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#1552: macOS 11.2.2 が非準拠 USB-C ハブの牙を抜く、HomeKit で種から苗を育てる、ブート可能なバックアップは必要か?

もしもあなたが最近の機種の MacBook Pro または MacBook Air で Big Sur を走らせていて、かつセルフパワー(電源付き)の USB-C ハブまたはドックを使っているなら、必ず今週号の macOS 11.2.2 の記事をお読み頂きたい。このアップデートで、非準拠の USB-C からそれらの Mac を保護する対策が施されているからだ。自宅で種から苗を育ててみたいとお思いの方のために、Josh Centers がスマート電源と簡単な HomeKit オートメーションを使って家庭菜園の第一歩を踏み出すヒントをお届けする。それから、Big Sur でのブート可能な複製を巡る問題点に直面しつつ、バックアップについて長年取り組んできた Adam Engst が、Mac のブート可能なバックアップを作ることはバックアップ戦術の重要な一部分であるという彼の従来の助言を見直す。ブート可能な複製の作成を Apple がますます困難なものにしつつある現在、しかもクラウドコンピューティングと複数デバイスの使用が一般的になりつつある今の状況の下で、はたしてブート可能な複製は以前ほどの必要性を持つのだろうか? 今週注目すべき Mac アプリのリリースは、CleanMyMac X 4.8、Fantastical 3.3.5、Little Snitch 5.1.1、Firefox 86、Downcast 2.9.61、それに GraphicConverter 11.4 だ。

Adam Engst  訳: 亀岡孝仁  

macOS 11.2.2、MacBook Pro, MacBook Air を非適合の USB-C ハブ、ドックから守る

これは尋常ではないアップデートである。Apple は macOS 11.2.2 Big Sur をリリースし、このアップデートは 2019 年及びそれ以降の MacBook Pro モデルと 2020 年及びそれ以降の MacBook Air モデルが "ある種のサードパーティの、非適合な、電源付きの USB-C ハブ及びドック" から損傷を受けるのを防ぐと言っている。Apple は他の変更点については、セキュリティ修正すらも、何も言及していない。2.17 GB のダウンロードである。

macOS 11.2.2 release notes

Apple は、修理プログラムについても何も言っておらず、被った如何なる損傷も同社の非ではないと感じている事を暗示している。もっとも、殆どの動かなくなった Mac は、製品保証か AppleCare の元で交換されているように見える。

Apple はまた、如何なる名前も挙げていないので、どの USB-C ハブ又はドックが危険性を持つのか知る由もない。一般的な忠告は、電源を持つアクセサリは良く知られた評判の良いメーカーのものに限ることである。勿論、それらの会社が適合する周辺機器を製造していると言う保証は何もないが、少なくとも、彼らの機器が適合しているかどうかは聞きやすいと思われる。

一方で、Reddit のスレッドでは特定の機器との間で問題に遭遇した人々からの報告を集めており、そこには Dodocool, HyperDrive, Satechi, そして ZMUIPNG からのものが含まれている。もし現在 USB-C ハブかドックを買おうとしているのであれば、まずは電源付きのものは避けるのが最も安全だと思われる。

我々の初期の見解は、Apple の技術者はこの問題を理解するのに十分なだけの損傷を受けた Mac を見ており - 恐らく過剰な或いは不安定な電力 - Mac が電源付きハブやドックとやり取りする方法を調整することでこの問題を防げる事を見いだしたのであろうということである。その結果が macOS 11.2.2 である。

もし Big Sur を最近の MacBook Pro や MacBook Air 上で走らせていて、電源付きの USB-C ハブやドックを持っているのでれば、直ちにそれを取り外し、そして再度それを使う前に、このアップデートをインストールすることを我々はお薦めする。もし、その様なハブやドックは持っていないか、或いは異なった種類の Mac を使用しているのであれば、このアップデートをインストールする理由は何もないように見受けられる。macOS 11.3 がもうすぐやってくるはずである。

