TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS-J#286/17-Jul-95

今週は、新しいソフトウェアの週のようだ! Apple社は無料でQuickTime VRを リリースし、Mark Anbinder氏はWordPerfect 3.5とSoftArc社による新たな FirstClassクライアントのリリースについて取り上げている。Adamは、先週 San Jose(サンロゼ)で行なわれたMactivity会議についての様子とApple社の CD-ROMソフトの新バージョンについての情報に加え、数多くの新たなモデルが 登場するPerformaについてレポートする。そして、Tonyaによる過去2回に渡る FullWrite 2.0のレビューについてのフォローアップとなっている。

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Copyright 1990-1996 Adam & Tonya Engst. 詳細は末尾を参照してください。
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目次:


MailBITS/17-Jul-95

(翻訳:山浦 礼子 raeko@aol.com

寝耳に水のMacPPP -- 我々の短期間の期限が、先週は私達を拘束した。私 達は、Orren MertonによるOpenTransportの問題をに関する、MacPPPが OpenTransportとの間に持つ問題のいくつかをMacPPP 2.1.1SDでは解決されてい るといった内容を伝えた。残念なことに、その号を終えた後に、MacPPP 2.0.1 の持つすべての不具合を解消したとするMacPPP 2.2.0が登場した。その主張に したがって、info-Mac 不適切にもArchiveにあるMacppp 2.1.1SDと入れ替えた が、MacPPP 2.1.1SDのURLはそのままにしておいた。というのも、やはり MacPPP 2.2.0にも不適当な印象を受けたのだ。Steve Dagley氏(MacPPP 2.1.1SDが示すS.D.)によると、バージョン2.2.0は、実際にはOpen Transport の不具合を解消していないというのである。混乱を招いているようで申し訳な いが、Open Transportユーザーは、MaPPP 2.1.1SDを以下のURLで入手できる。 私たちは、今なおMacPPPのバージョンについて調査中であり事実を伝えたいと 思う。 [ACE]

ftp://ftp.tidbits.com/pub/tidbits/tisk/tcp/mac-ppp-211sd-doc.txt
ftp://ftp.tidbits.com/pub/tidbits/tisk/tcp/mac-ppp-211sd.hqx

Apple社製、4倍速CD-ROM用ソフトウェア -- 先週Apple社は、基本的に新型 の4倍速CD-ROMドライブであるAppleCD600eをサポートしたとするCD-ROMソフト ウェアのバージョン5.1.1をリリースした。それは、マルチセッション、CDプラ スやエンハンスドCDのフォーマットをもサポートしているものだ。それは binhexフォーマットで約600Kだ、バージョン5.1.1はSystem 7.1以上を必要と し、先のApple CD-ROMドライブ上でも動作する。もしも内蔵のAppleCD 300を使 用していてSystem 7.1上にインストールする際に問題があるようであれば、 AppleはPRAMをクリア(再起動時にCommand+Option+P+Rを押す)し、もう1度イ ンストールすることを推奨している。[GD]

ftp://ftp.support.apple.com/pub/apple_sw_updates/US/mac/ display_periph_sw/CD-ROM_Setup_5.1.1.hqx

Open TransportとQuarkXPress --私はOpen Transport 1.0(power Mac 9500シリーズにのみ付属)とQuarkXPressとの間に起こる2つのコンフリクトに ついてのレポートを聞いた。もしもあなたが、XT_NETRECEIVEという名前の命令 を受け取るXTensionをインストールしているとしたら、QuarkXPressは起動時に ハングしてしまうだろう。私は、経験的なテスト以外に、その種のXTensionが ロードされるかどうかを判定する簡単な方法があるとはとても思えない。 Opentransport 1.0.1はこの問題を、明らかに解決しているのだ。Open Transport 1.0.1のせいだとしたら、AppleTalkのコントロールパネルからネッ トワークコでプリンタポートかモデムポートを選択できるとすれば、ネット ワークシリアルのコピープロテクションを使用しているどのXTensionをインス トールしていた場合でもQuarkXPressの起動時にハングしまうだろう。 [ACE]

ftp://ftp.support.apple.com/pub/apple_sw_updates/US/mac/n_c/ other_n_c_sw/Open_Transport_1.0.1_patch.hqx

