Thoughtful, detailed coverage of everything Apple for 30 years
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#1527: Apple の OS バグ修正アップデート、Setapp が iOS アプリを追加、在宅学習に適応する、App Store に対する開発者の不満

Apple は先週 iOS 13.6.1、iPadOS 13.6.1、それに macOS 10.15.6 追加アップデートをリリースして、iPhone と iPad でのストレージのバグと、Mac 上でのいくつかのバグを修正した。Setapp の購読サービスがこれまで提供してきたいくつかの複数プラットフォームアプリの iOS 版を提供リストに加えたが、それを得るためにはデバイスごとに追加料金を支払う必要がある。アリゾナ州在住の Rich Mogull の子供たちの学校が始まったが、彼は COVID-19 パンデミックの中で家族のために苦労して獲得した遠隔学習のための助言を語る。それからもう一つ、Josh Centers が App Store に対して申し立てられている重大な不満を調査し、分析し、可能な解決策を提案する。今週注目すべき Mac アプリのリリースは Mellel 5.0.3、Carbon Copy Cloner 5.1.21、Banktivity 7.5.2、Moneydance 2020、Microsoft Office for Mac 16.40、DEVONthink 3.5.2、それに SoundSource 5.0.3 だ。

Josh Centers  訳: 亀岡孝仁  

iOS 13.6.1, iPadOS 13.6.1, macOS 10.15.6 Supplemental Update、バグを修正

夏の暑い時期が続く中、Apple は3つのバグ修正オペレーティングシステムリリースを出荷した:iOS 13.6.1, iPadOS 13.6.1, そして macOS 10.15.6 Supplemental Update である。

iOS 13.6.1 と iPadOS 13.6.1

Apple は iOS 13.6.1iPadOS 13.6.1 を、これらのオペレーティングシステムで困った問題となり得るものを修正するためリリースした。どちらも、"空き領域が少ない場合に、不要なシステムデータファイルが自動的に削除されない可能性がある問題" に対処している。従って、もし既に iOS 13.6 や iPadOS 13.6 を走らせているのであれば、多分直ちにアップデートすべきであろう。とりわけ、不可解にもストレージ容量が足りなくなっているという場合には ("iOS 13.6, iPadOS 13.6, macOS 10.15.6, watchOS 6.2.8, tvOS 13.4.8、News 機能、Car Keys, 症状追跡を追加" 15 July 2020 参照)。

iOS 13.6.1 release notes

加えて、iOS 13.6.1 は以下を修正している:

これらのアップデートのインストールは、Settings > General > Software Update から、iTunes で、或いは macOS 10.15 Catalina かそれ以降が走る Mac 上の Finder で出来る。iOS 13.6.1 は iPhone 11 上では 109.4 MB のダウンロードで、そして iPadOS 13.6.1 は 10.5-inch iPad Pro 上では 81 MB のダウンロードとなっている。

どちらのアップデートにも公開された CVE セキュリティノートはない。

macOS Catalina 10.15.6 Supplemental Update

macOS Catalina 10.15.6 Supplemental Update は、System Preferences > Software Update からインストール出来、二つのバグを修正している:

macOS 10.15.6 release notes

Howard Oakley は、彼の Eclectic Light Company ブログで、システムレベルファイルには変更を伴うものがあるにも拘わらず、Books と VoiceOver Utility アプリにしか小さなビルド番号増加は見られないと記している。彼は、AMDRadeon カーネル機能拡張に対する変更が、macOS 10.15.6 アップデートの後一部のユーザーが報告していたカーネルパニック問題に対応しているのかも知れないとも言っている。また、Apple の T2 チップを持つ Mac は新しいファームウェアを手にしたことも注目される。覚えておられると思うが、新しいファームウェアは macOS アップデートの中で Apple のインストーラーによってしかインストール出来ない。

繰り返しになるが、公開されたセキュリティ修正はない。

もう既に 10.15.6 Catalina を走らせているのであれば、特に 2020 27-inch iMac 上で、我々は直ぐにアップデートすることをお勧めする。そうでなければ、少々待って、他の問題が出てこないことを確認するのも悪くはない。

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Adam Engst  訳: Mark Nagata   

Setapp 購読サービスが対となる iOS アプリを追加

2017 年以来、Setapp サービスは月額 $9.99 という均一料金で購読者にいろいろな Mac 用アプリへのアクセスを提供し、利用できるアプリの数はますます増え続けている。家族向け、企業向けのオプションもある。詳しくは Setapp を扱った私たちの記事シリーズをお読み頂きたい。

(日本語)Setapp 購読サービスが対となる iOS アプリを追加 | One Switch: 私の新しい必携 Mac ユーティリティ | Squash は画像圧縮を楽しくやらせてくれる | MacPaw、Setapp for Teams を公開"> | 5 ヶ月目の Setapp: ユーザー 10,000 人で、アプリを見つけるのが容易に | Setapp、一つの月額料金で数多くの Mac アプリを提供

私が数えた結果では現在 Setapp は 193 個の Mac 用アプリを提供しているのだが、ここで大きなニュースがある。同社は今回、このサービスに iOS 用アプリを追加すると発表したのだ。現時点では 8 個のアプリが利用できる。いずれも Mac 用アプリの iOS バージョンであって、2DoGeminiMindNodePastePDF SearchSQLPro StudioTaskheatUlysses の 8 つだ。

今回 iOS 用アプリを追加したことと連動して、Setapp はデバイスごとの購読方法に切り替えた。メインの購読は引き続き月額 $9.99 のままだが、iOS 用アプリを使うためには、新規ユーザーの場合には追加の月額料金を払って2台目のデバイスを購読に追加しなければならない。従来は、サインインするだけで追加料金の必要なしに2台目の Mac で Setapp を使えていた。どうやら今回、既存のユーザーは追加料金の必要なしに2台のデバイスで使えて、その片方が iOS デバイスであっても構わないということになるらしい。Family プランでは現在まだ iOS 用アプリが使えるようになっていないが、Setapp はそちらも開発中だという。

先週スタートした時点で Setapp は追加デバイスでの購読料金を月額 $4.99 としていたが、その後ユーザーからの苦情が集中したのを受けて追加料金を値下げした。Setapp の PR 担当者 Julia Petryck は次のように述べた:

Setapp コミュニティーからのフィードバックを受けて、本日私たちはすべての Setapp プランで追加デバイスの料金を変更し、Setapp 購読があれば手頃な価格で iOS デバイスを使い始められるように致します。追加デバイスの料金は1台あたり月額 $4.99 から $2.49 に値下げされました。

これほど素早くユーザーの声に対応してくれた Setapp を称賛したい。iPhone と iPad の双方で使うには2台分の追加料金が必要なので、1台あたり $4.99 というのは高過ぎるように感じられるが、1台あたり $2.49 ならば妥当だと思ってよいのではないか。

Setapp の Mac 用アプリと同様に、App Store を通じて支払いまたは購読をした場合に比べて Setapp を通じて購読した方がどの程度割安になるかは場合によりけりだが、Ulysses 単独でも App Store を通じてすれば月額 $5.99 の費用がかかる。そうは言っても、今回の変更より前には、Ulysses や他の数個のアプリの iOS バージョンが無料で使えた。TidBITS のセキュリティ担当編集者 Rich Mogull はこれまで無料であった Ulysses のアクティベーションが今月末で終了することを知らされたという。つまり、今回の変更は開発者にとっては良いことだが、iOS 用アプリを1個か2個だけ使うユーザーにとっては値上げとなるかもしれない。

Ulysses on Setapp activation dialog

iOS アプリを Setapp に追加する

あなたがデバイス1台分を無料で使えるという前提の下では、Setapp を通して iOS 用アプリを登録する手順は簡単だ。ただ、手順としては普通でないものかもしれない。まず、Mac 上で Setapp を起動して、インストールしたいアプリのところへナビゲートする。

Adding the Ulysses iOS app to Setapp Step 1

そこで iOS App ボタンをクリックすると、ダイアログが開いて QR コードを表示するので、iPhone か iPad の Camera アプリを使ってその QR コードをスキャンする。

Adding the Ulysses iOS app to Setapp Step 2

QR コードのスキャンの結果として、単純にそのアプリのための App Store ページが開く。そこから、標準的なアプリを App Store からダウンロードできる。何ら特別のバージョンのようなものはない。Setapp で使う iOS アプリはすべて、無料でアプリ内購入によるダウンロードができる。

魔法が起こるのはその次のステップだ。Done をクリックするか、またはスライダーを "2. Unlock full version" へ動かすかすると、新たに別の QR コードが表示される。これをスキャンすると、ダウンロード済みのアプリが開かれて、そのアプリが (同時にあなたのデバイスも、その初めて使った時点で) あなたの Setapp アカウントに登録される。それ以後は、通常の購読を購入した場合と全く同じにそのアプリが動作する。

Adding the Ulysses iOS app to Setapp Step 3

私は自分でやってみて、手順が書かれている通りに働くことを確認した。

Apple はなぜこれを受け入れられる?

