今日の WWDC で、淡々とした語り口から始めつつ猛烈な加速で勢いをつけて、Apple はそのエコシステムを根底からひっくり返してみせた。まず発表されたのは Mac の Intel から離れての移行と、そして Mac OS X 以来最も徹底的なデザイン変更が施される macOS であった。iOS 14 で Apple は Home 画面を考え直し、Google の Android から借りてきたアイデアをたくさん取り入れた。iPadOS 14 はそれらの機能を取り込むとともに、Newton 以来世に出ていなかったレベルの手書き文字認識機能を追加した。一方、watchOS 7 は睡眠追跡と、共有可能な文字盤、手洗い支援機能を Apple Watch に導入した。今週注目すべき Mac アプリのリリースは DEVONthink 3.5.1、Lightroom Classic CC 9.3、Fantastical 3.1、Nisus Writer Pro 3.1、Microsoft Office for Mac 16.38、PDFpen と PDFpenPro 12.1、それに Carbon Copy Cloner 5.1.19 だ。
WWDC 2020 キーノートで、Apple は Mac プロセッサ移行の噂にようやく終止符を打ち、Apple は将来の Mac 用に ARM ベースのチップを設計していると具体的に明言した。予想に違わず、Apple はこの動きをワット当たり最高の性能を手にし、Apple のカスタム技術をサポート、そして全ての Apple 製品に亘って共通のアーキテクチャーを持つためだと説明した。
第一に、Apple は自らの全ての macOS アプリを Apple シリコンにネイティブとなるよう書き直したとわざわざ断った。これにはプロ向けアプリ、Final Cut Pro や Logic Pro の様なものも含まれる。キーノートデモを通してのアプリの性能には全く問題はなかった。そして、同社はキーノートの最後の部分で、その前の部分も Apple シリコンを使った Mac 上で、恐らく A12Z-powered DTK ハードウェアであろう、走っていたと認めただけだった。
Intel と Apple プロセッサ用に別々のアプリというのは理に適わないので、Apple は Universal 2 というものを出してきた。これは、一つのアプリ用のコードの両方のセットを一つのファイルに統合するというものである。Apple が Intel 移行の時に使った名前を再利用したのは少し驚きではあった。当時、"ユニバーサル" アプリは PowerPC と Intel コードの両方を含んでいた。Panorama X の開発者である Jim Rea が我々に語ってくれた所によると、ユニバーサルアプリにおいては大きさは問題にならないと言う。何故ならば、プラットフォーム間で異なるマシンコードは通常近代のアプリの全体の大きさに対しては小さな寄与しかしていない、とりわけ、画像、メニュー、ヘルプ書類、等々に比べれば、ということである。いずれにしろ、我々が想像するのは、Intel-based Mac と Apple シリコン使った Mac との間でブートドライブを途切れることなく切り替えることは出来ないであろう、或いは全く出来ないかも知れないということである。
では、既存のアプリはどうであろうか? Intel 移行時には、これらは Rosetta 翻訳環境でサポートされた。それは以前のアプリの PowerPC コードを Intel-based Mac 上で走るよう翻訳するものである。これは、2006 年前半の Mac OS X 10.4 Tiger に含まれて最初の Intel-based Mac と共に出荷され、そして 2011 年の半ばに出荷された 10.7 Lion 迄オペレーティングシステムの一部として、5年に亘って存在した。
Universal 2 と同じように、Rosetta 2 は、今年後半に macOS Big Sur と共に出荷され、既存の Intel ベースのアプリを Apple シリコンを持つ Mac 上で走らせられると Apple は言った。Rosetta 2 は既存のアプリをインストールする時に翻訳するので、起動する度に余分な負荷をかけるわけではない。アプリの中には just-in-time コードに依存しているものもあるが、それらに対しては、Rosetta 2 は動的な翻訳をその場でこなす。Apple は Rosetta 2 はユーザーには完全に透過的だと言っている - 皆さんはそれが走っていることに気づかないはずである。
Apple によれば、性能は "素晴らしい" と言う。Apple の経営陣がそれ以外のことを言うのは想像しがたいが、Autodesk の 3D モデリングアプリ Maya や Shadow of the Tomb Raider ゲームのデモは両方とも良く走っていた。もっとも、ストリーミングの限界を考慮すれば、本当にそうであったかは分からない。では、同じことが全てのアプリにも言えるであろうか? そして、その性能は同等の Intel-based Mac 上で走らせた場合と比べるとどうなのであろうか? その答えは、もう少し待たなければならない。
仮想化はどうであろうか? Apple の経営陣は、Apple シリコン搭載の Mac は仮想化もサポートすることにも忘れることなく言及し、ウィンドウに Linux が走る Parallels Desktop を示すことまでした。彼らは Linux については二度ほど言及したが、開発者とのからみで (結局の所、これは WWDC である)、Boot Camp や Microsoft Windows の仮想化については一言も触れなかった。世の中には ARM 用の Windows は存在するし、Parallels や VMware は間違いなくそれをサポートするであろうが、それには多くの制約が付いてくる。
ちょっと待って、もう一つある。ええ、その通り、Steve Jobs の言い草を借りたつもりである。DTK ハードウェアの A12Z チップの素晴らしさは、それが現行の iPad Pro を走らせているチップそのものだと言うことである。つまり、全ての iPhone と iPad アプリは Apple シリコンを持つ Mac 上でネイティブに走ることが出来るはずである。このことはキーノートでも簡単に触れられたが、私はこれが大きなセールスポイントになり得ると思う。iOS 及び iPadOS アプリの多くは Mac 上では意味をなさないが、意味をなすものも沢山ある。Apple はそれらを独立したウィンドウとして、小さな Mac アプリの様に、示したが、私にはそれらを Mac のメニューバーに置かせてくれるユーティリティの存在が思い浮かべられる。クリック一発でアクセス出来るではないか、ふーむ...
