Thoughtful, detailed coverage of everything Apple for 34 years
前週号 | 日本語版ホーム | 次週号

#1712: Pirate Ship 発送サービス、Vision Pro でアートの没入体験、WWDC について語る、Apple Intelligence の EU 出荷なし、Slack 無料チームのストレージ期間削減

今週号は仮想世界と物理世界にまたがる。Michael Cohen が寄稿記事で、Art Authority Museum ツアーについて報告する。これは、Vision Pro を利用したアートの没入体験だ。一方、現実世界の話題として、定価より安い料金で USPS (米国郵政公社) や UPS 宅配便を通じた小包発送ができるエレガントなインターフェイスを提供する発送サービス Pirate Ship を Adam Engst が検討する。Adam はまた、NosillaCast ポッドキャストでホストの Allison Sheridan と対談し、Apple の WWDC での発表について掘り下げて語る。これは聞く価値ありだ。最後に、デジタル市場法のせいで今年は EU 域内のユーザーに Apple Intelligence やその他の機能を提供しないと Apple が述べたことと、Slack が近日中に無料ワークスペースで 1 年以上古い履歴情報を削除するようになることについても簡潔に紹介する。今週注目すべき Mac アプリのリリースは Mactracker 7.12.17 と Microsoft Office for Mac 16.86.1 だ。

Adam Engst  訳: Mark Nagata   

NosillaCast ポッドキャストで Allison Sheridan と WWDC について対談

いやはやこれは楽しかった! 先週、Worldwide Developer Conference (WWDC) で Apple が発表したことを伝える記事を書き終えて、キーを打ち続けた指先の火照りが落ち着いた後で、私は Allison Sheridan がホストする NosillaCast ポッドキャストに出演して彼女と対談した。私たちは Apple が導入した機能で興味深いものをいくつか選んで、私の記事“Apple の 2024 年版オペレーティングシステムに登場予定の魅力的な機能 14 選”(2024 年 6 月 10 日) に書く余地があったよりも深く詳しく議論しつつ、陽気に騒ぎながら語り合った。当然ながら私たち二人とも素敵な余談が大好きなので、時折話題は脱線して、ホットコーナーとか、人は AI を使って自分の考えを具体例にして説明できるものかとかいう話に迷い込んだ。対談は一時間余りにわたったが、これはもっと長いポッドキャストの、21:30 以後の部分だ。Allison のサイトでエピソード全体を聴くことができるし、YouTube に置かれているバージョンで 私が登場するセクションに直接ジャンプすることもできる。

討論に参加

Adam Engst  訳: Mark Nagata   

Pirate Ship で発送の料金と複雑さを減らす

私はA型人間なので、小包を送る手間にストレスを感じている。この品物は郵便箱に入る程度に小さいのか? それともわざわざ郵便局まで行かなければならないのか? UPS 便で送る方が安くつくのか? 送料を節約すると配送に何週間もかかってしまうのか? そういうことを尋ねるためにいちいち出かけるのも面倒なので、オンラインで答を得ようとするのだけれども、USPS (米国郵政公社) も UPS もウェブサイトはあまり分かりやすくない。

去年の 10 月のこと、テクノロジー系出版界のベテラン Kevin Kelly、Mark Frauenfelder、Claudia Dawson が書いているニュースレター Recomendo に毎週 6 つずつ載るお奨めに、Pirate Ship サービスが載っているのを見つけた。Pirate Ship はエレガントなインターフェイスを備えた発送プラットフォームで、購読料金は一切なしでユーザーが USPS や UPS の割引料金にアクセスできるようにする。私は小包の郵送にここを何度か使ってみたが、いずれも結果は素晴らしかった。TidBITS 寄稿編集者の Glenn Fleishman も過去数年間に Pirate Ship を使って何百通も小包を発送しており、大いに推奨している。

Pirate Ship (直訳すれば「海賊船」) というのは巧みに付けられた名前で、この会社はそのユーモアの調子をいたる所で使っており、大きな "Yarr, log me in" ボタンや、Support サイトの見出し "Lost at sea, matey? Find answers below or send us a message"、いろいろのアイコンを見ても一目瞭然だ。顧客サービスの担当者さえ、ちょっと陽気な口調の返信をくれる。でも、まるで (映画の) Groundhog Day を 9 月 19 日に (世界海賊口調日の言い回しで) 観させられているかのような気が時々するとしても、そのやり取りは魅力的で、インターフェイスそのものから気を散らされることもない。

