どうやら近年の Apple は、色を撲滅する戦いに乗り出しているかのようだ。とりわけ Finder ウィンドウのサイドバーアイコンを見ればすぐにそうと分かる。しかしながら Daring Fireball の John Gruber は“小耳に挟んだ”話として、これは国旗によって言語を示すことを避けたいという Apple の側での意図からのようだと言っている。
Keyboard Switcheroo は Apple の昔の Input メニューと似た働きをするが、重要な違いは初めて起動した際にスプラッシュ画面を開いて、基本的な説明を表示するとともに、ログイン時に Keyboard Switcheroo を起動するよう促すことだ。画面を閉じるには Get Started をクリックすればよいし、あとでまた開こうと思えば Switcheroo メニューから Options > Help を選べばよい。
Take Control of Apple Home Automation を書く前に、私は TidBITS に、我が家の地下にある TV ルームの湿度が許容出来ないレベルに上がる度に自動的に除湿機をオンにする設定をどの様にしたかを書いた ("大草原の HomeKit のお伴: Elgato の Eve Room" 19 June 2017 参照)。簡単に言うと、我が家の Eve Room が湿度のレベルを監視し、私は除湿機に接続する Eve Energy コンセントをオンにするオートメーションを設定した。当時、問題は Apple の Home アプリが Eve Room をオートメーションのためのセンサーとして認識しなかったことで、私は Eve の HomeKit アプリを使って面倒な手順を踏まなければならなかった。
前の設定では、私は湿度を測るのに一つの Eve Room を使っていた。それは他の事もし、例えば、空気品質や温度も計測する。でも問題が一つある:それが何処に行ったか分からないのである。それは小型で幾つかの小さなボタンと一つのスクリーンがあり、そして結構目につく所に置いておいたので、想像するに、我が家の子供達がいじり回して何処かに置きっぱなしにしてしまったのであろう。
幸いにして、Automation 設定を探求している間に、私は Ecobee 温調器が秘密の湿度センサーを持っている事を発見した。この温調器は Home アプリではアクセサリとして現れないが、Ecobee 温調器が設置されている台所の湿度について Siri に尋ねることが出来、次のセクションで見られるように、それはオートメーションに対するセンサーとして現れる。それは、我が家の除湿機と同じ部屋にある訳ではないが、数フィートしか離れていない。おまけに、それは電池ではなく我が家の HVAC システムの電源から給電されており、心配しなければならないことが一つ少なくなる。それに、それは壁に取り付けられており、子供達もいたずらすることはないであろう。
底部に、Time と People に対する設定があり、そこでオートメーションを微調整させてくれる。Time はオートメーションが何時作動するかを設定させてくれる。デフォルトでは、何時でもだが、昼、夜、或いは特定の時間に設定出来る。People 設定は、誰が家に居るかに基づいてオートメーションを作動させられる。
私はかつてユーザーに People 設定については気をつけるよう言っていた。何故ならば、それはセルラーサービスが弱かったり、ほぼ存在しない所では、我が家のように、うまく働かなかったからである。それは iOS 14 以降改善されたので、私は前よりはそれを多用しているが、主として我々が家を離れている時にカメラを記録させると言った影響の少ないオートメーションに限っている。しかしながら、この場面における "人々" の Apple の定義は、あなたの Family Sharing グループに属する iPhone ユーザーであるので、注意が必要である。例えば、我々が家を離れた時には照明を消すべく設定したとすると、妻と食事に出かけてしまうと、子守や子供達を暗い中に置き去りにしてしまうこともあり得る。
最終画面で、頭頂のフィールドをタップしてオートメーションの名前を変えられるが、一番大事なのは、アクセサリタイルに注意を払うことで、それ等が何をするか設定させてくれる。多くのアクセサリに対しては、タップすることでそれ等をオン又はオフにする。通常のアクセサリ制御と同じ様に、長押し (或いは Mac 上ではControl-クリック) して動作を微調整出来る。
オートメーションを自動的にオフにする
この最終画面の底部にあるもう一つのオートメーション改善に注目して欲しい。Turn Off で、Apple が HomeKit オートメーションにもたらしたもう一つの価値ある強化点である。オートメーションがアクセサリをオンにした後、この Turn Off 機能は、指定した長さの時間後にそのアクセサリをオフにする事を可能にする。
