大変な一週間だった! Apple が iOS 16、watchOS 9、tvOS 16、それに HomePod Software 16 をリリースしたが、iPadOS 16 と macOS 13 Ventura は来月出る予定だ。先週の Far Out イベントで、Apple は衛星通信や衝突事故検出など新しい緊急事態機能を備えた iPhone 14 と iPhone 14 Plus、加えて Always-On ディスプレイと通知用の新しい Dynamic Island 機能を備えた iPhone 14 Pro と iPhone 14 Pro Max を発表した。また、Apple は第2世代 Apple Watch SE と Apple Watch Series 8、加えて新たに耐久競技のアスリートやアウトドア愛好家たちに向けた頑丈な大型モデルの Apple Watch Ultra も発表した。さらに新型の AirPods を求めている人には、第2世代 AirPods Pro がより良いオーディオと長くなったバッテリー寿命を提供する。Adam Engst は新しい iPhone 14 Pro を注文しつつ Apple Watch Ultra の注文はしないでおこうと決めた際に取り組んだいろいろの障壁について考察する。それからもう一つ、Steve Jobs Archive のスタートをお伝えする。これは過去を振り返ることがほとんどなかったあの人物について振り返ることをテーマにしたウェブサイトだ。今週注目すべき Mac アプリのリリースは Pixelmator Pro 2.4.7、BusyCal 2022.3.2、Keyboard Maestro 10.2、 1Password 8.9.4、Safari 16、それに macOS Monterey 12.6 と Big Sur 11.7 だ。
2022 年 9 月 7 日の Far Out イベントで Apple が発表した事柄に私たちは注意を集中させていたけれども、同じ週に Code カンファレンスの壇上で故 Steve Jobs の夫人 Laurene Powell Jobs と Tim Cook と Jony Ive が Steve Jobs Archive を発表したことに気付いた。これはまだ内容の少ない、エレガントにデザインされたウェブサイトで、冒頭に Jobs が自身に宛てて自らの中核を成す考え方を述べた電子メールが掲げられ、その後に彼の語った言葉の引用が厳選されて並び、それぞれにオーディオやビデオのクリップが付いている。
過去への敬意と未来への興奮とをもって、ここ Steve Jobs Archive は多くの人たちがそれぞれ自ら寄与できるためのツールと機会を提供します。
Steve の価値を反映し、可能性への彼の感覚を前へ進めるために、プログラムや、研究奨励や、収集や、提携関係を構築しつつあるところです。
Steve Jobs を巡る貴重な資料や個人的な話がたくさんあることに疑いの余地はないが、この Steve Jobs Archive が今後どのように成長し進化するのかはとても興味深いところだ。Jobs 自身は過去を振り返ることに興味を持たない人物として有名であったが、このアーカイブがその本質上過去を振り返ることに集中している以上、私たちとしては Steve Jobs Archive の背後にいる人たちが“過去への敬意と未来への興奮”のバランスをどのように実装して行くのか、興味を持って見守りたい。
Far Out イベントで Apple は期待通りに iPhone 14 ラインアップを発表し、iPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、および iPhone 14 Pro Max をお披露目した。最新最高の製品にそれほどこだわりがないという人たちのために、Apple は iPhone 12 と iPhone 13 に加えて、安価な iPhone SE も販売を続ける。小型の iPhone を望む人たちのための iPhone 13 mini も引き続き入手可能だ。
衛星を使う緊急 SOS は、文字通り、緊急の際のためのものだ。広大な自然の中で道に迷い、セルラータワーへのアクセスができない場合に緊急サービスに連絡することを念頭に置いている。衛星は非常に低いバンド幅を持つ移動標的なので、最小限のテキストメッセージを届けるだけでも何分間もかかるかもしれない。緊急 SOS プロセスはユーザーに対して重要な質問をし、緊急サービスの応答者が情報を引き出せるようにするとともに、特別の圧縮アルゴリズムを使ってメッセージを縮める。
幸いにも、iPhone の緊急 SOS モードは衛星との接続のために iPhone をどちらに向ければよいかを示してくれる。衛星が空の一定の区域の中に留まるのはたった数分間程度なので、実際どの程度うまく接続できるのか知りたいものだと私は思っている。例えば International Space Station (ISS) や SO-50 といった衛星と通信するにはスピードと機敏さが必要だ。
