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#1565: Cardhop 2.0、Facebook の写真位置情報追跡をブロック、M1 Mac で外付けドライブに制約、iOS 14.5 で使えなくなったアプリへの対策

今週の TidBITS は Memorial Day 記念の特別号で、Adam Engst は Cardhop 2.0 の新機能を調べる。このアプリは今回から無料になるとともに、高度な機能は Fantastical とのバンドル購読に組み込まれることとなった。Josh Centers は Facebook がこっそりとあなたの写真を使って位置情報を追跡していることを説明し、そのような反社会的行為に対する予防策を述べる。Mac コミュニティーが発見したのは、M1 ベースの Mac の内蔵ドライブが死んでしまえばもはやその M1 ベース Mac を外付けドライブから起動することもできなくなるという事実だ。Glenn Fleishman が、Apple がこの変更を施した理由を説明するとともに、これがそれほど大きな問題でないと考えられる理由を述べる。それからもう一つ、Adam が紆余曲折の多い体験談を語る。古い iOS アプリが iOS 14.5 で起動しなくなったため、そのアプリのデータだけでも抽出しようとして、結局この比較的よく起こり得ると思える問題にいくつかの解決策を見つけた。今週注目すべき Mac アプリのリリースは、セキュリティアップデート 2021-003 Catalina と 2021-004 Mojave、それに Safari 14.1.1 だ。

Adam Engst  訳: Mark Nagata   

Cardhop 2.0 と Fantastical が Flexibits Premium バンドルに

カレンダーと連絡先は、マカロニとチーズのように相性が良い。イベントの多くは人々が関与しており、誰かに電話をかけたり面会予約をしたリする際には相手の連絡先情報をイベントに関連付けて取り揃えておけば便利だ。だからこそ昔から、Now Up-to-Date & Contact、Claris Organizer、Palm Desktop のように両者を組み合わせたパッケージが存在していた。現在 Apple は Calendar と Contacts を提供しているし、さらなるパワーと柔軟性、またより良いインターフェイスを望む人には BusyMac の BusyCal と BusyContacts や、私が現在気に入って使っている Flexibits の FantasticalCardhop の組み合わせもある。今回 Flexibits は Mac、iPhone、および iPad 用に Cardhop 2.0 をリリースした。

私は以前の記事で macOS 用と iOS 用双方の Cardhop について書いたことがある。(2017 年 10 月 18 日の記事“Cardhop、連絡先を中心に据える”と、2019 年 4 月 4 日の記事“Cardhop、iOS で連絡先を扱う方法を見直す”を参照。) Cardhop 2.0 でも基本は変わっていない。とりわけ、これは依然として Mac のメニューバー上に置かれている。Cardhop における連絡先が第一という Flexibits の考え方は一貫している。まず連絡先を選んで、その後でどうやってその人とコミュニケーションするかを考えるのだ。残念ながら、Cardhop を Mac 上で連絡先を調べたり編集したりする標準ツールとして気に入って使っている私だが、連絡先とのコミュニケーションを開始するためには使ったことがない。また、iPhone 上では全く使っていない。いずれの場合も、私はまず媒体を考える。つまり電子メールなのか、テキストメッセージなのか、それとも電話なのかを考えてから、その後でそれぞれに応じたアプリを使って連絡先の情報を開いている。これが、私の脳の働く順序なのだ。加えて、私は過去のコンテンツを見ながら何を言うかを決めることが多い。

Cardhop 2.0 にはいくつか新機能もあるのだが、最も注目すべきは Flexibits が Cardhop 1.0 の基本的機能を無料で使えるフリーミアムのモデルに移行させたことだ。Cardhop 2.0 の新機能にアクセスするためには購読が必要となる。この点は、去年の Fantastical 3.0 へのアップグレードが基本的なカレンダー機能を無料で提供しつつ新機能や高度な機能には購読を要したのと似ている。

しかしながら、今回また新たな購読を開始する代わりに、Flexibits は Cardhop と Fantastical を (Apple のすべてのオペレーティングシステムにわたって) 一つの Flexibits Premium 購読というバンドルにまとめることにした。幸いにも、Cardhop が加わったにもかかわらず価格は従来と同じで、年額 ($39.96) 払いにすれば月あたり $3.33 だ。最大 5 人のユーザーで使えるファミリープランは年額 ($64.99) 払いにすれば月あたり $5.42 となる。月ごとに払うオプションもあるが、14 日間の無料試用期間を伸ばす目的以外でそれをする理由に私は思い当たらない。

Cardhop 2.0 の新機能

連絡先が第一というやり方でコミュニケーションをしないタイプの人間なのかもしれないが、それでも私は Cardhop の他の機能をありがたいと思っている。特に、連絡先を検索したり追加したり、あるいは既存の連絡先に情報を追加したりする際の構文解析機能が素晴らしい。私はキーボード大好き人間なので、アプリにはキーボードでタイプするのが好きだ。さらには印刷機能もしっかりしていてリストやラベルや封筒印刷にも対応しており、グローバルなホットキーで機能に即座にアクセスできるのも嬉しい。

