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#1466: ZombieLoad セキュリティ脆弱性、Apple TV のチャンネル、PDFpen 11、Apple 関係のカンファレンス、23.7 インチ LG UltraFine ディスプレイ

来週の 2019 年 5 月 27 日には TidBITS スタッフたちが Memorial Day の祝日を過ごせるよう、電子メール号を休刊とさせて頂く。そこで今週号はたっぷり内容を盛り込んだ特大号にした。まず、ZombieLoad とは何かというと、これは Mac や他の多くのコンピュータが使っている Intel 製チップの中の新しいセキュリティ脆弱性だ。ただし macOS 10.14.5 にアップデートするか、またはセキュリティアップデート 2019-003 をインストールすれば安全だろう。Apple が新しくテレビのチャンネルに対応したことに興味のある人のために、Josh Centers がどうやってチャンネルを購読・視聴・購読中止するかの説明で内幕をお見せする。PDF の作業をたくさんする人には、Smile の PDFpen 11 と、その新機能 Split View と Font Bar の解説をお届けする。さて、Julio Ojeda-Zapata は、それまで知らなかった LG UltraFine Display にたまたま遭遇したが、悲しいことにこれは 4K ですらなく、ましてや Retina でもないし、値段が高すぎるのではないかと思われた。最後にもう一つ、この 6 月の初めには WWDC とその関連イベントが控えているので、私たちが毎年更新している Mac と iOS のカンファレンスをリストした記事を載せておきたい。今週注目すべき Mac アプリのリリースは、セキュリティアップデート 2019-003 (High Sierra および Sierra)、Safari 12.1.1、Microsoft Office for Mac 16.25、BBEdit 12.6.4、Fantastical 2.5.8、KeyCue 9.3、Pixelmator Pro 1.3.4、それに Default Folder X 5.3.7 だ

Adam Engst  訳: Mark Nagata   

Memorial Day の祝日のため 2019 年 5 月 27 日号は休刊

次の月曜日は米国の Memorial Day (戦没者追悼記念日) の祝日なので、旅行したり家族のために過ごしたりするため電子メール号をお休みにさせて頂く。

これからの二週間もウェブ上での新しい記事の出版はいつも通りに続けるし、TidBITS の次回の電子メール号は 2019 年 6 月 3 日、つまり Apple の WWDC キーノートの当日にお届けする。キーノートの最中には、皆さんどうぞご遠慮なく SlackBITS の #events チャンネルでお喋りに参加して頂きたい。

その間も、TidBITS 会員は個々の記事が出版され次第電子メールで受け取ることもできるし、フルテキスト付き RSS で読むこともできる。もちろんそれ以外のすべての読者の皆さんも TidBITS ウェブサイトを訪れて、Apple News を使って、TidBITS News iOS アプリで、Google News で、あるいは Flipboard を使って、記事を読んで頂くことができる。 (2018 年 10 月 5 日の記事“TidBITS News アプリ、Apple News、Google News、Flipboard で TidBITS を読もう”参照。) さらには、 RSSTwitterFacebook で記事見出しの通知を受け取るという方法もある。

これを機会に過去の号を見直してみたい方のためには、すべてのバックナンバーがいつでもオンラインで入手可能だ。

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Adam Engst  訳: Mark Nagata   

Apple、ZombieLoad 脆弱性をパッチ

TechCrunch の記事で、Zack Whittaker が ZombieLoad を解説する。これは Intel 製チップに見つかった新しい種類の投機的実行のセキュリティ脆弱性 で、悪意あるコードがプロセッサの内部で他のアプリが所有するデータを見ることができてしまう可能性があるというものだ。概念実証用のビデオが、ユーザーがどのウェブサイトを訪れているかをこの脆弱性を使って攻撃者がリアルタイムで知ることができるようになる様子を示している。2011 年まで遡り Intel チップを搭載したほとんどすべてのコンピュータが脆弱で、さらにもっと広い範囲で脆弱である可能性もある。もちろん Mac もこれに含まれる。

そうは言っても、大多数の Mac ユーザーはあまり心配する必要はないだろう。実際に ZombieLoad に基づく攻撃があったという報告は見たことがないし、報道によればこの脆弱性を使って攻撃するのは決して簡単なことではないという。

さらに重要な点として、Apple はリリースしたばかりの macOS 10.14.5 と、Sierra および High Sierra 用のセキュリティアップデート 2019-003 に、ZombieLoad に対処するための修正を盛り込んだ。これらの修正はそれと分かるようなパフォーマンスの低下は招かないけれども、ZombieLoad バグに対する部分的な軽減策しか提供しない。非常に高度な機密性を要する状況の下にいるユーザーのために、Apple は最大限の対策を施す方法の説明も公表しているが、その方法を実装すればハイパー・スレッディングが失われるためパフォーマンスが最大 40% も落ちる可能性があるという。また、Apple は 2009 年から 2010 年までの Mac のうちでセキュリティアップデートをインストールすることは可能だけれども Intel によるマイクロコード・アップデートを受けていないためこの修正に対応していないモデルのリストも公表している。

実際上の結論を言えば、誰もができるだけ早く macOS 10.14.5 かセキュリティアップデート 2019-003 をインストールすべきだということだ。ZombieLoad を使った攻撃が近いうちに起こる可能性は低いが、今回の状況を Apple のオペレーティングシステムやセキュリティアップデートを最新のものにしておくことがいかに重要かを示す教訓だと受け取るようにしたい。

それからまた、今回のような状況は Mac に搭載している Intel 製 CPU を Apple 自社製の ARM ベースのチップで置き換えたいと Apple が考える動機を強める働きをするのではないかと思わざるを得ない。 少なくとも、Intel 以外のチップをメインに構築された Mac ならば、攻撃の対象となる可能性が今よりも減るのではないだろうか。

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Michael E. Cohen  訳: 亀岡孝仁  

新しい PDFpen 11、Split View と Font Bar を導入

Smile は新しいバージョンの Mac 用 PDF 編集ツールをリリースした:PDFpenPDFpenPro である。これ等のアプリがバージョン 11 に到達し、Nigel Tufnel もそしてこの才気に溢れたなユティリティのファンの両者とも、何か歓声をあげるものを得たかもしれない。この最新版は、PDF 編集ユーザーに対して数多くの有用な便宜性を提供している:新しい Split View 機能、テキストフォーマット用の Font Bar、そして Apple の Continuity Camera に対するサポートが看板となる機能として挙げられるが、この PDFpen アプリには他の機能強化も含まれる。

(免責事項:Smile は TidBITS スポンサーであり、私は無料の本 Take Control of PDFpen の著者でもある。この本は、今やバージョン 11 と、iOS 版の PDFpen バージョン 4 の両方をカバーしている。)