スケジュール
Apple シリコン搭載の Mac を買いそしてアプリがどの様に走るか見られるのは何時になるのであろうか? Apple は最初のその様な Mac は 2020 年の末までには出荷されると言ったが、どの製品群になるのかについての詳細は明らかにしなかった。
それは低価格帯ラップトップであろうとの推測はあるが、キーノートを通しての A12Z-based DTK ハードウェア上での (そして 6K Pro Display XDR 上での) デモを見ていると、多くはプロ指向のものであった。従って、Apple が DTK Mac mini を公式の Apple シリコン搭載の Mac mini として出すことも考えられる。Apple はそれに伴い新しい名前を考えつくかも? 12 月中旬には、答えが見えるかも知れない。もし Apple のこれ迄の "年末までに" の約束が今回も守られればの話だが。
Apple によれば、移行全部を終えるには2年かかるという。我々の解釈は、"その時点で、現行のラインナップにある全ての Mac は Apple シリコンに基づいている" と言うことである。キーノートの中で、Apple 経営陣は、同社は Intel-based Mac 用の macOS を "この先何年も" サポートし新しいバージョンをリリースしていくことを敢えて強調していた。加えて、Apple には "開発中の新型 Intel-based Mac がある" と言う。従って、この先 3-5 年間のあなたのニーズを満たしそうな Intel-based Mac が今あるのであれば、Intel-based Mac を今買うのを避けるべき理由は何も見当たらない。
このスケジュールは、PowerPC から Intel への切り替えよりも少し長い。Steve Jobs はそれを 2005 年の WWDC で発表し ("Apple が Intel プロセッサに移行" 6 June 2005 参照) そして Intel プロセッサ搭載の新型 iMac と MacBook Pro を翌年の Macworld Expo で披露した ("Intel ベースの iMac と MacBook Pro、予想より早く出荷" 16 January 2006 参照)。もし私の記憶が正しければ、Apple のラインナップにある全ての新型 Mac は 2006 年末までには Intel プロセッサを使っていた。
Mac Pro と iMac Pro が Apple シリコンへと移行するのにはもっと時間がかかるかも知れない。何故ならば、それらの販売量は少なく、Apple にとっては主力製品の移行の方がより重要だからである。
良い動きか?
これは Apple 側から言えば良い動きか? 間違いなく。それは、Apple がキーノートで示唆したようには継ぎ目のない移行にはならないであろうし、Apple がやること全てに文句のある人は嬉しくないであろうが、彼らは決して満足しない人達である。
しかし、技術が留まることは決してないし、David Shayer が最近 "ARM-Based Mac の正当性" (9 June 2020) で書いた様に、Mac を Apple シリコンに移行させることは、同社により高い利益とそのサプライチェーンに対するより大きな統制力を与える。同時に、我々ユーザーにもより高い性能と、全ての iPhone と IPad アプリのお陰で遙かに多くの能力をもつ Mac を与えてくれるであろう。
Apple の Software Engineering 担当の上席副社長としても知られ、他の人には "Hair Force One" として知られる Craig Federighi が、今年の Worldwide Developer Conference キーノートの後半に、次期バージョンの macOS, macOS 11.0 Big Sur と呼ばれる, に盛り込まれる変更の要旨を駆け足で披露した。
見た目と音
長年の Mac ユーザーに最も目につく変化は、Big Sur の改訂された Finder インターフェースであろう。無くなったのは一定の濃さと触感で存在してきたグレイのメタル窓枠だが、別の言い方をすれば Mac が最初にカラーになって以来の変化とも言える。新しい Finder は、iOS/iPadOS の Files アプリからデザインを借り、タイトルバーとツールバーの両方を無地の白色背景 (或いは、ダーク背景の選択肢もある) に表示する。他のウィンドウ機能は違った視覚兆候に依存する。例を挙げると、Finder ウィンドウサイドバーで、これはこれ迄になく透けている。
サイドバー全般が、全ての Apple のアプリでデザイン変更を受けているが、その目的は、乱雑さを減じそして機能性を向上させることである。Finder ウィンドウはまた、簡素な枠づくりのお陰で、より緩やかに湾曲しており、乱雑さが減っている様に見える。同様に、Apple は Big Sur の Dock にも手を加え、より透けるようにし、画面の底から少し上げて浮かして iPadOS の様にしている。この画面の縁からの分離が、Dock を左や右に配置することを好む人達にも当て嵌まるのかは、分からない。
Apple はまた Dock 内の (そして Finder ウィンドウでも) アイコンのデザインも見直した。 陰影や色使いが微妙に強化され、3次元性への回帰となった。多くのアイコンはこの3次元性を偉大な Anti-Skeuomorphism Revolution (反スキューモフィズム革命) の中で失っていた。それが起こったのは、iOS では version 7 で、直ぐ後に Mac にも移行した
