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#1470: MacBook Pro のリコール、Apple と Best Buy が修理で提携、Apple 公開ベータ版リリース、Reelgood 対 JustWatch、Find My の動作のしかた、MacTech カンファレンス

2015 年型の 15 インチ MacBook Pro を使っている人は、今すぐ使用をやめて、Apple のリコール対象になっていないか調べるべきだ。バッテリーが爆発して火事を起こす危険があるからだ。対象となる MacBook Pro を持っている場合は、Best Buy 店へ持って行けば無料でバッテリーを交換してもらえるかもしれない。Apple はつい最近になって、米国国内のすべての Best Buy 店が今回 Apple Authorized Service Provider となったと発表したからだ。最先端で暮らすのが好きな人には、Apple が macOS 10.15 Catalina、iOS 13、iPadOS 13、それに tvOS 13 の公開ベータ版をリリースしたことをお知らせするが、ただしインストールする前に必ず私たちからの警告をお読み頂きたい! 同輩の達人たちと親しく語り合いたい Apple プロフェッショナルたちには、MacTech Conference がお薦めだ。今年は 10 月に Los Angeles で開催される予定だが、私たちは毎年参加している。さて、あなたは Netflix、Amazon Prime Video、その他に囲まれて、良いテレビ番組や映画がなかなか見つからないで困っていませんか? そこで Josh Centers が、Reelgood と JustWatch という2つのサービスを検討する。いずれも、数多くのストリーミングサービスの中からビデオを探し出す作業を大幅に改善できると謳っている。最後にもう一つ、Glenn Fleishman が、Apple が出す予定の Find My サービスを調べ、それがどのようにしてオフラインのデバイスを追跡するのか、その際にどうやってあなたのプライバシーを守るのかを説明する。今週注目すべき Mac アプリのリリースは、Typinator 8.0、Cardhop 1.3、CorelDRAW 2019.2、AirPort Base Station ファームウェアアップデート 7.8.1、Microsoft Office for Mac 16.26、Moneydance 2019.3、Airfoil 5.8.5、それに Transmit 5.5.1 だ。

Josh Centers  訳: Mark Nagata   

2015 年型 15 インチ MacBook Pro の使用を直ちに中止しよう

Apple が、主に 2015 年 9 月から 2017 年 2 月までの間に販売された一部の 15 インチ MacBook Pro ユニットを対象に自主回収のリコールを発表した。これは旧世代モデルの MacBook Pro であって、Apple が現在出荷している Thunderbolt 3 搭載モデルよりも前のものだ。

Apple によれば「限られた数の旧世代 15 インチ MacBook Pro が搭載するバッテリーが過熱し、安全面のリスクをもたらす恐れがある」と判断したという。Apple が言っていることの実例が知りたければ、Cory Andersen が Reddit postにあるビデオや、彼の tweet をご覧になるとよい。ビデオには彼の MacBook Pro が煙を噴き出しているところが写っており、木製の机には焼け焦げた個所がはっきりと見える。Apple が Cory にトラブルへのお詫びとして新しい 15 インチ MacBook Pro をくれることを願いたい。

そういう理由なので、Apple はリコール対象に該当する MacBook Pro を持っている人に対して、直ちに使用を中止して Apple または Apple Authorized Service Provider に引き渡し、無料でバッテリーを交換してもらうようにと言っている。あなたの 15 インチ MacBook Pro がリコール対象に該当するか否かを確認するには、その MacBook Pro のシリアル番号を Apple のリコールページで入力すればよい。

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Josh Centers  訳: Mark Nagata   

Apple、Best Buy との修理提携を拡張

Apple が、Best Buy との修理提携関係を拡張して米国国内にある Best Buy 店 (1000 店舗近くある) すべてを Apple Authorized Service Provider とすると発表した。これは、Apple が修理の必要なデバイスの数の多さに対応できていないという苦情に応えることを狙ったものだ。

でも、壊れた Apple デバイスを Best Buy 店に持って行って修理してもらうのが、はたして賢明なことだろうか? Apple は発表の中で、Best Buy が正規の部品を使用し、Apple がすべての修理を支援すると述べた。一方 Best Buy はスクリーン修理やバッテリー交換その他の修理が可能で、多くの場合は同日サービスだと述べているが、Best Buy のプレスリリースの中に細かな活字で書かれた部分に「一部のサービスは郵送のやり取りを要するためもっと長い日数がかかります」とある。おそらくは Apple へ郵送されるのだろう。そのような場合、自分で直接 Apple へデバイスを送った方が良いかもしれない。

そうは言っても、以前私がデバイスを修理してもらおうとして Apple Support から Best Buy 店を紹介された際にも、その店の場所が遠過ぎて即座にノーと答えたことがあるし、他の TidBITS 寄稿者たちからは Best Buy の Geek Squad にいた技術者が修理のよくある問題点さえ解決できなかったという話を聞いたことがある。開発者 Michael Tsai は、Best Buy が社内で MacBook Pro キーボードの交換ができるのか、きっと無料であるはずのサービスから料金を取ろうと試みるんじゃないか、と思案する。Tsai の記事には、他の人たちからも Best Buy の Geek Squad に関する良くない話が寄せられている。

いずれにしても、もしもあなたの近所に Apple Store がないのならば、Best Buy が早く修理してもらえるための最良の方法となる可能性はある。けれどもどうしてもその日のうちに修理してもらいたいというのでなければ、Apple のメール・インのサービスを使う方が良い結果が得られるかもしれない。

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Adam Engst  訳: 亀岡孝仁  

Apple、macOS 10.15 Catalina, iOS 13, iPadOS 13, tvOS 13 の公開ベータをリリース

Apple は macOS 10.15 Catalina, iOS 13, iPadOS 13, そして tvOS 13 に対する公開ベータテストへの扉を開いた。(watchOS 6 は含まれなかったが、Apple は AppleSeed プログラムに対して watchOS テストのために私的な招待状 を送り始めた。) 誰でもこのベータをダウンロードしてインストールすることが出来るが、無料の Apple Beta Software Program に登録していなければならない。気をつけて欲しいのは、これらはベータであり、まず間違いなく問題が含まれていることである。Apple はこの点についてははっきりしており、次の様に言っている:

気に留めておいて欲しいのは、公開ベータソフトウェアは Apple によって未だ商業的にはリリースされてはいないものであり、間違いや不正確なものを含んでいる可能性があり、商業的にリリースされたソフトウェアと同等には機能しないかもしれないことです。ベータソフトウェアをインストールする前に、必ず皆さんの iPhone, iPad, 或いは iPod Touch を、そして Mac は Time Machine を使ってバックアップして下さい。Apple TV で購入したものとデータはクラウドに保存されていますので、 Apple TV をバックアップする必要はありません。ベータソフトウェアは、仕事に支障をきたさない実務に使用されていない機器上にのみインストールして下さい。我々が強くお薦めするのは、二次的なシステムか機器上に、或いは Mac の二次的なパーティションにインストールすることです。

最後の点を我々にも繰り返させて欲しい - もしベータを試す道を取るのであれば、それを二次的なシステムか機器上に、或いは、Mac であれば、二次的なパーティションにインストールすること。もしあなたのドライブがAPFS でフォーマットされているのであれば (つまり、10.14 Mojave を走らせている)、追加のパーティションを付け加えるのは、二次的な APFS ボリュームを作成するのと同じぐらい易しく、もう必要なくなったら丸ごと削除出来る。Apple は、あなたのドライブに二次的な APFS ボリュームを作成する手順書まで用意している。(APFS ボリュームの魔法についてもっと知りたければ、"APFS は何をしてくれるのか、APFS で何ができるのか" 23 July 2018 を参照されたい。)

注意すべきは、Reminders の新機能の多くはフォーマットの変更が必要で、その結果 Mojave や iOS 12 で走っている Reminders の他のコピーとの同期が出来なくなることである。これには、あなた自身の機器だけではなくリマインダーを共有する他の人も含まれる。幸いにして、リマインダーをアップグレードするのを延期することも出来る。

Alert to upgrade Reminders in Catalina

警告はさておいて、リリース前のソフトウェアを試すのは楽しいものである。遭遇した如何なる問題も報告することをお忘れなく。何故ならば、公開ベータテストの核心そのものが、Apple に同社のエンジニアがそうでなければ見落としているかもしれない実世界のシナリオについてのフィードバックを与えることだからである。Six Colors の Jason Snell は Catalina 公開ベータを深掘りした報告をしており、新機能の幾つかにあなたを誘う手助けとなるであろう。

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Adam Engst  訳: Mark Nagata   

第 10 回 MacTech Conference、10 月に LA にて開催

10 周年を迎える MacTech Conference は、今年は 10 月 16 日から 18 日まで、今回もロサンゼルスの Crowne Plaza Redondo Beach and Marina ホテルを会場として開催される。その前日の 2019 年 10 月 15 日には同じホテルを会場としてプレカンファレンスのワークショップが開催される。(言い添えておきたいが、このホテルはビーチの信じられないほど近くにあり、朝早く散歩したりランニングしたりするのにも、これ以上に素敵なところはない。)

カンファレンスの主催者 Neil Ticktin は当初予定の講演者リストを公開したが、過去に大いに人気を得た人たち何人かの名前も並んでいる。OWC の Tim Standing (Apple 以外で彼以上に APFS について知っている人は他にいないだろう)、MacObserver の Dave Hamilton (昨年彼はメッシュ・ネットワーキングのハードウェアについて素晴らしいセッションをした)、Disney の Greg Neagle (Munki で有名)、Ruckus の Jeanette Lee (彼女は Wi-Fi についてたいていの人が知っている以上のことを既に忘れた)、Malwarebytes の Thomas Reed、Jamf の Charles Edge、Strong の Jack-Daniyel、それにコンサルタントでマジシャンの Phil Goodman といった面々だ。Tonya と私は今年も Apple トリビア・ゲームショウのホストを務める。聴衆の中から専門家たちを選んで一対一で戦わせ、Apple に関係する知識をテストするのだ。

あと一か月か二か月経てば、セッションの議長たちも Apple の Worldwide Developer Conference (WWDC) で発表された内容を消化できて、具体的なセッション内容が発表されるだろう。また、追加の講演者たちも発表されて、開催時点までには既に出荷されているはずのオペレーティングシステムやサービスについてカバーしてくれることだろう。講演をしたいとご希望の方は、講演者申込フォームを使って申し込んで頂きたい。

3 日間開催されるこのカンファレンスの Super Early Bird (特別早期割引) 価格は 2019 年 7 月 9 日までに限り $999 (定価の $1599 から $600 引き) で、これには朝食、昼食、夕食に加えて、休憩用の軽食と、MacTech の有名な夕べの催しやイベントパーティーの費用も含まれる。昨年の目玉イベントは、博物館スタッフによる Battleship Iowa (戦艦アイオワ) の「ロープの裏側」ツアーであった。MacTech の主催者たちが今年はどんなものを用意してくれているのか、今から楽しみだ。

MacTech Pro

これとは別に、より小規模の MacTech Pro 地域イベントが、Apple コンサルタントや IT プロフェッショナルのために米国各地で開催される。今年は現在あと 5 つの都市が残っている:

一日だけの MacTech Pro イベントに参加したい方は、上記のリンクを使って申し込めば $50 の値引きが受けられる。

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Josh Centers  訳: 亀岡孝仁  

百万のストリーム、でも見るものが無い? Reelgood と JustWatch の出番!