Split View で文書内比較が簡単に

この新しい Split コマンドは、一つの PDFpen ウィンドウを水平、又は垂直に分割させてくれる。どちらのビューも独立にスクロールしたり拡大したり出来る。分割ビューを表示する時、PDFpen は左側のビュー (垂直分割時) 或いは上部のビュー (水平分割時) を主たるビューとして扱う。他のビューは読み取り専用で、そのコンテンツを主たるビューと比較させてくれる。

The new PDFpen split view

限度はあるが、このやり方で混乱も減らせる。と言うのも、これだと間違ったビューのコンテンツを誤って編集してしまう機会を無くしてくれるからである。Split View は、一つの PDF の違った二つの部分を同時に見る必要がある人にとってはとりわけ有用である。学術論文の PDF をかなり頻繁に読み、巻末の注と本文の間を頻繁に行ったり来たりしなければならない人間の一人として、私は Split View をとてもありがたいと感じた。

Font Bar でテキスト編集がより容易に

この新しい Font Bar は PDFpen の Editing Bar を下方に展開し、字体、活字書体、大きさ、そして整列を見て変更するためのツールを付け加える。このバーが表示されている時には、PDF 内のどのテキストでも選択することで、それがどの様にフォーマットされているかを知ることが出来る。もしこれ迄に PDF を受け取って、"このフォントは何?" と自問したことがあるのでれば、この機能はその質問に答えられる。

The new PDFpen Font Bar

更に、PDFpen を使って追加されたテキスト刻印を編集する時、或いは、PDF のテキストを修正する時、アプリケーションの Format メニューに行くことなしに、この Font Bar 設定を選択したテキストに適用出来る。

Insert Scans or Photos with Continuity Camera

PDFpen アプリはまた、今や Apple の Continuity Camera に対するサポートも含んでいる ("Mojave の Continuity Camera で、写真を撮り、書類をスキャンする方法" 27 September 2018 参照)。もし iOS 機器で iOS 12 かそれ以降が走っているものが身近にあり、そして、あなたの Mac は macOS 10.14 Mojave かそれ以降が走っているのであれば、その iOS 機器のカメラで写真を撮り、そしてそれを Mac 上の PDF に挿入することが出来る。また、そのカメラをスキャナーとして使うことも出来る:書類にカメラを向け、スキャンしたい部分を iOS 機器の画面に合わせると、機器はそのスキャンを Mac 上の PDFpen に送る。 一旦 PDFpen がスキャンを受信すると、それはあなたに代わってその画像を OCR してくれる。複数のページのスキャンもまとめてやれる。

Continuity Camera in PDFpen 11

私は Gravity's Rainbow の様な小説をスキャンするのに Continuity Camera を使うことはお薦めしないが、場合によってはとても便利な時がある - 古いビニールレコードアルバムを紙フィードスキャナーを通してその裏面にある解説をスキャンすることをやってみれば、この Continuity Camera サポートの便利さを実感するであろう。

OCR と言えば、Smile はその English OCR 辞書に PDFpen 11 で医学と法律の用語を付け加えたので、このアプリはこれ等の分野の専門家にはより魅力的なものとなろう。

他のマイナーだが歓迎される機能強化:

PDFpen 11 及び PDFpenPro 11 は、SmileMac App Storeのどちらからも入手可であるが、25% TidBITS 会員割引は Smile から直接ライセンスを買う人にのみ適用される。PDFpen の値段は、新ライセンスが $74.95 で、以前の版からのアップグレードは $30 である;PDFpenPro は、新が $124.95 で、アップグレードは $30 である。PDFpen から PDFpenPro へのアップグレードは $50 である。サイトライセンス、家族パック、そしてオフィスパックもある。加えて、Smile は、私の本 Take Control of PDFpen のダウンロードを、このソフトウェアに興味のある人、或いはこのアプリとその色々な機能の詳細なガイドを欲しい人には誰にでも無料で提供している。

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Josh Centers  訳: 亀岡孝仁  

Apple TV チャンネルの詳細

iOS 12.3 と tvOS 12.3 と共に、Apple は新しい Apple TV アプリを導入した。これは TV アプリに置き換わる (厄介なことに、iOS と tvOS でのこのアプリのアイコンはただ "TV" と命名されたままである)。現実には、皆さんがその違いに気づかれることは殆どないであろう - デザイン上の微修正はあるが、基本的には同じアプリである。将来は、これが Apple TV+ や、恐らく他の様々な Apple サービスも提供するようになるのであろうが、現時点では、その看板機能は Apple が "チャンネル" と呼んでいるものである。これは単なるサードパーティのストリーミングサービスであるが、Apple TV アプリの中で購読出来る ("Apple、TV に対するビジョンを明らかにする 26 March 2019 参照)。

これは TV の世界ではとりわけ珍しい話ではない。Amazon も同様のサービスを Amazon Prime で長年にわたって提供してきた。Apple TV チャンネルを使うと、HBO, Showtime, そして Starz の様なストリーミングサービスに購読申込み出来る。Apple は Apple TV チャンネルを、毎月の購読料の上前をはねられるから売り込んでいるのだが、Apple TV チャンネルを購読することで得られる利点もある:

もし HBO の様な既存のサービスにその独自のアプリ (HBO NOW の様な) から加入済みであれば、これ等の特典を享受することは出来ない。私の知る限り、その様な外部の定期購読を Apple TV チャンネルに移行する術はないが、そのコンテンツを Apple TV アプリ内で、TV アプリでやっていたように、ブラウズすることは出来る。もし自分の定期購読を Apple TV チャンネルに切り替えたければ、一旦既存の購読をキャンセルし、再度 Apple TV 経由で購読しなければならない。

勿論、欠点もある。まず、Apple TV チャンネルからのコンテンツは Apple TV か iOS 機器上でしか見られないことである。Mac 上では September 2019 に登場すると見込まれる macOS 10.15 になる迄は見られないし、そのコンテンツは non-Apple 機器からは見られない。例外は、Apple TV アプリや AirPlay 2 サポートを搭載すると予測されるスマート TV である ("Apple、テレビのライバル社に iTunes Video と AirPlay を開放" 9 January 2019 参照)。

Apple TV チャンネルを購読する

Apple は Apple TV チャンネルへの購読手続きを簡単にしている、何も考えずに出来ると迄は言えないまでも。Apple TV チャンネルへの購読申込みを iOS と tvOS, そして第3世代 Apple TV 上で行うやり方は次の通りである。ありがたいことに、やり方はこれら三つのどれの上でも同じである。もし同じ Apple ID にログインしていれば、あなたの購読は機器間で同期されるはずである。