新たに紹介されたPerforma達--先週Apple社は5200シリーズと6200シリーズ (PowerPC 603をベースとしている)Performa 640CD DOS互換機を含む Performa、新しい630や6100シリーズ、そしてMPEG(Motion Picture Experts Group)MPEG Media System(MPEGのCD-ROMタイトルのセットと、基本的には 630シリーズ、5200シリーズと6200シリーズ用のMPEGアドインボード)を発表し た。新しいシステムは、だいたい1,600ドルから3,000ドルの間、またMPEG Media Systemは約300ドルだ。[GD]


Novell社WordPerfect 3.5のプレビュー

by Mark Anbinder, News Editor <mha@tidbits.com>
(翻訳:山浦礼子<raeko@aol.com>)

Novell社は本日、8月にリリースが予定されるMacintosh版のWordPerfect 3.5の 注目すべき機能として、インターネットへのパブリッシュや編集機能を持ち、 改良された自動化ツールと新しい対話機能があると発表した。CD-ROM版、FD版 ともに希望小売り価格189ドル、アップグレードは89ドルで来月から可能とな る。

WordPerfectの新しいMac版はすべての購入者にインターネットを押しつけよう というのではにないだろうが、これにはNetscape NavigatorとHTMLへのエクス ポート機能が付属する。WYSIVYGでのWeb構築機能はユーザーを魅了するだろ う、直截的にいえば、やきもきすることなくWebを構成できる。

より革新的なのは、書類のマージンやフォントのサイズ、行間、ページ数に応 じてテキストを当てはめるためにスペースを調整するという、新しい「Make It Fit」という機能である。「Easy Envelope」と呼ばれる機能と85の新しい書 類のテンプレートは、時間や個々のデザインセンスを問うことなく、より簡単 に手軽な出版を可能とする。

私たちはこらが多くのユーザにとって重大なことかは確かでないが、Apple社の PlainTalkの技術を統合化した新しいバーョンは、「簡単な読み合わせのため、 あるいは、生活のなかでのプレゼンテーションやデモンストレーションのため に」ドキュメントの一部、あるいは全部を話す。次回のデモではPlainTalkを使 用しようとは思わないが、Mac OSの技術をインプリメントしたNovell社の努力 を誇りに思う。

来月のBostonでのブースは大盛況になるだろうが、HTMLの編集やおしゃべりす るMacよりももっと興味をそそるデモに焦点をあてたものを期待したい。

情報提供: Novell propaganda


SoftArc、ネイティブ版FirstClass Clientを出荷

by Mark Anbinder, News Editor <mha@tidbits.com>
(翻訳:尾高 修一 odaka@mbox.kyoto-inet.or.jp

Macintoshの通信・ネットワーク関連技術に焦点を当てた先週のMactivity会議 の後を追うように、オンタリオ州に本拠地を置くSoftArc社は、Macintosh用 FirstClass Clientのv.2.7をリリースした。この電子メール・電子会議用クラ イアントソフトの新バージョンは、特に目立った新機能はないものの、 PowerPCネイティブのパフォーマンスを提供する。

SoftArc社は現在、あらゆる嗜好に合致するように3種類のFirstClass Clientを 出荷している。68k Macintosh用のシステムはPowerMac上ではエミュレーション で動作し、PowerPCネイティブのバージョンはPowerMac上のみで動作する。3番 目のfat binary版は、他のものよりも3割ほどファイルサイズが大きいが、68k でもPowerPCでも最も効果的に動作させるためのコードをすべて含んでいる。