Cardhop 2.0 での新機能の主なものを挙げてみよう:

数日間 Cardhop 2.0 を使ってみて、私自身の使用パターンが以前と変わったとは思わない。それでもこれは上質の連絡先マネージャだし、無料で使うことも、Flexibits Premium 購読 (私は既に持っている) で Fantastical とバンドルされた状態で使うこともできるので、私に使わない理由はない。Contacts (連絡先) アプリの代わりになるものを探している人には、一度試してみることをお勧めしたい。

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Josh Centers  訳: Mark Nagata   

写真の位置情報を Facebook に探られないようにする方法

Facebook のプライバシー侵害に悩まされている多くの人たちでさえ、家族や友人やコミュニティーと連絡を取るために Facebook の iPhone 用アプリを使わざるを得ないと思っている。もしあなたもそれに該当するなら、まずは何よりも Settings > Privacy > Tracking を開いて Allow Apps to Request to Track (アプリが追跡の許可を求めることを許す) オプションがオフになっていることを確認しておこう。(2021 年 4 月 26 日の記事“Apple、iOS 14.5、iPadOS 14.5、macOS 11.3、watchOS 7.4、tvOS 14.5 をリリース”参照。) また、Settings > Privacy > Location Services > Facebook が Never になっていることも確認して、Facebook に位置情報を追跡されないように設定しよう。さあ、こうしておけばもう Facebook に位置情報を追跡されない、と思うだろうか? いや、実はそうではないのだ。

Zak Doffman が Forbes に記事を書いて、あなたがアップロードしたすべての画像の中から Facebook が位置情報データを抽出していることを発見したと報告した。あなたが iPhone で撮影した写真には EXIF データが埋め込まれており、そこには位置情報と、日付と時刻、カメラ設定も含まれており、Facebook はこれを取り込んでいる。通常の使用では、Photos アプリがその位置情報を使ってあなたが撮った写真を地図上に表示する。

Facebook はかなり卑劣なやり方で写真の位置情報を抽出する。あなたが写真をアップロードしてから、それが Facebook 上に出版されるより前にそのデータを削除しているのだ。これで、まるであなたのプライバシーが守られたかのような印象が生まれるかもしれない。Facebook から写真をダウンロードしても興味深い EXIF 情報は何も見つからないのだが、実は Facebook はこっそりとすべての情報を自らのデータ収集庫に追加している。Facebook は Doffman の質問に答えてそのことを確認した。

Facebook が所有する Instagram も同じ行為をしており、その他の Facebook が所有するアプリも同じことをしていると考えてまず間違いないだろう。写真を受け入れる他のサービスで広告に支えられて運営しているところも、私たちに言わせればおそらく信用できないだろう。

あなたの写真の中にどんなデータが埋め込まれているのかと思うなら、Mac で簡単にそれを見ることができる。写真を共有する際にご自分のプライバシーを守るには、Mac や iPhone や iPad で Photos から書き出す際に位置情報データを削除することをお勧めするし、メタデータを付けずに写真を共有するための iOS ショートカットも作っておいた。最後にもう一つ、念のために iOS で写真ライブラリへのアプリによるアクセスをブロックして、データが漏れ出すことのないようにしておくこともできる。

Mac 上で EXIF データを見る

EXIF データを削除する方法を学ぶ前に、そこにどんなデータがあるのかを見れば役に立つだろう。iOS ではサードパーティのアプリが必要となるけれども、Mac 上では Photos でも、Preview でも、さらには Finder でさえその情報を表示できる。いずれも、単に写真を選択してから Command-I を押せばよい。Preview を使えば最も詳しい EXIF データが表示される。"i" タブをクリックしておけば、General、Exif、GPS をクリックしてより多くの EXIF データを見ることができる。

Preview EXIF data

Mac 上で写真から EXIF 位置情報データを削除する

Photos が、写真を Photos から Finder へドラッグして書き出す際に EXIF 位置情報データを削除できる。それを制御する設定が Photos > Preferences の中にある "Include location information for published items" という項目だ。これのチェックが外れている限り、Photos は書き出しの際に位置情報データを削除する。

Photos location export setting

ドラッグする代わりに File > Export > Export X Photos を使う場合には Location Information というチェックボックスがあって、これが写真と共に GPS 位置情報データを Photos が書き出すか否かを制御する。

iPhone や iPad 上で写真から EXIF データを削除する

iPhone や iPad 上ですべての EXIF メタデータを見るには何らかのアプリが必要となるが、位置情報メタデータの削除ならば無料でできる。Photos で写真を開き、その写真をタップして共有アイコンを出す。その共有アイコンをタップして、一番上にある Options をタップする。Location をオフにしてから Done をタップする。これで、位置情報データの付かない状態で写真を共有またはコピーして、世界に向けて送り出すことができる。

