総合的に見ると、Apple は賞賛に値する年を終えようとしているが、App Store ビジネスにとっては苦難の年であった:
7月には、議会が Tim Cook を App Store 規約に関して厳しく追及した ("概要報告:ビッグテック対米国議会" 31 July 2020 参照)。
8月には、最も人気のある iOS ゲームの一つを作っている Epic Games が、Apple のアプリ内購入規約に逆らい、結果として App Store から追放され、そして厄介な訴訟合戦へと突入した ("開発者対 Apple: App Store に対する不満を総まとめ" 13 August 2020 参照)。
Apple の期限が迫るにつれて、Facebook は激しさを増している。同社は New York Times, Wall Street Journal, そして Washington Post の 16 December 2020 版に広告を載せて、同社は "小規模ビジネスのためにあらゆる所で Apple に対峙する" と宣言した。(この広告の著名度を考慮して言うと - その見出しはアポストロフィーであるべき所に間違ってプライム記号を使っている。)
このソーシャルメディア会社は広告を打つだけには留まらなかった。Facebook はまた、Epic Games の Apple に対する法廷闘争に合流し、この Fortnite の開発者に対して支援書類や他の援助を提供すると発表した。勿論、Facebook 自身も、US Federal Trade Commission と殆ど全部の米国州と準州に対する法廷闘争を抱えている ("アメリカ合衆国、対 Facebook" 10 December 2020 参照)。加えて、今年これ迄に CEO Mark Zuckerberg も、議会におけるつらい仮想証言席に Tim Cook と共に座らされている。
Facebook から1ページを取り、牢破りアプリストアの Cydia もまた、独自の訴訟を Apple に対して起こした。その主張は同様でそして Epic Games 訴訟と同様の救済策を求めている。(つまり、Apple は独占状態を利用したいじめっ子であり、iPhone 上では代替のアプリストアが許されるべきである。) Cydia には独自の主張がある:その App Store は実際に Apple より約一年先立っている。直ぐに閉ざされるセキュリティ脆弱性を攻撃する牢破りの上に成り立つアプリストアというのは想像するのも難しいが、法廷では多くの注目を集めている。これは、Cydia が Apple には攻撃出来る隙があると思っている兆候でもある。
出版者対 Apple
September 2020 に、Epic Games と Spotify は他の企業と共に、Apple と Google に彼らのソフトウェア分配規則を変えるよう圧力をかけるべく、Coalition for App Fairness を創設した。その核となる苦情は、Apple と Google はサードパーティ開発者に対して不公平に競争している (例えば、Apple Music)、Apple と Google のアプリストアの手数料は高すぎる、そして Apple は競合するアプリストアを許さないというものである。
出版者達は他の理由でも Apple に対して不満を持っていて、Apple の前述したプライバシープロンプトもその一つである。英国の Daily Mail を所有する DMG Media は、この新しいプライバシー機能故に自らの iOS アプリを引き上げるかもしれない事をほのめかした。
Apple 対 Brave
皆さんは、これら全ての圧力と規制当局からの厳しい目からすると Apple はサードパーティ開発者に対する態度を和らげるのではとお思いになるかもしれないが、同社は、むしろ、強化している。Apple の怒りの最新の対象は iOS バージョンの Brave Web ブラウザである。(それは、ここ TidBITS でもお気に入りの一つで、我々は Google Chrome よりもそちらをお薦めしている。)
Brave は、広告に対して独自のそして幾分論議を呼ぶ扱いをしている。そのブラウザはデフォルトで広告を阻止するが、Brave のプライバシーを尊重する広告を意図的に見る選択肢も用意している。その対価は Basic Attention Token (BAT) と呼ばれる暗号通貨である。手にした BAT は自分のために貯めることも出来るが、自ら選ぶコンテンツ制作者にチップとして与えることも出来る。