たいていの人は衛星を使った緊急 SOS をテストする機会もないだろう (たとえ普通のやり方で緊急電話 911 をかけるにしても、緊急 SOS 機能のテストのためだけに電話をかけるのは気が引ける) が、セルラー接続や Wi-Fi 接続がない場合に Apple の Find My システムを使う目的で衛星経由で自分の位置情報を手動で共有するためにこの衛星通信機能を使うことは可能だ。Apple が使った画像は荒野の中の人里離れた山の頂上のようなところを示していたが、田舎へ行けばセルサービスに繋がらなくなるのはよくあることだ。
Apple はこの緊急 SOS 機能は 2 年間無料で使えると述べたが、その後の料金がどうなるのか、あるいは他の詳細について、まだ何も語っていない。緊急用としては無料で使えるままになってくれることを願いたい。誰かが買ってから 2 年経った iPhone 14 を持ってハイキングに出掛け、購読するのを忘れていたせいで連絡がつかずに亡くなったとしたら、それは Apple にとっても悲劇的かつ最悪の場面となることだろう。あるいは、サービスを使った人が事後に料金を Apple に払うということも可能かもしれない。実際にはその答はもうしばらく判明しないだろう。この衛星経由の緊急 SOS 機能が実現するのは、11 月になってからだからだ。
もう一つ別に緊急用機能がある。Crash Detection (衝突事故検出) だ。これは新型の Apple Watch モデルに搭載されるものと同じ機能だ。(2022 年 9 月 7 日の記事“Apple Watch Series 8 と Apple Watch Ultra、健康、安全、接続性機能を拡大 ”参照。) iPhone 14 は内蔵の加速度センサー、気圧計、およびマイクロフォンを使って加速度や気圧変化を探知するとともに衝突時の大きな音を探知し、それに基づいて衝突があったかどうか認識する。衝突があった場合には iPhone が自動的に緊急サービスに救助を要請するとともに、あなたの緊急連絡先に通知する。
iPhone 14 Pro と iPhone 14 Pro Max の革新
Apple は新しいアイデアの大多数をハイエンドの iPhone 14 Pro モデルに注いだ。まずは、Dynamic Island に注目しよう。
いや、Dynamic Island と言っても 2000 年代に Fox で放映された短命に終わったリアリティー番組のことではないし、ラップで知られたコメディー一座のことでも、現実の島の名前でもない。これは iPhone 画面の一番上近くに見える小さな長丸形のセンサーパッケージで、従来のノッチに代わるものだ。iPhone に施されたデザイン変更として、これは iPhone X 以来最大の変更と言える。
Dynamic Island はただそこにあってスクリーン面積の一部を無為に空費するのでなく、Apple はこの部分を利用してさまざまのアラートや、通知や、あるいは Live Activities (iOS 16 で導入される新しい動的な通知タイプ) を表示するという決断をした。Dynamic Island は現在再生中の音楽のトラック名、電話で何分間通話しているか、自分のチームが得点した際のポップアップ、Lyft の車が現在どこにあるか、その他多くのことを表示できる。とても巧みだと思うが、iPhone はあらゆるものをセンサーパッケージの上に表示することはできないけれども、そのすぐ下あるいはすぐ横のスクリーン部分を利用して動的に Dynamic Island の表示領域を拡張しながら通知の一部とすることもできる。
iPhone 14 Pro におけるもう一つの革新は Always-On (常時表示) ディスプレイで、最近のモデルの Apple Watch にあるものとよく似ている。ディスプレイのリフレッシュレートを 1 Hz に下げるとともに、賢いやり方で壁紙を暗くすることで電力を節約する。それと同時にこのスクリーンは iPhone 史上最も明るいものとなり、屋外での輝度は 2000 ニトまで上がる。
AirPods Pro イヤーバッドは良い評価を得ていて非常に成功しているので、もしあなたが Apple だったならば第2世代でどこを目指すだろうか? Far Out イベントで Apple は AirPods Pro のアップデートを出したが、基本は従来と同じに保ちつつ、オーディオのパフォーマンスを上げ、新しい Touch コントロールによるやり取りのメカニズムを追加し、加えて充電ケースを改訂した。
Apple は第2世代 AirPods Pro に新しい H2 チップを組み込むことで、このイヤーバッドに新たなオーディオ処理機能を追加した。歪みの少ない新しいオーディオドライバとカスタムアンプを組み合わせることによって、この H2 チップは一段と優れた豊かなオーディオ体験を実現する。オーディオの改善に寄与しているもう一つの要素が新しい極小サイズのイヤーチップで、より多くの人の耳にしっかりとフィットするようになる。