Sharing a photo without location data

でも、写真を共有する度に毎回それをするとなれば、うっかり忘れてしまうこともあるだろう。毎回忘れずにデータの削除をするためのテクニックが欲しい人のために、私は位置情報データなしで写真を共有するためのショートカットを作っておいた。このショートカットをインストールして開き、写真を選んで、右上隅に見える Add をタップすればよい。その後で共有シートから共有先を選ぶことができる。写真を頻繁に共有する人は、このショートカットを Siri で呼び出したり、さらにはあなたが設定したアプリの中へ自動的に共有するようにカスタマイズしたりもできる。

一部のアプリ、例えば Twitter のようなものは共有シートとの相性が良くない。そういうアプリでは、私は共有シートから画像をコピーしてからアプリにペーストするようにしている。

iOS で写真へのアクセスを保護する

Blocking Facebook's access to your photos

ユーザーがアクセスを意図したデータにしかアプリがアクセスできないようにしようとする取り組みの一環として、Apple は iOS 14 で個々のアプリがどの写真にアクセスできるかを制御するプライバシー機能を導入した。たくさんある写真の中から共有したい写真だけを選ぶのは面倒だが、Photos またはショートカットから直接共有する場合にはいずれにしてもアプリが写真にアクセスする必要はない。

写真へのアクセスを遮断するには、Settings > Privacy > Photos > アプリ名 へ行き、None を選ぶ。こうしておけば、Facebook にせよ他の詮索好きなアプリにせよ、あなたの写真ライブラリに全くアクセスできなくなる。

位置情報メタデータの削除をデフォルト挙動にすべきだ

あとほんの数日で WWDC だが、Apple が iOS 15 と iPadOS 15 で位置情報メタデータのより良いコントロールを追加してくれることを願いたい。Mac 用の Photos は既に書き出しの際にこのデータを削除できるし、iOS と iPadOS は写真一枚ごとにそれができる。Facebook の挙動を見ればそれだけでは十分でないことが分かる。

Apple の次なる一歩は、Settings > Privacy > Photos の一番上のところにスイッチを 2 個追加することではなかろうか。写真にアクセスするすべてのアプリに対してグローバルに EXIF データの読み込みを禁じるスイッチと、それから Mac 上の Photos と同じように書き出しの際に自動的に位置情報メタデータを削除させるスイッチだ。それぞれの設定に対してアプリが制限解除を要求できるようにしておけば、ユーザーがアプリごとに、あるいは書き出しの際ごとに、その種の許可を与えるようにできるだろう。

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Glenn Fleishman  訳: Mark Nagata   

内蔵ドライブが死んだら M1 Mac は外付けドライブからも起動できない

Bombich Software は最近 Carbon Copy Cloner をバージョン 6 にアップデートして、その創設者 Mike Bombich はブログ記事の中でこのクローン作成ソフトウェアを Big Sur と M1 ベース Mac 用にアップデートすることに関係した込み入った状況の一部を解説した。その記事の中の見出しの一つは、M1 での変更点の詳細を読んだことのなかった人を驚かせたかもしれない。その見出しには「Apple Silicon Mac はもしも内蔵ストレージが機能しなくなれば起動できない」と書かれているからだ。

とても奇妙な話に見えるかもしれない。Mac でシステムが機能しなくなれば、そこで重要となるのが外付けのブート可能ドライブで、たぶんそこに起動ドライブのブート可能な複製が入れてあって、たとえ内蔵ドライブに破損が起こったり完全に動かなくなったりしたとしても Mac を使い続けられる、というのが従来当たり前のことだったからだ。

記事“現代のバックアップ戦略におけるブート可能な複製の役割”(2021 年 2 月 23 日) の中で、Adam Engst はブート可能なクローンはもうじき過去のものとなるのではないかという予知的説明を述べた。そして今、Mike Bombich が Apple に確認を取った上で外付けのブート可能ドライブは必ずしも機能しなくなると告げたのだった。

それは真実だが、聴いた印象ほどに酷いことでもない。ここではまず、これは知っているべきことだが心配する必要はない理由を説明してから、もっと詳しく macOS の内部を知りたい人のために技術的詳細を少し述べてみたい。

作動中の Mac で内蔵 SSD が死ぬことは考えにくい

ここでの新しい情報は、M1 ベース Mac が外付けドライブにブートを許す際に内蔵 SSD に依存することだ。もしも内蔵 SSD が故障したり、あるいは完全に消去されたり (そこにはいくつかの隠されたボリュームが含まれている) すれば、外付けドライブ上のボリュームがいくら正当なものであってもそちらからブートすることが許されない。いったいなぜ Apple はこんなことをしたのか? それは、セキュリティを増すためだ。そしておそらく、技術サポートのコストを減らすためでもあるのかもしれない。

内蔵 SSD のみに保存された情報に依存して外付けドライブからの起動を制御するのは、悪人が Mac のデータを奪い取るのを困難にするための手段だ。このやり方は Intel ベース Mac に比べれば大きな転換だ。Intel ベース Mac ではファームウェア (プログラム可能なメモリチップに保存されたソフトウェアで、アップデート可能なもの) に依存していた。けれども、ファームウェアアップデートは時として失敗することがあり、一時的に Mac に問題を起こしたり、あるいはそれを「文鎮化」してしまうことすらあった。ファームウェアに基づく起動制御に関係した攻撃ベクトルで、Apple が公開していないものもあるかもしれない。

