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#1723: OS リリース日、iPhone 16 シリーズ、Apple Watch Series 10、ファイル転送アプリ Blip、iPhone 15 Pro の Action ボタンを使ってますか?

Glowtime イベントの壇上で Apple は iPhone 16 シリーズをお披露目し、革新的な Camera Control と、Apple Intelligence に対応するために必要となる Apple silicon、カメラ機能の拡張その他について発表した。また、同社は Apple Watch Series 10 も発表した。これは史上最も薄くて軽い Apple Watch でありながら大きく、明るくなったディスプレイを搭載する。既存の Apple Watch Ultra 2 には新しいブラック仕上げが追加された。Apple はウェブサイト上で macOS 15 Sequoia、iOS 18、iPadOS 18、watchOS 11、visionOS 2、tvOS 18、および HomePod Software 18 を 2024 年 9 月 16 日にリリースする予定だと発表した。今週の AppBITS 記事では Blip を紹介する。Mac と他のデバイスの間で任意のサイズのファイルを転送できる、お洒落で小さなアプリだ。新しい iPhone 16 シリーズで Action ボタンが標準装備となったので、今週の Do You Use It? アンケートでは iPhone 15 Pro のオーナーを対象に Action ボタンを使っているか否か、使っている場合は何に使っているかをお尋ねする。今週注目すべき Mac アプリのリリースは Affinity Designer, Photo, Publisher 2.5.5、Default Folder X 6.1、それに iStat Menus 7.0.2 だ。

Adam Engst  訳: Mark Nagata   

今年の OS アップグレードは 2024 年 9 月 16 日リリース予定

Apple は Glowtime イベントでは今回のオペレーティングシステムのリリース日程に触れなかったけれども、主たるオペレーティングシステムについてはそれぞれのウェブページ上にリリース日程をひっそりと書き加えた。macOS 15 SequoiaiOS 18iPadOS 18watchOS 11、および visionOS 2 は 2024 年 9 月 16 日にリリースされる予定だ。ただし、10 月のどこかの時点で最初のソフトウェアアップデートが出されるまで Apple Intelligence の諸機能は登場しないという点を Apple は明確に述べた。tvOS 18 と HomePod Software 18 についてはどこかの時点で同時に出されるのだろうと予想できる。

macOS 15 Sequoia 以外についてはいずれも、特に何らかの問題がニュースに登場していないと確認できるまで少しだけ待って、その後で新機能を探訪できる時間の余裕がある時にアップグレードするのがよいだろう。けれども Sequoia についてはもっと用心することを強くお勧めしたい。とりわけ仕事に使っている Mac では慎重になって、普段使っているソフトウェアが互換であることをしっかり確かめてからにしよう。いずれにしても、アップグレードする前に必ずバックアップを作っておくことを忘れないようにしたい。アップグレードに関する詳細情報や助言を得るには、私の友人たちが書いている Take Control 本、具体的には Joe Kissell の Take Control of Sequoia と、Josh Centers の Take Control of iOS 18 and iPadOS 18 をお読み頂きたい。

2024 OS release date
 

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Adam Engst  訳: Mark Nagata   

AppBITS: Blip を使って大きなファイルを直接送信-

毎月、私は Allison Sheridan と一緒にポッドキャストをしているが (2024 年 7 月 12 日の記事“Adam Engst が CCATP ポッドキャストのレギュラー出演者に”参照)、その度に彼女は私の側でも会話を QuickTime Player で録音してほしいと依頼してくる。そうしてできる M4A オーディオファイルはとても大きなサイズで 100 MB 以上あるので、電子メールや Messages を使って送信しようとすると問題が起こる。iCloud Drive、Dropbox、Google Drive といったサービスを使えば送ることは可能だけれども、彼女はもっと簡単に使えてこの目的に最適なものを教えてくれた。それが Blip だ。いったんどこか共有の場所にアップロードしてからそれをダウンロードするのではなくて、Blip は私の Mac から彼女の Mac へファイルを直接転送し、それもたった一つの操作で済む。私がそのファイルを Finder からメニューバー上にある Blip のアイコンの上へドラッグして、メニューが出るまで少しだけ待ち、そのリストにある彼女の名前の上へドロップするだけだ。(別の方法として、メニュー上のリストから彼女の名前を選べばウィンドウが開くので、その中へファイルをドロップしてもよい。) すると、彼女の Mac 上で Blip がファイルを受け取りたいかを尋ね、私たちの間の接続で可能な最大速度でファイルが直接転送される。

