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#1604: Universal Control の使い方、Monterey でプロキシアイコンを表示、Eat Your Books が料理本を索引付け

今週は味わい深い記事が集まった。Jeff Carlson は料理本を索引付けするウェブサイト Eat Your Books をレビューする。この記事をサンドイッチするのがあと2つの Mac 記事で、まず Adam Engst が macOS 12 Monterey ユーザーがわざわざマウスをかざす必要なしにウィンドウのプロキシアイコンを常時表示させ簡単にドラッグできるようにするヒントを紹介する。それから Josh Centers が Universal Control をじっくり調べる。これは macOS 12.3 と iPadOS 15.4 の驚くべき新機能で、Mac のキーボードやポインティングデバイスを使って最大 3 台までの他の Mac や iPad をコントロールできるというものだ。今週注目すべき Mac アプリのリリースは Zoom 5.10、Carbon Copy Cloner 6.1.1、BusyCal 2022.1.4 と BusyContacts 1.6.5、Retrospect 18.5.2、Mellel 5.1.1、Alfred 4.6.5、それに Google Chrome 99 だ。

Adam Engst  訳: Mark Nagata   

TipBITS: ウィンドウのプロキシアイコンを常時表示

Mac ツールボックスの中であまり知られていないけれども実は最も便利なショートカットと言えるものの一つは、ウィンドウのプロキシアイコンを使える機能であった。つまり、ウィンドウのタイトルの横に表示される小さなアイコンで、Finder ではこれを他の普通のアイコンと同じように使いこなすことができる。

Finder window proxy icon example

悲しいかな、macOS 11 Big Sur において、Apple はこのプロキシアイコンをデフォルトで隠し、ウィンドウタイトル上で 1 秒間ポインタをかざせば左側からプロキシアイコンが出てくるようにしてしまった。下記の Terminal コマンドを使えば待ち時間を短くできることは発見されたけれども、それでもやはりポインタをかざすことが要求された。

defaults write -g NSToolbarTitleViewRolloverDelay -float 0

私はプロキシアイコンを頻繁に使うのだが、この Terminal コマンドを紹介したオンラインのおしゃべりを見逃していた。なので、私はプロキシアイコンが出てくるまで待ちながら静かに Apple への不満を呟くのが習慣になってしまった。さらにもっとフラストレーションが溜まるのが、macOS 12 Monterey になって Apple がひっそりとプロキシアイコンを完全に復活させるオプションを提供していたという事実にも全く気付かなかったことだった。最近になってある TidBITS 読者とやり取りしながら System Preferences > Accessibility > Display に Reduce Transparency (透明度を下げる) オプションがあることを教えてあげようとしていて、私はふとそこに、初めて見るオプションがあることに気付いた。Show Window Title Icons というオプションだ。(Reduce Transparency をオンにすることで、背景から色がにじみ出て見えることがなくなり、壁紙画像に関係なくメニューバーがグレイのままになる。これは私にとってとても重要だ。)

Accessibility option to enable proxy icons

おお何たることか、この Show Window Title Icons チェックボックスを選ぶだけで、Finder ウィンドウ (最初の画像) にも書類ウィンドウ (下の画像) にも、どちらにもプロキシアイコンが復活した。もう、ポインタをかざす必要はない! 私の生活はぐっと改善されたし、もしもこのオプションを知っていたなら、もっと早く Monterey にアップグレードする気になったのにとも思う。

Example document proxy icon

Apple がこの Accessibility オプションを追加してウィンドウのプロキシアイコンを再び見えるようにしてくれたのは嬉しいけれども、デフォルトでこれを隠しているのはやはり間違いだと私は断固として思う。プロキシアイコンはそのウィンドウのコンテンツがどんなタイプのものであるかを示しており、書類についてはその書類とそのアプリとのリンクを視覚的に示している。Pages 書類のプロキシアイコンは TextEdit 書類のプロキシアイコンとも、他のアプリのものとも違って見える。これはユーザーにとって価値ある視覚的情報だ。

John Gruber が指摘するように、1998 年に Apple が Mac OS 8.5 で設けた書類のプロキシアイコンは、単なる視覚的補助ではなくて、そのファイルに対するほどんど完全機能の表現であった。同様に、Finder のプロキシアイコンも、それが代表するフォルダの完璧な代理となって、各種の操作の手軽なターゲットを提供する。クラシック Mac OS においては、プロキシアイコンがその書類の変更状態も表示していた。(BBEdit は今でもそのように動作して、macOS の設定とは無関係にプロキシアイコンを表示し、未保存の変更があればそれを薄暗くしている。) 形態と機能の両方が、場所を取らないこのアイコンに包み込まれている。

