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#1447: Apple が収益予想を 50 億ドル下方修正、iOS 12 の Screen Time、Luna Display レビュー、アームレストのマウスパッド、Mac Admins ポッドキャスト

あけましておめでとうございます! でも残念ながら、Apple は 2019 年のスタートを良いニュースで飾ることができず、中国での売上げの落ち込みの結果として収益予想を下方修正すると発表した。このことが iPhone のアップグレードにどんな影響を与えるかを考えてみよう。あなたは腕に RSI (反復性ストレス障害) の痛みを抱えていないだろうか? そういう人に、Josh Centers がマウスパッドを組み込んだアームレストをお薦めする。Josh はまた、あなたや、あなたの子供たちが、際限なく iPhone や iPad を使い続けてしまうのを食い止めるために iOS 12 の Screen Time 機能を活用する方法を説明する。楽しいポッドキャストをお探しの方々のためには、Adam と Tonya がゲスト出演した Mac Admins ポッドキャストを紹介しよう。また別のエピソードでは (極めて珍しいことに) Apple 従業員たちが出演して公開の場で語っている。それからもう一つ、Julio Ojeda-Zapata が Luna Display をレビューする。これは iPad を Mac の外付けスクリーンとして使えるようにするための USB ドングルだ。今週注目すべき Mac アプリのリリースは、Fission 2.4.5、BusyCal 3.5.7 と BusyContacts 1.3.2、Audio Hijack 3.5.6、1Password 7.2.4、Bookends 13.1.5、Evernote 7.7、EagleFiler 1.8.5、SpamSieve 2.9.35、HandBrake 1.2.0、それに VLC Media Player 3.0.5 だ。

Adam Engst  訳;亀岡孝仁  

Apple 減収を警告、中国での販売不振を原因に

2002 年以来初めて Apple は投資家に対する業績予想を改定し、Q1 2019 の売上見込みを $84 billion に下方修正した。これはこれ迄の 11 月の予測の $89 から $93 billion を下回る。投資家に対する公開手紙の中で、CEO Tim Cook は、この不足分は主として "景気減速"、とりわけ Greater China 市場でのものによるもので、その結果 iPhone, Mac, そして iPad の販売減少につながるとしている。September 2018 での Chinese GDP の成長は、ここ 25 年間で2番目に低いものであり、そして Apple はまた、米国との通商面の緊張の高まりも中国経済の減速に寄与していると見ている。中国での問題を別にすれば、Apple は United States, Canada, Germany, Italy, Spain, Netherlands, そして Korea での売上げがこれまでで最高を記録すると予測している。

予想を下回る中国での iPhone 販売は、Apple 売上不振の大きな理由ではあるが、Cook は iPhone のアップグレードは他の市場でも Apple が思った程には強くないことも認めている。彼は、3つの要因を挙げたが、どれも詳細に分析する価値がある。

勿論 Apple は終わったわけではないが、その様な結論に達する賢人達は間違いなくいるであろう。現実の問題は Apple が中国での販売を増加させるために何ができるのかである。May 2017 に、Stratechery のアナリスト Ben Thompson は、Apple’s China Problem で、中国におけるスマートフォン構造の最も重要な層は WeChat であり iOS ではないし、更に言えば、プラットフォームに抱え込まれた Apple の他のサービスのどれでもない。Thompson 曰く:

Andreessen Horowitz の Connie Chan は 2015 年に、WeChat が殆ど9億人に及ぶ中国人の日常生活にどの様に組み込まれているのかを説明しようとした。そしてその統合はそれ以来もただ増え続けるだけである:典型的な中国人の生活のどの側面も、オンラインに限らずオフでも、一つのアプリを通して進められる (そして、他のアプリも使われるが、その多くは WeChat を通して販促されるゲームである)。

他の国には、これに比べられる様なものは何もない。とりわけ、WeChat がよく比較される Facebook 群 (Facebook, Messenger, そして WhatsApp) は違う。それら全ては通信か暇つぶしに関するものである:WeChat もそうではあるが、それはまた、ニュースを読むため、タクシーを呼ぶため、昼食の支払いをするため (昼食の支払いを現金でしてみるとよい。そうすればあなたはまるで技術革新反対者の様に見えるであろう)、政府資源にアクセスするため、仕事のためでもある。WeChat はあらゆる意味であなたの電話であり、とりわけ中国ではどの国においてよりも、自分の電話が全てなのである。

言葉を変えれば、中国以外の人々にとって、iPhone から Android に変えるのは些細なことではない。全ての iOS アプリへのアクセスを失うであろうし、友人との通信も iMessage を使ってやる程簡単には出来ないであろうし、Apple Pay は無いし、Apple Pay Cash も使えないであろう、Apple Watch も持てないであろうし、iCloud Photo ライブラリへのアクセスも出来ないであろう、Mac との統合も大変になるであろう、等々である。Android には、これら全ての Apple エコシステム機能に対する代替品があるが、その切替えには苦痛が伴う。.

しかしながら、WeChat に依存する中国のユーザーにとって、iPhone は単なるスマートフォンの1つに過ぎず、そしてアップグレードの季節の度に群れをなす出来の良い中国製 Android 電話と、ハードウェアの性能とブランド価値の認知度で競わなければならない。この点からすると、Apple の2年毎の新型 iPhone のリリースサイクルは今年の様な狭間の年には中国では Apple に不利に働いている様に見える。

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Adam Engst  訳: Mark Nagata   

靴にスパイク、リスの話と、Apple を語る Mac Admins ポッドキャスト

Tonya と私が話すのをもっと聞きたい人のために、私たち二人は Mac Adminsポッドキャストに出演して素晴らしく楽しい時間を過ごしたのでぜひお聞きあれ。ホストは Tom Bridge、Charles Edge、Marcus Ransom の三人で、2018 年12 月 17 日のエピソード "Screw Your Shoes with Adam and Tonya Engst"だ。そしてもちろん、このタイトルが何を意味するかもお話しするし、わが家のインターネット接続が一匹のリスに食いちぎられた話や、私たちがインターネット広告に関する罪悪感に苦しんでいるという告白もある。推察して頂けるとは思うが、インターネットのテクノロジー系出版の話題もたっぷり話し合っている。とても楽しく聞いて頂けると思うので、ぜひどうぞ!