Big Sur は、あなたの目だけではなく耳も喜ばせたいと思っている:Apple はそのシステムサウンドもアップデートしたと言っている:聞いたことがあるように聞こえるかも知れないが (以前の音のスニペットに基づいている) 完全に新しく生成されたものである。
Center の強化
macOS には前から画面の右側の裏に隠れていてユーザーが全く予期しない時に飛び出てくる隠れたインターフェース項目がある:Notification Center である。そこには、最近受け取った通知が並び、そして有用なウィジェットもサポートする。例えば、カレンダーや天気ウィジェットで、これらはこれからの予定や雷雨を知らせてくれる。
どれぐらいの Mac ユーザーが Notification Center に大きく頼っているかは我々には分からないが (我々の多くはそうではない)、Big Sur は Notification Center の能力を多くの点で強化して、iOS が提供するものに近づいたと Apple は言っている。
まず、Big Sur の通知は双方向のやり取り能力が増え、幾つかの通知では直接行動が取れる。例えば、通知を長押しすると更なる情報がもたらされたり、Mail 通知では、返信作業を始められる。大分前からそう出来るようになっていたものもあるが、この改善が人を引きつけるかどうかは見てみたいと思う。次に、iOS でと同様、通知は今やスレッドやアプリでグループ化されるので、Slack によって乗っ取られてしまった Notification Center の混乱に多少の秩序をもたらしてくれるだろう。もし望むなら、この機能をオフにすることも出来る。
Notification Center で使えるウィジェットも大幅に増えた。Apple は App Store にサードパーティ開発者が自らの Notification Center ウィジェットを並べられる専用の区域を設置した。そして、iOS 14 でと同様、これらのウィジェットには色々な大きさが用意されているので、自分のニーズや Mac の画面サイズに合わせてNotification Center をより良く整理出来る。
Notification Center と共に、Apple は Control Center も iOS から持ち込んだ。これは多くのメニューバー項目を一カ所にまとめられるので、System Preferences を開かずにそれらにアクセス出来る。iOS でと同様に、欲しい制御子だけで Control Center をカスタマイズし、追加の選択肢に対しては制御子を掘り下げるということも出来る。より手早くアクセスするため、最もよく使うメニュー項目をメニューバーの上部にピン止めすることも出来る。
Big Sur の変更はどれぐらい大きいのか?
長年に亘って、Apple は macOS のリリースに対して "チクタク" 手法を取ってきた。Leopard と Snow Leopard, Lion と Mountain Lion, Yosemite と El Capitan, Sierra と High Sierra の様に。しかしながら、その流れは Mojave と Catalina で途絶えた。そして、Big Sur も、以前のバージョンの単なる改良以上の独立したリリースという流れを引き継いでいる様に見える。
一番明らかなのは、Apple が漸進的なリリースを暗示する Catalina に関連した名前を選ばなかったことである - Big Sur は California の Central Coast の山間地帯である。Avalon ももはやこれまで、これは Catalina Island の都市の名前で、我々が投票したい Catalina に関連した名前であった。
Big Sur のアプリや関連したエコシステムにおけるユーザーに向けた変更の大部分はそれ程大きくないが、開発会議における巨大な出し物を考えれば驚くには当たらない - Apple シリコンへの切り替えである (Adam Engst の記事 "Mac、Apple シリコンで ARM へ移行" 22 June 2020 参照) Apple は Big Sur のアプリの全てを Apple シリコンのために再コンパイルしなければならなかった。同社はそれは簡単だと暗示していたが、それでも macOS と共に出荷されるアプリ全てを考えれば、それは大変な作業量である。
そして、勿論のことだが、最も重要な変更は Big Sur の内部にある:Apple のカスタムチップ上で走るのに必要なコード、既存のアプリをサポートするのに必要な新しい Rosetta 2 翻訳環境、そして Intel ベースのアプリ用のコードと Apple シリコン用に書かれたアプリを一つのパッケージに纏める Universal 2 方式である。
Big Sur が今年後半に出荷される時、それがきちんと働くことは必須であり、とりわけ、Apple シリコンを搭載する最初の Mac 上で、それが何であれ、きちんと動くことが重要である。Catalina はこれ迄も問題の多いリリースであり、我々が次の macOS 開発の年に向かっている時にあっても、Catalina へのアップグレードを引き続き心配する人達の声が絶えない。Catalina を完全に飛び越し、Big Sur に期待をかける人は沢山いるであろうから、我々としては、Catalina の時よりも Apple が Big Sur の試験と磨きをかけることにしっかりした結果を残すことを期待したい。
