終わり良ければすべて良しということだが、臭いに塗れたこの問題が解決したのは Apple テクノロジーをかなり大掛かりに応用したお陰であることに注目したい。皆さんも、暗くて見えない場所を覗き込む必要がいつか生じたならば、iPhone と Mac を AirPlay 経由で接続して組み合わせることを考えてみてはいかがだろうか。
悲しいことに、Siri はまだそれ以外の Apple デバイスを再起動する機能を獲得していない。Mac の場合は Apple メニューから Restart を選ぶだけで簡単に再起動できる (それ以外にもたくさん方法はある) ので問題にならないけれども、もしも Siri が Apple TV、Apple Watch、あるいは HomePod を再起動できるようになれば大いに便利なのではなかろうか。でも、現状でそれぞれを再起動するには次のようにしなければならない:
Apple TV: リモコンを使って Apple TV を再起動させるために押すキー組み合わせを私は覚えられたためしがない。ボタンの数があまりにも多いし、これまでに 3 回も再起動のためのキー組み合わせが変更されているからだ。(現時点では Back ボタンと TV/Control Center ボタンを同時に押し続ける。) 私は Settings > System > Restart を選択する方法を使うことの方が多いし、フラストレーションが溜まっていれば電源コードを一度引き抜くやり方をしてしまうことも白状しておこう。
Apple Watch:Apple Watch のやり方は比較的分かりやすい。そもそもボタンの数が少ないからだ。サイドボタンを長押しして、スライダーが出るまで待つ。それから電源アイコンをタップして、Power Off スライダーを右にドラッグする。あるいは別の方法として、Settings > General > Shut Down を使うこともできる。いずれの場合も、電源を入れ直すにはサイドボタンを押し続けて Apple ロゴが出るまで待つ。
COVID-19 絡みの制約: 中国のゼロコロナ政策は、Apple のサブコントラクタが十分な量の iPhone 14 Pro と iPhone 14 Pro Max を生産する妨げとなる重大なロックダウンの原因となり、発送を大幅に遅らせた。Cook は、これ等の生産上の制約は今や緩和されていると言った。ロックダウンはまた、中国における販売にも影響を及ぼし、11 月には大きく落ち込んだが、12 月には回復した。
困難なマクロ経済環境: Apple がここで直面しているものについて反論するのは難しい。それ等には、インフレ、ロシアによるウクライナの侵攻、そして Cook が言う "パンデミックの永続的な影響" が含まれる。
全体としては、iPhone は Apple の売上げの牽引車であり続け、売上げの 56% を占めたが、Q1 2022 に比べると 2% 下がり、Services がその分を拾い上げた。Wearables は変わらず 12% で、iPad と Mac が残りの 15% を占めた。但し、それ等は昨年の第一四半期から 2% 分入れ替わり、iPad は増え Mac が下がった。
iPhone
iPhone 売上げは、昨年の第一四半期の数字と比べれば押し下げられたが、基本的には Apple には少ない数の製品しかなかった。供給網の問題がより高価な iPhone 14 Pro と iPhone Pro Max にとりわけ影響した。報ずる所によると、それ等はより安価な iPhone 14 や iPhone 14 Plus よりも人気あると言う。しかしながら、我々は、この第一四半期の数字はその四半期における史上二番目に高い売上げであることを指摘しておきたい。
Mac
Mac 売上げは、昨年の第一四半期の数字と比べると大幅に落ち、29% の下落となった。この知らせは寂しいものだが、誰も驚いてはいない:昨年は、新しい M1 Pro と M1 Max チップを搭載した 14-inch と 16-inch MacBook Pro モデルの発売があった。これ等の高価なマシンは、それ等に先行したより小型の M1 ベースの MacBook Air 及び MacBook Pro により提供されるよりももっと強力なパワーを求めていた人達にとても人気があった。Apple はこの四半期には新しい Mac はなく、そして更に悪いことには、多くの人がたった数週間前に出荷が始まった M2 Pro と M2 Max MacBook Pro モデルを待ったと思われる ("M2 Pro と M2 Max を搭載する新型 Mac mini と MacBook Pro" 18 January 2023 参照)。Apple は短期的には Mac の販売挑戦は続くとみていて、現在のコンピュータ市場全般に及んでいる販売不振の例外とはなっていないが、Cook は Apple の新しいチップと健全な設置基盤からして市場が改善した暁には Mac は戦略的にも良い位置にいると語った。
