連係カメラは有線接続でもワイヤレスでも機能します。iPhone を充電しながら使えるように、Mac または USB 充電器に接続しておいてください。iPhoneのバッテリー残量が少なくなると、Mac が通知してくれます。
Apple は、Continuity Camera 中に iPhone が MagSafe で充電され ない と言うことに対してはアレルギーがあるようだ。しかしながら、USB でも充電できない場合があるようだ。Reddit 会話の何人かのユーザーは 、接続されていても、Continuity Camera のセッション中に iPhone の充電はされなかったと報告している。
私は Continuity Camera は iPhone が熱くなるほどプロセッサに負荷をかけているのではと疑っている。(それは、会議の後でマウントから外す時いつも暖かい。)MagSafe充電でも iPhone も暖かくなるので - USB ベースの充電よりも暖かくなる- Apple のバッテリー最適化システムは、電池を熱過負荷から保護するために充電を保留にしているのかもしれない。現時点で予想外ではあるが、それは良いことである。
照明を消したままで、iPhone の Camera アプリを開き、ファインダーを覗きながら部屋をスキャンして、低照度録画を改善するためのスパイカムの一般的な属性である赤外線または "ナイトビジョン" LED を発見できるかどうかを見る。iPhone の前面カメラまたは背面カメラが薄暗い部屋で赤外線を検出できるかどうかをテストするには、赤外線テレビまたはステレオリモコンをボタンを押しながらiPhone に向ける。.
最近 Salt Lake City で開催された ACES Conference の講演で、私は生成 AI とその利用法について講演して欲しいという依頼を受けた。生成 AI が登場した初期にはチャットボット体験が期待外れで懐疑的な態度を持たざるを得なかったけれども、その後私は生成 AI が役に立つ状況をたくさん見つけた。それにまた、特定の目的について生成 AI が役に立つか否かを判断するためのいくつかの手法も思い付いた。
そこをはっきりさせておくことが重要なのは、いろいろな会社、とりわけ Apple が、AI という用語を広い意味で使い始めているからだ。つい最近に至るまで、Apple は Face ID、Siri、Photos 検索と顔認識、睡眠追跡、手洗い、さらには手描き文字認識に至るまで、さまざまの機能を 機械学習 (machine learning) の活用だと説明してきた。これらの機能は、あなたのデータから学習してさまざまのタスク、例えば顔を見分けたり、あなたの音声コマンドを聞き分けたり、名前からオブジェクトを検索したりなどを実行するために使う。ただし、ユーザーのプロンプトに応えてテキストや画像を生成したりはしない。それをするのが生成 AI だ。
Apple は流行に乗ろうとしている。これまで AI という用語が厳密に定義されたことはなかった。その理由の一つは、何を“知能”と呼ぶべきであってそれが“人工”による場合に何が違うのかを明確化するのが困難だからだ。こうして、AI はこれらのテクノロジーを広く含む (主としてマーケティング目的の) キャッチーで便利な言葉となった。それでもなお、Apple が宣伝している AI 諸機能と同様、その大多数は以前から存在する機械学習の実例なのだと知っておくべきだろう。
生成 AI の上手な使い方を見分けるための3つの手法
何を考察するよりも前に、特定のタスクに対して生成 AI が有効であるか否かの判断は個々の人に依存するところが大きいという点を認めておくことが重要だ。人のスキルレベル、要件、好みはさまざまなので、ある人にとってうまく行くことが他の人にはうまく行かないということは大いにあり得る。特定のタスクでの生成 AI の有用性に関するいかなる意見も、これは私の意見についても言えることだが、個人的な体験によって評価が変わるものだということを知っておかなければならない。一人の人にとってある利用法が役立ったからといって、他の人にも同じ結果が得られるとは限らない。
スキルレベル: あなたはどの程度専門家か?