これが Apple の 30% 手数料に対する回避策のように聞こえても仕方がないだろう。そして実際、Apple の App Store Review Guidelines には次のように書かれている:

3.1.1 アプリ内購入: もしもアプリ内部で機能その他のロックを外したければ (例えば購読、ゲーム内通貨、ゲームレベル、プレミアムコンテンツへのアクセス、フル版のアンロックなどをしたければ)、アプリ内購入を使わなければならない。アプリが独自のメカニズムを使って、例えばライセンスキー、拡張現実マーカー、QR コードその他を使ってコンテンツや機能性のロックを外すことは許されない。アプリやそのメタデータがボタン、外部へのリンクその他のものを含むことによりそれを使って顧客をアプリ内購入でない購入メカニズムへ導いてはならない。

しかしながら、Setapp は Twitter 上での質問に答えて、断固として自らのやり方が正当なものだと主張する:

私たちのベンダーをリスクに晒すようなことは致しません。ですから、私たちは実施に移す前に Apple の許可を取りました。統合された Setapp iOS フレームワークを持つアプリケーションが App Store Guidelines を満たしていることは確認済みです。

実際、問題となっている iOS 用アプリは Mac 上でも働くので、どうやら次の例外規定が当てはまるらしい:

3.1.3(b) マルチプラットフォームのサービス: 複数のプラットフォームに跨って動作するアプリは、他のプラットフォーム上のあなたのアプリ、またはあなたのウェブサイト上でユーザーが獲得したコンテンツ、購読、または機能にアクセスすることが許される。マルチプラットフォームのゲームにおける消費可能な項目もこれに含まれる。ただし、それらの項目がそのアプリの内部でもアプリ内購入で利用可能であることが条件となる。直接または間接に iOS ユーザーを標的としてアプリ内購入以外の購入方法を使わせてはならないし、購入手段に関する一般的なコミュニケーションがアプリ内購入の使用を妨げようとしてはならない。

当然ながら、この段落をどう解釈するかの最終的決定権は Apple にある。懸念すべき点が一つあって、それは Setapp を通じて購入が仲介されているという事実だが、どうやらこれは Setapp iOS フレームワークを統合したアプリケーションが App Store のガイドラインを満たしているという Setapp の声明により対処済みのようだ。もう一つの障害は「それらの項目がそのアプリの内部でもアプリ内購入で利用可能であること」という要件だ。アプリの使用度の比率に応じて開発者に購読料金の一部分を支払うという Setapp の方式がアプリ内購入と同等のものと見なされるのかどうか、判断は難しい。

Setapp が iOS 専用アプリを追加する予定があるのか、それとも Mac 用アプリと対になった iOS 用アプリしか扱えないのかと私から尋ねてみたところ、Julia Petryk の返答は少々曖昧なものだったが、iOS 専用アプリも Setapp の将来の展望に含まれるかもしれないことを示唆していた。「はい、iOS アプリも Setapp 審査チームの審査対象になっていますし、もしも審査に通れば Setapp に加わることでしょう。」

Apple が明確に禁止している、つまり アプリが独自のメカニズムを使って、例えばライセンスキー、拡張現実マーカー、QR コードその他を使ってコンテンツや機能性のロックを外すことは許されない ことを考えれば、Apple が Setapp に iOS 専用アプリへのアクセスを提供するとは想像しにくい。でも、私たちが App Store で学んだことが一つあるとすれば、それは Apple がルールを好きなように解釈あるいは変更する権利を留保しているということだ。

けれども今のところは、iOS の世界で何が可能かの限界を力強く押し上げて、少なくとも一部の購読者がありがたいと思うようなサービスを提供してくれた Setapp に、敬意を表したい。このサービスを利用するかどうかは個々の人によって違うだろう。それは、あなたがどれだけ多くの iOS 用アプリを使うか、そのために何個のデバイスを追加する必要があるかに依存するからだ。それでもやはり、私たちが Setapp の Mac 用アプリのライブラリにアクセスする楽しみが現在進行形で増しつつあることだけは言っておきたい。

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Rich Mogull  訳: 亀岡孝仁  

在宅学習のための最善の環境と技術を用意する方法

多くの家庭と同様、我々の生活も、今春の通常の学校から "在宅学習" への突然の移行で完全にひっくり返ってしまった。我々の3人の小学生達は、バックパックを掛け、弁当箱をしまい、そして、我々の学校システムもその採用に苦闘する中で、Zoom, Google Meet, 或いは先生の選んだツールが何であれを通じて授業に参加し始めた。

我々は COVID-19 ホットスポットである Phoenix, Arizona に住んでいることを考慮して、妻と私はこの夏の地元の感染率を注意深く追跡していたが、時と共に対面での授業は現実的では無いことが明らかになってきた。結局の所、我々の学校システムは二つの選択肢を提示した:自分のペースで進められるオンライン学習、又は、通常の登校日を模するのに近い教師のペースで進められるオンライン学習のどちらかである。我々は、後者の選択肢を選ぶことにした。と言うのも、こちらの方が、我々の地域が健康と安全の要件を再度満たすようになったら、通常の学校教育に戻りやすいであろうと思えたからである。

我々はこの夏を、家庭での仮想的な学習のために、そして子供達が時を同じくして在宅学習をしている中で、どの様に家から仕事をするかを計画することに費やした。1997 年以来、複数のトレーニングクラスをオンラインでやってきて、そして圧倒的に多くの時間を家から仕事をしてきた人間として、私はこれ迄の経験を生かして子供達を支援するための、良き教育環境と技術基盤を作成した。妻は、今は給料を貰える仕事には就いていないので、家の切り盛りと日毎の技術支援を引き受けた。当地 Phoenix では、学校はもう始まっているが、この難しい状況下で最善を尽くすための助言を提供したいと思う。

作業空間を作る

ある程度の期間家で働いたことのある人なら誰でも、仕事をするための専用の場所を持つことの重要性に直ぐに気づくであろう。仕事道具を一定の場所に置けるという整理整頓上の利点の他に、専用の場所は仕事の時間を個人或いは家族の時間から分けることを可能にしてくれる。この考え方は、授業を受ける子供達にも等しく適用される。彼らも、教科書や勉強道具を手が届く、そして理想的には、少なくともある程度整理整頓された状態で、置ける場所が必要である。

キッチンテーブルの様な共有の作業面はとても効率的とは言えないし、子供部屋の机であっても、あなたの目が届かなかったり、或いは授業の時間と個人の時間を精神的に分離出来なかったりするのであれば、非生産的となり得る。幾つか試した結果、我々が良いと思うものを挙げてみる:

しっかりしたネットワークを構築する

誰もが Internet 接続に対して最善の選択肢を持っているわけでは無いが、とりわけ限られた予算内でやり繰りしている人達は、劣悪なネットワーク接続よりも子供やその先生を苛立たせるものは余りない。通信能力を失うのは信じられない程破壊的である。我々は幸いにしてファイバー接続と強力なビジネスクラスの家庭ネットワークを持てているが、私はこれ迄、友人や家族の一員が彼らのそれ程頑強でないネットワークを最適化する手伝いのためにしばしば呼ばれてきた:

我が家のネットワークは既に、Ubiquity からのビジネスクラスのハードウェアと有線接続されたアクセスポイント、それに ISP への 1 Gigabit のファイバー接続のお陰で、とても良い状態にある。しかしながら、私はそれでも主となるファイアウォール/ルーターを安全を強化するためにアップグレードした。そうすることで、我々の全体的なトラフィック管理は改善した。と言うのも、我々は今や4つのビデオチャットが一日の大半で同時進行しているからである。その後、私は同じハードウェアを使いながら、学校所有の機器に対して専用のワイヤレスネットワークを構築して、我々の個人的な機器から切り離すようにした。

正しい機器や周辺機器を選ぶ

我が家の子供達は以前から自分の iPad を使っているが、息子の iPad はより古く、より遅く、そして彼が必要とするソフトウェア全てを問題なく走らせられるわけでもなかった。我々の学校システムは Chromebook と iPad を提供しているが、我々は彼の iPad をアップグレードし、学校所有の機器は地区のより恵まれない家族のために返却することとした。ネットワークの場合と同様、自分の子供に安定した、機能する機器を与えることは重要である。

学校所有の機器は最善の選択肢では無いかも知れないし、或いは唯一の選択肢かも知れない。学校システムの IT 部門は財政豊かなことでは知られておらず、そして多くはより古いそして時代遅れの技術に依存しており、家できちんと動作させるのは難しい場合もある。一方で、これらの機器は必要なソフトウェア全てが事前に組み込まれており、そして技術サポートも含まれているかも知れない。学校によっては、それを使うことが必須となっている所もある。

子供のニーズと経験そして学校の要件に注意を払うこと。学校システムと連絡を取って、あなたのオペレーティングシステムと機器の種類を彼らがサポートしていることを確かめること。我々の経験を話すと、我々は必要とするもの全てを全部の機器で走らせることが出来たが、少々の習熟を必要とするものもあった、とりわけ iPad 上での Google Classroom に関して。

iPad に関して言えば、今がキーボードや恐らくトラックパッドかマウスを付け加えるのに良い時期である。今日の子供達はタブレットネイティブであるが、彼らがコンテンツ消費からコンテンツ創造に移るにつれ、入力機器を追加することで画面がより広く使えるようになる。我々は、オンスクリーンキーボードが画面の大事な部分を隠してしまうのを度々経験した、とりわけブラウザを基にしたアプリケーションで。そして、サイトによっては、物理的なキーボードを追加することでしか、それが機能するように出来なかった。

私には少々技術中毒気味の所があるので、我々は、古いものと新しい機器の混在からこの旅を始め、子供達には最も使い心地が良いというものに移行させようとした。7才の息子は、彼の新しい iPad とキーボードを使い続けた。我々は Apple Pencil か Logitech Crayon を追加してやることも考えたが、彼は現在与えられている宿題をこなすのにそれが必要となったことは未だない。彼のためには、ヘッドフォンも使えるよう用意しているが、我々は通常彼にスピーカーを使うようにさせている。と言うのも、彼は最も勉強熱心な生徒ではないし、こうした方が彼の勉強の進み具合も把握出来るからである。妻は、一日の多くの時間を彼の様子を見たり、必要に応じて手助けしたりするのに費やしている。