ストリーミングサービスからビデオコンテンツを得ている人は日に日に増えている。しかし、"古き良き昔" とは違って、どんな TV 番組や映画が放送されているかを見るのに TV Guide を見るだけではもう十分ではない。(もはや 19-inch TV のウサギ耳のアンテナを調整したり、屋根に登ってアンテナを動かしたりする必要もないので、苦情を言うのは当たらない。) 勿論、これらのサービスは、少なくともブラウズしたり検索したりするそこそこに使える能力は用意している (ユーザーに攻撃的なインターフェースで汚染されてはいるが - "#DeathToAutoPlay - 自動再生するオーディオとビデオを廃絶しよう!" 6 February 2019 参照)、しかし、見たい番組がどのサービスにあるかは分からない。

Apple はこの問題を Apple TV アプリで解決しようと試みたが、全てのサービスが参加しているわけではないので (とりわけ Netflix)、それは、もう一つの、単なる役立たずの層に過ぎない。そして Netflix 自身も、コンテンツを探しやすいようにはしていない。Netflix は、あなた が見たいものでは無く、 Netflix があなたに見てもらいたいものを示している様にすら見える。それは、ある程度は理解出来る。Netflix が望むのは、あなたが、Friends の様に 年に $100 million も支払わなければならず、結局のところ儲からないものでは無く、自らのオリジナルの番組の虜になってくれることである。

私は以前は、コンテンツを探すのに Can I Stream It? Web サイトを使っていたが、これはどうも無くなってしまったようである。分かったことは、この様なサービスは今や沢山あることである。その中で我々に推薦されたものが二つある:ReelgoodJustWatch である。どちらも無料で使え、iOS アプリもあり、そしてアカウントを必要としない。もっとも、登録した人には更に多くの機能が提供される。

我々の経験からすると、見たいコンテンツを探すのには両方のサービスを使ってみるのが賢明だと言える。何故ならば、どちらにもそのデータには欠けている所があるからである。これらが役立つことを挙げてみる。

複数のストリーミングサービスに亘って検索する

Reelgood 及び JustWatch の看板の機能は、どちらも複数のストリーミングサービスに亘ってコンテンツを検索出来ることである。幾つのサービス? 我々が数えた限りでは、Reelgood がこの観点からは明らかな勝者で、71 のサービスで、JustWatch は 47 のサービスを検索するだけであった。この違いの理由は、Reelgood は、TV チャネルと紐付いたストリーミングサービス、Adult Swim, BBC America, そして Fox の様な、をより多くサポートしていることである。Reelgood はまた、Crunchyroll の様なアニメストリーミングサービスや、独立系映画サービス、IndieFlix もサポートしているが、JustWatch はしていない。

これで勝者は Reelgood とお思いになるかもしれないが、そう結論を急がずに。JustWatch はデータベースの広範囲さや、インターフェースの洗練度では劣るかもしれないが、その検索結果はより有用であることがしばしばある。例えば、1980 年代のシットコム Who's the Boss? を Reelgood で検索すると、まず検索結果をクリックして、見たいシーズンをドリルダウンして見つけなければならない。

Episodes of Who's the Boss on Reelgood
Reelgood は良さそうに見えるが、更にクリックして行く必要がある

結果的には、Who's the Boss? をストリームしている所は Crackle しかないことが分かった。Reelgood は Crackle には4シーズンあると言っていたが、実際には2つしかなかった。一方で、JustWatch は検索結果のページで、それは Crackle にあり、2つのシーズンしかないことを正しく教えてくれた。

JustWatch results for Who's the Boss?
JustWatch は必ずしも綺麗ではないかもしれないが、より直接的で正確である様に見える。

ジャンルをブラウズして番組を見つける

多くの場合、TV をつける時は、実際何を見たいかきちんと分かっている。しかし、その様な時ばかりではない。従って、ジャンルでブラウズする方法があると便利である。

Reelgood はフィルター可能なリストでこれを可能にしている。フィルター出来るのは、ジャンル、メディアタイプ (映画なのか TV 番組なのか)、そしてサービスである。Reelgood が提供しているジャンルはびっくりする程広範囲で、エイリアン、大事件、Greece、ロボット、タンク、そしてタイムトラベルの様な分野が含まれる (これら全てに当て嵌まる映画なんてあるのかな?)。

Reelgood genres
Reelgood のジャンルを見て欲しい!

ブラウズや検索の結果は、題名、年、IMDB 評価、そして Rotten Tomatoes 評価でソート出来る。腹立たしいことに、Reelgood には年齢評価が含まれているが、それでソートすることは出来ない。

Sorting search results in ReelGood
コラムの先頭行をクリックすることで、Reelgood の題名リストを各種の選択肢でソート出来る。

また Reelgood 題名リストを Grid 配置に切り替えることも出来る。そうしてもリスト配置のソートオプションは引き継がれるが、もっと興味深いのは Best レイアウトである。これは Reelgood 100 点満点の点数でソートされたものである。この点数は IMDB と Rotten Tomatoes 評価を合わせたものの様に見える。

ReelGood's Best layout

見たいものが分からない? Reelgood の Netflix Roulette に選んで貰おう。ジャンル、メディアタイプ、IMDB 評価、或いは Rotten Tomatoes 評価を選び、Spin をクリックする。そして Watch をクリックすれば、Netflix 上のそれへ直接行ける。

Netflix roulette
"気に入りましたか?"