公平を期して言えば、プロキシアイコンを隠してそれを見せるにはユーザーがウィンドウタイトルの上にポインタをかざすことを強要した、そのことだけを除いて、Apple が書類ウィンドウのタイトル部分に機能性を埋め込む方法を考え直したやり方はそれほど悪くない。タイトルの脇にある下向き矢印をクリックすればポップオーバーが出て、そのファイルの改名・タグ付け・移動・ロックができる。書類に未保存の変更があれば、タイトルのすぐ下に Edited という単語が表示される。(赤いクローズボタンにはその真ん中に黒い点が出る。) だから、ひょっとすると Apple のデザイナーたちはプロキシアイコンが微妙過ぎて不要だと思ってしまったのではなかろうか。

New window title popover interface

残念ながら、このポップオーバーではプロキシアイコンが提供する機能性に及びもつかない。例えば次のような現実世界の実例を考えてみよう。私はプロキシアイコンをこんな風に使っているけれども、新しいポップオーバーのインターフェイスを使って実現可能なのはそのうちたった一つだけだ。

書類のプロキシアイコンを使ってできないことはどうやらただ一つ、そのファイルをゴミ箱に入れる操作だ。macOS はゴミ箱へのドラッグを許すけれども、何も起こらない。

私が説明したのとは別のやり方でプロキシアイコンを使っている方がおられれば、どうぞコメントに書き込んで頂きたい。そして、使ったことがないとおっしゃる方は、どうぞ試してみて頂きたい!

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Jeff Carlson  訳: 亀岡孝仁  

料理用 Web サイト Eat Your Books

昨年の何処かの時点で、我が家のティーンエイジャーが私はもうこれ以上料理本を買うことは許されないと宣言した。我が家の台所にはもう場所がなくなっていたのだ。勿論古い本を整理する片付け作業もしたのだが (前世紀半ばからの異国的な Jell-O レシピが復活することはもう無いであろうし、私が何十人分もの夕食を料理するする可能性も低いであろう)。誓って言うが、私の収集物は多くの家庭料理人に比べれば控えめなもので、全部集めてもせいぜい数十冊に過ぎない。

私のジェリーに心の準備は出来ていますか pic.twitter.com/vJZRbrIf1t

— 70s Dinner Party (@70s_party) March 1, 2017

しかし、私は未だに料理本の難問に遭遇する:レシピを見つけることは、私の好きなレシピを含んでいるのはどの本かを頭に留めおくやり方に関係しており、それが働かない時には、何冊もの本のページめくりをしなければならない。私の蔵書は大して多くはないとは言え、それ等は我が家の台所のあちこちの空いた隙間に押し込まれており、どの本は何処にあるのかも覚えておかなければならない。(当然、何らかの整理整頓はなされているよね? とんでもない、あなたは私に会ったことがありますか?)

と言う訳で、私は他の多くの人達の様に、Google 検索をしてレシピ探しをする。それはそれで良いのだが - 多すぎるが - 私は自分の料理本に申し訳ないという気分になってしまう。それ等の本を買ったのは、美しいし、多くの情報を含んでおり、そして通常そのシェフや特集してる料理についての話もしてくれるからである。私は料理本が好きだ!

そんな時に、私は Eat Your Books を見つけた。それはウェブサイトで、現代技術の検索し易さと見つけやすさと印刷料理本の豊かさ (そして、通常は品質もより高い) を併せ持っている。

Eat Your Books home page

開示:本を食う訳ではない

Eat Your Books の核となる部分は、160,000 を超える料理本と食の雑誌の内容の大規模な参照データベースである。但し、それは実際のレシピは見せてくれない。何故ならば、同社によると、それは著作権の侵害になるであろうからである。(正確に言うと、それは正しいとは言えない;材料のリストと単純な手順だけだと著作権の対象にならない。しかしながら、レシピの前書きや創造的な作り方は保護対象となる。思うに、同社は著作者を支持しそして訴訟の可能性を避けようとしているのであろう。) 代わりに、料理や材料の名前から検索し、そして自分が持っている本から来ているそれに合うレシピを見られる。

例えば、ほうれん草があり、それがしおれてしまう前に料理したいとしよう。上部のツールバーで My Bookshelf > Recipes をクリック、検索フィールドに "spinach" (ほうれん草) と入力し、ほうれん草を含む私の料理本にある全てのレシピを見る。ほうれん草はとても一般的な材料なので、結果をフィルターする事も可能で、例えば、インドからのレシピだけの様に絞り込める。

Eat Your Books showing recipes

良さそうに見えるレシピをクリックすると、Eat Your Books はその料理本とそれが載っているページ番号、そして全ての材料が手元にあるか確認出来るようそのリストを提供してくれる。その項目を Safari の単純な Shopping List ビューに付け加えて、印刷したり、店に行った時に iPhone 上で見られるようにすることも出来る。