真ん中の娘は iPad とキーボードを使っているが、それと一緒に学校から支給された Chromebook も使っている。彼女は、一台をビデオ会議用に使い、そしてもう一つの方で自分の勉強をタイプするやり方を好んでいる。彼女は安い Bluetooth ヘッドフォンをねだって、今は結構定常的にそれを使っている。

長女は私が前に使っていた 2012 MacBook Pro を持って行った。私は元々のオペレーティングシステムを復元させてやったが、それは思ったより遙かに良く動いている。彼女は iPad も持っているが、学校用にはあまり使っていない。何故ならば、代わりにラップトップを選んだからである。

我々は家族用の iMac も使えるようにしているが、子供達はそれをプレゼンテーションを作ったり、ビデオを編集したりと言ったより大きなプロジェクトのためにしか使わない。私はまた、古いモニターと iPad とラップトップ用のアダプターも持っているが、それらは使われないままである。

ヘルプデスクとしての出番の準備を

皆さんの子供達の年齢と経験にもよるが、家族のテックサポートとしての余り気乗りのしない立場いる自分に気づくことがあるであろう。他方、テック機器を走るようにしておくのに子供達に長年頼ってきたという方もおられるであろう。家庭学習が始まって以来我々が経験してきた問題を扱うための助言を挙げておく:

創造的であり、良い習慣を確立する

妻は、家での一日をまるで学校かサマーキャンプでの一日の様に感じられるようにする達人になった。我々の日々は通常の時間で始まり、子供達はいつもの通り目を覚まし、身支度をしなければならない。妻はそれから、昼食を作るが、時にはあたかも子供達が学校に行くかのようにそれらを弁当箱に詰める。彼女は、小さなテーブルに我々のカフェテリアの役割を与え、子供達が学校で休憩時間に食べるために持たせる類いのスナックを並べた。予定のクラス、小集団活動、そしてプロジェクト作業の終わりには、子供達は自分の勉強空間を次の日のために綺麗にしなければならない。たとえ、後で宿題をやらなければならないとしても。

我々は週日は登校日の様に扱い、学校の予定表に従い、そして可能な所までその枠組みを再現しようとした。

我々はまた、彼らが十分な運動が出来るようにと気遣い、車庫を改造してジムと遊び場にした。Phoenix の冬は温暖だが、今は気温は 40 日以上 110ºF (43ºC) を超えている。我々は車を外に出し、携帯型のエアコンを設置して、安物のジムマットを買い、そして天井に体操用吊り輪をボルト止めした。彼らの空中パフォーマンスは Cirque du Soleil の域に達しているとは言えないが、幸いにして、今の所怪我はない。

精神的健康を忘れないように

今はかつてない時代であり、色々なレベルのしつこい恐怖と不安感がここ何十年もの間見たことのない形で社会を蝕んでいる。多くの点で、子供達は大人よりも柔軟で回復力がある。それでも、家庭学習だけでなく、家族関係、社会活動、そして子供達が対面教育に戻る時の個人的な心配の短期的そして長期的な影響を過小評価するのは間違いであろう。

我々の子供達も子供である時間が必要である。家で仕事する熟練者全てが一日の終わりにはホームオフィスから抜け出すことを薦めるように、子供達にも同じ解放を許すことは極めて重要である。多くの子供達は、子供であることを象徴する多くの出来事を失っている:誕生日パーティ、遊びの約束、バケーション、そして定期的に計画された活動等である。妻と私は、彼らの喪失感を創造的な方法で和らげようと務めている。

我々の子供も学校の課題が終わったら休憩を取れる、丁度私が小学生の頃、友達の家に行ったり、テレビの前に座り込んだりした様に。我々は、彼らが車庫で遊ぶのを、そこには仮想のダンスや体操教室への参加も含まれる、また角を曲がった所にある公園に十分な水とサンスクリーンを持って出掛けることも勧めている。我々は、室内での友達との遊びの時間は無くしたが、ある程度の社会的距離を保った屋外での遊びによる中程度のリスクは受け入れている。定期的な活動で集まる子供の数が減って、近所の公園は、同じ近隣に住んでいることすら知らない子供達もいる幾つものグループの夕方の遊びのサッカー試合の本拠地となっている。これはリスクであることは分かっているが、我々はそれは受け入れることに決めた。

我が家の子供達は宿題をサボることは許されないが、そのための時間は対面の学校に行っている時と何ら変わらない。親によっては、オンライン勉強の非効率性を埋め合わせるためより長い時間をかけるべきだと思う人達もいるが、我々は、精神的な休みを与えることの方がより重要だと思っている。我々はまた、夕方と週末の気晴らしも与えようとしている。例を挙げると、映画の夜 (時には、屋外でシーツと安いプロジェクターを使って)、近くのプール、ジオキャッシング ("インターネットで体を動かそう: みんなで宝探しを!" 9 June 2003 参照)、そして彼らの好きなレストランからのテイクアウトディナー等である。今月後半の我が家の9才の娘の誕生日には、我々は彼女に週末の間レンタルする家を選ばせてやり、少々の近場休暇を楽しみたいと思っている。

我々には最後のそして厳しい規則がある - 娘の一人は私の仕事場に突如乱入してきて、この記事にそのことを書くのを忘れないようにと念押しに来た。我々は、彼らに夜の間電子機器を寝室に持ち込むことを許していない。何時も寝る前には一定の時間紙の本から読書をするように目配りしている。

悪条件下でも最大限の努力を

家庭学習は難しい、とりわけ、あとどれぐらい続くか分からないからである。対面の学校をやっている地域にあっても、アウトブレイクがあれば生徒達は家に戻されるリスクが常にある。

誰もが - 親、教師、政治家、或いは雇用主 - これを理想的だとか良い状況だとすら考えていないが、それは我々が住んでいて、受け入れなければならない現実である。唯一の理性的な対応は、それに精一杯立ち向かい、そして子供達には最大限の正常を提供しようと努力することである。

我が家は多くの世帯よりも遙かに恵まれた状況にあることは承知している。それは、我々の経済的安定性と親は子供達の面倒を見られる状況下にあることが背景にある。しかし、私は他の人も、オンライン学習に適応する中でこれらのヒントから学ぶものがあることを望みたい。

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Josh Centers  訳: Mark Nagata   

開発者対 Apple: App Store に対する不満を総まとめ

初期の App Store は困難が多かったかもしれないが、外部から見た限りでは仮想のゴールドラッシュのようであった。メディア各社はこぞって、シンプルなアプリで財を成した成功物語を掲載した。けれども最初の熱狂が過ぎると、小規模の開発者たちの多くは自分たちが App Store で人並みの生計を立てることさえ困難で、Apple から一方的に虐待される関係に閉じ込められたように感じるに至ってしまった。

同じように、政府の規制機関もメディアも、Apple やその他の巨大テクノロジー会社によるビジネス慣行に着目するようになってきた。Apple は既に European Union で新たな規制に直面しているし、母国でも次第に厳しい監視に晒されつつある。(2020 年 7 月 31 日の記事“概要報告:ビッグテック対米国議会”参照。) 11 月の合衆国大統領選挙の結果によっては、監視の目はさらにもっと厳しくなるかもしれない。

この会社にとって危機的な分岐点を前にした今、これを機会に Apple による App Store の運営のやり方に対して寄せられた不満を分析してみたい。私たちはこれまで長い期間にわたってこれらの問題点を観察し考察してきたが、皆さんの中には私たちの評価や結論に賛成される方も反対される方もおられるだろう。私たちは規制当局者でもなければ Apple の重役でもないので、最終的に決断を下すのは私たちではない。ここでは単に問題点をきちんと並べてから、ユーザーのため、開発者のため、さらにはこの会社自体の長期的な生き残りのために、Apple がどのような道を進むべきかの提案を述べてみたいと思う。

あの 30% の取り分

それではまず、最も表面的なレベルの不満から始めよう。2008 年に初めて App Store をデビューさせて以来、Apple は販売されたすべてのアプリとすべてのアプリ内購入からその価格の 30% を取り分として徴収してきた。Apple はその後この価格構造に少しだけ変更を加えて、繰り返し発生する購読料金については初年度のみ 30% を徴収し、その後の年には 15% に減額するようにした。

Steve Jobs が初めて App Store を導入した際に、彼は Apple が純粋に収支が釣り合うようにするため 30% という取り分を決めたと説明した。この会社が当初の主張を守らなければならない必要性は何もないとはいうものの、生計を立てようと必死になっている小規模の開発者たちにとっては Apple が何十億ドルもの収益をかき集めているところを見るのは苦痛に違いない。

下院議員 David Cicilline (民主党、RI) は最近 Tim Cook を含むビッグテック 4 社の CEO を集めた議会のヒアリングで議長を務めたが、The Vergecast の最近の記事の中で次のように述べた:

Apple が持つ市場支配力によって、法外な使用料を徴収しています。まるで路上強盗のようなボッタクリです。30 パーセントを払わなければ市場から締め出すぞと、人々をいじめているのです」と Cicilline 下院議員は語った。「そんな料金を支払っていては到底生き残れない小規模の開発者たちは、押しつぶされます。もしもこの市場に本物の競争が存在していたならば、こんなことは起こり得なかったでしょう。

ところで、いわゆる“Apple 税”以外にも App Store にもっと幅広い問題点が存在していることは確かだが、Cicilline の興奮し過ぎの言い回しを差し引くとしても、私たちは決して問題点を無視すべきではない。長年 App Store で論争の種となっている他の問題点の多くは、この取り分を誰が払わなければならないか、開発者はどうやってそれを回避できるかといった問題を巡るものであった。例えば Spotify が最近 Apple を相手に起こした騒動の核心もまたそこにあった:

Apple は特定のアプリに対してアプリ内購入システム (IAP) の使用に 30% の料金支払を要求する。しかしながら、このルールがすべてのアプリに対して公平に適用されていないのが現実だ。Uber は払っているか? 否。Deliveroo は? 否。Apple Music は払っているか? 否。Apple は Uber や Deliveroo とは競争していない。けれども音楽ストリーミングで Apple は自らのサービスに便宜を与えている。

けれども Spotify が挙げた実例にも問題がある。Apple が一貫して適用しているルールの一つは、現実世界の商品やサービスには 30% の取り分が適用されないことだ。だからこそ Uber は料金を払っていないのであって、Amazon アプリから実体のある商品を購入することができるのだが、Kindle 電子ブックを購入するにはウェブブラウザを開かねばならないのだ。そしてもちろん、Apple Music が 30% の取り分を払ったならば Apple が自分自身に支払っていることになるが、そんなことはただ馬鹿馬鹿しいだけだ。

けれども開発者たちにとってこれは本物の財務費用となる。The Omni Group は最近多くの従業員を解雇せざるを得なくなり、解雇されたうちの一人である Brent Simmons は状況を次のように語った

具体的な言い方をすれば、この 30% がもっと妥当な 10% 程度だったなら、私の友人たちの何人かが今もまだ Omni で仕事を続けられただろうということだし、Omni はもっと多くのリソースを割いて自らのアプリを作り、テストし、サポートすることだできただろうということだ。

専門家の証言は無視できない。Simmons が 30% の取り分が Omni に害を及ぼしたと言うなら、私たちは彼の言葉を信用する。ただ、App Store で成功した開発者たちも多くいたという事実にも目を向けるべきだろう。加えて、そもそもこの 30% はビジネス計画に組み込んで成立させるべきものだということを誰でも知っている。もしもこの取り分が下がれば、もっと多くの開発者たちが成功できるのだろうか? 正直言ってそれはどうなのか分からない。

Apple はこの 30% の取り分の問題に対して最も熱心に反論した。Apple の主張する根拠は突き詰めれば次の3点にある:

Apple は一貫してこれらの論拠を述べ続けており、それは Tim Cook が議会に対して語った冒頭陳述の中でも明確に述べられている。

しかしながら、Apple が App Store を実店舗を通した販売と比較するのは誤解を与えるやり方だ。App Store が実店舗であった時代にはそこがソフトウェアを購入できる唯一の場所ということはなかった。インターネットを通して商用のソフトウェアを販売する方法は 1990 年代に始まり、2000 年代に至って当たり前のこととなった。Kagi が創設されたのは 1994 年、eSellerate の創設は 2000 年で、この両者はいずれも開発者たちが自分のソフトウェアをインターネットを通じて販売できるようにしようというはっきりした目的で生まれた。特に Mac ユーザーたちはこのことをよく知っていた。なぜなら、CompUSA の店舗にふらっと立ち寄って BBEdit を買うなんてことはできなかったからだ。

開発者たちは長年にわたってソフトウェアをオンラインで販売してきた。その手数料は 30% よりずっとずっと低く、むしろ 3% から 8% というのが普通だった。そしてその状況は今も変わっていない! Mac や他のプラットフォーム上の開発者たちは今もまだ、App Store の外でソフトウェアの販売を普通にしており、その際の手数料はずっと低い。実際、BBEdit の Bare Bones Software など有名どころの開発者たちを呼び戻す方法を Apple が見つけるまでの間、Mac App Store は長期にわたって停滞を続けていた。

30% を巡る争いは、もうすぐヤマ場を迎えるかもしれない。世界で最もホットなゲームと言われることもある Fortnite のメーカー Epic Games が、ゲーム内通貨を割引価格で買えるオプションをアプリに忍び込ませるといううまい手を使って Apple の標準的なアプリ内購入の手数料支払いシステムを回避しようとしたのだ。Epic は Apple に対してチキンレースを挑もうとしており、現時点では劣勢のようだ。Apple は素早く Fortnite を App Store から蹴り出したが、声明の中で Epic がルールに従うならば喜んで元通りに迎え入れたいと述べた。Epic は現在 Apple に対して訴訟を起こして、App Store のルールを撤廃させようとしている:

Apple の理不尽かつ違法な慣行を終わらせるため、Epic は裁判所の差し止めによる救済を求めています。Apple の行為は Epic に財政的損害を与え、その後も与え続けていますが、上で述べた通り、Epic はそれらの損害を取り戻すためにこの訴訟を起こしているのではありません。Epic は金銭的賠償を求めていません。そうではなくて、Epic は重要なテクノロジー市場を Apple が支配している現状を終わらせ、発展と創造の空間を開放し、Apple のモバイルデバイスが Apple のパーソナルコンピュータと同じ競争に開かれることを求めています。それ故、Epic は裁判所が Apple に対して iOS エコシステムに反競争的制約を課し続けることを禁じる命令を出してくださることを敬意をもって要請するものであります。2020 年が、あの“1984 年”のごとくにならないために。

巧みに Apple の“1984 年”広告に触れたことはさておき、ここで Epic に同情的な立場に立つことはなかなか難しい。Epic が実際にしたことは App Store のルールに対するずる賢くてあからさまな違反行為であって、報道によれば Apple は Epic の開発者アカウントを削除しようとしているという。Epic は Google に対しても訴訟を起こした。

Epic は決して小規模の、財政的に苦しい開発者ではない。Fortnite は iOS 上で最高の売れ行きを誇るアプリの一つであり、2018 年だけで 4.55 億ドルの売上額を記録した。それも、App Store を通した売上に限った金額だ! Fortnite は Windows、Mac、Android、加えて主流どころのあらゆるゲーミングコンソールで利用できる。どう見ても、Apple の 30% の取り分が Epic のビジネスに壊滅的な損害を与えているとは思えない。全体の状況が、規制当局を動かすことを目指しての試みではないかと思われる。

勝者と敗者を Apple が選ぶ

議会のヒアリングの席で、下院議員 Val Demings (民主党、FL) は Apple が自らのアプリの販売促進のためにサードパーティのアプリを不利な立場に追い込んでいるのではないかという懸念を表明した。Demings は次のように述べた:

Apple のやり方がアプリ経済の中で勝者と敗者を意図的に選んでいること、そして Apple のルールが Apple のアプリが常に勝者となるようなものであることに、懸念を持っています。

Demings が挙げた具体例は、モバイルデバイス管理 (MDM) を使ったペアレンタルコントロールアプリを Apple が突然禁止した事例で、Apple がこれらのアプリを禁止したのは iOS 12 で導入した自身の Screen Time 機能を販売促進するためではないかという含みがその発言の裏にあった。Cook はこれに対して当時の会社が下した決断を擁護して、それらのアプリは子供たちのプライバシーを危険にさらすやり方で MDM を乱用していたと述べた。

そしてそれは事実であった! ところがここで奇妙なことが起こる。Apple はその数週間後に方針を転換して、ペアレンタルコントロールアプリが MDM を利用することを明確に許可したのだった。プライバシーへの懸念はいったいどうなったのだろうか? さらにもっと奇妙なことに、ペアレンタル擁護者たちは Screen Time への API アクセスを開放すべきだと主張するに至った。その方が「よりクリーンな」解決法だろうというのだ。

それにまた、Demings のタイムラインにも問題点がある。iOS 12 が世に出たのは 2018 年 9 月のことで、Apple がこれらのアプリを禁止したのは 2019 年 4 月、およそ 7 か月後のことだった。Screen Time を販売促進するにしては遅すぎるのではないだろうか。その上、それ自体何の収益ももたらさない機能を促進するために既存のアプリを禁止したいと Apple が考えるというのはおかしいのではないか?

Demings としては、もっと良い実例を挙げることもできた。Apple は、その後その機能を iOS に組み込むためだけにアプリを App Store に入れなかったことがある。悪名高い実例が f.lux だ。これは、一日を通してブルーライトのレベルを調節するアプリだ。開発者たちは 2009 年以来 Apple にこのアプリを iOS App Store に入れるよう訴え続けていたが、「奇妙過ぎる」という理由でずっと拒否されていた。言うまでもなく、その後これによく似た機能が Night Shift という形で iOS に登場した。

その上、Apple は文字通り勝者と敗者を選んでいる。その明らかな例が毎年恒例の Apple Design Awards だ。疑いもなく、Apple が選んだアプリの売上とダウンロード数は急増する。これらの賞とは別に、Apple は毎日 App Store で「おすすめ」のアプリを選んでおり、App Store アプリの Today ページでトップのランキングに並ぶことが大きな力となる。

(日本語)Apple がアップルデザイン賞の受賞者を発表 | Apple、2002 Design Award の受賞者を発表 | Apple が Design Awards 2003 を発表 | Apple Design Award 2006 の受賞者たち | FunBITS: WWDC 2014 の新テクノロジーと Apple Design Awards | Apple、2018 Apple Design Award 受賞者を発表 | Apple の 2019 Apple Design Award 受賞者 | Apple、2020 Apple Design Awards でまたもや Mac を冷遇

App Store picks
App Store の編集チームがある日に選んだ勝者たち

公平を期して言えば、このように「おすすめ」に取り上げられた開発者たちから、思ったほどの売上の伸びはなかったという話を聞いたことがある。人々は App Store で、大体において検索を使ってやり取りし、ブラウズしてアプリを見つけることは少ないからだ。だからと言ってそれが Apple の訴訟で役に立つ訳ではない。勝者を選んでいると認めるか、あるいはまた特定のアプリを販売促進していると認めざるを得ないかだが、いずれにしても大して役に立たず、良い展望は開けない。

App Store の機能がどのように働くにせよ、それを規制当局者の観点から見てみよう。App Store は、開発者が iPhone と iPad のユーザーにアプリを販売できる唯一の場所だ。いったいなぜ特定のアプリが呼び物にされるのか? Apple が配布方法に完全なコントロールを持ち、App Store を通じて開発者が販売したものすべてから取り分を徴収して、その上どのアプリが第一画面に来るかを好きなように決められる、そんなことが本当に公平な競争の場と言えるのか?

