iPhone で Intercom を使うには、まずこの機能を Home アプリで有効化しなければならない。次に Home アプリを起動すると、設定を促してくるので (下のスクリーンショットの最初の 3 つを参照)、必要な Siri コマンドを確認し、使っているデバイスに Intercom 通知をいつ送るかを設定する。この設定を変更したければ (特定の HomePod を使わないようにしたい場合も) 左上隅の Home アイコンをタップしてメニューから Home Settings を選び、Intercom をタップすることでできる。(下の一番右のスクリーンショット参照。)
より興味深いのが Apple が修正したと言っている 2 件のバグだ。まず、一部のユーザーが Apple Watch を使って Mac のロックを解除できなかった問題が解決される。Mac のロックが自動的に外れることに慣れてしまった人にとっては特に大きなことだろう。もう一つは、一部の Apple Watch Series 6 ユーザーが手首を上げても画面が暗いままであった問題に対処している。
watchOS 7.1 は Apple Watch Series 4 の上で 371 MB のダウンロードだ。watchOS 7.1 アップデートをインストールするには iPhone で Watch アプリを開き、My Watch > General > Software Update へ行けばよい。いつも通りに、Apple Watch が充電器に接続された状態であり、少なくとも 50% 充電されていることが必要だ。
Apple TV 4K がホームシアターシステムの重要な部分を構成しているという人ならば、HomePod ホームシアター対応が加わったお陰で 1 台か 2 台の HomePod を Apple TV 4K に接続することでステレオ、サラウンドサウンド、Dolby Atmos オーディオが得られるようになる。そのために必要なのは、アップデートされた HomePod (または 2 台の HomePod のステレオペア) を iOS 14.2 または iPadOS 14.2 の Home アプリを使って Apple TV と同じ HomeKit ルームに置くことだけだ。(この機能は Apple TV HD や他の AirPlay-2 対応スピーカーには対応していない。)
それをするには、Home アプリを開き、Apple TV 4K と HomePod 双方の設定に入り、ルームの設定が同一であることを確認しておく。たとえ物理的に同じ部屋の中にあっても、同一のルーム設定がされていなければ機能しない。私たちが HomePod を Apple TV 4K と同じ HomeKit ルームに追加するやいなや、この HomePod をデフォルトのオーディオ出力として使いますかという質問が表示された。この設定はあとでいつでも Settings > Video and Audio > Default Audio Output で変更できる。
また、Dolby Atmos が機能するためにも Apple TV と HomePod の両方が同一の HomeKit ルームに設定されていなければならないようだ。私たちのテストでは、これを設定した後にオーディオの音質がはっきりと良くなった。
tvOS 14.2 アップデートをインストールするには Settings > System > Software Update へ行く。あるいは HomePod ホームシアターにも Apple One にも興味がないならば、ただ放っておいて勝手にインストールさせてもよい。
これらのアップデートはすべて同じ 3 件の深刻なセキュリティ脆弱性に対処するもので、任意のコードが実行されたり、カーネルメモリが漏洩したりする可能性があった。それだけでも良くないことだが、大問題なのは Apple によればこれらの脆弱性を悪用したエクスプロイト (攻撃) が確認されている旨の報告を受けているのだという。言い換えれば、悪漢たちが既にこれらのバグを利用して Apple デバイスを攻撃しているのだ。
更に悪いことに、その様な高速の充電速度は Apple の公式の 20-watt 充電器を用いた場合にのみ見られる。YouTuber Aaron Zollo は、15-watt 充電は Apple 充電器の場合しか得られないことを見つけた。それは充電器のワット数の問題ではない:Apple の MagSafe Charger を同社の 96-watt MacBook Pro 電源アダプターと組み合わせても、たったの 10 ワットしか iPhone 12 には供給されないし、Aukey 65-watt 電源アダプターは最大でたったの 9 ワットである。
いいえ、それは何も Apple が自らの電源アダプターをもっと売りたいという陰謀ではない。問題は、MagSafe Charger が満杯の 15-watt を供給するためには、電源アダプターは USB Power Delivery 3.0 標準をサポートしなければならないことである。もしサードパーティの電源アダプターを探すのであれば、それは 9 V で 2.22 A を出力出来なければならない。しかしながら、現在市場に出回っている電源アダプターでこの標準をサポートしているものは殆どない。
Objective Development が Little Snitch 5.0 をリリースした。このネットワークトラフィック管理ユーティリティにデザインの一新、トラフィック統計情報の改善、新しいコマンドラインのインターフェイス、macOS 11 Big Sur との互換性をもたらした、メジャーなアップグレードだ。バージョン 5 では Apple が Big Sur で導入した新しいネットワークフィルターのテクノロジーとの統合に重点が置かれており、その基盤となるフィルターエンジンが再構築されて macOS ではもはやサポートされなくなったカーネル拡張に基づく従来のやり方に代わるものとなる。Little Snitch 5 は Big Sur を必要とし、Intel ベースおよび Apple silicon ベース双方の Mac で動作する。
C-Command Software の Michael Tsai が EagleFiler 1.9.1 を出した。macOS 11 Big Sur 用の改良を施した最近のアップデート (2020 年 10 月 26 日の記事“EagleFiler 1.9”参照) に続く、メンテナンス・リリースだ。この書類整理およびアーカイブ作成用アプリは今回、記録がエイリアスファイルである場合にもその内容を表示し、Evernote からの読み込みの際に (Evernote 10 が AppleScript に対応しなくなったため) 別方法を提案し、複数個の Evernote ノートブックからキャプチャしたノートをそれぞれのノートブックの名前を付けたフォルダに分けて置き、読み込みの際にメッセージをフルにダウンロードする Download Apple Mail Messages スクリプトを追加し、ENEX ファイルを読み込む際にクラッシュを起こすことがあった Big Sur のバグを回避し、Big Sur で Share ボタンが見えている場合に選択された記録を多数開くことになるという誤った警告を出していたバグを修正し、また Apple Mail から多数のメッセージをキャプチャする際にタイムアウトが起こっていた問題を解消した。(C-Command Software からも Mac App Store からも新規購入 $40、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、29.9 MB、リリースノート、macOS 10.12+)
St. Clair Software が Default Folder X 5.5 をリリースして、macOS 11 Big Sur 対応を追加するとともに、Open/Save ダイアログを拡張するこのユーティリティが Intel Mac と Apple silicon Mac の双方でネイティブに動作するようにした。今回のアップデートではクラウド (iCloud、Dropbox、Google Drive、OneDrive、and Box Sync) から同期された共有フォルダの変更を追跡するようにしたので、同期フォルダの中の変更が Default Folder X の Recent Files および Recent Folders メニューに直ちに反映されるようになった。また、Default Folder X 5.5 は Big Sur のグラフィカルな変更に合うように見栄えを更新し、環境設定のよく使うフォルダとデフォルトのフォルダのリストにツールチップを追加してフォルダのフルパスが見られるようにし、Default Folder X のメニューで多数の項目を含むサブフォルダの並び順が正しくなかった問題を修正し、ファイルダイアログの管理で時折起こったバグによりフォルダの切り替えに失敗することがあった問題を修正し、アプリが起動時にハングすることがあった macOS のバグ 2 件に回避策を施した。Default Folder X は月額 $9.99 の Setapp Mac アプリ購読サービスの一部としても入手できる。(新規購入 $34.95、TidBITS 会員には新規購入で $10、アップグレードで $5 の値引、15.6 MB、 リリースノート、macOS 10.10+)