そして、そのインターフェイスの何と素敵なことよ! サイドバーにある Ship (発送) をクリックすれば、Pirate Ship はすぐさま宛先住所の入力に進む。もし以前にその宛先に小包を発送したことがあれば、その宛先の名前と住所を自動入力させることができるのでありがたい。電子メールアドレスを入力しておけば、Pirate Ship はそこにあてて追跡番号やその他の発送情報を含めた電子メールメッセージを送ることができる。そのメッセージを いつ 送るかさえ指定できる。小包を送るのに一日かそれ以上かかるような場合に便利だ。

私が特に気に入っているのは時間の節約になる Paste Address フィールドだ。個々のアドレスフィールドに手で入力する代わりに、どこか他から住所をコピーしてきてここにペーストすることができる。ただしここでは注意が必要で、その住所のテキストに建物番号や街路番号以外の数字、例えば郵便物配達所の番号などが含まれている場合、Pirate Ship がすべてを正しく解釈できているかどうか確認する必要がある。時々、Pirate Ship が混乱して誤った読み込みをすることがあるからだ。また、住所データベースの項目に正確に合致しない場合、Pirate Ship がポップアップを使って代替案を示すことがある。それらの代替案も確認するようにしよう。Glenn の経験でも、誤った州に小包を出荷しそうになったことが何度もあったとのことだ。

Pirate Ship Paste Address shipping label

宛先住所の入力が済めば、下へスクロールして小包の重さやその他の詳細情報を入力してから、Get Rates (料金を計算) ボタンをクリックする。私は受け取った小包の封筒や箱を再利用することが多いが、Pirate Ship は標準的な USPS や UPS の封筒や箱での料金も計算してくれる。小包が大き過ぎる場合 (長さプラス周囲長、つまり幅プラス高さの 2 倍の最大は 165 インチ) や重過ぎる場合 (最大 150 ポンド) には警告が出る。ここのところに手をつける前に、使おうとしているキャリアが設定している上限を確認しておくべきだろう。追加サービスとしては、署名の確認、返送用ラベル、付加保険、メディアメール、不規則な形の小包などがある。さらに、危険物が入っていないかどうかの質問に答えたり、海外発送の場合には税関申告書に記入したりする必要もある。同じ小包を定期的に発送する予定がある場合には設定を保存しておくこともできる。

Pirate Ship label packaging selection

Get Rates (料金を計算) ボタンをクリックすると、Pirate Ship は最安値のオプションを表示するが、それと共に USPS と UPS のいろいろな安値のオプションに切り替えるリンクも表示する。現在選択されているオプションの下にはそれが他のキャリアに比べてどれだけ安いかが示されるが、料金が高い代わりに自宅まで受け取りに来てくれてわざわざどこかへ持ち込む必要がない場合にはそちらを選ぶ方がよいかもしれない。下向き矢印をクリックすればすべてのオプションが表示されるので、早く届くために多少追加料金を払ってもよいと思えばそちらを見ることができる。

Pirate Ship service choices

個々のオプションごとに、Pirate Ship は予想される到着日を示すとともに、料金に添えて定価よりどれだけ安くなるかも示す。USPS と UPS はいずれもそれぞれのサイトでラベルをオンライン印刷すればわずかな値引きをしているが、それだけではごく少額の値引きに過ぎない。Pirate Ship は企業レベルの割引発送料金を取り決めることで定価から最大 89% の割引を提供しており、その値引き幅の大部分を顧客への値引きにあてている。重量のあるものを発送する場合、Glenn が海外発送をした経験では UPS のサイトでおよそ $200 と表示されている発送料金を Pirate Ship はおよそ $60 で提供していたという。

このように鞘取りができることで、Pirate Ship は月額購読料金なしに運営できている。もしも月額購読にすれば、大量に発送する人以外には意味のないものとなってしまうだろう。例えば Stamps.com では送料に追加して月額 $19.99 を課している。(その反面、Stamps.com の正味料金は Pirate Ship より安いことがあり、Stamps.com では USPS と UPS の小包発送ラベルに加えて標準的な USPS 切手に似た郵送料金表示を印刷することもできる。)

