TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS-J#464/25-Jan-99

デジタルカメラはクールな新機能を加えながらその価格を下げ続けている。 そこで今週号ではデジタル写真専門家 Arthur Bleich 氏が氏のデジカメ・ トップチョイスを公開。また Randy Parker 氏は脳死状態の Symantec Visual Page のリプレースを目論んでビジュアル HTML エディタを考察す る…結局氏のニーズに完璧に応えるものはみつからなかったが、次期候補 を探す氏の選択を読んでみよう。短信では Optima System 社が PageSpinner 2.1(テキスト系 HTML エディタのアップデート)を発売して いる。

目次:

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MailBITS/25-Jan-99

(翻訳:小川 浄 <tao@peanet.ne.jp>)

PageSpinner 2.1 リリース -- Optima System 社は PageSpinner 2.1 (同社のシェアウェアのテキスト系 HTML エディタの最新バージョン)を 発売した。PageSpinner 2.1 には注目すべき機能向上と高性能テキストエ ディタが採用され、さらに HTML 4.0 のサポート、同時使用の複数ブラウ ザプレビュー、バックアップコマンド、改良されたスクリプト機能、一般 的 JavaScript へのコード・フリーのアシスタントが搭載されている。よ くできたオンラインヘルプやサンプルと相まって、PageSpinner は HTML タグを厭わず、かつ使いやすい制作環境を求めている Web 制作者に最適で ある。(PageSpinner 2.0.1 については TidBITS-384 「Web を編む・ Part I:トレードオフと PageSpinner」で取り上げている。)PageSpinner は従来どおり 25 ドルのシェアウェア。バージョン 2.1 は PageSpinner 2.X を 97 年 6 月 1 日以降登録したユーザーには無料アップグレードと なる。それ以外の所有者は 1999 年 3 月まで 15 ドルでアップグレードす る資格がある。PageSpinner 2.1 のダウンロードは 1.8 MB である。 [GD]

<http://www.optima-system.com/pagespinner/v21.html>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=02195>


まだあきらめ切れない Symantec Visual Page

by Randy Parker <randy@virtualprimetime.com>
(翻訳:西村 尚 <hisashin@hotsync.co.jp>)
(  :亀岡 孝仁 <tkameoka@fujikura.co.jp>)

Mac ベースの Web デザイナーとして、Symantec 社が同社の WYSIWYG エ ディタ、Visual Page の Macintosh 版開発を凍結したとき、私は激怒し た。私にとって、Visual Page は Web ブラウザやワードプロセッサよりも はるかに重要であり、唯一電子メールプログラムだけが重要性でこれにま さる。私は 3 つの Web サイトと、さらに私の雇用人の会社のイントラネッ トのページを管理しているので、時間の多くを Web ページのデザインと編 集作業に費している。仕事は、トラブルの解決と特殊タグの使用以外で HTML タグにはまり込むことなく、迅速で効率的に行えなければならない。 私は HTML に熟達しているが、ビジュアルエディタを使えば仕事はずっと 速く行える。テーブルを作成したり修正したりするときは特にそうだ。 Visual Page は、その優れたインターフェースと、顕著な使用の簡単さ、 強力なレイアウト能力のため、私の最も好む Web エディタとなっていたの だ。

<http://www.symantec.com/vpagemac/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05001>

Visual Page は Mac プログラムとして出発し、すぐに PC 版が後に続い た。現在、Visual Page 2.0 は新しい付加機能(カスケーディング・スタ イルシート、サイト管理機能、リンクチェック機能など)をサポートして PC 用が販売されているが、Mac 版はバージョン 1.1.1 で消えようとして いる。私は代わりのビジュアル Web エディタをずっと探してきて、Mac 用 のほとんどすべてのビジュアル Web エディタを試してみて、Visual Page には他に欠けている決定的な機能のユニークな統合性があることがわかっ た。