もっと心配なのは、MacBook Pro や MacBook Air で以前のバージョンの macOS を走らせており、そして電源付きの USB-C ハブやドックを使っている場合である。恐らく、Apple はこの問題に対処するために 10.15 Catalina や 10.14 Mojave に対して追加アップデートをリリースするであろう。もしそうならなければ、この問題が Big Sur だけの問題なのか、或いは Apple はこれらの古いオペレーティングシステムに対するコードベースには手を付けないと決めたのかを知る機会は失われてしまうであろう。何れにしても、電源付きの USB-C ハブやドックを最近の MacBook Pro や MacBook Air と共に使っているのであれば、それは取り外し、そして製造元に連絡してそれはこの問題を引き起こす原因となり得るかを調べる事を我々はお薦めする。

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Josh Centers  訳: 亀岡孝仁  

HomeKit で、育苗を改善

私が Take Control of Apple Home Automation を紹介する時は何時も、ホームオートメーションを始める最善の方法は簡単なスマートコンセントから始めることだとお伝えしている。私はこれ迄 Eve EnergyWemo Mini を使って来ており、Adam Engst は Meross Smart Wi-Fi Plug Mini のファンである ("HomeKit で豊かなホリデーを (Home トラブルシューティングのヒント付き)" 15 January 2021 参照)。それらは安価であり、そして殆どどんなことにも使える。最近、私は Eve Energy を私の園芸を改善するのに使った。

私の園芸技術は、良く言ってもそこそこであるが、毎年少しずつ改善している。自分で認めたくはない程失敗した後で、2020 年にピーマンとトマトを屋内で苗にし、春に屋外に移植、そして夏中収穫を楽しむことに成功した。今年、私はほんの少々経験を積み増して、園芸シーズンに向かおうとしている。

苗にするには、幾つか気をつけなければならないことがある。一つは、必要十分な光が得られないことである。昨年私は、苗を一晩中明かりをつけた浴室に置いて数本はどうにか助けることが出来たが、ひょろひょろのものが沢山残った。苗木は、光が十分に無いとひょろひょろと伸びてしまい、屋外に移植すると損傷を受けやすくなり、そして、たとえ生き残ったとしても、強い植物へと生長するのが難しくなる、

今年、私はもう少し賢くやろうと思っている。私は古いひよこ保温電灯を引っ張り出し、それに明るいが効率の良い LED 電球を付け、そしてそれを育苗箱の数インチ上の棚に取り付けた。LED 電球の良い所は、植物に熱を与えすぎること無く近くに置けることである。

Seedlings in a flat

苗が必要とするもう一つのものは休息である。殆どの園芸家は一日に 16 時間が丁度良い量だと言っている。しかし、私が朝にグローライトを点けて、夜に消すのを毎日忘れないという保証は何もない。幸いなことに、使っていない Eve Energy スマートコンセントが一つ引き出しの中にあったので、私はグローライトを自動化することにした。

安いタイマーでも良いのでは? 確かにそうだが、我が家には余分の Eve Energy が一つ転がっていたし、それにスマートコンセントは最近ではとても安くなっていて (Meross モデルは、安いものでは $10 で買える)、その柔軟性は比べものにならない。HomeKit オートメーションは一日の中の時間だけではない多くのトリガーを可能にするし、種から芽を出させるのを終了したら、Eve Energy を他のことのために使える、ここ Tennessee で暑くなったら除湿機を自動的にオンにすることの様なことに ("大草原の HomeKit のお伴: Elgato の Eve Room" 19 June 2017 参照)。

この Eve Energy を HomeKit に追加した後、私は2つの自動化を設定した。最初は 7 AM にライトをオンにすることで、二つ目はそれを 10 PM にオフにすることである。

HomeKit automations for the grow light

時間による自動化を Home アプリで設定する手順は以下の通りである:

  1. Automation タブをタップ。
  2. プラス + アイコンをタップ。
  3. A Time of Day Occurs をタップ。
  4. もし選択されていなければ Time of Day をタップ。
  5. 望みの時間を入力。デフォルトは現在時間。
  6. 自動化がトリガーする日を選ぶ。私は毎日を選んだ。
  7. Next をタップ。
  8. シーン又はトリガーしたいアクセサリを選ぶ。
  9. Next をタップ。

最後の画面で、自分のオートメーションを確認し、何をするかをテストして確かめられる。

これで私のグローライトは朝には点いて、夜には自動的に消される。簡単ではあるが、効率的である! 私の苗は幸せで、水をやる以外の手間は必要としない。

これをやってみて、水やりも自動化出来るのではと思った。実際に、やる手段はある:Eve Aqua 水コントローラーである! 事実、小さいながら、ēdn SmallGarden を使えば、園芸そのものを HomeKit をタップすることでやれる。