Eat Your Books showing recipe ingredients

無料の Eat Your Books アカウントだと、最大で5冊迄の本や雑誌と無制限の数のオンラインレシピ情報源を追加させてくれる。Premium メンバーの場合は、これらの制限は全て取り除かれ、月額 $3 か年額 $30 がかかる。

本を自分のライブラリに追加するのには大して手間はかからない。Library > Books の下にある検索フィールド使うことで、私は本のタイトルのほんの一部をタイプするだけで私の料理本の殆ど全てを見つけられた。また ISBN を入力することも出来る。私は CueCat(バーコードリーダー) を見つけられなくなってしまい、大きな蔵書を持っていたらバーコードをスキャン出来たらどんなに良いかについてジョークを言おうとしていた... そして Import Books 機能がまさにその事をすることを発見した。

大きな表紙をアイコンとして見られることはとても役に立つ。例えば、私の持っているのは 1997 年版の Joy of Cooking であって、その前でもその後でも無いことを指定しておきたい場合などである。

但し、Eat Your Books ライブラリにある全ての本がインデックス化されている訳では無い。自分の本棚に加えることは出来るが、そこからの検索結果を見ることは無い。それは、"十分な [数の] Bookshelves には無いため、EYB によってインデックス化されそうに無い本" に関して起こる。その場合、Request Index リンクをクリックし Eat Your Books にそれをインデックス化のやることリストに追加するよう頼むことも出来るし、その本を自分でインデックス化することを頼むことも出来る。

レシピの第二の情報源

本はメインコースだが、食の雑誌やブログもまた本棚に追加出来る。雑誌に関しては、各号を準備が出来次第追加出来るし、或いはその本を定期購読している事を指定出来、その場合新しい号はインデックスされ次第自動的に追加される。古い号を追加するには、その号の日にちの範囲を入力する。フォーマットは同じである:レシピ名、材料、そしてその号に対するページ番号である。

Eat Your Books showing magazines

インデックス化されたブログはある意味で Eat Your Books の最も興味深い部分である。何故ならば、それらは Recipe Online リンクを含んでおり、そのサイトで公開された実際のレシピへと誘ってくれるからである。監修された一連の食のブログの中を検索出来るというのは素晴らしいことである。一般的な Google 検索から出てくるのは恐らく何十万にも及んでいて (しかも、その殆どは実際のレシピに行き着く前にその家族がどれ程それ等のレシピの事を思ってくれているかを長々と話している) 圧倒されてしまう。一方で Eat Your Books だと、検索の対象をその好みや専門をあなたが評価する食のブロガーだけに限定出来る。

Eat Your Books showing blog recipes

自分の本棚にあるレシピに対しては、メモや感想を追加出来、そしてそれらをより大きな Eat Your Books コミュニティと共有することも出来るし、或いは自分のアカウント内に密かにしまっておくことも出来る。公開されたメモはこれ迄作ったことのないレシピを求めてスキャンする時には役立つこともあるが、大幅に材料を変えておきながらそのレシピはうまく出来なかったと苦情を言う人達からのコメントが時には散見される。勿論、好みのレシピをブックマークしておいて後で手早くそこへ戻る手助けとすることも出来る - 或いは、少なくともそれ等のページ番号へは。

もしオンラインレシピで好きなものに出くわしたら、ブックマークレットを使って自分の本棚に追加する事も出来る。それはそのサイトから情報をかき集めようとし、そしてウィンドウをポップアップして掴めなかった情報はあなたに追加して貰おうとする。しかしながら、レシピはライブラリに入る前に、Eat Your Books によって承認されなければならない。私はレシピを保存するのに長いこと AnyList というサービスを使ってきたが、それはとても良い仕事してくれる。TidBITS の他の人は Paprika が好きである ("FunBITS: iPhone、iPad、および Mac 用 Paprika Recipe Manager" 14 March 2014 参照)。

料理本の食欲を満たす

自分の持っていない料理本に対してブラウズすることも出来る。Eat Your Books ホームページは、本、材料、そして食に関するニュースにスポットライトを当てる。例えば、ウクライナの料理や人々を祝福する料理本の特集のようなものである。Eat Your Books はまた、新刊本のレビューや多くの独立系書店からのベストセラー本のリストも特集する。そこには私の大好きな料理本専門店である Seattle の Book Larder も含まれる。

料理本をブラウズしている時に、何人の人がそれを本棚に持っているかも見ることが出来、人気の本はどれかを知る良い手段でもある。そのリストはまた、メンバーが所有する本は何冊かも明かす - 少なくとも、彼らの本棚に加えている本。何千冊もの本を持つ人もそう珍しいことではない!