H2 チップは他に 2 つの中核的な AirPods Pro 機能を拡張する。Apple によれば Active Noise Cancellation 機能が周囲の雑音を従来に比べて最大 2 倍低減するようになり、新しい Adaptive Transparency (適応型環境音除去) モードが周囲の音をパッシブな外耳道シールを通して伝えつつ、過酷な環境音の下でも雑音のより多くの部分を低減できるという。
従来、第1世代 AirPods Pro では軸部分を強く押すことでオーディオをコントロールでき、一時停止/再生、次の曲/前の曲にスキップ、ノイズキャンセリングと透過モードの切替ができた。今回の第2世代 AirPods Pro で Apple は Touch コントロールを追加して、軸部分を軽く上下にスワイプすることで音量の調節ができるようにした。他のアクションには軸部分を押したり、あるいは Siri を使ったりする。
Far Out イベントで、Apple は三つの新しい Apple Watch モデルを紹介した。低価格帯を維持するそこそこに改善された Apple Watch SE、しっかりアップグレードされた Apple Watch Series 8、そしてとつてもなく能力のある - そして物理的にもとてつもない - Apple Watch Ultra である。全てのモデルが今注文可能で、出荷日は 16 September 2022 (Apple Watch SE と Apple Watch Series 8) 又は 23 September 2022 (Apple Watch Ultra) となる。
Apple Watch SE
2020 年に Apple は最初の Apple Watch SE を低価格 Apple Watch モデルとして導入した。それは基本的に前年の Apple Watch Series 5 の中身に依存したものであった。それは最安値のモデルではなかったが、Apple Watch Series 3 より遙かに能力に富んでいた。Series 3 の値段は $199 に落ちた。watchOS 9 が Series 3 に対するサポートを停止するのに伴い、Apple はそれをラインナップから外し、低価格品として第二世代 Apple Watch SE に焦点を当てた。
第一世代 Apple Watch SE からの改善点は多くはないが、歓迎出来るものである。一番目につくのは、ケースサイズは 40mm か 44mm と変わらないが、画面は前世代よりも 30% 大きいと報じられている。Apple はまた、Series 5 に使われていた S5 チップを今年の Series 8 と Apple Watch Ultra に使われている S8 チップへとアップグレードしており、同社によると性能は 20% 向上していると言う。他の二つの新モデルで車の衝突を検出することを可能にしている強化されたモーションセンサーも採用されている。最後に、Apple は、その背面ケースはセラミックではなくナイロン複合材を使っていると言っている - この変更で Apple は材料費のコストダウンが図られていると思われる。
コストを低く抑えるための妥協点は同じまま残っている。Apple Watch SE は今でも、より能力の高いモデルにある Always-On ディスプレイ、血中酸素センサー、ECG 計測、そして急速充電を欠いており、また、現行の第三世代モデルとは違い Apple の第二世代心拍数センサーに引き続き依存している。また、新しい温度センサーも IP6X 防塵性能も無い。
どうかそれを否定的に捉えないように - Apple Watch SE はとてもお買い得な商品であり、多くの人が必要とするもの全てを備えている。値段は GPS だけのモデルが $249 で、GPS+Cellular モデルは $299 である。ケースはアルミ製で、色はミッドナイト、スターライト、そしてシルバーから選べる。
Apple Watch Series 8
第二世代 Apple Watch SE は基本的には小規模な仕様改善だが、新型 Apple Watch Series 8 は幾つかの本物と言える興奮を呼ぶ新機能を導入している。旗艦となる Apple Watch モデルに対する Apple の焦点は、健康、安全、そして接続性に当てられている。
Roe v. Wade (人工妊娠中絶を権利として認める判断) を覆す US Supreme Court の最近の判断そしてその後の周期追跡アプリに関するデータプライバシーの懸念に関して言うと、Apple は Cycle Tracking データに対するプライバシー保護を強調した。そこでは、データは機器上で暗号化され、そしてエンドツーエンドで暗号化されて iCloud 経由で同期される。従って、Apple ですらそれにアクセスすることは出来ない。