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Adam Engst  訳: Mark Nagata   

現代のバックアップ戦略におけるブート可能な複製の役割

そろそろ macOS 11 Big Sur にアップグレードすべき時だろうか? この問題については近いうちに記事を書きたいと思っている。けれども、アップグレードをお勧めすることを私たちに躊躇させている全般的な懸念が一つある。それが、起動ボリュームのブート可能な複製 (クローンと呼ばれることもある) の作成の複雑さだ。一見単純に見えるこの作業、つまり一つのドライブにあるすべてのデータを読んでそれを別のドライブに書き込むというだけのことが、いったいなぜそんなに困難を伴うのかを理解するため、まずは少し背景を説明する必要がある。それをしてから、現代的なバックアップ戦略の中におけるブート可能な複製の役割について見直してみたい。

なぜブート可能な複製を作るのが困難になったのか

10.15 Catalina で、Apple は APFS ボリュームグループを導入した。これは、別々のボリュームをまとめて、それをもって起動可能な一つの macOS を作るためのものだ。System ボリュームが macOS が動作するために必要なすべてのファイルを保持し、Data ボリュームはあなたのデータをすべて含む。2 個のボリュームは Finder の中でも、またファイルを選択したりナビゲートしたりする他のどの場所でも、一つのものとして見える。またこの System は読み出し専用なので悪意あるソフトウェアがオペレーティングシステムに変更を加えることができず、その一方であなたのファイルを含む Data ボリュームの方は読み/書きが可能なので、アプリをインストールしたり書類を作成したり編集したりができる。

アーキテクチャ上のこのような変更により、ブート可能な複製を作成するバックアップアプリは大変な苦労をする羽目に追い込まれた。なぜなら、単に読んで書き込むだけの仕事ではなくなってしまったからだ。ブート可能な複製は、まず System と Data という 2 つのボリュームを持たなければならず、しかもそれらを正しく組み合わせて一つの APFS ボリュームグループにしなければならない。時間はかかったけれども、主要なアプリたちはいずれも、そのやり方を見つけ出した。記事“Carbon Copy Cloner 5.1.10”(2019 年 8 月 26 日)、“ChronoSync 4.9.5 と ChronoAgent 1.9.3”(2019 年 10 月 11 日)、それに“SuperDuper 3.3”(2019 年 11 月 30 日) をご覧頂きたい。

しかしながら Big Sur において Apple はさらにもう一歩を進めて、システムのコンテンツを保存する際に強力な暗号化の保護を追加した。その保存先は Signed System Volume と呼ばれる。(実際、Big Sur は Mac を起動する際にこの System ボリュームから直接ファイルを読み込むことすらしない。まず、変更不可能な APFS スナップショット、つまり特定の時刻におけるそのボリュームの参照内容を取り込んだもの、を作成するという追加の手順を挟み込んで、その後でそのスナップショットから起動する。こうして、Big Sur は実際には、暗号学的に署名された読み出し専用ボリュームの、暗号学的に署名された変更不可能な参照内容から起動するのだ。)

この変更によって安全性はさらに高まるが、そのことは同時に、どんなバックアップアプリもブート可能な複製を作れないことを意味する。なぜなら、バックアップした System ボリュームに署名を入れることが彼らにはできないからだ。理論的には Apple の asr(Apple Software Restore) ツールがこれを可能にするはずだが、Big Sur がリリースされる直前までそれは全く動かず、まだまだ問題を含んでおり、今になってさえ M1 ベース Mac のブート可能な複製を作ることができないでいる。良い面を言えば Apple は asr を修正する予定だと述べてはいるものの、それがいつになるのか、どの程度うまく働くかについては誰にも分からない。

ブート可能な複製を作成する主要な 3 つのアプリたちはいずれも、それぞれに回避策を思い付いた。Carbon Copy Cloner は、先にデータのみのバックアップを作成してからその後で Big Sur をインストールすることを推奨する。他方、ChronoSync はまず空のドライブに Big Sur をインストールしてからその後にそれを使ってデータのみのバックアップを作成するように勧める。現在のバージョンの SuperDuper は Big Sur で他の種類の問題を抱えているので、SuperDuper としての回避策を実行するにはまず SuperDuper 3.2.5 にダウングレードして、それを使ってデータのみのバックアップを作成し、それから (もしそこからブートする必要があれば) その上に Big Sur をインストールすることになる。残念ながらいったんその方法を選べば、もはやそのバックアップに何かをコピーしようとすると System ボリュームを削除する以外になく、現実的には SuperDuper 3.2.5 のデータのみバックアップで我慢するしかない。

