あらゆる場所でオーディオを再生する: Apple はたいてい AirPlay できちんと仕事をしているけれども、Mac から他のデバイスへオーディオを送る場合、特に Google Chromecast、Sonos、あるいは Bluetooth スピーカーのような Apple 以外のデバイスへ送るのは、難しかったり不可能だったりすることがある。少なくとも Airfoil が登場するまではそうだったが、Airfoil ならば Mac からどんなところへでもオーディオを再生することができる。
キーノートで Apple がどんな機能を披露してくれるのかは誰もが楽しみにしているであろうが、開発者達は、State of the Union 演説 [訳者注:一般的には米国大統領による一般教書演説を指すが、ここではキーノートで取り上げられた項目の更なる詳細を開発者のために提供するためのもの]、新技術を掘り下げて取り上げるオンラインセッション、そして、質問したり、プロジェクトについて助けを得たり出来る Apple 技術者との一対一のセッションをありがたく思うであろう。
Apple は今年も Swift Student Challenge を開催する。学生達は、Swift Playgrounds を使った3分以内で完了する双方向のシーンを作成することが期待されている。提出期限は 18 April 2021 である。勝者にはピンのセットと "特製の上着" が贈られる。
イベントが地域社会にもたらす経済的な恩典の喪失を補う一助として、Apple は $1 million を SJ Aspires に寄付する。これは "San Jose 市が立ち上げた教育と資金のための取り組み" である。
我々は TidBITS 読者なら皆 Do Not Disturb (おやすみモード) については概略知っていると思っているが、そうでない人のために、基本的な事をおさらいしておく。それは iPhone を一時的に黙らせて、途切れることのない通知のオンパレードに邪魔されないようにする機能である。必要に応じて使うための一番簡単なアクセス方法は Control Center を経由することである - 月のアイコンを持つボタンである。
そのボタンをタップすれば Do Not Disturb をオンオフ出来る。そのボタンを長押しすれば、Do Not Disturb を自動的にオフにする選択肢が見られる。その詳細については、"iOS 12 の内側: DND (おやすみモード) 機能が自動オフを身に付ける" (19 September 2018) で解説した。
Do Not Disturb は Settings > Do Not Disturb からも有効に出来るが、もっと重要なことは、そこには色々な選択肢が有ることである。一番必要となるものは時間指定の選択肢で、特定の時間に Do Not Disturb を自動的にオンオフさせてくれる。誰もが、時間を問わずに入ってくる通知で睡眠を邪魔されないよう指定時間を設定するべきである。
他にも有用な選択肢がそこにはある。Do Not Disturb while Driving (運転中の通知を停止) の様なものであるが ("iOS 11 で Do Not Disturb While Driving 登場" 21 August 2017 参照)、我々は主として Allow Calls From (着信を許可) の設定に注意を払って欲しいと思う。それは、特定のグループの連絡先からの電話を Do Not Disturb の壁を越えて許可するものである。しかし、テキストメッセージはどうであろうか? それには Emergency Bypass が関わってくる。
Do Not Disturb を回避するために Emergency Bypass を使う
では、Allow Calls From (着信を許可) と Emergency Bypass (緊急時は鳴らす) の間の違いは何であろうか? 基本的には、Emergency Bypass を使えば、着信もテキストメッセージも両方とも許可出来る。しかしながら、それは Allow Calls From 程単純ではない。Do Not Disturb 設定には Emergency Bypass に言及しているものは何もなく、個別の連絡先でそれを見つけて有効にしなければならない。更に、それを Medical ID (メディカル ID) 通知のために使われる Emergency Contacts (緊急連絡先) と混同してはいけない。
着信やテキストメッセージに対して Emergency Bypass を有効にする方法:
Contacts アプリか Phone アプリで連絡先カードを開く。
右上隅の Edit をタップ。
Ringtone (着信音) 又は Text Tone (メッセージ) をタップ。
Emergency Bypass (緊急時は鳴らす) を有効にする。
Done をタップ。
一つだけ潜在的に思わぬ事態となることがある。それは、もし Mac が起きていて Messages を走らせていると、テキストメッセージは iPhone に送られる前に Mac で捉えられると思われることである。多くの場合、それはそれで問題ない - Mac を実際に使用している最中に、テキストメッセージ通知が全ての Apple 機器上で音を鳴らして欲しくはないであろう。当然ながら、Mac から離れていれば、それはスリープの状態になっているはずだが、何らかの理由でそうなっていなければ、Emergency Bypass に関係なくメッセージが iPhone に到達しない可能性はある。
必要な時に Emergency Bypass を無効にするにはどうすれば良いのか?