Mac Admins サイトに立ち寄られたついでに、もしもあなたが本格的なギークなら、とりわけ Apple 関係の管理者なら、2018 年 12 月 12 日のエピソード"The One with Apple" もお薦めしたい。なぜかと言うと、ここのホストたちが Apple の Jeremy Butcher (Enterprise Product Marketing) と Doug Brooks(Mac Hardware Product Marketing) をゲスト出演者として招いて、しかもそのエピソードを後日一般公開してもよいという公式の許可を Apple から得るという大偉業を成し遂げたからだ。そもそも Apple 従業員が公の場で語るということ自体が滅多にない。カンファレンスのような場で Apple のプレゼンテーションを目にする際にも、そこで語られたことを公共の場で引用してはならないという条件が付くのが普通だ。

平均的な Mac ユーザーにとって、語られた話題の大部分は興味のない (ひょっとすると理解さえできない) ものかもしれないが、二つの点だけは一般の人にも注目に値するものだと思う。第一の点は、T2 チップが現代の Mac の中でどのような働きをしているかについての素敵な要約が語られたことだ。結局のところ、それはセキュリティと統合のためだ。セキュリティの面では、T2 チップは Secure Boot を可能にし、プライベートなデータをローカルに保存するSecure Enclave を含み、MacBook Pro と MacBook Air においては Touch IDを可能にする。

統合の面では、私が全然知らなかったようなレベルにまで、従来ロジックボード上のバラバラのコンポーネントに分かれていたものを T2 チップがまとめて引き継いでいる。例えば System Management Controller、オーディオコントローラ、カメラの画像シグナルプロセッサ、SSD コントローラといったものたちだ。そして、セキュリティと統合は一つの興味深い個所で出会うことになる。どうやら T2 は MacBook Air のリッドが閉じられるとマイクロフォンの接続を物理的に切り離すらしく、そのためマイクロフォンを使ったスパイ活動ができなくなっている。

第二の点は、Charles Edge が Apple の製品マネージャーや開発者はオンラインフォーラムを読んでいるのかどうかと直接尋ねたのに答えて、Apple で働く彼らが「私たちは顧客からのフィードバックや開発者からのフィードバックをものすごくたくさん読んでいます。私たち自身が常時参加するとは限りませんが、寄せて頂く声を聞きたいと私たちは思っていますし、だからこそ、そういうことに注意を払うためのスタッフもいます.... つまり私たちは貪欲に聞き続けています」と語ったことだ。企業世界の外でもそうなのかどうかは知らないが、少なくとも Apple の中のある部分ではユーザーがオンラインで語っていることに注意を払っていると分かったのは嬉しいことだと思う。

最後にもう一言。Mac Admins ホストが Apple からのゲストたちに敬意を払って Group FaceTime に切り替え、それがうまく働いたと聞いて、私はとても素敵だと思った。以前、私たち TidBITS スタッフの電話会議で試した経験ではそれほどうまく行かなかったのだが、ぜひもう一度試してみようと思っている。

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Josh Centers  訳;亀岡孝仁  

RSI (腱鞘炎) の痛みをアームレストマウスパッドで緩和

"Anker の縦型マウスが RSI の痛みを安価に緩和" (7 December 2018) を出した後、縦型マウスを使っている、或いは使ってみたいと思っている皆さんの多くから便りを頂いた。このレビューで明かさなかったことは、私はまた縦型マウスの人間工学を更に最適化するもう1つの付属品を試験中であったことである:アームレスト装着型マウスパッドである。

縦型マウスは、手と手首をより自然な形に置かせることで前腕ストレスを和らげるが、机上のマウスに腕を伸ばして届かせることで肩や上腕に何らかの痛みを生じさせるかもしれない。また、机の角が、私が経験している様に、手首に当たって痛みを生じさせているかもしれない。

私は、何らかの形で私の椅子のアームレスト上でマウスを使うことが出来ればこの問題は解決出来るのではと思った。少々の検索で欲しいものが見つかった:Skyzonal Ergonomic Adjustable Wrist Rest で、$29.99 で Amazon から買える。しかし、一片のプラスチックにしてはこの値段は高すぎると思ったので、AliExpress を調べてみたら、同じ製品が $17 で出ていた。到着まで約1週間かかったが、中国から直接買うのはいつも危険が伴う。従って、お急ぎなら、Amazon に手数料を払うだけの価値はあるかもしれない。

The armrest mouse pad on a chair.

両端にある柔らかで、黒いマウスパッドのジェル状の材料は、このアームレストを DIY で実現出来そうなものよりもより心地よいものにしている。私はまた、付属のリストレストにも満足している。弾力性も丁度良いし、そして質感も良く、肌触りも滑らかである。多くのジェル製のリストレストは目の荒い合成素材で覆われており、私は好きになれない。

A close up of the wrist rest.

このリストレストの問題点は、付属のストラップが私の椅子のアームレストを包み込むには長さが足りないことであるが、これについては Amazon のレビューからある程度予期はしていた。応急処置として、私は頭の中にある Red Green の番組をさっとおさらいして、私の高価な Herman Miller Aeron 椅子にこれをダクトテープで貼り付けてみたら、思いの外上手くいった。本格的な解決策として、私は 27-inch Velcro ストラップを購入した。これは少々長すぎるかもしれないが、役目は十分果たしている。このマウスパッドに対する AliExpress の説明からは、理論的にはストラップの代役となりうるデスククランプも含まれるとうかがえたが、私の受け取ったパッケージにはそれらしき物は何も見当たらなかった。

皆さんは、マウスの操作を椅子から行うことには生来のぎこちなさが伴うのでは無いかと思われるかもしれないし、確かにそれはその通りだろうが、私はこのトレードオフにはそれだけの価値があると思った。しかし、私は椅子を動かす時には、マウスを床に落としてしまわないよう気をつけなければならない。実際には、自分でも認めたくない程何回もやってしまっている。他には、私は椅子にもたれかかるので、マウスが滑ってリストレストの上まで行ってしまいがちである。そこで、マウスから手を離す前に、例えばタイプする時の様に、私はマウスをリストレストに当たる所まで持ってきて滑り回らないようにしている。また、Mission Control を起動するための左下のホットコーナーを無効にしている。何故ならば、私はマウスから手を離す度にそれを起動してしまうからである。

タイピングは少々の慣れが必要であった。私にはマウス操作をしている間に机から離れる傾向があるので、タイプする時には椅子を動かして机に近づける。私は、アームレストの高さを、マウスパッドがキーボードより1、2インチ高くなるように設定した。これはこれで働くが、これだと数字キーにアクセス出来なくなる。また、私は前のめりにならない様気をつけなければならない。そうするとマウスパッドがキーボードに当たってしまうからである。これは、数字キーパッドを持つのがプラスでない一つの場面でもある。

A mouse on the mousepad.

しかし、アームレストマウスパッドを使うことに起因する少々の不都合もそれ補って余りある価値がある。何故ならば、ここ数年の間で初めて、私の右腕は、一日中マウスを扱っても、痛みを感じないからである。

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Josh Centers  訳: Mark Nagata   

iOS 12 の内側: Screen Time でデバイス使用を管理

今の時代は、誰もがスマートフォンと始終顔を突き合わせていて、スマートフォンには中毒性があるという批判の声も聞こえている。この懸念に対処するために、Apple は iOS 12 に Screen Time と呼ばれる一連の機能を導入した。これを使えばあなたがどれくらい頻繁に iOS デバイスを使っているかが分かり、特定のアプリをどれくらい頻繁に使うかを制御することもできる。それとともに Apple は iOS のペアレンタルコントロール機能を Screen Time の中へ移行させて、あなたの Family Sharing グループに属する子供たちによる使用を監視し (ある程度) 制御できるようにした。

Screen Time の使い方の説明を始める前に、一つだけよくある誤解を解いておきたい。Screen Time なんか使っても何も違いは生まれない、なぜなら人々は警告が出てもただ無視するだけだから、と言う人がいる。でも、そこが問題ではない! Apple はあなたの母親ではないのであって、Screen Time は単にあなたが自分の時間を管理する際の手助けをする一連のツールに過ぎないのだ。