ここに M1 ベース Mac が加わると事態はさらに混乱の度を増す。現時点では、Howard Oakley の報告によればネイティブな Thunderbolt 3 ドライブにのみブート可能な複製を作成できる。USB では信頼性を持ってその目的に使うことができない。また、そうやって作ったブート可能ドライブで Intel ベース Mac を起動することは、たとえ別途に APFS コンテナをセットアップしたとしても不可能だ。その反対もやはり成立していて、Intel ベース Mac を起動できる外付けドライブは、必ずしも M1 ベース Mac を起動できるとは限らない。だから、たとえブート可能なドライブをうまく作れたとしても、使っている Mac のすべてが同じ種類のチップを使っているのでなければ役に立たない。

Error message trying to boot an M1-based Macs from an Intel-created bootable duplicate

そもそもブート可能な複製は必要か?

時として、世界がシフトして過去のやり方がうまく行かなくなった場合には、そもそもの原則を再検討してみる価値があることもある。私たちがバックアップ戦略の一部としてブート可能な複製を推奨してきたのはなぜだったのかと思い返すと、そこには 3 つの理由があった:

よく考えてみれば、今挙げた 3 つの理由のうち複製がブート可能であることを必要とするのは最初の理由のみだ。残りの 2 つの理由については、別のソフトウェアを使ってデータのみのバックアップを別のドライブに作っておいても何の問題もない。

前回私自身がブート可能な複製から起動する必要に直面した事態は、もう最悪だった。(2020 年 4 月 27 日の記事“iMac の死んだ SSD に対処しつつ学んだ 6 つの教訓”参照。) 私は 2014 年型 27 インチ iMac に USB 3.0 で接続した 5400 rpm のハードドライブにバックアップしていたのだが、それを起動ドライブとして使う作業は「信じられないほど苦痛」であった。それ以来、私はブート可能な複製を Samsung T5 外付け SSD に作るようにした。その方が桁違いにパフォーマンスが良いからだ。

ここでの問題はパフォーマンスだけではない。内蔵の SSD が死んだので、私は問題のトラブルシューティングのために長い時間を費やし、その後になってからブート可能な複製がものの役に立たないことを知るに至った。これはきっとよくあることだろうと思う。内蔵ドライブが死んだのかどうかはすぐには分からないことで、ブート可能な複製に依存し始める前に何とか修正しようといろいろ試みるのが普通だろう。素早い復帰だって? とんでもない。自分が結局トラブルシューティングに費やしてしまった時間があったなら、最初から内蔵 SSD を再フォーマットしてバックアップからリストアしていた方がずっと早かっただろう。実際、私はその道も歩み始めたし、その結果再フォーマットも必要でなかったと知って、さらなる時間の無駄であったことが分かった。

結局のところ、私は別のデバイスに乗り換えることで日々の仕事に戻った。私の 2012 年型 MacBook Air と、10.5 インチ iPad Pro、それに iPhone 11 Pro だ。今や私の仕事の大部分はクラウド上にあって、電子メール、Slack、Google Docs、WordPress などを使っているので、高速であるしモニタ 2 台を備えている iMac でするほどの生産性は出せなかったけれども、何とか仕事に支障を出さずに済んだ。その後私は 2012 年型 MacBook Air を M1 ベース MacBook Air に取り替えたが、これがストレージ容量も大きくパフォーマンスも大幅に進化したものなので、今ならばこれを予備の Mac として使っても問題点はさらに少なくなるだろうと思う。

こういったことすべての結果として、ブート可能な複製の「ブート可能」という側面は、多くの人たちにとってもはやかつてほどには重要でなくなったのではないかと思われる。包括的なバックアップ戦略にはブート可能な複製を含めるべきだというアドバイスを私が言い始めた頃とは、状況が変わった。今では、日々の仕事を続けるために複数個のデバイスを取り揃えている状況の方がむしろ一般的になっているし、日々の仕事のより多くの部分がクラウドあるいは遠隔のサーバの上で実行されるようになっているからだ。