App Store の広告

App Store の場では、参加のためにお金を払おうという者がさらにもっと優遇される。Apple は特定のアプリを呼び物にするばかりでなく、App Store の検索広告を利用して、開発者が料金を払って自分のアプリが競争相手のアプリの上に表示されるようにすることができる。数多くの開発者たちがこの慣行に対して苦情を申し立ててきた。競争力を持つためには 30% の取り分とは別にさらなる料金を Apple に支払わなければならないからだ。

試しに私は独立の開発者たちのアプリで気に入っているものの名前をいくつか App Store で検索してみた。RSS アプリの Reeder を検索すると、トップヒットは有料広告で、Knewz という名前のアプリだった。CARROT Weather を検索すると、トップヒットは NOAA Weather Radar の広告だった。Overcast を検索すると... いや、実際それは Overcast の広告だった。Overcast の開発者 Marco Arment はそのために料金を支払っていたのだ。思うにここでは私が勝者を選んでいたのだろうが、私は App Store を運営している訳ではない。

App Store ads

少なくとも Apple はここでしっぺ返しを食らっている。"Podcasts" を検索すると、Apple 自身の Podcasts アプリよりも上に iHeart の広告が出る。

App Store 検索広告の良い点は、小規模の開発者でも(お金さえあれば)大規模な開発者に対抗して広告を出し、競争の場を公平にできる可能性があることだ。もちろんそれは、大規模な開発者がそれを上回る力を振るってこなければの話だが。

それでもなお、ユーザーがそのアプリを名前で検索しようとしている場合にさえもトップの扱いを受けるためには開発者が Apple に追加の費用を支払わなければならないというのは良くないことという気がする。ユーザーの立場からは、自分が検索したアプリがトップの結果にならないのも鬱陶しい。

このこととは別に、App Store の検索にはいろいろな問題点がある。簡単に操作されてしまうこと、ゴミのような、あるいは偽造のアプリで溢れかえってしまうことなどだ。次に、この最後のものについて見てみよう。

偽造のアプリ

App Store のセールスポイントの一つであり、iPhone ソフトウェアの配布に Apple が完全な支配を及ぼし得る理由でもあるのは、Apple が個々のアプリを審査して高い基準の品質を保っているという点だ。それは全くの虚偽という訳ではなく、iOS ユーザーにとってマルウェアは大きな懸念材料でない。しかしながら現実に App Store には多数のゴミのようなアプリがあり、それからまた時には、開発者が自分の作ったオリジナルなアプリのあからさまなパクリが Apple の審査を通って出ていることを発見して唖然とすることもある。

ここで言っているのは競争相手にアプリをコピーされるといった話だけではない。Marco Arment が説明する通り、競争相手がアプリをコピーする行為を実際に防ぐのは不可能なのだが。でもここで考えたいのはそういう話ではなくて、害を及ぼす可能性のある偽造のアプリだ。開発者 David Barnard は二年前にこの問題を扱い (2018 年 11 月 30 日の記事“David Barnard、App Store を食い物にする方法を解説”参照)、たちの悪い開発者が容易に入手できる出来合いのテンプレートを使ってゴミのようなアプリをビルドし、その中に厄介な購読を組み込んだり、営利目的でユーザーの個人情報を収集したりしている現実があると説明した。

公平を期して言えば、この問題は Google Play Store でも悩みの種となっており、Apple はその種のアプリのいくつかを追放しているけれども問題は一向になくならない。手早く検索してみたところ、偽物のアプリを避ける方法の手引きを記したものがいくつか見つかった:

App Store を閉じたものにし、結果としてありとあらゆる頭痛の種や料金が生じていることの根拠として Apple が主張するのは、安全で、きちんと監督された体験ができ、ユーザーがゴミを心配する必要がなくなるからというものであった。でも現実に Apple は約束を達成できておらず、そのことがユーザーと開発者の双方を苦しめている。

一部の開発者たちは他の者たちよりもっと平等

Tim Cook は議会のヒアリングの席で大ボラを吹いた。いわく、「私たちはすべての開発者を平等に扱っています。」

ヒアリングの中でそれに対する反例がいくつか取り上げられた。例えば、Apple は特別のチームを編成して中国の検索エンジン Baidu に関する承認業務のみを担当させている。これが平等な扱いだとしたら、何が平等でないというのだろうか?

それからまた、Amazon Prime Video アプリの中から映画のレンタルや購入ができるが、これは Apple と Amazon の間の特別の提携関係の結果だ。(2020 年 4 月 3 日の記事“Amazon の iOS 用と Apple TV 用 Prime Video アプリで購入が可能に”参照。)

Apple はこれが「プレミアム購読のビデオ・エンターテインメント・プロバイダが顧客に多様な利益を提供できるため」のプログラムであり、すべての者に開かれていると言う。それでも、Amazon Prime Video はたぶんこのプログラムに関して話題に上る唯一のアプリだろう。このプログラムはまた、プロバイダが Apple に 30% の取り分を支払わずに済むように取り決められている。しかもその事実は、Amazon Prime Video へのこの衝撃的な変更が世を騒がせるまでほとんど知られていなかった。

間もなくその職を去ろうとしている Apple マーケティング部門の責任者であった Phil Schiller は、Reuters のインタビューで次のように答えた:

私たちが思い付いたことの一つは、App Store ではすべてのアプリを同等に扱おうということです。一つのルールがすべての人に適用され、特別な契約などなく、特別な条項もなく、特別なコードもなく、すべてが同じようにすべての開発者に適用されます。PC ソフトウェアの世界ではそうはいきませんでした。そういう風に考える人はいませんでした。システム全体の働き方を、完全にひっくり返してみせたのです。

ああ何たることか、どうやら現実には特別な契約と特別な条項が存在するらしい。特別なコードは存在する: Apple が独自の使用のために保有しているプライベート API だ。それに、実店舗の中を詳しく調査でもしない限り、PC ソフトウェアについて彼が言ったことは事実でない。Windows の世界は、過去にも、現在も、良くも悪くも全体として完璧にオープンな市場だ。

気まぐれで恣意的な判断

Apple が通知や警告をほとんどせずアプリを App Store から放り出すことはよく知られている。でも、そもそも App Store にあって然るべきであるアプリさえも Apple によって取り除かれている。Apple が手の伸ばし過ぎた結果最近では最もひどい被害を受けたのが Charlie Monroe Software だ。ここはチェコ共和国に住む家族運営のごく小規模の開発者で、いくつもの Mac 用アプリを開発している。例えば Downie (2019 年 7 月 18 日の記事“macOS で YouTube ビデオをダウンロード”参照) と Permute も、ここの製品だ。(免責情報: Charlie Monroe のアプリは Setapp で利用でき、Setapp は過去に TidBITS のスポンサーであったことがある。)

2020 年 8 月 4 日に、Charlie Monroe Software は自分がいきなり Apple Developer Program から蹴り出されたことに気付いた。証明書は無効化され、自分のアプリが大多数の Mac で動作しなくなっていた。実際、ユーザーがこの会社の製品であるアプリを起動しようとすると、このアプリは危険でありゴミ箱に移動すべきだと書かれた警告が出た。

An alert saying Downie will harm your computer
画像は Charlie Monroe Software の厚意による

ブログ記事に、Charlie Monroe Software は次のように書いた:

この時点で、もはや私たちの会社はビジネスを持っているのか否か、分からなくなりました。すぐ町に出て職を探すべきなのか? それとも、今すぐ別の会社を設立してその会社からアプリを配布するべきか? いったいどうすればいいのか?