この姿勢を念頭に置きつつ、これらの新しいツールの使い方を学んで行こう。iOS 12 の他の新機能へのガイドとしては、私の本 Take Control of iOS 12 をお読み頂きたい。

Screen Time をオンにする

まず始めに、Settings > Screen Time で Screen Time をオンにする。すると、Screen Time にできることのすべてを説明する画面が開く。Continue をタップすれば、あなたのデバイスとあなたの子供のデバイスのどちらを制御するかと尋ねてくる。前者を選べば、直接 Screen Time 設定画面に移る。

けれども、あなたの子供のデバイスを設定したい場合には、iOS 12 があなたを導いて Screen Time の個々の機能ごとに設定するように促す:

最後に、Screen Time はあなたに Screen Time パスコードを設定するよう求める。これはデバイスのパスコードとは別のもので、Screen Time による制限を回避しようとする際に常に必要となる。パスコードがなければあなたの子供は (あるいはあなた自身も) 時間制限を無視することができず、この点はさきほど述べた姿勢にちょっと反することとも言える。

あなた自身のために Screen Time を設定する際にも、設定しておいた制限を回避する際に考え直す余地を与える目的でパスコードを設定しておいた方が良いかもしれない。あるいは、誰か信頼できるパートナーにパスコードを設定してもらい、あなたに対する責任を負ってもらうこともできるだろう。

これらのオプションはいつでも好きな時にオン・オフの切り替えができるので、今すぐ無理にすべてを設定する必要はない。また、設定の際に子供のデバイスに制限を加えることはできるけれども、あとでいつでも Family Sharing に属するどの子供のデバイスでも Settings > Screen Time > (子供の名前) で設定の変更ができる。これについてはまたあとで説明する。

あなたの消費量をチェックする

Screen Time は毎週あなたにレポートを提供し、あなたがそのデバイスをどれくらいの時間使ったか、デバイス上であなたが何をしていたかを報告する。Screen Time で子供の設定をしていれば、その子供の使用状況に関するレポートも届く。

また、Settings > Screen Time の中のチャートで、いつでも自分の使用状況をチェックできる。ここには、その日の通算使用量と、あなたが多くの時間を過ごしたカテゴリーごとに分けた使用量とが表示される。

Screen Time usage.

そのサマリー部分をタップすればさらに詳しい情報として一時間ごとに切り分けたグラフが表示され、最近 7 日間の表示に切り替えれば日ごとに分けたグラフが表示される。これらのグラフも、Screen Time の中の他のグラフも、その上のどこでもタップしてホールドすれば、ラベルが表示されていなかったグラフでさえもその個所の時刻についての具体的な値が表示される。

Graphs of Screen Time usage.

下の方へスクロールすれば、Most Used apps、Pickups、Notifications のそれぞれについてさらに詳しい情報が表示される:

あなたのデバイスの状況を把握できることは良い第一歩で、それだけで十分必要を満たせるという人たちも多いだろう。でも、Screen Time はさらにもう一歩進めて、あなたの使用を制限することもできる。

Screen Time で制限する

Screen Time は、あなたの使用に制限を加えるための三つの方法を提供する:

どの種類の制限を設定したにしても、Screen Time はタイムリミットの 5 分前に警告を出す。その 5 分が過ぎれば、Screen Time はもう一つ別の警告を出して時間が来たことを示す。

何かをし終えたいのでもう少し時間が必要ならば、Ignore Limit をタップすればそのアプリまたはウェブサイトへの制限がその日一日無視されるし、その代わりに 15 分だけ猶予をもらうこともできる。Screen Time のパスコードが設定されていれば、制限を回避するためには必ずパスコードを入力しなければならない。Home 画面上では、制限を受けたアプリがグレイアウト表示され、その名前の横に添えられた小さな Time Limit アイコンが、そのアプリが開けないことを示す。

 What happens when you hit the time limit.

Downtime や、カテゴリーごとのアプリの制限の問題点は、過度に広範な制限に陥ってしまいがちなところにあって、そのため害のない、ひょっとすると本当に必要なアプリまで使えなくなってしまうかもしれない。すぐ上で示したように特定のアプリだけを制限することはできるけれども、その反対に特定のアプリを制限から除外して、どんな制限が動作中でもそのアプリが常時使えるようにホワイトリスト設定することもできる。

そのようなアプリを選ぶには、Settings > Screen Time > Always Allowed に行き、選びたいアプリの隣にある緑色のプラスボタンをタップする。デフォルトでは Phone、Messages、FaceTime、Maps の4つが常時許される設定になっているが、Phone 以外の3つは制限する設定に変えることもできる。また、Clock、Find My iPhone、Settings の3つも、制限はできない。Safari 自体を制限することはできないが、あなたの設定に基づいて Safari 内部のコンテンツを制限することはできる。

子供たちは既に Screen Time を回避するための巧妙な回避策を見つけ出している (2018 年 10 月 21 日の記事“子供たちは既に iOS 12 の Screen Time による制限を回避している”参照) が、それを食い止める方法の一つが、すべてのアプリとすべてのカテゴリーでアプリの制限を作成しておき、その上で個別のアプリに常時使えるホワイトリスト設定を付けるやり方だ。このテクニックには大きな欠点が一つあって、それは Apple がウェブサイトにホワイトリスト設定を付ける手段を提供していない点だ。つまり、いったん Screen Time が制限を発動すれば、あらゆるウェブサイトがシャットアウトされてしまう。(もちろん apple.com は別だが。)

Screen Time で子育て

Apple は iOS 12 でコンテンツを制限する機能を Settings > Screen Time > Content & Privacy Restrictions の中へ移した。ここで設定できることをまとめておこう:

あなたが Family Sharing の設定を終えてからそこで Screen Time を有効にすれば (Settings > (あなたの名前) > Family Sharing > Screen Time でできる)、Screen Time は新たに Family セクションを作成してそこにあなたの家族全員の名前を含める。初めてこの作業をした際に、Screen Time はあなたを導いて個々の機能を設定するように促す。その後は、Family リストで子供の名前をタップすれば、その子供のデバイスについての完全な Screen Time インターフェイスが開き、使用状況のグラフも表示される。肩越しに何度も覗き込むなどということをせずとも、あなたの子供が本当は何をしているかが分かる、素晴らしい手段となる。それにもちろん、あなたのデバイスから子供の Screen Time 設定を調整することもできる。

もしもあなたの子供が制限にかかって、それでも作業を続ける必要があればどうするのか? その場合は、Time Limit 画面の Ignore Limit リンクを使うのではなくて、Ask For More Time というリンクが使えるようになる。こちらは、あなたが設定しておいた Screen Time パスコードが実行に際して必要となる。あなたがパスコードを入力すれば、15 分間、1 時間、あるいはその日一日中、タイムリミットを延期することができる。この操作はその子供のデバイスでもできるし、あるいは Family Sharing を使っていればあなたの iPhone や iPad に通知が送られるようにすることもできる。

Screen Time は決して、古き良き子育てを置き換えるものではない。私の場合は、自分自身のスクリーン使用を統制するための便利なツールだと分かった。私が毎日ソーシャルメディアでどれほど時間を浪費しているかを iOS 12 が気付かせてくれるまで、私は時間管理に結構苦闘していたものだ。Screen Time のお陰で、私はその時間の一部を再配分でき、エクササイズ、読書、それから Duolingo を使ったスペイン語の学習 (2013 年 6 月 14 日の記事“FunBITS: Duolingo で楽しく外国語を勉強”参照) といったものに時間を使うことができるようになった。では皆さん、Hasta luego! (じゃあまたね!)