将来、私たちが再び楽しみのために旅行できるようになれば、旅行会社と提携して作成される新しい Apple Guides がショッピング、レストラン、文化、娯楽などいろいろな提案をしてくれる。また、自分でプランを作成してそれを知人たちと共有することもできる。私の経験では、旅行の準備で一番楽しい方法は地上からの眺めを見ることだ。いくつかの都市で、Apple は現在、都市の街路上からインタラクティブな 3D 360 度の画像をパンして見回すことができるようにしている。
Safari は近年、他のどの macOS 用の Apple 製アプリに比べても断然多くのアップデートを受けてきた。主として内部的な改善を継続的に受けて、とりわけ望ましくない追跡や広告テクノロジーの標的となることを避けるようにしてきた。Big Sur ではむしろプライバシーに関してより深く切り込もうとするが、新しい種類の機能拡張への対応を追加し (と言うよりもその復活を歓迎し)、また数多くの地味なインターフェイス変更も組み込んでいる。
Safari における Apple のプライバシー機能は、広範囲に及ぶものだが大体において隠されている。私の著書 Connect and Secure Your iPhone and iPad の多くの部分がそれらの機能のすべてを切り分けてどのように働くかを説明している。実際にそれらの機能が活動しているところを見る方法はほとんどないからだ。Big Sur で、Apple はプライバシー報告機能を追加したので、あなたに代わって Safari がどんなアクションを実行したのかを理解できる。
Safari は今回、パスワード漏洩に関するまだ開示されていない追跡データベースを統合しており、パスワードが Safari に保存されたアカウントが公に知られたデータ漏洩に結び付いていれば警告を出す。近年何十億件ものアカウント記録が暴露され、私たちがしないようにとお勧めしていても、アカウントを横断してパスワードの再利用をしている人も多い。Safari は、漏洩で見つかったパスワードを更新するためのツールも含んでいる。(Apple は 1Password と同じくオーストラリアのセキュリティ研究者が運営している取り組み Have I Been Pwned による膨大なデータベースを利用しているのかもしれない。) 新しい Safari はまた、保存されたパスワードを Chrome から読み込むこともでき、ブックマークやブラウズ履歴を読み込むこともできる。
Big Sur で、Apple は Safari へのサードパーティ製機能拡張に対する方針をもう一度変更した。2014 年に始まった同社の最初の公式システムは JavaScript とウェブテクノロジーに依存していて、Objective C で Mac アプリを開発している人たちよりも広範囲な層のプログラマーたちからアクセス可能なものであった。けれどもセキュリティやその他の理由で Apple は 2017 年にこのやり方に制限を加え始め、2019 年 9 月にリリースされた古い macOS リリース用の Safari 13 で、またその次の月に出荷された 10.14 Mojave の一部として、Safari 機能拡張を完全に取り除いてしまった。
Big Sur で、ウェブ機能拡張が復活する。そして、どうやら以前より良いものになるようだ。Apple によれば、他の3つのメジャーなブラウザ、つまり Chrome、Firefox、Edge で使われている共通の仕様を採用していて、それらのブラウザ用の機能拡張を開発した人たちが簡単にそれを macOS 用 Safari に持ち込むことができる変換ツールを提供する予定だという。(Safari 14 は Mojave でも、またそれより古い互換な macOS リリースでもこれらの機能拡張に対応するという。)
Apple は Safari 用のネイティブな機能拡張も引き続きサポートし、Mac App Store に別途セクションを設けてそれらにスポットライトを当てる。現状では、機能拡張は他のソフトウェアと混ざって置かれており、見つけるのが困難だ。これらのネイティブな機能拡張はウェブ機能拡張に比べてより高度な機能にアクセスでき、App Store にある他のあらゆるものと同様に Apple による審査プロセスを経なければ提供されず、暗号化署名が入れられており、Apple のみによって供給される。
機能拡張がデフォルトで至る所で働くようにする代わりに、Big Sur の Safari は機能拡張をサイトごとのコントロール下に置く。サイトごとに機能拡張の動作に許可を与えて、ポップアップウィンドウ、ダウンロード、位置情報獲得などを制御する。これにはあなたがその機能拡張にどのようなアクセスを認めるかを説明するポップアップウィンドウも含まれていて、現在は Safari のサイト環境設定のみで選択できるようになっている。機能拡張への許可、例えば位置情報の許可は、一日限り、または永遠に認めることもできる。環境設定を通じてアクセスを無効にすることもできる。(具体的にどのように設定するかはまだわからないが、特定の機能拡張をすべてのサイトで承認するようマークすることも可能なようだ。)