Intel ベース Mac では、ファームウェアパスワードを設定することで「指定された起動ディスク」以外ではブートできないようにする。Apple がこの機能を M1 ベース Mac に含めなかったのは、起動と復旧のプロセスを変更して、選択した起動ボリュームに付随するパスワードを知っていることを要求するようになったからだ。Apple サポート書類には次のような記述がある:「このため、Apple silicon を搭載した Mac もファームウェアパスワードを必要としなくなります (サポートしなくなります)。すべての重要な変更はユーザ認証によってすでに制御されています。」有効なアカウントとパスワードを持っていなければ、起動ボリュームを変更することもできず、復旧機能もその大多数が実行できなくなる。

Apple にこのような方針転換をさせるためにどの程度の問題がファームウェアアップデートに起こったのか、あるいはどんな未公開の攻撃ベクトルが存在していたのか、私たちには分からない。ひょっとするとこれは、SSD の信頼性が上がったことと、そのアップデートの容易さからセキュリティ要素をプログラム可能なメモリチップから SSD ストレージへ簡単に移行できたことによる、単純なアーキテクチャ変更であったのかもしれない。直感から言うなら、ファームウェアアップデートの失敗に関係した技術サポートのコストが高まる事態に Apple が直面していたことと、外付けドライブからの起動によって Mac の内蔵ドライブ上のデータを漏洩させる攻撃があると知っていたことの 両方 が寄与しているのではないかという感じもする。ファームウェアの故障の結果として機能停止または文鎮化した Mac に対する診断と修理のコストが無視できないほど大きくなったということも考えられる。本当のところは分からないが。

けれども、この変更について私たちがあまり心配する必要がないと思える理由がいくつかある:

別の言い方をすれば、あなたがこの問題に遭遇する可能性があるのは、あなたがブート可能外付けドライブを設定していて、かつ あなたの M1 Mac の内蔵ドライブが (おそらくハードウェアレベルで) あまりにも大きなダメージを受けていて本来マザーボードの交換が必要な程度の状態になっているような場合に 限られる ということだ。

それでは、macOS の比較的ローレベルにおいてこのようなことが可能になった、さらには必要になったのは、どんな事情によるものなのか、より核心に迫った説明を以下で述べよう。

Apple Silicon は SSD 上にセキュリティ方針を導入する

私は自分の著書 Take Control of Your M-Series Mac の執筆のために調査をしていてこの事実を知った。2021 年 2 月に出版された (その後今月アップデートされた) Apple Platform Security ガイドを調べているうちに気付いたのだった。加えて、それ以前に私は Howard Oakley の記事“M1 Macs radically change boot and recovery”を読んでおり、この記事が M1 ベース Mac の新しいブート方針の分かりにくい側面のいくつかを説明してくれていた。どうやら Howard と私は Twitter スレッドの中で Mike Bombich にこの問題について警告を与えた形になったようだ。あまりにも新しい考え方なので、彼でさえ何らかの説得を得る必要があったのだろう!

Howard が記事の中で述べているように、Apple は M1 ベース Mac に 1 True Recovery (1TR) パーティションという概念を導入した。この追加のパーティションは Big Sur 起動ボリュームグループとは別に存在しており、ブート時の挙動を制御するためのコードとデータを含んでいる。Intel ベース Mac においてはファームウェアがこれに相当する役割を果たす。

1TR が Intel ベース Mac のファームウェアと異なる点の一つは、1TR パーティションが起動時のセキュリティ 方針 についてのあなた自身の決断内容を保持していることだ。この方針は、recoveryOS で利用できる Startup Security Utility であなたが設定した指令だ。その Mac をブートすることをあなたが許した個々の外付けボリュームごとに、別々の方針をあなたが設定することが可能だが、その方針は内蔵ドライブ上の 1TR パーティションの中 のみ に保存されている。このテクニックにより、もしもあなたが最高レベルのセキュリティ (これがデフォルトのモード) とは異なるモードを選択した場合にも改ざんや策略を予防することができる。

また、このような 1TR への依存が原因となって、M1 ベース Mac で外付けブート可能ボリュームをセットアップしようとすると、最初にそこから起動する際に二段階の手順が必要となる。Startup Disk 環境設定枠または recoveryOS の起動プロセスであなたが外付けドライブ上のボリュームを選択すると、Mac が再起動して、もう一度認証を要求する。それを済ませた後は、直接その外付けボリュームから再起動できるようになる。これは最初にのみ起こることなので、意図された手順だと思わずエラーだったのではないかと思う人たちも多いことだろう。実際には次のようなことが起こっている:

recoveryOS の最初の手順としてユーザー認証が呼び出され、新しいセキュリティ方針が認証されてそのボリュームが Mac を起動することが認められる。recoveryOS は、その方針を 1TR パーティションに その時点で 書き込む。けれどもその方針はまだその 1TR パーティションから 読み出し されていない (recoveryOS が有効だと知るには読み出しが必要) ので、第二の再起動によって 1TR がブート手順の中でその方針を読み出し、その外付けボリュームをシステム起動ボリュームとして使えることが認証される。