サービスを一つ選んだら、下へスクロールして合計金額を確認し、ラベルを購入する、Pirate Ship ではもちろんデビットカードやクレジットカードでも支払えるが、それ以外に PayPal で支払うこともできるし、銀行口座に結び付けて ACH 自動決済を使えば手数料の 3% を節約できる。(大量に発送する人には価値があるだろう。) また、必要以上の金額をアカウントに入れておくことでレシートの電子メールの回数を減らすこともできる。

Pirate Ship Buy Label

あらかじめ様子を見るためにテストしたいという人は、Rates (料金) ページで料金の見積もりをすることができる。発送先の国と郵便番号を入力し、小包のタイプを選び、小包の大きさと重さを入力してから、選択肢を見比べる。表示される情報はラベルを作成する際のものと同じだが、比較がしやすいようなやり方で表示される。気に入った料金を見つけたら、Ship Now をクリックしてラベル作成に進む。

Pirate Ship Rates page

Ship (発送) ページではスプレッドシートをアップロードしたり、あるいは Etsy、PayPal、Shopify、Squarespace など各種 e-コマースホストとの統合による読み込みをしたりもできる。ある時私は Finger Lakes Runners Club のために、レースの場でメダルを受け取れなかった 11 人の人たちにメダルを発送する必要があった。2 組のカップルがいたので発送すべき小包は 9 個で、そのうち 2 個は他のもののおよそ 2 倍の重さがあった。いずれにしても名前と住所はレースの登録システムから抽出せざるを得なかったので、必要な情報を (異なる重さについても) すべて含んだスプレッドシートを作るのは簡単だった。これを使って一回の作業で 9 枚の発送ラベルを生成させることができた。9 枚のラベルを別々に作成して 9 枚別々のクレジットカード伝票をクラブの経理係に送るのに比べれば遥かに効率的だった。

Pirate Ship Ship page

Ship (発送) ページにある End of Day、Schedule Pickup、Print Selected Labels という 3 つのボタンは大量に発送する人に向けたものだ。End of Day ボタンは 1 日分の USPS ラベルに加えて 1 枚のバーコードを印刷し、郵便局員がそのバーコードをスキャンすれば全部の情報が読み取れる。Schedule a Pickup ボタンは集荷サービスをリクエストするが、その料金は USPS では無料 (その上、小包を自宅の郵便箱の上に置いておけば集荷してくれるので私はほとんどいつもこれを使っている)、UPS では $25 の料金がかかる。 Print Selected Labels ボタンは多数のラベルを作成し終えた後に全部まとめて印刷したい場合に使う。

Pirate Ship は紙の使用の最適化を目指しており、8.5×11 の紙にラベルを 2アップ印刷する。頻繁に発送ラベルを印刷するのならば、粘着紙を購入することもできる。例えば Avery 8126 ラベルは letter サイズの粘着紙シートに 2 枚のラベルを印刷でき、インクジェットとレーザー双方の印刷機に対応する。

小包を発送する際に、Pirate Ship はあなたのアカウントと Reports (レポート) ページへのリンクを含めたレシートを電子メールであなたに送る。Reports ページは Pirate Ship でどれだけ料金が安くなったか、発送に全部でいくら料金がかかったかなどの情報を示す。あなたが最も多く発送先にした州や国の地図まであり、取引の完全な履歴もある。個人で使う分にはこれらの統計情報はただ単に見て面白いだけだが、会社で使う場合には予算編成やビジネス計画に大いに役立つこともあるだろう。

Pirate Ship Reports page

Pirate Ship のサポートページも素晴らしい。簡潔で、有益で、うまくデザインされており、ほんの少しだけ海賊の駄洒落が散りばめられている。また、発送全般に関して役立つ情報も載っている。例えば、USPS や UPS が時折 Pirate Ship が見積もった料金と違う金額を課すこともあるがそれは小包のサイズや重量についてあなたと違う算定をするからであること (その場合に返金を申請できる方法も)、小包が予定より遅れたり破損して届いたりした場合にすべきこと、筒状のものなど標準と違う形のものの扱い方などが説明されている。