中間に介在するサーバなど何もない。ファイルのサイズに何の制限もなく、あらかじめアーカイブしておく必要もなしにフォルダをそのまま転送することもできる。写真やビデオの画質に干渉することも一切ない。転送の際にファイルは暗号化される。転送中にネットワークの中断が起こったとしても、Blip は回復後に自動的に転送を再開する。両者が同一のローカルネットワーク上にいる場合にはインターネットを一切使わない。AirDrop と同じように、Blip は自分が持っている複数のデバイスの間で素早くファイルを共有するためにも使える。現時点で macOS、iOS、iPadOS、および Android で使えるが、Windows と Linux への対応も計画中だ。Blip は今は無料だが、開発チームは将来も個人的使用がずっと無料でできるようにしたいと言っている。FAQ の中で「Blip は将来広告を表示することもあるのか?」という質問に対して、その開発者たちは「そんなことは絶対にない、馬鹿なことを言っちゃいけないよ ;-)」と答えている。Blip は最低限 macOS 12.1 Monterey、iOS/iPadOS 15、または Android 9 を必要とする。

Sending and receiving with Blip

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Adam Engst  訳: 亀岡孝仁  

Apple Watch Series 10 はスリムになり、Apple Watch Ultra 2 に黒色が加わる

Apple は Glowtime イベントで、新しい Apple Watch Series 10 を発表した。これはフラッグシップモデルの大幅な再設計で、前よりもより薄くて軽いケースと、より大きなディスプレイを提供する。また、印象的な新しいディスプレイ、より高速な充電、水深と水温の感知、スピーカーによるオーディオ再生、そして通話の音声分離も備えている。ベースモデルは引き続きアルミニウムを使用しているが、漆黒のポリッシュ仕上げも追加されている。一方、ファンシーモデルは重いステンレススチールの代わりに航空宇宙グレードのポリッシュチタニウムが使われている。工業デザインの変更にもかかわらず、Apple Watch Series 10 は以前のApple Watch バンドと互換性がある。

プレゼンテーション中、Apple は Apple Watch Ultra の多くの機能を宣伝したが、特に新しいと思えるものはなかった。それを証明するように、Apple Watch Ultra 2には、新しいブラックチタニウム仕上げと、お揃いのそれに合ったブラックTitanium Milanese Loop バンドが用意されたが、新しいハードウェア機能はない。第二世代の Apple Watch SE は、新しいバンドカラーでラインナップに残る。

Apple Watch Ultra 2 black finish

Apple Watch Series 10 の注目すべき変更点を見てみよう:

Apple Watch Series 10 spec card

Apple は、無効にしなければならない血中酸素センサーについて何も述べていない("Apple、新しい Apple Watch で血中酸素濃度アプリを無効化" 18 January 2024参照)。私は、そのハードウェアは Apple Watch Series 10 に残っているが、オフにされていると想像する;Tech Specs のページには次のように書かれている:

January 18, 2024 より、米国で Apple が販売する Apple Watch ユニットでは、血中酸素濃度を測定する機能が利用できなくなりました。該当する製品はLW/A で終わる製品番号で示されます。

Apple Watch Series 10 は、42mm アルミニウムの GPS 専用モデルで引き続き $399から始まる;46mm モデルは $30 高く、そしてセルラー接続は更に $100 が追加される。色は、シルバー、ローズゴールド、そしてジェットブラックがある。チタニウムモデルの価格は 42mm モデルで $699 からで、セルラー接続は含まれる;46mm モデルは $50 高で、色には、ナチュラル、ゴールド、そしてスレートが含まれる。ゴムと一部のテキスタイルバンドは追加料金なしで含まれる;他のテキスタイルとすべてのステンレススチールのバンドは 余分に $50 から $300 がかかる。Apple Watch Ultra 2 の価格は変わらず $799 で、新しい Alpine Loop, Trail Loop, 或いは Ocean Band から選択出来る;新しい Titanium Milanese Loopバンドは $100 追加となる。Apple Watch SE の価格も $249 で変更なしで、セルラー接続には $50 が追加となる。

