WWDC が幕を閉じたので、その報道の結びとして tvOS 14 と HomeKit に登場を期待される機能を検討し、元 Apple エンジニアの David Shayer からは Apple にバグの報告をして修正を実現してもらえるようにする方法のアドバイスをお伝えする。高校生たちが AP テストの答案を HEIC フォーマットで提出したら College Board に受け付けてもらえなかったというニュースに混乱してしまった人たちのために、Glenn Fleishman が HEIC とは何か、他の画像フォーマットとどう違うのかを解説する。それからもう一つ、ご存知のどなたかが不幸にも亡くなって、その人の家族がその人の Apple アカウントにアクセスできなくて困ったという事態に備えて、故人のデータを入手するために必要な手続きを紹介する。今週注目すべき Mac アプリのリリースは Yojimbo 4.5 と The Levelator 3.0.2 だ。
MOV ファイルの内部にあるエンコードのフォーマットを知りたければ、macOS の QuickTime Player で開いて、Window > Show Movie Inspector を選ぶ。すると、Format の欄にエンコードされているビデオとオーディオのフォーマットが表示されるし、他にも寸法やその他の詳細情報も表示される。
ここ数年間がそうであった様に、tvOS 14 も Apple TV に何か革新的なものをもたらすことはないであろう。それでも、追加されるものは少なくない:Home アプリ、セキュリティカメラの統合の改善、Apple TV アプリに拘束されないピクチャーインピクチャー、4K サポートの拡大、AirPods に対するオーディオ共有、そしてより広範なゲームコントローラーのサポートが含まれる。
問題は Apple が新しい Aerial スクリーンセーバービデオを導入するかどうかである - 多くの人にとって、ここ数年の tvOS リリースの中で、これらは最も目に見える改善であった。
Home アプリ
tvOS 14 における最大のニュースは Home アプリの追加である。Apple TV 上で Siri を使って HomeKit アクセサリーを制御することは何年も前から出来ていたが、当事者からのグラフィカルインターフェースは何もなかった。それが tvOS 14 で変わる。この Home アプリが実際にどれ程有用なものとなるかは未だ分からないが、あったら便利であることは間違いないであろう、とりわけ、家に一緒に住む人が他のことでは Apple 製品を使わない状況の場合は。.
Apple TV 上の Home に関して興味を引くのは、それがどの様に手持ちの HomeKit カメラと統合出来るかであろう。iOS でと同様、Control Center から、自分で設定したカメラからのビューを含んで好きなものへアクセス出来る。一つを選んで全画面で見ることも出来る。
tvOS 14 は HomeKit ビデオ呼び鈴をもっと面白いものにする。誰かが呼び鈴を鳴らすと、Apple TV で今見ているビデオが何であれ、その上にプレビューウィンドウが現れ、カメラからのビューを表示する。
改善された 4K サポート
Apple は Apple TV の卓越した画像品質を誇示することが好きだが、未だ後れを取っている点は幾つかある。Apple TV ユーザーの一部にとってとりわけ気になっていたのは、YouTube における 4K ビデオサポートの欠如であった。これは TidBITS Talk での最近の話題でもある。
それは Apple と Google がフォーマットについて角を突き合わせる典型的な事例でもあった。Google は 4K YouTube ビデオをオープンソースの VP9 コーデックでしかサポートしない。一方、Apple は頑として H.264 と H.265 しかサポートしない。両者がどの様な妥協点を見いだしたかについての憶測は出ていたが、彼らの対立を解決したことを窺い知るには十分である。
他の 4K 改善には、iOS 14 の Photos アプリから tvOS 14 の Apple TV へビデオを 4K の素晴らしさを全開して AirPlay 出来ることが含まれる。
改善された Picture in Picture
