Siri を使ってイベントをスケジュールしようとしているなら、注意しよう。Adam Engst はそれが予期せぬ結果を生むことがあるのを身をもって知った。とりわけ Google Calendar が絡んでいる場合は問題だ。新しい Mac か他の Apple 製品かを急いで買おうと思っていませんか? 現在、Apple がかなりの出荷遅延を起こしていることを知っておこう。Julio Ojeda-Zapata はパワフルだが高価な Eggtronic Power Bar を使ってみる。これはバッテリーを搭載した Qi 互換な充電ステーションで iPhone、Apple Watch、AirPods、MacBook、その他のデバイスを充電できる。Apple は watchOS 6.2.5 もリリースしたが、これは主としてサウジアラビアに住む人にとって興味あるものだ。それからもう一つ、Dave Kitabjian が寄稿記事で ExactScan を使って古い Fujitsu ScanSnap スキャナーに新しい命を吹き込む方法を検討する。今週注目すべき Mac アプリのリリースは BusyCal 3.10 と BusyContacts、Logic Pro X 10.5、PDFpen と PDFpenPro 12.0.2、Pixelmator Pro 1.6.2、Microsoft Office for Mac 16.37、DEVONthink 3.5、Carbon Copy Cloner 5.1.17、それに VLC Media Player 3.0.10 だ。
私は最近、他人の貴重な時間を無駄にさせてしまったことに対して謝罪をしなければならない恥ずかしい技術的な失敗をしてしまった。私の失敗? Siri を使って Finger Lakes Runners Club の理事の二人と Zoom 通話を計画することに関してのことであるが、もう一つ、私はデフォルトのカレンダーサービスとして Google Calendar に依存していることも関係する。経緯は以下の様である。
我々は、一日の終わりに会議の時間をメールで調整したのだが、私は終わらせることにばかり気を取られ、それをその場でカレンダーに追加するのを忘れてしまった。それで、よくあることだが、次の朝、朝食を準備している最中に思い出した。その会議は数時間後だったのだが、自分を信用せず、カレンダーに入れておいて時間になったらリマンダーで知らせて貰って時間通りに Zoom 通話を始めようと思った。そこで、Apple Watch のデジタルクラウンを押して、私は Siri に、"Mickie と Gary に今日の正午に電話するようスケジュールして" と指示した。
Apple Watch 上の Siri は私の言った事を正しく理解したが、どの Gary なのかと聞いてきた事実についてもっと深く考えるべきであった - 私の知人には "Gary" や "Garry" という名前の人が何人かいた。私は、正しい Gary を指し示す選択肢をタップし、そして Siri が単に "Call" という題名でイベントを作成したことに多少の苛立ちをもって気づいたが、そのまま朝食の準備に戻った。私はリマインダーが来た時、"Call" は何を意味するかは判断出来るだろうと思った、本当は "Call with Mickie and Gary" と表示して欲しかったのだが。朝食の後、私は Zoom 会議の詳細をメールで Mickie と Gary に送った。
正午に、私は会議を始めた。そして1分後に Mickie が参加した。我々はちょっとの間雑談していたが、Gary は何処だろうと思い始めた。テキストメッセージを何通かやりとりした後、彼は現れたが、イライラしており、何故彼だけが Google Hangouts に 10 分間も座って待たされたのかと聞いてきた。え、Google Hangouts? 何故彼は Google に... 突然、全ては見えてきた。私は直ぐに彼の時間を無駄にさせてしまった事を詫び、そして事情を説明した。
私が電話をかけるためのカレンダーイベントを作成するために Siri を使った時、私が Mickie と Gary という名前を特定したため、Siri は賢く対応しようと、私に告げる事なく彼らをそのイベントに招待したのである。私はそんなことは望んでいなかった - このイベントは私の参考のためであって、彼らのカレンダーにも載せて欲しいと思ったからではなかった。
この問題の二つ目の要素は、私が主たる共有カレンダーとして Google Calendar を使っているという事実に由来している。それは、息子の Tristan が高校生の時、彼の主たるコンピュータは Chromebook Pixel であったので、我々は共有カレンダーとして Google Calendar を選んだからからである。私はまた、Gmail が自動的にイベントを私のカレンダーに追加出来ることも時としてありがたいと感じていた。もっとも、それは飛行機便に関しては、とりわけそれが時間帯を跨っての場合は、紛らわしくなることもあるのだが。今や、彼は Cornell におり (従って、我々のカレンダーには余り登場しない) そして MacBook Pro を使っているので、iCloud に戻すことも可能ではある。