購読する Apple TV チャンネルを見つけるやり方は次の通り:

  1. Apple TV アプリを開く。
  2. Watch Now タブにいることを確認する。これはデフォルトとなっている。
  3. 下方にスクロールして (かなり下まで行かないといけない) Apple TV Channels ヘッダーに辿り着く迄行く。それは iOS では "Subscribe to Apple TV Channels", tvOS では "Available Apple TV Channels", そして第三世代 Apple TV ではただ単に "Channels" と呼ばれている。

Apple TV channels on tvOS with PBS Living highlighted

Apple ならば Apple TV チャンネル専用のタブぐらい用意するだろうとお思いかもしれないが、それは単なる横並びのスクロールリストに過ぎない。Explore Apple TV Channels と呼ばれる画面があり、Watch Now タブの少々下の方にあるボタンを押すことでアクセスすることが出来るが、こちらの方が特別良く出来ているという訳でもない。それはチャンネル上のコンテンツをブラウズさせてくれるが、一つのチャンネルだけを見たいのであれば、横並びのリストから選ばなければならない。

The Explore Apple TV Channels screen

一つのチャンネルをタップすることで、購読するかどうか決める前にそのコンテンツをブラウズさせてくれる。全てのチャンネルには7日間の無料お試しがあり、それはたとえ Apple TV チャンネルの外で以前にそのチャンネルに購読していたとしても、有効である。

The Try It Free button in PBS Living

気を引くチャンネルが見つかったら、Try it Free ボタンをタップする。それは、チャンネルを初めて見る時にはっきり分かる様に提示されるはずである。次に、あなたの Apple ID を認証しなければならない、丁度アプリを買う時の様に。また、時として更改された諸条件にも同意しなければならない。

気に留めておくべきは、この Try it Free ボタンは、購読後もそのまま残っていることである。

コンテンツを購読から再生、ダウンロードする

私がいつも TV アプリについて抱いていた不満の一つは、そしてそれは Apple TV アプリにも当てはまるのだが、全てのものがごちゃ混ぜになっていることである。Watch Now タブは、あなたが購読しているコンテンツを色々な場所にばらまいてしまう。Up Next に現れるものもあるし、What to Watch に行ってしまうものもある。 購読するサービスのために、通常は "特集" セクションがある。例えば Featured on PBS Living の様なものである。

もし自分が購読しているチャンネルに焦点を当てたければ、もう一度その申込み手順を踏みなおす必要がある:Watch Now に行き、下方にスクロールして Subscribe to Apple TV Channels に行く、そして、ブラウズしたいチャネルを選択する。そのインターフェースはお粗末で、Apple が直ぐにでも改善してくれることを期待したい。

また Apple TV アプリ内からコンテンツを再生した時、何が起こるかを予測するのも難しい。と言うのも、それは Apple TV チャンネルに加えて一部のサードパーティアプリからのコンテンツも引き続きサポートするからで、可能性は二つある:

もし一つのタイトルが幾つかの異なるサービスから出ており、それらのアプリ全てが Apple TV アプリでサポートされているとすると、事態は混乱してくる。例えば、Apple TV アプリの Sesame Street 上の Play ボタンを押すと、それは私の iPhone 上の HBO NOW アプリで再生を始めるが、Sesame Street は他の幾つかのサービスからも出ている。例を挙げると、Hulu, Amazon Prime Video, そして DirecTV Now 等である。

私は、以前にコンテンツを HBO GO アプリで開かせたことのある人からの苦情を聞いたことがある、そのアプリを何年も有効化していないにもかかわらずである。この問題を回避するには、番組情報を下方にスクロールして行きHow to Watch を見つける。これはその番組を見ることの出来る場所全てを示すので、望みのものを選択する。

Streaming options for Sesame Street

Apple TV チャンネルを購読すると、映画や TV 番組を、飛行機の中での様にオフラインで視聴するためにダウンロード出来る。見たい番組の表示を引き出し、そのダウンロードアイコンをタップする。これは Apple の標準の雲から雨が降る矢印の付いたものである。

The download icon in the TV app

ダウンロードの終わった番組は Library > Downloaded で見つけられる。ダウンロードしたものがもういらなくなったら、チェックマークの入った iPhone X の様に見えるアイコンをタップし、Remove Download をタップして削除出来る。複数の項目を削除するには、Edit をタップ、削除したいタイトルを選択し、それから Delete をタップする。

Downloaded media in the TV app

Apple TV チャンネルから購読解除する

お試しや購読をキャンセルしたいのであれば、iOS から簡単に出来るが、tvOS からだともっと簡単である。第三世代 Apple TV から購読をキャンセルすることは出来ないが、iTunes 内で出来る。購読期間が満了する迄は、コンテンツにアクセス出来る。

iOS

iOS 12 で購読をキャンセルする方法:

  1. Settings > Your Name > iTunes & App Store > Apple ID に行く。
  2. View Apple ID をタップ。
  3. Account Settings で、下方にスクロールし Subscriptions をタップ。
  4. キャンセルしたい購読をタップ。
  5. Cancel Subscription をタップ。
    Managing subscriptions in iOS
  6. Confirm をタップ。

tvOS

Apple TV HD や 4K からキャンセルしたい場合のやり方:

  1. Settings > Accounts > Manage Subscriptions に行く。
  2. キャンセルしたい購読を選択。
    Managing subscriptions in tvOS
  3. Cancel Trial か Cancel Subscription を選択。
  4. Confirm を選択。

iTunes

Mac からは、このリンクをクリックして iTunes の Subscriptions ページを開く。購読の隣にある Edit をクリックして、それをキャンセルする選択肢を出す。

Managing subscriptions in iTunes

エンドロールを流す

Apple TV チャンネルは、詰まるところ、基本的には魅力の薄いものである。強いて言えば、Apple の塀に囲まれた庭の中に複数の購読を置いておけるという少々の統合利得はある。インターフェースにも確たる利点はない。何故ならば、Apple TV アプリはこれらのチャンネルのコンテンツを既に並べているし、加えて Netflix は未だ部外者のままである。

だからと言って、Apple TV チャンネルが購読者を惹きつけられないであろうと言っている訳ではない。何故ならば、Apple はより多くの人にこれらのストリーミングサービスを紹介することになるからである。そして、これらを加えることで、Apple の金庫にはより多くのお金が流れ込むこととなり、同社の益々重要性が増す Services の売上げに寄与するであろう。

しかし、Apple TV チャンネルは Apple の 全体的な TV 戦略には不可欠な部分かもしれないが、そこに革新性が関与しているなどと買い被ることは止めよう。そこにあるのは、単なる舞台裏での交渉とライセンス料だけである。

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Julio Ojeda-Zapata  訳: Mark Nagata   

Apple、LG の最新型 23.7 インチ UltraFine ディスプレイを披露

はたして Apple は、秘かに新しい Mac 用ディスプレイをリリースしたばかりなのだろうか?