Apple は Brave 内のこの機能をしばらく許していたが、突然違反だと声を上げた。その主張は、Brave は Apple に分け前を与えずに他人に金銭を授与し、そして直取引を行い、これらは規則に反していると言うものである。後者の規則は、開発者が好意的な App Store レビューの様なものに対して報酬を提供することを阻止する事を意図している。
そして、Brave for iOS のバージョン 1.22 をもって、このブラウザは広告を見ることに対してユーザーに BAT で報いる事を止めた。同社はユーザーに広告を許可する事を今でも勧めており、その収益は出版者を支援するために使われる事を約束している。Brave は、そのデスクトップブラウザの将来のアップデートでは、iOS ユーザーが貯めた BAT を引き出せるようにすると言っている。
これは、残念ながら Apple の App Store 規則が革新を制限しているもう一つの不幸な例である。
最近の Black Friday セールで Amazon が LG のモニタを値下げしていたので、私は興味を惹かれた。なぜなら、Apple が iMac で使っているのは LG 製のパネルだからだ。私が新しいモニタを購入しようとしていたのは、これまで使っていた Dell 製のモニタが断続的にディスプレイを横切るシャドウを見せるようになってきたからだった。時にはモニタの設定をリセットすることで一時的にシャドウは消えたが、時にはそうならないこともあり、一日中それと戦っているのが嫌になったからだ。
LG 27UK850-W のデザインはかなり Apple 風だ。少なくとも、2005 年ごろの Apple の感じがする。モニタの背面は白いプラスチックのケースで覆われている。前面のベゼルは黒色だ。LG はこのディスプレイを「事実上縁なし」と宣伝していて、つまりはベゼルがあるということだが、上と左右の三辺では狭い。iMac に比べてベゼルの面積は少ないが、下辺のベゼルが厚いので一様でない感じが気になる。(iMac にも下顎はある。)
私が特に気に入ったのはカーブしたスタンドだ。たぶんアルミニウム製だと思う。モニタを安定させるために十分な重量を持つ。そのエルゴノミクスは Apple が Pro Display XDR 用に $1000 で販売しているスタンドほどに格好良くはないが、片手で十分楽に調整できる。UltraFine モニタについて聞いたことのある苦情とは違って、私が気付いた範囲内ではこのモニタは通常の使用では揺れたり不安定になったりしない。
高さの調節が 4.3 インチ (110 mm) の範囲でできるのに加えて、このディスプレイは傾きを -5 度から 20 度までの範囲で調節でき、90 度回転させることもできる。ただ、縦長の向きで使うためにこのモニタを購入することはお勧めしない。そんなことをすればスクリーンがあまりにも縦に長く見えて、まるで映画 2001: A Space Odyssey の中でモノリスを見つめているような気分にさせられるだろう。それに、縦長の状態ではケーブルが強く引っ張られてしまう傾向があって、もしその必要があるのならばケーブルに十分たるみがあることを確認してからにすべきだ。別のスタンドやモニターアームを使いたい人のために、このパネルには VESA マウントも備わっている。
背面でケーブルが接続される具合を私は気に入っている。私の古い Dell モニタでは変な具合にケーブルを上向きに差し込まなければならなかったが、この LG 27UK850-W ではケーブルを背面からまっすぐ差し込むようになっていてずっと楽だ。
LG 27UK850-W の内蔵設定コントロールシステムについてはやや首を傾げざるを得ない。パネル裏側の底面のところに小さなジョイスティックがある。そこをサッと上下方向にフリックすれば、ディスプレイ情報が表示される。左右方向にフリックすれば、スピーカーの音量を調節できる。ジョイスティックをクリックすることで、メニューにアクセスしたりスクリーン上の項目を選択したりできる。