この記事のために、私は Visual Page を Macromedia Dreamweaver 2.0、 Adobe PageMill 3.0、FileMaker 社の Home Page 3、Adobe(旧 GoLive) CyberStudio 3.1 Professional Edition と比較する。直接 HTML タグづけ することでは、Bare Bones Software 社の BBEdit を打ち負かすのは難し いが、これはビジュアルエディタではないので(Dreamweaver に付属する BBEdit を除いて)ここでは除外する。

<http://www.macromedia.com/software/dreamweaver/>
<http://www.adobe.com/prodindex/pagemill/>
<http://www.filemaker.com/products/homepage3.html>
<http://www.golive.com/>
<http://web.barebones.com/products/bbedit/bbedit.html>

私が Web エディタに求める主なものは、基本的なページ作成ツールであ り、この観点でのみ Visual Page と他の製品を比較、対照する。私は高性 能なオーサリング機能、サイト管理機能、リンクチェック機能も備える優 れた Web エディタがとても好きだが、ここではこれらの問題を個々に解決 しようと思う。あなたにカスケーディング・スタイルシートや Dynamic HTML のようなワザが必要なら、残念ながら Mac 用の Visual Page ではあ なたの望みはかなわない。

では、私にはなくてはならない Visual Page の諸機能を見ていこう。

正確な WYSIWYG -- Symantec が Visual Page をリリースしたとき、そ の売り文句は正確な HTML 表現だった。言い換えれば、デザイン中に Visual Page で見ているものが Netscape Navigator を使って見るものと ほとんど同じであり、Microsoft Internet Explorer で見るものに近いの だ。

Visual Page の競合製品はこの分野に追い付いてきているが、製品間には 優劣がある。最低なのは Home Page で、画像の周囲の縦横の余白を認識し ないし、テーブルは、Web ブラウザの同じテーブルの表示とほとんど類似 点のないものを表現する。PageMill 3.0 の表現は、以前のバージョンに改 良が加えられているが、まだ本来あるべきものというには正確さに欠ける。 テーブルについては特にそうだ。逆に、CyberStudio と Dreamweaver は優 れた表現エンジンを持っている。いくつかのオーサリングアプリケーショ ン(CyberStudio と PageMill)は、HTML ページの表現が非常に遅い。こ れらのプログラムでページを開くのに数分間も待つこともしばしばだ。 Visual Page では、ページは常に即座に表現される。

優美なツールバー -- Visual Page は各ページの上部に優れたデザイン のツールバーを表示し、共通に使用される機能への迅速なアクセスを可能 にする。2 行で現れるボタン類は比較的大きく、ラベルとして見やすい。 各ボタンの機能はその外観からはっきりわかる。推測や曖昧さはない。ツー ルバーは、プルダウンメニューをめったに使う事がないほど十分に役に立 つのである。

唯一 Home Page だけが類似の直観的なツールバーを備え、どの点からみて も Visual Page と同等だ。CyberStudio と Dreamweaver は急勾配の学習 曲線を伴う複雑で戸惑いがちなインターフェースを持つ。これらはここに 集めたものの中では最も強力なアプリケーションであるが、軽々と使うに はそのパワーへの代償を払わなければならない。

並列する編集ウインドウ -- Visual Page によって最初に発明されたそ の他のずば抜けた機能として、ビジュアルウインドウと HTML ウインドウ の両方を同時に即時表示を行う能力がある。ビジュアルウインドウでの変 更は HTML ウインドウに切替えると即座に表示に現れ、このプロセスはそ の逆にも機能する。つまり HTML ウインドウ内にコードを追加すれば、ビ ジュアルウインドウにその変更が現れることになるわけだ。この機能は、 基礎的な HTML を学習するものにとって Visual Page を特に有益なものに している。

Home Page、PageMill、CyberStudio は一度に HTML ウインドウまたはビ ジュアルウインドウのみしか表示せず、一方、Dreamweaver は Visual Page と同等か、あるいは優っている。Dreamweaver は HTML タグをフローティ ングパレットに表示し、HTML への変更は動的にビジュアルウインドウに反 映される(そして逆も同様だ)。替わりに、BBEdit を使って HTML を編集 することで同様の機能を達成することもできる。