これに比べて、JustWatch は再び利便性が全てである。そのホームページから、全題名を、メディアタイプ、リリース年、ジャンル、価格、評価、そしてその通り、年齢評価でフィルター出来る。

JustWatch は題名をホームページから直接フィルターさせてくれる。

残念ながら、JustWatch のジャンルリストは、Reelgood が提供するものと比べると、見劣りする。

JustWatch's genre list
JustWatch が提供するジャンルはあまり多くない。

ある人物に関係する題名を全部見つける

特定の俳優や監督の作品を見たい場合もあるであろう。やるべきことは検索である。しかし、この方法は Reelgood では余りうまくいかない。"Tarantino" で検索してみると、題名にその名前が含まれる映画数本と幾つかの無関係のものが表示される。JustWatch の方が遥かに良く働く - "Tarantino" で検索すると、彼の映画が大部分を占め、幾つかの殆ど関係ない題名が現れる。

特定の人物の作品をブラウズするのは、どちらのサービスでも同じ様に働いた:その人物が関与する題名を引っ張り出し、彼らの名前をクリックする。 Reelgood の方が、顔写真と余裕のある間隔とで、より使いやすい。

Reelgood's cast and crew list
Reelgood の Cast & Crew リストは魅力的でナビゲートしやすい。
JustWatch's cast list.
他の多くのことと同様、JustWatch の Cast リストは優雅さに欠ける。

Reelgood の方が、ある人物の作品リストに到達しやすいが、JustWatch の結果の方が、繰り返しになるが、一つの画面でより多くの能力を提供しており、ストリーム、貸出し、そして購入の選択肢を全ての利用可能なサービスに対して示し、そして検索結果を前記した基準でフィルターさせてくれる。Reelgood は前記したジャンルテーブルの様なテーブルを提供するだけであるが、それを Grid や Best 配置に切り替えられる。

JustWatch's results for Quentin Tarantino
JustWatch のアーティストの詳細画面は入り組みすぎているが、一つの場所で沢山の選択肢を提供する。

ウォッチリストを作る

多くの人は、見たい、或いはもう一度見たいと思うものを追跡するためのウォッチリストを作るのが好きである (たとえそこに入れたものを滅多に見ないとしても)。JustWatch のウォッチリスト機能は直裁的である:題名上にあるブックマークアイコンをクリックして付け加える。ウォッチリストを作成し、維持し、機器間で同期するだけのためにアカウントは必要ない。JustWatch ウォッチリストは映画と TV 番組を並べて表示するが、これらを通常の JustWatch 選択肢でフィルター出来る。

Reelgood は統合したウォッチリストは提供しない。代わりに、三つ提供する:TV 番組用、見たい映画用、そして既に見た映画用である。この多様さは邪魔臭くもなりうるが、TV 番組を追跡する時には便利である。

TV シリーズをあなたの Reelgood リストに追加すると (マウスポインターを題名の上に導き、Track Series をクリックする)、このサービスは、シリーズの All, Some, 或いは None を見たかどうか聞いてくる。もし Some をクリックすると、Reelgood はあなたが見た最後のエピソードを選択するよう促す。こうしておけば、次に TV 番組リストでそのシリーズを選択した時、次のエピソードから視聴を開始するのがやりやすくなる。どちらのサービスも、追加した項目があなたのサービスに現れた時、或いは追跡している TV 番組に新しいエピソードが登場した時に通知してくれる。

Reelgood's last episode feature.
Reelgood は TV シリーズで今自分が何処にいるかを追跡する手助けをする。

間も無く期限切れとなる題名を Reelgood で探す

Reelgood は、あなたのストリーミングサービス群に対する変更をその New, Coming, Leaving 機能を使って知らせ続けることが出来る。ある題名が一つのストリーミングサービスにあることを知る前にそこから離脱してしまうことはよくあることであり、この機能はそれらの宝石が消え去る前に捕まえる手助けとなる。同様に、何が最近到着したかを New On で、将来楽しみにするものを Coming To を使ってフィルター出来る。私は映画がストリーミングに出る直前にそれを借りる才があるので、このリストはとりわけありがたい。JustWatch に同等のものは無い。

Reelgood's What's Leaving feature
Reelgood の New, Coming, Leaving 機能で未来を覗こう。

JustWatch で値下がりを追跡

"お互いさま" の部門では、JustWatch iOS アプリは、iTunes, Amazon, そして Google Play の様なサービスから購入したり、借りたりしたものの値下がりを追跡するタブを持っている。結果を見るには、最上部でそこから買いたいサービスを選択しなければならない。Reelgood に同等のものは無い。

The JustWatch iOS app
レンタルや購入価格の下落を追跡するには、JustWatch iOS アプリを使う。

綺麗な顔以上

表面的には、Reelgood のデザイナーはより優れた全体的なインターフェースを、とりわけブラウジングに対して、作り出したが、JustWatch のフィルターは、見たいと思うかもしれないものをより手早く見つける手助けをする。私の印象は、JustWatch の方がより良い検索結果を提供するというものだが、もし一つのサービスで欲しいものが見つからないのであれば、もう一つの方を試す価値がある。何故ならば、どちらにも長所と弱点があるからである。

良い知らせは、どちらのサービスも無料だということで、簡単に両方を試してみることが出来る、どちらもアカウントを作成する必要はない。どちらかがもう一つのものよりも遥かに良いという結論に達したのであれば、登録して (こちらも無料) 好みの番組を追跡したり、もう既に見たものを記録しておくことも出来る。

Reelgood や JustWatch があなたにとってどれ程有用であるかは、一つには、あなたが TV 番組や映画をどの様に得ているかによる。あなたの好みのサービスを我々の1問だけのアンケートで教えて欲しい

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Glenn Fleishman  訳: Mark Nagata   

Apple の新サービス Find My がオフラインのハードウェアを見つける方法

もしもあなたが Mac か iPhone か iPad を紛失したことがあるなら、あるいは盗まれたことがあるなら、Find My を有効にしてみても何の反応もなかった時のフラストレーションを覚えておられるだろう。デバイスがネットワークに戻ったことを示す ping も来ないし、コマンドを送った後にデバイスが消去されたことの確認も届かないので、何もできないからだ。

そんな状況を改善することを狙って、Apple は今年の後半に Find My iPhone サービスを改訂し、近くにある Apple ハードウェアを中継ビーコンとして利用できるようにする。Find My 機能で追跡しているデバイスに、それがなくなったというマークを付けた場合、たとえそのデバイスが Wi-Fi にもセルラーネットワークにも接続されていなくても、Apple には同輩の Apple 製品の受動的な助けを得てそのデバイスの位置情報を特定できる可能性がある。