私のように普段 Safari のウィンドウはたった一つにしてその中に何十ものタブを開いて使っている人のために、Big Sur では Safari タブの上にポインタをかざせば隠れたページのプレビューが手早く見られるようになる。また、Safari はタブの表示をより効率的にし、一つのウィンドウの中で以前より多くを一度に見られる。Apple は Big Sur の発表で、タブの中のファビコンの見栄えを大いに宣伝した。つまり、Location フィールドの中に各ウェブサイトが小さなロゴとして表示する、ごく小さなアイコンだ。けれどもこれは Mojave にもあった機能で、ただデフォルトでオフになっていた。私の知る限り、今回は単純にオンになるようだ。
ベータ版のリリース時点で興味深い新機能として興味深かったのが、Safari 内部でページを翻訳する機能だ。サードパーティのサイトを訪れたり、テキストをコピーしてからペーストしたりする必要がなくなる。基盤の HTML コードの中でそのページがあなたのオペレーティングシステムで設定された言語とは違う言語で書かれていることが示されている場合、翻訳アイコンが表示される。クリックすれば、そのページが英語、スペイン語、中国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、ブラジルポルトガル語のいずれかに翻訳される。
その他のアプリへの種々雑多な改良
Apple は他のアプリも忘れていた訳ではない。もちろん、Big Sur がいずれリリースされる頃までには、アプリとその変更点のリストもずっと大きなものになることだろうが。
Apple Arcade と Game Center: Apple Arcade 購読者には、このサービスがかつてないほど緊密に macOS に統合される。ゲームの全カテゴリーを一覧して、並べ替えたりフィルター分けしたり、Game Center で友人たちともっと深くやり取りしたり、達成表、進展、目標、節目を調べたりできる。今回から Game Center にはダッシュボードが含まれ、これが Arcade ゲーム内部にも登場する。
Music と Podcasts: Catalina で新しく登場した Music アプリは、Big Sur で調整を受けて Listen Now を追加した。ここに、音楽やインタビューを見つけたり聴いたりするための数多くの異なる機能が一か所にまとめられる。Apple によれば検索機能がアップグレードされて、あなたが聴いているものに応じてさらにカスタマイズされた検索結果が示されるという。Podcasts にも同様の機能が追加されて、次に何を再生するかの助言をしたり、フォローしているポッドキャストにまだ聴いていない回があればそれを見つけたりできる。Podcasts には編集に関する提案機能も組み込まれる。
Reminders: リマインダーを人々に当てはめたり、リマインダーをいつどこにしまうべきかについて過去のリマインダーに基づいたスマート提案を得たり、リストで絵文字やその他の記号を使ったり、Mail から提案を取り込んだり、スマートリストを構成したりできるようになる。また、Apple は Big Sur でここでも検索機能を改良した。
FaceTime: 聴力に問題のある人たちのコミュニティーを考慮して、FaceTime は Group FaceTime 通話の参加者が手話を使っている場合にそれを認識し、その人の映像の長方形を大きくする。
Weather: Apple が機械学習による天気予報の会社 Dark Sky を買収したことの成果がここに見られる。一時間以内の降雨・降雪予報の機能 (米国のみ) が追加されたからだ。Weather ウィジェットには次の日が暖かいか寒いか、また湿気が多いかの予想が表示される。米国、ヨーロッパ、日本、カナダ、オーストラリアでは気象警報を出す機能も追加された。
Spotlight: Spotlight は大いに愛されつつも悪評高いこともある機能だ。すべてのテキスト、ファイル、フォルダ、その他あなたのドライブ上にあるあらゆるものを検索し、加えて天気、スポーツ、一般知識、その他の外部情報まで持ち込める、有益な存在だからだ。けれども往々にして動作がのろのろしている上に、検索結果が勝手気ままに提示されるように感じられることも多い。Apple は Big Sur の Spotlight が「かつてなかったほど高速」で、表示される結果も効率化されると約束する。Spotlight の内部で Quick Look を使えるようになり、ファイルの内容をプレビューしたり、PDF のいくつかの様相の管理、例えば署名を入れたりさえできる! Spotlight は Safari、Pages、Keynote、その他のアプリの中でデフォルトの検索テクノロジーとなる。
Home と HomeKit: Home アプリは電球の順応コントロール機能で日の目を見る。時刻に応じて照明の色を変えたり、一日を通じた色温度の自動調整 (言わばスマート電球の Night Shift) をしたりできる。また、Home はあなたが Photos で識別した人の顔を互換な監視カメラや玄関カメラの映像と照合して、人物の判定ができる。HomeKit Secure Video に対応したカメラならば、フルのカメラ表示の内部に特定のアクティビティゾーンを設定して通知に使ったり、ビデオキャプチャに使ったりできる。それからまた、Apple は Home アプリに再編成を加えてアラートや状況変化の一番上にグラフィカルなダッシュボードを提供するようにした。
その他 Big Sur での変更点寄せ集め
最後に、Big Sur で導入される多種多様な拡張のいくつかをまとめておこう。