私は Pirate Ship を満足して使っているけれども、競合企業もあって、人によってはそちらの方が具合が良いこともあるだろう。その理由は料金の違いというよりも、米国以外に住んでいる場合や、FedEx、DHL その他 Pirate Ship が対応していない運送業者を利用したい場合などがあるだろう。他の発送サービスが別の種類の統合を提供していて、そちらの方がワークフローに合うということもあるかもしれない。それでも、米国在住で比較的単純な発送のニーズしかない個人や小規模企業のユーザーにとっては、Pirate Ship の利用時払いでかなり割引率の高いやり方と、よく出来たインターフェイスが、十分に試してみる価値のあるものと言えるだろう。

討論に参加

Michael E. Cohen  訳: 亀岡孝仁  

Vision Pro を使って芸術没入を経験する

約半世紀前、中学校から歩いて帰宅する時、新しくオープンした Los Angeles County Museum of Art に寄り道することもあった。それは Hancock Park の有名なタールピット (氷河時代の化石が発掘されている) の中にある輝く白い建物群である。当時私は芸術について殆ど何も知らなかったが、それは私の 45 分の帰宅コースを中断するのに最適な場所であった:それは無料で、空調付きで、時間のたっぷりある同伴者のいない少年にとって驚くほど歓迎的であった。私はさまようことができる一連の作品に魅了された。初めて、私は壁に掛けられた単なる装飾としてではなく、 作られたもの としての芸術作品に気付いた:私は、例えば、どこかの老人 (退屈!) 或いは裸の女性 (それほど退屈ではない!) の現実的な肖像画を見て、それからもっと近づいて、その芸術家がキャンバスに含ませた現実の錯覚を作成するために使用した個々の筆致を見たりした。それは文字通り目を見張るような経験であった。

今や、 Art Authority Museum (過去の TidBITS スポンサー;")Art Authority、TidBITS のスポンサーに" 5 February 2024 参照) は、Apple Vision Pro を持っている人なら誰でも、西洋世界の5世紀以上に亘る古典作品から引き出された所蔵品からなる没入型美術館をさまようことを可能にする。Vision Pro を装着し、Art Authority Museum visionOS アプリを起動し、素晴らしい芸術の部屋を次々と見学しよう。

Art Authority Museum

Art Authority Museum は、博物館をナビゲートするための説明書、美術の7つの部屋へのリンク、芸術家のディレクトリを含む簡単な入門画面を提供している。時代別に整理された7つの部屋は現在、時折の訪問者には無料だが、この博物館には 100 室近くの部屋があり、殆どが特定の芸術家に焦点を当てており、それらは会員となることが必要である。7日間の無料試行があり、その後、Art Authority Museum は6月末迄なら月額 $4.99 または年間 $49.99 が必要で、その後価格は$9.99/$99.99 に上昇する。

Art Authority Museum menu

時折の訪問者が見るのは何か? 壁に傑作がぶら下がっている整頓された大きな部屋である。あなたは他の人を回り込んだり、警備員に監視されていると感じる必要はない - 常に自分専用である。博物館は、宣伝されているように、没入型である:皆さんは現実の世界ではソファに座っているかもしれないが、仮想世界では、芸術作品に囲まれた博物館の中に立っている。簡単な目と手のジェスチャーを使って、或いは物理的にそこに向かって歩いて行き、どの芸術作品にも近づける。

(警告:Art Authority Museum は Vision Pro 上の没入型体験であるため、あなたの実際の身の周りでは無く、博物館を見ているため、実際の物理的な空間にある障害物に、それが何であれ、簡単にぶつかってしまう可能性がある。実際に大きな何もない部屋に立っているのでない限り、目と手のジェスチャーを使って作品の間を移動する方が遙かに危険度は低い。)

前記したように、個々の芸術作品は、あたかも実際に目の前の壁にぶら下がっているかのように接近しやすく、手が届く程近く迄近づくことが出来る。それは "A Sunday Afternoon on the Island of La Grande Jatte (グランド・ジャット島の日曜日の午後)" の Seurat の点描手法の筆致まで見分けられる程の近さである。