その秘訣は、iOS 13 または macOS 10.15 Catalina の走る Apple デバイスでインターネットに接続されているものならばどんなものでも、近くにあってインターネットに接続されていない Apple デバイスに内蔵された Bluetooth アダプタからの信号を識別して、その情報を Apple へ送ることができるという点にある。このレポート機能はたとえそのなくした Mac、iPhone または iPad がスタンバイ状態にあっても、スリープ中であっても働く。ただし電源が入っていないデバイスでは働かないし、Bluetooth が無効化されていたり、デバイスが Airplane Mode に入っていたりする場合も働かない。

このテクニックにより、インターネットに接続されていないデバイスをどうやって見つけるかという問題が解決する。物理的にその近くにあってインターネットに接続されているデバイスに依存して働くのだ。(公平を期して言えば、このやり方を Apple が発明した訳ではない。Bluetooth 対応の位置情報追跡装置、例えば Tile のようなものがかなり以前からこれに似たクラウドソースの手法を使っている。)

プライバシーを重視する Apple の方針に従って、この機能の説明に際して Apple は、なくしたデバイスを追跡中であることも、それがどこで見つかったかも、あなた以外の誰にも明かされることはないと約束した。この機能のお陰でユーザーが車の座席の下から、あるいは盗人から、デバイスを取り戻すために実際に役立つのか否かはさておき、Apple は非常に興味深いやり方で暗号化アルゴリズムとプライバシー保護方針とを組み合わせている。

Apple はこれまで、デバイスの位置を見つけるこの機能に首尾一貫した名前を付けてこなかった。せいぜい、アプリの名前を Find My iPhone と呼び、そこに現われるデバイスの種類によってその名前を Find My Mac や Find My iPad のようにカスタマイズする程度であった。けれども iOS 13 と Catalina において Apple は Find My iPhone をアクティブで意図的な位置情報共有サービス Find My Friends と合体させたので、新しいアプリおよびサービスは単純に Find My と呼ばれるようになる。

新しい Find My サービスはどのように働くか

Apple は 2010 年に Find My iPhone を導入した。それから丸一年以上かけて同社はより多くのデバイスへとサービスを拡張し、その後遠隔にあるハードウェアの位置をこの機能が割り出し、追跡し、消去する方法を改良した。このサービスはアプリを通じても、また iCloud のウェブサイトを通じても使え、iOS デバイス、Mac、Apple Watch、および AirPods を見つけることができた。ただし Apple TV や HomePod を見つけることはできないが、これらはなくしてしまう可能性も盗まれる可能性もかなり低いだろう。

Find My iPhone iOS アプリまたは iCloud ウェブアプリを使ってハードウェアの現在位置を特定し、そのなくしたデバイスに対してさまざまの機能を使える。デバイスの種類にもよるが、内容を消去したり、ロックしたり、復帰メッセージを表示したり、大音量でサウンドを鳴らしたり、追跡したりできる。

けれども Find My iPhone は常にそのデバイスがインターネットに接続されていることに依存してあなたの命じるコマンドを実行してきた。それは妥当な要件であった! ハードウェアにもよるが、セルラーデータネットワークまたは Wi-Fi ネットワークにアクセスできる状態ということだ。

とりわけ Wi-Fi は接続の種類として厄介だ。なぜなら、たいていのホットスポットは何らかの種類の認証またはサービス利用規約への同意を必要とし、それは過去に接続したことがある場合でも同じことだからだ。最近私は医院の予約があったが、クリニックの建物の中でいくつかの階へ行く必要があり、違う階へ行く度に "Accept をクリックしてください" の要求を見る羽目になった。少なくとも表向きは、どの階でも同じ一つのネットワークしか使っていないようだったのに。その上、Mac や iOS デバイスはそれ自身、新規の Wi-Fi ネットワークには繋がらないようになっているし、過去に訪れたことのあるところでも再接続が簡単にはいかないこともある。

Apple が新しい Find My サービスで使った技は、他の人々が持ち歩いているお陰でいたるところにある Apple 機器と、常時利用できる Bluetooth ネットワーキングを組み合わせることであった。Apple はその上に注意深くプライバシーの構築を追加して、デバイスをなくした本人だけがそれがどこにあるかを見つけられるようにした。Apple でさえ、特定のデバイスがどこにあるかを読み取ることはできない。

Craig Federighi in front of a screen showing macOS Find My app.

セキュリティ研究者 Matthew Green は長年にわたってテクノロジー製品の中にある脆弱性や暗号化の欠陥を記録してきた人物だが、Apple の概要説明やコメントをもとに、概して肯定的な見解を述べている。彼はいくつかの重要な問題点を指摘しつつ、Apple がそれを解決できるかもしれない方法も述べた。いつも言えることだが、悪魔は細部に宿るものだ。

Apple は Find My サービスで動作方法をどのように改訂したかの技術的詳細をまだ発表していないし、ブリーフィングを開催して欲しいという私の要望にもまだ反応していない。けれども、現時点で判明している概要は次の通りだ:

WWDC 基調講演の最中に示された数少ないスクリーンキャプチャ画像を除いて、私たちはまだこれがユーザー側にどのように表示されるのかを知らない。表示される位置情報と追跡情報は現行の Find My iPhone アプリと同じものであるのかもしれないし、なくしたデバイスを見つけた別の Apple デバイスの位置すべてをピンを立てて示すのかもしれない。

でも、Apple は一体どうやってクラウドソースで集めたこれらすべての情報を取り込みつつ、それを他のどのユーザーからも自身からもフルに匿名化しておけるのだろうか? このことについては、Apple は既にある程度の経験を持ち合わせている。

それ自身からさえ秘密は守る

Apple によれば、アップデート後の Find My サービスは「完全に匿名で端末相互間で暗号化されているので、すべての人のプライバシーが保護される」という。Apple は既にこれと類似のやり方で動作するいくつかのサービスを構築し終えており、それらの中では最初のセットアップさえ終われば端末相互間の暗号化がなされているので、これは妥当な言明に思える。