いや決して私は、あの噂に高い、来たるべき新バージョンの Mac Pro で使うために Apple がデザインし構築の最中と言われる 6K ディスプレイの話をしているのではない。その種の製品の話は 2019 年 6 月 3 日に始まる Apple の WWDC (Worldwide Developers Conference) の場で出るのかもしれないが。(2019 年 5 月 19 日の記事“2019 年の Mac および iOS のプロ向けカンファレンス精選”参照。)

そうではなくて、ここで取り上げたいのは他社製のモニタ、どうやら新製品と思われる 23.7 インチ LG UltraFine Display だ。先週、私は Apple Store に行ったが、この製品について何も知らなかった。他の人たちも、聞いたことがある人はごく少数のようだった。

The LG UltraFine Display box.

Minneapolis 近郊の Uptown にある Apple Store に到着した時点での私は別の LG 製モニタ、つまりよく知られた 21.5 インチ LG UltraFine 4K Display を手に入れようと思っていた。この機種はもうじき廃止になると聞いたからだ。私は運が良かった。Apple のオンラインストアではもう入手できなくなっていたのだが、この実店舗にはまだこの製品の在庫があったからだ。

この 21.5 インチディスプレイは 27 インチの LG UltraFine 5K Display と共にまだ Apple のオンラインストアに載っているのだが、"sold out" (売り切れ) と表示されている。これは、Apple が 2016 年に自社の Thunderbolt Display を引退させ (2016 年 6 月 27 日の記事“Apple、Thunderbolt Display を製造中止にするも後継機は見えず”参照) モニタ製造のビジネスから撤退して以来、ずっと Apple が公式に提供してきた製品であった。その間 Apple と LG は協力して、この二つの機種のモニタを市場に供給してきた。けれども今や業界の 5K ディスプレイに対する関心はすっかり尻すぼみになってしまったように見える。(2018 年 11 月 16 日の記事“5K ディスプレイに何が起こったのか?”参照。)

この Apple によるお墨付きがあったからこそ、私は $699.95 の 21.5 インチ LG UltraFine 4K Display を買おうと思っていた。購入したばかりの Mac mini (2018 年 10 月 30 日の記事“再生! Apple、プロ狙いの Mac mini を発表”参照) に、これを繋いで使うつもりだったのだ。

驚いたことに、店の従業員は私に 21.5 インチモデルは買わない方がいいですよと言った。いったいなぜ、と聞くと「同じ価格でもっと大きな LG ディスプレイがあるからです」という答が返ってきた。私の目の前でフロアの上に置かれたのはモニタが入った 2 つの箱で、その片方こそ、どこからともなく出現した 23.7 インチモデルだった。

謎めいたモニタ

奇妙なことがある。オンラインのどこを探しても、私は 23.7 インチ LG UltraFine Display について何の情報も見つけることができなかった。Apple のオンラインストアにも、LG のウェブサイトにも載っていない。Google でその機種番号 24MD4KL を検索してみると、ほんの少しだけ情報が得られた。例えばこの機種の FCC ID を示したページとか、Energy Star 認定を示したページとかだ。

このディスプレイを、オンラインできちんと文書化されている他の機種の LG ディスプレイと混同しないで頂きたい。でも、私が Apple Store で遭遇したこの新しい機種は、はっきりと Mac ユーザーに向けて、Mac ユーザーを対象にマーケティングされているところが他の機種と違っている。箱に、はっきりとそう書いてある。箱に書いてないのは、"4K" だ。これについては後でもう少し触れる。

この体験が Uptown 店舗だけの特例でないことを確かめるため、私は Twin Cities 地域にある 5 つの店舗の中のもう一つ別の店舗、つまり Rosedale Center ショッピングモールの中にある店舗を訪れてみた。Mac 用のディスプレイがあるだろうかと尋ねると、21.5 インチ LG UltraFine 4K Display は在庫切れですという答が返ってきた。23.7 インチ LG UltraFine Display について尋ねてみると、一人のスタッフが自分の iPhone 端末で調べて、在庫を見つけた。これは彼にとってショックだったようで、彼は私にそんな製品があるとは知りませんでしたと言った。

いったい、この状況をどう解釈すればよいのだろうか? どうやら、Apple は 21.5 インチ版を引退させつつ、おそらくは 27 インチ版も同じ扱いにしつつ、新しい、公式に認可した LG ディスプレイをデビューさせようとしていると考えるのが妥当のようだ。記事“5K ディスプレイに何が起こったのか?”の中で、Adam Engst は 27 インチ LG UltraFine 5K Display が出てくるのだろうと予想したが、どうやら彼の予想は当たっているのかもしれない。

奇妙なことに、Apple も LG も、私が遭遇したディスプレイについて一切何も語っていない。会社のウェブサイトにも、プレスリリースにも、ヘルプ記事にも、私がコメントを求めて Apple PR 宛に送った電子メールへの返事も、何もない。Apple 自身のリテール店舗のスタッフでさえ、大体において何も知らされていないようなのだから。

この記事を公表した後に、9to5 Mac の人たちも独自に調べてこのディスプレイのサポートページらしきもの (ただしイタリア語) と、ダウンロード可能なマニュアル (英語) を見つけた。

[訳者注: 今週、Apple が 23.7 インチ LG UltraFine 4K Display のページを公開しました。つまり、この記事の筆者はオンラインに登場する直前のこの製品に実店舗で遭遇したようです。]

製品の詳細情報を少々

この 23.7 インチ LG UltraFine Display についてはあまりにも情報が不足していて当惑させられるが、私は思い切って信用してこの製品を買うことにした。もし何かまずいことがあっても、Apple の 14 日の猶予期間のうちに返品することができるから、と考えたからだ。さらに謎を深めたのは、情報を記したパンフレットの中に、完全なマニュアルが LG のサイトからダウンロード可能だと書いてあるにもかかわらず、そんなものはなかったことだ。(もちろん、さきほど書いたイタリア語で読めないページを別にしての話だ。)

私もごく短時間使ってみただけなのでこれから書くことを公式なレビューと受け取って頂きたくはないが、購入を検討している人が知っておくべきだと思う点をいくつか書いておきたい。