プライバシー: Apple はいつも、好んでプライバシーの改善点を強調する。Mac App Store では開発者が自らのアプリのプライバシー慣行の詳細を提供することが義務付けられ、あなたがそのアプリを購入する前にその詳細情報が標準的な方法で表示される。これはApp Store が iOS 14 でするのと同じことだ。Apple は開発者たちが自ら報告した慣行に依存することになるが、どの程度 Apple がうまくそれを実現できるのか、見守りたいところだ。果たして私たちは、そのことをすぐ無視するようになってしまうのだろうか。ちょうど、ソフトウェアのライセンスに同意する前に EULA の文章を全部読む人など誰もいないように。
バッテリーの状態: Apple は Big Sur で Optimized Battery Charging 機能を実施するが、この機能が初めて登場したのは 10.15.5 Catalina においてだ。(2020 年 5 月 26 日の記事“macOS 10.15.5 アップデート、バッテリー状態管理を追加”参照。) それでもこれは素晴らしい機能だ。あなたの使用パターンに合わせて充電を調整することにより、毎回容量一杯まで充電するのに比べてバッテリーの消耗の度合いが減るからだ。
より素早いアップデート: Big Sur はソフトウェアアップデートを主として再起動の前にバックグラウンドで処理するので、完了するために必要となる時間が少なくて済む。それをするためにシステムボリュームを暗号的に署名するが、これはシステムを読み出し専用としてユーザーデータと分離させた Catalina でのやり方に比べれば一歩前進だ。このデジタル署名により、ファイルが正確に期待通りの場所にあることをアップデータが確信でき、現在のシステムが使用可能な状態で動作を続けているままの状態で効果的にアップデートをすることが可能になる。このことにより、システムがアップデートしている間ずっと進行状況バーを見つめている時間がかなり短縮されるはずだ。
AirPods デバイス探知: Apple は AirPods と AirPods Pro が同じ iCloud アカウントにリンクされたすべてのデバイスの間で自動的に切り替える機能を大幅に改善した。同じことが、H1 チップを備えたすべての Apple 製および Beats 製ヘッドフォンにも言える。Big Sur ではどのデバイスがオーディオを AirPods にストリーミングしているかを示すバナーが表示される。
Siri: Apple は Siri がより賢くなると主張して、従来は幅の狭い特定の質問にしか答えられなかったところを、より多種多様な内容の広範な質問に答えられるようになると述べた。Apple が挙げた例では、Siri は "How do hybrid cars work?" (ハイブリッド自動車はどうやって動くの?) とか "What causes seasons?" (季節はなぜあるの?) とかいった質問にも答えられるという。とにかく、Siri が信頼性をもって働くということで良しとすべきだろう。
購読と Family Sharing: すべての App Store で、サードパーティ製のアプリの購読を Family Sharing で共有できるようになる。従来、Apple は参加しているアプリ (つまり大多数のアプリ) で購入の共有を許していただけで、購読やアプリ内購入は除外されていた。Apple が開発者たちに対し一度きりのアプリ購入価格の代わりに繰り返し得られる購読を強く推してきたことを考えれば、アプリ内購入が共有できないことがとりわけ問題であった。
Apple によれば Big Sur は“今秋”出荷されるという。2020 年 7 月に公開ベータ版が出る。通常通りに 9 月か 10 月の出荷が予想されるところだが、Catalina で見られたような品質管理の問題を (2019 年 10 月 21 日の記事“iOS 13 と Catalina がバグだらけな6つの理由”参照) Apple が解消済みであることを心から願いたいものだ。
この App Library は最後の Home 画面として呈示され、一つのスクリーン上にあなたのすべてのアプリを表示する。それらは Suggestions、Recently Added、いくつかのカテゴリーなどのタイルに分けて示される。個々のタイルの中ではアプリがアルファベット順にリストされる。それらのアプリを手軽に Home 画面に追加したり、要らなくなれば Home 画面から取り除いたりできる。私の予想では、きっと多くの人たちが自分のお気に入りのアプリを置いておく Home 画面を一つか二つ作り、それ以外のものはすべてその次の App Library に入れておくようにするのではないかと思う。これはまさに Home 画面で長年の懸案であった改善がやっと実現した訳で、Google にも物事を正しくやり遂げられることはあると認めたと解釈してよいだろう。
Android との類似点はそれだけではない。真の意味の Home 画面ウィジェットが iOS 14 で到来し、それをアプリのアイコンの代わりに使うことができる。ウィジェットは引き続きデフォルトで Today 表示 (Home 画面から右へスワイプ) に存在するけれども、それをさまざまのサイズや形で Home 画面に追加できるようになる。Apple が盛り込んだユニークな点は画面の一番上にある Smart Stack で、ここでスワイプして複数のウィジェットをコンテクストに基づいて巡ることができる。