この分類には、Apple Watch バンドから HomePod に対するケーブルまでの全てが含まれる (この分類は Apple の連結損益計算書では "Wearables, Home and Accessories" と表現されている)。四半期売上げは前年比 8% 下落したが、Wearables はこの分類が登場して以来二番目に高い Q1 売上げを達成出来た。Apple Watch の成功と第二世代 HomePod の復活で、立ち直りの可能性はあるように見える。
Services
Apple の業績報告のもう一つの明るい材料は Services から来ていて、前年比で 6% 以上成長している。Services の売上げは、Americas, Europe, そして rest of Asia-Pacific で史上最高を、そして Q1 記録を Greater China で記録した。それに加えて、クラウドサービス、支払いサービス、そして音楽も史上最高の売上げを記録し、そして App Store と AppleCare で Q1 記録を更新した。Apple の全体的な売上げ構成の中での Services の重要性は明らかである - この分類は供給制約の影響を受けず、そして粗利率 71% を享受している、これに対して物理的な製品では粗利率は 37% に留まる。
地域別
Apple は売上減少を全ての地域セグメントで見た、大きい所では Greater China の 7.3%、Europe の 7.0% の下落といったところだが、Cook は幾つかの明るい国々を挙げた。Apple は、Canada, Indonesia, Mexico, Spain, Turkey, そして Vietnam で史上最高の売上げ記録を、そして二つの巨大な新興市場である Brazil と India で Q1 記録を達成した。
Apple の将来への展望の背景にあるのは同社がこの四半期に到達した一つのマイルストーンである:Apple は今や地球上に 20 億台の実働機器を有しており、その内 1.5 億台は昨年増加したものである。更に、Apple は全世界で使われているその機器数をこの7年の間に2倍にした。Apple CFO Luca Maestri が言った様に、設置基盤の成長は Apple の Services 売上げの成長を助長し、そして Services の増収は Apple の四半期報告のもっとも輝かしい点の一つであった。それは主として活動中の定期購読数が 9.35 億に達したお陰である。
最後に、Apple の悪いがそこまで悪くはない第一四半期の結果は、残りのテック業界の業績と対照して見られる必要がある。例えば、Apple はここ数ヶ月に大規模なレイオフを発表していない唯一つのテック巨人である ("Apple はレイオフを回避、他のテック巨人達は AI に焦点" 20 January 2023 参照)。Apple は強い逆風にこれ迄直面してきたかも知れないし、今後も引き続き直面し続けるであろうが、誰よりもうまく切り抜けて行けそうに見える。
Daniel Alm が Timing 2023.1.3 をリリースして、Screen Time から iPhone や iPad の利用を読み込む機能への対応を追加した。それぞれのデバイスをあなたがいつ使ったかを正確に把握し、好きな時間帯を点検し (Screen Time の day/week 表示に限らない)、Screen Time データをアーカイブし、モバイル活動をプロジェクトごとにカテゴリー分けし、といったことができる。
また、この時間と生産性追跡アプリは今回、Activities 画面でデバイスによって活動をグループ分けできるようになり、Arc および Firefox の追跡を改良し、キャンセルしたカレンダーイベントをタイムライン上で隠すオプションを追加し、Timing の追跡での CPU 消費量を減らし、通話探知の全体的信頼性を改善し、通話追跡に関する誤検出のいくつかに対処した。その後 3 つのメンテナンス・アップデートが出されて (現在 Timing のバージョンは 2023.1.3) 1 件のクラッシュ、1 件のデータベースエラー、および Time Tracked Today メニューの項目が Dark Mode で更新されなかった問題を修正した。(購読年額 $96/$120/$168、現行の購読者には無料アップデート、Setapp からも入手可、30.9 MB、リリースノート/a>、macOS 10.15+)