CES 2019 で見つけた最も興味深いガジェットやサービスを紹介する Jeff Porten の記事がまだ続く。それと比べれば退屈なニュースかもしれないが、Apple が同社のすべてのオペレーティングシステムをアップデートした。バグ修正とセキュリティ修正が施されているが、新機能は何もない。もしあなたが Spectrum 購読者なら、同社の新しい Apple TV 用アプリを入手すれば、もうあなたはケーブルテレビの契約を切ってもよいかもしれない。Michael Cohen が実際に試してみる。それからもう一つ、皆さんは RAM Doubler を覚えているだろうか? どうぞ私たちと一緒に、25 年前まで記憶の小径を辿ってみて頂きたい。今週注目すべき Mac アプリのリリースは、セキュリティアップデート 2019-001 (High Sierra および Sierra)、Safari 12.0.3、GraphicConverter 10.6.8、Default Folder X 5.3.3、Slack for Mac 3.3.7、RapidWeaver 8.1、Pixelmator Pro 1.3、Agenda 4.1、それに Hazel 4.3.4 だ
tvOS 12.1.2 のリリースノートを担当した怠け者たちは、きっと電話越しに仕事をしていたに違いない。こちらはお決まりの単語 8 つだ。いわく、"This update includes general performance and stability improvements." (このアップデートではパフォーマンスと安定性が全体的に向上しています。) このアップデートはそれ以外に 17 件のセキュリティ修正も含んでいる。もしも自動アップデートがオンになっていなければ、第四世代 Apple TV または Apple TV 4K のアップデートは Settings > System > Software Updates からできる。
June 2018 に Apple の Worldwide Developers Conference で発表され、その年末までには出るとされていた Spectrum TV アプリが、Spectrum から Apple TV 用に January 2019 の初めにようやく出された。Spectrum の新しいアプリは、第四世代 Apple TV と Apple TV 4K に対応し、Apple が tvOS 12 の中で開発者に解放した新しい Zero Sign-On 機能を実装していて、Spectrum ケーブルと Internet 加入者用の伝統的なケーブルボックスに対する置き換えを少しだが現実のものとする。
これについての説明の必要は殆どない:Apple TV 上で App Store アプリを開き、Spectrum を探し、そのアプリをダウンロードして、それを起動する。それだけである。
でも、そうでもなかった。もし以前に Spectrum を自分の TV プロバイダーとして Settings > Accounts > TV Provider で設定してあったか、或いは Apple TV を Spectrum から購入しているかしていれば、どちらの場合でも Apple TV は Spectrum を使うよう設定されているはずで、上記の通りとなる (Spectrum は設定済みの Apple TV を定価で販売する、一括払いか、分割払いかに拘らず)。
どちらの場合でも、Apple TV が Internet に対して Spectrum 経由で接続する時、Spectrum TV アプリは直ちに Spectrum 接続を検出し、あなたの Spectrum ケーブルアカウントにサインインする - 確認コードやユーザー名とパスワードを使っての認証は全く必要ない - これが "Zero Sign-On" と Apple が言っているものである。私の場合、それは完璧に動作した:私は Spectrum が私の TV プロバイダーだと何ヶ月も前に設定していたので、私が Spectrum TV アプリを起動した時、それは私が誰であるか "知っており"、私が加入しているベーシックとプレミアムの両方のケーブルチャネル全てを視聴ガイドに並べてくれた。
実は、もう一つのステップが残っている。このアプリを初めて開いた時、それは Spectrum TV を Apple TV 内蔵の TV アプリにつなぎたいか聞いてくる。それはやっておいた方が良いと思う。何故ならば、そうしておけば Spectrum のオンデマンド番組も TV アプリの Up Next, Watch Now, 等々のリストに、他のプロバイダーからのものと一緒に現れるからである。この設定は後になってからでも出来る:Settings > Apps > TV > Connect to TV で、Spectrum TV アプリを TV アプリに接続するか、切り離すかを選択することが出来る。.