Seurat close-up

仮想プレゼンテーションは必ずしも完全な勝利ではない。Art Authority Museumは没入型で現実的なプレゼンテーションを提供するので、本の中の作品の写真のように、上から下まで、あらゆる角度から芸術作品を調べることは出来ない。Art Authority Museum の背の高い絵画は事実上背が高いので、あなたが近寄って見える範囲は、通常、物理的な博物館で目の高さで見えるものに制約される。別の言い方をすれば、あなたは歩き回ることに限定される:空中に浮くことは無い。それはおそらく将来バージョンのための一機能であろう。一方、各作品は、本の中のテキストで囲まれた絵ではなく、壁にぶら下がっている実際の芸術作品のように感じられる。その経験は質的に異なる。

壁掛けのプラカードが各作品に付随し、タイトル、芸術家、出所、媒体、日付などの詳細を提供する。プラカードをタップすると展開され、更なる詳細を読むことが出来る。

Art Authority Museum placard

宙に浮いた情報ウィンドウは別として、没入型プレゼンテーションは際だって詳細で忠実である:実際の美術館に立っているという錯覚は結構本物だが、欠けているのはあなたの視界を妨害したり、一つの芸術作品の前で長居しすぎて不快に感じさせる他の常連客である。没入型イリュージョンはまた、作品の実際の大きさを知覚させてくれる。例えば、da Vinci の "Mona Lisa" は Botticelli の "The Birth of Venus" と比べてどれだけ小さいかが分かる。

没入型体験でいくつかの美術品を手早く見たい時折の訪問者には、Lobby とピリオドルーム (生活空間と共に美術品等を展示する方式) への無料アクセスと7日間の無料試行で十分である。一方、1ヶ月の訪問費用は、特に Vision Pro 自体と比較すれば、低いが、$10 から $30 と言う多くの主要な博物館の入場料に比較してもそう言える。しかも、駐車料金も昼食代もかからない。美術に興味のある Vision Pro の所有者にとっては、会員になれば、好きな時に素晴らしい美術の中に身を置くことが出来る。

Art Authority Museum はまだ 1.0 製品であり、同社は有料会員制をより魅力的にするために、追加の作品や機能を今後追加する予定である。絵画を動かしてあなた自身の経験をキュレートしたり、お気に入りを集めた部屋を作ったりと言うようなことは私にも想像出来る。あるいは、自宅の仮想化された壁に掛けるために、幾つかのお気に入りを "借りる" ことも出来るかも知れない。加えて、プラカードは情報に富んでいるが、オーディオツアーや美術史の教授による各絵画の詳細な解説があればもっと経験を深めてくれるであろう。

いずれにせよ、Vision Pro を持っていて、群衆や気を散らすものに妨げられることなく、素晴らしい芸術作品の中をさまよう時間を過ごしたいと思っているなら、Art Authority Museum を訪れて数時間を費やすのは、それだけの価値がある。

討論に参加

TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート

Mactracker 7.12.17 Agen Schmitz  訳: Mark Nagata   

Mactracker 7.12.17

Ian Page が Mactracker 7.12.17 をリリースして、iPad Pro、iPad Air、Apple Pencil Pro、および iPad Pro 用 Magic Keyboard など最近の iPad 関係リリースの項目を追加した。今回のアップデートでは最新のオペレーティングシステムリリースに関するさらなる情報を含め、Apple の Vintage および Obsolete 製品に関するサポート状況を最新の情報で更新し、iPod、iPad、および Apple Watch 各モデルに Maximum Battery Cycles 項目を追加した。(Mactracker ウェブサイトからも Mac App Storeからも無料、220.6 MB、リリースノート、macOS 10.12+)

Mactracker 7.12.17 の使用体験を話し合おう

Microsoft Office for Mac 16.86.1 Agen Schmitz  訳: Mark Nagata   

Microsoft Office for Mac 16.86.1

Microsoft がバージョン 16.86 の Office for Mac をリリースして、Outlook に改良を加えた。(IMAP、POP、On My Computer メッセージの) メッセージサイズを表示するようにし、特定のフォルダを共有してフォルダレベルのアクセス許可を設定できるようにし、ドラッグ&ドロップでフォルダの並べ替えができるようにし、電子メールメッセージの受信者を Safe Senders List に追加して Junk E-mail にメッセージが移動されないようにできるようにし、Dark および Light モードに対応する画像テーマを使用して Outlook の外観をカスタマイズできる (Settings > General を使う) ようにした。Microsoft はその後バージョン 16.86.1 を出して、Report Phishing オプションが使えないことがあった問題を解消するとともに、複数日のイベントがカレンダーグリッドに正しく表示されないことがあったバグを修正した。(一回限りの購入は $149.99、年払い講読オプションは $99.99/$69.99、Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、リリースノート、macOS 12+)

