残念ながら、何人かの海外の読者が News アプリは Apple の特別チャネルや他の出版物にアクセスさせてくれないと言っている。思うに、News は IP アドレス傍受、或いは他の地理的位置の手段を使っているのではなかろうか。と言うのも、私は US に居て地域を Canada に設定しても何らの制限も経験していないからである。興味があるのは、VPN を使い US ベースの IP アドレスを入手したらどうなるかである。
Apple News の地域追跡をハックする
News.app は全てのバージョンの Mojave に存在していることが分かった;それが見えない理由は、あなたの地域が United States, United Kingdom, 或いは Australia に System Preferences > Language & Region で設定されていないからだけである。もしあなたの地域をこれら三ヶ国の一つに設定すれば、News アプリはApplications フォルダに現れ、そして正常にそれを起動し使うことが出来る。これは iOS でも働く;必要なのは、Settings > General > Language & Region で地域を変えるだけである。不幸にして、異なる地域に設定することで、種々の不都合な副作用に見舞われることはあるかもしれない。
Mojave が iOS を上回っている点が一つある。News アプリがアクティブになった所で、それを Dock に移動させると、それは一つの固定席に収まる (或いは、それを Control-クリックし Options > Keep in Dock を選択する)。そうしておくと、地域を自分の元々の国に戻した後でも、Dock から News アプリを起動して、使うことが出来る。私は、このやり方を iOS 12 の Shortcuts アプリを使って真似してみようとしてみたが、News アプリを起動するために作成したショートカットは、地域を対応する国に設定した時にしか働かなかった。
人によっては、地域を変えると News アプリが Dock から消えてしまう人もいる。しかしながら、地域を変えずに、簡単な Terminal コマンドを使って News を起動するやり方もある:
open /Applications/News.app
もし News アプリを Dock に残しておくのも、繰り返し Terminal に戻るのも嫌だと言うのであれば、このコマンドを Keyboard Maestro マクロや AppleScript に作り込むことも出来る。或いは、別の簡単な Terminal 操作で、News アイコンを Finder の中に作成するシンボリックリンクも作れる:
さきほど示した Apple のダイナミック・デスクトップ画像のスクリーンショットをご覧になってもお分かりの通り、16 枚の画像がそれらを表示したい順序に並ぶように、個々の画像に名前を付けておくべきだ。もちろんどんな順序で表示するかはあなたの自由だが。Apple の実例は二つとも一日を通しての時刻の経過を反映した順序になっているが、例えばひまわりの花が空に向かって太陽の方向を追いかけて動いたり、あるいは工事現場が何ヵ月もかけて少しずつ完成に近づいたりといったダイナミック・デスクトップ画像のアイデアが自然に頭に浮かぶ。
その点は混乱を引き起こしかねない見栄え上の難点だが、Desktop 自体には Mojave がちゃんとあなたの画像の中の一枚を表示するはずだ。あなたのファイルが真にダイナミックであることを確認するには、System Preferences > Date & Time > Date & Time を開き、"Set date and time automatically" のチェックを外し、時計を数時間戻してから、Save ボタンをクリックしてみよう。同じようにして数時間ずつ時間をずらしては保存する手順を繰り返し、Desktop に表示される画像が希望通りに入れ替わっていることを確かめよう。確認が終わったら、もう一度忘れずに "Set date and time automatically" にチェックを入れておこう。
着信テキストがあると通知するように設定してあり、反応動作も早ければ、そのコードを見て Web フォームに入力して提出することも可能である。そうでなければ、Messages に切り替え、コードを覚えるか、或いはそれを選択してコピーするかして、再度サイトに戻りそれを入力する。(iOS では、メッセージの一部を選択するのは簡単ではないので、更にイライラがつのることになる。)
Siri で使える自分独自のコマンドを作ってもっと Siri を活用したいと思ったことはないだろうか? iOS 12 で、それが可能になった。Shortcuts と呼ばれる機能が追加されたお陰だ。Apple によれば、これは「あなたのアプリで何かを素早く実行する方法」だ。口で話す語句をショートカットに割り当てておくことができ、Siri でそれを呼び出せる。