メニューは4つのオプションを提供する。上が Power Off、右が Settings、下が Game、左が Input だ。少し練習した結果、それらのオプションを素早くナビゲートできるようになったけれども、学習曲線はあった。また、メニューをカスタマイズできればいいのにとも思う。Game オプションはたぶんビデオゲームに適しているのだろう、ものすごく明るい画面の設定に切り替えるのだが、そのオプションをもう一度選択しても元の輝度には戻らず、元に戻すには Settings メニューの奥深くを辿らなければならない。それから、入力を素早く切り替えられるボタンが別途設けられていたらいいのにと思うし、欲を言えば内蔵スピーカーなんか使わないという人たちのために音量を調節するフリックを別の機能に割り当てられるようにしてくれればいいのにとも思う。
私はスクリーンとベゼルの間に隙間があるところがもっと嫌だと思う。これは未だに多くのモニタで言える点だ。クリーナースプレーをスクリーンに吹き付けてはいけない。それをすると、滴が垂れてスクリーンとベゼルの間に入り込み、電子回路をショートさせてしまう。この隙間から湿気や埃が入り込むのを防ぐ手立てが何もないからだ。その点、iMac の薄板加工の、隙間のないディスプレイは素晴らしい。モニタのメーカー各社は少なくともここにガスケットをかませることくらいはできるだろうにと思うのだが、どうやらほとんどの PC 周辺機器メーカーにとってコスト削減こそが何よりも優先らしい。
LG 27UK850-W について一つ面白い事実がある。ほとんどのモニタが標準的な3極の電源ケーブルを使っているのに対して、これにはパワーブリックが付属していてそこに DC バレルプラグを差し込むようになっている。オンラインのレビュー記事でこの点を批判しているものを見たことがあるが、私はこの方が好きだ。なぜなら、もしも電源回路が壊れれば、モニタのケースを開いて交換しなければならなくなるからだ。それに、モニタを持ち運ぶ際に大きくて不恰好な電源ケーブルを抱えて運ばなくて済む。あの3極の電源ケーブルは、差し込んだり抜いたりするのも一苦労だ。
一つ些細な頭痛の種がある。Mac からモニタのスピーカー音量を調節することができないのだ。モニタ自体の音量コントロールを使わざるを得ない。どうやらこれは macOS の制約によるもののようで、私の ThinkPad 上の Ubuntu Linux からは問題なくできる。Mac mini を使っていたならばこれは大問題だったろうが、iMac のスピーカーは LG 27UK850-W のスピーカーよりあまりにも優れているので、私はそちらを使っている。
最後にもう一言。このモニタには USB-A ポートが 2 基付いている。USB-C 経由で Mac に繋いでおけば、これらの USB-A ポートに繋いだどんなデバイスでも Mac が使うことができる。もしも Mac に USB-C ポートがなければ、 USB-C to USB-A ケーブルを使ってこの内蔵ハブを利用できる。ただしここには奇妙な点が一つあって、USB-C ポートに直接繋いだ状態では、これらの USB-A ポートの速度が USB 2.0 速度に限定される。ところが USB-C to USB-A ケーブルを使うと、USB-A ポートが USB 3.0 のフル速度を利用できるようになる。
私の推測では、USB-C でビデオのために使われる余分のバンド幅のために USB-A の制限速度が抑えられているのではないかと思う。これもまた、USB-C がどうしようもない混乱を招いている実例の一つだろう。モニタに内蔵された USB ハブを私が使うことは滅多にないけれども、それを使う人にはその利用をキーボードやマウスなど単純なものにとどめておくことをお勧めしたい。
画質
さて、LG 27UK850-W の 163 ppi というピクセル密度が Apple の iMac の 218/219 ppi に比べて大きく劣ることから、これが Apple の Retina ディスプレイに比べて画質がどうかというのは大いに気になるところだろう。LG 27UK850-W の画面も十分に鮮明だけれども、数日間使ってみて私はちょっと目が疲れる気がした。詳しく調べてみると、表示されたテキストが 27 インチ iMac に比べればほんの少しだけぼやけている。スムージングを無効にしてさえも、LG 27UK850-W の画面のテキストはぼやけている。
私が思うに、これは主として Apple が macOS を Retina ディスプレイ上で最高の見栄えになるように調整したことの副作用ではないだろうか。私の Linux マシンを 4K に切り替えると、LG 27UK850-W 上のテキストは iMac のスクリーンを上回るほどではないが同じ程度にくっきりしている。(このことを Linux のお薦めと受け取らないで頂きたい。そちらにはそちらなりの頭痛の種があって、例えば超高解像度ディスプレイでのスケーリングにうまく対応していないなどの問題がある。)
