今回 Apple はかなり素早く反応をしたけれども、それでもなおこれほどの問題を起こすセキュリティアップデートを出荷してしまったのは Apple にとって大きな痛手だ。Apple を弁護する言葉を言うとすれば、Safari 14.0 という別のアップデートから発生した問題が、ユーザーがセキュリティアップデート 2020-005 をインストールした後でのみ表に出るという今回の状況は稀なものであった。そうは言うものの、私たちとしては Apple がこれほど大きな問題点が社内のテストをどうしてすり抜けたのか調査していることを願いたい。
私たちの記事で Apple のオペレーティングシステムのアップデートについて書く際には、いつもどの時点でインストールするかについて助言を書くようにしている。今回明らかになったのは、将来にわたっても Safari とセキュリティアップデートについてはその種のお勧めをはっきり書く必要があるということだ。具体的なお勧めの内容は修正された脆弱性の深刻度によって変わるだろうが、一般的に言って、今のところ私たちは皆さんがこの種のアップデートをインストールする前に少なくとも一週間程度は待つべきだとお勧めしたい。
そのアプリを入手するのは少々困難を伴った。Open App Store リンクを開くと、接触通知テクノロジーを説明した App Store 記事が開いていくつかのアプリをリストしたが、最初に約束されていた New York アプリは含まれていなかった。ただ、今はもうちゃんとなっていると期待したい。私にはもうその記事が見つからない。
そこで App Store の中で検索してみたところ COVID Alert NY アプリが見つかり、このテクノロジーおよび手法の持つプライバシーに関する側面をニューヨーク州が非常に強く強調している点を私はとても興味深いと思った。(画像をクリックして拡大してから) 説明文にプライバシーのことが何回述べられているかご覧頂きたい。
さて、アプリの次の大きな部分は、セットアップ時にも、また一番下にあるツールバーからもアクセスできる My Health Log だ。これは、あなた自身の健康状態を追跡して、匿名化したデータを公衆衛生の研究者たちに提供する。ユーザーたちには毎日報告することが推奨されており、おそらくもしも症状が出た場合の基準を提供するためのものと思われる。
私は最近 Apple Watch ならこの問題を解決出来るのではと思うようになった。妻は、これ迄それを使ったこともないし、使うことに興味を示したこともない。しかし、もしそうするよう説得出来たなら、彼女が出掛けた時に連絡が取れる機会は増えると私には思えた。私が彼女にテキストを送ったり、電話を掛けたり、或いはトランシーバー通話をした時に、彼女がしなければならないことは小指で文字盤をタップすることだけである。
Apple Watch Series 6 の血中酸素追跡はパンデミックに不安を持つユーザーにはもう一つの恩恵となり得る ("Apple、Apple Watch Series 6 と Apple Watch SE を発表" 15 September 2020 参照)。血中酸素の観察は COVID-19 の始まりの可能性を察知する一つの方法なので、安価な指先型の酸素濃度計に投資すべきだと私は前から繰り返し言われてきたのだが、先延ばしは私の得意技の一つである。その能力を今や腕の上で実現出来るというのはどれ程すごいことなのであろうか?
長期間の使用で保証済みの Apple Watch 機能は、この混乱の時期にも有用である可能性がある。もし目標が公衆の場で表面に触る必要性を減らすことであるならば - とりわけ、クレジットカード支払い端末や iPhone の様な - Apple Watch には出番がある。一般ユーザーはこれらの機能に余り気付いていない。私は、その様な人々と何回も話をして、その事に気付いた。
Apple Pay を使ったタップ&ペイは重要なものの一つである。それは、コンビニ等で支払いをするのに iPhone や Apple Watch を使うもので、それらの機器を NFC 対応の支払い端末の近くにかざすだけである。この支払い技術はパンデミックの中にあっては特別の響きを持つ。何故ならば、支払いの最中に何にも (Apple Pay 用に時計を設定してあれば iPhone にすら) 触らないからである。
Apple は Apple Pay の普及に良い仕事してきたが、更なる拡大に対する障害は未だ残っている。カードを使って支払うより安全ではないと心配する人もいるが、それは完全に間違っている - Apple Pay の方が遙かに安全である。今日まで、妻にそれを考えてみるよう仕向けることには成功していない。Apple は、その安全性とパンデミックに関連して Apple Pay の非接触性をもっと売り込むべきなのかも知れない。
ポッドキャストを並べる: Apple Watch 上でのポッドキャスト管理は私が取り上げたことのあるもう一つの機能である ("Overcast と Apple Podcasts で今や Apple Watch は良いポッドキャスト再生機" 15 October 2018 参照)。私は、それを思った程には使っていない。それは、私の好みのポッドキャスターである Overcast がその Apple Watch サポートを確実にはものにしていないからである。しかし、パンデミックのせいで、私はもっと使おうと努力している。
持ち帰り用にピザを注文する: 我が家の家族は毎回全く同じ Domino のパイを注文する傾向にあるので、このピザチェーンの Apple Watch アプリはとても便利である。基本的にはボタン一発で私の標準の注文は完了する。素晴らしい!