インターフェースで提供されるもの
Spectrum TV アプリは、デフォルトでは、起動されると Live TV ストリーミングを開くが、画面の上部に表示されるメニューからは他の選択肢も選べる。そのメニューはすぐに消えるが、Apple TV のリモコンで Menu を押せば、呼び戻せる。
Live TV の他に、以下のものが選べる:
My Library: これを選ぶと、最近視聴したチャネルと、ウォッチリストに追加したオンデマンド項目が表示される。
Live TV 画面は、購読するケーブルチャンネル全てが入っている場所である。画面には、ケーブルボックスのものと似たチャネルガイドが表示される;これを見るためには、Apple TV リモコンで上方に2回スワイプする。その後、上下にスワイプしてチャネル間を移動したり、ガイドの中で番組をクリックするとそれを視聴出来る。リモコンの Menu ボタンを押すと、何も選択せずにライブストリームに戻る。
もっと便利なのは Recently Watched リストで、ここには、最も最近見たチャネルや、オンデマンドの番組が 10 本ほど保存されている。リモコンを1回スワイプすると、このリストが表示される。しばらく Spectrum TV アプリを使うと、このリストは簡単にアクセスできるスーパーお気に入りリストとなり、そして、殆どのケーブルボックスのリモコンにある押されると最も最近視聴されたチャネルにジャンプする Back ボタンの代わりにもなり得る。
DVR 対応のケーブルボックスの代わりに、Spectrum TV アプリでライブ TV を視聴するのにはそれなりの弱点があった。このアプリでは、ライブストリームを一時停止して再開することは出来ず、後で視聴するために番組の録画を予約することも出来なかった。しかしながら、録画の欠如は、オンデマンド番組の豊富さによって部分的に克服されている:大手の放送ネットワークから提供される多くのライブ番組は、放送されてから数日後に、オンデマンドの視聴のために Spectrum から入手可となる。ライブストリームとは異なり、Apple TV のリモコンを使って、殆どのオンデマンドプログラムは一時停止したり、巻き戻したり、早送りしたりすることが出来る。
Apple TV リモコンの Menu ボタンで起動するメインの Spectrum TV メニューに加えて、ライブ TV を見ながら下方にスワイプすると番組情報メニューが表示される。このメニューで、番組情報を確認したり、字幕をオン又はオフにしたり、オーディオを調整することが出来る。
Spectrum TV アプリを試験してみて、ライブストリームはネットワーク輻輳に敏感であることが分かった。例えば、地元チームが出る NFL プレーオフ試合のライブストリームは、時折フリーズしたり、サウンドが失われたり、ピクセル化がひどくなったりすることで損なわれてしまった。ケーブルボックスを通して見たライブ放送では、同様の問題は起こらなかったし、興味深いことに、同様にライブ TV ストリーミングを提供している私の iPad 上で Spectrum アプリで見た時にも起こらなかった。勿論、私の iPad は Apple TV と同じ Wi-Fi ネットワークを使っているので、Spectrum はその Apple TV アプリで性能を改善するための努力が必要である。
Spectrum の他の機能
どの良い Apple TV アプリでも期待されることだが、Spectrum TV は Apple TV のリモコン上で Siri と連動して働く。一時停止と早送り/巻き戻しが使えるオンデマンド番組を見る時、これらの機能は Siri コマンドを使って制御出来る。
Spectrum は、Siri に "Watch チャネル名" と言ってそのチャネルに同調することも出来ると言っているが、私の経験では、多くの場合その通りにはならない:そのチャネル名は Spectrum TV アプリが理解している通りに正確に言わなければならないのである - そして、このアプリはそのチャネル名が何であるかを見つける手助けはしてくれない。例えば、私は "Watch TCM" と言って Turner Classic Movies に同調することは出来るが、地元の channel 13 に同調するよう Siri を納得させるのに成功していない。この局は、最近見たリストやチャネルガイドでは、"My TV" "My 13" そして "KCOP HD" と様々な名前で呼ばれている:代わりに、Siri は、何も見つかりませんでしたと言ってくるか、或いは題名に数字の 13 を含むオンデマンド番組を出してくる。