今すぐ予約注文可能で、納品は 20 September 2024 からとなる。

アップグレードするかどうか

Apple Watch の新しいモデルではよくあることだが、私は古いが完全に機能するApple Watch から Apple Watch Series 10 にアップグレードすることへの情熱は余りかき立てられない。アップグレードする主な理由は、Apple Watch Series 9または Apple Watch Ultra 2 を持っていないが、睡眠時無呼吸の通知が欲しい場合であろう。また、AirPods を使わずに歩きながらポッドキャストを聴きたい人もいるであろうことも想像出来る。より薄く、より軽いサイズとより大きく、より明るいディスプレイは間違いなく歓迎だが、流れを変えるものではないであろう。

しかしながら、Apple Watch を初めて購入するとか、或いは旧式のモデルや電池が1日持たなくなったものを交換したいのであれば、Apple Watch Series 10 は良い選択であろう。嵩張る Apple Watch Ultra 2 を正当化するには、価格の他に、あなたが十分にアウトドア好きで、時計の大きさに見合う大きな手首を持っているかどうかが問われるであろう。忘れないで欲しいのは、Apple が今でも第二世代Apple Watch SE を売っていることである。それは Series 10 の高度な機能の多くを欠いているが、$150 も安い。どのモデルがあなたに適しているか分からない場合は、Apple の比較ページが手助けとなるであろう。

新しい Apple Watch を購入する事に関して、あなたの考えは?

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Adam Engst  訳: Mark Nagata   

iPhone 16 各モデルがカメラ制御を追加、Apple Intelligence に備える

2024 年 9 月 9 日の Glowtime イベントで Apple は新しい iPhone 16 シリーズをお披露目した。ベースモデルのスクリーンは従来のサイズを維持しており、iPhone 16 は 6.1 インチ、iPhone 16 Plus は 6.7 インチだ。けれども Apple は Pro モデルのスクリーンサイズを拡大して、iPhone 16 Pro が 6.3 インチ、iPhone 16 Pro Max が 6.9 インチとなって本体の高さが 2 mm ずつ伸びた。iPhone 16 の 4 つのモデルはいずれも革新的な Camera Control を装備しており、写真家がクリックしたり、軽く押したり、タッチして操作したりすることでさまざまの方法で Camera アプリとやり取りできるようにしているので、いずれにしても新しい iPhone ケースが必要となる。来月に iOS 18.1 が出荷された後は、iPhone 16 シリーズのすべてのモデルが Apple Intelligence を利用できるようになる。

第3世代 iPhone SEiPhone 14、および iPhone 15 も引き続き販売され、新型 iPhone 16 各モデルの $799 または $999 からという価格が高過ぎると思う人たちに廉価版オプションを提供することとなる。

iPhone 2024 lineup

新しい iPhone 16 各モデルはすべて 2024 年 9 月 13 日 (金曜日) の太平洋時間 5 AM に予約注文受付が始まり、その一週間後の 2024 年 9 月 20 日に出荷が始まる。

iPhone 16 と iPhone 16 Plus

Apple は最も深いところにある技術的改善を Pro モデル専用としているけれども、ベースモデルの iPhone 16 と iPhone 16 Plus も従来モデルに比べてこれまでになく良くなっていると思える。特筆すべき変更点を挙げておこう:

iPhone 16 spec card

iPhone 16 と iPhone 16 Plus はブラック、ホワイト、ピンク、ティール、ウルトラマリンの各色から選ぶことができ、ストレージ容量は 128 GB、256 GB、512 GB のいずれかで、価格はそれぞれ $799 から、$899 からとなっている。

