テキストボックスは、有用な Pages 機能のリストで上位にランクされる。これを使えば、一塊りのテキストを書類の好きなところに置くことが出来る。テキストボックスは、サイドバー、説明文、コールアウト、作者注、或いは、書類の通常のテキストの流れの外側でページ上に置いておきたい他の類のテキスト用には理想的である。作成するのは容易で、ツールバー上の Text ボタンをクリックするか、或いは Insert > Text Box を選択すれば良い。
バージョン 5 以前の Pages とは違い、これらのスレッドは、ボックス間をつなぐ青い線では示されない。代わりに、個々のテキストボックスは上部にスレッド制御ウィジェットを持ち、これをクリックすることでそのボックスが如何に他のボックスに対してリンクするかを制御出来る。(Pages for Mac, iOS, そして iCloud 全てが、リンク付きテキストボックスをサポートするが、私はテキストボックスリンクを Pages for Mac で説明する。他のバージョンでも似た様なものである。)
スレッドの中でボックスの位置を変える。スレッドの中のボックスの位置を付与するには、Layout Order サブメニュー上の選択肢を使う。このサブメニューは、そのスレッドがどれぐらい長いかを知るのにも役立つ。
ボックスを新しいスレッドの頭にする。Create New Thread を選択する。これで、そのボックスは現在のスレッドから外れ、新しいスレッドが始まり、そして、そのボックスのスレッド制御に番号と色が付与される。元々のスレッドのテキストはこのボックスには最早現れず、元々のスレッド内の他のボックスに流れ続ける:何も失われることはない。
ボックスをスレッドから取り除く。Remove from Thread を選択する。これで、そのボックスはスレッドから外され、そのスレッド制御は空になる。繰り返しになるが、テキストは何も失われない。
単一テキストボックス:単一スレッドのテキストボックスの外観を変えるには、そのボックスを選択し (内容をではない) そして Format インスペクタの Style タブ上にある制御子を使う。新しい塗りつぶしの色、或いはグラデーションを適用したり、境界を色々な種類の線やフレームに変更したり、そして、影や反射を追加したり出来る。
スレッド内の全てのリンクされたテキストボックス:スレッド内の全てのリンクされたテキストボックスの外観を一括して変えるには、最初にスレッドされたテキストボックスの一つを Control-クリックし、現れたメニューから Select All Text Boxes in Thread を選択する。スレッド内のボックスが選択された状態で、Format インスペクタの Style タブ上の設定を調整する。
スレッドされたテキストボックス内のテキスト:スレッドされたテキストボックス内のテキストのスタイルを変えるには、最初に、スレッドされたテキストの一部か全部を選択し、それから Text Format インスペクタの選択肢を使う。スタイルを設定、サイズを変える、等々が出来る - つまり、Pages 書類のテキストで出来ること全てである。
ボーナス機能が一つある:テキストボックスの外観を、境界線と塗りつぶしの色の様な、変えた時、Format > Advanced > Set as Default Text Box Appearance を選択出来る。これで既存のテキストボックスは何も影響を受けないが、その書類内で作成する新たなテキストボックスはこの新しい外観を受け継ぐ。
私たちはこの TidBITS の記事にもっとスクリーンキャストを組み込もうと試みている。時には短いビデオ一つを使った方が、多数のスクリーンショットの写真よりもうまく意味が伝わることもあるものだからだ。そのためのツールといえば ScreenFlow が定評のあるところだが、QuickTime Player もスクリーン上のアクションを録画できるし、iMovie はなかなか良いビデオエディタだ。その上この後者二つはすべての Mac に無料で付いているので、私たちはまずこの二つを使って始めてみることにした。
問題は、iMovie がプロジェクトの解像度を手で設定させてくれない (そのためには $300 払って Final Cut Pro X を購入しなければならないらしい) ところにある。実は、Mac 上では、iMovie はあなたが最初に挿入したクリップを基準にしてそのプロジェクトの解像度を固定してしまうのだ。
添付画像を Desktop やその他の Mac フォルダの中へダウンロードする代わりに、あらかじめ指定しておいたデフォルトアプリに開かせることもできる。例えば Word 書類が Pages で開くように、あるいは画像が Photos で開くように、設定できる。添付ファイルの上にマウスをかざした際に現われる三つのボタンのうち真ん中のボタンをクリックすればこれができる。
さらに嬉しいことに、三つのボタンのうち右側の ... ボタンをクリックすると Show All Options ウィンドウが開き、いくつもの有用なアクションから選べるようになる。
Clip Into
同様に、電子メールの会話を丸ごと書き出すこともできる。そこには添付ファイルも、インライン画像も含まれる。すべてを PDF ファイルとして書き出し、DEVONthink Pro や Evernote といったアプリに持ち込むことができる。また、電子メールの会話の内容に応じて OmniFocus、Todoist、Things などにタスクを作成させることもできる。
また、このアプリは会社や、非営利団体、政府機関、教育機関などで Google のサービスを (例えば Gmail と Google Calendar を) 利用していて、しかも Apple の Mail やその他のデスクトップアプリケーションの使用を認めずウェブベースのアクセスのみに制限しているようなところでも理想的に使えるだろう。例えば、私の本業はまさにそれに該当しているのだが、Mailplane は何の問題もなく使えている。
私は Mailplane 4 を使っていて、いくつかマイナーな問題点に出会うこともあった。このアプリは時々、ユーザーが設定したウィンドウの縦横サイズを忘れてしまう。また、一部の Google 機能、例えばメッセージリストの密度設定が、Chrome やその他のブラウザの中で使う場合にはきちんと機能するのに、私が Mailplane で使うと一貫しない挙動をすることがあった。
私たちは長らく、Apple の App Store がアプリの価格を (多くの場合その知覚価値をも) ほとんどゼロまで下げてしまい、小規模の開発者が作った高品質のアプリが成功することさえも困難にしてしまったと嘆いてきた。今考えてみると、当時の Apple はそんなことが起こるとはまったく予想していなかったように見える。Steve Jobs は 2008 年のインタビューの中で、Apple としては価格を下げて売り上げを伸ばそうとする開発者たちに対して助言はできないと述べている。そのようなことをすれば多くの開発者たちがビジネスモデルを維持できず、その結果として既に成功している開発者たちでさえ既存の顧客のためでなく新規の顧客の獲得に力を注がざるを得なくなる。そうしてついに、2016 年になって、Apple は開発者たちが講読を販売できるようにし、2017 年には New York City で開発者たちとの秘密のミーティングを開いてこの新しいアプローチを彼らに勧めた。Business Insider の記事で Kif Leswing が、いかにして Apple が講読制を広める必要を自覚したかについて、また大小各規模の開発者たちのために環境を整えたことについて、他方では購読への消費者の反応が分かれていることに対する開発者たちの懸念についても物語る。
Apple 以外の修理業者に iPhone を修理してもらったことのある人は、その業者が修理用部品をどこから入手しているのだろうかと疑問に思ったことはないだろうか? MacRumors の記事で Juli Clover が、 iPhone 修理のエコシステムに深く潜入する。彼女はパーツがどこから来ているのかを見出し、品質にどの程度の違いがあるかを調べ、また Apple Authorized Service Provider と独立の業者双方の立場に立ってこの業界の現状を概観する。この記事は、私たちの多くが当たり前と思っている世界の舞台裏を覗かせてくれる、素晴らしい読み物だ。