しかし、HomePod の Siri は、Spectrum TV 番組情報についてはあまり賢くはない。例えば、TCM で The Longest Day (1962) を見ていて、私は HomePod に今再生しているのは何か尋ねてみたら、Siriは "Laurie Anderson の The Longest Day" と答えてきた。(注意して欲しいのは Apple TV で最後に再生した音楽は Laurie Anderson の曲だったことである。) ふうん。
一つの素晴らしい機能は tvOS の Top Shelf 機能のサポートである:Spectrum TV アプリを Apple TV 上のアプリの最初の行に置くと、そのアプリを選択する度に、最近見たリストが Apple TV のホーム画面に表示される。そして、上方にスワイプして、リスト内の項目をクリックするだけで、Spectrum TV は即座に起動され、選択したチャネルまたは番組に同調される。
Spectrum の結論
では、Spectrum TV アプリは標準のケーブルボックスに取って代われるか? その答えは、最先端の消費者技術を扱ったことのある人には驚くべきことではないであろうが、"場合による" である。
テストの週に、Spectrum TV アプリは、私のケーブルボックスに代わるまあまの代替として機能したが、DVR 機能がないのは残念に思ったし、ネットワークの混雑への対応には感心しなかった。DVR 機能及びライブストリームの一時停止と再開が重要な場合は、現在のケーブルボックスのままでいるのが賢明であろう。
Spectrum は、Spectrum TV アプリの改良に積極的に取り組んでいることも強調すべきであろう:例えば、このアプリの登場から数日以内にアップデートが出されたし、性能向上や DVR 能力でさえも将来のアップデートで期待出来そうに見える。
渋滞の問題、不器用なネットワークガイドナビゲーション、そして不完全な Siri の統合の問題はあるが、二つの点で Spectrum TV アプリを私にとっての勝者としたい:TV アプリとの統合、そして、HomePod ペアを TV スピーカーとして使わせてくれるやり方の二つである。私は、この先 Spectrum TV のせいで Apple TV をより多く使うことになるだろうと思っている。
CES 閉幕の次の日、テクノロジー業界から発した新たな #MeToo の動きについての話題が、そこここに飛び交った。今回のことはあまりにもみだらなもので、きっと一日だけでは収まらないのだろう。この CES 会場には、何と言うべきか、成人の聴衆を対象としたおもちゃを (スパムフィルタにひっかかってはいけないので、言葉を選んで語るようにしよう) 宣伝するブースがたくさんある。これは毎年のことであって、別に大した問題ではない。その種の製品で私の目を捉えるのは飛び抜けて馬鹿馬鹿しいもの (そういうものは頻繁にある) のみで、そういったものが TidBITS 記事に取り上げられることは非常に考えにくい。けれども今年は、その種の製品の一つが 2018 年 9 月の審査過程を通過して CES Robotics Innovation 賞を受賞したのだった。
けれどもその一ヵ月後、主催者 Consumer Technology Association はその賞を剥奪した。しかしながらこの話が広く伝えられたのはショウが閉幕した後であった。どうやら CTA は、アダルト製品のメーカーに会場のブースを使わせて何百万ドルもの収入を得るのは構わないらしい。実際、十年ほど前までは、CES はポルノ業界にとって年間を通じて最大のショウという位置付けであった。それなのに、その種の製品が受賞するのはあり得ないらしい。
さらに悪いことに、この会社は CES 2019 に出展することすら許されず、この会社の製品が女性向けのものであることが理由なのではないかという疑問の声が挙がった。男性向けの同種の製品ならば検閲にひっかからなかったに違いないと思う人が多かったからだ。私も過去にその種の製品を CES の会場で見たことがあるし、ShowStoppers に展示されているものも一つあった。確かに ShowStoppers は CTA とは無関係のイベントだが、それでも CES のニュースとして報道されることに変わりはない。問題をさらに深刻にしているのが、この会社が女性を社長としエンジニアのスタッフたちの大多数が女性という会社であることだ。少なくとも今回のことは、CTA の側の対応が非常にまずいものであったと言える。良いニュースを言えば、この会社が良い PR スタッフを持っていれば「私たちはたった一ヵ月間だけ CES Robotics Innovation 賞を受賞しました」と宣伝することで大いにマーケティングの効果が上がるのではないだろうか。