現代的なバックアップ戦略の構成要素

そこで、今日のテクノロジーの世界の現実に照らし合わせて、包括的なバックアップ戦略に何を含めるべきかという私の考え方を、ここで新たに再検討させて頂きたい。重要度の順番に列挙して行こう:

ここに挙げた 5 つのそれぞれにあなたなりの答を確保することで、最大限の保護と最速の復元が提供されるだろう。でも、多くの人たちにとって、5 つ全部を揃えるのはやり過ぎかもしれない。

私の意見を述べれば、すべての Mac ユーザーが Time Machine バックアップを作っておくべきで、そこに何らかの方法でインターネット上のバックアップまたはクラウドベースのデータストレージを組み合わせることもお勧めしたい。もしもあなたの家が焼け落ちてしまっても、写真のコレクションがすべて失われる訳ではないと知っていれば安心できるのではないだろうか。iCloud Photos は Backblaze のようなフル機能のバックアップではないが、両者のどちらかを使ってさえいれば、万一の場合にもあなたのかけがえのない写真やビデオは生き残れる。

厳しい締め切りに間に合うかどうかが生計を左右するという人ならば、即座に使える比較的パワフルなバックアップ用 Mac を持っている必要があるかもしれない。けれども多くの人たちにとっては古い Mac とかパワーの劣るラップトップ機でも十分だろう。仕事のために Mac が必須ではないという人なら iPhone か iPad だけでも、駄目になった Mac を修理したり交換したりするまでの間のコミュニケーションの必要を満たす当座の代用品として使えるだろう。また、新しい Mac を Apple から買って 14 日以内に返品することができるのも覚えておくべきだ。これは、修理を待つ間も仕事を続けるための手段として Apple Store の従業員がよく勧める方法だ。

それからまた、大量のデータをクラウド上に置いている人、あるいは自分のデータにそれほど大きな価値はないと思っている人ならば、Time Machine を唯一のバックアップ手段としておくリスクも受け入れられるかもしれない。

そうは言っても、私自身は複製を毎晩作成するやり方を今後も続けようと思っている。こうしておけばトラブルシューティングと復元のために大いに役立つからだ。でも私は、もう以前ほどにはブート可能な複製の必要度を強調することができない。

皆さんはどう思われるだろうか。内蔵ドライブが故障して素早く仕事に戻らなければならなくなった際にブート可能な複製が役に立ったという状況を、皆さんはどの程度体験しておられるだろうか? Big Sur でのブート可能な複製について心を悩ませておられるだろうか? ご自分の Mac が全く機能しなくなった場合、皆さんならどう対処されるだろうか?

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TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート

訳: Mark Nagata   

CleanMyMac X 4.8

CleanMyMac X 4.8

MacPaw が CleanMyMac X 4.8 をリリースして、M1 ベース Mac へのネイティブな対応を追加した。この Mac メンテナンスユーティリティはユーザーインターフェイスが一から見直され、カラーの一新、図形の単純化、素敵なガラス風アイコン、ナビゲーションしやすい新しいサイドバーメニューが揃った。このアップデートではまた、System Junk モジュールに Universal Binaries 機能を新設して、アプリが Intel ベースと M1 ベース双方の Mac で動作するためのコードの片方を安全に削除できるようにした。マルウェア関係の機能では、CleanMyMac X 4.8 はより素早くマルウェアをスキャンし、Silver Sparrow マルウェアを探知し、Smart Scan と Malware Removal で悪意のあるプロセスを検出して終了させる方法を改良した。($89.95 の一回払いまたは $34.95 の年間講読、Setapp からも入手可、無料アップデート、78.2 MB、リリースノート、macOS 10.10+)

CleanMyMac X 4.8 の使用体験を話し合おう

Fantastical 3.3.5

Fantastical 3.3.5

Flexibits が Fantastical 3.3.5 をリリースした。このカレンダーアプリのメンテナンス・リリースで、さまざまの改良やバグ修正が含まれている。今回のアップデートでは、Zoom ミーティングで待機室を有効にするオプションを追加し、招待された人たちの並び順を受諾状態や名前で並べられるようにし、Gather.town カンファレンスへの対応を追加し、電話会議の検出を改良し、Reminders から取り寄せたタスクの期限日が Reminders アプリの中で表示される期限日と合わないことがあった問題を解消し、一部の BlueJeans ミーティングにユーザーが参加できなかったバグを修正し、macOS 11 Big Sur の下でスワイプを使って消したイベント通知がまた出てしまうことがあった問題に対処し、メニューバー項目のイベント残り数の表示が更新されなかったバグを修正した。(Flexibits からも Mac App Store からも購読年額 $39.99、無料アップデート、41.8 MB、リリースノート、macOS 10.13.2+)