生成 AI に関する記事でよく目にする誤りは、スキルの高い人がチャットボットを使ってみて生成されたテキストにがっかりしたというものだ。私自身もその誤りに陥ったことがある。例えば、大学の新入生向けに最適の Mac について 600 語の記事を書けと ChatGPT に命じてみたことがある。そのように生成された記事は多くの場合、一見しただけではなかなかよく出来ているように見える。文章は滑らかで正確、書かれたアドバイスはたいてい私が MacBook Air やローエンドの MacBook Pro を推奨する記事に書く内容と一致している。でもよく読み直すと、重要な情報が抜け落ちていたり、間違っていたりすることに気付くことが多い。他の実例では、曖昧なプロンプトから生成された文章が、出来の悪い学生が立派な文章に見せようと百科事典を丸写しにして提出した宿題であるかのように思えることもある。もしも誰かがそんな記事を私に提出したなら、私は大変な手間をかけてそれを編集し、文章の調子を抑えたり、事実を追加・検証・修正したりしなければならないことだろう。
生成 AI が役立つか否かを決める次の手法は、どのような結果を欲しているかについてより広く考えてみることだ。何か 決定的 なことが必要なのか、それとも オープンな 結果で満足できるのか? 別の考え方としては「何か明確な答が欲しいのか、それともある程度のことが分かれば満足できるのか?」と自分に問いかけてみることだ。
例えば、先ほど触れた大学生に最適な Mac についての記事ならば、私は明確な答、つまり自分が書くべき記事を念頭に置いていた。だから、AI チャットボットが書いた文章を見て、自分が望むものと一致しないと思って満足できなかったのだ。
けれども、例えばあなたが特定の昔のアーティストの音楽を好きでいて、そこからもっと音楽の地平を広げたいと思っていたとしよう。その人より新しくて似た傾向を持つアーティストのお奨めが欲しいと AI チャットボットに頼めば、何らかの答が返ってきて、それはおそらく満足できるものだろう。これはオープンな質問であり、特定の答を持つものではなかったので、その結果はあなたが探訪して楽しめるようなものであるに違いない。ChatGPT に Leonard Cohen に似た現代の歌手を尋ねたお陰で、今の私は Father John Misty を聴き始めているところだ。
同じことが AI アートボットについても言える。Apple プロフェッショナル向けに TidBITS Content Network 記事を書く際に、私はいつもその記事の話題にふさわしい挿絵画像を入れるようにしているが、iStockphoto から写真を選んで入れることも、自分で写真を撮影することもある。AI を使って画像を生成させる可能性も考えたのだが、試しに何をやってみてもすべて空振りに終わった。複製の権利問題を差し置いてさえ、私の意図する画像をアートボットが作ってくれたことは一度もなかった。もちろん私に適切なプロンプトを作る能力がなかっただけのことかもしれないが、いずれにしても私はかなりの程度に具体的なものを欲していて、それを得ることができないでいた。下の画像をご覧頂きたい。私が書いたプロンプトでは Apple ロゴが付いたプレゼントを指定して Apple 製品に特化したギフトガイドの挿絵にしたかったのだが、プレゼントの上に本物のりんごが乗っているのでは話にならない。
対照的に、私は Tonya に贈る Valentine's Day カードとして、時計仕掛けのハート型をモチーフにしたスチームパンク風のデザインが欲しいと思った。そのこと以外に必要な要件はほとんどなかったので、シンプルなプロンプトを数回走らせただけで十分素敵な画像をいくつか得ることができ、その中から一番気に入ったものを選んだ。何が欲しいかについてあらかじめ具体的な考えを持っていなかったので、このようなオープンな結果でも十分満足できた。
ACES カンファレンスでの私の生成 AI プレゼンテーションでは、アートボット生成の画像をいくつか示しながらうまく説明できた。どんな画像にするかはあらかじめ決めていなかったし、いろいろ変なところや誤ったところは話の中にうまく組み込むことができた。
けれども AI チャットボットでは事情が全く違う。検索エンジンと違って、その動作は確率論的であり文脈に応じるものなので、同じプロンプトを入力しても時によって違った結果が得られることがある。だからこそ、AI チャットボットをアシスタントと考えるのが最も有益だ。Microsoft が自社の AI ツールとシステムに "Copilot" (副操縦士) という用語を使っているのには意味がある。
AI チャットボットを効果的に使うためには、行きつ戻りつしながらやり取りすることを厭わない気持ちが必要だ。チャットボットを擬人化して本物の人を相手に会話するつもりになれば想像しやすいだろう。けれども、人と人との会話で相手に合わせて話を進めなければならないのと同じで、AI チャットボットと話をする際にはいつも相手の特質を念頭に置いていなければならない。
良い点を言えば、彼らは疲れ知らずで、冷静沈着で、信じられないほど博識で、偏った判断をしない。それは誰にとっても大いにありがたいことだが、人によってはその点が特に重要なこともある。その昔の 2014 年に、Judith Newman が New York Times の記事に 13 歳の自閉症の息子が Siri との会話を楽しんでいると書いた。自閉症の子どもたちは ChatGPT とどんな会話をするだろうか。