私の友だちの一人は二週間ほど前に、小包を玄関の前に置いておいたという通知を「受取人の署名が必要」という表示の意味さえ分からない配達人から受け取って、あわてた。その小包には 3 台の iPhone が入っていたからだ。彼が仕事を放り投げて全速力で車を飛ばして家に帰ったところを想像して頂きたい。彼と同じ問題を経験した人 (あるいはそれを恐れる人) は、 Parcel Guard を検討してみてはいかがだろうか。(キラキラの粉爆弾を作るよりは簡単な話だ。) これは、Wi-Fi に接続した状態であなたの家の外側に設置する、ちょっと図体の大きなスマート郵便受けだ。電源が必要なので、近くに AC 電源の差し込みがなければならない。運動センサーとカメラを備えていて、誰かが近づけばあなたに知らせてくれる。郵便受けに鍵をかけずにおけば、何かが放り込まれると重量センサーが感知してあなたに知らせる。あるいは、郵便受けに鍵をかけておいて、あなたの顔見知りの郵便配達人に対しては iPhone アプリを使った遠隔操作で解錠することができる。もしも誰かが無理矢理開けようとすれば、大音量のアラームが鳴る。(オプションのプレミアム・サービスを使えばビデオ録画をしてそれを警察に届けることもできる。) Parcel Guard は防水性能のある工業グレードのプラスチック製で、停電に備えて 3 時間分のバックアップ用バッテリーを持ち、地面にボルト止めできる。価格は $399 だが、発売日は発表されていない。最大 15 x 10 x 8 インチ (38 x 25 x 20 cm) の小包が入る。Indiegogo キャンペーンはまだ始まっていないが、同社のメーリングリストにサインアップしておけば $50 の値引きが受けられる。
Energrid 視覚障害者向けバッテリー
時には、ごく単純な革新なのに、まだ誰もしていないということがある。Energrid の VS150X Power Bank は $75 のバッテリーで 15,000 mAh の容量を持ち、目の見えない人や、視覚に障害のある人に役立ついくつかの技を隠し持っている。ボタンを押せば、通常通りに LED が点灯してどの程度の充電量が残っているかを表示するが、それと同時に、点灯した LED の個数と同じ回数だけ振動したり、あるいはオプションとしてサウンドを鳴らしたりもできる。2 基ある USB-A ジャックはリバーシブルなので、向きを気にせずジャックを見ないで USB-A ケーブルを差し込める。現在入手可能だ。
Logitech マイクロフォン、キーボード、そしてクレヨン
Logitech は興味深い周辺機器を作っていることで定評があるが、同社は前回の CES 以後に出したその種の製品をいくつか出展していた。ポッドキャスターやビデオ制作者、あるいは電話会議で高品質のオーディオが必要な人たちのために、Blue Yeti Nano が信頼性の高いブランド (Logitech は昨年 Blue を買収した) の USB マイクロフォンを $99 という低価格で提供する。iPad 用の Logitech Crayon は昨年 Apple が発表したので秘密でも何でもない (2018 年 3 月 27 日の記事“Apple、Apple Pencil 対応の第六世代 9.7-inch iPad を発表”参照) が、$69 という低価格で Apple Pencil の代替製品を提供する。9 月以降には教育市場のみという制限もなくなっている。$69.99 の K600 TV Keyboard には興味深い一ひねりが加わっている。Mac または iPhone 用の Bluetooth キーボードとして動作するだけでなく、テレビとも通信でき、しかもトラックパッドまで内蔵しているのですべてを膝の上でコントロールできる。これらの製品はすべて、現在入手可能だ。
Other World Computing: ケーブル安定器と TB3 ドライブ
Other World Computing (多くの人たちに OWC として、あるいは macsales.com ドメインとしても知られている) も独創的なアイデアに定評があるが、ここでまず取り上げたいのはフォームラバー (気泡ゴム) を使った製品だ。その名も ClingOn と言い (Star Trek と間違えてはいけない)、USB-C ポートに差し込んで使う小さな部品で、差し込んだケーブルを囲む硬質プラスチックの鞘がある。これがあるのでケーブルが動いたり抜けたりしにくく、接続が切れるのを防止できる。クリンゴン戦士の剣バトラフ (bat'leth) よりもずっと安価で、$7.99 で現在入手可能だ。