Home アプリで、スクリーン左上にある家のアイコンをタップして、Home Settings > あなたの名前 > Apple Music へ行けば、Lossless Audio と Dolby Atmos のスイッチがある。ロスレスオーディオをオンにすると格段に多くのバンド幅を消費するようになることに注意しよう。だから、オーディオ品質の違いがそれほど気にならないのならばオンにする価値はないかもしれない。
macOS 10.15 Catalina: 32-bit アプリへの対応を廃止するとともに、読み出し専用の System ボリュームを導入した
macOS 11 Big Sur: インターフェイスの多くの部分をデザインし直し、署名された System ボリュームに移行し、Apple silicon への対応を追加し、Time Machine ドライブを APFS に移行させた
対照的に、Monterey は多数の魅力的な新機能、例えば Shortcuts、Live Text、AirPlay 受信、Find My における位置情報のライプ更新、Universal Control (近日登場)、FaceTime 画面共有 (近日登場) などを含んでいるけれども、過去のバージョンの macOS で人々を仰天させたような基盤的変更はない。また、歓迎すべきものと思える細かな改良もある。例えば大サイズのファイルをコピーする際の Finder インターフェイスの改善や、AppleScript が Monterey になってかなり高速になったと言われていることもある。さらに、Howard Oakley が指摘するように、どうやら Apple は Big Sur や Catalina に比べて Monterey ではバグ修正やセキュリティの強化に集中しているようだ。
しかしながら、悪い面をと見渡すならば、USB ハブが Monterey ではトラブルを起こすという報告がある。人によって症状は少しずつ違っていて、ハブが全く使えないという人もいれば、特定のポートでだけトラブルが起こるという人もいる。報道によれば Apple はこの問題を認識しているとのことなので、おそらく Monterey の次のアップデートで修正されるのだろう。当面の間、USB ハブを頼りにして使っている人はアップグレードを遅らせる方が賢明だろう。
もう一つの問題は、T2 チップ搭載の Mac を持つ少数のユーザーが、Monterey へのアップデート後に Mac が文鎮化した (つまり起動しなくなった) と報告していることだ。Apple は Rene Ritchie に伝えた声明の中で、T2 チップでのファームウェアのバグを既に修正済みで、現在配布中の macOS アップデートは既にアップデート後のファームウェアを含んでいると述べた。既にこの問題の影響を受けてしまった人は Apple サポートに連絡して援助を受けてほしいとのことだ。
さらにもう一つ、旧型の Mac をサードパーティの SSD でアップグレードした人の中に、TidBITS 読者の synderlic もその一人だが、アップグレードの最中にエラーメッセージが出て「必要なファームウェアアップデートをインストールできませんでした。アップグレードするには互換な内部ストレージが必要です」と言われた人がいる。macOS インストーラは、Apple SSD を探知できなければ必要な Mac ファームウェアアップデートをインストールすることを拒否するのだ。この問題は実際 Monterey に限ったことではなくて、ファームウェアが必要なバージョンに自動的にアップグレードされていない Mac に影響する。回避策はまず元の Apple SSD を再インストールしてから、そこに Monterey をインストールし (その際にファームウェアもアップグレードされる)、サードパーティの SSD を設置し直し、それから改めて Monterey にアップグレードすることだ。もちろん、そのためには元の Apple SSD を手元に持っていることが必要で、そうでない人は Apple SSD を入手しなければならない。あるいは、外付けドライブから起動して、アップグレードされたファームウェアを入手できるようなアップグレードの道を探るという手もあるかもしれない。
最後にもう一つ、Apple テクノロジー導師の Howard Oakley が新型 MacBook Pro で問題に遭遇した。macOS 12.0 がインストールされていたのだが、彼は現行の macOS 12.0.1 に直ちにアップデートしようとした。ところがそれは、多大な時間を要するエラーだらけの作業となって、結局彼はネットワーキングの設定を公開の OpenDNS と Cloudflare DNS サーバを使って手動で再構成することでやっとアップデートに成功した。奇妙な解決法だ。よく知られた DNS 名を持たないアップデートサーバに Apple が依存するとは考えにくいからだ。それでも、彼の解決法を試してみるのは簡単で、不都合なこともない。それに加えて、TidBITS Talk の議論で別の人物が Monterey へのアップグレード後にインターネットにアクセスできなくなった際にも、別の DNS サーバに設定し直すことで問題が解決した。
Monterey に関する良い面も悪い面も、いずれもアップグレードに対する私たちの一般的な助言に変更を加えるほどのものではない。つまり、予期せぬ問題に頭を悩ましても苦にならない新し物好きの人を除いて、やはりもう少し待つべきだと思う。正確に言ってどのアップデートが理想的かをはじき出す確固とした方式を持ち合わせている訳ではないが、個々のアップデートで Apple が修正したバグの量、深刻度、影響度を考慮して感触をつかむようにしている。うまく行けば、近いうちにアップグレードのゴーサインを口にできるだろう。
無関係なこと
この記事の初期バージョンの中で、私はうっかり狭い視野に陥って、アップグレードにまつわる最近のニュースなら Monterey に関係しているに違いないと思い込んでしまい、Mr. Macintosh の記事に載った興味深い問題点とその解決法を紹介した。けれども実は、これは Big Sur へのアップグレードについての話であって、Monterey の話ではなかった。しまった!