例えば、iMessage はログインに iCloud を使うが、いったんそのデバイスが接続されれば、Messages はあなたのデバイスの内部のみに保存された (従って Apple からはアクセスできない) 情報に依存して、送信するメッセージを暗号化し、受信するメッセージを復号化する。同じことが FaceTime オーディオやビデオ通話にも言える。Apple はこれと似たテクニックを Health データ、支払い情報、Screen Time モニタリング、Siri、さらには Wi-Fi ネットワークのパスワードや接続にも使っている。

また、報道によれば Apple は写真の中で人々の顔を識別するために使った情報を同期する際にも端末相互間の暗号化を使っているという。Apple はこれについて詳しく文章化していないが、Apple の Software Engineering 担当上席副社長 Craig Federighi は 2017 年のライブインタビューの中で、いくらかの情報を John Gruber に明かしている。個々のデバイスは、保存された写真をそのデバイス上で分析し、どの顔とどの顔が同じかを独自に推測した上で、その結果をあなたが確認したか否定したかを記録する。あなたの確認を得た顔と顔の対応のみが、端末相互間の暗号化を使ってあなたのすべてのデバイスに同期される。このやり方により、あなたがどの顔にどの名前を対応させたかを Apple が知ることは決してないし、顔認識のどの結果も一切見ることはない。その点が、他のテクノロジー大会社のいくつかと違うところだ。

しかしながら、新しい Find My サービスが働くやり方は iCloud Keychain の働きに最もよく似ている。iCloud Keychain をセットアップしたことがある人は、iCloud Keychain を新たなデバイスへ同期させ始めた際に、既にこの同期サービスをセットアップ済みのデバイスから承認を与えなければならないことを覚えておられるかもしれない。するとそれらのデバイスは、Apple がアクセスできない方法で暗号鍵の情報をセキュアに交換する。(また、特別の iCloud Security Code を設定しておいて、承認されロックの外れた iOS や macOS のデバイスへの保護をアクセス以外の別レイヤーとして追加することもできる。)

暗号化の細かいことへは深入りしないでおくが、Apple は雑誌 Wired に対して Bluetooth で送信されるものが公開鍵となると述べた。公開鍵暗号化は公開鍵と秘密鍵を組にして使う。公開鍵は自由にかつ安全に配布できるので、他の人たちもそれを使ってメッセージを暗号化でき、それに付随した秘密鍵を持っているあなただけがその暗号を解くことができる。

Facebook や広告追跡会社によるとんでもない挙動に汚染されてしまったこの世界の中では、マーケティング会社や政府機関があなたを追跡するために、この公開鍵が また新たな 手段となり得るのではないかと心配になるのも無理からぬことだ。けれども Apple は、公表はしないがある一定間隔で公開鍵を変更するので時間が経てば追跡を防げると述べた。また、同社の声明によれば、公開鍵が Bluetooth 上で送信されるのはデバイスがインターネットに接続されていない場合だけだという。

iOS 13 または Catalina が走るどんな Apple デバイスも、その近くにあるあらゆるデバイスのために Bluetooth で転送された公開鍵を一般的な片方向暗号化的変換 ("hash") したものを添えて、自らの位置情報を暗号化して Apple に報告する。この hash 変換は逆変換ができないので、Apple にはどの公開鍵が記録されているかを知ることができない。けれども元の公開鍵を持っているどんなデバイスでも、同じ片方向 hash を実行してマッチを作成できる。

Craig Federighi in front of a screen showing an illustration of a Mac broadcasting Bluetooth keys to iOS devices.

結果として、Apple は毎日何十億件というデータ点を蓄えることになるが、そのいずれも Apple がそれを利用してデバイスと位置情報を結び付けられるようなものではない。当然ながらそのデータは一定期間の間しか保存されないが、それは (暗号化されているとしても) 情報の機密性のためでもあり、含まれているデータの純粋な量のためでもある。

例えば、もしもあなたが iPad を使って iPhone がなくなったとマークすれば、その iPad は Apple のデータベースにクエリーを送ってマッチする関連情報を取り寄せる。すると、その iPad 上でその記録が復号化され、その iPhone が見つかる位置情報が判明する。このシステムの中にある唯一の弱点は、一見したところ Apple が個別の hash/位置データについてそれがどのデバイスあるいは iCloud アカウントからクエリーが送られたものであるかを知っているらしいことだ。私の推測では、このデータをどのように記録ないし削除しているかについて Apple がプライバシー開示を提供するのではないかと思う。

この機能に関するいくつかの報道を見ると、なくなったとマークされたデバイスのみがその Bluetooth 鍵と見つけているデバイスの位置情報をアップロードされると書かれているようだ。けれども私はそのようなシナリオは考えにくいと思う。なぜなら、そのためには探索中のデバイスが Apple のデータベースに問い合わせて見つかったそのデバイスが盗まれたものであるか否かを尋ねる必要が生じ、それはプライバシー侵害になる可能性があるからだ。その代わりに、これらの記事には一点混乱があると私は思う。Find My を有効にしたデバイスがオフラインになる度に自らの鍵を送信し始めるのか、それとも探している方のデバイスがそれをアップロードするか否かについて決断をしなければならないのかという点だ。

例えば、あなたが立ち寄ったカフェに 100 台の Apple デバイスがあったとしよう。その大多数はインターネットに接続されているだろう。でも中には接続されていないものもある。Apple の説明を読んで私が理解した限りでは、あなたのデバイスはそれらのデバイスの Bluetooth 鍵を受信してそれをあなたの位置情報と共に送信する。たくさんある他のインターネット接続のある Mac、iPad、iPhone も、最新のソフトウェアを走らせているものはすべて同じことをする。私が思うに、Apple は何らかの方法でコミュニケーションに抑制をかけて、個々の公開鍵と位置情報ごとにあまり頻繁に情報が送信されないようにするのではないだろうか。

ともあれ、これはどの程度価値があるのか?