要約すれば、このディスプレイは Apple のエコシステムの中で生活している人たちのためにうまくデザインされている。ただ、価格の割に Retina 解像度を提供していないことが残念だ。また、もっとさまざまのポートが必要な人にとっては実用的でないとも言える。例えば、私は Acer の 27 インチ H277HU USB-C Display (2016 年 4 月 11 日の記事“Acer H277HU USB-C は MacBook の安価な伴侶 ”参照) からこのディスプレイに乗り換えようとしているが、この Acer のディスプレイには標準の USB-C ポートがたった 1 基しかないけれども、HDMI、DisplayPort、USB-A の各ポートも備えていて多用途性と後方互換性を提供できる。

この記事を書いている時点で、私はこの 23.7 インチ LG UltraFine Display を使い続けるかどうか思案中だ。価格が同等な 21.5 インチ LG UltraFine 4K Display に比べて大きく、見たところ画面が明るい。また、ポートの数も多い。双方とも標準の USB-C ポート 3 基を備えているが、21.5 インチモデルにはたった 1 基の Thunderbolt 3 ポートしかないのに比べて 23.7 インチモデルにはそれが 2 基ある。Retina でないことが私にとって交渉決裂要因になるか否かはまだ考慮中だ。なぜなら、Acer ディスプレイの 2560 x 1440 ピクセルに比べればやはり大幅な進歩だからだ。でも、同等の大きさの 4K ディスプレイでもっとずっと安価なものがあることは考慮の際に注意しておく必要がある。ただ、その種のものには Thunderbolt 3 ポートがないことが多く、このポートが価格を押し上げているのだが。いずれにしても、LG の 21.5インチモデルはどうやら近日中に Apple の実店舗でも在庫がなくなり次第消え去るようなので、あまり遅くならないうちに決断を下す必要がありそうだ。

あなたはどう思いますか?

もしもあなたが Mac のモニタを買おうとしていて、新型 23.7 インチの LG UltraFine Display を検討したことがあるなら (あるいは購入したなら)、どうぞあなたの感想を知らせて頂きたい。また、秘密っぽいこの製品について Apple のスタッフがどう説明しているかにも興味がある。私たちは良いミステリーが大好きだし、このことはぜひ真相に辿り着きたいものだと思っている!

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Adam Engst  訳: Mark Nagata   

2019 年の Mac および iOS のプロ向けカンファレンス精選

プロフェッショナルが同業者たちと集まることのできる Apple に焦点を置いたカンファレンスは、結構たくさんある。今回もまた、私たちが気付いた限りすべての Apple 関連カンファレンスの情報を(少なくとも日付を)集めてみた。何か見落としたものがあれば、コメントで知らせて下されば、記事に追加させて頂くつもりだ。日付順に並べてあるので、そのままスクロールして、皆さんのスケジュールに合うものを見つけて下さればと思っている。

出席するかどうかという話では、Adam Engst は 5 月の ACEs Conference に出席するし、10 月の MacTech Conference にも行きたいと思っている。もしも TidBITS の常連の誰かがどれか他のカンファレンスで講演を依頼されれば、そのことをこの記事に書き入れて更新するつもりだ。

MacTech Pro: 2019 年 2 月 - 9 月

MacTech Conference の背後にいる人たちが提供する一連の地域イベントシリーズである MacTech Pro は、Apple 関連のプロフェッショナル技術者やコンサルタントに向けたものだ。イベントはすべてシングルトラックでホテル開催のセミナーで、終日にわたるスケジュールは昼食も含む。この MacTech Pro イベントは米国各地の 10 個の都市で開催される:

Appdevcon: 2019 年 3 月 12 日 - 15 日

これまで Mdevcon という名前で知られていた Appdevcon は、オランダの Amsterdam にてモバイルアプリの開発者のために開かれ、iOS と Android 双方の開発者向けのセッションがある。

iOSCon: 2019 年 3 月 21 日 - 22 日

6 年目を迎える iOSCon は、英国 London の CodeNode 会場において 2 日間開催される。プログラムには、Swift を使ってアプリを構築することに関する数多くのセッションが載っている。

try! Swift Tokyo: 2019 年 3 月 21 日 - 23 日

try! Swift で国際的コミュニティーが東京に集まり、Apple の Swift プログラミング言語に関する最新の成果を学ぶ。

Mac Admin & Developer Conference UK: 2019 年 3 月 26 日 - 27 日

Mac Admin & Developer Conference は、英国で言う "on the tin" (書かれている通り) の内容だ。今年で 3 回目となるこの 2 日間のカンファレンスでは、Terminal、自動化、セキュリティ、デバイス管理、その他 Mac IT プロフェッショナルにとって興味ある話題のセッションを提供する。London の Borough Market の近くで開催される。

NSNorth: 2019 年 4 月 26 日 - 28 日

カナダのカンファレンス NSNorth が 3 年間の中断を経て再開する。Montreal 旧市街の St. James Theater で開催されるこのカンファレンスは、開発者やデザイナーに興味ある幅広い話題を提供する。

App Builders Switzerland: 2019 年 4 月 29 日 - 30 日

モバイルアプリの開発者のためのもう一つのカンファレンス、App Builders Switzerland はスイスの Lugano で開催される。トラックが二つあり、一つは iOS 開発者向け、もう一つは Android 開発者向けだ。

Xojo Developer Conference: 2019 年 5 月 1 日 - 3 日

Xojo Developer Conference は陽光降り注ぐ Miami の Marriott Biscayne Bay で開催される。もともと REALbasic と呼ばれていた Xojo はオブジェクト指向のクロス・プラットフォーム開発ツールで、macOS、iOS、Windows、Linux、Raspberry Pi、およびウェブ用のネイティブなアプリを作成できる。30 個以上の教育的セッションと、人脈作り、2 つの夜の社交行事がある。

Command-iT: 2019 年 5 月 15 日 - 16 日

Apple IT の仕事をしていてフランス語が話せるなら、2 日間の Command-iT イベントがお薦めだ。フランスの Paris の Grand Rex 映画館で開催される。1 日目はフランス語で語られるセッションが 8 つあり、Apple 製品の管理、セキュリティ、配備に伴う課題、困難、後ろめたい喜びが話題となる。2 日目には 4 つのワークショップがあって、前日に学んだことを実践してみる機会が参加者たちに与えられる。

LiveCode Conference: 2019 年 5 月 20 日 - 22 日

ある TidBITS 読者に言わせれば、LiveCode 開発環境は HyperCard を巡るあらゆるものの精神的継承者だという。Windows、Android、Linux、HTML5 のみならず、macOS や iOS で走るアプリも作成することができる。LiveCode Conference は WWDC の少し前に San Jose で開催される。

UIKonf: 2019 年 5 月 26 日 - 29 日

「真摯な iOS 開発者のための Berlin の独立系カンファレンス」と銘打たれた UIKonfの発表者たちは、iOS 開発、モバイルデザイン、ビジネスの最先端の話題に焦点を当てる。