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Julio Ojeda-Zapata  訳: Mark Nagata   

Luna Display を使えば iPad が反応の良い Mac スクリーンに

生産性のためには、複数スクリーンのセットアップに勝るものはない。私の本業の職場では、雇用主から支給された Windows PC に 2 台の大型ディスプレイが接続されていて、私は片方のスクリーンに電子メールと Twitter を開いておき、もう片方のスクリーンを使って執筆作業やウェブのブラウズをしている。けれども自宅にはたった 1 台の iMac のスクリーンしかないので、結果としてかなり生産性が落ちることになる。

それなら、もしも iPad を Lightning または Wi-Fi 経由で私の iMac に繋ぐだけでその iPad が Mac の第二スクリーンとして使えるようになったならばどうだろうか? これは決して新しいアイデアではない。例えば Duet DisplayAir Display といったソフトウェアが、しばらく以前からその種のセットアップを可能にしてきた。しかしながら、その結果は必ずしも満足できるものではなく、パフォーマンスはぎくしゃくして、画質も並以下だった。

そして今、ハードウェアを使って問題に取り組む手法が登場した。Astro HQ が、Luna Display と呼ばれる $79.99 の Mac 用ドングルを発売して、これが現代的な iPad ならどんなものでも Mac のディスプレイとして使えるようにする。多くの場合、従来のようなソフトウェアのみを使った手法に比べて優れたパフォーマンスを提供できる。(ただし、Duet Display のメーカーは最近出したソフトウェアアップデートによって競争力を増したパフォーマンスを発揮できると主張している。この点についてはあとでまた触れる。)

Astro HQ は 2 つのタイプの Luna Display ドングルを販売している。片方は USB-C ポートを持つ新しい Mac のためのもので、もう片方は Mini DisplayPort に依存する旧型の Mac 用だ。

The Luna Display dongle.

同社は小型化のために多くの労力を注いだので、超小型になった Luna は隣のポートの使用に干渉することもなく、美的観点からもまるで多面カットされた宝石がスタイリッシュに Mac から突き出ているかのように見える。

The Luna Display dongle in a MacBook Pro.

この Luna Display はまさに約束した通りのことをする。つまり、その Mac にケーブルまたは Wi-Fi で接続された iPad を第二スクリーンとして使えるようにし、Mac のスクリーンをミラーさせるか、またはその Desktop を拡張するものとして使うかを選べる。あまりにも素敵過ぎて中毒してしまいそうな気がするが、実際にはいつも完璧に動作する訳ではない。

iPad をこのようなやり方で使って実用的な意味があるか否かは大体においてそのスクリーンのサイズによるが、たとえ小さめの iPad であっても、コンパクトなソフトウェアツール、例えばメッセージングウィンドウとかアプリのツールバーとかのために手早く使えば、満足できる結果を残せることもある。

Luna Display はどのように動作するか?

私が Luna Display をセットアップして使ってみた体験を語る前に、少しだけこれが何をするのかの詳細を見ておこう。

Astro HQ によれば、このハードウェア中心の手法にはソフトウェアのみのシステムに比べていくつかの利点があるという。一つには、その Mac が Luna ドングルを一台のモニタとして扱う点がある。つまり現実には、この小さなドングルの中に外付けモニタの基本的なハードウェア機能がすべて備わっていて、ただガラスのパネルだけがないと考えればよい。

Astro HQ の共同創設者 Matt Ronge は次のように説明している:

Luna が動作中には、Mac にとっては通常のワイヤーで接続されたモニタがそのポートに取り付けられているのと同じ状況となる。Luna は DisplayPort と USB のプロトコルを使って Mac とコミュニケーションする。その Mac に関する限り、普通の Dell や LG のモニタと何ら異なるところはない。

その上で、iPad と Mac のそれぞれでアプリの形で走るソフトウェアによって、Luna Display のセットアップが完成する。この時点で、このドングルは Mac の GPU を利用する。Ronge によれば、このやり方のお陰で待機時間が少なく、iPad 上に鮮やかな画像が描かれ、Retina にもフル対応できるのだという。

Luna は、その iPad が USB ケーブルを通じて Mac に物理的に接続されている状態で最もその性能を発揮できる。けれども Ronge によれば Wi-Fi 経由のパフォーマンスもなかなか良いという。

Astro HQ は大きな約束を口にする。既に、Luna Display は実質的に iPad をタッチスクリーンの Mac にすることができるとさえ主張している。ある意味それは事実だが、私が遭遇したいくつかの制約を考えれば、その期待は当面控えておく方が賢明だろう。

Luna Display のセットアップ

私はレビュー用に受け取った Luna ユニットの一つをを私の 2015 年型 21.5 インチ non-Retina iMac に Mini DisplayPort を通じて、もう一つを 2018 年型 MacBook Pro ラップトップ機に USB-C を通じて、それぞれセットアップしたが、何のトラブルにも遭遇しなかった。双方とも、私の第六世代 9.7 インチ iPad を第二ディスプレイにした。さらに、Apple の最新の 2018 年型 12.9 インチ iPad Pro も試して、こちらは私の iMac に Luna Display を差し込んで使った。

Luna ドングルを差し込むのに加えて、iPad 用Mac 用双方のアプリをダウンロードする必要もある。それらをインストールして起動すれば、両者は自動的に互いに相手を探し出す。その Mac と iPad が同一の Wi-Fi ネットワーク上にあれば、それを通じて互いを見つけ出せる。けれども最良のパフォーマンスを得たければ、その iPad と Mac を充電用ケーブルで繋いでおくのがよい。

The Luna Display app.

いずれの方法でのセットアップも問題なくできたが、万一うまく行かなかった場合に備えて Astro HQ はスキャン可能な QR コードを使うワイヤレスのセットアップオプションも追加で組み込んでいる。

セキュリティのために、双方のデバイス上の Luna ソフトウェアはそれぞれに接続の認証を私に求めてきた。

Authorizing the Luna Display connection.

Luna Display の Preferences ウィンドウはさらなるセキュリティ機能も提供する。USB のみに限定したり、誰がドングルを使えるかを指定したり、さらにはアクセスを取り消したりもできる。これは、企業内の設定でデバイスをロックダウンしたい場合や、あるいはただ単に用心に用心を重ねたいような場合のためだ。

Luna Display preferences.

いったん Luna Display が接続を確立すると、お馴染みの Mac のインターフェイスが私の iPad の上に現われた。

iPad 上と Mac 上の Luna のコントロールを使ってスクリーンを微調整できる。iPad スクリーンの輝度や解像度を設定したり、2つのスクリーンの互いの関係を配置し直したりもできる。

Luna control on iPad.Luna controls on Mac.