結果として、私が Siri を使って通話を計画した時、それは関連イベントを Google Calendar の中のカレンダーにも作成した。それ自体では、問題ではなかったはずであるが、デフォルトで、Google Calendar は自動的にビデオ通話を私が他の参加者と共に作成したイベントに追加してしまう。おっと! このデフォルトは Google Calendar の General 設定で不能に出来る;Web ブラウザで Google Calendar を見ている間に、右上隅にある歯車アイコンをクリック、Settings を選び、そして Event Settings をクリックする。
従って、Gary が Google Hangouts で待っていたと言ったとたん、私は彼が、理由は何であれ、私が送ったメールではなく、そのイベント招待とその関連したリンクを見たことに気づいた。Mickie もそのイベント招待を見ていたが (そして、受諾した。私はこの記事を書くまでそのことに気づかなかった - これを私の招待苦情に追加する)、彼女はメールの方も見ていたので、Zoom を使う事を知っていた。
全ては辻褄が合う。そして、Apple や Google の様な大企業で働くプログラマーが、誰でもイベント招待を欲しいと思うであろうことは私にも理解出来る - 彼らの日々は間違いなく受諾するか拒絶するかの招待で満ち溢れているのであろうから。そして、Google Calendar チームも恐らく、招待の中でクリック一発でのビデオ通話を提供するする事で皆に役立っている思ったのであろう。少なくとも、彼らはそれを不能にする選択肢は提供している。
しかしながら、もし皆さんが私の様で、自分のカレンダーは基本的に個人的なものだとお思いなら、私が言えることは、イベントを作成するのには Siri を使わないか、それは一つの損失ではあるが、或いはイベントを作る時に連絡先の名前を絶対に言わないよう自分を訓練するかのどちらかである。それが今後私がしようとしていることである。人生は何時も勉強だ!
iPhone に関して言えば、iPhone 11, iPhone 11 Pro, そして iPhone 11 Pro Max は在庫があり、数日で届く。しかしながら、新型 iPhone SE を今日注文すると、5月下旬から6月初旬にならないと届かない。
他の多くの Apple 製品は影響を受けていない。AirPods, AirPods Pro, 或いは HomePod は数日で手に入るし、Apple TV HD, Apple TV 4K, そして iPod touch でも事情は変わらない。ダメなものを挙げると、Apple Watch Series 5 が欲しければ、6月初旬から中旬あたりを想定しなければならない。
一般的な話として、27-inch iMac と Apple Watch Series 5 を別にすれば、手に入るまでより長くかかる製品は、新しくかつ人気のある製品である。
この頭痛の種に加えて、殆どの Apple 小売ストアは閉じており、例えば、Smart Keyboard Folio を iPad Pro 用の新しい Magic Keyboard と比べてみることは出来ない。Apple は幾つかのストアを再開しており ("Apple、リテール店の再開計画を発表" 18 May 2020 参照)、そして 9to5Mac の Michael Steeber は、閉店している、そして再開している Apple Store を追跡してその地図を公開している。
急いで Apple 機器を手に入れたいと言う人は、他の電気店も見てみるべきである。例えば、Best Buy や B&H Photo は、幾つかの構成の 27-inch iMac を在庫しているし、我々の旧友である Small Dog Electronics も同様である。加えて、米国の多くの地域では、カーブサイドピックアップに対応する独立の Apple 再販店が開いている所もある - Apple は、近くの店が何処になるかを教えてくれるロケーターを公開している。Apple Premier Partner を示す Premier タグを探すこと。何故ならば、多くの店は iPhone だけを売る携帯事業者だからである。
自宅にいようと外出中であろうと、MacBook と、iPhone と、iPad と、その上 Apple Watch にも、それぞれ別々の充電器を使わなければならないのは面倒だ。一つの充電器で複数のデバイスを充電できれば楽なのにと思う。それを実現するために出される製品は多くの場合パワーバンクと呼ばれる。これは基本的に、大型の携帯可能バッテリーに Apple 機器と繋ぐためのいろいろなポートが設けられたものだ。それに加えて、もしもそのパワーバンクがワイヤレス充電パッドとしても使えれば、なお嬉しいではないか!