テーブルセルの選択 -- 私が毎日使っている機能で、他のエディタには 見つけることがほぼできないものとして、同時に複数のテーブルセルを選 択する能力がある。複数のセルを選択して、一挙にそのすべてにアクショ ン(たとえば、テキスト整形の適用、背景色の指定、またはセルを別の場 所へ移動するためのコピー & ペーストなど)を行うことができる。Home Page や CyberStudio、PageMill などの他の多くのエディタでは、一度に 一つずつセルを整形するか、カット ペーストするかしかない。これは極 めて退屈な作業だ。唯一ここでも Dreamweaver だけが複数のテーブルセル を選択して作業させてくれる。

動的なテーブル -- Visual Page ではテーブルを変更する場合、Settings の浮動パレットに値をタイプするか、またはマウスでテーブルの線や境界 を動かしてやる事で可能となる。Visual Page の競争相手も似たような機 能は提供しているが、Visual Page はテーブルをドラッグすると同時にそ れに応じてテーブルを変化させてくれるので一歩ぬきんでている。Home Page, CyberStudio, Dreamweaver, そして PageMill のすべてがテーブル の境界や交差線をドラッグさせてくれるが、今自分がしようとしている変 更でテーブルがどの様になるかはマウスボタンを離すまでわからない。

テーブルとセルの色 -- Visual Page ではテーブル全体の色をデフォル トとして、さらに個々のセルに対する追加の色をセットする事が出来る。 この機能を使えばかなり高度な色使いが可能となる;例えば、私の Virtual Prime Time サイトでは、テーブルの中のテーブルの中のテーブルといった 構図を使っているが、これらすべてを黒のページ背景色(これは Visual Page のドキュメント設定でやる)に対してセットしている。この複数の結 合されたテーブルは別々の色をデフォルトとして持ち、個々のテーブルの セルもさらなる色を持っている。このページはたいていのブラウザできち んと表示される(例外は Netscape 2.x で、これはセルのカラー属性を認 識しない)。

<http://www.virtualprimetime.com/>

Home Page, Dreamweaver, そして CyberStudio はページの色もテーブルの 色も正しく表示するが、PageMill はこれに反してどうにもならない:まず Virtual Prime Time サイトのテーブルの色を表さず、すべてを黒のページ 背景色に対して表示するので、このページを編集するのは不可能になって しまう。

大きさ -- Visual Page は RAM と HDD の必要容量に関して言えば小さ なアプリケーションである;Symantec 社の推奨は 68030 かそれ以上、 System 7.1 かそれ以上の Mac で、1.2 MB の空きハードディスク容量(テ ンプレートやクリップアートを除いて)と 2 から 3 MB の RAM である。 私の Power Mac は 72 MB の RAM を持っており その中から 4 から 6 MB の RAM を Visual Page に充てても他のアプリケーションに十分なメモリー を残してくれる。私は Visual Page, Netscape Communicator, Photoshop, そして Illustrator を仮想メモリや RAM Doubler を使わずに同時に動作 させている - こんな事は CyberStudio や Dreamweaver では困難だと思う。

Home Page の必要条件もまあまあである:68020 かそれ以上のプロセッサ、 System 7.1 かそれ以上, 8 MB の RAM, そして最少 5 MB の空きディスク (インストール時は 10 MB)。PageMill は PowerPC ベースの Mac, System 7.5.5 かそれ以上, 8 MB の RAM, 23 MB の空きディスクに 256 色以上を 扱えるディスプレイが必要である。一方で、CyberStudio と Dreamweaver は 32 MB 以下の RAM では非実用的である。Dreamweaver は PowerPC ベー スの Mac, System 7.5.5 かそれ以上, 24 MB の RAM, 20 MB の空きディス クに 800 x 600 精細度のカラーモニタが必要である。CyberStudio は PowerPC プロセッサ, 最少 6 MB の RAM, Mac OS 8.0 かそれ以上, 30 MB の空きディスクが必要である。Adobe 社は CyberStudio の Personal Edition を出しており(いくつかの先進的機能なし)、こちらはもっとリー ズナブルで: PowerPC ベースの Mac, 8 MB の空き RAM, System 7.5.5 か それ以上, それに 8 MB の空きディスクとなっている。

