今や公式である:次の Apple イベントは 7 September 2022 の 10 AM PT に開かれる。何時もの様に、それを Apple のウェブサイトから、或いは Apple TV 上でストリーム出来る。そして、Apple はそれをあなたのカレンダーに付け加えるのを易しくもした。もし多くの時間を持て余しているのであれば、"Far Out" と名付けることで Apple が何を意図しているか推測することも出来るが、我々がしている様に実際のイベントをただ待つ事も出来る。[訳者注:"Far Out" は遙か彼方にという意味だが、同時に斬新なという意味も持つ。]
伝統的に、Apple は新しい iPhone を9月に発表する。今年の噂は Pro 製品群と Pro 機能を持つプラスの大きさの iPhone モデル追加の可能性に焦点を当てている。噂は又、iPhone 14 Pro では画面の切り込みが正面側のカメラ用のピンホールで置き換えられる、最近の Apple Watch モデルのように常時オンのディスプレイが採用される、そして背面カメラは 48-メガピクセルでより大型のセンサーに増強されること等も取り上げている。iPhone 14 は iPhone 13 と同じプロセッサが使われるという話も噂されている。何時ものことだが、予測は鵜呑みにしないように。
我々はまた Apple が Apple Watch Series 8 を披露すると思っている。それには、発熱検知や妊娠支援が可能となる温度センサーが追加される可能性もある。また、Apple Watch SE の更改版やより大型の画面を持つ耐久性を高めた Apple Watch Pro も期待される。Apple はまた、工業デザインを一新した第二世代 AirPods Pro と Find My で見つけやすくするため音を出すケースも見せるかも知れない。
最後に、Apple はまず間違いなく iOS 16 と watchOS 9 の出荷日を発表するであろう。私は来るべき Take Control of iOS 16 and iPadOS 16 の最後の仕上げにこの夏の殆どを費やしてきた。
Claris は、FileMaker Pro, FileMaker Go (iPhone や iPad 上で FileMaker アプリを展開するためのもの), そして FileMaker Server (マルチユーザー FileMaker アプリをホストするためのもの) の名前を Claris Pro, Claris Go, そして Claris Server に変える。近代的なクラウドベースのシステムを提供するため、Claris Studio と呼ばれる新しい Web-ベースの開発環境も付け加えられそして他の製品と統合される。Claris Studio は - 他にも色々ある中で - 匿名の Web ユーザーからのデータを Claris Pro へと流し、そして Claris Pro からのデータを使ってテーブル、グラフ、そしてダッシュボードを作成する一般向けフォームをホストする事が出来る。
長年の個人 FileMaker ユーザーにとってもっと大事な変更は、Claris Pro には Claris Studio (そして恐らく Claris Go も) への無料アクセスを含むフリーミアム版 (特定のサービスを無料提供し、それ以上のサービスに対してのみ課金する) が設けられることである。その唯一の制限は、フリーミアム版を使って作られたデータベースは単一ユーザーに限定されることであるが - 大きさや時間の制限はない。このアプリは又プロの開発者に対しても無料で、彼等は、ソリューションを追加のユーザーに対して展開する時にのみ、単一のまだ特定されていない Claris Platform ライセンス費を支払う。Claris は Apple の完全子会社なので、展開はアプリを Mac App Store に置くことを意味することになるのかも知れない。既存のライセンスを保持している人は引き続きそれ等に依存することは出来るが、Claris Platform 定期購読に切り替えない限り Claris Studio へのアクセスは得られないであろう。
Claris は、これら全ては "今秋" に出始めると約束しているので、何年もの間 FileMaker Pro の単一ユーザーライセンスに依存してきた人達が必要とする能力をこのフリーミアムモデルが提供するのかどうか間もなく見ることが出来るはずである。そうなる兆しは濃厚だが、リリース前のソフトウェアに基づいて余りの多くの計画を作るのは決して得策ではない。
NMUG、つまり Naples MacFriends User Group は、業界の専門家たちがホストするミーティングを毎週開催しているお陰で盛況を保っている。TidBITS に近しい人たちもかなり大勢が専門家として参加していて、私はこの 6 月に Apple の WWDC での発表について NMUG で講演したし、この秋 2022 年 10 月 19 日には Glenn Fleishman が Take Control of Your Apple ID を執筆した体験をもとに、Apple ID の設定に関して知っておく必要のあることすべて、Apple のクラウドベースのサービスとやり取りする方法、それにアカウントへのアクセスで問題が起こった際の最良のトラブルシューティング方法について議論することになっている。