トラブルが起こり得るのは、内蔵 SSD を消去してしまった場合だ。1TR を含むあらゆるパーティションを消去すれば、外付けドライブからブートすることができない。しかしながら、すべてのパーティションを消去しているのでない場合には、macOS を再インストールするための方法が 2 つある:

もしも recoveryOS が使えなければ、ファームウェアの復活または復旧の手順を使う必要がある。これをするには無料の Apple Configurator アプリと、どの M1 ベース Mac を使っているかによって決まる特定のケーブルと、第二の Mac が必要となる。Apple はサポート記事でこの手順を非常に詳しく説明している。ここに登場するファームウェアは Secure Enclave Process のオペレーティングシステム (sepOS) であって、これが、Apple が Secure Boot プロセスと呼ぶものを管理し、そこには上で説明したいろいろな要素も含まれている。(sepOS などというものを聞いたことがない方も多いだろうが、これはちゃんと存在している。)

もしもその復活または復旧の手順に失敗すれば、それはハードウェアの重大な故障の症状である可能性が高い。その場合あなたの Mac は修理を受ける必要があり、Apple がマザーボードの交換か、あるいはコンピュータ丸ごとの交換をすることになるかもしれない。

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Adam Engst  訳: 亀岡孝仁  

iOS 14.5 で壊れた古い iOS アプリからデータを取り出す

これはとても情けない話だ。だいぶ昔になるが 2013 年に、私は日記のように使える記帳アプリを探していて、Momento を選んだ。私はそれをしばらく使っていたが、ある時点で、それは新しい有料のバージョンにアップグレードするよう促してきた。私は新機能のどれも欲しいと思わなかったので、そのアップグレード通知は無視した。このアプリは、私の覚えている限り、再度アップグレードするよう促してくる事は無く、その後も何年かは問題なく使い続けられた、Apple が iOS 14.5 をリリースする迄は。それは何らかの理由で Momento が - 今や Momento Classic と呼ばれている - 起動するのを妨げた。何と言うことだ! (この問題は、Momento に限ったことでは無く、iOS 14.5 にアップグレードして以来同様な警告を表示してくるアプリは幾つかあった。)

私は、Momento の現在のバージョンにお金を払うことに考え方の上で反対していたわけでは無いが、このアプリの現在のやり方はフリーミアムモデルで (基本サービスは無料で、それ以上のサービスに対してのみ課金する)、私が Momento Classic で使っていた機能をを手にするためには年額 $16.49 の定期購読を必要とした。しかしながら、その定期購読にそれだけの価値があるかどうかはここでの論点では無い。私が現在のバージョンの Momento をダウンロードし、そして Momento Classic からデータをインポートしようとした時、前に Momento Classic を iOS 14.5 の下で起動しようとした時と同じエラーダイアログを見ることとなった。どう見ても、この新バージョンはデータをインポートするために古いバージョンと会話する必要があるようだ。

Momento Classic refusing to launch

Momento の開発者へ送ったメールには Zendesk が生成した自動応答が返ってきたが、データ転送のやり方については何の情報も無かった。私は、このデータを失う事に取り立ててがっかりはしていなかったが、全ての条件が同じであれば、有るに越したことは無い。そこで、3週間待った後、私は自分で何が出来るか見てみることにした。(Momento のサポートはようやく私の最初のメッセージに回答してきたが、Momento Classic データのバックアップは無いかと言っているだけであった。私は持っていなかったが、可能性としては、古いバージョンの iOS が走る iPhone を使うという手は考えられた。)

旧型の iPhone に復元する

最初に考えたのは、Momento データを私の iPhone 11 Pro バックアップから、まだ Momento Classic を走らせられる iOS 12 が走る古い iPhone に復元出来ないかということである。私は古い iPhone を消去し、そして再度設定し、iCloud バックアップから、それから Finder 内に作られた手元のバックアップから復元することを試みた。どちらの場合も、iPhone は iOS 14.5.1 へアップグレードする事を強く要求してきた。私は、アップグレードすれば Momento Classic は再度動かなくなると思い、どちらの場合もそうする事を拒否したが、私に残された選択肢は消去し振り出しに戻る事だけであった。

私は iPhone 5 を持っていた時に作成された 2014 バックアップを復元することは出来、そこには探していた Momento データも少しはあったが、勿論、2014 年以降の物は何もなかった。と言うわけで、理屈上は Momento Classic を再度動かす事は出来たが、最新のデータは欠如したままであった。

面白半分に、私は iPhone 11 Pro バックアップを iOS 14.5.1 から iOS 12.4 の走る古い iPhone 6s 上に復元する事を試してみた。驚くには当たらないが、それは上手くいかなかったが、このやり方がダメだという事は覚えておく価値がある。現在のバージョンの iOS を走らせる事が出来ない古い iPhone はバックアップ機器としては余り価値がない。何故ならば、使えるデータはその機器を最後に使った時のものに限定されるからである、どんなに古くとも。