LG 27UK850-W には Super Resolution+ という機能があって、画像に鮮明さのための余分のレイヤーが一段追加される。言い換えれば、エイリアシング、つまりいわゆる“ジャギー”が加わる。ソフトなテキストを見たり、スケールを上げたコンテンツを見たりする場合には役に立つことがあるし、Mac 上でテキストがスムーズに見えるやり方が好きでない人にはきっとこの機能が気に入ることだろう。
LG の画面が iMac の画面ほどには明るくないことははっきり分かる。両方でそれぞれ輝度を最高に設定してみると、LG の方がかなり暗い。そうは言っても、私は個人的に Apple のディスプレイは明る過ぎると思うので、私と同じように光に敏感な人は大した問題だと思わないだろう。
色については、キャリブレーションを施した後には十分良いものに見える。私は LG 27UK650-W の RTINGS 設定を使って、同社の ICC カラープロファイルをインストールしたが、これで iMac のディスプレイにかなり近い色が出た。両方を左右に並べて見比べれば LG の方が iMac に比べて少し鈍い印象があるけれども、私はそれほどグラフィックスの仕事をする訳ではないので気にならない。
Apple TV 4K で映画をサンプリングしながら、ヘッドフォンポートをテストしてみた。モニタに付いたヘッドフォンジャックが音質をダメにしてしまうことは時々あるが、私の Sony MDR-V6 ヘッドフォンから聞こえたオーディオがとても素晴らしかったので私は感心した。ヘッドフォンを直接コンピュータに接続する方がずっと好きではあるけれども、Apple TV 4K ではその選択肢がない。モニタを個人用の映画鑑賞マシンとして使いたいのならば、LG 27UK850-W は非常に良い選択肢だ。ただし、ヘッドフォンを接続すると MaxxAudio が無効になることに注意したい。
最終意見
この LG 27UK850-W は、あなたの Mac と組み合わせて使うのに良いモニタだろうか? 良い点と悪い点を挙げてみよう。
良い点:
LG の UltraFine シリーズに比べてかなり価格が安い
USB-C がフル解像度のビデオを提供し、MacBook を十分充電できるパワーを持つ
ポートがうまく組み合わされており、複数個のデバイスに対応できる
互換なデバイスでは HDR 対応
ケーブルをまっすぐに差し込める
使い勝手の良い内蔵スピーカー
悪い点:
Apple の iMac Retina ディスプレイや LG の UltraFine ディスプレイに比べれば画面の鮮明度が劣る
Bare Bones Software が BBEdit 13.5.3 をリリースした。今回から、クラッシュや強制終了の後に書類を開き直すか否かを尋ねるようになった。(たとえ開き直さない方を選んだとしても、BBEdit は未保存あるいは untitled の書類の自動復元用スナップショットを修復する。) この古参のテキストエディタはまた、shell ワークシートで Save As を使おうとした際に起こることがあったクラッシュを解消し、FTP/SFTP Server で Save {As, A Copy} を使う際のパフォーマンスを高め、macOS 11 Big Sur で走る際の Setup ウィンドウの見栄えを修正し、Documents フォルダの中に BBEdit の幽霊フォルダを作っていた Big Sur のバグを回避している。(新規購入 $49.99、無料アップデート、18.7 MB、リリースノート、macOS 10.14.2+)
DEVONtechnologies が同社のリサーチ用ソフトウェア DEVONagent の三つの版すべて (Lite、Express および Pro) をバージョン 3.11.4 にアップデートして、M1 ベースの Mac への対応を追加するとともに、macOS 11 Big Sur 用に見栄え上の変更を加えた。DEVONagent Pro は Brave ウェブブラウザからブックマークを読み込む機能に対応し、検索が返す結果の個数の上限を 1,000 個から 10,000 個に増やし、アクティブでないタブでウェブ表示の更新を止めてパフォーマンスを高めるとともにバッテリーの負担を減らし、M1 ベースの Mac で走る Big Sur で印刷しようとした場合に起こったクラッシュを解消し、また HTML 構文解析ツールを改良して動的に画像をロードするウェブサイトでのスキャナ互換性など各種プロセスを拡張した。(いずれもアップデートは無料。DEVONagent Lite は無料。DEVONagent Express は新規購入 $4.95。DEVONagent Pro は新規購入 $49.95、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、リリースノートは Help メニューにあり。macOS 10.10+)