私は Apple が温度センサーデータを使って Cycle Tracking を改善することにあれ程の情熱と関心を注いでいることに拍手をおくるが、同社がそのデータをより広い目的のために使っていないことに驚いている。ひょっとすると、他のアプリがこの空白を埋めるのかもしれないが、私としては温度と心拍数のデータを合わせて、病気になりつつあるかも知れないことを警告するアプリが登場するのを望みたい - 皆さんも、COVID-19 にかかったかもしれない事を事前に知りたいと思いませんか? FDA 承認が障害となるのであろう。
安全側での大きなニュースは、Apple が今や新しいそして改善されたモーションセンサーを手にして、Series 8 が - そして新しい Apple Watch SE や Apple Watch Ultra も - 車の衝突事故を検出出来るようにしたことである。この機能は、運転中にしか働かずそして衝突にまつわる時間の中でしか作動しない。その後は、転倒検出機能と同様、Emergency SOS を起動させたいか聞いてくる。
センサーは色々なデータを - 減速、圧力、音、等々 - をマシン学習アルゴリズムに送る。Apple は衝突を検出するために百万時間にも及ぶ訓練をしたと言っている。正直言って、Apple はそれをとても大変だった事のように匂わせているが、車の衝突は強烈な変化なので検出はそれ程難しくはないのではと思える。それから、念のために言っておくと、我々はこの機能の試験をする積もりはないが、私個人としては Internet 上に誤検出の報告がどれ程早く現れるかについては興味がある。
接続性の話は多くの人にとっては説得力は落ちるが、世界中を飛び回る人にとっては嬉しい話であろう。Apple Watch Series 8 だと、自分の Apple Watch を iPhone の国際ローミングプランに追加出来る - 恐らく追加料金が発生するであろうが - 従って、あなたの電話は他の国に行ってもそのセルラー接続性を維持出来る。キャリアはその様なプランを提供しなければならないが、有用なものとするには十分なだけ簡単で費用も余りかからないものであるのかどうかは私には良く分からない。
Apple はまた、新しい Low Power Mode は幾つかの機能を不能にすることでフル充電の状態で最大 36 時間の電池寿命を提供出来ると言っている。しかしながら、同社はまた Low Power Mode は Apple Watch Series 4 とそれ以降でも使えると言っているので、それは watchOS 9 の機能の一つであって Series 8 固有のものではないことを意味しているのであろう。
Apple Watch の世界における一大ニュースは - 色々な意味で - 同社の新型 Apple Watch Ultra である。高級ファッション時計から歩を進めて、Apple は今や Apple Watch Ultra をもって高級スポーツ・冒険時計の市場に照準を合わせた。
"境界を突き抜ける時計" と表現された Apple Watch Ultra は、完全に再設計された Apple Watch で 49mm チタニウムケースを持ちフラットサファイアクリスタルが横からの衝撃で画面が割れることを防ぐケースに埋め込まれている。それは、これ迄で一番大きな Apple Watch ディスプレイであり、そして一番大きい Apple Watch でもある。従って、がっしりした手首の持ち主か、さもなくばウェットスーツの上から装着することを考えた方が良い。それは分厚くて 14.4mm もあるが、それに比して Apple Watch Series 8 や Apple Watch SE は 10.7mm である。そして、それは重くもある、61.3 グラムもあり 40mm Apple Watch SE の 26.4 グラムよりも二倍以上の重さである。(ステンレスの 45mm Series 8 だともっと近くなり 51.5 グラムである。)
機能面から見ると、Apple Watch Ultra は Apple Watch Series 8 の上位集合であるので、同じセンサーと基本能力の全てを含んでいて、セルラー能力は標準となっている。しかし、それは遙か先まで行く。特に、Apple Watch Ultra は新しいオレンジ色の Action ボタンを備えており、アプリはそれを独自の目的のためにカスタマイズ出来る。最後に、それは、汗まみれの震える指でスワイプしようとしなくとも済むボタンを押して運動を開始・停止出来る Apple Watch でもある!また、Action ボタンには望みのどんなショートカットでも付属させられる。Digital Crown もより大きくなっており、サイドボタンもケースから出っ張っていて、どちらも手袋を嵌めたままで Apple Watch Ultra を操作しやすくしている。これは現在では殆ど不可能である。
Apple Watch Ultra の Action Button は、とてつもない新規の App Intents API によって動かされている。それと統合することで自分なりのアプリを作ることが出来る。例えば、そのボタンを使ってゴールを記録するホッケーアプリの様なものである! そして、ユーザーには、そのボタンによって望みの如何なる Shortcut でも始められる!
