から行いたいと思うなら、Web アプリもある。)
手短に言えば、それぞれの新しいタグを Ethernet Tag Manager に関連付けし、タグに名前を付け、そして、オプションで、タグに絵を付けて、アプリ内でのタグの区別を容易にする。一度これを行なったら、温度監視の設定をする準備ができたことになる。
バッテリーの容量が低下したり、電波が届かなくなったりした場合のための通知オプションと共に、タグがどのくらいの頻度でデータ更新を行うかについて、同様に、設定したいと思うだろう。これらのオプションは、個々のタグごとにタグ自身の画面で設定することができる。あるいは、WirelessTagアプリの Home 画面から、全てのタグ向けに、一挙に設定することも可能だ。
(私は、冷蔵庫内の馬鹿馬鹿しいほど熱い白熱電球と交換するために、LED電球をいくつか買ったところだ。問題なのは、隙間があく扉ではない。冷蔵庫には、熱を発する 60 W の電球が付いているのだ。私は、電球を外そうとして、危うく指を熱傷するところであった。LED 電球は、ずっと温度が低く、使用電力も 10 分の 1 だ。)
家電製品と温度範囲の両者を正しく設定した後は、Wireless Tag System は背景に遠ざかって見えなくなる。少なくとも、何かがおかしくならないうちは。私たちの冷蔵庫の扉は、それほどちゃんとは閉まらないので、私は、扉をしっかり押す必要があると告げる通知をたくさん受け取った。ある通知は、私たちが不在で、留守番を頼んでいた時にやって来た。この留守番は、冷蔵庫の扉に不慣れだったのだ。素早くテキスト・メッセージを送ったので、問題は解決した。
Joe Shelton が Apple で働き始めたのは 1979 年のことで、当時彼の机のたった 9 メートル先に Steve Jobs の机があった。その数年後に彼が会社を辞めたいと言うと、Jobs は彼に Macintosh のプロトタイプを見せ、プロダクトマネジャーをやってみないかと持ちかけた。Shelton はその申し出を受け、その後は歴史の示す通りだ。Business Insider が出した Shelton のインタビュー記事は、素晴らしく楽しく、写真で一杯だ。その中で彼は、Jobs や Steve Wozniak と一緒に働くのがどんな感じだったかを語る。