Rogue Amoeba が Airfoil 5.10 をリリースして macOS 11 Big Sur とのフル互換性と、M1 ベースの Mac への初期的対応を追加した。今回のアップデートではまた、バージョン 11.6 の Audio Capture Engine を組み込んで M1 ベースの Mac との互換性を図り、オーディオを Apple の HomePod mini へストリーミングする機能にフル対応し、Algoriddim の新しい djay Pro AI のトラックタイトルに対応し、macOS 10.14 Mojave やそれ以後でユーザーが指定したシステムワイドの Accent カラーを尊重し、Airfoil 環境設定のタブアイコンを更新して Big Sur の新しいサイズ要求に合うようにし、Bonjour デバッガが Dark モードで適切な見栄えになるようにした。(新規購入 $29、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、31.5 MB、リリースノート、macOS 10.13+)
Flexibits が Fantastical 3.3.3 をリリースした。このカレンダーアプリのメンテナンス・リリースで、ビデオ会議にどのブラウザを使うかを選ぶオプションが追加された。今回のアップデートではまた、タイムゾーンメニューを再調整してタイムゾーンごとに UTC オフセットを表示するようにし、Reclaim からイベントを統合する機能への対応を追加し、Office 365 アカウントを追加する際に Microsoft Teams 統合を無効化するオプションを追加し、Up Next ウィジェットが誕生日や記念日を一日中のイベントとして定義するようにし、タスクの優先度をウィジェットに表示するようにし、別デバイスの Interesting Calendars を変更する際に起こったクラッシュを解消している。(Flexibits からも Mac App Store からも購読年額 $39.99、無料アップデート、41.3 MB、リリースノート、macOS 10.13.2+)
私たちが使っている Apple デバイスは、とりわけ iPhone は、私たちのデジタル生活への鍵となっている。だからこそ、Apple はあらゆる苦労を推しまずデバイスとデータをプライベートに保つための機能を提供している。けれども私たちは皆、人々と何かを共有するためにある程度のレベルのアクセスを許しており、それは良いことだ。なぜなら、個人間の人間関係にはある程度の信頼が必要となるからだ。残念なことに、同居人たちが引っ越したり、親戚が依存症に屈したり、ロマンスが冷めたり、結婚生活が終わったりはよくあることで、時にはそれが険悪な状態に陥ることもある。もちろん皆さんにはそのようなことが起こらないことを願ってはいるけれども、もしも起こってしまったならば、ご自分が他の人と何を共有していたのかを再確認しておくべきだ。位置情報の共有をオフに切り替えるのを忘れていたせいで復讐心に燃えた昔の恋人にストーカー行為をされたくはないだろう。
Apple は今回、"Device and Data Access when Personal Safety Is At Risk" を公表した。Apple のデバイスやサービスを使う際にデータを共有する数多くの方法を網羅した明確で実用的な PDF ガイドで、何が保存されているか。誰と共有しているかをどうすれば知ることができるか、共有をオフにするにはどうするかを解説している。Apple は、共有をオフにした際に共有相手の人たちがその通知を受けるか否か、受けるならばいつなのかまで記している。特にありがたいのは最後にまとめられた3つのチェックリストだ。それぞれ、あなたのデバイスやアカウントに誰かがアクセスできるか否かを知りたい場合、過去にアクセスを許していた相手とのデータ共有を止めたい場合、自分の位置情報を誰にも知られたくない場合について、それをするための具体的な手順を記している。おすすめだ!