Eat Your Books にある料理本の中には EYB Previews を含むものもある。それは PDF の様な選りすぐった数ページを含み、レシピや外観の感触を与えてくれる。ご覧のように、このサイトは iPad にもよくマッチしている。

Eat Your Books showing cookbook previews

驚きには値しないであろうが、欲しい本が見つかったら、このサイトをサポートするアフィリエイトリンクを使って購入出来る。

多少焦げた端もあるが、全体としてはよく焼けている

Eat Your Books に関する批判も無い訳では無い。昔のレシピ (2015 年以前) の中にはページ番号が無いものがあり、料理本の題名だけが含まれている。それは大した問題では無い。と言うのも、実際にその本を開く時には、目次や索引を見られるからである。

少し気になるのはナビゲーションである。ログインした時、ホームページに My Bookshelf > Recipes に対する検索フィールドが表示されれば嬉しいのだが。しかし、My Bookshelf ページに対してブックマークを作成し使うのはそう大変な話ではないし、そのページの検索フィールドは Recipes に対してデフォルトとなっている。

でもそういう不満は細かなことだ。Eat Your Books は究極的にはデータベースであるが、その心はメンバーによって共有された料理本に対する愛である。そのサイトは、料理人の人生をより容易でそして実際の世界とより一体化されたものにしようとはしているが、良い料理本の美しさと物語を語ってくれるという属性を取り込もうとはしていない。一方で、それは私が覚えられそして手が届く料理本から限られた数の料理を繰り返す悪習から抜け出す手助けとなっている。

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Josh Centers  訳: Mark Nagata   

macOS 12.3 Monterey と iPadOS 15.4 で Universal Control を使う

Universal Control は Apple の 2021 年のオペレーティングシステムで最も先延ばしされた機能かもしれず、やっと今になって、macOS 12.3 Monterey と iPadOS 15.4 で登場したものだが、同時にこれは最も興味深い機能だとも言える。Universal Control を使えば、1 台の Mac に接続した 1 つのキーボードとポインティングデバイスで、複数の Mac や iPad をコントロールできる。この機能は macOS 12.3 と iPadOS 15.4 で登場しているけれども Apple はこれをベータ版だとしており、それはユーザーがまだ不具合に遭遇するかもしれないことを意味する。

たとえベータ版だとしても、使ってみた体験はほぼシームレスだ。いったん Universal Control を System Preferences > Displays でセットアップしておけば、ポインタを Mac から別の Mac または iPad へ移したりまた戻したりでき、まるでそれぞれが外付けモニタであって全体として拡張された Desktop になっているかのようだ。キーボードのフォーカス (つまりキーをタイプするとどのデバイスに送られるか) はポインタに従うので、ポインタを別のデバイスへ移してからそこでアプリをクリックすれば、まるでそれを直接使っているかのような感じの挙動になる。iPad ではトラックパッドとハードウェアキーボードを使っているのと同じに挙動する。(2020 年 3 月 28 日の記事“iPad、全面的なトラックパッドとマウスサポートを得る”参照。) さらに嬉しいことに、ファイルやその他の項目をデバイス間でドラッグすることもできる。

Universal Control と Sidecar をはっきり区別しておくことは重要だ。Sidecar は、iPad を Mac の補助ディスプレイとして使えるようにする Apple のテクノロジーだ。(2019 年 10 月 21 日の記事“Catalina の Sidecar 機能で iPad を Mac の第2モニタにする”参照。) Sidecar も引き続き存在しており、実際 Displays 環境設定枠の中で Universal Control と同じメニューに並んでいる。同様に、Mac では AirPlay を使ってスクリーンを見ることと Universal Control を使ってスクリーンをコントロールすることを区別する必要がある。この点についてはあとで詳しく述べる。

Universal Control の起源がどこにあるのかは知らないが、これは決して新しいアイデアではない。少なくとも、Mac を別の Mac からコントロールする手段は昔から存在している。今から 15 年前、Adam Engst は Teleport という名前のユーティリティを使ってまさにこの機能を実現していた。(2007 年 8 月 27 日の記事“TidBITS 御用達ツール: Teleport”参照。) さらにもっと興味深いことに Teleport の開発者 Julien Robert は当時 Apple で働いており、報道によれば今もまだ働いているという。かすかに聞こえてきたところでは、その後も Teleport は Apple 社内で内輪のアップデートさえ受けていたらしい。それからまた、何年か前に Teleport はオープンソース化され、John Britton が維持しており、すべてのマシンで macOS 12.3 を走らせているのでない人たちのために Mac 専用のオプションを提供している。

Universal Control のシステム条件

始める前に、お持ちのデバイスが Universal Control に対応していることを必ず確認しておこう。ハードウェアのサポート対象は数年前のものまで遡るが、Universal Control は必ずしも Monterey を走らせられる Mac や iPadOS 15 と互換な iPad のすべてに対応している訳では ない。さらに、次のことが満たされる必要もある:

Universal Control では、Mac から一度に最大 3 台までの追加のデバイスに接続してコントロールできる。その 3 台は好きなように混ぜることができ、3 台の他の Mac でも、3 台の iPad でも、2 台の Mac と 1 台の iPad でも、あるいは 2 台の iPad と 1 台の Mac でもよい。それだけの数のデバイスを割り当てて使いこなせるだけでも困難だろうから、おそらく台数はこれで十分以上だろう。忘れないで頂きたいが、Universal Control は Mac から動かす必要があるので、少なくとも 1 台の Mac は必要だ。

Universal Control のセットアップ

Universal Control のセットアップは簡単だ。すべての Mac 上で System Preferences > Displays を開き、Universal Control をクリックする。そこにあるチェックボックスを3つとも選択しておく。最初のチェックボックス「カーソルとキーボードを近くにあるすべての Mac または iPad 間で移動することを許可」が、Universal Control のメインスイッチだ。

Universal Control settings

iPad 上では、Settings > General > AirPlay & Handoff へ行き、Cursor and Keyboard を有効にしておく。

必要なことはこれで全部かもしれない。それは「ディスプレイの端を通過させて近くにある Mac または iPad に接続」チェックボックスのお陰だ。これが選択されていると、ポインタを Mac から他のデバイスへ移動させて接続することができる。ちょうど、外付けディスプレイを使っている場合と同じ感じだ。どの Mac や iPad が利用可能かは System Preferences > Displays を見れば分かる。

Displays 環境設定枠で、ディスプレイのサムネイルをドラッグすることで机の上の現実の位置関係とできるだけマッチするように配置することができるし、そうしておくべきだ。そうしないとデバイスからデバイスへと滑らかにポインタを動かすことができなくなる。補助ディスプレイは Mac の主ディスプレイにぴったり隣接するけれども、Universal Control デバイスを示すサムネイルは少し間隔を空けて置かれる。下の図をご覧頂きたい。

Link Keyboard and Mouse

もしも望んだ Mac や iPad が Displays 環境設定枠に自動的に表示されなければ、Add Display ポップアップメニューから "Link Keyboard and Mouse" の下のところでコントロールしたいデバイスを選ぶ。「近くにある Mac または iPad に自動的に再接続」チェックボックスを選択している限り、この手順を繰り返す必要はないはずだ。

Add Display ポップアップメニューの "Mirror or Extend to" セクションに注目して頂きたい。ここで Apple は Sidecar へのアクセスを提供する。これによって iPad を Mac の補助ディスプレイとして使うことができ、Mac の Desktop をミラーしたり拡張したりできる。また、Monterey の走る Mac (AirPlay 受信機として挙動できる) や Apple TV もこのメニューにリストされる。iPad や Mac は、それぞれこのメニューの2つのセクションのうち片方でしか選択できない。言い換えれば、iPad や Mac を Universal Control 経由でコントロールしつつそれと同時に Mac の補助ディスプレイとして使うことはできない。Universal Control ではそのデバイスのネイティブなインターフェイスを使うが、Sidecar/AirPlay ではそのネイティブなインターフェイスを Mac の補助ディスプレイの背後に隠してしまうので、これは当然のことだ。Universal Control と Sidecar/AirPlay との間で切り替えて行き来しても何ら害はない。

もし自動接続が働かなければ、Mac の Control Center で Display をクリックして "Link keyboard and mouse to" の下のところでデバイスを選んで別の Mac や iPad に接続することもできる。それぞれのデバイスのアイコンは、単に利用可能なだけの状態であればグレイに表示されているが、選択すれば青く変わる。

Universal Control in Control Center

一つ奇妙なことがある。私が新しいデバイスに初めて接続すると、コントロール元の Mac 上で Keyboard Setup Assistant が開いた。これはおそらく、新しいキーボードとそのデバイスのネイティブなキーボードとがマッチしていなかったからなのだろう。Continue をクリックしてキーボードを特定してもよいし、単に Quit をクリックするだけでもよい。どちらにしても私は何の問題にも遭遇しなかった。Adam Engst は彼のテストで Keyboard Setup Assistant は開かなかったとのことなので、これは何らかの macOS の設定あるいは状態が関係しているに違いない。

Keyboard Setup Assistant

Universal Control がまだベータ版の段階にある以上、荒削りな点があっても驚くには当たらない。ある時点で、2番目の iPad を追加することができなくなって、2 台のはずのデバイス数が上限に達しているからと言ってきた。そこで既に接続されていた MacBook Pro をスリープさせてみると、今度は2番目の iPad が追加でき、それから MacBook Pro をスリープから目覚めさせると 3 台のデバイスがすべて問題なく使えた。