Fantastical 3.3.5 の使用体験を話し合おう

Little Snitch 5.1.1

Little Snitch 5.1.1

Objective Development が Little Snitch 5.1 をリリースして、Automatic Profile Switching のための VPN 検出を改良し、いくつかのメモリリークを修正した。このネットワークトラフィック管理ユーティリティは今回から M1 ベース Mac で走る iOS アプリのコード署名を受け入れるようになり、シェルスクリプトやその他のスクリプトでコード署名の認証を実行し、macOS カーネルをコード署名されたものとして扱い (デフォルトの localnet ルールがカーネルに適用されることを許容)、リモートのコンピュータ名の探知を改良し、Network Monitor のトラフィック表示がデータを表示しなかったバグを修正し、購読済みのルールグループのロードに失敗していた問題を解消した。そのリリースの後間もなく、バージョン 5.1.1 が Little Snitch ネットワーク拡張のクラッシュによるネットワーク接続の喪失の可能性を修正した。(新規購入 $45、アップグレード料金あり、30.6 MB、リリースノート、macOS 11+)

Little Snitch 5.1.1 の使用体験を話し合おう

Firefox 86

Firefox 86

Mozilla が Firefox 86 をリリースして、クッキーがあなたをサイトからサイトへ追跡するのを防ぐ Total Cookie Protection を導入した。Firefox におけるプライバシーの大きな前進で、Enhanced Tracking Protection 機能の Strict Mode に組み込まれている。Total Cookie Protection はあなたが訪れる個々のウェブサイトごとに別々のいわば「クッキーの瓶」を維持する。ウェブサイトがあなたのブラウザにクッキーを置く度に、そのクッキーはそのサイトに割り当てられたクッキーの瓶の中に閉じ込められて、他のサイトと共有されないようにする。

Firefox 86 ではまた、Picture-in-Picture を使って複数個のビデオを同時に視聴する機能 (早送り・巻き戻しにキーボード制御も使える) に対応し、コンピュータのプリンタ設定ともより良く統合し、Reader モードのバグを修正してローカルな HTML ページでも働くようにした。(無料、125 MB、リリースノート、macOS 10.12+)

Firefox 86 の使用体験を話し合おう

Downcast 2.9.61

Downcast 2.9.61

Jamawkinaw Enterprises が Downcast 2.9.61 をリリースして、アクセスできないリソースの“恐ろしい”問題の発生を減らすとともに、問題に対する反応を改善した。このポッドキャッチャーアプリはまた、 the “dreaded” inaccessible resource issue ダイアログの Find ボタンがクラッシュを起こさないようにし、Resolve Inaccessible Resource Issues ダイアログに個々のエピソードとアイコンが正しく表示されるようにし、macOS 11 Big Sur におけるレイアウトに修正を加え、エピソードのリストで項目の説明がタイトルから少しずれて表示される問題を解消した。(Mac App Store から新規購入 $4.99、無料アップデート、26.1 MB、リリースノート、macOS 10.13.2+)

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GraphicConverter 11.4

GraphicConverter 11.4

Lemkesoft が GraphicConverter 11.4 をリリースして、このグラフィックスプログラム Swiss Army ナイフに改良とバグ修正を施した。今回のアップデートでは PDF 読み込みの際のカラープロファイル処理を改良し、GPS メニューに“Store GPS as Favorite for Paste”と“Paste Favorite”を追加し、正確に表示するためズームした画像のプリスケールのオプションを設定できるようにし、Exif 日付を使用した名前変更ダイアログのパフォーマンスを改善し、ブラウザプレビューでアニメーションの表示を可能にし、コラージュでコーナー半径をサポートし、PSD ファイル書き出しを改良した。(Lemkesoft からも Mac App Store からも新規購入 $39.95、無料アップデート、249 MB、リリースノート、macOS 10.9+)

GraphicConverter 11.4 の使用体験を話し合おう