Can't restore to an older version of iOS

データを iPhone バックアップから取り出す

バックアップと連携する作業の中で、ひょっとすると、私の iPhone 11 Pro の最新のバックアップからデータを取り出せるのではと思い付いた。私は通常 iCloud にしかバックアップしないが、iOS 14.5.1 へアップグレードする事無しに復元出来ないかを試して時に、私は手元のバックアップ (暗号化無し) を Mac 上に取っていた。少なくとも、そのバックアップなら最新のものであろうし、それにデータを取り出すのは驚く程簡単であることも分かった。

私はデモバージョンの iExplorer をダウンロードし、そのBackup Explorer ビューを開き、そして "momento" を検索した。それは Documents と Library フォルダを明らかにし、そして数秒後、私は /Library/Application Support/Momento Data/Database.momentodb を見つけ、そして、そこには最近の更新日付が示されていた。私はそのファイルを Desktop にドラッグし、そして私のデータは戻った。見つかった! (後日、私は iPhone Backup Extractor も試してみたが、それもまたそのファイルを完璧に取り出すことが出来た;iMazing や AnyTrans も同様に有用であろうと思われる。)

Extracting a file using iExplorer

次の問題は、Momento がそのデータベース用にどんなフォーマットを使っていたかである。私はそのファイルを BBEdit 上に落としてみたら、幸いにもそれは殆ど全てを表示してくれ、答えも即座に見つかった:SQLite 3 である。そのファイルを下にスクロールしてみたら、私のテキストも実際に保持してる事も確認出来た。従って、最低でも、私は grep 検索を幾つか書いて、ファイルをきれいにして私のテキストを取り戻すことが可能になった。

Looking at an SQLite file in BBEdit

しかし、もっといい方法は無いのか? 私はデータベースの専門家では無いが、昔の TidBITS Publishing System や我々の現在の WordPress コンテンツ管理システムのために MySQL データベースをいじらざるを得ない事があったので、データベースに使える良い Mac アプリがある事は知っていた。私は Setapp を開き、何があるかを見るために "sqlite" を検索した。宝の山だ!

SQLite-capable apps in Setapp

私は無作為に Base を選び、それを立ち上げ、私のデータベースを開き、そして数分かけてあちこち見て回り、私のデータを見つけた。File > Export へと行き、私のデータを区切り記号付きテキストファイルの形で取り戻せた。(私は、後日、少なくとも SQLPro for SQLite も Momento データベースファイルを開きそしてエクスポートするための同じ能力を持っている事を確認した。)

と言う事で、私はようやく私のデータを取り戻せた、きれいな Momento インターフェースの中ではないとしても。

バックアップにデータを注入する事は出来るか?

手元の暗号化無しの iPhone バックアップからデータをとても簡単に引き出せたという事実から、私は更に考えた。私は、データを Momento Classic の外側に出せたのだから、ひょっとすると、それを Momento Classic 又は新しいバージョンの Momento に戻す手立てがあるかもしれない。それが働くためには、私は Mac 上の暗号化無しのバックアップ内のデータを変更し、そしてそのバックアップを iPhone に復元する必要がある。

結果を手短に言えば、私は三振に打ち取られた。手元の iPhone バックアップ内の必要となる不可解な名前の付いたファイルを見つけ、そして取り出した SQLite データベースに同じ名前を付けて入れ替えるという私の究極の賢明さも働かなかった。一つのテストでは、私はデータベースを少しだけ変更し、他のテストでは、2014 バージョンを 2021 バージョンで置き換えてみたりもした。変更バージョンのデータベースを新バージョンの Momento に注入した時、それは新規に起動し、中身は何もなかった。2014 データベースを 2021 バージョンで入れ替えた時、バックアップは破壊された様に見えた。何故ならば、復元された物には一つのサードパーティアプリしか含まれていなかったからである。本来は、沢山の物がそこにはあるはずであった。

私は、データをバックアップに注入しそして復元するやり方は働かない事に余り驚いていない。と言うのも、それはセキュリティ脆弱性の様に感じられるからである。この記事を出した後、iPhone Backup Extractor の開発者はバックアップの中のデータをアップデートした後、必要となるチェックサムを再計算させることも出来ると言ってきた。しかしながら、それが必要な手順であるとは証明されなかった。

運命の幸運な逆転

皆さんは、iPhone 6s が iOS 12 から iOS 14.5.1 にアップグレードするのを私がひたすら避けていたのを覚えておられますか? 私がそうしたのは、Momento Classic が iOS 14.5 で働かなくなったからであった。しかしながら、私は他にテスト用に使える物がないか考えていて、iOS 14.0 の走る iPhone 7 を戸棚から引っ張りだした。そこには最新版の Momento Classic のデータは含まれていなかったが、アプリは起動した。データをバックアップに注入できるかどうかの試験の一部として、私はこの iPhone 7 を使い、変更した iPhone 11 Pro バックアップをそこに復元してみようと思った。以前の様に、私は iOS 14.5.1 にアップグレードする必要があると言って妨害されたが、今回は、それに自分でアップグレードさせた。注入テストは失敗したが、Momento Classic が起動した時の私の驚きは想像して貰えるであろう。そこにデータは何もなかったが、待った、何だって?