Universal Control を使う

Mac で複数モニタを使ったことがある人なら、即座に Universal Control がお馴染みのものに見えることだろう。Displays 環境設定枠でスクリーンをどのように配置したかにもよるが、ポインタをスクリーンの外へ、別のデバイスの方向へ動かせば、ポインタがそのデバイス上へジャンプする。Mac でも iPad でも働き方は同じだ。ポインタがいったん別のデバイスのスクリーン上に来れば、あたかも直接操作しているかのようにそのデバイスを使うことができる。

ご想像頂けると思うが、Mac から iPad へ移るのは少々ぎこちない。ポインタが矢印から小さな丸に変わるし、iPadOS のポインティングデバイスのパラダイムは伝統的なポインタとタッチスクリーンの両方を混合したものだからだ。とりわけ、ポインタが Home アイコンやその他多くの他のコントロールに引き寄せられるので、それが選択されて強調表示になりがちだ。いずれにしても基本的な使用の範囲内でならば Universal Control はちゃんと動作する。

あと2つの機能を Universal Control は提供していて、これらを使ってデバイスからデバイスへと手軽にデータを動かすことができる。まず1つ目として、デバイス上で Command-C を使ってデータをコピーしてから、ポインタを別のデバイスへ移し、そちらのデバイス上のアプリの中へ Command-V でペーストすることができる。コピー&ペーストが基礎的なテクノロジーであることを考えれば、この上なく歓迎すべき機能だ。Universal Control が実際どのようにクリップボード共有を実装しているのか私たちはまだ知らないが、感じとしては従来の Apple の Universal Clipboard テクノロジー (こちらもデバイス間でクリップボードを共有する) よりも高速で、信頼できるようだ。

2つ目の方法として、2 台の Mac の間で、さらには Mac と iPad の間で、項目をドラッグ&ドロップすることができる。最も分かりやすいのは Mac から Mac へファイルを移すことだが、Apple はスケッチしたものを iPad から Mac へドラッグしたり、Mac から写真を iPad 上の Messages の会話の上へ移したりすることもできると述べている。でも、Mac 上の Messages の中へドラッグする方が簡単なので、この Messages の実例はあまり意味があるとも思えない。

Universal Control で設定されている個々の Mac はそれぞれ別々に動作しているのであって、追加した Mac は決して補助ディスプレイでは ない ので、Mac に外付けモニタを取り付けた場合と違って Mac から Mac へウィンドウをドラッグすることはできない。

Universal Control の予期せぬ挙動

Universal Control は非常にうまく働くけれども、実際に使ってみると奇妙なことが起こるのは避けられない。

ここでも、これがベータ版であることを忘れてはならない。遠隔の Mac や iPad が突然クリックを受け付けなくなったり、Universal Control から完全に抜け出してしまったりということも何度か経験した。iPad については、いったんスリープさせてから目覚めさせればたいてい問題が解決した。それがうまく行かなければ、Displays 環境設定枠に戻り、Add Displays ポップアップメニューでその扱いにくいデバイスを選択し直すことになる。この種の問題点は Apple が macOS と iPadOS をアップデートすることでいずれ消え去ると願いたい。

Universal Control は宇宙の間隙を埋める

Universal Control はとてつもなくクールな機能だ。たとえそれが、ただ単に Teleport を大衆の手に取り戻し、さらに iPadOS にまで拡張しただけのものであったとしても。単純な事実を言えば、Teleport は長年にわたってよく知られたソリューションにはなり得ず、複数の Mac で同じキーボードとポインティングデバイスを使いたいと思う人たちは (その機能に応じて) $50 から $500 もするハードウェアスイッチを使うことを余儀なくされていた。

Universal Control によって、Apple はそのエコシステムに一つの基本的な機能を追加しようとしており、その機能が異なるデバイスの間にさらなる統合をもたらすことになる。Apple はあなたが Mac に代わって iPad を使うようになることを望んでおらず、あなたが iPad と Mac の両方を買うことを望んでいる。そして今や、その両者を一緒に使うことが従来よりもっと手軽にできるようになる。多くの人たちにとって、Mac と iPad の間を手軽に行き来できるだけでもとてもありがたいことになるだろう。それこそが、今後最も一般的な使用事例となるに違いない。

複数の Mac を同時に使うことでスクリーンの面積を増やすことができる、それこそが Universal Control の価値だと思う人たちも多いだろう。その目的のために新しい Mac を購入するのはたぶん無駄だろうが、例えば新しい Mac Studio を買った際に古い MacBook Pro を便利に使うためには最適の方法かもしれない。当然ながらその際の難点は、双方の Mac を最新のものにし続けて、両者の間でデータを同期するためのベストな方法を見つける必要があることだ。

あともう一つ言い添えると、もしあなたが iPad を多く使うタイプの人ならば、Mac には存在しない、あるいは Mac ではあまりうまく動作しないアプリを選んで、仕事机の上で iPad をそのアプリ専用のものとして使うのも良いだろう。また、Universal Control は iPad にしかないコンテンツ、例えば Apple Pencil で描いた図面のようなものをうまく Mac へ持って来られる手段ともなるかもしれない。