ということで、もしもあなたが Mojave か Catalina を走らせていて、今は Monterey でなく Big Sur にアップグレードしようかと考えているのならば、インストールの最中に Mac が固まってしまう問題点について知っておいた方がよい。この問題は、Spotlight の mdworker プロセスが (理由はまだよく分からないが) 一時的フォルダの中に何万個ものファイルを残したままにしている場合に起こる。Big Sur インストーラはそのフォルダに達すると行き詰まって反応しなくなり、Mac を不安定な状態のままにしてしまう可能性がある。
幸いにも、Mr. Macintosh は問題が起こることになるかどうか Mac をチェックする方法と、アップグレードの前にあらかじめ問題を修正する方法、それに途中で止まってしまったアップグレードから復活させる方法の説明を提供している。Mr. Macintosh と、情報を集める手助けをしてくれた MacAdmins Slack、そして、問題を究明してくれた Apple エンジニアリングの面々に感謝したい。今後 Apple が新しいインストーラをリリースすれば、たぶんこの問題は消え去ることだろう。
私はテストするための適当な機器や、或いは要件を満たす制約のある iCloud アカウントを持っていないが、Apple は、対象となる機器は iOS 15 或いは iPadOS 15 を走らせていなければならないと言っている。 これをやるには、Settings > General > Transfer or Reset Device に行く。Prepare for New Device の下で、Get Started をタップ、それからバックアップを始めるための残りの手順をこなしていく。
私は、最近我々の Internet サービスの殆どを Arcustech の一つの仮想専用サーバーから別なものへと移行した。いや、正確に言えば、Arcustech のサポートと我々の開発者 Eli Van Zoeren が全てを移動させた - 私がやったのは、アカウントの設定と、うまく運んでいない事柄について慌てないでいいよの報告を送ったぐらいである。
サーバー移行に対する主な理由付けは、我々は Ubuntu と PHP のレガシー版を使っており、アップグレードすべき時が来たということである。その様なアップグレードに対する Arcustech の好みのやり方は、全てを移行させそしてテストし、全てが機能しているように見えたら、その新サーバーに DNS を向けてやるというものであった。Unix の入門レベルの技術を持つ者として、私は私を支援してくれている人達の言う通りにやるだけである。
SharePlay は FaceTime 通話に参加している人たちが一緒に映画を観たり音楽を聴いたりできる機能だ。ただしその通話に参加している全員が (購入または購読を通じて) そのコンテンツに合法的にアクセスできる必要がある。SharePlay は Apple の TV アプリや Music アプリで動作するが、いくつかのサードパーティアプリもこの機能に対応している。
SharePlay は主として TV アプリと Music アプリで働く。TV アプリでは、TV アプリの内部で再生されるコンテンツのみで SharePlay が動作するので、例えば Amazon Prime Video へ送り出されている場合にそのコンテンツで SharePlay を使うことは (Amazon が SharePlay 対応を追加しない限り) できない。一部のサードパーティアプリも SharePlay で動作するが、これについてはあとで議論する。
そういう但し書きを念頭に置いた上で、FaceTime ビデオ通話の最中に SharePlay セッションを開始するのは簡単で、TV または Music (あるいは対応する他のアプリ) へナビゲートして何かを再生するだけだ。すると、これを全員のために再生するか、それとも自分だけで再生するかと尋ねられる。
通話の参加者のうちでコンテンツを見られるのは視聴の権利を持っている人だけであることに注意しよう。例えば、私が Adam と FaceTime 通話をしていて私が自分の iTunes ライブラリから The Avengers を再生し始めたけれども Adam はそれを持っていなかったとしよう。すると TV アプリから彼にプロンプトが出て、それをレンタルするか購入するかと促す。同じように、もし Adam が Ted Lasso の最新エピソードを SharePlay すれば、TV アプリが私にプロンプトを出して Apple TV+ の購読を促す。