コスト -- Symantec 社は Visual Page に 79.95 ドルの値段を付けてい るが、当然の事ながら誰でも、バグの存在が分かっていながら見捨てられ たプログラムなど一銭の価値もないと批判できる。

Home Page, PageMill, そして CyberStudio Personal Edition すべてが 99 ドルの希望小売価格である。Dreamweaver と CyberStudio Professional Edition は 299 ドルである - これは基礎的なの Web レイアウト・プログ ラムとしては高い、しかしその高度な制作機能を使おうとしているのなら、 余分に払う価値はあるであろう。

短所 -- Visual Page には問題がある - それは根本的には、将来改良さ れると言う希望がない行き止まりの製品に見える事である。Visual Page は HTML をあらかじめ決められた、融通の利かない方法で書く、そのマー クアップは比較的クリーンではあるが時として正統派でない。例えば、も しページの本文で外部の JavaScript を参照したとすると、Visual Page はそれを保存するたびに余分な言語属性をつけ加える。そして Visual Page は他言語で書かれた埋め込みスクリプトで引っかかってしまう事がある。

結論 -- 私が他の HTML エディタに変えなければいけない日は近づいて いる。選択肢としては PC 上であるいは Connectix 社の Virtual PC を 使って Visual Page 2.0 で行くという手もある。インターフェースは多少 違うしツールバーも直感的でないにしても、PC 版の Visual Page は優秀 な Web エディタである。そうは言っても、私は Macintosh の経験、ソフ トウェア、そして献身度とどれをとってもプラットフォームを切り替える にはあまりに多くのものを持ちすぎている。

それで、他の Macintosh エディタを試してみた結果、Dreamweaver がこれ からの選択肢としては最善のように思える。Dreamweaver はほとんどあら ゆるレベルで Visual Page と対抗できる;とりわけ、フォーマッティン グ、レイアウト、そしてテーブルツールは良くできており使いやすさも比 較的良好である。しかし残念なことには、Dreamweaver は私のニーズに対 しては過剰である:サイト管理ツールは便利そうだが、Dynamic HTML とか カスケーディング・スタイルシートとかの先進的な機能は私には必要ない。 これらの機能がプログラムに対して大きなメモリーを必要とさせており、 RAM を買い増すか仮想メモリーを使わざるを得ないかも知れない。つまり、 実際のところ決して使わないかもしれない機能のために代償を支払う(金 銭的にもメモリー的にも)と言うことになってしまう。思うに、Macromedia 社は Dreamweaver の“軽”バージョン(CyberStudio の Personal Edition の様な)を、基礎的な Web ページ作製が出来れば十分と言うユーザーのた めに考えるべきである。

[Randy Parker 氏は San Francisco にある VPT Productions 社の CEO で ありウェブマスタでもあり、Virtual Prime Time: The Game of TV Rotisserie の創作者でもある]

<http://www.virtualprimetime.com/>


第二世代デジタルカメラ(第二部)

by Arthur H. Bleich <arthur@zim.com>
(翻訳:尾高 修一 <shu@pobox.com>)
(  :尾高 里華子 <rikako@pobox.com>)

デジタル写真の進歩は目覚ましい。 TidBITS-461 では、デジタルカメラ に何を求めるべきかについて述べ、最初にデジカメを取り上げた TidBITS-407 以来、解像度、画像のストレージ、それに印刷の面で何が 変ったかを紹介した。以下で登場する用語の復習が必要な方は、これまで の記事を参照されたい。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05230>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbser=1022>