幸いなことに、Apple は間もなくアカウントを復活させて、誤りであったと謝罪した。ビジネスを失わせたことと会社の評判を傷付けたことに対して Apple が Charlie Monroe Software に補償をしたのかどうか、私たちは知らない。それより何より、Charlie Monroe がこのように放逐されたのがどうやら人の手の届かない自動化されたシステムの仕業だったらしいことが恐ろしい。少なくとも、Apple は開発者の生活を脅かす前に人間の手による審査を実施するべきではなかっただろうか。それにまた、たとえ人間の手による審査が乱用を認めたとしても、Apple は証明書を無効に切り替える前にその開発者に対し不服申し立ての機会を与えるべきではなかっただろうか。国連が国際的な人権だと認めている「有罪と証明されるまでは無実」の原則があるではないか。

これもまた最近起こって広く知られた実例だが、Basecamp の Hey の事例がある。これは有料の、独自仕様の電子メールサービスだ。Apple は当初 Hey アプリを App Store に入れていたが、その後 Basecamp がサインアップを Apple の支払いシステムを通じてする (それにより Apple に取り分を与える) 仕組みにしていないという理由で、それ以降のアップデートを却下した。両社はその後合意に達し、現在 Hey は App Store から入手できるようになっている。

けれども当初しばらくの間は、合意に至ることなどありそうもないように見えた。Apple の元マーケティング責任者 Phil Schiller は攻撃を続けて「アプリをダウンロードしても動作しない、そんな状態を私たちは望まない」と語った。当初、Basecamp が Apple の 30% の取り分を回避しようとしていたため、アプリの中から Hey のサービスにサインアップしようとしてもできなかった。つまり、既にアカウントを持っていない人にはただのログイン画面に過ぎないアプリとなってしまっていた。

しかしながら、このようなやり方で機能するアプリは App Store にたくさんある。注目すべき2つの実例が Netflix アプリと Amazon の Kindle アプリだ。実際、Netflix はアプリ内購読を短期間実装していたが、その後それを止めた。さらに不可解な実例が Dropbox で、これはインタラクティブな要素を含むビジネス生産性アプリだが、商用メディアへのアクセスは提供していないというのに、なぜかこのカテゴリーに入り込んできた。

この例外処遇を説明するため、Apple は Netflix や Kindle が「リーダーのアプリ」だからと主張する。これらのアプリはメディア消費のみを目的としており、Schiller に言わせれば「動作しない」アプリでも何の問題もないという訳だ。でも、そんな区別はナンセンスだ。Apple ファンであり過ぎるとして不当に避難されることもある Daring Fireball の John Gruber でさえ その区別をナンセンスだと評して、議論の締めくくりに Steve Jobs が IBM ロゴの前で中指を立てている姿を示唆している。おそらく「リーダーのアプリ」というのは Apple が通常は App Store で認めないアプリだけれども何か一般的な例外条項を作ることなしに入れておきたいアプリを意味するのだろう。

App Store からいきなり放り出されたアプリの実例は何十と挙げることができる。時には皆がその理由に納得できるものもある。例えば現実に悪意ある行動をするようなアプリだ。そのような場合、ユーザーを保護するためのキルスイッチを Apple が持っているのは良いことだと言える。けれどもそれ以外のアプリでは、Apple の行動を擁護するのは困難だ。

下院議員 Jamie Raskin (民主党、MD) は Cook に向かって、Apple が開発者たちとユーザーたちに振るう絶対的制御について質問した。Cook の答は単刀直入で謝罪を含まないものであった:

顧客の視点から見ようと、開発者の視点から見ようと、そこには膨大な選択肢が存在しています。開発者ならば、Android 用に書くことも、Windows 用に書くことも、Xbox や PlayStation 用に書くこともできます。ユーザーが状況を気に入らなければ、App Store のきちんと監督された体験を気に入らなければ、Samsung を買うことができます。

言い換えれば「気に入らない者は去れ」ということだ。しかしながら、私はこの論旨には誠実さが欠けていると思う:

だからと言って Apple がユーザーなり開発者なりに何か借りがあるという訳ではないが、もし何も変わらなければそう長くは Apple の手に選択肢が残らないだろうという点をここでもやはり指摘しておきたい。理論的には「気に入らない者は去れ」と言うのも結構だろう。でも現実には、多くの人たちにとって問題はそう簡単でないし、規制当局は必ずやそのことを考慮に入れる。

ありがたいことに、Apple はこの問題への対処をしつつある。少なくともある程度はだが。Hey アプリの難局の後、Apple は App Store の審査方針に長らく懸案であった2つの変更を加えると発表した

第1の変更点は、デベロッパはアプリケーションが App Store レビューガイドラインの特定のガイドラインに違反するかどうかについて決定の不服申し立てをできるようになるだけでなく、当該ガイドライン自体に異議申し立てをする仕組みも導入されることです。第2の変更点は、すでに App Store で提供されているアプリケーションのバグフィックスについては、法律問題に関わる場合を除いて、ガイドライン違反のために遅れることがなくなることです。デベロッパは次回の提出時に問題に対応することができるようになります。

この2点は良い方針であって、そもそもの初めからこうなっているべきであった。European Union はこの点をさらに押し進めて、新しい規制条項の中で Apple のような出版者が通知なくアプリを禁止してはならないと定めた。開発者 Steve Troughton-Smith が指摘したように、Apple はアプリを削除する前に 30 日間の猶予を設けなければならず、あらゆる優遇措置を開示しなければならず、App Store の審査で解決できない問題があれば外部の仲介者に委託しなければならない。

ただ、これらの方針変更と規制変更が現実世界の中でどのように実現されるのかは、今はまだ分からない。

ゲームのストリーミングサービスを禁止

驚くべきことに、Apple は他のところではある程度の進歩を見せたその一方で、戦略を強化してみせた。議会のヒアリングの後、Apple は Microsoft の Project xCloud や Google の Stadia のようなゲームのストリーミングサービスを明示的に禁止したのだ。ここでは xCloud とは何かの説明や、Apple の主張する論拠が理に合わない理由を述べる前に、まずはこれらのサービスがどのように機能するかを説明しておこう。

現代のビデオゲームはとてつもなく膨大な処理能力を必要とするので、高価なデスクトップコンピュータか、特別のゲーミングハードウェアが必要となる。数年前に、OnLive という会社が突拍子もないアイデアを思い付いた。ゲーム自体はサーバー・ファームの上で動かして、プレイヤーのデバイスにはビデオ出力だけをストリーミングしてはどうだろうか? そして、コントローラからの入力をサーバへ送り返せばよいのではないか? いわば、ビデオゲームにおける「シン・クライアント」だ。そのようなシステムは非常に高速のインターネット接続を必要とするだろうが、少なくとも理論的には極めて要求度の高いゲームを並みの能力のハードウェアでプレイできるようになるはずだ。

OnLive 社は商業的に失敗に終わったけれども、このシステムは誰が予想したよりも高いレベルで機能した。それ以来、OnLive の継承者たちが Sony、Microsoft、Google、そして Nvidia から登場し、それらすべてがその概念を進化させた。

この種のサービスではネイティブなゲームのコードがあなたの持つデバイス上で走っていないのを理解しておくことが重要だ。ゲーム自体は遠隔のサーバ上で走っており、あなたはそのサーバ上で走るゲームのインスタンスを相手にやり取りすることになる。ここでそれを強調したのは、この種のシステムからマルウェアが忍び込むという非難に何の根拠もないことを指摘しておきたいからだ。そのような事態が起こるとすれば Microsoft か Google が自社のゲームストリーミングアプリ自体の中にマルウェアを忍び込ませるしかないが、そんな考えは馬鹿げているだけでなく、標準的な App Store の審査で予防できるはずのものだ。

Apple は、この種のサービスを App Store で全面禁止にした。建前上、その理由は提供されるゲームのすべてを Apple が審査することが不可能だからというものだ。けれども Apple は Netflix、Kindle、Spotify、Amazon Prime Video、Hulu、HBO、その他数多くのものを通じて配布されるコンテンツを審査していない。その上、それらのコンテンツの中にはもしもそれがアプリであったならば App Store Review Guidelines を通過しないだろうと思われるものも含まれている。

その違いはゲームが インタラクティブ であるからだと Apple は主張する。この主張もまた理に合わない。なぜなら Netflix はインタラクティブなビデオも配布しているからだ。例えば Microsoft 独自の Minecraft: Story Mode がそれに該当する。さらに、たとえインタラクティブなビデオが何らかの理由でインタラクティブなゲームと違っているのだとしても、Apple は現時点でそれ以外の種類の遠隔ゲームプレイのアプリなら App Store に許容している。例えば Steam LinkPS4 Remote Play といったアプリだ。

確かに、Apple はそれらのアプリをかつて一時期には禁止していたことがあるけれども、実質的にそれらのアプリは Stadia や xCloud と同じ方法で動作するのであって、唯一の違いは Steam Link や PS4 Remote Play のアプリがローカルネットワーク上にあるローカルなゲームコンソールからゲームをストリーミングしていてインターネット上のサーバからストリーミングしているのでないことだけだ。Apple はまた、いかなる種類のアプリにも遠隔アクセスを許す Microsoft Remote Desktop のようなリモートアクセス用アプリも許容している。しかしながら、John Gruber が指摘したように、Apple は App Store Review Guidelines 4.2.7その区別を書面に記録している

そのアプリはユーザーが所有するパーソナルコンピュータであるホストデバイス、またはそのユーザーが所有する専用のゲームコンソールに接続しなければならず、そのホストデバイスとクライアントの両方がローカルかつ LAN ベースのネットワークで接続されていなければならない。

だが、Gruber はここでも Apple の公式声明がナンセンスだと言う。ローカルネットワーク上のホストデバイスと、インターネット上でアクセスするホストデバイスが、どう違うというのか?