クライアント・ソフトウェアのアップデートは無料で提供されている。上記3種 類はすべてSoftArc社のFirstClassサポートセンターであるSoftArc Onlineで提 供されている。ここにはFirstClassそのものを使用してInternet経由 (198.133.37.10、port:3004 )でアクセスすることができるほか、モデムで直 接905-415-7070に接続することも可能だ。Anonymous FTPで入手することもでき る。ポインタはWeb上の次のURLにある。

http://www.ithaca.ny.us/Orgs/MemoryAlpha/

Internet経由でSoftArc Onlineに接続する方法は、次のEd Leslie氏のページに 解説があるので参照していただきたい。

http://tfcserv.edu.yorku.ca/www2fc

SoftArcによると、v.2.7 はほとんどのユーザーには気がつかないような小さな バグをフィックスしたそうだ。新バージョンは500種類以上のモデムもサポート するようになった。Power Macintoshシステムを使っていないか、既にサポート されているモデムを使用している読者は、モデムで長距離電話をかけてまでダ ウンロードする必要はないだろうが、ほかの方法でダウンロードできる場合に は、手間に対する報酬として少なくとも新しい素敵な地球のグラフィックを楽 しむことができるだろう。(ディスクに余裕がある場合には、fat binaryの バージョンをダウンロードしてインストールすることをお勧めする。そうして おけばいつでもハードウェアをアップグレードできるし、友達にあげる時にも 常に正しいバージョンを渡すことができる。)FirstClass Clientのパフォーマ ンスのネックとなるのは、通常はモデムやネットワークのスピードであること を覚えておいたほうが良いだろう。PowerMacネイティブのFirstClass Clientを 使用しても、回線のスピードが速くなるわけではない。

テスターたちによると、新しいクライアント・ソフトはApple社のネットワーク 技術であるOpen Transport(今のところPower Macintosh 9500システムにのみ 付属)と互換性があるようだ。SoftArc社は公式には互換性を主張していない。 FirstClass Serverソフトのバージョンはまだ2.6でPowerPCネイティブにはなっ ていないが、SoftArcによるとリリースの予定はあるそうだ。一方、 FirstClass Server 2.6(登録ユーザーに限り無償で、SoftArc Onlineでのみ配 布される)はPower MacのModern Memory Managerをサポートし、v.2.5 よりは 少しパフォーマンスが向上している。(Mac OSのI/Oまわりのネイティブ化が進 み、Open Transportが一般のユーザーに利用可能になるまで、FirstClass Serverがネイティブになってもそれほど恩恵は受けられないだろう。)

SoftArcは将来、Intel社のCPUで動作するサーバー・パッケージと、Macintosh 版で実現されているスタイル付きテキストの機能を備えたWidowsクライアント を発表する計画があると述べた。

SoftArc -- 905/415-7000 -- 905/415-7151 (fax) <info@softarc.com>

情報源:
SoftArc propaganda
Ed Leslie <edleslie@edu.yorku.ca>


FullWrite フォローアップ

by Tonya Engst <tonya@tidbits.com
(翻訳:遠藤 美加 <HGD01374@niftyserve.or.jp>)

何名かの方から、私が TidBITS-284 から書いた FullWrite の記事を訂正 する投書をいただきました。

Leonard RosentholLeonard Rosenthol &ltleonardr@netcom.com 氏の投書、「 FullWrite が最初に作られたのは Ann Arbor Softworks 社です。Ann Arbor Softworks 社とは、FullPaint という素晴らしい製品で MacPaint に 張り合おうとして(そして成功した)まさにあの会社です。 FullWrite が Ann Arbor Softworks 社の製品だった時代、歴史的に最も注目すべきこと は、同社がちょっとだけ早すぎる時期に広告を出してしまったということで しょう。そしてその期間は、非常に長かったのです。最も長い期間広告され たベイパーウェア製品ー発売されるまでにほぼ2年もかかったのです!」