そのようなタイプの複数デバイス充電器の一つを、私は最近テストしている。Eggtronic の新製品 Power Bar だ。これは Apple のあらゆるモバイル機器に対応している。白いレンガ状の外見で、パワーバンクとして MacBook や iPad を電源コードを通じて充電する。それに加えてワイヤレス Qi 充電ステーションとしても使え、iPhone や Qi 対応 AirPod バッテリーケースを置く場所が 2 つある。そして最後に、Apple Watch を充電する場所も設けられている。
この Power Bar は高い目標を持つが、価格も高くて $150 もする。いくつか欠けている機能や具合の悪い側面もあって目標に達していない感もあるが、全体的に私は良い印象を受けている。
ワイヤード充電
片方の端に、Power Bar は多目的の USB-C ポートを設けていて 30W Power Delivery を提供し、ラップトップ機やその他のデバイスを充電できる。ただし、それに対応した電源コードを用意しておく必要がある。MacBook や最近の機種の iPad Pro を充電するための USB-C to USB-C ケーブルと、iPhone、iPod Touch、あるいは旧型の iPad を充電するための USB-C to Lightning ケーブルは Power Bar に付属している。
Power Bar 自体はかなり高速で充電できる。これは Power Delivery テクノロジーのお陰だ。ただしそのためには十分にしっかりしたアダプタを使う必要がある。困ったことに、アダプタは付属していない。どうやら Eggtronic はあなたの Apple 製品に付属していたアダプタを使うことを前提としているようだが (30W またはそれ以上を推奨)、Eggtronic からも 30W 充電器が別売されていて追加の $29.99 がかかる。
ワイヤレス充電
パワーバンクにワイヤレス充電機能を統合した製品は Power Bar だけでなく他にも数多くあるが、細かな奇妙な点はいくつかあるものの、私がこれまで見た中でこれが最高だと言える。
Power Bar 上面に 2 か所ある iPhone および AirPod ケース用の充電スポットにはグレイの Qi ロゴが示され、デバイスを揃えて置くための役に立つ。ワイヤレス充電を開始するためにはさきほど述べた電源ボタンを押す必要がある。長押しせずに素早くタップしよう。青いバッテリー残量表示ライトの横に緑色のライトが 2 つあって、充電が始まると点滅する。
この 2 基の Qi パッドは iPhone のワイヤレス充電で可能な限り最速の 7.5W で動作する。ただし Eggtronic の説明書には警告が載っていて「2 台の Pro モデルを同時に充電することは保証の限りではありません」という。これは iPhone 11 Pro のことを言っているようだ。
Qi 充電機能があるということは、Power Bar が単なるモバイル製品ではなくて、他の Qi パッドと同じように自宅でデバイスを充電する目的に使うことも十分に意図しているという意味だろう。壁のコンセントに差し込んでおけばバッテリー残量の心配も要らない。けれども MacBook の充電については話が違う。第二のパススルー USB-C ポートが設けられていないからだ。
Watch の充電
さて、Power Bar 上面には 3 つ目の充電スポットもあり、これは標準的な Apple Watch 充電用パックだ。バンドによってはパックと Apple Watch の間の磁力リンクが物理的に妨げられることがあるので、Eggtronic は少々不格好な回避策を採用した。指の爪先をパックの縁の下に差し込んで、パックを上へ引き出さなければならないのだ。引き出されたパックはカチリと定位置に収まり、どんな種類のバンドが付いていても Apple Watch を乗せられるようになる。(私の Apple Watch Series 4 は Nike Sports Band を付けているが、パックを下げたままでも問題なく充電できた。)
Apple Watch の充電を開始する際にも、すぐに始まらなければ電源ボタンをタップする必要があるかもしれない。この点に関しては、Power Bar の挙動が少々首尾一貫せず紛らわしい印象を受けた。
結論
この Power Bar はある意味妥協の産物だ。MacBook や iPad Pro のバッテリーに電気を供給することはできるけれども、ノートブックグレードのパワーバンクと言えるレベルのパワフルさはない。その種の目的には Eggtronic の Laptop Universal Power Bank の方が適している。こちらには追加のポートもあり、しかも価格はたったの $89.90 だ。
Power Bar はその埋め合わせとして、ワイヤードとワイヤレス双方の接続を使って幅広い種類の Apple 機器を充電できるので、家庭でも旅行先でも多目的の必携品と言える。ラップトップ機を部分的に充電できるのはボーナス機能と考えるべきで、いざという時に使うために限るのがよいだろう。
私としては、Power Bar が第二の USB-C または USB-A ポートを備えていてくれたらなあと思う。それにまた、Apple Watch 充電用パックはボタンを押せばせり上がるようにして欲しい。それでも、私はこれを結構気に入っているので皆さんにお薦めしたい。ちょっと変なところもあって価格はかなり高いが、機能はしっかりしたものを提供している。