現行の Find My iPhone サービスによってどの程度多くの人たちが恩恵を受けたのか、私は知らない。ほぼ間違いなく私たちは皆なくしたハードウェアの話を一度は聞いたことがあるだろうが、Apple が具体的な統計数字を公表したことは一度もない。はたして Find My iPhone は、毎年百万回使われているのか、それとも一千万回か? はたして何十万台ものデバイスがこの機能のお陰でソファのクッションの下から見つかったのか、それとも何百万台なのか? 何台くらいの盗まれたデバイスがこの機能のお陰で見つかり持ち主の手に戻ったのか? 私たちはこれらの疑問の答を知らないし、Apple は何も言っていない。

Craig Federighi in front of an iPhone showing the revised Find My app.

そのただし書きを述べた上で、Apple が計画している改善は、デバイスをどこかに置き忘れたような場合に特に便利だろうと思う。とりわけ、Wi-Fi のみに依存するデバイスについてそれが言える。私の子供の一人は古い iPhone をなくしたが、これは非常に強い制限のある T-Mobile のプリペイドプランを使っていて、データなしで料金は月額 $4 程度だった。子供たちはバスの中でなくしたと思うと言っていたが、シアトル地域のバスにはたいてい Wi-Fi があるのに、どうやらその iPhone は接続されていないようだった。もしも Apple の新しい Find My サービスが整っていたならば、取り戻せたかもしれない。

このサービスによって盗まれたものが取り戻せるかどうかの方に、私にはより多くの疑問点がある。盗人たちは、おそらく iPhone や一部の iPad がセルラーネットワークを通じて位置情報を送信し合えることを知っているだろうから、盗んだものの電源を直ちに切るか、または信号を遮ろうと安物の金属メッシュのバッグに入れることだろう。もちろん犯罪者たちは必ずしもそれほど賢くないので、Find My iPhone のお陰ですぐに警察が盗人の自宅の前に到着したという話も何度も報道されている。けれども、知恵のある盗人ならばこの新しい Find My サービスに変わっても何ら新たな問題を突きつけられることはないのではないかと私は思う。

より重大な意味を持つのはおそらく Wi-Fi 専用モデルの iPad や Mac だろう。その場合、デバイスがスタンバイ状態にあって盗人がデバイスの電源を落とすべきだと知らない場合には、Bluetooth 信号が送信し続けられるだろう。その場合には、例えば警察が位置情報をもとに監視カメラの映像を調べるかもしれないし、さらにはデバイスが移動中でもリアルタイムで警察が追跡できるかもしれない。そうは言っても、新聞記事を読む限り、法執行機関が実際に乗り出すのはたいていの場合その盗人が犯罪組織に関係していたり、あるいは暴力事件に結び付いていたりした場合のみというのが実情のようだ。

Apple が多額の投資を注ぎ込んで Find My の新しいやり方を実現する価値があると考えたのだろうと判断するのは、妥当なことに思える。それは、顧客たちからの要望に応えるためかもしれないし、将来の売り上げを促進するためのマーケティングの視点からのものかもしれない。理由はどうあれ、この機能は近いうちに実現されようとしている。時が経てば、いずれ私たちもそれがどの程度有用なものか知ることができるかもしれない。

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TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート

訳: Mark Nagata   

Typinator 8.0

Typinator 8.0

Ergonis が Typinator 8.0 をリリースした。このテキスト展開ツールのメジャーな新バージョンで、新しい統計モード、Magic Keys 機能、同社の文字発見ユーティリティ PopChar X との統合を追加している。Typinator 8 の統計モードは略語やセットの使用回数と、その略語が最近いつ使われたかが分かるようにする。新しい Magic Keys 機能は略語に Shift、Control、Option、Command の修飾キーが使えるようにし、これらを特別の呼び出し文字にできるようにする。

PopChar X 8.2 またはそれ以降がインストールされている場合、Typinator を使って任意の Unicode 文字を名前または Unicode 番号で検索・挿入できるようになる。今回のアップデートではまた、展開データの編集を埋め込まれたグラフィカルメニューバーと以前より大きな展開領域で再編成し、リストと展開領域の間の分割線の処理を改良し、macOS 10.15 Catalina との非互換性のいくつかを解消し、Microsoft の Edge ウェブブラウザとの互換性を追加し、最近のバージョンの TextExpander からスニペットファイルを読み込む際の問題を回避し、今回から最低限 10.8 Mountain Lion を要するようになった。

Typinator 8 の価格は以前と変わらず 24.99 ユーロで、従来のバージョンからのアップグレードの場合は通常価格の 50% 引きとなる。(Ergonis Products ページを訪れて現在のライセンスキーを使えばアップグレードできる。) Typinator 7 を 2019 年 1 月 1 日かそれ以降に購入またはアップグレードした場合は、無料で Typinator 8 にアップグレードできる。(新規購入 24.99 ユーロ、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、無料アップデート、6.9 MB、 リリースノート、macOS 10.8+)

Typinator 8.0 の使用体験を話し合おう

Cardhop 1.3

Cardhop 1.3

Flexibits が連絡先マネージャ Cardhop のバージョン 1.3 をリリースした。連絡先リストにニックネームを表示する環境設定、解析機能を使ってグループメッセージを送信する機能への対応、新規スマートグループを追加する際に使えるテンプレートを追加した、メンテナンス・アップデートだ。けれどもそれと同等に重要なのが同時にリリースされた iOS 用 Cardhop 1.1 で、こちらは複数の名刺を作成する機能、スマートグループのテンプレート、便利な並べ替えオプション、Gravatar 対応、シールを追加している。この 1.1 での新機能は Mac 版でも提供される。(Flexibits からも Mac App Store からも新規購入 $19.99、無料アップデート、12.1 MB、リリースノート、macOS 10.11+)