さて、それでは真剣に検討に値するモデルへと話を移そう。私のお眼鏡に 適うには以下の条件を満たしていなければならない。LCD スクリーンに加 え、光学ファインダーまたは一眼レフファインダーを装備していること。 ただ、前後に回転する LCD を備えており、腕を伸ばしてカメラを構えなく ても済むようなものも場合によっては合格とする。フラッシュを内蔵して いること、実売価格が 1,000 ドル以下であること、それにインターネット 上でのユーザーからの評価が高いこと。すべてのモデルに画像転送用のソ フトウェアが付属しており、Adobe 社の PhotoDeluxe とプラグインという 構成が多いが、他のソフトウェアも付属していることがある。

以下にリストアップしたカメラはどれも満足のいくものとなるだろう。私 自身のお気に入りの機種にはその旨のコメントが付けてある。写真を始め てから 40 年以上にもなることもあり、私が選ぶものは一部の人は好むか もしれないがあまり実用にはならず、操作が繁雑になるだけの派手な機能 を無視したものになりやすいことを付け加えておこう。

では現行モデルの評価に移ろう。リストは解像度の低い順、それから実売 価格の低い順にまとめてある。価格は 1999 年 1 月 15 日現在のもので、 大体の目安にはなるだろう。ただし、数ドル余計に払ってもきちんとした ディーラーから買うことをお薦めする。

低解像度カメラ -- 低解像度が低品質というわけではない。Web デザイ ンなど印刷を前提としない用途には、低解像度カメラは抜群のコストパ フォーマンスを発揮する。

<http://www.fujifilm.com/home/sbu/electimg/ei_c_dx5.htm>

<http://www.olympusamerica.com/digital/products/220l/220l.html>

比類なし -- 300 ドルの Agfa ePhoto 780 はどのカテゴリにも入れにく い。640 x 480 画素で撮影するのだが、ソフトウェアで 1,024 x 768 画素 に補間することができるのだ。これは存在しない画素を無から創り出すと いう点で、電子錬金術とでも言うべきものだ(詳しくは第一部を参照)。 この価格帯では最もスピーディで使い勝手の良い高機能デジタルカメラと なっている。明るい光学ファインダー、シンプルな操作、それに 1 秒強間 隔での連続撮影が可能。LCD をファインダー代わりに使うこともでき、格 納してある画像の呼び出しは一瞬だ。リムーバブルな SmartMedia を採用 し、3 点のゾーンフォーカス(マクロ、ポートレート、グループ)、それ にセクシーで魅力的なデザインを持っている。印刷も 5 x 7 インチぐらい までなら OK だ。しかも、ePhoto 780 にはグレートなソフトウェアとビデ オアウト機能も付いてくる。これ以上何がいるというのだろう? このカメ ラは私のお気に入りのひとつでもある。

<http://www.agfahome.com/ephoto/780/>

中解像度カメラ -- もっと高品質な画像が必要だが、質屋のお世話にな らずに済ませたいという場合には、以下の中解像度モデルがお薦めだ。い ずれもリムーバブルメディアを採用している。

<http://www.olympusamerica.com/digital/products/320l/320l.html>

<http://www.sel.sony.com/SEL/consumer/mavica/0301_fd91.html>

高解像度カメラ -- では、可能なかぎり画像情報を取り込みたいという 方用に、ハイパワーのモデルをご紹介しよう。(いずれもリムーバブルス トレージカードを使用するものである。)

<http://www.fujifilm.com/home/sbu/electimg/ei_c_mx700.htm>

<http://www.nikonusa.com/products/products.taf?id=240>

<http://www.olympusamerica.com/cgi-bin/section.cgi?name= cameras-digitalproduct=D-400Z>

<http://www.agfahome.com/ephoto/1680/>

<http://www.olympusamerica.com/cgi-bin/section.cgi?name= cameras-digitalproduct=D-600L>
<http://www.olympusamerica.com/cgi-bin/section.cgi?name= cameras-digitalproduct=D-620L>