Roy Leban 氏 <royleban@aol.com> は詳細を書いてくださり助かりま した。氏が言うには、「 FullWrite の企画はAnn Arbor Softworks社 (A2S と略)で1986年4月に始まりました。そして一般の人がその出 現に最初に気付いたのは1987年の1月、MacWorld Expoで A2S 社がデモを 行った時でした。A2S 社は1987年4月までには FullWrite を出荷できると 考えていたのですが、1988年1月にMacWorld Expo が開かれたときは出荷 どころではありませんでした。それでも同社は 10,000 個のベータ版 をそのExpoで配布したのです。約一ヶ月後、Ashton-Tate 社が A2S 社を 獲得、1988年4月、 FullWrite はついに出荷されました。」

Roy はまた 私がよく聞かれるFullWrite についてのいくつかの質問につ いても答えてくれました。「残念ながら、Mastersoft社の DocuComp は FullWrite の文書と一緒には作動しません( DocuCompは2つの文書を比 較して、両者の違いを識別してくれます)。また、PageMakerにも QuarkXPressにも FullWrite 用のフィルタは付属していません。フィルタ をつけるかどうかの決定はAdobe や Quark 次第なのですが、私は顧客の圧 力がこの点に影響するかもしれないと思っています。」

http://www.chaco.com/~mastersoft/

Mastersoft -- 602/948-4888 -- 800/624-6107
602/948-8261 (fax) -- <info@mastersoft.com>


Mactivityのレポート

by Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
(翻訳:水木 潔HGH03125@niftyserve.or.jp>

 私は、先週、San JoseのMactivityへ行ってきました。 そこで、  ネットワーク、特にInternetでのMacの役割について良い印象を  得ました。 もちろん、Macintoshを有名にしたアプリケーションとしての  デスクトップパブリッシングの名誉はありますが、しかし、多くの面で  Macのネットワークの性能はより素晴しいものです。 これらの性能は、  Macの始まり以来、全てのMacが持っており、System 7の  ファイル共有の登場と共に、最も小さいMacの  ネットワークにとってさえ欠かす事のできないものとなってきています。

 私はこれまでMactivityに出た事が無かったのですが、Internetの全盛が  多くの面でこの会議に新しい命を与えたと感じました。 ある特別の  Mactivity/Webミニ会議は、メインショーを出し抜いており、  展示会場では、約3分の1のブースがInternet関連製品を  展示していました。 また、全てのMactivity/Webセッションを除いても、  同様の割合がInternet製品か或いは確実にネットワークに関連する  情報でした。

 しかし、このInternet関連製品の展示の増加には誰も驚かないに  違いありません。 ネットワーキングは長い間ネットワークを  セットアップし、走らせ続けることが仕事である人々のみが興味を示した  丈夫な狭間領域でした。 利用者は、ファイルを共有でき、  ネットワーク上のレーザープリンターで印刷できる限り、  ネットワーク網がどの様に張り巡らされているかやその設計は  気にしません。 しかしながら、利用者は、日々の生活に直接関連する  事々を行う為にその同じネットワークがInternetに接続しているかどうかを  次第に気にしだしています。 突如、ネットワークは世界に広がりました。

 とにかく、私の目を引いた2、3の製品に移りましょう。 Delphic Software社は、AL*I Internetサーバーを  展示していました。 これは、実に忌ま忌ましいタイプ困難な名前  (また、私はこれをどう言うか全く分からないのですが)と同様に  その提供する多数のInternetサービスが注目を集めていました。  今年末迄に出荷の予定なのですが、AL*I Internetサーバーは、以下の  グラッフィク型インターフェースを持ちます。 Web、Gopher、FTP、  NNTP(Net News Transport Protocol、Usenetニュース用)、  SMTP(Simple Mail Transport Protocol、email送受信用)、  POP3(Post Office Protocol、Eudoraの様なPOPクライアントの  メール保存用)、UDP Time Server(同期クロック用)、  DNS(domain name server、名前のIP番号変換用)、そして  最後にBootPサーバー用のインターフェイスです。   しかしながら、これらの機能は安くはありません、数個のモジュールを  含むセットは最低995ドルで、全てのモジュールを含む物は、  1,995ドルに達します。