Cardhop 1.3 の使用体験を話し合おう

CorelDRAW 2019.2

CorelDRAW 2019.2

Corel が、最近復活させたベクター・イラストレーション・アプリにいくつかの改良とバグ修正を施した CorelDRAW 2019.2 をリリースした。(2019 年 3 月 15 日の記事“CorelDRAW が Mac に復帰”参照。) 今回のアップデートでは、カラーピッカー、カラーパレット、カラースタイルにさまざまの改善が施され、Pantone スポット色をアウトラインを持つテキストオブジェクトに適用した際に Print ダイアログの Separations ページ上で正しく表示されるようにし、Object インスペクタにおけるプレビューやオブジェクト選択を改良し、Adjust ダイアログにおけるズームおよびパン機能を拡張し、またいくつかのクラッシュを修正している。(年間購読 $199.99、無料アップデート、2 MB、リリースノート、macOS 10.12+)

CorelDRAW 2019.2 の使用体験を話し合おう

AirPort Base Station Firmware Update 7.8.1

AirPort Base Station ファームウェアアップデート 7.8.1

Apple が 802.11n Wi-Fi を使う旧型の AirPort Extreme、AirPort Express、および Time Capsule ベースステーション用にファームウェアアップデートをリリースした。(現行の 802.11ac モデルと混同してはいけない。そちらは最近既にそのためのファームウェアアップデートを受けている。2019 年 6 月 20 日の記事“AirPort Base Station ファームウェアアップデート 7.9.1”参照。) ベースステーションのセキュリティを改善することに特化した今回のアップデートは、リモートの攻撃者から任意のコードを実行されたりシステムのサービス運用妨害を受けたりする可能性のあった脆弱性を解消し、またベースステーションを工場出荷時の設定にリセットしてもすべてのユーザ情報が削除されない場合があったバグを修正する。アップデートは、Mac 上の AirPort Utility を使って、または iOS デバイス上で Apple の AirPort Utility アプリがインストールされた状態でしなければならない。(無料、リリースノート)

AirPort Base Station ファームウェアアップデート 7.8.1 の使用体験を話し合おう

Microsoft Office for Mac 16.26

Microsoft Office for Mac 16.26

Microsoft が月例アップデートで Office for Mac のバージョン 16.26 を出して、Word、Excel、PowerPoint のコメントで @mentions を使えるようにして共同作業者からより直接に注目を得られるようにした。Excel ではリボンと Quick Access Toolbar に下付き文字、上付き文字、取り消し線のボタンを追加し、また PivotTable 日付の自動グループ化をオフにできるようにした。PowerPoint はそのオンラインビデオストレージを Microsoft Stream サービスに変更し、プレゼンテーションの最中にライブで字幕や翻訳を付けられるようにした。それから、Outlook はメッセージやミーティング日付を OneNote ノートブックに書き出す機能を改良した。(一回限りの購入ならば $149.99、年払い講読オプションは $99.99/$69.99、Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、リリースノート、macOS 10.10+)

Microsoft Office for Mac 16.26 の使用体験を話し合おう

Moneydance 2019.3

Moneydance 2019.3

The Infinite Kind が Moneydance 2019.3 をリリースして、Welcome to Moneydance ウィンドウが時々反応しなくなったバグを修正し、起動時に Welcome ウィンドウの代わりに前回開いていたファイルを開くオプションを追加した。この個人用財務管理アプリはまた、Solarized Dark テーマを使っている際に予算マネージャで選択された日付期間を見やすくし、OFX の構文解析で一部の Western 文字が正しくデコードされなかったバグを修正し、CSV やその他の区切りファイルを読み込む際に重複したように見える取引を融合するオプションを提供し、証券詳細グラフで buy/sell マーカーを整頓している。(The Infinite Kindから新規購入 $49.99、TidBITS 会員には 40 パーセント割引 (Mac App Store からも購入可)、無料アップデート、122 MB、リリースノート、macOS 10.11+)

Moneydance 2019.3 の使用体験を話し合おう

Airfoil 5.8.5

Airfoil 5.8.5

Rogue Amoeba が Airfoil 5.8.5 をリリースして、Source セレクタに Special Sources セクションを追加することにより、システム全体 (System Audio)、Finder、および Text to Speech からのオーディオのキャプチャが楽にできるようにした。このワイヤレスオーディオ送信アプリはまた、macOS 10.14 Mojave の Dark モードへの対応を追加し、パスワードで保護された Shairport デバイスへのオーディオストリーミングが正しく働くようにし、接続を外したモニタ上にメインウィンドウが残ってしまうことがあったバグを修正し、Airfoil から表示されるメッセージの見栄えを現代化し、Audio Capture Engine をバージョン 10.1 にアップデートしている。(新規購入 $29、 TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、15.1 MB、リリースノート、macOS 10.11+)

Airfoil 5.8.5 の使用体験を話し合おう

Transmit 5.5.1

Transmit 5.5.1

6 月に入ってから Panic は Transmit 5.5 を出して、Google Drive Team Drive、S3 Multi-Factor Authentication、匿名 S3 接続、それに Western Digital ActiveScale X100 クラウド・オブジェクト・ストレージシステムへの対応を追加した。このファイル転送アプリはまた、アクティブなダウンロードが進行中のバンド幅制限の変更を改善し、アクセス権に制限のある S3 に接続する際の問題を解消し、ローカルなフォルダのアクセス権が Transmit の外で変更された場合にそれを更新するようにし、接続スクリーンとパス・バーでの VoiceOver を使った項目選択を改良している。

Panic はその後バージョン 5.5.1 をリリースして、8192-bit RSA 鍵の生成への対応を追加し、転送にかかる残り時間の表示に一貫性を増させ、一部の FTP サーバ上にある遠隔ファイルを編集した際に起こることがあったクラッシュを解消し、Automator アクションが期待通りに働くようにし、複数のエラーが起こると転送が続けられなくなることがあった問題を修正した。(新規購入 $45、無料アップデート、69.4 MB、リリースノート、macOS 10.11+)

Transmit 5.5.1 の使用体験を話し合おう