皆さんはどんな風に Universal Control を使おうと思っておられるだろうか? どうぞコメントに書き込んで頂きたい。

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TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート

訳: Mark Nagata   

Zoom 5.10

Zoom 5.10

Zoom が会社名と同名のビデオ会議アプリをバージョン 5.10 にアップデートして、新機能や拡張機能とバグ修正を盛り込んだ。このリリースでは Zoom のデスクトップおよびモバイル双方のアプリで Apple ID を使って Zoom にサインインする機能への対応を追加し、Mac のカメラを使って顔がスクリーン上のどこにあるかを探知してそこに選択したアバター効果を適用できる機能を追加し、Twitch へ直接ライブストリーミングする機能への対応を追加し、待機室にいる参加者がミーティングに入る前にホストが参加者を改名できるようにし、SharePoint および Box サービスのクラウドストレージへの対応を追加し、ユーザーが短いビデオメッセージを他の Zoom ユーザーに送信できるようにし、設定したよりも頻繁に再認証が要求された問題を解消し、macOS 11 Big Sur で仮想背景のアップロードができなかったバグを修正した。(無料、30.5 MB、リリースノート、macOS 10.9+)

Zoom 5.10 の使用体験を話し合おう

Carbon Copy Cloner 6.1.1

Carbon Copy Cloner 6.1.1

Bombich Software が Carbon Copy Cloner 6.1.1 を出した。いくつかの重要なバグ修正を施した、メンテナンス・リリースだ。このドライブクローン作成およびバックアップ用ユーティリティは今回、macOS 12.3 Monterey で導入された問題によってシステムの Legacy Bootable Copies が M1 ベース Mac で使えなくなった問題を回避し、コピー元またはコピー先を遠隔の Mac に設定したタスクが明確な理由もなく失敗に終わっていた例外エラーを修正し、コピーしたものより多くの個数のファイルが再検証されたかのように見えていた見栄え上の個数処理の問題を解消した。(新規購入 $39.99、無料アップデート、19.2 MB、リリースノート、macOS 10.15+)

Carbon Copy Cloner 6.1.1 の使用体験を話し合おう

BusyCal 2022.1.4 and BusyContacts 1.6.5

BusyCal 2022.1.4 と BusyContacts 1.6.5

BusyMac が BusyCal 2022.1.4BusyContacts 1.6.5 をリリースして、BusyCal で複数個のイベントを選択するための新しい方法を追加した。今回からは Shift キーを押しつつ Month、Week、および Day 表示でイベントの周囲の選択ボックスをドラッグすることも、イベントを Shift-クリックしてから他のイベントを Shift-クリックして両者の間のイベントをすべて選択することもできる。また、BusyCal は Zoho カレンダーへの接続の処理を改良し、Zimbra CalDAV サーバから届いたイベントに含まれる誤った継続期間に対処できるようにし、カレンダーで "Events affect availability" にチェックが入っていない場合に新規イベントが Busy となっていたバグを修正した。

BusyContacts は macOS 12.3 Monterey での Mail プラグイン対応を追加し、サードパーティの CardDAV サーバへの対応を改良し、Mail タイムラインをロードする際に添付物を持つ大きな電子メールをスキップすることでパフォーマンスを改善し、バックグラウンド同期の進行中にタグ名の編集が時として妨げられることがあったバグを修正した。(BusyCal は BusyMac からも Mac App Store からも新規購入 $49.99、無料アップデート、 Setapp Mac からも利用可、54.2 MB、リリースノート、macOS 10.12+。BusyContacts は BusyMac からも Mac App Store からも新規購入 $49.99、無料アップデート、Setappからも利用可、22.1 MB, リリースノート、macOS 10.12+)

BusyCal 2022.1.4 と BusyContacts 1.6.5 の使用体験を話し合おう

Retrospect 18.5.2

Retrospect 18.5.2

StorCentric が Retrospect 18.5.2 をリリースして Anomaly Detection をアップデートした。バージョン 18.5.1 で導入された Anomaly Detection 機能は、ランサムウェアの活動に関係する可能性のある環境の変化を識別する。今回のリリースでは Anomaly Detection を改良して詳細なログを記録するとともに、総合的なフルバックアップを走らせるためのアラートを抑制する機能を追加した。今回のアップデートではまた、不変維持終了のログメッセージを明確化し、スナップショットを構築している最中にクライアントのエラーが起こるとスクリプト全体が止まってしまったエンジンの問題を修正し、パスが共有にマッチした際に内蔵ドライブが表示されなかったバグを修正し、Mac クライアント上のお気に入りフォルダがエンジンを再起動するまで表示されなかった問題を解消している。(新規購入は Retrospect Solo が $49、Retrospect Desktop が $119、無料アップデート、アップグレード価格あり、170 MB、リリースノート、macOS 10.8.5+)