  Delphic Software -- <info@delphic.com>

アイワ社のDATテープAutoLoader(自動装填装置)(販売元  CORE International社)は、その物理的動作とその保存容量の  両面でショーにおいて最も純粋に注目を集めていました。 装置は、  Dantz Development社のブースで展示されていましたが、これは、  Dantz社のRetrospect Remoteバックアップソフトが基本的に  バックアップ市場を占有し、外見上現存する全ての  DATドライブに付属している事を考えると不思議ではありません。    AutoLoaderは17のDATテープを含むカートリッジを用いており、  また素晴らしい装填装置が素早くカートリッジを上げ下げし、  テープをDATドライブ機構そのものへ出し入れします  (別のモデルはより早い性能を出す為二つのDATドライブを持ちます)。  興味深い動きをするコンピューター装置には何かしら  思わず引き込まれるものがありますが、多分これが全ての映写機が  くるくる回っている理由でしょう。 Dantz社のLars Holm氏によると、  更に引き込まれる事は、単一の、簡単に出し入れできる272 GBの  カートリッジ(この出し入れの容易性は離れた場所での  バックアップの習慣を育むのに重要です)を使用できる事です。  272 GBは多量のデータであると言うのは、全く控えめな表現です。  しかしながら、価格が、単一ドライブモデルで6,995ドル、  2ドライブモデルで8,995ドルというのは、単純に17台の別々の  DATドライブのコストとネットワークで一晩中奴隷の様にテープを  供給する人件費を比べても、法外に聞こえます。

  CORE International -- 407/997-6055 -- 407/997-9009(fax)
  Dantz Development -- 800/225-4880 --<info@dantz.com>

ResNova Software社は、Web界に誠意をもってNovaServer 4.0  と言う製品をもたらしました。 起源的には、NovaTermと言う  クライアントによって提供されていたグラフィックインターフェイスの  BBSであり、NovaServerはInternetとBBSとの興味深い合成物として  発展してきました。 全ての古い特色(email、メッセージフォーラム、  チャットや会議室、そしてファイルライブラリ)は依然ありますが、  その幾つかは新しい面を持っています。 全てのメッセージは内部で、  HTMLとして保存され、利用者は、局部或いはWebを示している  URLsと共に、HTML 2.0のコードを直接メッセージに含める事が  できます。 NoverTermクライアントは、オプションのWeb  付加機能により、利用者はWebを拾い読みでき、また、クライアント  自身はファイル転送にHTTP(HyperText Transport Protocol)を  用いる事ができます。 SMTP、NNTP、UUCP及びAppleSearchへの  ゲートウェイも用意されています。 ResNova社は、Web上の  不適切な内容への現在の偏執病に、許可或いは非許可のサイト又は  ページのリストによりURLの要求に対しアクセスの制御や選択を  提供する事で取り組みました。(BBS界では、数人のBBSのシスオペが  ポルノグラフィックな物をシステム上に載せた事でご用になると言う  事態になっているからと言って、この配慮は少しばかり見当違いです。)  NovaServerは、Power Macネイティブで、System 7.5以前では  Thread Managerが必要であり、また、サーバーの追加により  拡張可能です。 価格は、形式により広く変わります。