Siri と翻訳
Siri は動作のしかたがかなり大きく変わる。ここでもまた、変更点のいくつかで Apple は Google からアイデアを借りた。変更点の多くは内部的に起こる。例えば、報道によれば Siri は一年前に比べて 20 倍も多くの事実を知っているのだという。
けれどもフロントエンドでは、iOS 14 の Siri はこれまでほどあなたの邪魔をしなくなる。いちいち "Hey Siri" と言わずとも Siri に直接話しかけられるようになるが、Siri はもはや全画面を占領したりしない。Voice Control 機能と同様、デバイスに話しかけるだけで画面上にある要素とやり取りできる。
でも最も印象的な改善点は、大都市での自転車用の道案内だ。当初は New York、Los Angeles、San Francisco で実現される。標高差、道路の混み具合、さらには階段の存在まで考慮される。また、Maps には電気自動車用の特別な道案内機能も加わり、現在の充電状態を考慮しつつ充電のために止まれるように道順を調整できる。残念ながら、これは自動車自体に組み込まれる必要がある。
Apple の車内用 CarPlay システムも大幅なアップデートを受けて、駐車場ガイド、EV 充電ステーションへの道案内、さらには手早く食べ物の注文までできる。けれども最大の変更点は、自動車のキーを iPhone に置き換えさせようとする Apple の取り組みだ。iMessage でキーを共有したり、遠隔でキーを無効化したり、さらにはティーンたちのために運転できる地域を制限したりさえできる。ただ残念ながら、この機能も自動車自体に組み込まれる必要があって、最初に実現するのは来年に発売される BMW の 5-Series だ。(どうすれば Adam を説得して BMW 5-Series の購入をビジネスの必要経費だと認めてもらえるだろうか?)
Apple Pencil のファンは、大いに楽しみにしてよいだろう。iPadOS 14 の看板機能として Scribble がある。これは、新しい手書き入力機能に Apple が付けたマーケティング用の名前だ。どんなテキストフィールドの上でも Apple Pencil を使って手書きでき、Scribble があなたの手書きをテキストに変換して入力してくれる。また、単語の上に線を引いてそれを消したり、丸を書いてそれを選択したりできる。
App Store アプリは標準化されたプライバシーカードを持つようになり、Apple はこれを食品の栄養成分表示に例えている。ここに、そのアプリがどの程度あなたのプライバシーに影響を与えるかが明確に説明される。アプリがマイクロフォンまたはカメラを使用中には新設された録音・録画インジケータが画面の一番上に表示される。アプリで共有される位置情報を正確な位置でなくおおよその位置のみにするというオプションも新設され、開発者たちにはユーザーが既存のオンラインアカウントを Sign In With Apple にアップグレードできるようにする手段が与えられる。
AirPods
AirPods Pro が iOS 14 で大幅なアップグレードを受け、空間オーディオが実質的にサラウンド音響をシミュレーションし、それをあなたがいる位置に応じて調整する。AirPods があなたの多くのデバイスの間を、あなたが現在どのデバイスを使っているかに応じて自動的に切り替えるようになる。また、バッテリー残量が少なくなるとスクリーン上に通知が出る。
Weather
Apple は Dark Sky 買収の成果を最大限に活用して、内蔵の Weather アプリに気象警報を組み込むとともに、米国内にいる人には毎分ごとの天気予報を提供する。
電話
電話がかかってきてもスクリーン全体が占有されることはなくなり、その代わりに通知バナーが表示される。このことは FaceTime 通話やサードパーティの VoIP アプリについても言える。
まだまだ他にも
それ以外のことについても、iOS 14 ではいろいろと細かな調整が加わることが期待できる:
App Store: Apple はアプリのページと検索を改良しており、開発者たちは購読の Family Sharing グループでの共有を可能にできる。
Apple Arcade: Apple はゲームをブラウズする方法を能率化し、あなたがデバイスを取り替えても手軽にゲームの中でそれまでいたところから続けられるようにする。
拡張現実: ARKit 4 により、開発者が世界中の好きな場所に拡張現実オブジェクトを置くことができるようになる。例えば King Kong が New York を歩き回るという風に。
Camera: iOS 14 は Camera アプリを高速化し、露出のコントロールがもっとできるようにする。
Game Center: Apple は新設計の Game Center を約束しているが、詳細は明かさなかった。
Health: Health アプリには睡眠追跡と聴覚健康の新機能が加わる。新しい Health Checklist によって自分がどの程度健康かの目安が得られ、可動性、健康記録、症状、心電図など新たなデータタイプも加わる。
Notes: Apple によれば Notes のデザインに変更が加えられ、より多くの人工知能と統合されたとのことだ。