メモにタグを追加したら、その次は特定のタグを含んだメモを検索する番だ。iPad や Mac ではサイドバーの一番下、iPhone では Folders 画面の一番下を見る。そこに見えるタグのどれかをクリックまたはタップすれば、そのタグを含むメモがすべて読める。
そうそう、上の図で私が "maintenance" というタグの名前をタイプミスしているのにお気付きだろうか? それを直すには、Mac 上ではサイドバー上のタグを Control-クリックして Rename Tag を選ぶ。iPhone や iPad 上では、タグにタッチして押し続け、メニューから Rename Tag を選ぶ。これで、それに関係するメモのすべてでタグの名前が変わる。
Quick Note (クイックメモ) を使う
Quick Note (クイックメモ) はその言葉通りのことをする。つまり、常に利用可能で簡単にアクセスできるウィンドウを提供して、それを使って Mac または iPad で素早くメモを作成できるようにする。
Mac では、スクリーンの右下隅にポインタを置けば Quick Note にアクセスできる。複数個のモニタを使っている場合には、一番右にあるスクリーンの右下隅を使う。ポインタをそこに置くと、小さいウィンドウの上の隅が見える。それをクリックすれば、新規の Quick Note ウィンドウが開く。キーボードを使いたい人ならば、Fn-Q または Globe-Q を押しても Quick Note を呼び出せる。(この Fn-Q ショートカットは私の Apple Magic Keyboard では働くけれども、私の Unicomp New Model M キーボードや Adam の Das Keyboard では働かない。場合によって結果はいろいろのようだ。)
Quick Note のホットコーナーは System Preferences > Mission Control > Hot Corners で変更できる。
iPad では、新しいジェスチャーを使って Quick Note を呼び出す。スクリーンの右下隅のすぐ下のところから、左上へ向かって斜めにスワイプする。指を使ってもできるけれども、明らかに Apple はここで Apple Pencil を使うことを意図している。
意図していないのに Quick Note が勝手に呼び出されてしまったと苦情を言う人たちは多い。そういう人は、Settings > Notes > Corner Gestures で Allow Finger to Swipe From Corner をオフにしておけばこの機能が Apple Pencil のみに限定される。また、左隅から斜め上へのスワイプで Quick Note を出すように切り替えることもできるのでそちらの方が具合が良いという人は試してみるとよい。(隅からのジェスチャーとして利用できるもう一つのアクションは、スクリーンショットの撮影だ。)
iPhone 上の Quick Note は iOS 16 で登場するはずで、Control Center 上の Quick Note ボタンでそれと分かる。フローティングウィンドウは出ない。(iPhone では意味がないからだ。) その代わりに Notes 画面がポップアップする。(いつも通りに、Settings > Control Center で Control Center に表示されるコントロールを調整できる。)
Safari の中の Quick Note (クイックメモ)
Apple は Mac と iPad 上の Safari と Quick Note を統合して、ウェブサイトへの引用をうまくカプセル化したものにリンクも付けて Quick Note に追加できるようにした。けれども残念ながら、この機能は Safari でしか動作しない。つまり、システムワイドの Quick Note サービスは奇妙なことに存在していない。それでもこれは、便利なウェブクリップツールだ。
Mac では、Safari の中で何かテキストを選択し、それを Control-クリックして、Add to Quick Note を選ぶ。また、Safari のツールバーにある Share メニューからページ全体を Quick Note に追加することもできる。最後に使った Quick Note にテキストを追加するのでなく、毎回新規に Quick Note を作成したい場合には、Notes > Preferences へ行って Resume Last Quick Note のチェックを外す。
Bare Bones が BBEdit 14.5.2 をリリースして、少数の改善と多数のバグ修正を施した。今回から BBEdit は書き込みアクセス権のないファイルでロックを外すプロンプトに "Don't ask again for this file" オプションを付けるようにし、Run in Terminal および Run in Debugger コマンドを使う際に BBEdit が sandbox アクセスを必要とするようにした。このアップデートではまた、Copy Path コマンドを使う際、ウィンドウを閉じる際、Disk Browser のサイドバーの一番上にあるポップアップメニューをクリックした際のクラッシュやハングを修正し、その他多数のバグも修正している。(新規購入 $49.99、無料アップデート、25.1 MB、 リリースノート、macOS 10.15.4+)