  ResNova Software -- 714/379-9004 -- <sales@resnova.com>

StarNine社は私にListSTARのより興味深い機能を幾つか簡単に  見せてくれました。 それは、新しいmailing list managerとmailbot  programです(TidBITS-258のListSTARの初期の型である  eMODについての小説明を見て下さい)。 幾つかの特色が  目立っていました。 まず最初に、ListSTARは、AppleScriptを  使用する為に密接に関連して現れた命令型インターフェイスが  特色ですが、Frontierも使えたら良かったでしょう。 これは、  ListSTARの機能を興味深い方法で拡張できると言う事であり、  StarNine社は、ListSTAR上で動いているメーリングリスト自身を  追加したり削除したりする簡単なインターフェイスを提供する  WebSTARのひな型等、幾つかを見せてくれました。 簡単ですが、  効果的です(読者は私がTidBITSのリストに加えてくれと頼む人々の  要求を毎日何通受けているか信じられないでしょう - 私はQuicKeys  無しには暮らせません)。 将来、Webとemailの間の交点が更に  考えられ、多分メーリングリストは、Web上及び(人々は同じWeb  サイトを何度も何度も継続的に訪ねる事に辟易しているので)emailを  用いた配信の両面から中心となるでしょう。

 多くのMacユーザーにとってListSTARが興味深い点は、多分SMTP及び  POPの2種類がある事でしょう。 ListSTARのSMTPバージョンは  生まれながらの立派なSTMP(そしてPOP)サーバーであり、Macの  メールサーバー上のMailShareを完全に置き換えてしまうかも  知れません。 もちろん、永続的なInternet接続が必要です。  (MailShareは、現在Apple Internet Mail Serverです。  この名前は、Apple社の名前考案者達によってすらすらと付けられました   - 少なくとも、彼らは、"Apple Internet Mail Server Solution for  Electronic Mail"とはしませんでした。) しかしながら、ListSTARの  POPバージョンは、Eudoraの様な他のPOPクライアントと同様に、  命じた時だけ新しいメールをチェックします。 この様にモデムと  PPP、SLIP或いはARAを用いてInternetに接続している利用者は  簡単に立派なメーリングリストを走らせることができるでしょう。  POPバージョンの性能の方が悪いのですが、直接のInternet接続が  必要でなければ、これは廉価です。 特別な話題のmailbotや  メーリングリストの提供によって共同体の向上を助ける事から  阻害されてきていた全ての人々にInternetを解放すると思われるので、  私は、この機能が有る事は高価な永続的接続無い一般的なInternetの  ユーザーにとって非常に重要だと感じます。 一方、ListSTARに  複雑な設定が必要な事は、 単にメールサーバーが必要な利用者には  不適切かもしれません。

StarNine Technologies, Inc. -- 800/525-2580 -- 510/649-4949
<info@starnine.com>


QuickTime VRが現実のものに

by Geoff Duncan <geoff@tidbits.com>
(翻訳:尾高 修一 <odaka@mbox.kyoto-inet.or.jp>)

何人かの読者は、9ヶ月近くも前の TidBITS-250_.で、Simon & Schuster社の Star Trek: The Next Generation Interactive Technical Manualのレビューを したのを覚えておいでかもしれない。このCD-ROMはApple社のQuickTime VR技術 を用いた「最初の」製品として鳴り物入りでデビューしたが、それ以後は ショーでのデモを除いて目立った動きがなく、Mac愛好家はQuickTime VRがメイ ンストリームに現れるのをいらいらしながら待っていたのだ。QuickTime VRは どこにいってしまったのだろう? いつAppleはこれを本格的に投入するのだろ う?

これ以上待つ必要はなさそうだ。先週、Appleは無料のQuickTime VRプレー ヤーを発表し、サンプルムービーやQuickTime VR関連の情報を満載したWebサイ トを設立した。さらに、Appleは確実にインターネット利用者をQuickTime VRの ターゲットとしているように見受けられる。新しいQTVRサイトはまだ未完成な 部分もあるが、エキサイティングな旅のスタートとしてはなかなか有望だろ う。

http://qtvr.quicktime.apple.com/

QTVRプレーヤー -- Appleからのプレゼントの中心的存在は、ユーザーが QuickTime VRムービーと通常のQuickTimeムービーをオープンし、ナビゲートす るためのアプリケーションであるQTVRプレーヤーだ。このソフトをダウンロー ドして使用する前に必ずAppleのライセンス契約書を読んでいただきたい。