Apple は Picture in Picture (PiP) を Apple TV 用に昨年発表した。これは、私の欲しいものリストに長年載っていたものである。しかし、私は、ベータサイクルのある時点で、Apple が PiP に制限をかけて Apple TV アプリの内部でしか動作しないようにした時に失望した ("tvOS 13 の Picture in Picture の使い方" 5 October 2019 参照)。私の推測は、Apple が不具合の修正に時間が掛かっているのではないかと言うことであった。そして初期の機能はベータでは実際にバグっぽかった。
良い知らせは Apple が今や PiP をシステム全般に展開するに十分な自信を持っているように見えることで、そしてそれは HomeKit カメラの統合への鍵となりそうである。私は、YouTube が PiP を Apple TV 上で許すかどうかに興味がある。これは iPad ではダメである (回避策については、"TipBITS: YouTube ビデオを Picture in Picture で視聴" 19 July 2019 を参照)。
AirPod オーディオ共有
tvOS 14 では、Apple TV に対して2組の AirPods を接続出来、そして同時に聞くことが可能であり、子供が寝た所で配偶者と二人で映画を楽しむことも出来る。Apple はどのバージョンの AirPods がサポートされるか言っていなかいが、全てが対象であることを望みたい。
ゲームでの改善
Apple はマルチユーザーサポートを tvOS 13 で限定的に追加し、家族の複数ユーザーが彼ら独自のプロファイルを持つことを許した、少なくとも Apple TV の様な内蔵アプリに対しては。これが tvOS 14 では拡大し、ゲーム進行、リーダーボード、個別のユーザーに対する招待が加えられた。
tvOS 14 はまた、Apple が tvOS 13 で導入したサードパーティゲームコントローラーに対するサポートも拡大し、Xbox Elite Wireless Control Series 2 及び Xbox Adaptive Controller が付け加えられた。後者はとりわけアクセシビリティの必要性を持つ人々には良い知らせである。 (私は、この Xbox Adaptive Controller は昨年の tvOS 及び iOS 改定でサポートされたと勘違いしていた。もし、私の進言でこれを既に購入された人がいたならば、平身低頭お詫びする。"Xbox や PlayStation 用ゲームコントローラを Apple Arcade で使う: FAQ" 25 October 2019) を参照のこと。
HomeKit に関する一大ニュースは、本当に新しいとは言えない類いのものではあるが、Apple がホームオートメーション機器のための単一の、標準化された標準を作ろうと Amazon, Google, そして他のホームオートメーション業者と手を組んだということである。Project Connected Home over IP は昨年発表されたものであり、そして Apple もキーノートで何ら新しい詳細を提供しなかったが、同社はキーノートの視聴者にこの提携関係を知って貰うことは重要だと感じた ("Apple、ライバル各社と協力してオープンな Smart Home 規格を策定へ" 18 December 2019 参照)。望む所は、この提携が実を結ぶことで、そうすれば、我々は間もなく好みの機器から、それが何であれ、スマートホームの機器を制御出来るようになる。
これは HomeKit ユーザーに力を与える手助けにはなるかも知れないが、新米のユーザーが漠然とオートメーションを有効にし、それから忘れてしまい、そして私が Take Control of Apple Home Automation で "お化け屋敷症候群" と呼ぶものに取り付かれてしまうことを私は心配する。それは、厄介なホームオートメーションが勝手に照明をオンオフし、それがなぜか誰にも分からないと言う事態である。
間違いなく歓迎出来る改善は Home の状態表示の見直しである。アクセサリーの状態の単なる羅列に代わって、それは今やアイコンを表示し、そこから各種のアクセサリーを操作させてくれる。
適応型照明
適応型照明 (Adaptive lighting) は長いこと色を変えられるスマート照明の、Philips Hue の様な、一般的な機能であり、そして今や Home アプリがそれを直接サポートする。適応型照明は一日を通して変化する。夜には、より眠りにつきやすくするためにブルーライトを減らす。私は、それが調整可能かどうか、或いは、照明についての Apple の意見に従わなければならないのか、さもなくばその機能を完全に不能にしてしまわなければならないのか、知りたいと思う。