もう一つ注目すべきは Elite Pro mini シリーズのストレージ機器で、私の知る限りこれは Thunderbolt 3 対応を大々的に謳わない最初のストレージ機器だと思う。ハードドライブは $124.99 から、SSD は $169.99 からだ。現在入手可能だが、"mini" という単語に惑わされてはいけない。これらのドライブは持ち運び可能だが、ポケットに入るほど小さくはない。(下の写真を参照。) それからまた、Thunderbolt 3 Dock 🎁 も展示されていて、これはいずれレビューしてみようと思っている。価格は $299.99 で、ここには書き切れない 14 基のポートを備えており、私が思うに SCSI ドライブより新しいものならどんなものにも接続できるのではないか。
スマートウォッチ: Matrix、MyKronoz、Withings
スマートウォッチは何年も前から私が CES で見るのを楽しみにしている分野だ。それは、Apple Watch が登場するよりもずっと前からの話だ。(2014 年 7 月 31 日の記事“スマートウォッチを四つ比較: Cookoo、Martian、MetaWatch、i'm Watch”参照。) 今や Apple が登場してこの分野で最高の製品という地位を一般的に認められているが、私の判断基準はあくまでも「このウォッチが他よりうまくできることは何か?」という点だけだ。
CES のメインの展示会場である Las Vegas Convention Center は3つのホールから成り、そのうち1つは2階分を占めているので、優に他の都市のコンベンションセンターの4倍に相当する大きさだ。テクノロジージャーナリストたちが (私もその一人だが) Twitter で CES が近づいているのを嘆くような言い方をするのをご覧になったかもしれないが、その大きな要因は LVCC の中でウルトラマラソンをさせられることに関係がある。コーヒー一杯が $6、ホットドッグが $8 もすることもそうだ。でも、振り返ってみると私がこの会場で過ごす時間は年々短くなりつつある。なぜなら、注目すべき製品に出会う確率が、他のイベントの会場の方が高いように思われるからだ。そこで、この記事では昔のように会場のすべての通路で見たものを網羅するのは最初からあきらめて、私が見たいと思っていた出展会社のブースにだけ目を向けることにしよう。もちろん、その途中でたまたま予期せぬ出会いをした素敵な製品があれば、それも取り上げてみたい。
でも、LVCC が素晴らしいのは、途方もなく大きな企業のディスプレイに見入るひと時が持てることだ。例えば、この LG のビデオ壁面は本当に夢見心地にさせられるような展示だった。
Apple が macOS 10.13 High Sierra 用と macOS 10.12 Sierra 用にセキュリティアップデート 2019-001 をリリースして、macOS 10.14.3 Mojave で対処したものと同じセキュリティ脆弱性をパッチした。いずれのアップデートも、Bluetooth で領域外読み込みに対処して攻撃者が任意のコードを実行できていた可能性を塞ぎ、メモリ初期化の問題点に対処し、FaceTime でバッファオーバーフローの脆弱性に対処して攻撃者が FaceTime 通話を開始した際に任意のコードを実行できていた可能性を塞ぎ、またカーネルに関係した二件のメモリ破損のバグに対処している。今回のアップデートで問題が起こったという報告も聞こえている (コメントを参照) ので、すぐにはアップデートせず一週間ほど待つことをお勧めしたい。(無料、10.13.6 High Sierra 用は 1.83 GB、10.12.6 Sierra 用は 832.9 MB、セキュリティコンテンツリリースノート)
Apple が Target、Taco Bell、Jack in the Box、スーパーマーケット Hy-Vee、それにコンビニ Speedway が Apple Pay を採用することになったと発表した。また、米国の小売業の上位 100 社のうち 74 社が現在 Apple Pay に対応しており、米国内のあらゆる小売店鋪のうち 65% で使えるようになっているとも述べた。Apple は次のように語る:
Apple Pay は現在 Target ストアに展開中で、今後数週間以内に米国内の全 1,850 店舗で利用できるようになる。現在既に中西部の 245 店以上の Hy-Vee ストアで、また中西部、東海岸、南西部にかけて 3,000 店ほどある Speedway の全店で、Apple Pay が使える。また、Apple Pay は今後数ヵ月以内に 7,000 店以上の Taco Bell と 2,200 店以上の Jack in the Box にも展開する。