Turn Off は結果的には多くの状況下で有用であることが分かった。夜中にトイレに行くためにベッドからよろめき出る時に、モーションセンサーが照明をオンにして欲しいとしよう。これ迄だったら、その照明をオフにする簡単な方法は無かったが、今やこのオートメーションで、数分後にそれを自動的にオフに出来る。
時間制御の Turn Off は有用であるが、それは Home アプリの能力の中のギャップを明らかにした。我々が本当に必要とするものは、オートメーションがそれ等自身をオンにするのと同じ様に、それ等をオフにすることが出来る事である。つまり、湿度に関しては、レベルが 60% になったらオンにし、そして 40% を下回ったらオフにする事も出来る。或いは、モーションセンサーによって作動されたオートメーションがモーションが最早検出されなくなったら設定分後にオフにする事も出来る。
Microsoft Word は常にメールマージ機能を備えてきたが、私が前回見た時に比べて桁違いに複雑なものとなってしまった。最近になって私は Word と取り組んで Kickstarter プロジェクトの返礼品を発送する宛名ラベルを印刷したのだが、その手順のどの段階もことごとく骨の折れるものであった。Avery ラベル用の内蔵テンプレートを使ったというのに。(Avery はありとあらゆる印刷用ラベルを作っているメジャーなメーカーだ。) 1990 年代や 2000 年代にならば手早くクリックしてフォーマッティングの作業をするだけで完成していた覚えがあるのに、今回は何時間もかけていじくり回した挙句、結局は望んだ見栄えにならなかった。
More Fields を掘り下げることで、さらなる住所の選択肢にアクセスできる。More Fields > Address を選んでから住所の種類のどれか、例えば home を選ぶと、複数行項目として住所を丸ごと選択することもできるし、改行のない単独の行として選択することも、あるいは住所の中のコンポーネント、例えば都市名や州を個別に選ぶこともできる。
The Pixelmator Team が Pixelmator Pro 2.4.4 をリリースして、完全に新しい図形ブラウザと改善された写真ブラウザを装備した。図形ブラウザは大きくてナビゲートしやすくなった図形サムネイル、名前から図形を検索できる検索バー、異なる図形カテゴリーを切り替えることなく図形ライブラリ全体をブラウズできる機能を備えている。写真ブラウザは改善されたスムーズな体験を提供し、ツールバーの Favorite ボタンを使って画像をお気に入りに追加でき、iCloud から写真をダウンロードする際に進行状況を表示、その他がある。
また、画像エディタでは選択した複数のレイヤーのレイヤースタイルを追加・編集できるようになり、同じ編集セッション中に画像を複数回書き出す場合に最後に使った書類のカラープロファイル設定を記憶するようになり、SVG ファイル内のテキストの処理を改良し、特定のエフェクトを使用した画像を書き出すと見た目が変わってしまうことがあった問題を解消し、Adobe Photoshop の調整レイヤー色精度を改善し、Pixelmator Pro が変更を保存する際に応答しなくなることがあったバグを修正している。
このリリースの後間もなく、このアプリはバージョン 2.4.5 にアップデートされて、Photos アプリ用の Pixelmator Pro 拡張が動作しなくなることがあった問題を修正した。(Pixelmator からも Mac App Store からも新規購入 $39.99、無料アップデート、449 MB、リリースノート、macOS 10.15+)
Apple Support Community のフォーラムはずっと以前から、参加を奨励するためにゲーム風のポイントやレベルを提供してきたが、今回それを一段高いものとするため Apple Community+ を導入する。これは特別な招待制のプログラムで、コミュニティーで最高レベルの貢献をしている人たちが対象となる。Apple によれば、毎年ごく限られた人たちを招待するという。どんな特典があるかについても Apple は曖昧に「特典や、格別な体験を提供いたします」と述べているだけなのでよく分からない。(そこに言う "white-glove" ("格別") という表現は通常、上質で高度にパーソナライズされた顧客サービスで使われる言葉だが、コミュニティーに貢献している人たちへの報償プログラムとしてどんな意味を持つのかははっきりしない。)
もうずっと昔に、Apple は Adam Engst に "thank you" と書かれたマグカップを贈って Apple Discussions (Apple Support Community の前身) の iPhoto フォーラムにおける彼の貢献に感謝の意を示したことがある。どうやら今回の Apple Community+ ではその種の物質的な報償はないようだ。
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