一つだけ覚えておかなければならないことがある。それは Emergency Bypass は、たとえ Do Not Disturb がオンになっていて着信/サイレントスイッチが有効にされていたとしても、iPhone は音を出すことである。それがミソである事は勿論だが、沈黙が求められる場面もある - 演奏会、劇場、瞑想のクラス等である。別の言い方をすれば、Emergency Bypass が Do Not Disturb を超越するのであれば、必要な時にEmergency Bypass を無効にするにはどうすれば良いのであろうか? 個別の連絡先カードを編集するのは手が掛かりすぎる。我々はレベルの異なる二つの回避策を見つけた:
全てを黙らせる: もし iPhone や Apple Watch が如何なる音も出してはいけない状況であれば、力ずくでの回避策は Control Center を使って Airplane Mode をオンにしそして Wi-Fi を切ることである - 両方とも必要である。こうすることで iPhone は外の世界から遮断され、通知が届いて音が鳴ることは確実に避けられる。更に、目覚まし、タイマー、そしてアプリから来る音を避けるために Do Not Disturb を有効にしておく事も必要である。
テキストメッセージを黙らせる: もしテキストメッセージが音を出す事だけが心配なのであれば、連絡先で Emergency Bypass を有効にする時に、Text Tone を None にし、そしてその代わりに Vibration を選択している事を確認する。これで、テキストメッセージが iPhone に音を出させることは完全に防げる。Apple Watch も持っている人は、Watch > My Watch Messages に行き、Custom 通知をオンにし Sound を無効にしなければならない。それは Emergency Bypass が有効にされていても連絡先の Text Tone の None を Apple Watch が認識しないからである。
我々は、Apple が無用な Allow Calls From 機能を置き換え、それに代わって Settings > Do Not Disturb > Emergency Bypass セクション又は画面を追加する事を進言したい。このインターフェースは、Emergency Bypass 全体を有効にしたり無効にしたりするマスタースイッチを、そしてどの連絡先が電話とテキストに対応するかを指定する別の選択肢も提供すべきである。このマスター Emergency Bypass スイッチは、有効にされている時は、指定された連絡先には沈黙の壁を破る事を許す。無効にされている時は、Do Not Disturb は全ての人に同等に適用される。
Do Not Disturb をあなたに電話をかけることで破れる連絡先と、テキストを送ることで破れる連絡先とを分けられるようにするのは意味のあることかも知れない。連絡先の中には、通常の連絡にはテキストを使い、緊急の場合だけ電話をしてくる人もいるであろう。そして、テキストは使わず好き勝手に電話をしてくる人もいるので、それらの人に何か緊急の場合にはまずテキストしてくるよう強制するのも意味があることかも知れない。
最後に、Do Not Disturb に関わる進言をしている延長線上で言うと、Do Not Disturb While Driving に対する自動応答の様に働く自動応答を Do Not Disturb にも設定出来たら助かると思われる。連絡先にあなたが単に彼らを無視しているのではと心配させるよりも、Do Not Disturb を使っているのだと知らせる方が親切というものであろう。更に、その人は "緊急" と応えることで沈黙の壁を打ち破れる。
最終的には、iPhone がどの程度まで割り込んで来られるかを制御するやり方は、単純な着信/サイレントスイッチから Do Not Disturb へ、そして Emergency Bypass 連絡先設定へと、有機的に発展してきたが、今や Apple がそのインターフェースとユーザー体験を見直すべき時期に来ている。
Turbo Vado SL のアプリは Mission Control と呼ばれており、これを使って自転車のデータを取り出す。Turbo Vado SL にオプションの物理的ディスプレイを装着していない場合には、Bluetooth でアプリと自転車のペアリングをするのがなかなか厄介だ。ネジを外してフレームの上側のパイプからパネルを引っ張り出して、そこに書いてあるペアリング用のコードを見つける必要がある。