妻について言えば
もし妻が Apple Watch を身に付けていれば、彼女が外出した時に連絡を取りやすくなるだろうという私の理論は、現時点では、一つの理論に過ぎない。これを試すために、私は彼女のために 40mm Apple Watch SE を買った。
しかしながら私は 352 個ものアプリをインストールしている。(Settings > General About で皆さんもチェックできる。) iTunes の中の整理ツールは既に失われてしまっているので、何百個ものアイコンをあちこち手でドラッグすることを考えれば整理したいという気持ちも失せる。iOS 14 で Home 画面のウィジェットが加わったこともまた整理を混乱させる。実際、私はウィジェットをいろいろ試しながら、Home 画面にあった私のフォルダの半数を知らずに削除してしまったことがある。なので、複数個のアプリを一度に移動させる方法を説明した John Clark の投稿を読んだ私は、たちまちワクワクした気持ちになった。さらに、彼のやり方に倣って両手の指を同時に使い始めて以来、私はもう一つ別のアプリ再配置の技を発見し、すべてがずっと楽になった。
そこで、iOS 14 の App Library が私たちの多くにとって歓迎できるものであり、とりわけ Home 画面のいくつかを隠せるのがありがたいことはさて置くとして、この記事では iOS のバージョンやデバイスに関係なく、誰もがアプリのアイコンをもっと手軽に並べ替えることのできるためのヒントを集めて紹介してみたいと思う。
このヒントは以前から言っていることだが、繰り返して言っておく価値はある。複数の Home 画面にまたがるクリーンアップの作業をする際には、アプリを長い距離ずっとドラッグして行くのは疲れるし、イライラも溜まるだろう。とりわけ、最後にそれを他のアプリの上にちょっと長くかざし過ぎて意図せぬフォルダが開いてしまったりするのは嫌だ。
でも考えてみれば、Dock 上にあるアプリを一つか二つ一時的に別の場所に移しておいて、Dock 上のその空いた場所を置き場に使えばストレスを大幅に引き下げることができる。何個かのアプリを Dock の上に置き、行き先の Home 画面にナビゲートしてから、それらのアプリを一つ一つドラッグするようにすれば、最初から最後までずっと指を画面に付けておく必要がない。
それにこの方法はアプリを一つずつ別々に動かすよリもずっと早い。たくさんの Home 画面がある場合にはことにそれが言える。
John Clark が書いてくれた技は、複数個のアプリでの作業を一段高いレベルへと引き上げた。つまり、まずアプリを積み重ねておいて、一回のドラッグでそれらをすべて新しい場所へ移すのだ。次のようにすればよい。
まず、一つのアプリを動かす。それを拾い上げたら、その Home 画面の右下隅あたりへドラッグしておくことをお勧めする。必ずしも必要なことではないが、これからする作業が見やすくなるだろう。拾い上げているアプリを離さないままで、もう一つ別の指で (もう片方の手の指を使うのが楽だろう) 揺れている状態の別の何個かのアプリをタップする。アプリをタップするごとに、そのアプリがあなたが押さえているアプリの上に積み重なり、青いバッジが現在何個のアプリが積み重なっているかを示す。これは何回でも好きなだけ繰り返すことができる。私が知る限り、積み重ねられるアプリの個数に制限はないようだ。積み重なったものを別の Home 画面へドラッグしてから、そこでまたその上にアイコンを積み重ねることもできる。
積み上げる作業が終わったら、それを好きな場所までドラッグして、ここで初めて指を離せばそれらのアイコンがすべてそこに置かれる。アイコンは行き先のフォルダまたは Home 画面に左から右、上から下へ、先入れ先出し順に並ぶ。
この素敵なヒントは、アプリを手早くフォルダの中へ放り込んで Home 画面上に並ぶアイコンの数を減らしたい場合に特に役立つ。
John のヒントを読んで、私は両手を使ってアプリを並べ替えることを始めた。それまで一度もやったことがなかったのだが。でも、いったん始めてみると、ものすごく便利で痛いほど明白な (いや、少なくとも今は明白となった) ある技に気付いた。
一つのアプリ、または積み重なったアプリを Home 画面から Home 画面へとドラッグするのは遅いし、誤りに陥りやすい操作だ。別のアプリの上に長くかざし過ぎて、iOS がフォルダの作成を始めてしまうことがあまりにも多い。そんなことになれば唯一の解決策は、いったんアプリをそのフォルダの中にドロップしてから、それをもう一度拾い上げ、それから外へドラッグするしかない。頭にくる!