さらなる調整がしたければ、どちらかのスクリーン上で System Preferences > Displays を開いて、普通のデュアルスクリーンの Mac セットアップでするのと同じように設定すればよい。

Retina についての考察

Retina でない iMac が私のメインのコンピュータだが、これを使ってもうまく行くのを知って私は大喜びした。でも、Retina の Mac の上で Luna Display をセットアップすればもっと面白いことがある。この場合、別途システム機能拡張をインストールすることを求められ、それによって iPad のスクリーンの見栄えを重要なやり方で調整できるようになる。

超高解像度の Mac のディスプレイのためにあなたのスクリーンのすべてのピクセルをフルに使いこなしたい場合は、(Mac のインターフェイス要素がとても小さくなってしまうのを気にしなければ) それができる。これは、スクリーン上に最大限の広さを確保したい場合に適している。ただし、Dock のアイコンをタップしたりメニューにアクセスしたりする際にはきっと目を細めて狙いをつける必要があるだろうが。

そうでなければ、ピクセルを二倍密度にして使うこともできる。技術的には HiDPI と呼ばれる設定だが、こうすれば Mac のディスプレイとして使っている iPad が Dock やその他のものをすべて普通の、読みやすいサイズにしつつ、よりくっきりした全体の見栄えを提供できる。

Native vs. scaled resolution.
ネイティブな解像度 (大きい方の画像) を使えば、Desktop は大きいがインターフェイス要素がずっと小さくなる。二倍密度にした解像度 (内側の画像) ではインターフェイスコントロールが大きいが Desktop の面積は狭くなる。

Astro HQ の Matt Ronge は次のように説明する:

 もしもあなたの Mac に iPad をフル Retina 解像度で駆動する能力があれば、それが有効になる。こうすることで、iPad 上のあらゆるピクセルが利用される。そうでない場合は、あなたの目に見えるものは iPad のスクリーンに合うように縮小され、二倍化されたピクセルがすべてに使われる。

Luna Display を使う

Luna Display を使って私の第六世代 iPad を Mac のスクリーンに変身させるのは、私が仕事場で使っているデュアルモニタのセットアップとはやはり違う。何と言っても、iPad は iMac のメインディスプレイに比べればずっと小さいからだ。

だから、私は自分のワクワクする気持ちを押さえ込まなければならなかった。いくらか実験してみた結果、私は iPad を主たるディスプレイとして使うことを大体において止めてしまい、その狭苦しい領域の中で複雑な Mac の作業をこなすことを諦めざるを得なかった。

他方、情報コンソールとして、あるいは「参照用ディスプレイ」として iPad は素晴らしく見事に機能した。私は Gmail と Slack を、それぞれフルスクリーンモードで、そこに表示させておき、Command-Tab のキー組み合わせでそれらの間を (また iMac 画面上の他のアプリにも) 簡単にナビゲートできた。このテクニックのお陰で、これまで私の Mac ディスプレイ上では重要な通知がウィンドウの下に埋もれて見逃されてしまうという問題がよく起こっていたが、その問題が大体においてきれいに解消された。試してみる際には、必ず System Preferences > Mission Control で Displays Have Separate Spaces オプションをオンにしておくようにしよう。

The Luna Display in action.

それに加えて、この iPad は複雑なアプリの二次的なウィンドウやツールバーなどを片付けておくための理想的な場所ともなることが分かった。例えば、Final Cut Pro を使う場合、ブラウザ、ビューワ、タイムラインといったものを iPad 上に置いておくことができる。(View > Show in Secondary Display のオプションを使う。)

その後、私は Apple の 2018 年型 12.9 インチ iPad Pro のレビュー用ユニットを手にすることができ、短期間だがこれを Luna で動かす Mac のディスプレイとして使ってみた。その使用体験は、まさに根本的に違うものとなった。12.9 インチ iPad Pro のスクリーン (二倍密度で 2732 × 2048 ピクセル) は 9.7 インチ iPad (2048 × 1536 ピクセル) に比べてあまりにも大きくて、何をするにも十分にたっぷりした余地があった。Ronge によれば Luna Display を新型 iPad Pro とフル互換にするためにソフトウェアアップデートをリリースしなければならなかったとのことだったが、私の体験ではこのアップグレードはしっかり大盤石だと思う。

けれども、iPad のスクリーン上で Mac のインターフェイスを使おうとすると、問題が起こらない訳ではない。

デュアルスクリーンの作業環境をスタートさせるのが、まずちょっと厄介だ。なぜなら、どちらの Luna アプリを先に起動させるべきなのかがはっきりしないからだ。iOS アプリが先か、それとも Mac アプリが先なのか? どちらの順番で試してみても、二・三回やり直さないとすべてが正しく動くようにならないことが時々あった。

ウィンドウの配置もまた、もう一つのちょっとした頭痛の種だ。なぜなら、macOS はスクリーンの個数が変更される際にその処理があまり得意でないからだ。だから、Mac のウィンドウのリサイズや移動を自動化できるスクリーン管理ユーティリティ、例えば MoomMagnet のようなものをインストールすることを考慮してはいかがだろうか。マルチスクリーンのセットアップを頻繁に切り替えるような場合には、その種のユーティリティがありがたい救いの手となってくれるかもしれない。

最後にもう一言、iPad のディスプレイに表示されるコンテンツは、静止画像ならばくっきりしてシャープに見えるが、動きがあるものについては時折歪みが目立つ。例えば、ウェブページや電子メールの受信箱を連続的にスクロールして行くような場合だ。また、Luna で駆動されるディスプレイの上でゲームをプレイするのは、たぶんあまり賢明なこととは言えないだろう。

iPad がタッチスクリーンの Mac になる?

おそらくこれが最も問題の多い点だろう。Astro HQ は Luna Display が実質的に iPad をタッチスクリーンの Mac に変えられると主張しているが、それは約束し過ぎのこととなる可能性があると思う。

実際、Astro HQ は最近のブログ記事の中で新型 iPad Pro タブレットを Apple の新型 Mac mini にワイヤレス接続してその (唯一の) スクリーンとして使うことを論じて、かなりの話題を集めた。これは、確かにある程度は意味を成す。クロゼットの中や棚の上の見えない場所に Mac mini を置いて使っている人なら、Luna Display をワイヤレスでそのスクリーンとして使うことができれば大いに便利で柔軟性もあるだろう。

Luna Display with a new Mac mini.

でも、Astro HQ の実演ビデオを見て、私はちょっとがっかりした。ビデオの中のユーザーは、ゆったりと椅子に座り、指先と Apple Pencil のジェスチャーだけを使って完全な Mac セッションを進めていたのだ。確かに、それで十分使いこなせる Mac アプリもあるにはあるだろう。

A lady using her iPad's screen to control her Mac.