ACEs Conference: 2019 年 6 月 4 日 - 6 日

Apple コンサルタント Justin Esgar が開催する ACEs Conference は、5 年目の今年はミズーリ州 Kansas City で開催され、「ひらめき、アイデア、ビジネス上の人脈作り、直ちに応用できる知識のための場所」であることを約束する。Apple コンサルタントが IT ビジネスを成長させるための方法に焦点を置いているが、過去に扱われた話題としては管理されたサービスの長所と短所、コンテンツのマーケティング (Adam Engst による)、ビジネスの生産性 (Jeff Porten による) などがある。TidBITS 読者はチケットが 10% 割引.になる。

WWDC: 2019 年 6 月 3 日 - 7 日

Apple の Worldwide Developers Conferencee は今回もカリフォルニア州 San Jose の McEnery Convention Center で 6 月 3 日 から 7 日まで開催される。チケットの価格は $1599 だが、今回も登録された参加希望の開発者に対するくじ引きでチケットが配布される。Apple は学生向けに、宿泊を含む奨学金を提供する。

AltConf: 2019 年 6 月 3 日 - 6 日

AltConf は無料の、コミュニティー運営のイベントで、WWDC に近い San Jose Marriott で開催され、WWDC に入場する幸運を得られなかった人たち、また少しの間 Apple の Reality Distortion Field (現実歪曲空間) から逃れて一休みしたい人たちのために、いろいろな講演やイベントを提供する。チケットは無料だが、$360 を寄付することで満席の場合にも座席を確保してもらえる。今年の新企画は、キーノートをテーマとした脱出ゲームだ。

San Jose に行けない人には、ヨーロッパ各地で 4 つの 1 日だけの AltConf イベントが、すべて 2019 年 6 月 3 日に開催される。キーノートの視聴は無料だが、それ以外のセッションには入場料が必要で、価格は 60 ポンドまたは 60 ユーロ、昼食込みだ。

Layers: 2019 年 6 月 3 日 - 5 日

Layers はデザイナーのためのカンファレンスで「デザイン、テクノロジー、その中間にあるあらゆる仕事」を扱う。3 日間のカンファレンスは WWDC のすぐ近く、Montgomery Theater にて開催される。カンファレンスの料金は $850 だが、あなたが「このコミュニティーの中で少数派のグループにいると証明できる」ならばクーポンコード REPRESENT を使って $150 値引きしてもらえる。講演者には Khan Academy の Principal Designer である Raphael Arar、Lyft の Product Designer である Linzi Berry、Sketch 創業者の Pieter Omvlee がいる。

try! Swift San Jose: 2019 年 6 月 7 日

これもまた WWDC と並行して開催されるイベントだが、 try! Swift San Jose は San Jose McEnery Convention Center に隣接する Hilton ホテルで開催され、Swift のオープンソース寄稿者による無料のプレゼンテーションを提供する。入場は無料だが、金額にかかわらず寄付をした人は優先的に入場できる。

MacDeployment: 2019 年 6 月 10 日 - 11 日

2 年に一度開催される MacDeployment カンファレンスは今年も Calgary 大学で開催される。今年は Mobile Device Management について、また T2 チップを搭載した Mac の配備方法について、重点が置かれる。2 日間のカンファレンスの登録料金は $299 で、昼食、コーヒー、軽食が両日とも含まれる。

MacDevOps:YVR: 2019 年 6 月 12 日 - 14 日

MacDevOps:YVR はカナダの Vancouver の Simon Fraser 大学キャンパスにて開催される。Apple デバイス管理の一環としてコードを書く人は、このカンファレンスのことも知っておくべきだろう。チケットには 20 以上の教育セッション、10 時間の人脈作り、夕べのレセプション、それに朝食、昼食、軽食も含まれる。

MacAdmins: 2019 年 7 月 9 日 - 12 日

ペンシルバニア州 State College の Penn Stater Conference Center Hotel で開催される MacAdmins カンファレンスは「Mac と iOS デバイスを配備し管理するすべての人のため」のものだ。3 月に受付が始まる登録にはワークショップ、個別セッション、人脈作りイベントが含まれる。

Macstock Conference & Expo: 2019 年 7 月 27 日 - 28 日

Macstock は 5 年目を迎えてイリノイ州 Woodstock に復帰し、エンドユーザーのための生産性に焦点を当てた数少ないカンファレンスの一つを提供する。過去の講演者にはかの Bob "Dr. Mac" LeVitus、映像作家 Wally Cherwinski、ポッドキャスター Allison Sheridan などがいた。

FileMaker Developer Conference: 2019 年 8 月 5 日 - 8 日

これははかなり特定した内容のものだが、FileMaker Developer Conference は公開されたカンファレンスであり、FileMaker は Apple の子会社でもあるので、ここに含めることにした。フロリダ州 Orlando の Gaylord Palms Resort にて開催され、モバイル、クラウド、オンプレミスの環境のために FileMaker アプリを作成する助けとなることを目指した 80 以上のセッションを提供する。

iOSDevCamp DC: 2019 年 8 月 9 日

iOSDevCamp DC は 1 日限り、シングルトラックのカンファレンスで、iPhone および iPad 用の開発をテーマにバージニア州 McLean にて開催される。

360|iDev: 2019 年 8 月 25 日 - 28 日

「一流の独立系 iOS/Mac (および watchOS と tvOS) 開発者カンファレンス」と銘打った 360|iDev は、コロラド州 Denver の Grand Hyatt Denver にて開催される。4 日間の実地トレーニング、セッション、コミュニティー人脈作りなどが、すべて Swift で提供される。

iOSDevUK: 2019 年 9 月 2 日 - 5 日

iOS 開発の話題に焦点を絞ったものだが、第 9 回の iOSDevUK カンファレンスは英国の Aberystwyth で開催される。チケット販売は 3 月からだ。

try! Swift New York: 2019 年 9 月

try! Swift は New York で開かれる国際的コミュニティーの集まりで、Apple の Swift プログラミング言語に関する最新成果が学べる。過去の講演者には Artsy の Ash Furrow、XO Group Inc の Erica Correa、元 Apple で働いていた Sebastiaan de With などがいた。

Digital Book World: 2019 年 9 月 10 日 - 12 日

Digital Book World はテネシー州 Nashville の Music City Center にて開催される。セッションのテーマは出版業界のあらゆる側面にわたるが、Apple と Apple Books に特に焦点を当てたものが多い。