未踏の地へと果敢に進む -- 一風変わったカメラ Minolta Dimage EX Zoom 1500 の評価用のユニットはまだ私の手元に届いていない。そのため、 今お伝えできるのは、昨年私がすぐれ物だと思った 735 ドルの低解像度モ デルをアップグレードしたものだということだ。本体から離すことのでき るレンズが一番の特徴で、5 フィートのケーブルの先に付いたこのレンズ は思いのまま動かすことができる。この機能の創造的な使用法を思いつく 方もいるだろう。

<http://www.minoltausa.com/mainframe.asp?productID=200& whichProductSection=1whichSection=2>

しかしこれはまだ序の口で、1,344 x 1,008 画素の高解像度(画像の圧縮 を行わない機能も付属している)、コンパクトフラッシュメモリストレー ジ、高解像度で 2 秒間に 7 コマ記録する機能など感嘆モノだ。さらに、 マニュアルによる F 値やシャッタースピードのコントロールができ、38 mm 〜 115 mm に相当する光学ズームが付いている。光学ファインダーと LCD スクリーンの両方を搭載しており、シャッタースピードは 4,000 分の 1 秒から 2 秒まで、640 x 480 の低解像度モード、ビデオアウトも備え、 さらにオプションのレンズセットや解像度のアップグレードまで用意され ることになっている。アガサ・クリスティの小説に出てくるポワロ探偵な ら、Minolta の脳細胞達は精進していると言うところだろう。このカメラ が私のお気に入りの一つになることは間違いなく、Minolta 社は私に預け た評価用のユニットを取り戻すために戦車部隊を差し向けなければならな くなるだろう。

層の厚いデジカメ界 -- あなたのお気に入りのデジカメの名前がここに 登場していなくても、気を悪くしないでいただきたい。自分で満足のいく カメラであればそれでよいのだから。昨年 Sony の Mavica のことを書か なかったために読者から抗議のメールを多数受け取った。このカメラはと てつもなく低品質の静止ビデオ画像を作るもので、LCD もひどいものが付 いているのだが、安いフロッピディスクを利用するという部分に惑わされ たユーザーがこぞって買った。ユニークな機能に引かれ、それで他の欠 点がカバーできるものではないと気がつくまでは私も同じだった。実のこ とを言うと、今年は Kodak 製のカメラのことも書こうと思っていたのだ が、ローエンドのモデルはどれも今一つで、ハイエンドモデルは実に Mac に冷たいのだ。

「完璧な」カメラというものは存在しない。あるのは、あなたに適したカ メラである。使っているものが適していないなら買い替えることだ。私の お薦めカメラが、世の中にごまんとあるカメラの中からあなたに適したも のを探しだす助けになればと思う。生涯のうちに購入するコンピュータが 一台ではないのと同じように、デジタルカメラも何台か買うことになるだ ろう。さらによいカメラが登場してくるのが世の常である。またデジタル カメラを購入する際の致命的な間違いというものはない。そのことを踏ま え、あなたの選ぶカメラ(またはすでに持っているカメラ)で撮影の腕を 磨いていただきたい。腕が上がるにつれ、次にカメラを購入する際に自分 に必要な機能が判ってくるだろう。

もっと知りたい方へ -- 今回の記事で取り上げたもの、その他のデジタ ル写真のサイト、価格を比較しているサイト、大手のオンライン販売業者 のリストなど豊富な情報が Digital PhotoCorner の Resources セクショ ンに出ている。またこのサイトにはデジカメやデジタル画像に関する有益 なデータもある。

<http://www.dpcorner.com/>

[Arthur H. Bleich 氏はマイアミ在住の、写真家兼、ライター兼、教育者 である。アメリカ内外のメジャーな雑誌等の記事を書いており、Digital Camera Magazine の寄稿編集者でもある。今回の記事のもとになっている Digital PhotoCorner をぜひ訪れていただきたいとのことだ。そこで、彼 の教える DIGIPHOTO 101 と呼ばれるインタラクティブコースを受けること もできる。]


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