でも、一般的に言って、そのような使い方をしていれば、macOS がタッチして使うオペレーティングシステムとしてはあまりにも不出来だという事実が浮き彫りになるだけだ。Microsoft の Windows 10 や Google の Chrome OS のような、タッチして操作することを念頭に置いて作られたものとは違うのだ。それらのエコシステムにおいてはタッチスクリーンのノートブック機がますます多く使われるようになってきているので、いずれのオペレーティングシステムも指先やスタイラスペンでのコントロールのための機能が多く導入されている。Apple がそれと同じ道には踏み込むまいとしているのは有名な話だ。

Astro HQ はもう一つ別の製品シリーズも出している。こちらは AstroPad と呼ばれ、Mac に接続した iPad をスクリーンのミラーリングを通じてグラフィックスタブレットとして使いたいアーティストたちを狙った製品だ。これは見事に動作するのだが、そのようにしてタッチ機能をいくら使いやすくしても、Luna Display を通じて多目的の Mac 環境を使おうとすれば、そこにはタッチ機能が十分に持ち込まれていない。少なくとも今のところはまだそうなっていない。ただし、Astro HQ はまるで人を焦らすかのように、そちらの方向を示唆しているのだが。

Luna とその競合製品を比べる

さて、話をぐるりと戻して iPad に目を向けよう。iPad を持っていて、Luna Display の購入を検討している人なら、必ずこう尋ねるだろう:「はたして私は本当にこれを必要としているのか?」と。

Gmail や Slack のようなウェブ指向のアプリを主に使っている人にとっては、おそらくその答は「ノー」だろう。なぜなら、そのアプリの iOS 版を iPad にインストールするだけで済むだろうからだ。わざわざ高い金を払って特別のドングルを買う必要はなく、iPad を Mac の隣に置いて使うだけでよい。複数個のコンピューティングデバイスとのペアリングに対応した Bluetooth キーボードがあれば、Mac と iPad で簡単にキーボードを切り替えることもできる。

でも、ネイティブな macOS アプリがあなたにとって重要で、スクリーン上に少しでも広い場所を確保したいと思うなら、Luna Display がとても魅力的に感じられるかもしれない。とりわけ、Final Cut Pro のような macOS にしかないアプリを使っていて、しかも複数のディスプレイを使い分ける方が生産性が上がるような場合が、それに該当するだろう。いつものコーヒーショップに座って MacBook Pro を広げ、その隣に iPad を置けば、たちまち真の意味での2スクリーン環境を享受できる、そんな場面が素晴らしいと思えるのなら、Luna はまさにあなたのためのものかもしれない。

価格は、確かに大きな問題だ。たった $9.99 を払うだけで Duet DisplayAir Display が使えること (これらはソフトウェアのみを使って iPad を Mac のディスプレイにする製品の代表格だ) を考えれば、Luna Display に $79.99 も払うのは痛いかもしれない。確かにパフォーマンスやくっきりした画像などの点で違いはあるが、それがなくても十分使えると感じる人は多いだろう。

Duet Display は、iPad のスクリーンの下の端にツールバーを提供して、オーディオ、輝度、その他を調整できるようにしている。これを出している会社も Duet という名前だが、年額 $19.99 の Duet Air レベルというものも提供していて、これがワイヤレス接続 (基本の Duet はワイヤーで接続されたテザリングしか提供しない) とピクセル忠実なレンダリングを提供する。年額 $24.99 の Duet Pro はデジタルアーティストを狙ったもので、スタイラスペンへの高度な対応を提供して AstroPad と同等の機能を実現する。

最も注目すべきこととして、Duet はつい最近になって Luna Display に直接狙いをつけ、最新版の Mac アプリ (有料の iOS アプリと対になる無料のアプリ) は Mac のハードウェア・アクセラレーション対応となったと発表した。最近リリースされた macOS 10.14.2 の下では、これでパフォーマンスが改善されるという。

Air Display の方が Duet Display よりも少しお買い得だ。なぜなら、こちらはワイヤレスにも、物理的テザリングにも対応していて、そのための追加料金が不要だからだ。Apple Pencil 対応 (さらにはいくつかのサードパーティのスタイラスペンへの対応) も組み込まれている。Air Display も最近になって新型 iPad Pro の解像度への対応を追加した。その上、Air Display のメーカー Avatron はそのソフトウェアの Mac 版も $19.99 で出していて、こちらを使えば別の Mac をあなたのメインの Mac の外付けディスプレイとして使うことができる。

そして、私と同様に macOS だけでなく Windows も使っている人にとっては、Duet Display と Air Display の双方が PC 版を出していることも注目すべきだろう。Astro HQ も、Windows ユーザーにも Luna Display ドングルを使ってもらうためにその方向を目指したいと述べた。もしもそれが実現されれば、私の職場の2モニタ PC のセットアップに第3のディスプレイを追加することができてとても嬉しいだろうにと思う。

Astro HQ は他にもいくつかのことを準備中だ。Ronge によれば、新バージョンの Apple Pencil に搭載された、ダブルタップしていろいろなソフトウェア機能を呼び出す、あの新機能を Luna Display に取り込めないものかどうか研究中だという。また、iPad の縦置きモードに対応する方法も調べているところだという。現時点では、Luna Display は横置きモードにした iPad でしか使えない。

結論

この Luna Display は、パフォーマンスに関するマイナーな問題はあるけれども、エンジニアリングの観点からは非常に印象深い快挙だ。iPad を信頼できる有用な Mac ディスプレイへと転化させるという約束を、見事に実現している。ソフトウェアのみの手法に比べれば値段が高いかもしれないが、Mac と iPad を組み合わせたセットアップに最大限の柔軟性とパフォーマンスを欲する人にとっては十分に考慮に値する製品だろう。

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TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート

訳: Mark Nagata   

Fission 2.4.5

Fission 2.4.5

Rogue Amoeba が Fission 2.4.5 をリリースして、いくつかのオーディオフォーマットでロード時間を短縮した。このオーディオエディタは今回から非常に長い AAC ファイルにも対応し、ファイルの最終サンプルを AAC にトランスコードする際のバグを修正し、Fission が誤ってディスク上のファイルが変更されたと文句を言うことがあった問題を解消している。バージョン 2.4.4 以降の Fission が少なくとも macOS 10.11 El Capitan を必要とするようになっていることに注意しよう。(Rogue Amoeba からの新規購入 $29、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、Mac App Store からも入手可能、無料アップデート、9.1 MB、リリースノート、macOS 10.11+)

Fission 2.4.5 の使用体験を話し合おう

BusyCal 3.5.7 and BusyContacts 1.3.2

BusyCal 3.5.7 と BusyContacts 1.3.2

BusyMac が BusyCal 3.5.7BusyContacts 1.3.2 をリリースした。BusyCal アップデートは CalDAV ミーティングへの招待処理を改善してそれらが Inbox に表示されるようにし、招待待ちの状態のイベントに更新を施した場合サーバに自動的に同期するようにし、Google が挿入した WebEx ミーティングのリストが取り除かれてしまわないようにし、To-do リストの表示が更新されなくなったバグを修正している。BusyCal の天気情報は、Weather Underground がサービス終了となったため今回から Dark Sky により供給される。