Music アプリでは、受信側の人たちに FaceTime がバーを表示して、誰か他の人が音楽の再生を始めたと告げ、即座に再生が始まる。SharePlay を通じて音楽を聴いている人たちは全員、(Music アプリの中で) 現在のトラックを変更したり、音楽を一時停止したり、Up Next リストを変更したりできる。すべて、Music アプリのいつもの動作と同じようにできる。
けれども、必ずしも何でも再生できる訳ではなく、その理由が何かは分からない。私たちのテストでは、Music アプリの Radio タブにあるものはどれ一つとして SharePlay で再生できなかったし、さまざまの他のトラックや For You ステーションも再生を拒否される。
Apple TV 上での SharePlay
Apple TV 上では、SharePlay はビデオにしか対応しておらず、音楽や画面共有は使えない。私たちのテストでは、最良の体験が得られたのは Apple TV アプリ自体からのビデオ再生、例えば Apple TV+ のコンテンツや、iTunes ライブラリの中にある映画の再生であった。Apple TV アプリ以外で再生するものについては、人によって結果はさまざまだろう。Netflix や Amazon Prime Video のようなアプリは SharePlay に対応しておらず、対応しているアプリは通話に参加している全員が購読者であることを要求するからだ。
FaceTime 通話の最中に Apple TV からビデオを再生するには、リモコンの TV ボタンを押して押さえ続けて Control Center を開き、表示された SharePlay ボタンを選ぶ。
次に、Apple TV 上でビデオの再生を始めることを確認しなければならない。そこで Start on Apple TV を選ぶ。
最後に、通話中のデバイスの上で確認を求められるのでその通知をタップしすれば、ビデオの再生が始まる。あるいは、Apple TV の Control Center で SharePlay を選んで他のデバイス上に再生を移すこともできる。
Apple TV での再生を終了するには2つの方法がある:
リモコンの Back ボタンを押せば、再生を全員のところで終わらせるか、またはあなただけで終わらせるかの選択肢が示される。
Control Center で SharePlay ボタンを選んでも、再生を終わらせるオプションが示される。
再生を移動させずに元のデバイスに戻れば、スクリーン上に新しいバーが表示されて Apple TV 上でメディアが再生中であることを示す。表示されているリモコンのアイコンをタップすれば、仮想の Apple TV リモコンが開いて使えるようになる。
10 月末に the Omni Group は OmniOutliner Essentials と OmniOutliner Pro のバージョン 5.9 をリリースして、macOS 12 Monterey の Shortcuts から Omni Automation スクリプトやプラグインを呼び出す機能への対応を追加した。これらのアウトライン作成および情報整理アプリへのそのアップデートでは、M1 ベース Mac を使用している場合にも正しい値を設定するように中央および右揃えの段落揃えボタンを修正した。また、システム要件を変更して macOS 11 Big Sur またはそれ以降を要するようにした。The Omni Group は今回これらのアプリをバージョン 5.9.1 にアップデートして、リッチテキストの中に画像をペーストできなかったバグを修正した。(Essentials の新規購入 $9.99、Pro の新規購入 $59.99、36.8 MB、リリースノート、macOS 11+)
The Omni Group が OmniFocus 3.12.2 をリリースして、視点を変えた際に選択項目の復元に関係してバージョン 3.12.1 で発生した不具合を修正した。また、このタスク管理アプリは macOS 12 Monterey の下で OmniFocus をフルスクリーンモードで使った場合に起こったクラッシュを修正し、Monterey の下でサイドバーとメインのアウトラインとの境界を越えた後もサイドバーのリサイズカーソルが残ってしまうことがあった問題を解消し、Omni Automation Script アクションから Promise の失敗が返された後に Shortcuts が正しくエラーメッセージを表示するようにした。(Omni Group ウェブサイトでの新規購入は Standard 版が $39.99、Pro 版が $79.99、Mac App Store では Standard 版が $39.99、アプリ内購入で Pro 版にアップグレード可、68.5 MB、リリースノート、macOS 11+)