Apple は、過激運動家、冒険家、そしてそこら中にいるなりたい人を Apple Watch Ultra の標的としている。その電池寿命は、通常の使用で Apple Watch Series 8 の2倍で最大 36 時間、そして Apple が将来出すと約束している延長電池寿命最適化モードを使えば最大 60 時間である。 Apple がどの様な人が Apple Watch Ultra を買うかを思い描いているかはそのバンドの名前を見れば容易に想像がつく:Alpine (ナイロン製でフック型留め具付き)、Ocean (伸縮エラストマー製で、ウェットスーツ上でも装着出来る延長具付き)、そして Trail (ナイロンスポーツループで、調節をやり易くするタブ付き) がある。
また新しい Wayfinder 文字盤も含まれ、それは羅針盤を表示しそして夜間に見やすくする黒地に赤へと切り替える Night モードも持っている。再設計された Compass アプリは複数のビュー、今来た道を戻らせてくれるバックトラック能力、そしてナビを容易にする経由地を提供する。
けれども、購入プロセスを何度か試みた挙句、私は iPhone Upgrade Program に加入することができなかった。そこには 4 つの障壁があった:
都市検索の誤り: 2 度目に試したときにこの Apple の側のエラーに遭遇した。なので皆さんも、ここのところに注意を払うことをお勧めしたい。Apple の住所フォームに Ithaca の ZIP コードを入力すると、ポップアップメニューが出て 3 つの選択肢が示された。デフォルトは "Ithaca College" で、それ以外に略称の "Ithaca Clg" と、そして最後に正しい都市名 "Ithaca" が示されていた。私が見たことのある他のどんな住所フォームでも、こんな間違いは見たことがない (Ithaca College を住所の候補に挙げたものも見たことがない) ので、危うく間違いを見逃すところだった。間違った状態であっても正しく配達されたのだろうか?
価格が下取り価格を反映しない: Apple は素敵な計算ツールを提供して、さまざまのやり方のそれぞれについて、新しい iPhone の価格が下取り付きと下取り無しでどう変わるかを表示するようにしている。ただ問題は、私が Your Trade-In Device メニューで iPhone 13 Pro を選ぶと、iPhone Upgrade Program の行が消えてしまうことだ。そして実際、iPhone Upgrade Program の価格を調べるところまで行くと月額 $54.08 となっていて、これは下取り価格を反映していない。私の想像では単純に Apple Trade In プログラムを使って別途に iPhone 13 Pro を下取りに出せば次回の購入へのクレジットまたは Apple Gift Card がもらえたのだろうと思うが、それでもこれは混乱を招く誤りだ。それ以外の点ではうまく作られているのに残念だ。
凍結された信用報告書: 私たちはいつも、Equifax、TransUnion、および Experian による私たちの信用報告書を凍結して、なりすましに使われないようにしている。(皆さんにもそうすることをお勧めする!) けれども、iPhone Upgrade Program は本質的に利率 0% のローンなので、Apple の融資提携社 Citizens One は信用調査を必要とする。私は事前にこのことに気付いておらず、最初の試みで iPhone Upgrade Program に申し込みを拒否されて驚いた。Apple のウェブサイトは拒否に関する細かな情報を提供していなかったけれども、24 時間以内に Citizens One から連絡があって拒否理由を伝えると書いてあった。私は、これはおそらく凍結された信用報告書に関係する問題なのだろうと正しい推測をしたので、その 2 時間後に Citizens One から電子メールが届いて問題を確認して来た時にも驚かなかった。
どうやらこの返金を受けるためには Apple サポートに連絡する必要があるらしいので、iPhone 13 Pro を Apple に返送した後にプランを解約するようにというリマインダーを作っておいた。AppleCare の現在の状況を知りたければ、Settings > General > About > AppleCare+ を見ればよい。
新しい iPhone 14 Pro については、月額 $9.99 の方法を試してみることにした。他のやり方に捕らわれている訳ではないけれども、このやり方ではもし来年に iPhone 14 Pro から買い換えるとすれば $20 余計にかかること、あともう一年待てば $40 余計にかかることを承知している。ひょっとすると Apple サポートに電話をかけずに iPhone 自体から AppleCare 購読をキャンセルできればその違いを感じられるかもしれない。それともちろん、この iPhone 14 Pro を 2 年より長い期間持ち続ければ、あとになって月額払いの AppleCare+ が歓迎すべきものとなるかもしれない。