セキュリティカメラの改善
最も重要な HomeKit アップデートはセキュリティカメラに関してである。第一は、 Activity Zones で、カメラの視野の中で侵入警報を起動する範囲を規定する境界線を描ける。もし誰かが玄関に向かって歩いてきたら教えて欲しいだろうが、家の前の道路を車が通る度にではないであろう。
もしあなたに勇敢な気持ちがあって、ご自分の時間のいくらかを提供してこれらのオペレーティングシステムを Apple がすべての人たちのためにより良いものとする手伝いをしようと思われるなら、あなたもこれらのベータ版をテストできる。既に Apple Developer プログラムの会員である人は即座にできるし、そうでない人はもう少し待って Apple が公開ベータ版をリリースした後に参加できる。いったんベータ版をインストールすれば (もちろん、あなたの主たるデバイスにインストールしてはいけない、それは無謀すぎる!)、すぐにバグに遭遇することだろう。何しろこれはベータ版なのだから。もしもそれがちゃんとしたものであったなら、出荷されているはずだ。
Apple がこれらのベータ版を主として PR のためにリリースしているのだと思ってしまいがちかもしれないが、それは真実とかけ離れている。Apple は開発者からもユーザーからも届くバグ報告を本当に大切にしている。けれども、想像して頂けるとは思うが、何十万人もの開発者からバグ報告が殺到すればたとえ Apple のリソースをもってしても追い付かないことがある。
では、Apple が実際にバグを修正できるようにバグ報告をするには、どうすればよいのだろうか?
Feedback Assistant を使う
Apple はユーザーやサードパーティの開発者からのバグ報告を Feedback Assistant を通してしてもらうようお願いしている。これはインストール済みのアプリとしても、またウェブサイトとしても提供されている(訳注:閲覧には Apple Developer アカウントが必要)。バグを報告するには、アプリの方を使うことをお勧めする。アプリ版は報告されるバグの種類に基づいて具体的な質問であなたを手引きして行き、自動的にシステム診断ファイルを生成し、その種類のバグに関係あるログや報告をあなたに求める。iOS 版の Feedback Assistant は、接続された Apple TV、Apple Watch、および HomePod デバイスについてのバグも報告できる。
私が Apple のソフトウェアエンジニアだった頃は、それが私の仕事だった。私は毎日外部から何十もの新しいバグ報告を受け取っていたが、そのうち一部しか対処できる時間がなかった。多くの開発者たちは素晴らしいバグ報告を書いてくれたが、ADHD の薬を飲み忘れた小学三年生が書いたんじゃないかと思えるようなものもあった。そのどちらに注目が行くかはお察し頂けるだろう。そこで、以下に良いバグ報告に必要な事柄をまとめておこう。そのいくつかは開発者にしか当てはまらないが、ほとんどはすべての人に当てはまる:
問題を説明する。 実際に何が起こるかを説明し、本当は何が起こるべきだと思うのかを書く。どこがおかしいか書かなくても明らかだろうと思ってはならない。もし Apple の開発者向け資料に何が起こるべきかが書いてあれば、そこにリンクしよう。私があらゆる Apple 資料書類を暗記しているなどと思わないで頂きたい。
ビルド番号を明記する。 オペレーティングシステムのバージョンの話をする際には、そのオペレーティングシステムのバージョンだけでなくビルド番号 (例えば 17E262) も含めよう。(macOS でビルド番号を知るには、Apple メニューから About This Mac を選び、macOS バージョン番号の上でクリックする。iOS では Settings > General > About でバージョン番号をタップする。) Apple 社内では、オペレーティングシステムのビルドはビルド番号によって区別されている。Apple のエンジニアたちは、どのビルド番号が外部的にどのベータ版あるいはリリースに対応しているのかを必ずしも知っている訳ではない。もちろん調べれば分かるのだが、彼らにとって時間の節約になれば、それだけそのバグが修正される可能性が高まる。