MacSysAdmin: 2019 年 10 月 1 日 - 4 日

ヨーロッパにおける Mac および iOS システム管理者向け主要イベントである MacSysAdmin は、スウェーデンの Goteborg で開催される。講演内容は企業や学校、各種団体のシステム管理者、また技術コンサルタント、コンサルティング会社、配布業者などに向けたものだ。すべてのセッションは英語で語られる。講演者には Apple システム管理者の世界の有名どころの名前が数多く並ぶ。

Macoun: 2019 年 10 月 4 日 - 6 日

ドイツ語を話す Apple 開発者のために、毎年開かれ第 12 回となる Macoun カンファレンスはドイツの Frankfurt で開催され、これは調べてみる価値がある。最大 500 名もの参加者たちが 3 日間、iOS、macOS、watchOS についてあらゆることを学ぶ。

MacTech Conference: 2019 年 10 月 16 日 - 18 日

11 月から 10 月に移動して Los Angeles で開催される MacTech Conferenceは、3 日間にわたってセッション、セミナー、ベンダーとの交流などを提供し、さらにプレカンファレンスのワークショップと、二晩にわたる極上の夕べの行事もある。私たちは何度もこのカンファレンスに参加しているので (2012 年 10 月 22 日の記事“MacTech Conference 2012 が心の扉を開く”、2013 年 11 月 11 日の記事“MacTech Conference 2013、つながりと楽しさが満杯”と、2015 年 11 月 9 日の記事“MacTech Conference 2015 の三つの注目点”を参照)、Apple IT プロフェッショナルの方々に強くお薦めしたい。

Jamf Nation User Conference: 2019 年 11 月 12 日 - 14 日

今どきの Apple IT 管理者の仕事は、デバイス管理に関係することが大きな部分を占める。デバイス管理システム Jamf Pro と Jamf Now のメーカーでありこの分野の有力な供給元の一つでもある Jamf が主催して、Jamf Nation User Conference(JNUC) が開催される。その目的は「人々を力づけ、ビジネス過程を転換し、IT 生活を楽にする」ことだ。

ミネソタ州 Minneapolis のダウンタウンで開催される JNUC は、製品デモとプレビューセッション、綿密な技術セッション、Apple のサービスに特化したセッション、それに資格取得コースを提供する。これまでにも私たちはこのイベントを記事“JNUC 2018: 組織の中で変革のツールとして Apple デバイスを使う”(2018 年 11 月 9 日) と“JNUC 2017: Apple Enterprise の世界を垣間見る”(2017 年 11 月 3 日) で紹介した。

heise MacDev: 2019 年 12 月 3 日 - 5 日

これもまたドイツ語を話す Apple 開発者のためのものだが、heise MacDev はドイツの Karlsruhe で新しく開催されるカンファレンスで、Mac、iPhone、iPad、さらには Apple Watch と Apple TV も含む、Apple デバイスのためのソフトウェア開発におけるあらゆる側面を取り上げることを狙っている。

まだ詳細不明なもの

現時点ではまだ 2019 年の情報を発表もキャンセルもしていないカンファレンスがたくさんある。新しい情報が分かり次第、記事を更新するつもりだ。

もしも何か重要な Apple に集中したカンファレンスで、一般の入場が許されていて、広い地理的領域から参加者を集められるようなものが抜けていたら、どうぞ記事へのコメントでお知らせ願いたい。記事に追加すべきかどうか考慮させて頂きたいと思う。

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TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート

訳: Mark Nagata   

Security Update 2019-003 (High Sierra and Sierra)

セキュリティアップデート 2019-003 (High Sierra および Sierra)

Apple がセキュリティアップデート 2019-003 (High Sierra および Sierra) 2019-003 をリリースして、macOS 10.14.5 Mojave で対処したものと同じさまざまのセキュリティ脆弱性をパッチした。(2019 年 5 月 13 日の記事“Apple から iOS 12.3、macOS 10.14.5、watchOS 5.2.1、tvOS 12.3、新 Apple TV アプリ登場”参照。) 人目を引く点を言えば、これらのアップデートは投機的実行のセキュリティ脆弱性 ZombieLoad をパッチする。この脆弱性は 2011 年まで遡り Intel チップを搭載したほとんどすべてのコンピュータに影響する。記事“Apple、ZombieLoad 脆弱性をパッチ”(2019 年 5 月 14 日) で Adam Engst が説明する通り「実際上の結論を言えば、誰もができるだけ早く macOS 10.14.5 かセキュリティアップデート 2019-003 をインストールすべきだということだ。」しかしながら、一部のユーザーからはアップデートを複数回走らせなければならなかったという報告が届いている。今回のセキュリティアップデートは他にも CoreAudio、ディスクイメージ、Intel Graphics Driver、および Touch Bar に関係する脆弱性もパッチしている。(無料、10.13.6 High Sierra 用は 1.9 GB、10.12.6 Sierra 用 は 852.3 MB、リリースノート)

セキュリティアップデート 2019-003 (High Sierra および Sierra) の使用体験を話し合おう

Safari 12.1.1

Safari 12.1.1

Apple が macOS 10.13.6 High Sierra 用と 10.12.6 Sierra 用に Safari 12.1.1 をリリースして、詳細不明だがいくつかのバグを修正し、また macOS 10.14.5 Mojave で対処したものと同じさまざまのセキュリティ脆弱性をパッチした。(2019 年 5 月 13 日の記事“Apple から iOS 12.3、macOS 10.14.5、watchOS 5.2.1、tvOS 12.3、新 Apple TV アプリ登場”参照。) とりわけ注目すべきは、このアップデートが 20 件の WebKit 関係のメモリ破損の脆弱性に対処して、メモリ処理を強化したことだ。(セキュリティアップデートのフルリストも出ている。) Safari 12.1.1 は Software Update からのみ入手できる。(無料、macOS 10.13.6 および 10.12.6)

Safari 12.1.1 の使用体験を話し合おう

Microsoft Office for Mac 16.25

Microsoft Office for Mac 16.25

Microsoft が Office for Mac のバージョン 16.25 をリリースして、Word、Excel、PowerPoint の Shared タブに電子メール添付ファイルの表示を追加した。Outlook for Mac は今回から Teams 用に在席情報を表示する機能に対応し、PowerPoint は切り取り、早送り/巻戻し、およびリスト項目の昇格/降格などのアクションに新たにキーボードショートカットを導入した。また、Word では遠隔コード実行を可能にしていた脆弱性がパッチされた。(一回限りの購入ならば $149.99、年払い講読オプションは $99.99/$69.99、Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、リリース ノート、macOS 10.10+)