Apple はその盤面ビルダーを合理化し、それをより魅力的なものとし、独自の新しい盤面も幾つか披露した。例を挙げると、Photo 盤面には今や色フィルターが含まれる; X-Large 盤面には、一つの目立つコンプリケーションを追加する選択肢が付いた;そして、Chronograph Pro 盤面には、一定の距離を移動する時間に基づいた速度を測るタキメーターが付いている。
新しい Apple 固有のコンプリケーションには、Camera Remote, Sleep, そして Shortcuts がある。
睡眠追跡は Apple Watch の加速度計経由の "微小な動き" の検出により、呼吸の解析を可能にすることで行われる。その結果、Apple Watch は、毎晩あなたが何時にそしてどれぐらい眠るかを知ることになる。朝には、その前の晩の眠っていた期間と覚醒していた期間を含めて可視化してくれる。更に、週間の眠りの傾向を示すチャートも示される。
Apple Watch は良き眠りにつく準備も手伝う。カスタム化できる Wind Down メニューには、これは iPhone 上で作成する、くつろぎの Home アプリの場面、心癒やす音風景、そして Do Not Disturb をオンにしながらの好みの瞑想アプリへの没入が含まれる。うとうとし始めると、Apple Watch は Sleep Mode に入り、画面を暗くし、タップすろと時間だけを薄暗く表示する。
起きる時間になると、Apple Watch は無音の触覚アラームか優しい音を起動し、電池残量を含む目覚まし画面を表示する (多くの場合、直ぐに充電することが必要になるから)。もし寝る前に Apple Watch にその晩のために十分な電池残量がなければ、寝る前にさっと充電する時間を持つよう促してくる。
プライバシー保護のため、睡眠データは機器上でも、iCloud 同期を使った iCloud内でも暗号化されており、常にユーザーの管理下にあると Apple は言っている。ベッドの下のお化けに何をしているか知られたくありませんよね。
他の Apple 機器上での Maps アプリのアップグレードの派生として、watchOS 7 は自転車乗りを計画し実行するのを大きな、見やすいプロンプトでさせてくれる。自転車を降りて押すべき時、時間節約のための階段は何処にあるか、丘を回り込む道は何処か、自転車店は何処にあるか、そして目的地に最も早く到達する、或いは最短の道順はどれかを教えてくれる。
自転車狂の一人として、私はこの機能にとても期待している。自転車に乗っていて Apple Watch を使うのが難しい部分は、画面を見てそれとやり取りをすることであり、これらの問題に Apple がどう対処しているのかにとても興味がある。私が自転車行き先案内を Minneapolis-St. Paul で使えるようになる迄しばらくかかるかも知れない。と言うのも、私の住んでいる地区はこの能力を最初に手にする候補リストには載っていないからである。
Siri 改善
Star Trek の Universal Communicator の名声は未だ構想科学小説の中でしかないが、watchOS 7 の到来で、Apple Watch は更に一歩近づく。今や、腕を上げて、例えば、"How do you say hello in Japanese?" と尋ねることで、Siri からの話し言葉での翻訳が得られる。この助手は、タップしての翻訳を、そしてまたテキストとして提供する。
Siri はまた、入信メッセージを読み上げることも出来る。
価値のあるアップグレードか?
Apple が最初の幾つかのバージョンの watchOS での成長期の困難を乗り越えた後、同社は Apple Watch のセンサーと身体に近いことで可能となった能力に磨きをかけることに集中してきた。watchOS 7 はその方向を継続し、そして、決して革新的ではないが、一連の機能を加えて、Apple Watch を一段と歓迎出来る生活アクセサリとしている。
Microsoft が Office for Mac の月例アップデートを出して、新しい Data from Picture 機能を Excel に追加 (Office 365 購読が必要) した。Data from Picture 機能を使えば、撮影したスクリーンショットから、またはコンピュータや iPhone にある画像ファイルから、編集可能な表データを抽出できる。バージョン 16.38 ではまた、Outlook で口述による電子メールの作成ができるようになり、PowerPoint ではプレゼンテーションがスライドショーのモードにあっても変更の同期ができるようになった。(一回限りの購入ならば $149.99、年払い講読オプションは $99.99/$69.99、Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、リリースノート、macOS 10.10+)
少なくとも北半球に住む子供たちには、もうじき夏休みがやって来る。自分が家で仕事をしている間、子供たちに何かをさせておきたいとお思いの方々のために、Apple はこの夏の間 8 歳から 12 歳までの子供向けに Apple Camp at Home を無料で提供する。それぞれのセッションは 30 分から 60 分程度で、Cisco Webex を通じてホストされ、キャンプに参加した子供たちは Pages のアクティビティブックに従ってアート、コーディング、デザイン、ビデオなどを学ぶ。Apple はまだ開催期日や時間を発表していないが、 Apple Camp at Home ページにメールアドレスを登録しておけば申し込み開始時に通知を受け取ることができる。