Specialized の Mission Control アプリは GocycleConnect と大体においてよく似た動作をするが、こちらの方が能率化されたデザインで理解しやすく、GocycleConnect ユーザーには利用できないいくつかの機能も提供する。
けれども Mission Control の中で断然興味深くて有用なのが Smart Control だ。さまざまの要因に基づいてバッテリー消費を自動化するので、ツーリングを終えられるに十分なバッテリー残量が確保され、終わりの時点でまだ残っていると分かって安心できる。
例えば、これから大体どれだけの時間走って、どれだけの距離を走るつもりか、あるいは最大心拍数をどの程度に抑えたいか (この機能には外部センサーを別途用意しておくことが必要) をあらかじめ Mission Control に入力しておくことができる。それぞれのカテゴリーごとに部分因子を調整でき、例えば標高差、登坂反応、目的地でどの程度のバッテリー残量が欲しいかを設定できる。するとこの電動自転車はその遠乗り全体にわたって必要な電力量を算出し、あなたがどんな状況に遭遇しても対応できるようにしてくれる。
私は St. Paul の自宅から東へ 50 マイルのウィスコンシン州との州境でミシシッピ川に面した町、Stillwater まで走るように設定して Smart Control をテストした。完全にアプリを信頼している訳ではなかったので、短めの距離を入力してから、終わりの時点での残量を多めに設定した。でも予想通りに、その旅程の中間点でまだまだたっぷりバッテリー残量があったので、私は Smart Control をオフに切り替えてから、手動で Turbo モードにして残量を使い切ろうとロケットのような勢いでわが家を目指した。ビューン!
それから何度か使ってみて私は Mission Control を信頼するようになり、実際通りの Smart Control 設定を打ち込んでやってみたら、結果としてバッテリー消費が予想通りになった。なかなか値打ちのある機能だ。
この Turbo Vado SL は、Gocycle GXi がそのアプリに依存するほどには Mission Control アプリに依存しない。実際、おそらく Mission Control を使うのが必要と感じることはまずないだろうし、アプリの存在を知らない状態でさえも自転車の魅力をほとんど完全に享受できるだろう。結果としてこの Turbo Vado SL はテクノロジーおたくにも、またテクノロジー嫌いにも、どちらにも適した電動自転車だと言える。
結論
分かり切ったことを結論としよう、これは何とも、この2台の自転車はどちらも値段が高い! その理由の一部は、Gocycle GXi と Turbo Vado SL の双方とも、車輪の付いたコンピュータだからだ。
よりハイエンドの自転車や自動車と比べるならば、Turbo Vado SL は予算を気にしなければならない人たちにとっても十分に魅力のある、しかも手が出ない訳ではない買い物と言えるだろう。しかも Specialized の別モデルを選べばさらに値段を安くすることも可能だ。Specialized からつい最近リリースされた Como SL モデルは価格が $4000 からで Mission Control アプリと互換だ。旧型の Como モデルもまだ購入できて、価格が $3250 まで下がる。
Apple はオリジナルなタイトルも Apple Arcade に追加し続けている。例えば Cut the Rope Remastered、Star Trek: Legends、それから新バージョンの The Oregon Trail などだ。(遥か昔から人気のあったゲームを集めたコレクションを Apple Arcade の中に作ってくれればいいのにとも思う。) はたして郷愁の念だけで Apple Arcade へのカンフル剤となることができるだろうか? 皆さんはこれらの新タイトルを見て、やってみたいと思われるだろうか?
あなたがこの件で、または他の大規模な流出で犠牲になったか否かを知るには、あなたの電子メールアドレスを Have I Been Pwned? に入れてみれば分かる。このサイトはあなたが犠牲になった流出をすべてリストするとともに、将来の流出からあなた自身を守るための方策、例えば 1Password のようなパスワードマネージャを使ってパスワードを生成させること、個々のアカウントごとに別々のパスワードを使うこと、二要素認証を有効にすることなどを推奨する。
The News Each Day サイトが、より具体的なツールを作ってあなたの電話番号がこの Facebook 流出に含まれているか調べられるようにした。(米国のみ)