iPhone 16 Pro と iPhone 16 Pro Max

年を重ねるごとに、Pro モデルの iPhone はいわゆる“クリエイティブ”なプロフェッショナルのための、ますます高尚な機能を提供するものとなってしまっている気がする。その分類に属していない私たちの多くにとっては、Pro モデルの iPhone はとにかく最新最良のテクノロジーを備えた最高の iPhone だと理解するしかないのだろう。でも今年は、スマートフォン上で究極の写真・ビデオ・オーディオ機能を必要としない人たちにとってベースモデルと Pro モデルの違いはあまり大きくないように感じられる。4 つのモデルすべてが等しく Action ボタンと Camera Control を装備し、4 つのモデルすべてが Apple Intelligence に対応することになる。では、iPhone 16 Pro と iPhone 16 Pro Max がベースモデルと違って輝く点はどこなのだろうか?

iPhone 16 Pro spec card

iPhone 16 Pro と iPhone 16 Pro Max は 4 通りの仕上げから選べる: ブラックチタニウム、ホワイトチタニウム、ナチュラルチタニウム、それとブロンズ色に見える新しいデザートチタニウムだ。iPhone 16 Pro の価格は $999 からで、ストレージ容量は 128 GB だが、256 GB、512 GB、1 TB のストレージオプションもある。iPhone 16 Pro Max は $1199 から、ストレージ容量の選択肢は 256 GB、512 GB、1 TB だ。

アップグレードの決断は

昨年の私はたいていの人にとって iPhone 15 Pro よりも iPhone 15 の方が魅力的なアップグレードになるだろうと感じたが、今年はなおさらそれと同様のことが言えると思う。iPhone 16 でなくてむしろ iPhone 16 Pro を選びたいと思う主な動機はカメラの違いだろう。プロフェッショナルたちは平然と Pro モデルを買うだろうが、単に良い写真の方が素敵だと思う程度のその他の私たちは、比較的マイナーな機能の違いのためにこれほど高い価格を受け入れる価値があるかどうかをよく考えなければならないだろう。

まだ答が見えていない問題は、古い iPhone からアップグレードしたいと思う程度に Apple Intelligence に魅力があるかどうかだ。従来の iPhone のうち Apple Intelligence に対応できるのは iPhone 15 Pro と iPhone 15 Pro Max のみなのだから。もしあなたがその点で態度を決めかねているのなら、少なくとも 10 月まで、Apple Intelligence の機能が広く利用できるようになり始めるまで待つことをお勧めしたい。Apple は Apple Intelligence の諸機能を一年程度かけて順次展開して行くと言っているので、たとえばある程度の知能を備えた Siri が利用できると分かるまで今持っている iPhone を使い続けるのが賢明かもしれない。(HomePod が、例えば Private Cloud Compute 経由で何らかの Apple Intelligence 機能を獲得することがあるのか否かについて、まだ私たちは Apple から何か聞こえてくるのを待ち続けているところだ。)

私が持っている iPhone 15 Pro はワイヤレス接続性 (従ってバッテリー寿命) に若干の問題を抱えているのだが、Apple Store で調べてもらっても何も問題はないと言われた。なのでぜひこれを下取りに出して買い替えたいと思っているのだが、今のところ iPhone 16 にすべきか iPhone 16 Pro にすべきか決めかねている。これまでの私ならばより良いカメラを求めて Pro モデルを選んでいたのだが、高さが 2 mm (5 セント硬貨の厚み程度) 長く、重量が 12 グラム (5 セント硬貨 2 枚程度) 重いし、価格が $200 も高い。でも、予約注文が始まる金曜日の朝までには決断するつもりだ。

皆さんはどのようなアップグレードの決断をされただろうか?