Retrospect 18.5.2 の使用体験を話し合おう

Mellel 5.1.1

Mellel 5.1.1

Mellel が会社名と同名の Mac 用ワードプロセッサ のバージョン 5.1.1 を出した。バグ修正に特化したメンテナンス・リリースだ。今回のアップデートではスタイルを分類する方法を変更して DOCX フォーマットに書き出す際の互換性を高め、RTF 書き出しで Unicode 文字の後の空白が削除されていた問題を解消し、OS X 10.10 Yosemite やそれ以前で一部のユーザーインターフェイス要素の位置が正しくなかったバグを修正し、アウトラインモードでの作業中にアウトライン項目が誤った位置に追加された問題に対処し、非常に長い書類でスタイルに変更を加えた際に Mellel がハングしたり回復に非常に長い時間がかかったりしたバグを修正し、またいくつかのクラッシュを解消した。(Mellel からも Mac App Store, からも新規購入 $49、アップグレード $29、無料アップデート、107 MB、リリースノート、macOS 10.9+)

Mellel 5.1.1 の使用体験を話し合おう

Alfred 4.6.5

Alfred 4.6.5

Running with Crayons が Alfred 4.6.4 をリリースしてバグ修正を施した。具体的にはキーボード駆動ランチャーの結果における再選択の挙動の改良、リサイクルごみ箱に対応していないボリュームでのワークフローやスニペットの処理の改良、セキュア入力フィールドを使った後に Alfred が表示されなかった macOS 12 Monterey のバグへの回避策などが施された。そのリリースの後間もなくバージョン 4.6.5 が出されて、Export Diagnostics のスレッド処理を改良してキーコードメソッドがメインスレッドで呼ばれるようにした。(基本的機能は無料、Powerpack は 29 ポンド、4.9 MB、リリースノート、macOS 10.11+)

Alfred 4.6.5 の使用体験を話し合おう

Google Chrome 99

Google Chrome 99

Google が Chrome ウェブブラウザをバージョン 99.0.4844.84 にアップデートして、 新しいゼロデイ脆弱性 (CVE-2022-1096) に対応した。Forbes の記事で、Gordon Kelly はこの脆弱性が Chromium Open Source Software を使っている他のブラウザにも影響すると述べている。Google のリリースノートには詳細が記されておらず、ただ「修正を含むアップデートを大多数のユーザーが済ませるまでの間はバグの詳細とリンクは部外秘とする」と述べている。Chrome または他の Chromium ベースのブラウザ、例えば Brave、Microsoft Edge、Opera、Vivaldi、Yandex を走らせている人はできる限り早くブラウザをアップデートしよう。(無料、182 MB、リリースノート、macOS 10.11+)

Google Chrome 99 の使用体験を話し合おう

ExtraBITS

訳: Mark Nagata   

Mac Studio の SSD がアップグレードできない理由を解明

Mac Studio の初期購入者たちのところにユニットが届き始めるや否や、早速この Apple の最新の Mac をばらばらに分解して中に何が入っているか調べる人たちが現われた。その多くが Mac Studio の SSD が物理的に取り外しできるようになっていることに気付いて唖然としたが、SSD を交換すると Mac Studio が起動しなくなることを知ってがっかりした。ドライブをソフトウェア内でロックしている、さらにはコンピュータを文鎮化していると Apple を非難する人たちもいた。

けれども Ars Technica の Andrew Cunningham が説明するように、それは事実ではない。あらゆる SSD には2つのコンポーネントがある。マシンへのインターフェイスとして挙動するコントローラと、フラッシュストレージ自体との2つだ。Apple は今回、SSD コントローラを自社独自のチップの中に内蔵した。M1 ファミリーのチップすべてと、Intel ベース Mac で使われる T2 セキュリティチップだ。そして、Mac Studio の中にある SSD は単なるストレージそのものであって、コントローラを含んでいない。その後 iFixit は Mac Studio のドライブを交換することに成功したので、それはつまり Mac Studio のストレージは修理可能であるということだ。必要なのは Apple の SSD ハードウェア設計に合わせることだけだとすれば、いずれ OWC その他のベンダー各社が互換な Mac Studio 用 SSD を出してくれるだろうと期待できる。しかしながら、Apple 独自仕様のチップがその種の製品を妨げるという可能性もある。

私たちは 2 台のベースモデル Mac Studio のユニットでそれぞれのドライブを入れ替えることができましたので、ストレージの交換は可能です! ただ、両方のドライブを片方のユニットで動かすのはまだできていません...幸運を祈って下さい。 pic.twitter.com/i2wcbppluf

— iFixit (@iFixit) March 22, 2022

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