それと同時に、残念ながら AI チャットボットは見かけより頭が悪い。どんな話題にでも明確に答えられる人物なら C+ 評価の学生よりは上だと期待できるだろうが、AI チャットボットの“知能”はむしろ記憶済みの事実と一般的な合意をオウムのように繰り返すに近い。(だからと言ってそれは必ずしも悪いことではなく、ただその点を考慮に入れておくべきだというだけのことだ。) ほとんど完全に受動的であり、こちらから絶えずプロンプトを送る必要がある。そしてもちろん、彼らの答は予測不可能で首尾一貫しない。とりわけ AI アートボットではそれが顕著だ。
画像の生成について私がよく分かっていないということをお断りした上で (私はライターであってアーティストではないのだから!) AI チャットボットからより良い結果を得るためにお勧めしたいことをいくつか挙げておこう。
まず第一に、詳しい情報や期待することをたっぷりチャットボットに提供してお膳立てするようにしよう。検索エンジンを使った経験は、簡潔な入力をすべきだと教える。けれども AI チャットボットではその習慣を捨てるべきだ。あなた自身について語り、その話題の背景を提供し、何を期待しているかを説明するのがよい。単純に「学生向けの良い Mac」と入力するのではなくて、次のように入力してみよう:「私は 45 歳の不動産業者でテクノロジーの経験はあまりありませんが、今度大学に入学する娘のために Mac のラップトップ機を買いたいと思っています。娘は大学で映画とファションデザインを学ぶ予定です。あまり大枚をはたくつもりはないのですが、大学での四年間ずっと使えるものである必要があります。どの機種を選ぶべきでしょうか? また、他に娘が必要とするアクセサリーや周辺機器があるでしょうか?」
AI には数限りない使い方の可能性があって、それはあなたの想像力次第でどこまでも広がる。例えば、歴史上の人物が相手であっても、その人の著作物が十分にトレーニングモデルに取り込まれてさえいれば、その人と会話を交わしたりその人の意見を聞いたりできる。米国建国の父 Alexander Hamilton は、暗号通貨についてどう思うだろうか?
ここでは、現実世界で私が試してうまく使えた使用例や、同僚たちが薦めてくれた使用例をいくつか紹介しよう。AI チャットボットをどう使い始めればよいかよく分からないという人は、まずはこれらを試してみてはいかがだろうか。お断りしておくが、ここに挙げる例はいずれも Apple 関連のビジネスオーナーを念頭に置いて作ったものだ。
ブレインストーミング
私にはタイトルや、名前や、さらにはただの単語などを思い付く必要があることが多い。そういう場合に AI チャットボットが大いに役に立つ。私が望むものそのものをすぐに返してくれることはほとんどないけれども、返されたものをきっかけに私の脳が新たな方向に考え始めたり、新たな組み合わせを思い付いたりすることがよくある。
しばらく前に、National Forest Service (合衆国森林局) の林務官が私に "Cost-Benefit Analysis and Initial Regulatory Flexibility Act Analysis for Forest Service Proposed Special Uses Cost Recovery Rule" と題した 74 ページの PDF を送ってきた。Finger Lakes Runners Club が主催する Finger Lakes 50s トレイルランが Hector 国有林の中を走るコースで、私たちには National Forest Service の許可を受ける必要があった。林務官は私にルールの変更案について意見を求めていたのだが、その長大な PDF 書類を見て私の目はたちまちぼうっとなった。
救いの手を差し伸べたのが ChatPDF だった。これは AI 駆動のシステムで、一つまたは複数個の PDF についてあなたが質問したり、参照ページを付記してその質問に答えたりできる。そのお陰で、数分もしないうちに私はその書類から知るべきことを把握できた。ChatPDF は一日あたり 2 つまでの PDF ならば無料で、最大 120 ページまでを対象に利用できるが、ChatGPT の月額 $20 の上級レベルである ChatGPT Plus を使っていれば PDF をアップロードすれば分析と要約が返される。
高校でずるをして実際に教科書を読む代わりに教科書ガイドの CliffsNotes を読むようなものだという気はするけれども、非常に長くて退屈な書類の中から知りたい答だけを手早く知りたいような場合には AI がとても役に立つ。ただ、どんな答が返ってきたとしても、必ず元の書類を開いて参照ページを読み、答の内容を確認することだけは忘れないようにしよう。
AI チャットボットは決してプロによる法律的助言の代わりにはならないけれども、予備的な法的文書の原稿を書く際の助けになる。文書作成の第一段階でチャットボットを使うことで、弁護士とのやり取りがスムーズに進み、そのための時間を節約できて弁護士費用を減らすことに繋がるかもしれない。例えば、あらかじめ AI の助けを得て作ったしっかりした構成の原稿を弁護士に見せれば、弁護士の側ではあなたの必要を探り出す作業を省いて、あなたの状況に合わせて書類を修正し磨き上げる作業に取り掛かることができるだろう。けれども、AI で作成されたいかなる法的文書も必ず弁護士が入念に吟味して、正当であり法に準拠していることを確認すべきだという点を忘れてはならない。