よくある通りに Applications フォルダの中へドラッグ&ドロップした後で ExactScan Pro を起動すると、他のアプリケーションの中からのスキャンを許すための TWAIN Bridge をインストールするようにと促してくる。私はインストールすることにしたが、以下のレビューでは ExactScan Pro の中からのスキャンのみを扱う。
起動を終えれば、ExactScan Pro は次のようなインターフェイスを呈示する:
VueScan では Basic、Standard、Advanced のレベルに分かれていてユーザーインターフェイスがとても複雑だったが、ExactScan Pro ではあらゆる機能がいつでも手に届くところにある。一連のタブの影に隠れて整理されてはいるけれども、全体的なレイアウトは VueScan のものに比べて分かりやすくで混乱の度が少ない。
VueScan のプロファイル管理は何となく後付けで追加したかのような印象を与えたが、ExactScan Pro はワークフローをユーザー体験の中心に据えて、メインウィンドウの左側のパネルの中でプロファイル管理のサイドバーを丸ごと提供する。このプロファイルのインターフェイスは Apple の設計ガイドラインに従っているので、あなたが施した変更はプロファイルが自動的に保存する。さらに嬉しいことに、Dock にあるアプリのアイコンを Control-クリックすればすべてのプロファイルにアクセスできる。私は ScanSnap Manager を使っていてこのシンプルな機能に大いに助けられた。いちいち ExactScan Pro のメインのユーザーインターフェイスに入らずとも素早くスキャンができるからだ。
ExactScan Pro にはさまざまの定義済みプロファイルが付属している。これらは、異なるワークフローの中のさまざまな設定をどのように使いこなすかを学べる実例としての役割も果たす。
最重要な機能は期待通りに働く
ScanSnap Manager や VueScan Professional と同様に、ExactScan Pro も今やパワーユーザーたちが期待するに至った機能のすべてを備えている。具体的には:
書類フィーダー対応 (スキャナーに備わっている場合)
複数ページの両面スキャンを PDF 出力
OCR 機能で検索可能な PD を作成
日付、時刻、シート番号、解像度に基づく柔軟なファイル命名パターン
空白ページ除去機能
トリミングと歪み補正
スキャンを電子メールに出力
スキャンを印刷
画像を Photos に保存
ExactScan Pro を使って、私は自分のワークフローに必要なものを ScanSnap Manager でやっていたように再現することができたので、これは使い物になる ScanSnap Manager の代替製品が手に入った。ようやく!
ExactScan Pro は ScanSnap Manager になかった他のオプションも提供する。そのうちいくつかは便利かもしれないと思うが、残りの多くは私にはたぶん無用のものだろう。例えば、ExactScan Pro には (VueScan Professional もそうだが) スキャナーに紙を差し込めば自動的にスキャンを始める機能もある。もしもあらかじめプロファイルを選択しておくことを忘れなかったなら、この機能はかなり便利だろうと思うのだが。
さらにまた、ExactScan Pro では後処理フィルターも設定することができる。例えば Brightness、Contrast、Gamma の調整もできる。これらのフィルターはすべてのスキャンに適用されるのだが、例えばたくさんの写真があってすべてが同一の編集の必要を有していたならばそういう機能も便利なことだろう。より高性能の写真編集ソフトウェアは一般的にそういった感じのバッチ調整の機能を提供しているけれども、Apple の Photos は提供しておらず、Photos ユーザーにとって ExactScan Pro のこの機能が魅力的になる可能性はあるだろう。
奇妙な挙動と特異性
ExactScan Pro は公表通りの動作をしたし、私の ScanSnap S1300 を使えるようにしてくれはしたけれども、VueScan Professional で経験したのと同様に、ScanSnap Manager で見たこともなかった奇妙な挙動に驚かされることもあった。だからと言って交渉決裂の原因となるほどではないが、非常に便利で機能的ではあるものの ExactScan Pro はやはりまだ ScanSnap Manager の域には達していないと思わされた。
ExactScan Pro はトリミングと傾き修正の機能を Media Detection ポップアップメニューに組み込んでいる。このメニューを None に設定しておくと、白い背景であったはずの私のテスト用書類が、何らかの色に染まって仕上がることになる。色あせた感じではあるが、本来の色の白ではない。
Media Detection を Auto Crop and Deskew に切り替えるとその背景色がなくなる。本来の書類と同じ白に限りなく近いのが見て取れる。トリミングや傾き修正と何の関係もないはずだが、なぜかそうなっているように見えて、そのこと自体が厄介な問題だ。