http://quicktime.apple.com/archive/license.html

プレーヤーは2種類のパッケージで供給されている。一つはプレーヤーと小さな QTVRムービーだけ(最初のURL、約400kB)、そしてもう一つはプレーヤー・ア プリケーションと、通常はSystem 7.5か、ほかの商用マルチメディアプログラ ムにしか付属しないQuickTime 2.0を同梱したバージョンだ(2番目のURL、約 1.4MB)。後者は95年7月22日までの期間限定となっている。QTVRプレーヤー (とサンプルファイル)はeWorldでも入手可能だ。

http://quicktime.apple.com/archive/QTVRPlayer.hqx
http://quicktime.apple.com/archive/vrkit.hqx

Appleは明らかにQTVRをWebコミュニティに向けており、QTVRプレーヤーを Netscapeのヘルパー・アプリケーションとしてセットアップする方法を説明し ている。これはWebブラウザから、QTVRプレーヤーにすべてのQuickTimeムー ビーを処理させようというものだ。この方法はMacWebにも適用でき、ほかの Webブラウザについても同様だろう。

プレーヤーをインストールしたら、QuickTime VRムービーでナビゲートするの は思いのほか簡単だ。QTVRムービーを開くと、画像が入ったごく普通のドキュ メント・ウインドウが表示される。QuickTimeコントローラが画像の下にぶら下 がっているわけでもなく、ムービーを操作するコントロールも見当たらない。 ムービー内を動きまわるには、表示されている画像の中でマウスボタンをク リックして押し続け、次に行きたい方向にドラッグする。突然、行こうと思っ た方向にウインドウ内の画像がパンし、表示されているシーンが動き出す。マ ウスを動かすのに疲れたら、キーボードの矢印キーを使ってムービーの中を動 きまわることができるうえ、(驚いたことに)Optionキーを押すと、ムービー の解像度の限界に近づくにつれて画像はがたがたになるものの、ウインドウは リアルタイムにズームインする。Controlキーを押したら元に戻る。

QTVRプレーヤーはムービーをダブルサイズ、そしてフルスクリーンでも再生す ることができる。また、"high quality refresh"(高品質リフレッシュ)とい うオプションがあり、これはプレーヤーが操作されていない時に、表示してい るイメージをより高い解像度で再描画するもののようだ。ダブルサイズやフル スクリーンの時、この効果は明らかで、画像の品質を大幅に向上させる。プ レーヤー・アプリケーションの全体的なパフォーマンスは、QTVRムービーが ローカルディスク上にある場合には満足のいくもので、Quadra 650を使用した すると極めて速いレスポンスが得られ、LC IIIでも十分な、間違いなく実用に なるパフォーマンスが得られた。プレーヤー・アプリケーションにはバグが全 くないわけではないが(マルチモニタ環境での16ビット再生がらみの特にみっ ともないものも含めて)、そこそこ安定しているように見受けられる。

VRムービーとオブジェクト -- QTVRムービーは通常「ノード」と、場合に よっては「オブジェクト」で構成されている。「ノード」はビュアー(ユー ザー)が仮想的に立ち、シーンを眺め渡す場所で、普通は部屋の中央や階段の 上、または同様な興味深い眺めが得られる場所である。ムービーはシングル ノードまたはマルチノードであり、ビュアーはムービー内のノード間を行った り来たりすることができる。たとえば、Simon & Schuster社のInteractive Technical ManualにあるU.S.S.エンタープライズ号のブリッジ部のQTVRムー ビーには、半ダース以上のノードがある。この中には、ターボリフトの入口、 エンジニアリング・ステーション、そして(もちろん)船長の椅子が含まれて いる。ほかのノードが視野に入ってくると、マウスポインタは前向きの矢印に 変わり、一回クリックすると新しいノードに移動することができる。Appleは WWWサイト上でいくつものマルチノードQTVRムービーを公開しており、この中に はthe House of Blues、the Tuesday Night Music Club、そしてホワイトハウ スの内部が含まれている。

http://quicktime.apple.com/archive/index.html
http://qtvr.quicktime.apple.com/Samples.htm