AI チャットボットは、標準的な構造を持ち標準的な言い回し (「第一当事者が...」) を使う、本質的に定型的な書類を作成する能力に長けている。ここでも、良い結果を得るためにはあなたが何度もチャットボットにうるさく言い続ける必要がある。最初の反応で欠けているところはきちんと要求し直し、より明瞭な文章になるまで書き直しをさせ、漏洩疑惑の事件に判決を下す判事のような気持ちで語れと命じるのがよい。
Tonya と私には "the Good Idea Fairy" (名案の妖精) という観念がある。それはいたずら好きな小さな妖精で、人にアイデアを思い付かせる。たいていそれはちゃんとした名案であるが、さまざまの理由で現実離れしたところもある。そこで、一見名案と思えるものをしっかり分析して検討するために、チャットボットとの議論が良い手段となる。同じように、何かを決断しなければならない場合、もう一人従業員を雇い入れるべきか? 料金を値上げするのは賢明な策なのか? 競合会社を買収する際の利点と難点は? その種のことを検討する際には、チャットボットと議論しておいて損はない。
AI 駆動の検索エンジン、特に Arc Search の Browse For Me 機能や、チャットボット風のインターフェイスを使った対話型の検索エンジン Perplexity AI などは、AI チャットボットとどう違うのか? Google、Bing、Brave Search なども今では通常の検索結果に加えて AI 駆動の要約を表示するようになっている。状況によってはそれらの違いがあまり明確でないこともある。とりわけ、チャットボットがそのトレーニングモデルにより新しい情報を組み込むにつれてそうなりがちだろう。そこで、両者の違いの要点をいくつか挙げておこう:
会話と調査: チャットボットは人 (ただし信じられないほど博識な人) との会話をシミュレートしようとする。一方、検索エンジンは (たとえ AI を利用する検索エンジンであっても) 質問に対する正確な答をその情報源のリンクを添えて提供するために作られている。チャットボットは会話の中でかなりうまく文脈を維持できるが、検索エンジンは通常、個々の検索を独立に扱う。
Google が追加した AI 駆動の応答は、現時点ではまだ人々に馬鹿にされるレベルでしかなく、ピザのレシピに接着剤を入れるようにと答えたり、岩を摂取するよう勧めたりしている。この "cheese not sticking to pizza" (チーズがピザにくっついてくれない) という検索は他の検索エンジンで試しても面白い。Bing は Google の失敗をニュースとして取り上げているし、Perplexity はピザに接着剤を入れるのは賢明でない冗談だと警告してくれるし、Brave Search と Arc Search はあえて接着剤には何も触れていない。
こうした騒ぎそのものが、もう一つ別の重要な問題点を示唆する。AI チャットボットが幻覚を起こさせるかのような不正確な情報を返すことがニュースに大きく取り上げられている。確かにそれは事実だ。でも、人間だって四六時中間違ったことを言うし、意図的にそうすることもある。現に、11 歳の子供が Reddit に投稿した冗談が Google の AI 応答の原典となったのだし、岩を摂取する話は The Onion の記事を直接に引用したものに過ぎない。この記事も、風刺のためのフィクションだ。
インターネットは、格言に言う "garbage in, garbage out" (GIGO, ゴミを入れればゴミしか出てこない) の究極の実例だ。自分がゴミを与えられたか否かを見定めるのは自分自身の責任だ。それが AI チャットボットから来たものであっても、AI 駆動検索エンジンから来たものであっても、インターネット上のどこかで読んだものであっても、あるいはバスの隣の席に座った人から聞いた話であっても同じことだ。AI は、さまざまの面で役に立つかもしれないが、AI があなたに代わってものを考えることはない。
先週私が旅行している間に、Apple は同社の次世代のオペレーティングシステムに搭載予定の一連の新しいアクセシビリティ機能について明かした。もしあなたやあなたの知っている誰かが現在のデバイスを扱う際に困難を感じているのならば、今回の Apple の発表を最後まで読んで、ユーザー体験を向上させてくれる機能がないかどうか見てみるとよい。
iOS 17 において、私は Voice Control の口述機能が聞くのを止めてしまったり私の言葉の一部分を聞き漏らしたりすることが多い点に不満を感じてきた。(2020 年 8 月 31 日の記事“iOS と macOS の口述が Voice Control の口述から学べること”参照。) そのせいで私は標準の口述機能の方を使っているが、こちらは Voice Control にあるような音声による編集機能が含まれていない。(その上、Gmail アプリの中で使うと大文字化について深刻な問題が起こる。) 私としては iOS 18 の口述機能に編集機能が加わることを願いたいし、Voice Control の口述機能ももっとうまく働くようになることを願いたい。