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TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート

Affinity Designer, Photo, and Publisher 2.5.5 Agen Schmitz  訳: Mark Nagata   

Affinity Designer, Photo, Publisher 2.5.5

Serif が Affinity DesignerAffinity Photo、および Affinity Publisher をバージョン 2.5.5 にアップデートして、さまざまのバグを修正した。今回のリリースではファイルを保存する際の信頼性とエラー探知を改善し、ハイパーリンクを含む Word 書類を脚注や巻末注に挿入した際に起こったクラッシュを解消し、Publisher の Export Dialog で Area が All Pages/Spreads に設定された状態で 100% のプレビュー生成をさせた場合のクラッシュを修正し、Section Manager が現在表示されている書類のコンテンツを常に反映するようにし、Text Style Editor でフィルカラーとストロークウェイトがリアルタイムで更新されるようにし、ポイントを小数点以下に設定した後にフィールドの入力値がおかしくなったバグを修正した。Serif は現在、適格の小中学校および非営利団体向けに Affinity ソフトウェアスイートを無料で提供している。(Affinity Designer は新規購入 $69.99、Affinity Photo は新規購入 $69.99、Affinity Publisher は新規購入 $69.99、Serif から三つのアプリをまとめて購入すれば $164.99、Mac App Store では個別に購入可能。いずれも無料アップデート、サイズはいろいろ、リリースノート、macOS 10.15+)

Affinity Designer, Photo, Publisher 2.5.5 の使用体験を話し合おう

Default Folder X 6.1 Agen Schmitz  訳: Mark Nagata   

Default Folder X 6.1

St. Clair Software が Default Folder X 6.1 をリリースして、macOS 15 Sequoia 対応を追加した。Open/Save ダイアログを拡張するこのユーティリティは今回、Quick Search を使ってお気に入りに保存された Web URL を開けるようにし、Terminal と iTerm に加えてターミナルアプリ Warp でもフォルダを開けるようにし、Favorites で Web URL を選択した際にフル URL を表示するようにし、メニューバーの中で Recent Files メニューをクリックした際に起こることがあったハングを修正し、Default Folder X がファイルダイアログの現在のフォルダを追跡できなくなった問題を解消し、Settings > Folders でお気に入りやデフォルトのフォルダを選択した際のテキスト表示カラーの問題に対処した。(新規購入 $39.95、無料アップデート、TidBITS 会員には新規購入で $10、アップグレードで $5 の値引、Setapp からも利用可、17.5 MB、リリースノート、macOS 10.13+)

Default Folder X 6.1 の使用体験を話し合おう

iStat Menus 7.0.2 Agen Schmitz  訳: Mark Nagata   

iStat Menus 7.0.2

7 月末に、Bjango Software が iStat Menus 7.0 を出した。このメニューバーベースのシステム監視ユーティリティのメジャーなリリースで、大小何百件もの改良を施し、デザインを一新している。バージョン 7.0 では一目で分かるグラフィカルなデータと拡張されたテーマとカラーのカスタマイズ機能を提供し、使っていないセクションやモニタを選んでオフにできるようにした。Apple silicon 搭載 Mac で周波数監視やその他のセンサーに対応し、進化した天候監視 (詳細な一時間ごとの天気予報と週間天気概観) と、より多くの通知機能 (CPU 使用急増や IP アドレス変更など) を提供する。また、iStat Menus 6 に比べて CPU 使用が 20% 程度にまで減っている。

iStat Menus 7 versus version 6

最近出されたバージョン 7.0.2 では、時刻メニューの小クロック項目で国旗表示、都市や天候のサブメニューで夏時間の相違、ネットワークサブメニューでリンク速度、ネットワークメニューでネットワーク位置情報項目を追加した。このメンテナンス・アップデートではまた、Bluetooth バッテリー監視を改良し、Intel ベース Mac で GPU メモリ情報の問題に対処し、静的アドレスを使っている場合にネットワークサブメニューで欠落していた DNS アドレス表示を復活させ、複数スクリーンでのメニューバー項目の表示のバグを修正した。シングルライセンスの価格は $11.99 (5 ライセンスのファミリーオプションは $14.99) となっており、バージョン 6 からのアップグレード価格はそれぞれ $9.99 (シングル)、$12.99 (ファミリー) だ。(新規購入 $11.99、Setapp からも入手可、19.6 MB、リリースノート、macOS 11+)