でも、大切なのはここだ。アプリまたは積み重なったアプリを片手でドラッグし始めてから、もう片方の手の指を使って左や右にスワイプすれば Home 画面を移動でき、片手だけでするのに比べれば非常に簡単だ。要するに、片手でアプリまたは積み重なったアプリを持ったままで、下にある Home 画面を動かすのだ。あらかじめアプリまたは積み重なりを右下隅あたりに持ってくれば、どの Home 画面に来ているのかもすぐに見分けられるし、別のアプリの上にかざしたり、誤ってフォルダの中に入り込んだりしてしまう心配もない。
最後に、理論的にはもっと簡単にアプリの並べ替えができると考えられるもう一つの方法がある。Apple Configurator 2 を使って、Mac 上で並べ替えをするのだ。Apple Configurator 2 は組織の中で IT 管理者がプロファイルを作成して複数の Apple デバイス上に一斉にインストールする作業の役に立つために作られたものだが、個人が Mac にいながらにして iPhone や iPad 上のアイコンを並べ替えるためにも使える。
いや、少なくともそのためにも使えるはずであった。今後 Apple がアップデートをリリースして問題に対処した場合に備えてここに手順の説明を書いておくが、私がいくら Apply ボタンをクリックして変更を保存させようとしても、下に示したエラーダイアログが出るだけで、私が施した変更は無視されてしまった。Apple はほんの数日前にバージョン 2.13.1 の Apple Configurator 2 をリリースしたので、iOS 14 と互換になったと期待しないでもないが、なっていないのかもしれない。その上、以前のバージョンに対してもかなり多くのレビューが、このエラーダイアログが出ない場合でさえも Home 画面のレイアウト機能が働いていないと報告している。だから、皆さんも時間の無駄をしてはいけない。あるいは、もしも新しいバージョンの Apple Configurator 2 をテストしておられるなら、時間を費やす前にまず一つのアイコンだけを動かしてみてうまく行くかどうかを確認しておくべきだろう。
もしもうまく行ったならば、手順は以下のようになるはずだ。まず始めに、Apple Configurator 2 を Mac App Store からダウンロードする。iPhone が USB 経由で接続されている状態で初めて起動すると、次のような感じの不可解な Mobile Device Updater ダイアログが出て、この Mac にはデバイス上にあるバージョンの iOS とコミュニケーションするために必要なソフトウェアがないと言ってくるかもしれない。残念ながら Apple のサポート記事は助けにならないが、少なくともこれが公式のアラートであることと、インストール自体には問題がなかったことの確認にはなる。
いったん Apple Configurator 2 が手に入り、必要なアップデートがインストールされ、iPhone が USB 経由で接続されていれば、次の手順を踏むことになる:
Apple Configurator 2 の最初の画面で、デバイスをクリックして選択する。
Actions > Modify > Home Screen Layout を選ぶ。
開いたシートの中で、アプリのアイコンをドラッグして並べ替える。
作業が済めば、Apply をクリックする。
何をすべきかは大体見れば分かるが、このインターフェイスにはいくつか奇妙な点が隠れている。
これが可能だと見て分かる手掛かりは何もないが、すべての Home 画面を表示したこのシートはどの方向にもリサイズ可能で、うんと大きく拡大すれば作業がずっとしやすくなる。どの辺でもクリックしてドラッグすればよい。
この 8 月に、Parallels は Parallels Desktop 仮想化ソフトウェアのバージョン 16.0 をリリースして macOS 11 Big Sur に対応し、そのデザインを更新して Big Sur と調和するようにし、パフォーマンスを高速化した。起動速度がバージョン 15 と比べて 2 倍になり、Windows の再開が最大 20% 速くなった。このアップデートではまた、Windows を Travel Mode で走らせた際のバッテリー寿命が最大 10% 改善し、シャットダウンした際に仮想マシンが自動的に未使用のディスク容量を返還するようにし、OpenGL 3.3 Compatibility Profile にフル対応してより多く Windows のアプリに対応できるようにし、Windows 10 アプリでコンテンツを回転させる2本指ピンチのトラックパッドジェスチャーを追加し、Dark Mode での見栄えを新しくしてより良いカラー、コントラスト、フォントを提供するようにした。
標準版以外にも、Parallels Desktop には Visual Studio と統合し、仮想マシンあたり最大 32 基の仮想 CPU と 128 GB の vRAM を割り当て可能で、豊かなコマンドラインのインターフェイスを備えた Pro Edition がある。また Business Edition では中央化された運営・管理機能、パスワード不要の更新、ユーザーがシステム拡張を承認する必要のない Big Sur インストールが提供される。
Parallels Desktop は最近になってバージョン 16.0.1 にアップデートされ、Big Sur ベータ版の走る Mac でハイパーバイザーとして Parallels が選択された仮想マシンを起動した後にクラッシュしていた問題を解消し、ビジュアルなアーチファクトが残ったバグを修正し、コンピュータがスリープから復帰した後に Big Sur で起こることがあったクラッシュを解消した。