明らかに、Momento Classic が iOS 14.5 で起動するのを妨げていたものが何であれ、それはまた iPhone 11 Pro 上で走っていたこととも関係している。それを iPhone 7 上で試す事で潜在していた要素が変わり、起動出来たと思われる。

私は再度 iPhone 7 を消去し - 私がこれを何回やったかは数え切れない程である - そして、その前の晩の iPhone 11 Pro の iCloud バックアップから復元した。動作するようになった所で、私は再度 Momento Classic を調べてみた。そして、それは再度働いており、私に別のバックアップを作成させてくれ、そしてそのデータをテキストファイルとしてエクスポートもさせてくれた。次に、私は新バージョンの Momento を開き、そして古いバージョンからデータをインポートした。そして最後に、iPhone 7 上の新バージョンからバックアップを取り、そしてそれを iPhone 11 Pro 上に持っていたバージョンへと復元する事が出来た。大成功!

Momento Classic working on the iPhone 7

終わり良ければ全てよしだが、アップグレードするのは、一時的に延ばす事は出来ても、真の意味で選択は出来ない事を私がどう表現したかを覚えておられますか? (もしそうでなければ、"何故アップグレードすべきか (自らの基準で)">" 4 September 2015 を読んで欲しい。) この経験は、アップグレードに余り遅れを取ってはいけないことを示すもう一つの理由でもある。私はアップグレードしないという決断を遙か昔にし、そしてそのことについて考えることを忘れてしまった。その後、Momento は私に警告した可能性はあるが、私にはその様な記憶はない;何れにしろ、私は昔のアプリを使っている事を知っており、起こった事に対して自分以外に誰の責任も問えない。

最新のより良い解とヒント

私がこの記事を出した後 (しかし TidBITS 号に出る前、その後我々は変更を行わない)、Steve Nicolai がコメントを残し、iOS 14.5 下で古いアプリが起動しなくなる同じ様な問題をそれをオフロードし (App を取り除く) そしてリロードする (App を再インストールする) ことで解決したと言っていた。最初、私はそれを、削除し、再インストールすると読んだ。私の iPhone 11 Pro 上での Momento Classic でのテストでは、彼が正しいことは確認出来たが、アプリを削除することでそのデータも失われた。データ損失を別にすれば、これは大前進である。と言うのも、それは前だったらアクセス出来ないアプリを元のまま生き返らせられたからである。

その後 Steve は私の誤りを正してくれた。彼は、容量を節約するためにアプリをオフロードするやり方のことを言っていたのである。それは Settings > General > iPhone Storage でやる。欲しいアプリを探すために、頭頂にある拡大鏡アイコンをタップ、Offload App をタップ、促されたら Offload App を再度タップ、そして、それが iPhone から取り除かれたら、Reinstall App をタップする。私がこれを NME Digital アプリで試したら、それは生き返った!

Offloading and reinstalling an app to fix it

このやり方は、同じ状況下にある他の幾つかのアプリには使えなかった。何故ならば、それらは App Store でのダウンロードにもう供されていないからである。私に重要な物は何もなかったので、私はそれらを削除した。それらの中に有用なデータが含まれていたならば、私はそれを取り出そうとしたかもしれない。何故古いアプリの幾つかは未だに App Store で入手可なのか私には分からない - それは開発者次第なのかもしれない。

Steve の洞察は、何故 iOS 14.5 で働かなくなった Momento Classic や他のアプリが、iPhone 11 Pro のバックアップから復元した後 iPhone 7 上で起動出来るようになったかを説明している。iOS のバックアップと復元過程はアプリ自身を含んでいない;代わりに、新鮮な - そして機能する - コピーを App Store からダウンロードする。(この戦略はとても意味がある。と言うのも、Apple は、世界中の iPhone 上にインストールされた数百万のコピーをバックアップする代わりに、一つのアプリに対して一つのコピーを App Store に保持するだけで良い。)

単にアプリをリロードするだけで起動出来る様になると言う事実から、実際の問題はある種の期限切れの証明書であって、破損や iOS 14.5 との非互換性ではないと推定出来る。期限切れの証明書を持つアプリを起動しようとすると、iOS 14.5 はそれは開発者によってアップデートされる必要があると言ってくる。その過程を通してそれに対する新しい証明書が付与される。私の推測は、古いアプリが再ダウンロードされる時に App Store 自身が自動的に新しい証明書を適用するのではと言う事である。そうであれば、リローディングやバックアップからの復元のどちらもが対象のアプリを生き返らせることが説明出来る。

いずれにせよ、今や皆さんは、iOS 14.5 で突然働きを止めた古いアプリの少なくとも一部を生き返らせるには何をすべきかを学んだことになる。

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TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート

訳: Mark Nagata   

Security Update 2021-003 Catalina and 2021-004 Mojave

セキュリティアップデート 2021-003 Catalina と 2021-004 Mojave

Apple が macOS 10.15 Catalina 用のセキュリティアップデート 2021-003 と 10.14 Mojave 用のセキュリティアップデート 2021-004 をリリースして、Catalina で 36 件、Mojave では 36 件のセキュリティ脆弱性をパッチした。いずれのアップデートも、アプリケーションにカーネル権限を取得され任意のコードを実行される可能性があったロジックの問題に対処し、悪意のあるアプリケーションに Gatekeeper チェックを回避される可能性があったロジックの問題を解消し、またいくつかの Heimdal 関係のメモリ破損およびロジックの問題に対処している。これらの脆弱性で実際に攻撃に使用されているものはないので、一・二週間待ってからインストールしても害はないだろう。アップデート後に何か問題に気付かれたら、どうぞコメントで知らせて頂きたい。(無料、サイズはいろいろ、Catalina リリースノートMojave リリースノート、macOS 10.15.7 および 10.14.6)

セキュリティアップデート 2021-003 Catalina と 2021-004 Mojave の使用体験を話し合おう

Safari 14.1.1

Safari 14.1.1

Apple が macOS 10.15 Catalina と 10.14 Mojave 用に Safari 14.1.1 をリリースして 8 件のセキュリティ脆弱性をパッチした。そのいくつかは macOS 11.4 Big Sur アップデートにも含まれている。(2021 年 5 月 24 日の記事“iOS 14.6、iPadOS 14.6、macOS 11.4 Big Sur、watchOS 7.5、tvOS”参照。) 今回のアップデートでは WebKit において複数のメモリ破損の問題に対処するとともに、悪意を持って作成されたウェブコンテンツを処理すると任意のコードを実行される可能性があった整数オーバーフローの問題に対処した。Safari 14.1.1 は System Preferences > Software Update 経由のみでダウンロードできる。(無料、リリースノート、macOS 10.15 および 10.14)

Safari 14.1.1の使用体験を話し合おう

ExtraBITS

訳: Mark Nagata   

Epic Games 対 Apple の訴訟から見えてきたこと

上級裁判所へと進むのはほぼ間違いないとしても、Fortnite のメーカー Epic Games と Apple との App Store 方針を巡る法廷闘争の結果は気になる。その一方で、この裁判の中でたくさんの社内コミュニケーションの内容が明かされ、Apple のビジネスのやり方についていろいろなことが分かった。(この争いの背景については 2020 年 12 月 17 日の記事“App Store 戦争:Facebook 対 Apple、出版者対 Apple、Apple 対 Brave”参照。) The Verge の記事が特に興味深い点をいくつか集めて紹介する。

  • Apple は iMessage を自社のデバイス専用とすることでより多くの iPhone を売ろうとしている。
  • Apple は方針を変えてまで Netflix に購読のためのアプリ内購入を続けさせようとした。
  • Apple は App Store から膨大な利益を得つつもそうと知っていることを認めない。
  • Apple が iPhone に最新のウェブアプリテクノロジー対応を組み込むのが遅いのはセキュリティ上の理由で iOS の制御を維持するためかもしれない。
  • Apple は Mac 上のマルウェアを深く憂慮しており、macOS を iOS や iPadOS と同等の程度にまでロックダウンしたいと思っているらしい。
  • Epic Games CEO の Tim Sweeney は何年も前から Tim Cook に対して iOS を開放せよと働き掛けてきた。

一つの資料が個人的な理由から私たちの注意を引いた。2016 年 1 月に、Phil Schiller は他の重役たちに向けて Jason Snell が書いた最初の Six Colors Apple 成績表記事を転送し、その記事の中には Adam Engst や Josh Centers によるコメントも掲載されていた。つまり、私たちが書いたり述べたりしたことの少なくとも一部を Apple が見ているということだ。たとえ、私たちのコメントに基づいて Apple が行動を起こした兆候が見えることはまずなかったとしても。

Phil Schiller が他の Apple 重役たちに Six Colors 成績表記事を転送し、App Store と開発者たちに関する @jamesthomson, @rgriff, @Ihnatko, @gruber, Katie Floyd その他のコメントを強調

2021 年 1 月 9 日 pic.twitter.com/o31lOV64dk

Internal Tech Industry Emails (@TechEmails) 2021 年 5 月 27 日

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落とした iPhone を MagSafe で釣り上げる

AppleInsider の記事が、運河に iPhone 12 Pro を落としてしまったベルリンの男性が背面の MagSafe コネクタのお陰で釣り上げることができたという話を伝えている。彼は釣り糸の先に磁石を取り付けて釣竿から垂らした。幸運にも、午前 3 時ごろに彼は iPhone を運河から取り戻すことができた。何時間も水の底にあったにもかかわらず、iPhone は問題なく機能した。災難と救出の双方ともにアルコールが関係しているという気がするのは考え過ぎだろうか。

磁石の釣竿を作ったら、ヒットしたぜ!!!!! MagSafe で解決 pic.twitter.com/M4g4RTLZxF

Frederik Riedel (@frederikRiedel) 2021 年 5 月 30 日

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