Siri Suggestion (Siri からの提案): あなたが同じアクションを繰り返し実行していることに Siri が気付いたり、あるいは Siri が知っている他のデータに基づいて提案できることがあれば、Siri は Lock 画面や Search 画面に通知を出して提案する。あなたがその通知をタップすれば、それに付随したショートカットが走り、そのアクションが実行される。これ以外にあなた自身ができることはない。
Siri Shortcuts (Siri ショートカット): Settings > Siri & Search にナビゲートすると、そこに Suggested Shortcuts セクションがあって、あなたが作りたいであろうと Siri が考えるショートカットの候補が 3 つ表示されている。All Shortcuts をタップすると、さらにもっと多くの候補が表示される。また、ショートカット対応のアプリの中でこの種のショートカットを作成することもできる。そのためには Add to Siri ボタンをタップすることもあるし、そのアプリのカスタムインターフェイスを使うこともある。これらのショートカットは、口で話す語句をカスタマイズしておき、それで呼び出す。
Shortcuts (ショートカット): これは独立動作のアプリの名前であって、Apple が 2017 年にこのアプリを買収した時点では Workflow と呼ばれていた。このアプリは Siri Shortcuts が作るものよりもずっと複雑なショートカットを作成することができる。例えば複数個のアクション (ショートカットを構成する要素) を使って複数個のアプリをコントロールでき、変数、フロー・コントロール、その他のプログラミング言語的な概念も使える。これらのショートカットを Siri から呼び出すこともできる。
この記事では Siri Shortcuts のみに集中することにしたい。費やす時間の割に、最大限のものが得られると思うからだ。Siri Suggestion についてはあなた自身がコントロールできることは何もないか、あってもほとんどないし、Shortcuts アプリを使ってショートカットを作成する方はもっとずっと複雑な話になる。(Police ショートカットが良い実例だ。これは、ある連絡先にあなたの位置情報を送信してから、ビデオの録画を開始する。)
Siri Shortcuts では iOS 内蔵の機能や Apple のアプリに内蔵された機能のためのコマンドも作成できるが、そのパワーを最も実感できるのはサードパーティのアプリを使いこなせた場合だ。残念ながら、Siri Shortcuts にどのアプリが対応しているかを見分けるのは簡単でない。アプリが Siri Shortcuts 対応かどうかを見分けたければ、次のようなことを試してみるとよい:
Add to Siri ボタン: そのアプリのインターフェイスのどこかに Add to Siri ボタンかあるかどうかを探してみよう。旅行プラン作成用アプリ Kayak にはこのボタンがあるが、天気情報アプリ Dark Sky にはない。
App Store: App Store に行って、そのアプリの説明やバージョン履歴を読んでみよう。Dark Sky の説明には Siri Shortcuts 対応を追加したことが書かれているが、アプリが説明をしなければならない義務はない。それに、いったい誰がバージョン履歴の古い項目をずっとスクロールして目を通して、過去のどこかの時点でその機能が追加されたことを探す気になるだろうか?
独自のショートカットを表に出さないアプリ、または Apple のアプリで Siri Shortcuts を作成するには、Settings > Siri & Search > All Shortcuts に行く。ここに Health、Mail、Maps、Messages のための、加えていくつかのサードパーティのアプリのための、ショートカットの提案が並んでいる。アプリの名前の横に見える See All をタップすれば、そのアプリ用の他のショートカットも見ることができ、それらは Suggested Shortcuts と Recent Shortcuts に分けて示される。
残念ながら、ここでどんなものが見つかるかをあらかじめ予見できる方法はない。アプリによっては、例えば Fantastical、Overcast、Twitter といったものは、コマンドによってコントロールする汎用のショートカットを Suggested Shortcuts の中で作れるようにしている。例えば CARROT Weather の "Check weather" とか Overcast の Play のようなものだ。また別のアプリ、例えば Google Maps、Messages、Phone のようなものは、コンテンツ特定のショートカット、例えば特定の場所への道案内を求めたり、連絡先宛てにメッセージを送信したり、といったもののみを提供する。そのアプリの中で同じタスクを何回か繰り返し実行してから、その後でこの画面に戻れば、そのタスクのためのショートカットが見えるようになるかもしれない。
録音した語句を確認する。もしも Siri が正しく聞き取っていなければ、Re-Record Phrase をタップして録音をやり直す。(ここに Edit と表示されることもあるかもしれない。その場合は文章をテキストとして編集できる.)