Microsoft Office for Mac 16.25 の使用体験を話し合おう

BBEdit 12.6.4

BBEdit 12.6.4

Bare Bones Software が BBEdit 12.6.4 をリリースして、この古参のテキストエディタに多数の改良やバグ修正を施した。今回のアップデートでは Find Differences ウィンドウで sub-line の比較結果を生成する際に起こるクラッシュの頻度を減らし、回っている最中のディスク上にあったファイルでクラッシュ復旧状態を保存する際にアプリケーションがストールすることがあった問題を解消し、古いフォントの設定が残っている結果として余計な副作用が出ていた問題を回避し、JavaScript コードの中の backtick 文字列に単純なカラー対応を追加し、ASCII ファイルをロードする際に必要な時間を大幅に短縮し、改行の個数を決めるために大量のテキストを分析する必要のあるいくつかの処理でパフォーマンスを改善している。(新規購入 $49.99、無料アップデート、13.9 MB、 リリースノート、macOS 10.12.6+)

BBEdit 12.6.4 の使用体験を話し合おう

Fantastical 2.5.8

Fantastical 2.5.8

Flexibits が Fantastical 2.5.8 をリリースした。今回からイベントのアラートをそれらが現われる順序に並べるようにし、印刷の際にリマインダーの優先度を表示するようにした。このカレンダーアプリは今回から Exchange 上のカレンダー同士で招待状を移動できないようになり、イベントやリマインダーの詳細情報の中で URL を Command-クリックすればそのリンクがバックグラウンドに開くようにし、Month 表示の "more" セクションの中でリマインダーを完了させられなくなった問題を解消し、うるう年でない年には 2 月 29 日の誕生日を 3 月 1 日にでなく 2 月 28 に表示するようにしている。(Flexibits からも Mac App Store からも新規購入 $49.99、無料アップデート、16.2 MB、リリースノート、macOS 10.11+)

Fantastical 2.5.8 の使用体験を話し合おう

KeyCue 9.3

KeyCue 9.3

Ergonis がキーボードショートカットおよび絵文字用ツール KeyCue の 15 周年を祝ってバージョン 9.3 をリリースした。もともとキーボードショートカットの早見表として生まれた KeyCue は、よく使う URL にアクセスしたり、フォルダの内容を表示したり、膨大でますます増えつつある絵文字へのアクセスを提供したりもできる多才なアシスタントへと変貌を遂げた。2019 年 5 月の間、Ergonis は KeyCue の新規購入のために Ergonis ウェブサイトでチェックアウトする際にクーポンコード "KeyCue15" を使えば 50% の割引になるようにしている。

KeyCue 9.3 では絵文字が従来より少し大きく表示されて、見分けやすくなった。このアップデートではまた、URL コレクションのオプションとして URL を引用符で囲むこともできるようになり、文字 # を含む URL で起こった問題を解消し、絵文字の位置取りが正しくなくなるという稀な問題を修正している。(新規購入 19.99ユーロ、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、無料アップデート、4.0 MB、リリースノート、macOS 10.7+)

KeyCue 9.3 の使用体験を話し合おう

Pixelmator Pro 1.3.4

Pixelmator Pro 1.3.4

The Pixelmator Team が画像編集アプリ Pixelmator Pro のバージョン 1.3.4 をリリースした。新たに ML Match Colors 機能を追加して、機械学習を使って異なる画像の間で色合わせができるようにしている。複数の画像を Color Adjustments 枠の中へドラッグ&ドロップするか、または画像の中へオブジェクトをペーストしてから ML Match Colors (Format > Color Adjustments) を使う。構図の中へオブジェクトをドラッグ&ドロップする際には、Command キーを押さえ続ければ挿入されたオブジェクトに ML Match Colors を使える。

今回のアップデートではまた、Free Transform 機能を追加して、異なる画像スケールのアルゴリズムを使っているレイヤーで視点を調整したり、歪めたり、変形させたり、リサイズしたりできるようにした。テキストでも、図形でも、グループでも、開いたパスのレイヤーでも、さらには RAW レイヤーでも、どんなレイヤーでも変換できる。このリリースでは他にも、Shift キーを押さえ続ければ挿入されたオブジェクトが中央に置かれるようにし、多数のレイヤーを持つファイルでズームのパフォーマンスを向上させ、マスクを持った図形をペーストするとコピーが正しくできなくなったバグを修正し、RAW レイヤーの Constrain Proportions をデフォルトでオンにし、Photoshop 書類の PPI 設定を正しく保持するようにしている。(Pixelmator からも Mac App Store からも新規購入 $39.99、無料アップデート、171.5 MB、リリースノート、macOS 10.13+)

Pixelmator Pro 1.3.4 の使用体験を話し合おう

Default Folder X 5.3.7

Default Folder X 5.3.7

St. Clair Software が Default Folder X 5.3.7 をリリースして、スクリーンと同程度の大きさのファイルダイアログの処理を改善し、Open ダイアログの下の情報パネルにアプリケーションのバージョン番号と最後に開いた日付を追加した。Open/Save ダイアログを拡張するこのユーティリティはまた、バックグラウンド専用アプリやメニューバーアプリがウィンドウをポップアップさせた際にも Favorites のショートカットが有効であるようにし、ツールバーが複数ディスプレイの Mac を処理する方法を改良し、アプリケーションのデフォルトフォルダをその場で指定する AppleScript を作成できる機能を追加し、macOS 10.14 Mojave の Finder のバグの結果として Default Folder X が Finder のウィンドウリストを正しく更新できなかった問題を回避している。(新規購入 $34.95、TidBITS 会員には新規購入で $10、アップグレードで $5 の値引、8.7 MB、リリースノート、macOS 10.10+)

Default Folder X 5.3.7 の使用体験を話し合おう

ExtraBITS

訳: Mark Nagata   

Don Norman Decries Design That’s Hostile to Older Users

Don Norman、年配のユーザーに友好的でないデザインを非難する

デザインの第一人者であり元 Apple 副社長でもあった Don Norman は、大きな影響力を持った 1990 年の著書 The Design of Everyday Things (邦訳: 誰のためのデザイン? -- 認知科学者のデザイン原論) で知られているが、今回 Fast Company に論説記事を書いて、デザインの現状について、とりわけそれが年配の人たちに及ぼす影響について論じた。83 歳になる Norman は、加齢により否応無しに負わされる制約に気付いていないと思われるデザイナーたちが犯した誤りのいくつかを指摘し、じっくり考え抜いた、誰にも受け入れられるデザインで、すべての人たちの力になれるようにしようと訴える。彼は多くの分野に少しずつ批判を振り分けているが、特に痛烈な言葉を彼の元雇い主に取っておいたようで、「Apple の製品は、理解しやすさと使い勝手のためのデザインの基本的なルールのすべてに違反している」と述べる。

年配のユーザーにとって無残に破綻しているデザインで、あなたのお気に入りの実例は何だろうか?

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