私たちの多くは今年も、Joe Kissell の Take Control of Thanksgiving Dinner から印刷した便利なワークシートを参考にしつつ、感謝祭ディナーの準備をしていることだろう。何を用意すべきかを Joe ほどうまく、分かりやすくレイアウトしてまとめられる人は他にいないので、助言が欲しい方はどうぞ彼の本をご一読あれ。
面白いことに、スクローラーをドラッグしてスクロールするのは Mac 上でスクローラーをクリックしてドラッグするのと同じように働くのに、スクロールの方向は Apple が iOS で導入しその後 macOS にも導入した「ナチュラル」なスクロールとは逆向きだ。「ナチュラル」なスクロールではページを上へスワイプすると下へスクロールし、下へスワイプすると上へスクロールするのに、スクローラーを下へドラッグすると下へスクロールし、上へドラッグすると上へスクロールする。
最近 Barcelona に旅行した時、妻と私は店のウィンドウで2枚の T シャツを見つけた:Reservoir Dogs としての Muppet と、The Scream に扮した Cookie Monster である。雨の滴が縞模様を描くウィンドウを通してだが、私はこのシャツの写真を、人形師でもあり Muppet のファンでもある娘のために撮った。
その日の夕方になって、この2枚の T シャツは娘と孫娘への素敵なクリスマスプレゼントになりそうだと思った。しかし、その頃までに我々は十分過ぎるほど歩いたし、結構遠くまで来ていたので、その店が何処にあったか分からなくなっていた。我々は、その辺りと思われる所を歩き回ってみたが、見つからなかった。でも、私はその T シャツの写真を撮っていたことを思い出した。
Apple の Photos アプリには、People & Places の見出しの下に二つの特別なアルバムがある。Photos アプリの Albums をタップしそれから Places アルバムをタップすると、あなたの通常の場所の地図が現れ、そこに写真の重なりがそこに属する写真枚数を示す数字と共に表示される。
この地図を左にスワイプして Europe を出し、Barcelona に近い写真の山をタップすると格子状に並んだ写真が、撮影日と場所で整理されて現れた。
しかしながら、それだけではない。地図の下部にある青字の場所の名前 (Palacio de la Generalitat de Catalunya, Placa de...) をタップすると、Maps が開いて場所の名前の上に大きな赤色の地図ピンを表示する。更に有用なのは、Maps はその場所への行き方も示してくれることである。
私が Directions ボタンをタップすると、Maps は、残念ながらこの例では、4500 マイル離れた Atlanta の現在の場所から Barcelona の T シャツ店までの行き方は出せないと言ってくる。しかしながら、"From My Location" をタップすることでそれを変えられる。例えば、それを "From Cathedral of Barcelona" とし、次にウィンドウの底部にある Walk アイコンをタップすれば、Maps はこの店への短い散策のための行き方を教えてくれる。
Mac を補助的ディスプレイとしてセットアップするという考え方をどこかで聞いたことがあるという方は、おそらく Apple 自身の Target Display Mode のことを考えておられるのだろう。これは、基本的に同じことをするのだが、ただし使える状況が限られている。これを使えば、かなり旧型の一部のモデルの iMac を、他の Mac の第2ディスプレイにすることができる。ただ、そういうセットアップはかなり風変わりなものと言うべきだろう。
TidBITS 出版者の Adam Engst はしばらくの間古い 21.5 インチ iMac を彼の MacBook Air の補助的ディスプレイとして使っていたけれども、その体験は必ずしも満足できるものではなかったという。MacBook Air がスリープから目覚める度に Target Display Mode を呼び出し直さなければならないことも多かったし、時には MacBook Air か iMac のどちらかを再起動しなければ使えなかったこともあった。その上、キーボードを常時 iMac に接続したままにすることが必要だった。それも、ただ単に Command-F2 を押して Target Display Mode を呼び出すためだけにだ。また、iMac を繋いでいる間、なぜだか分からないが MacBook Air 上でオーディオの再生ができなかったという。
AstroHQ は、Target Display Mode のハードウェア要件が限定的なことと、全般的に動作が当てにならないことから、Luna を使った代替方法にも参入の余地があると考えている。(これは「Watson 化」とでも呼ぶべきか?) 一つには、AstroHQ の解決方法がより広範なデュアル Mac のシナリオに対応していることがある。例えば 2 台の MacBook を並べて使ったり、さらには Mac mini に MacBook を繋いでその唯一のディスプレイとして使ったりすることさえできる。