Apple が各種のバンドをそれぞれ同じ個数だけ生産したのか、あるいは同じ比率で生産できるものなのか、私は知らない。仮にそうだとすれば、2 つの推測が成り立つだろうと思う:
人々が Apple Watch Ultra のバンドを自分のするスポーツに合わせて購入するという (何の裏付けもない) 前提の下で、出荷開始日が遅いということは Apple Watch Ultra がランナーたち (Trail Loop) に人気があって冒険家たち (Alpine Loop) やダイバーやウォータースポーツ愛好家たち (Ocean Band) にはあまり人気がないということになる。あるいは単に、ランナーたちの人数が多いというだけのことかもしれない。(私が 2 日前にチェックした時点では White Ocean Band の出荷開始日は早い方の 9 月 23 日と書かれていた。)
手首の細い人たちは、特に女性たちが多いだろうが、図体の大きな Apple Watch Ultra には、少なくとも実際に手で触れて試してみるまでは、あまり興味を示さないだろう。この推測の裏付けとして、Small Green Alpine Loop が変わらず早い出荷予定日のままになっていること、また S/M Black/Gray Trail Loop が M/L Black/Gray Trail Loop より出荷予定日が早いことを指摘しておこう。
どうか私の推測を深読みし過ぎないで頂きたい。ここには未知の要因があまりにも多くあり過ぎる。でも、これは私の全般的な意見とも合致しているので、当面はこれで押し通すつもりだ。そしてもし私の Apple Watch Series 5 が動かなくなったり、あるいはバッテリー寿命の問題が目立つようになったりしたならば、まずはその時点で Apple Watch Ultra にどんな Trail Loop を組み合わせたものが入手可能かを調べることにしよう。
結びにあと一言だけ。今すぐ Apple Watch Ultra を注文したい、できる限り早く入手したいと思うならば、とにかくどんなバンドでも一番早く届くものを購入しておいて、別のバンドで使うとよい。安価な複製品で良いものもあるかもしれない。(2021 年 3 月 19 日の記事“Nylon Sport Loop 複製品を賞賛する”参照。) Apple によれば 45mm バンドは Apple Watch Ultra の 49mm ケースで使えるとのことだが、Apple の互換性情報を読んだ限りでは Solo Loop や Braided Solo Loop が使えるのかどうかははっきりしない。同様に、Apple Watch Ultra 用のバンドはケースサイズが 44m や 45mm の従来の Apple Watch でも使えるようだ。
The Pixelmator Team が 8 月末に Pixelmator Pro 2.4.6 をリリースして、Type ツールの拡張やその他の改良をこの画像エディタに施した。新しい Shrink to Fit 機能は大き過ぎてテキストボックスに入り切らないテキストのサイズを自動的に小さくし、またタイプ中に Shift-Enter を押せば新規の段落でなく新規の行でテキストを続けられるようになった。このアップデートではまた、写真ブラウザでスペースバーを押すだけで素早く画像のプレビューができるようになり、大きな画像をキャンバスに収まるように自動リサイズし、レイヤーや図形の置き換えやカスタム図形の保存が手早くできるようにメインメニューやショートカットメニューの項目を追加し、複雑な構成を編集するパフォーマンスを高速化し、Halide RAW ファイルの処理を改善し、PDF 書類を挿入できなくなっていたバグを修正した。
それから一週間後にバージョン 2.4.7 が出され、10-bit-per-channel HEIC 画像を開く機能への対応を改善するとともに、Edit With 機能を使って開いた画像を Photos へ保存して戻す際の問題を修正した。(Pixelmator からも Mac App Store からも新規購入 $39.99、無料アップデート、450 MB、リリースノート、macOS 10.15+)
Apple が macOS 12.6 MontereyとmacOS Big Sur 11.7 をリリースして、Monterey では 8 件、Big Sur では 10 件のセキュリティ脆弱性をパッチした。iMovie、Maps、および kernel に固有のパッチも含まれている。これらのアップデートは Monterey または Big Sur の走る Mac 上で Software Update を使ってダウンロードできる。kernel 脆弱性の中には実際に悪用されているものもあるので、直ちにこれらのアップデートをインストールすることをお勧めしたい。アップデート後に何か問題に気付かれたら、ぜひコメントで教えて頂きたい。(無料、サイズはいろいろ、macOS 12 と macOS 11)