奇妙なことに、私が初めて Auto Crop and Deskew のオプションを選んだ際に、初めてスキャンしたページがひどく歪んでしまった。紙は真っ直ぐに差し込んだのだが。けれどもこの挙動は例外的なものだった。ExactScan Pro はたいていの場合正しく動作したのだが、それでも一度限りの問題という訳でもなかった。ExactScan Pro には "De-skew based on page content" というチェックボックスがあって、これをチェックすると時には事態が好転したが、時には悪化することもあった。
いずれにしても ScanSnap Manager は、私の知る限りいつでも正しく動作した。だから、私はこうやって ExactScan Pro を使っていて何となくフラストレーションを感じざるを得ない。
JPEG を印刷できない
私が気付いたもう一つの風変わりな問題は、これは再現可能な問題だが、スキャンのフォーマットを JPEG に設定した状態で Print With チェックボックスでスキャンをプリンターへ送るように設定すると、「書類から印刷のためのページが選択されませんでした」というメッセージが出る。けれどもフォーマットを PDF に設定すると、問題なく印刷される。
理想的でない点がもう一つある。それは、JPEG としてスキャンし Open With を Mail を使って開くように設定した一連の写真を ExactScan Pro が扱う際の挙動だ。多数の写真をスキャンしてそれを一通の電子メールメッセージに添付したい場合にはそうするだろう。スキャンされた写真が全部まとめて一通の電子メールメッセージに添付されるものだと私は思っていた。ところが、おそらく ExactScan Pro が個々の写真の両面をそれぞれ別々の JPEG ファイルにしたためなのだろうか、一つ一つの JPEG をそれぞれ別々の電子メールメッセージに添付してしまった。
それから私は ExactScan Pro の Preferences ウィンドウの奥深くに隠されたチェックボックスに "Merge files in one batch" (一つのバッチのファイルを統合) というものがあることに気付いた。残念ながら、これにチェックを入れても結果は変わらなかった。
幸いにも、印刷の場合と同様、スキャンのフォーマットを PDF にすれば期待通りの挙動になった。こうすると複数ページの PDF が作成され、その一つのファイルが一つの電子メールメッセージに添付された。
結論: Catalina へ踏み出すか?
こうした特異な点にはイライラさせられるけれども、問題は簡単に回避できるものだし、全体的に見れば ExactScan Pro は非常に有用なスキャンのための解決策だと私は思った。一番重要なのは、ScanSnap S1300 が使えなくなる事態に陥ることなく Catalina にアップグレードできる日がようやく訪れたのかもしれないということだ。
Apple が Logic Pro X 10.5 をリリースした。このプロフェッショナル向けオーディオアプリへのメジャーなアップデートで、プロフェッショナル版の Live Loops を追加し、サンプリングのワークフローを設計し直している。Live Loops 機能を使えば、ループ、サンプル、あるいは録音したものを使いグリッドの中でセルを配置したりトリガしたりして音楽を新しい自由造形で非線形な手法で作成できる。また、iPad や iPhone の上で無料の Logic Remote アプリを使って、Multi-Touch ジェスチャーを通じて Live Loops や Remix FX を実行できる。
The Pixelmator Team が画像編集アプリ Pixelmator Pro のバージョン 1.6.2 をリリースして、画像レイヤーをそのレイヤースタイル、カラー補正、エフェクト、その他の非破壊機能を保持した状態で入れ替えられるようにする Replace Image 機能 (Command-Shift-R) を追加した。今回のリリースではまた、多数のキーボードおよびマウス操作のショートカットを新設または再割り当てした。具体的には:
Apple は今年、大多数の実店舗を休業するという前例のない一歩を踏み出した。(2020 年 3 月 14 日の記事“COVID-19 に対応して Apple は中国以外の全ての店舗を休業”参照。) そして今、Apple はそのうち 100 店舗近くを再開し、Apple の Apple Retail + People 担当 Senior Vice President の Deirdre O'Brien が公開書簡を発表して、開店に伴う Apple の予防措置のあらましを述べた。開店は近隣の COVID-19 蔓延、短期および長期の傾向、地方および国の機関による勧告を評価した後にのみ実行される。Apple は同時に入店できる人の数を制限し、従業員にも顧客にもマスクの着用を義務付ける。Apple は必要とする顧客にマスクを提供し、入り口で体温チェックも実施する。他の小売店で見られたよりは理解ある態度を Apple の顧客たちが示すことを願いたいものだ。
O'Brien は Apple がこれまで Genius Bar のみで実施していた1対1の個別サービスを店内全てで実施するように方針を改めると述べた。現時点では私たちもまだすぐに Apple Store に立ち寄る気にはならないが、もしもお持ちの製品が壊れたら、Genius Bar に行くのが素早く修理してもらえるための最良の道かもしれない。Apple は Find a Store ツールを使って近隣の店舗が開店しているかどうか確かめることを勧めているが、Michael Steeber の Apple Store 再開状況 Google Map の方が便利かもしれない。