New image themes in Microsoft Outlook 16.86
Outlook 16.86 の新しい画像テーマは Dark と Light 双方のモードに対応する

Microsoft Office for Mac 16.86.1 の使用体験を話し合おう

ExtraBITS

Adam Engst  訳: Mark Nagata   

Apple は 2024 年には EU 域内ユーザーに Apple Intelligence を出荷しない

Bloomberg の記事で、Samuel Stolton と Mark Gurman がこう書いている

Apple Inc. は EU (European Union, 欧州連合) 域内の何億人ものユーザーに対して一連の新しいテクノロジーの提供を見送るという。その理由として同社は EU が大テック企業を抑制しようとする規制がもたらす懸念を挙げている。

同社は金曜日に、DMA (Digital Markets Act, デジタル市場法) によって製品やサービスのセキュリティのダウングレードが余儀なくされる恐れがあるとして、Apple Intelligence、iPhone Mirroring および SharePlay Screen Sharing の各機能を EU 域内では今年リリースしない方針だと発表した。

Apple は非難の矛先をデジタル市場法の相互運用性要件に向けている。これは単なる私の思い付きで言うことだが、DMA は Apple に対して EU 域内のユーザーに Apple Intelligence が使用する Apple 独自仕様のモデルに対して選択肢を与えるようにと要求しているのかもしれず、だとすればそれは技術的に不可能なことだろう。Apple は既にユーザーに対して ChatGPT 統合に代えて他の AI チャットボットを選べる選択肢をいずれは提供すると約束している。

ここには政治的駆け引きも含まれているかもしれない。Apple は既に、Apple Intelligence の諸機能は来年にかけて順次提供されるが初期のリリースでは Siri およびデバイスの言語が US English に設定されていることが必要となると述べている。言い換えれば、いずれにしても 2024 年内に国際ユーザーが Apple Intelligence を手に入れられる可能性は低い。けれども iPhone Mirroring、SharePlay Screen Sharing、そして Apple Intelligence のような望ましい機能が DMA のせいで欠落すると指摘することで、Apple は EU 域内の世論が規制に反対する方向へ向かうことを願っているのかもしれない。

元記事を読む | 討論に参加

Adam Engst  訳: Mark Nagata   

Slack、無料ワークスペースのコンテンツ履歴の保存を中止

その Help Center の中で、Slack がこう書いている

このたび、Slack の無料プランを対象に、データストレージの提供を削減いたします。2024 年 8 月 26 日より、1 年以上経過したメッセージとファイルを無料ワークスペースから順次削除します。

何年か前に Slack はその無料プランの規約を変更して、メッセージ 10,000 通まで、ファイル 5 GB までというそれまでの制限を、個数やサイズに関係なく最近 90 日間までに制限するとした。(2022 年 7 月 27 日の記事“Slack の新たな無料プランの制約とその動機を分析する”参照。) この変更は無料チームを管理する者たちの一部を困らせたが、そもそも私には Slack 内での検索がうまく使えていなかった。

今回、Slack は飴と鞭のバランスを再度変更しようとしている。従来、無料プランから有料プランに切り替えると、突然古いメッセージやファイルにもすべてアクセスできるようになっていた。けれども今回、2024 年 8 月 26 日以降に無料プランから有料プランにアップグレードしても、1 年前以降のものにしかアクセスできるようにならず、それより古いものはすべて既に削除されているようになる。アップグレードするつもりのない人や、古いデータに興味のない人には、今回の変更は何の影響もない。

Slack の観点からは、今回の方針変更はデータストレージの要求を減らせるとともに、今後 2 か月間にある程度のアップグレードをもたらすと期待できるだろう。私の感じでは、既存の無料チームの大多数は別に古いコンテンツをいつでも復旧させられるからという理由でアップグレードを引き延ばしていた訳ではないと思う。でも、今回の変更の結果として新規の無料チームにとってはアップグレードの誘因が増すことになるかもしれない。

元記事を読む | 討論に参加