来るべき USB 3.2 標準は、年内にそれをサポートする製品が出回ると、最大速度 20 Gbps を提供するようになるが、USB 産業グループである USB-IF からの紛らわしい名称付けのせいで、ある特定の機器がどの速度をサポートするのかを知るのは難しくなりそうである。その理由は、USB-IF が遡及的にこれ迄の USB 3.0 と USB 3.1 標準を新しい USB 3.2 の名前に纏めようとしているからである。新名称は次の様になる:
仕様
速度
新仕様名
通称
USB 3.0
5 Gbps
USB 3.2 Gen 1
SuperSpeed USB
USB 3.1
10 Gbps
USB 3.2 Gen 2
SuperSpeed USB 10Gbps
USB 3.2
20 Gbps
USB 3.2 Gen 2×2
SuperSpeed USB 20Gbps
公平を期すために言うと、USB-IF は何時も紛らわしいままである。と言うのも、USB 3.1 の初期リリースは USB 3.1 Gen 2 と呼ばれ、次に USB-IF は遡及的に USB 3.0 を USB 3.1 Gen 1 と呼び変えた。単純な USB 3.0, 3.1, そして 3.2 という名前では、何が悪いのであろうか?
もう一つボーナスヒントとして、Apple USB SuperDrive を持っているけれども Eject キーがない場合にどうすべきかを説明しておこう。たいていの場合、スクリーン上でマウントされた CD や DVD をゴミ箱へドラッグすればイジェクトできる。また、Apple が提供している menu extra を使えばメニューバー上に Eject メニューを置くことができ、そこから SuperDrive を選べばそこに入っているディスクをイジェクトできる。(トレイを使ったドライブならばトレイを開くこともする。) 残念ながら、Ejector と違ってこのメニューは他のタイプのマウントされたボリュームをイジェクトすることはできない。この Eject menu extra をインストールするには /System/Library/CoreServices/Menu Extras へ行って Eject.menu をダブルクリックすればよい。
小型のスマートフォンを好む人たちは、Apple の iPhone SE がなくなってしまったように見えることを嘆いてきた。iPhone SE は Apple の現行の iPhone のどのモデルよりもずっと小さいので、手が小さい人にも扱いやすく、狭い場所、とりわけ女性の衣服の小さなポケットの中へも詰め込めるという利点がある。iPhone SE 2 が登場するのではないかという噂もずっとあって、テクノロジー系評論家の中には絶対に必要だと論じる人たちもいる。
でも、もしも Apple が iPhone SE よりもっと小さい、ジーンズの前面にある五番目のポケットにさえ入るようなものを出したならどうだろうか? そう、一世紀前には懐中時計を入れるために使われていた「ウォッチポケット」で、2005 年に Steve Jobs が iPod nano を取り出してみせた、あのポケットだ。
想像してみよう。Tim Cook が壇上であの派手な身振りを再現して、今度は Apple 史上最小のスマートフォン、iPhone nano を取り出してみせたらどうだろうか。(盛大な拍手と歓声が沸き上がること疑いなしだ。)
Apple は最近になって iPhone のベゼルの幅を狭くして、おそらく Apple が初代の iPhone 以来目指し続けてきたもの、かつ何十年も前からSFの夢であったもの、すなわち前面がすべてスクリーンである携帯用デバイスに向けて歩みを続けている。だから、上下の大きなベゼルをなくしてずっと薄くなったバージョンの次世代 iPhone SE が登場しても、何の不思議もないではないか?
そのような iPhone を求める市場があるのか否かは、私には分からない。Palm が空前の大ヒットをするところは、私には想像できない。でも、少なくとも現在 iPhone SE の後継機を熱望している人たちならば、可愛らしいほど極小の iPhone nano というアイデアを聞けばハッと目が覚める思いをするのではないかと私は思う。その名前だけでも、間違いなく熱意を掻き立てられるだろう。
この線で興味をそそるものを見掛けたことがある。いくつかのサードパーティのアクセサリーメーカーが、さまざまな方法で Apple Watch をポケットウォッチとして、あるいはペンダント、ネックレス、スカーフ飾りなどに入れて身に着けられるような製品を出しているのだ。確かにこれらのやり方は実用性で劣る。手首に着けていない Apple Watch はパスコードをタップ入力しなければ使えないからだ。けれどもこれらの製品は、少なくとも見た目には watchOS デバイスを手首以外の場所でも使えることを実証している。
Palm のフォームファクターにもっと近づく実例として、iPod nano に似たケース風のドックの中に Apple Watch を入れて使うという概念実験的な Pod Case アクセサリーがある。この Pod Case はどうやら実用化はされないらしく、いずれにしても純粋に見栄え上の試作品のようだ。
でも、ここで私にお付き合い願いたいが、もしも Apple がその気になって、動作は Apple Watch のようだけれども見掛けは iPod nano に似た、そんな watchOS デバイスを作ったとしたらどうだろうか? 具体的に私が考えているのは、Apple が 2017 年に廃止する直前の、最終型フル・タッチスクリーン・モデルの iPod nano だ。
2019 年 1 月に Apple は Shot on iPhone Challenge を開催して、iPhone の写真機能の素晴らしさを世に知らしめようとした。そして今回、Apple の審査員たちは世界中から応募された作品の中から 10 枚の受賞作品を選んで発表した。撮影に使われたモデルは iPhone 7 から iPhone XS Max までさまざまだが、いずれも印象的な作品だ。これらの写真は特別に選ばれた都市の屋外広告や Apple 直営店そしてオンラインなどに使われる。当初、このコンテストのルールには受賞作品を Apple のマーケティング活動のために利用することに対する報酬の取り決めがなかったが、反発を受けて Apple はルールを変更し、金額は非公表だがライセンス料金を 10 人の受賞者たちに支払うと述べた。
Casey Newton が The Verge に重要な記事を書いて、Facebook のためにコンテンツ・モデレータとして働くとはどういうことかを暴露した。その人たちは、有償サービス会社 Cognizant の契約社員なので実際は Facebook の従業員ではないのだが、フラグの立った投稿を吟味しながら毎日過ごしていて、そこにはポルノのグラフィック、ヘイトスピーチ、暴力的な攻撃、さらには殺人まで含まれていることがある。どのコンテンツが Facebook のコミュニティ標準に違反するか、削除すべきかを判断する責任を彼らは追わされている。給与は年額たった $28,800 程度で、たいていはこの仕事を一年ほどしか続けられない。彼らの多くが PTSD やその他の精神衛生障害を経験したと Newton に語った。
Cognizant 社は Newton が社屋を訪問した際に別の語り口を彼に示したが、記事の中の Further Reading サイドバーにはアメリカや他の国でコンテンツ・モデレータとして働くことにまつわる恐怖の物語が数多く挙げられている。そこでは触れられていないが、Vice 誌が映像作家とのインタビューとして出版したドキュメンタリー The Cleaners というものもある。