QTVRムービーはオブジェクトを持つこともできる。シーンがビュアーを中心に 動くのではなく、ユーザーがオブジェクトを3次元で操作することができるので ある。The Star Trek Technical Manualには、クリンゴン・ナイフや常時点滅 しているトリコーダーがQTVRオブジェクトとして取り入れられていた。この技 術を適用できる明らかな例として、仮想博物館があるだろう。そこでは、美術 品をさまざまな角度から眺め、空間の中で回転させることができる。ほかに思 い付く利用方法としては、教育やエンジニアリング、3-Dレンダリングの分野が ある。人々に物や構成要素、部品といったものがどのように一緒に動いたり働 いたりするかを見せることができる。もし私の高校時代の化学の時間にQTVRで 結晶体の格子構造を見せてもらっていれば、はるかに幸せな時間を過ごすこと ができただろう。また、雷や土星の衛星のQTVRシミュレーションは限りなく興 味深いものとなるだろう。

ライト、カメラ、アクション -- これだけの機能があるのだから、QTVR ムービーを作るのはVCRやQuickCamでビデオを撮るよりは複雑だろうと感じるか もしれない ― その通りなのだ。AppleはWebサーバーにQTVR技術や開発プロセ スについて述べたQTVR白書を載せる作業を進めており、MacWorldの1995年7月号 にもQuickTime VRムービーの制作についての良い記事が掲載された。極めてお おざっぱにいえば、QTVRムービーは普通は12から16枚の連続したスチル・イ メージをつなぎ合わせて360度の場面やノードを作り出す。動きのあるシーンを キャプチャするのは困難で、特殊なカメラマウントや注意深い撮影を必要とす る(QTVRの撮影をしたことのあるカメラマンから聞いた話では、光線状態の変 化のため屋外での撮影は特に難しいそうだ)。つなぎ合わせるためのイメージ を3-Dレンダリングソフトで生成する場合、より正確なものができるが、時間が かかる作業であることにはかわりない。

http://quicktime.apple.com/qtvr/qtvrtech.html

画像の用意ができたら、前後のシーンのノードへのポインタや、埋め込まれた QTVRオブジェクトがある場合は、そのオブジェクトへのポインタをムービーに 入れる「オーサリング」の作業をすることになる。現在、QTVR用の開発および オーサリングツール(HyperCardやDirectorで利用するためのXCMDを含め)は Appleのみが提供しているだけで、使いにくく、高速なMacとたくさんのRAMを必 要とする。AppleはQTVR技術をほかのアプリケーション取り込むための研修を開 講しているが、QTVR用の開発資源は高価で手に入りにくい。そうはいっても、 これはQuickTimeそのものがデビューした時と同じ状況なのだ。時間が経つにつ れ、ユーザーは開発ツールが安く、使いやすいものになることを期待して良い だろうし、アプリケーション(特に3-Dレンダリングソフト)はQTVRをサポート するようになるだろう。

まとめると -- Webへアクセスでき、数百kBのムービーをダウンロードする 時間がある人は、今すぐ実行に移りなさい。一度QuickTime VRを見れば、なぜ 誰もが熱狂しているかがわかるだろう。しかし、QuickTime VRがデベロッパー やアプリケーションのサポートを取り付け、ハイエンドなマシンと優秀な撮影 機材を持った人のための高価なおもちゃ以上の物になることができるかどうか は予断を許さない。AppleはQTVRを「the rest of usのためのバーチャル・リア リティ」としているが、現時点では「the rest of usのためのバーチャル・リ アリティ再生」でしかない。それでも、その可能性はエキサイティングなもの だ。

Simon & Schuster Interactive -- 212/698-7000
212/698-7555 (fax)


Reviews/17-Jul-95


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