あなたのバグが修正されたことを Apple があなたに報告することができたなら、どんなに素敵だろうか。歯の妖精が本当にいたなら、同じくらい素敵だったろう。Apple は個々の問題点ごとに何十も、時には何百ものバグ報告を社外から受け取っている。社内の Apple エンジニアたちも同じバグについて書いているかもしれない。通常それらの中で問題の最も明確な説明のあるものが、オリジナルと指名される。それ以外のものは重複 (dup) とマークされ、少なくとも理論的には、そのバグが修正されればバグを報告した全員が通知を受けるべきだ。でも、もしあなたの説明がオリジナルの説明とはっきり同じ内容だと分からなければ、あなたの報告は dup とは判断されず、バグが修正されてもあなたに通知が届かないかもしれない。
結果として、新たにリリースされる個々のベータ版ごとに、報告したバグが修正されているか否かをあなたが自分でテストすることが望ましい。もしもまだ修正されていなければ、その新しいリリースに対して新たにバグ報告を書くことを考慮して頂きたい。そうすることでそのバグが再び Apple の注目を得て、エンジニアたちもそれが最新のリリースでもまだ修正されていないと知ることができる。
時には、まるでただ問題を引き延ばすためだけに Apple エンジニアが余計な情報を求めてくるように思えるかもしれない。Apple で働いていた頃に、私はその戦術が他の Apple エンジニアやサードパーティの開発者が書いたコードのバグに対して用いられるところを目にしたことがある。エンジニアが何かもっともらしい追加情報を求めると、その返事が届くまでに時間がかかる。およそ半数の開発者は返事をよこさないので、エンジニアは「追加情報待ち」という理由でそのバグを無視することができる。
バグ報告の発信方法は他にもある
Apple の Crash Reporter は、クラッシュを引き起こしたバグを自動的に探知して報告する。自分たちのコードの中にどの程度の数のアクティブなクラッシュがあったかによって、チームのランク付けがなされる。Apple は、技術的にも手続き的にも、クラッシュを起こすバグを修正することに向けた良いシステムを持っている。だからと言ってクラッシュを起こしたバグをあなたが報告しなくてよいということではない。バグ報告が集まれば、やはり修正の緊急度が高まるだろうからだ。
クラッシュするバグや、カーネルパニック、ハードウェアのバグ、または Mac で起こる印刷の際の問題を報告する際には、System Information 報告を添える必要がある。Utilities フォルダにある System Information アプリを使えばこの報告を生成できる。(File > Save を選べばよい。)
Apple エンジニアたちの中には、自分に割り当てられたバグを修正することだけに専念して、その中で優先度の高いものから低いものへと順番にこなして行く人たちもいる。そうすると優先度の低いバグには全く手が付かないことが多い。けれども経験を積んだ Apple エンジニアたちは優先度の低いバグにもつまみ食いのように手を付けて、ユーザーを悩ませると分かっているバグは必ず修正しようと努める。Apple エンジニアたちも Apple 製品を使っているので、うまく働くようにしたいと願っているからだ。部門によっては、割り当てられたバグの大多数を修正したエンジニアに賞を与えているところもある。
結びにまとめておこう。あなたが見つけたバグを (そう、バグを見つけない人などいるだろうか?) Apple に修正させたいと思われるなら、いくつかのシンプルなルールに従って頂きたい。明快な、完結したバグ報告を書いて、可能ならばスクリーンショット、ビデオ、サンプルコードを添えること。できる限り早い時点でバグを報告すること。Apple の開発サイクルを知った上で取り組むことだ。
そんな中で、私が属している私的なメーリングリスト上で一つのメッセージが目にとまった。それは、その人の知人の家族の一人がボート事故で突然亡くなってしまった後での助けを求めるものであった。その亡くなった人は、その家族の Family Sharing アカウントの唯一人の管理者で、共有パスワードも共有セキュリティ文言も残しておらず、残された家族はそのアカウントの管理部分にアクセス出来なくなった。そこには課金情報も含まれ、アップデート出来ないと、支払いが滞りアカウントは閉鎖されてしまうことになってしまう。
厄介なことに、彼らが Apple サポートに連絡した時、その係員は手助けとなることは出来ず、そのパスワードを何らかの方法で解き明かすか、或いは他の方法で自らアクセスを手にするか出来ない限り、そのアカウントは停止状態に入ってしまうであろうと告げた。彼らは、もしそうなってしまったら、彼らの家族共有のデータ全てを失ってしまうのではないかと心配した。この様な状況になるのはきっとそう多くないのだろう、そうでなければサポート係員も Apple にそれに対する規定があることを知っていただろうにと私は思う。私個人的にはこの規定についてこれ迄聞いたことがないので、今後誰かがその情報を必要とする不幸な事態に遭遇した場合に備えて、もっと広く共有しておくのは意味があることだと考えた。