もしも自動接続がうまく行かなければ、Wi-Fi Manual Connect と呼ばれる回避策が使える。双方の Mac 上のそれぞれのアプリで、そのボタンをクリックする。すると主たる Mac 上のアプリにコード番号が表示される。補助的 Mac の上にも同じコード番号が表示されるが、ただいくつかの桁が省かれている。省かれているところに正しい数字を入力すれば、接続が完了するはずだ。
MacBook Air が使えたので、私は Mac-to-Mac Mode を 3 つの異なる状況の下でテストした。そのうち 2 つでは USB-C 版の Luna Display ドングルを使い、3 つ目では Mini DisplayPort 版を使った。
1: MacBook Air を補助的ディスプレイにする
ここでの目標は、LG UltraFine ディスプレイを Mac mini のメインスクリーンとして使い、MacBook Air をその脇に置いて補助的モニタにすることだ。これは iPad を Luna Display と共に使う場合と似たような設定だ。
このデュアルスクリーン構成はうまく行った。Mac mini の拡張された Desktop が MacBook Air 上にそのフル解像度 1400×900 で表示され、反応性も良かった。
Mac-to-Mac Mode 接続はしっかりしていて容易に壊れたりしないという印象を受けた。MacBook Air のリッドを繰り返し閉じたり開けたりしても、Luna Display の接続は何事もなかったかのように続いた。Mac mini をスリープさせると Mac-to-Mac Mode リンクは切れたが、これは予想できることだ。けれども双方の Luna アプリは目覚めるのを待ち続けていて、自動的に接続を再開した。
ただ、一つだけ奇妙な異常に気付いた。MacBook Air の内蔵キーボードも Mac mini の外付けキーボードもどちらも期待通りにテキスト入力に使えたのだが、マウスとトラックパッドは Mac mini の方のものだけが正常に動作した。MacBook Air のトラックパッドを使っても、Mac mini のディスプレイ上にあるカーソルは動かなかった。なぜかは分からないが、そちらのトラックパッドはノートブック専用だった。
2: MacBook Air を主たるディスプレイにする
では、もしも Mac mini を「ヘッドレス」な Mac として使っていて、例えば Mac mini 本体は押入れの中に入れっぱなしにしていたらどうだろうか? Luna Display の Mac-to-Mac Mode は、ラップトップの Mac をワイヤレスで接続して必要な時だけそのモニタとして使えるようにすることもできる。実際、既に AstroHQ はこのようにして iPad を Mac mini と組み合わせて使う用例を具体的に紹介している。
私の場合、妻の MacBook Air で Mac-to-Mac Mode を有効にすることにより、リビングルームのソファにゆったりと座ったままでずっと離れた仕事部屋にある Mac mini を使うことができた。
このシングルディスプレイの用法をテストするために、私の LG スクリーンを物理的に Mac mini から取り外して、MacBook Air を Mac mini の唯一のディスプレイとして使えるようにしなければならなかった。
System Preferences > Users and Groups > Login Options で、自動ログインをオンにしておかなければならない。一番上のプルダウンメニューで、自動ログインをする Mac アカウントを指定できる。そのプルダウンメニューがグレイアウトしている場合は、FileVault がオンになっていないか (これはオフでなければならない)、また iCloud パスワードが認証のために使われていないか (これを使っていると自動ログインが使えない) をチェックしよう。
その同じ Mac アカウントで、ログイン時に Luna Display アプリが自動的に起動されるようにしておかなければならない。(System Preferences > Users and Groups Login Items で設定する。)
これらの設定が済めば、MacBook Air 上で Luna Secondary アプリを起動しながら、Mac mini を起動する。数秒後に、双方の Mac 上で Luna アプリがお互いを見つけると... ほらたちまち! MacBook Air のスクリーン上に Mac mini のデスクトップが表示された。