BusyContacts 1.3.2 では、アドレスブックを Control-クリックして出るコンテクストメニューに "Show only this/all/none" というオプションを新設し、一部の CardDAV サーバ (例えば Google Contacts) との互換性を高め、リンクされたカードが無効化されているアカウントでも表示されていたバグを修正している。(BusyCal は BusyMac からも Mac App Store からも新規購入 $49.99、無料アップデート、21.2 MB、リリースノート、macOS 10.11+。BusyContacts は BusyMac からも Mac App Store からも新規購入 $49.99、無料アップデート、11.5 MB、リリースノート、macOS 10.11+)

BusyCal 3.5.7 と BusyContacts 1.3.2 の使用体験を話し合おう

Audio Hijack 3.5.6

Audio Hijack 3.5.6

Rogue Amoeba が Audio Hijack 3.5.6 をリリースして、オーディオデバイスの表示を改善して不必要な繰り返しを含む名前を避けるとともに、10 Band EQ を拡張してあらゆる入力サンプルレートで正確なマーキングができるようにした。このオーディオ録音ユーティリティはまた、Audio Capture Engine をバージョン 9.1.4 にアップデートして OBS や Twitch のオーディオキャプチャを改良し、Time Shift ブロックのホットキーを使った際にインターフェイス要素が正しく更新されるようにし、Recorder ブロックで録音フォーマットの並び順を再編成し、Recordings タブでのファイル再生にマイナーな改善と最適化を施した。(新規購入 $49、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、15.8 MB、 リリースノート、macOS 10.11+)

1Password 7.2.4

1Password 7.2.4

AgileBits が 1Password 7.2.4 をリリースして、このパスワードマネージャに新年に相応しい多数のバグ修正と拡張を加えた。今回のアップデートはあなたの Downloads フォルダに 1Password.com 緊急キットを追加し、1Password Setup Code や二要素 QR コードをスキャンする際に macOS 10.14 Mojave の Continuity Camera 機能を使えるようにし、1Password mini の中でのキーボードナビゲーションを改善し、ロックされている間は分離されたウィンドウをメインウィンドウの背後に置くようにし、サイドバー上のヴォールトを Control-クリックする機能を追加し、Command-Tab で最前面にした際に 1Password が隠れたままになっていた問題を解消し、いくつかのクラッシュを取り除き、また書類を大量にダウンロードしている最中にロックするとフリーズすることのあった稀な問題点を修正している。(AgileBits または Mac App Store から独立動作のアプリ購入の場合 $64.99、講読の場合は月額 $2.99 または $4.99 (TidBITS 会員は 6 ヵ月間無料)、無料アップデート、52.1 MB、リリースノート、macOS 10.12.6+)

1Password 7.2.4 の使用体験を話し合おう

Bookends 13.1.5

Bookends 13.1.5

Sonny Software が Bookends 13.1.5 をリリースして、Google Scholar があなたをウェブ上のロボットだと判断しても Google の reCAPTCHA ページを使って検索の権利を回復できるようにした。この文献参照管理ツールは今回から、正しくないフォーマットの XML を読み込んだ際に警告を出すようにし、参考文献のキーワードで重複のチェックをするようにし、文献項目を Book Chapter として複製する際の Include Attachments オプションを追加し、ネットワーク遅延の問題に対処するため Bookends Server のタイムアウト設定を増やし、また Bookends Browser 内のウェブページ上で Bookends が探知できる文献項目の数の上限を増やしている。(新規購入 $59.99、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、49.1 MB、リリースノート、macOS 10.10+)

Bookends 13.1.5 の使用体験を話し合おう

Evernote 7.7

Evernote 7.7

Evernote が社名と同じ名前の情報管理アプリにバージョン 7.7 をリリースして、macOS 10.14 Mojave の Dark モード表示を改善するための調整を施した。今回のアップデートではまた、タイピング速度を向上させ、テキストを中央揃えするキーボードショートカットを復活させ、ノートを書き出すとゴミ箱に入ってしまったバグを修正した。Evernote は、Spotlight 検索が Mojave で働かない問題と、Retina でないディスプレイ上でテキストがぼやけて見える問題がまだ残っているとも述べている。(Evernote からも Mac App Store からも無料、56.9 MB、リリースノート、macOS 10.12+)

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EagleFiler 1.8.5

EagleFiler 1.8.5

C-Command Software が EagleFiler 1.8.5 をリリースして、Evernote からの読み込みの際にノートを macOS 標準の Rich Text With Attachments (RTFD) に変換することによる改良を加えた。この書類整理およびアーカイブ作成用アプリは今回から、macOS 10.14 Mojave の Continuity Camera を使って読み込む機能に対応し、Mojave の Quick Action を通じて Finder から読み込めるようにし、NetNewsWire 5 で Capture Key が正しく働くようにし、Mojave の Hardened Runtime への対応を追加し、文字をタイプする際の反応性を高め、ビューワーの中のステータス情報が時折 Dark モードに合わない色で表示されていたバグを修正している。(C-Command Software からも Mac App Store からも新規購入 $40、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、21.6 MB、リリースノート、macOS 10.7+)

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SpamSieve 2.9.35

SpamSieve 2.9.35

C-Command Software が SpamSieve 2.9.35 をリリースして、macOS 10.14 Mojave が誤って Mail が起動を終えたと SpamSieve に伝えていた問題に回避策を施した。このスパムフィルタリングユーティリティはリリースごとに毎回 Apple Mail プラグインを更新していたのを止め (Mojave ユーザーが毎回再有効化の作業をしなければならなかったため)、Full Disk Access のない状態で Apple Mail プラグインをアンインストールしようとする際のエラー処理を改善し、また AppleScript のアクセス権に関するエラーが誤ったアプリ名で報告されることがあったバグを修正した。(新規購入 $30、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、14.3 MB、 リリースノート、macOS 10.7+)

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HandBrake 1.2.0

HandBrake 1.2.0

HandBrake Team がオープンソースのビデオ変換プログラム HandBrake のバージョン 1.2.0 をリリースして、前回読み込めなかったソースを開く機能により良く対応し、また Amazon Fire および Google Chromecast デバイス用の公式プリセットを新たに提供した。今回のアップデートではまた、核となるデコーディングライブラリを Libav から FFmpeg へ切り替えて今回のリリースにおける改善や機能 (さらには将来のために計画されているものたち) の多くを提供できるようにし、macOS 10.14 Mojave の Dark モードへの対応を追加し、Growl を排除してネイティブなシステム通知を使うようにし、さまざまのウィンドウやダイアログに Touch Bar 対応を追加し、MP4 コンテナに E-AC3 オーディオ対応を追加し、システム要件を 10.10 Yosemite またはそれ以降に引き上げている。(無料、19.6 MB、リリースノート、macOS 10.10+)

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VLC Media Player 3.0.5

VLC Media Player 3.0.5

VideoLAN がオープンソースの VLC メディアプレイヤーをバージョン 3.0.5 にアップデートして、VLC のダークなユーザーインターフェイスを更新して macOS 10.14 Mojave の Dark モードにより良くマッチするようにした。今回のリリースではまた、RTSP (Real Time Streaming Protocol、IP カメラからのストリーミングビデオと組み合わせて使うもの) の再生を改善し、MP4 ファイルの中の一部の HDR メタデータを読む際のバグを修正し、Chromecast との接続性を改善し、YouTube 対応を更新している。バージョン 3.0.5 以降、VLC は Mojave の下では Hardened Runtime が有効の状態で配布されるので、公式 VLC パッケージと共に働くためには外部 VLC プラグインがすべて DeveloperID 証明書で署名されている必要がある。(無料、48.6 MB、リリースノート、macOS 10.7+)