iStat Menus 7.0.2 の使用体験を話し合おう

ExtraBITS

Adam Engst  訳: Mark Nagata   

Do You Use It? iPhone 15 Pro の Action ボタン

Apple が iPhone 15 Pro モデルで Ring/Silent スイッチの代わりに Action ボタンを搭載した際にはかなりの騒ぎになった。デフォルトで、Action ボタンを押して押さえ続ければ Silent (消音) モードのオン/オフが切り替わる (これは Ring/Silent スイッチと同じだ) が、そのモードが現在どちらになっているかを一目で見分けることができなくなった。モード情報が見えなくなったことと引き換えに、Action ボタンはその機能をカスタマイズできる。Focus (集中) モードのオン/オフ切替をしたり、Camera アプリを開いたり、フラッシュライトのオン/オフをしたり、ボイスメモの録音/停止をしたり、Magnifier (拡大鏡) アプリを開いたり、スピーチの翻訳を開始したり、アクセシビリティ機能に素早くアクセスしたりもできる。そういう選択肢のどれも気に入らない場合は、Action ボタンがショートカットを呼び出すように設定することもできるので、それでアプリを起動したり、その他 Shortcuts でスクリプトを書いて実行できることならば何でもできる。

それは素晴らしいことのように思えた! 私は当初 iPhone 15 Pro の Action ボタンが Camera アプリを開くように設定していたけれども、私はあまり頻繁に写真を撮らないのでそのアクションを覚えるには至らなかった。また、音声コントロールをする設定も試してみた。口述してあったテキストを音声を使って編集する際に使えそうだと思っていて、それまではトリプルタップの Back Tap ショートカット (2020 年 9 月 24 日の記事“iOS 14 の Back Tap 機能が操作のショートカットを提供”参照) に割り当てていたものだ。でも残念ながら、音声コントロールを使うこともやはりごく稀なので、Action ボタンを押す動作を自分の指に覚えさせるに至らなかった。その後 ChatGTP に話しかけるためのショートカットとして使うのもやってみたが、これもまた普段よく使う操作ではなかった。現時点では CARROT Weather を開くように設定している。これは私が最もよく使うアプリの一つなのだが、長年私はロック画面をタップして Home 画面上のウィジェットをタップすることでこれを使ってきた。

Apple が iPhone 16 の全モデルに Action ボタンを装備し、写真撮影用の Camera Control も追加したことを踏まえて、好奇心が湧いた。私は日々の iPhone 使用習慣の中に Action ボタンをうまく組み込めていないのだが、そう思っているのは私だけなのだろうか? iPhone 15 Pro または iPhone 15 Pro Max をお持ちの方にお尋ねしたいが、あなたは Action ボタンを使っていますか? もしそうなら、何に使っていますか? Focus モード切替、ショートカット呼び出し、アクセシビリティ機能へのアクセスなどのオプションに使っている場合には、それについて詳しく書いて頂けるとありがたい。iPhone 15 Pro モデルをお持ちでなければ、どうぞ投票はしないで頂きたいが、Action ボタンに関してもし何かお考えがあればどうぞそれを書き込んで頂きたい。

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Adam Engst  訳: Mark Nagata   

CCATP ポッドキャストが macOS Sequoia ベータ版の過剰な承認リクエストを解説

記事“macOS 15 Sequoia の過剰な承認プロンプトがセキュリティを損なう”(2024 年 8 月 12 日) と“Apple、Sequoia の過剰な承認リクエストを緩和して月ごとに”(2024 年 8 月 19 日) で取り上げた画面記録に関するしつこい承認リクエストについて、Apple はこれまで一言も述べていない。この問題に関して私たちが声をあげ続けるのは大切なことだと思う。なぜなら、Apple は当初年間 52 回 (プラス再起動ごとに毎回) 承認の継続を求めていた代わりに年間たった 12 回に減らした「妥協」に際しても、何ら非を認める言葉を語っていないからだ。この目的のため、私は Allison Sheridan と対談する Chit Chat Across the Pond ポッドキャストでこの状況を説明して彼女の血圧を上げた。何が起こっているのかよく分からない方は、ぜひお聴き頂きたい。その上で、皆さんの考えを Apple に伝えて頂きたい。

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