すべてが満足のいく程度にうまく行った。反応性はちょっとだけ遅い気がしたが、それほど悪くはなかった。入力デバイスはすべて、Mac mini の Magic Mouse も Magic Trackpad も、Magic Keyboard も、それから MacBook Air の内蔵ラップトップキーボードもトラックパッドも、すべてが期待通りに働いた。信頼性もちゃんとしていて、MacBook Air のリッドを閉じたり開いたりしても Mac-to-Mac Mode のリンクには何の影響もなかった。
この MacBook Air と Mac mini は Wi-Fi で接続されていたので、自宅の Wi-Fi ネットワークの範囲内ならばどこにいても仕事ができた。実際、私はこの記事の大部分を1階のリビングルームのソファの上で暖かい毛布にくるまって (ここミネソタではもう冬が近い) MacBook Air で執筆したのだが、その間ずっと私の Mac mini は2階の私の仕事部屋の中で動いていた。素敵だ。
3: MacBook Air を主たるコンピュータにする
上記の例はいずれも、私の Mac mini を主たるコンピュータとして Mac-to-Mac Mode の実験をした。妻の MacBook Air は補助的ディスプレイとして使うだけだった。でも、それらの役割を入れ替えて、MacBook Air を主たるコンピュータとして使い、Mac mini の LG モニタを MacBook Air の補助的ディスプレイとして使ったらどうだろうか?
そこで私は Mini DisplayPort 版の Luna Display ドングルを取り出した。それを MacBook Air に差し込んで、そちらでは Luna Display アプリを走らせ、Mac mini の方では Luna Secondary アプリを走らせた。ここでの目標は、MacBook Air の Desktop を、Mac mini を通じて、LG display 上に拡張することだ。少なくとも、私が期待していたのはそういうことだった。
どうにもならない混乱に陥って問い合わせてみたところ、AstroHQ の Matt Ronge も問題があることを認めてくれた。彼によれば、Mini DisplayPort モデルの Luna を Mac-to-Mac Mode 接続に使う際にはそれを妨げるバグがいくつかあって、彼のチームは現在それを修正するために大急ぎで作業を続けているところだという。この件については今後も状況をチェックして、何かニュースがあれば記事へのコメントとしてお知らせしたいと思っている。
現時点では、USB-C 版の Luna Display ドングルを Mac-to-Mac Mode に使うことはお薦めできるけれども、もしもあなたの Mac が Mini DisplayPort か Thunderbolt 2 ポートしか備えていないならば、もうしばらく手を出さずに待つ方がよいだろう。
Luna の Mac-to-iPad Mode 再考
iPad を Mac の補助的モニタとして使うという記事を書いてから何か月も経って再び Luna ドングルを引っ張り出して使ってみて、私は iPad を使うシナリオについても考え直すことができた。特に、私がつい先月にレビューした iPad を使う Apple の同等機能、Catalina の Sidecar とも比較して考えてみた。
Cocoatech が Path Finder 9.0.4 をリリースした。macOS の Finder に代わる同社のファイルブラウザの、大きなアップデートだ。Path Finder はユーザーが隠されたファイルも見られるようにし、フォルダ同士を比較・統合・同期し、ファイルをバッチ選択・バッチ改名し、二つのブラウザ枠の中を一つのウィンドウで表示しナビゲートできる。
Amazon Music が、米国と英国とドイツにおいて、その無料レベルを Amazon Music iOS アプリのユーザーに、また Android、Fire TV、およびウェブ版のアプリのユーザーにも開放した。従来は Amazon Echo デバイスでしか利用できなかったこの無料レベルは広告支援の Amazon Music で、クレジットカード情報の必要が一切なく何千ものプレイリストやステーションにリスナーたちがアクセスできる。もし広告なしで音楽を楽しみたければ、Amazon Prime を購読すれば Amazon Music アプリを通じて 200 万曲以上にアクセスできるようになる。200 万曲といえば非常に多く聞こえるかもしれないが、Amazon Music Unlimited をフルに購読すれば 5,000 万曲以上が提供され Apple Music と同等になり、料金は Amazon Prime 会員には月額 $7.99、それ以外の人は月額 $9.99 だ。そうは言っても、Mac と iOS デバイスの両方を持っている人にとっては Apple Music の方がより良いユーザー体験が得られるように思われる。