従って、Apple が十分にお手伝い出来たとしても、それは故人の機器を消去することでしかなく、その機器上にあった情報にアクセスする方法は全くない。理屈の上では、故人の Apple ID を入手した後に、新しい、或いは消去した機器に iCloud バックアップを復元することも可能と思えるが、それが本当に可能なのかどうか私には分からない。
第二に、ボート事故で死ぬのは極めて珍しいことではあるが (全米では、死亡の 0.02% に当たる)、同様の偶発事故に備えて計画しておくのは賢明な話である。数年前に、Joe Kissell はこの話題についてとても有益な本を書き、Take Control of Your Digital Legacy、そして TidBITS にも "Aunt Agatha Ponders Her Digital Legacy" (30 January 2017) として紹介した。この本の中で、Joe は、あなたのオンラインアカウント、購入済みメディア、ソフトウェア、個人データ、そして暗号通貨 (仮想通貨) のデジタル棚卸し台帳を作成するために必要な思考過程を解説している。この様なデジタル棚卸し台帳を作っておけば、あなたが突然死亡した場合にも家族に余分な仕事させなくても済むことが分かっており安心出来るというものである。
Bare Bones Software が Yojimbo 4.5 をリリースした。今回から複数の Mac の間でのデータ同期に iCloud を使うようになり、またパスワード入力の代わりに Touch ID にも対応した、大きなアップデートだ。この情報オーガナイザは今回から同期データを Apple のサーバに保存するので、そのデータが占有する容量があなたの iCloud 割当ストレージ量に参入されるようになる。今回のアップデートではまた、メインのアプリケーションメニューに Make Backup Now コマンドを追加し、Sync 環境設定表示にローカルなデータストレージ量を表示し、Format メニューに Format for Dark Mode および Format for Light Mode の各コマンドを新設し、Dark モードを使っている際の Yojimbo の見栄えに数多くの改善を施している。Yojimbo は Web Archive 項目の直接作成にもはや対応せず (その代わりにウェブページの PDF を指定した場所に作成する)、最低限 macOS 10.13.6 High Sierra を必要とするようになった。(新規購入 $30,無料アップデート、8.0 MB、リリースノート、macOS 10.13.6+)
もう何十年も前から、Mac で起こった問題の多くに対しては起動時に特別のキー組み合わせを押さえておくことで PRAM/NVRAM や SMC をリセットすることが主力の解決方法であった。近年になって macOS Recovery、Single User Mode、Target Disk Mode、その他いろいろの新たな起動時キー組み合わせを覚えようと私たちは苦労するようになった。Six Colors の Jason Snell の記事によれば、新しい Apple Silicon の Mac ではそれらがすべてなくなろうとしているという。iPhone でするのと同じように、起動時にただ Power ボタンを押さえ続けているだけで、新しい Recovery 画面が開いてそこに上記の選択肢と、さらに新たな選択肢も提示されるようになる。
でもちょっと待って、もう一つ言っておくべきことがある! 悲しいことに、Target Disk Mode はなくなってしまう。その代わりに、Apple は新しい Mac Sharing Mode を導入して、これがその Mac を SMB ファイルサーバに変える。転送速度はおそらく Thunderbolt を使ったネットワークよりも低速になると思われるが、少なくとも理論的には、SMB クライアントを備えているどんなコンピュータでもその Mac からファイルを取り込むことができるはずだ。また、この機能を使えば古い Mac を専用のファイルサーバとして使うのも簡単だろう。Jason の記事には他にも役に立つ情報が載っている。