また、ここでは少々曖昧な哲学的領域に足を踏み入れることになる。そもそも「ビデオゲーム」とは何なのか、それを映画と識別するものは何か? はたして Minecraft: Story Mode はビデオゲームなのか? Choose Your Own Adventure シリーズの本をゲームと考えることができるだろうか? (私はサイコロ投げやその他の要素を「ゲーミング」に結び付けているのを見たことがある。) 2013 年に出たアプリ Gone Home は、これが本当にビデオゲームなのかどうかという激しい議論を呼んだ。芸術的な仕事がインタラクティブ性においてあるしきい値を超えなければビデオゲームとは呼べないのか、 そもそもビデオゲームをアートと呼ぶのは正しいのか、といった具合だ。

Apple がただ単に自社のビジネス上の利益を保護する目的を超えて、ゲームのストリーミングに本や映画と異なる扱いをするれっきとした理由があると主張する言い分を、私もある程度は受け入れることができる。でも、その区別をはっきり定義せよと言われても私にはできない。最高裁判事 Potter Stewart がわいせつの定義について「見れば分かる」と述べたようなものだ。もっと包括的な記述子たる インタラクティブなコンテンツ を使う方が説明に役立つかもしれない。たぶんこちらの方が定義が易しいだろう。

私が聞いた中で Apple の立場を有利にするもう一つの議論は、Stadia と xCloud が App Store の外で購読や個々のゲームを販売していることだ。しかしここでも、Netflix は同じことをしており、Steam Link や PS4 Remote Play アプリも同じことをしている。

Gizmodo への声明の中で、Microsoft は Apple の決断に対する反応を述べた:

Apple は汎用プラットフォームのうちで唯一、クラウドゲーミングと Xbox Game Pass のようなゲーム購読サービスをコンシューマに拒否する孤立した存在です。一貫してゲーミングアプリのみに異なる扱いをしており、ゲーミング以外のアプリならばその中にインタラクティブなコンテンツが含まれている場合でさえもっと緩いルールを適用しています。Xbox Game Pass のカタログで利用できるゲームはすべて、ESRB やその地域で同等な、独立の業界レイティング審査を受けています。

現時点で Microsoft は特に危険な敵と言えるかもしれない。理由は何であれ、Microsoft は連邦政府との間に好意的な立場を維持しているらしい。Microsoft は Apple と同等の時価総額を持っているにもかかわらず、Microsoft CEO の Satya Nadella は議会のヒアリングに呼び出されなかった。Microsoft は利益の上がる国防総省の JEDI 契約を Amazon に打ち勝って獲得した。ただしこの件はまだ異議を受けての調査中だ。さらにもっと不可解なことに、Trump 政権はソーシャルビデオアプリ TikTok を中国人の所有する会社 ByteDance から取得する件でも Microsoft を支援しているかのように見える

Satya Nadella は、議会のヒアリングに出席して以下のような事実を述べることも容易にできたことだろう:

もしもあなたが規制当局者なら、とりわけテクノロジーの世界をそれほど深く理解していない人なら、どんな結論をあなたは導き出すだろうか?

Apple はアプリの価値を下げた

これはもっと漠然とした問題だが長年繰り返し言われてきたことで、Apple があまりにも多くのソフトウェアを無料で提供し、無料または安価なアプリの作成を奨励することによって、ソフトウェアの価格を限りなくゼロに近いものにしてしまったという非難がある。その昔には開発者がソフトウェアパッケージに数十ドルあるいは数百ドルという値段をつけることができたものだが、今やどの開発者も底値で売り出さざるを得ないと感じるに至っている。

さらに問題を深刻にしているのが、そもそものスタートから Apple が開発者たちにアップデートへの課金を禁じたことだ。そのため、開発者たちは二度とお金を払ってくれない忠実なユーザーたちのために働くのをやめて、新規の顧客を獲得することに専心するよう仕向けられた。

その後、単純な有料アップグレードを認めることはせずに、Apple は別の解決法を思い付いた。つまり、購読だ。今ではどのアプリも何らかの種類の継続的な購読を提供または要求しているように思える。購読からの収益は Apple の Services ビジネスにとっても良いことだし、開発者にとっても安定した収入をもたらすが、ユーザーたちは数えきれないほどの毎月の請求書の処理に苛立ち、持っているソフトウェアがただ単にレンタルでそこにあるだけのような感覚を持たされる結果となる。

でも、こういった問題のどれだけの部分が Apple の誤った、または悪意あるビジネス慣行によるもので、どれだけの部分が市場の現実から来るものなのだろうか? インターネットの存在そのものが、多くの創造的な仕事の価値を下げてきた。その最も悪評高い例が、音楽だ。Apple はまた、音楽の値段を下げたと不当に非難されることもよくあるが、iTunes Store よりはるか以前から Napster は存在していた。

純然たる事実を言えば、App Store の人気の高さと、そのための開発作業が比較的容易なことによって、大量のアプリが作り出された。かつて iPhone の広告がどんな些細な使用事例にも「そのためのアプリがある」と宣伝したが、現実にはどんな作業のためにも互いに競合する複数のアプリがあることが多い。供給が需要を大幅に上回っているのが現状であり、価格が下がるのは必然的な結果だ。

これに対する解決策を私たちは持ち合わせていない。問題の根源を正確に示すのは困難であり、たとえユーザーたちにとってそれほど満足できない解決だとしても、購読のお陰で少なくとも開発者たちにとってはアップグレードの問題が大体において解決されているのだから。

可能な解決策

現実に最もありそうな道筋として、規制当局によって変化を強制されるまでの間 Apple は何もしないだろう。それが最もありそうだと考える理由は、Apple の声明から読み取れる限り、謝罪すべきことは何もない、現在の App Store の運営方法で十分世界のために役立っている、と Apple が考えているように思えるからだ。

しかしながら、そのような判断はいずれ Apple も Apple ファンも後悔する結果に繋がると私は思う。テクノロジーを巡る議会のヒアリングを視聴した人の目には明らかだった悲しい現実は、多くの国会議員が、若い世代の人たちも含めて、進行中の問題を、ましてやその微妙な点をしっかり把握していないことだ。例えば下院議員 Jim Sensenbrenner は Facebook CEO の Mark Zuckerberg に対してなぜ Donald Trump Jr. は Twitter から締め出されたのかと尋ねた。Twitter は Facebook とは完全に別の、競合するサービスなのに。おやおや! 新しいルールを作ろうとしているのは、こういう人たちなのだ。

上院議員 Elizabeth Warren は多くの同僚議員たちよりはこれらの問題に通じていると思われるが、彼女が提起した政府による解決は、Apple を分割してハードウェア、ソフトウェア、そして App Store をそれぞれ別のビジネスにするというものだった。私が思うに、そのようなことをすれば Apple にとっても Apple ユーザーにとっても悪夢のような事態になるだろう。私たちが慣れ親しんだ緊密な統合が、突然危機に瀕するところを想像してみて頂きたい。あるいはもっと悪い事態として、分割された会社の一つが Microsoft なり何なり他の会社に買収された場合を想像して頂きたい。会社を分割しても問題点が解決するとはいずれにしても考えにくい。なぜなら、寄せられた不満の大多数は Apple のハードウェアやソフトウェアが優先されて扱われるという話ではないからだ。

もう一つ別の、より多くの論議を呼んでいる解決法は、すべての Apple のオペレーティングシステムのアプリで Apple がサイドローディングを認めることだ。つまり、App Store を通じずにアプリをインストールできるようにするということだ。Apple ユーザーの中には、サイドローディングがユーザー体験を混乱させ、Apple のプラットフォームを悪者に開放することになるのではないかと心配する人たちもいる。けれどもこのシステムは既に Mac 上では問題なく働いていて、App Store 以外で配布された用ソフトウェアにも Apple がある程度のコントロールを保つことができているというのが事実だ。Charlie Monroe Software のような事例はあっても、現状のシステムは開発者たちに柔軟性を提供し、Mac がマルウェアの海に溺れるような事態を招いてはいない。

企業ユーザーたちが既に社内用の iOS アプリをサイドローディングするシステムを運用できているという事実も、ここで指摘しておくべきだろう。また、多少の知識と厚かましささえあれば脱獄 (jailbreak) など必要とせずに誰でもインストールできるツールを利用して運営できる代替アプリストアも現実に存在している。だから、サイドローディングの問題は既に解決済みと論じてもよいのかもしれないが、思うにそのような代替アプリストアは Apple の監視の目の届かないところでのみ生き残っているのが実態だろう。そのような方法で配布されたアプリが原因でもし大騒ぎになったなら、きっと Apple が素早く動いて終了させることだろう。私が言いたいのは、これらのシステムが現実に既に動いていて、見たところユーザーには害を与えていないようだという点だ。あとはただ Apple のお墨付きが必要なだけだ。

さらに別の方法として、Apple が取り分の率を減らすという考え方もある。例えば段階別のシステムを使えば Netflix、Basecamp、Epic といったところがそれを利用してより良いアプリ内サインアップ体験を実現することだろう。その単純な一手だけで、Apple に向けられた非難の度合いが大きく緩和されるのではないだろうか。しかしながら、iPhone 売上の成長率が鈍化して Services 部門の重要性が増し続ける現状では、Apple が自発的にそれをするとは考えにくい。Wall Street での存在感のためにも、Apple は着実な2桁の成長率を保つことに断固とした決意を持っているのだから。

最後にもう一つ、Apple は自らが言い出した「リーダーのアプリ」という言葉の定義を明確化するか、またはそのような区別を全部撤回するかすべきではないだろうか。どんなアプリでもアプリの外部で支払いシステムを使うことができるようにし、開発者がそのことをアプリ自体の中で明確に説明して、アプリを開いたユーザーが殺風景なログイン画面に迎えられたりしないようにしてはどうだろうか。

皆さんはどう思いますか?