作業が終われば、Done をタップする。
これで、他の Siri コマンドと全く同じように、"Is it going to rain?" と Siri に話しかけることができる。私が気に入って使っているコマンドをあと二つ挙げれば、"Play the Menu Bar on Overcast" は Menu Bar ポッドキャストの最新のエピソードを Overcast に再生させ、"Give me a CARROT Weather report" は Siri のインターフェイスの中から直接 CARROT の天気予報を見ることができる。さきほどの "Is it going to rain" も正確な雨の予報を手早く見られるのでよく使っている。
あなたが作った Siri Shortcuts のすべてを見るには、Settings > Siri & Search > My Shortcuts に行く。(このリストにはあなたが Shortcuts アプリで作成してから口で話す語句を割り当てたショートカットも含まれている。) ショートカットの一つをタップすれば、コマンドの語句を録音し直したり、あるいはショートカットを削除したりもできる。また、ショートカットの上で右から左へスワイプしても削除できる。
Siri Shortcuts は、まだその可能性の片鱗を見せ始めたばかりだ。ここでは Overcast と CARROT Weather を例に挙げたが、Philips Hue もそのアプリに Siri Shortcuts 対応を追加している。当初、この対応は余分なもののように思えた。なぜなら、既に HomeKit 自体が Siri で Hue 照明のコントロールができるようにしているからだ。けれどもよく調べてみると、Hue アプリは HomeKit が対応していないアクションにも対応していることが分かった。例えば日中にシーンを変更するような場合に使える。また、Apple Store アプリは iPhone Upgrade Program の会員に対して iPhone XR の予約注文をするための Siri Shortcut を作れるようにしている。このオプションは承認前の手順の中で見えるようになる。私たちは皆、普段使っているアプリを調べて、どんなことを提供してくれるのかを気にし続けなければならないようだ。Adam Engst の願いは電子ブックリーダー Libby が Siri Shortcuts に対応してくれることで、もしそうなれば Siri に一言声を掛けるだけで今読んでいるオーディオブックを寝る前に 15 分間だけ聴けるようになるだろうにとのことだ。
これらの内蔵された Siri Shortcuts も便利さの可能性を秘めているけれども、やはり本物のパワーが潜んでいるのは Shortcuts アプリだ。いずれ TidBITS でも Shortcuts アプリを扱った記事を書きたいと思っているが、それまで待てないという人は、私の著書 Take Control of iOS 12 の中に一つの章を割いて説明してあるのでお読み頂きたい。
数週間前に Omni Group は Mac (および iOS 用) タスク管理アプリ OmniFocus のバージョン 3.0 をリリースした。新機能を追加したメジャーアップデートだ。ツールバー、サイドバー、アウトライン、インスペクタを現代的な見栄えに更新したことに加えて、OmniFocus 3 はコンテクストをタグで置き換え、タスクを整理してどの項目にも複数個のタグを割り当てることができるようにした。また、繰り返すタスクにより多くのオプションを提供し、アクションにカレンダーイベントを混ぜ込む Forecast 表示を改良し、よく使うアクションを MacBook Pro の Touch Bar に追加できるようにした。
Pro 版の OmniFocus では、特定のタグを Today's Forecast の表示に追加できるようにした。これは、毎日の慣例や、具体的な日付を持たない重要項目を目立たせるために非常に便利だ。OmniFocus Pro では展望手法のカスタマイズも導入され、シンプルながらパワフルなフィルタリングのルールで all, any, none の組み合わせが使えるようにした。
そして今回、Omni Group は OmniFocus 3.1 をリリースして、インターフェイスを macOS 10.14 Mojave の Dark モードに自動的にマッチさせるようにし、サイドバーを明るい見栄えにする環境設定オプションも追加した。このアップデートではまた、取り消したカレンダーイベントや過去のイベントを Forecast 表示の中で隠すようにし、横幅の狭いウィンドウでの Columns レイアウトの問題を解消し、子タスクが選択された状態で親タスクをコピーすると子タスクが重複してしまったバグを修正し、いくつかのクラッシュを解消し、いくつかのローカライズ版を追加している。
Omni Group は Standard 版の OmniFocus の価格を $39.99、Pro 版を $79.99 とそれぞれ据え置きし、Standard 版から Pro 版へのアップグレード価格も $39.99 のままとした。過去に Mac 用 OmniFocus のライセンスを購入したことがあれば、同じストア (Mac App Store または Omni Group ウェブサイト) から購入する場合に限って同じ版 (Standard または Pro) の Mac 用 OmniFocus を 50% 割引で購入できる。2週間有効の無料試用版もある。(Omni Group ウェブサイトでの新規購入は Standard 版が $39.99、Pro 版が $79.99、Mac App Store では Standard 版が $39.99、アプリ内購入で Pro 版にアップグレード可、以前のバージョンからのアップグレード価格あり、45.4 MB、リリースノート、macOS 10.13+)