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ExtraBITS

訳: Mark Nagata   

Facebook Shared User Data with Other Tech Giants

Facebook、ユーザーのデータを他のテック巨大会社と共有

New York Times による調査が、Facebook の罪を暴露した。Facebook は、同社の 22 億人のユーザーたちから集められる限りのデータを吸い上げて自らの目的に利用するだけでは飽き足りなかったとみえて、内密のうちにそのデータを他のテクノロジー巨大会社と共有していた。そこには Amazon、Microsoft、Netflix、Sony、Spotify、Yahoo、ロシアの検索の巨人 Yandex、そしてさらには Apple の名前さえ挙がっている。

Facebook のプライバシーおよび公共政策担当重役は、これらの提携関係のいずれも決してユーザーのプライバシーを侵害するものでなく、2011 年に US Federal Trade Commission (連邦取引委員会) と交わした、同社が明示的な許可なくデータの共有を行なわないとした取り決めにも違反しないと主張した。でも、大会社のずる賢い広報担当者が「へい旦那、素直にお縄を頂戴します」なんて言ったことが未だかつてあっただろうか?

Apple について、この記事は次のように述べる:

Facebook は Apple に、そのデバイスがデータを求めている徴候のすべてを Facebook ユーザーから隠す権限を与えた。また、記録の示すところによれば、Apple デバイスはすべての共有を無効とするようアカウント設定を変更した人たちの連絡先の数字やカレンダー項目にアクセスできていた。

Apple の担当者は、Facebook がデバイスに対して特別のアクセスを認めていたとは知らなかったと述べた。また、共有されたデータは何であれそのデバイス上のみに存在し、そのユーザー以外の誰からもアクセスできないものだとも述べた。

それが何を意味するのか紐解くのは容易ではない。過去数年にわたる Apple のプライバシーへの姿勢を考えれば、ユーザーが知らないところでユーザーの関与なしに Facebook からデータを収集するように Apple が iOS をコーディングしたとは極めて考えにくい。古いバージョンの iOS では Facebook の連絡先やカレンダーイベントを iPhone に同期することが可能であったのだが、そのためにはユーザー自身が iPhone の Settings アプリの中で Facebook にログインして適切なスイッチを切り替える必要があった。

Facebook を取り締まれと声を挙げるのは簡単で、これほど多くのデータを抱えこれほどちっぽけな良心しか備えていない会社においては何かが変わる必要があるのは確かだ。でも、自らの楽しみと利得のためにユーザーのプライバシーを濫用しているのは何も Facebook に限ったことではない。だから、実際の効力を持ったプライバシー法制、例えば EU の GDPR のようなものが、唯一の解決策なのではなかろうか。ただ、それが米国において実現されるのは難しい。政治家たちを説き伏せて、プライバシーを人権として扱うべきものと認識させることが必要なのではないか。

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Apple Claims Bent iPad Pros Are Totally Normal

Apple、iPad Pro の曲がりは完全に正常と主張

ソーシャルメディア上の苦情に対する反応として、Apple は The Verge の取材に応え、2018 年型 iPad Pro タブレット機の一部でアルミニウム製の筐体に製造過程の副作用として僅かなたわみがみられることがあると認めた。けれどもショッキングなのは、Apple がそのたわみが製造上完全に正常な現象であって欠陥ではないと主張したことだ。顧客にあてた電子メールの中で、Apple の Hardware Engineering 担当副社長 Dan Riccio は「ユニボディのこのデザインは、Apple のデザインと精密製作における高い品質基準を完全に満たしています」と述べた。誤動作の報告は (まだ) ないし、Apple は時間経過とともにたわみが悪化することはあり得ないと言っているが、タブレット機に $800 以上も出費した者にとって目で見てそれと分かるたわみは容認できるものでなく、交換してもらえるべきものだと私たちは思う。Apple は 14 日間の返品期間を設けているし、他の小売店ではもっと気前の良い返品期間を設定していることが多いので、もしも新しい iPad Pro が届いてそれがたわんでいたなら、即座に返品することをお勧めしたい。規定の期間を過ぎてから Apple が交換に応じることはよほど多くの顧客からの圧力がない限り考えにくいので、もしあなたがその状況に陥ったなら、躊躇せず苦情の声を挙げるようにしよう。

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Four Mac Apps That Have Stood the Test of Time

時の試練に耐えた4つの Mac 用アプリ

Macworld の記事で、Glenn Fleishman が 25 年以上を生き延びた4つの独立系 Mac アプリを紹介する。テキストエディタ BBEdit、電卓 PCalc、ファイル転送クライアント Fetch、それにグラフィックスエディタ GraphicConverter だ。これら4つはいずれも、Apple の良い時期も悪い時期も乗り越え、プラットフォームの変更も乗り越えてきた。ただ、BBEdit、PCalc、GraphicConverter の3つは今もますます健在だが、Fetch の将来には疑問符が付きまとう。開発者 Jim Matthews は 2000 年にテレビ番組 "Who Wants to Be a Millionaire" (クイズ$ミリオネア) で獲得した $500,000 の賞金をもとに Fetch の会社を設立したのだが、現在はメジャーリリースの予定を持っていない。2019 年後半に予定されている macOS 10.15 の登場をもって 32-bit アプリはすべて排除されるので、それまでに 64-bit アプリへの移行を果たすには Fetch の大幅な改訂が不可欠だというのに。

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Beware Spoofed Calls from Apple

Apple になりすました電話にご用心

セキュリティ・ジャーナリストの Brian Krebs が、新手の精巧なフィッシング攻撃を素っ破抜いた。Apple からかかっていると見せかけた電話で、自動化されたメッセージを再生してデータ漏洩を警告するものだ。(この種の電話詐欺の最近の事例や、それに対抗するための助言は、2018 年 5 月 23 日の記事“電話による "iCloud 侵入" 詐欺にご注意を”をご覧頂きたい。) 幸いにも、詐欺師が電話した相手は Global Cyber Risk の Jody Westby で、彼はすぐに電話を切ってから Apple Support に電話し、本当に漏洩があったのかを尋ねた。(もちろんそんなものはなかった。) このなりすましはあまりにもうまく出来ていて、その詐欺師からの通話と本物の Apple からの通話を iPhone の着信履歴リストが区別できなかったほどだった。

現時点でこの種の攻撃に対処する最良の方策は、あなたが個人的に知っている人や会社からの通話と、かかってくると期待している通話、それ以外の通話は一切受けないことだ。また、一般的に言って、頼んでもいないのにかかって来たけれども本物らしく聞こえる Apple あるいはその他の会社からの電話に対しては、いったん電話を切り、ご自分の手で正しい電話番号を調べて、あなたの方からかけ直すのがよい。

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