これらさまざまの懸念は、開発者や、メディアや、規制当局が考えていると見受けられる程度に重大なことなのだろうか? 簡単なアンケート調査をしているので皆さんのお考えを投票して頂きたい。また、Apple はどうすべきなのか、お考えをコメントに書き込んで頂ければありがたい。

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TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート

訳: Mark Nagata   

Mellel 5.0.3

Mellel 5.0.3

2020 年 7 月に、Mellel は会社名と同名の Mac 用ワードプロセッサのバージョン 5.0 をリリースした。このメジャーなアップデートでは EPUB 書き出しと DOCX の読み込み・書き出し、表機能と変更追跡の改良、それから Mac と iOS で統一された Mellel の格好良い新アイコンが備わった。Mellel はずっと以前から書類を RTF に書き出すことができたけれども、Mellel 5 では Microsoft Word のネイティブな DOCX ファイルフォーマットへの対応が追加されてテキストフォーマッティングの互換性が改善された。それに加えて、Mellel は EPUB フォーマットへの書き出し機能に書類の構造の制御、メタデータ、フォントおよび画像の制御、目次その他の機能を含めて対応した。

Mellel 5 では File > New を選んで、あるいは New Document ボタンをクリックして新規ファイルを直接開くオプションが提供され、追跡された複数の変更点を一度に受け入れたり拒否したりできるようになり、表に複数個の行や列を追加できるようになり、Novel ブックファクトリー用のテンプレートを追加している。

8 月になって Mellel はバージョン 5.0.2 を出して DOCX 読み込みと書き出しを改善し、特に長くて複雑な書類を書き出す際のパフォーマンス改善と、Pages から読み込んだ書類で左から右へ書かれた段落に右から左への割り当てがされていたバグの修正が施された。このメンテナンス・リリースではまた、脚注を読み込む際のハングを修正し、タイピングのパフォーマンスを改善し、macOS 10.15 Catalina で音声コントロール付きの口述を可能にした。その後素早く出されたバージョン 5.0.3 アップデートでは、コメントの編集ができなくなったバグと表示の再描画が正しくなかったバグが修正された。

Mellel 5 の価格は $49 で、2 年間の無料アップデートが付く。既存の Mellel ライセンスを持つ人は $29 でアップグレードできてその時点から 2 年間の無料アップデートの権利が得られる。(Mellel からも Mac App Store からも新規購入 $49、アップグレード $29、バージョン 5.0.x からは無料アップデート、92 MB、リリースノート、macOS 10.7+)

Mellel 5.0.3 の使用体験を話し合おう

Carbon Copy Cloner 5.1.21

Carbon Copy Cloner 5.1.21

Bombich Software が Carbon Copy Cloner 5.1.21 をリリースして、macOS 10.15.6 Catalina ユーザーにストールを引き起こしたシステムキャッシュフォルダへの除外設定を追加した。このドライブクローン作成およびバックアップ用ユーティリティはまた、Catalina 起動ドライブ上の SystemKey ファイルをコピーする際のエラーを解消し、10.10 Yosemite と 10.11 El Capitan のバックアップの起動可能性に影響していた問題に対処している。(新規購入 $39.99、無料アップデート、14.6 MB、 リリースノート、macOS 10.10+)

Carbon Copy Cloner 5.1.21 の使用体験を話し合おう

Banktivity 7.5.2

Banktivity 7.5.2

IGG Software が Banktivity 7.5.2 をリリースした。一部の日付フォーマットで取引の日付が途中で切れてしまった問題を修正した、メンテナンス・リリースだ。この個人用財務アプリはまた、デイトレーディングおよびオプションでの ROI 計算の問題に対処し、スケジュールされた取引の中を調べる際に正しい取引が選択されるようにし、1株あたり価格の同期の信頼性を高め、OFX 読み込みでコアデータスレッディングの問題に対処し、QIF 読み込みを改良し、タグに名前が付いていない場合の同期の問題を解消している。(IGG Software から新規購入 $69.99、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、Mac App Store からも購入可能、無料アップデート、22.5 MB、リリースノート、macOS 10.13+)

Banktivity 7.5.2 の使用体験を話し合おう

Moneydance 2020

Moneydance 2020

The Infinite Kind が Moneydance 2020 をリリースした。この個人用財務管理アプリのメジャーアップデートだ。今回のリリースでは import-QIF-file 設定ウィンドウでのデフォルトアカウント選択を改善し、ファイルの読み込みを妨げていたドラッグ&ドロップのバグを修正し、区切りの付いたテキストファイルの読み込みで取引フィールドの処理を改良し、取引の並べ替えの選択と挙動を更新し、一部のバンキングサイトでの埋め込みブラウザの互換性を向上させ、取引アカウントを使う際の自動カテゴリー推測を許容し、またタブ区切りレポートの書き出し (およびクリップボードへのコピー) で大きな数値の中にコンマを書き込む挙動を改善している。価格は $49.99 だが、Moneydance 2020 は有効な Moneydance 2019 ライセンスを持っている人には無料アップデートとなる。Mac App Store ではまだ利用可能になっていないが、近日中に入手できるようになるはずだ。(The Infinite Kind から新規購入 $49.99、TidBITS 会員には 40 パーセント割引、Moneydance 2019 ライセンスからは無料アップデート、131 MB、リリースノート、macOS 10.11+)

Moneydance 2020 の使用体験を話し合おう

Microsoft Office for Mac 16.40

Microsoft Office for Mac 16.40

Microsoft が Office for Mac の月例アップデートを出した。Excel ではスプレッドシートの共同作業を改善するために他の人から見える内容を変えることなくフィルター処理と並べ替えができるようにした。新しい Sheet View ではその書類で作業中の他の人から見える内容を変えることなくデータの並べ替えやフィルター処理ができる。Outlook ではセキュリティの改善により2段階認証が有効になっている場合にアプリのパスワードを設定する必要がなくなった。PowerPoint ではデジタルペンでポイントを説明しながらプレゼンテーションを記録するとインクのストロークも記録されるようになった。今回のリリースではまた、Excel で遠隔コード実行の脆弱性に対処し、Word で攻撃者に Mac のメモリの内容を読まれる可能性のあった情報開示の問題を修正している。(一回限りの購入ならば $149.99、年払い講読オプションは $99.99/$69.99、Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、リリース ノート、macOS 10.10+)

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DEVONthink 3.5.2

DEVONthink 3.5.2

DEVONtechnologies が DEVONthink 3.5.2 をリリースして、来たるべき macOS 11.0 Big Sur のリリースと、Apple silicon 搭載の Mac に備えた当初対応を組み込んだ。この書類および情報管理アプリは同期エンジンの信頼性と効率を上げ、データベース間でタグ付き項目を移動または複製する際にネスト化されたタグ階層を保つようにし、ウェブサイトに書き出したり Markdown 書類を HTML に変換したりする際の HTML 書き出し挙動の信頼性を高め、データベースから項目を Favorites セクションの中の望みの場所へ直接ドラッグできるようにし、Google Chrome からの PDF 書類の読み込みを改良している。(DEVONthink 新規購入 $99、DEVONthink Pro 新規購入 $199、DEVONthink Server 新規購入 $499、TidBITS 会員にはそれぞれ 15 パーセント割引、無料アップデート、114 MB、macOS 10.11.5+)

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SoundSource 5.0.3

SoundSource 5.0.3

Rogue Amoeba が SoundSource 5.0.3 を出した。最近アップグレードされたこのオーディオコントロールユーティリティのメンテナンス・リリースだ。今回のアップデートでは (TriodeVox などの) メニューバー専用アプリからオーディオの調節ができるようにする機能を復活させ、Add Favorites メニューにある Special Sources (例えば Siri や Text to Speech) からのオーディオが正しく処理されるようにし、フルスクリーンのビデオを再生中に起こることがあったコンフリクトを解消し、Sound Effects 音量がソフトウェア音量調整を適用する際に正しく音量を処理できるようにし、その他アクセシビリティに数多くの改良 (例えば VoiceOver を使う際のナビゲーションの向上) を施している。

SoundSource 5 の通常価格は $39 だが、8 月末までは特別導入価格の $29 となっている。以前に SoundSource 4 を購入した人は $19 でバージョン 5 にアップグレードできる。(新規購入 $29、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、13.9 MB、リリースノート、macOS 10.12+)

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ExtraBITS

Apple、CBS All Access と Showtime のバンドルを Apple TV+ 購読者に提供

Apple TV+ を経由して Apple のオリジナルコンテンツを購読している人は、月額 $9.99 で CBS All Access と Showtime のバンドルを購入できるようになった。この2つのストリーミングビデオサービスの通常料金を合計したものに比べればおよそ半額だ。利用するためには、Apple TV アプリの Apple TV Channels を通じてサインアップしなければならない。

サインアップするには、Apple TV、iOS、または macOS 10.15 Catalina 上の Apple TV アプリの Watch Now 画面をロードする。下へスクロールすれば、この特別提供の広告が見えるはずだ。7 日間は無料でこのサービスを試用できる。

The bundle in the iOS app

今回のことは、Apple が次期 iPhone のリリースに際して多くのサービスをまとめたバンドルを出してくるのではないかという噂が飛び交う中で発表された。噂のうちどれだけが最終的に実際のものになるかは誰にも分からないが、Apple が引き続き Services 部門の収益を上げる方法を模索中であることだけは明らかなようだ。

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Mozilla の Google との契約更新が Firefox に安定した地盤を与える

Firefox ウェブブラウザのメーカー Mozilla が全従業員の4分の1に相当する 250 人の従業員を解雇するという発表に、私たちは心配になった。社内向けの覚書きの中で、Mitchell Baker は同社が「開発者ツール、社内用設備、およびプラットフォーム機能開発」への投資を削減していると述べた。

Mozilla's layoff announcement

良いニュースもある。ZDNet の記事によれば、Mozilla は Google との契約を 2023 年まで延長し、その契約額は年額 4 億ドルから 4.5 億ドルにのぼるという。これにより、Google は引き続き Firefox のデフォルトの検索エンジンとなり、少なくとも Firefox があと数年は生き残れることを保証する。この Google との関係が、長年 Mozilla の主たる収入源であったからだ。

私たちとしては、Mozilla がこの頼みの綱を生かして、新たな収入源を開発するとともにより良い財務管理を実現してくれることを願いたい。Firefox は現在まだ市場にある Chromium ベースでない数少ないクロス・プラットフォームのウェブブラウザの一つであり、ウェブ全体がブラウザの単一文化に依存することになるのは望ましくないからだ。

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