TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#641/05-Aug-02

マウス操作で痛みを感じることがある?Adam の Contour Design RollerMouse Station のレビュー記事を読まれたい。この風変りなポインティングデバイスが案外助けになるかも。他に、Matt Deatherage は Intuit の QuickBooks 5 for Mac OS X に懐疑的な視線を投じ、そして Kirk McElhearn は Mac OS X に関する二冊の本を検証する。ニュースの部では、PowerMail 4.0、Mac OS X のセキュリティアップデート、PopChar X 1.2、MacHax Best Hack Contest CD、そしてデジタル写真学クルーズカンファレンスについてお伝えする。

記事:

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MailBITS/05-Aug-02

PowerMail 4.0 メール操作機能を強化 -- Apple がすべての Mac OS X に Mail をバンドルしているにもかかわらず、メールソフトのデベロッパーはそれに先行し続けている。スイスの CTM Development からの最新のメジャーリリースもその一つである。それは PowerMail 4.0 で、POP3 の部分的ダウンロード、サーバサイドメール管理、送信及び受信メールのアドレスを自動的に追う強化アドレスブック、内蔵されたテキストクリッピング、メールスケジューリング、そしてたった今受信したメールの操作の仕事を簡単にしてくれる最新メールログウィンドウの機能が追加されている。(従前のバージョンについての解説は TidBITS-530新天地 PowerMail へ を参照されたい。)この $50 のプログラムは Mac OS 8.6 及びそれ以降に対応、かつ Mac OS X (次期の Jaguar も含めて) 下でネイティブに動き Quartz テキストスムージングにも対応する。登録ユーザーに対するアップグレードは $30 であるが、15-Apr-02 以降に PowerMail 3.1.2 を購入した人に対しては無償となる。30日有効のデモ版もあり 4.6 MB のダウンロードとなっている。[ACE](カメ)

<http://www.ctmdev.com/powermail4.shtml>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05930>(日本語)新天地 PowerMail へ
<http://www.ctmdev.com/download.shtml>

Security Update 2002-08-02 で Unix の穴を閉じる -- Apple は Mac OS X と Mac OS X Server に対するもう一つのセキュリティアップデートをリリースした。これによって、OpenSSL, Apache mod_ssl モジュール, そして Sun RPC XDR デコーダにかかわる弱点を修正している。しかしながら、大抵の Mac OS X ユーザーはこれらの問題には関係していないといえる。なぜならば、これらの機能は Mac OS X においては手動でオンにしなければならないからである(しかし Mac OS X Server の場合はそうではない)。危険性は低いとは言え、このアップデートはインストールすべきである。Software Update 経由か、下記のダウンロードリンクから手動でアップデートできる (4.8 MB)。[ACE](カメ)

<http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=120139>

PopChar X 1.2 新たなウィンドウを開く -- ergonis software の PopChar X バージョン 1.2 は TidBITS-631はじけた、飛んだ PopChar X で指摘した欠点を見事なまでに根絶した。今や、メニューバー上の小さな "P" を Command-クリックすることでメニューバー上の他の場所に移動できる;さらに重要な事は、ユニコードの一つのフォントにつき数百、数千とある文字_すべて_を表示、挿入できるようになったことである。文字表示のインターフェースは非常に簡明で、スッキリしており、かつ使いやすい:文字は一枚のスクロールペインに納められているが、ペインは明確にセクションへと分割されており(ギリシャ文字、キリル文字、記号、ひらがな、等々)、どのセクションにもポップダウンメニューからのスクロールで即時に到達できる。PopChar X は今や、自分のフォントを調べるツールとしてよく出来ているだけではなくユニコードの入力方法としても一目置かれる存在である:単純なラテンアルファベットだけでは飽き足らない人には必携のユーティリティである。PopChar X は $30 である;登録ユーザーに対しては今回のアップグレードは無料。[MAN](カメ)

<http://www.macility.com/products/popcharx/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06827>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06780>(日本語)はじけた、飛んだ PopChar X

MacHax ベスト・ハック・コンテスト CD 2002 入手可 -- かっこいいハックを見てみたい?2002 MacHax Best Hack Contest CD が MacHax Group から $20 プラス取扱い運送費で直接入手できる。最も興味深い参加作品のいくつかについては TidBITS-636 でコンテストの模様を報告しているので見て欲しい。ただ予め承知しておいて欲しいのは、これらのプログラムは大急ぎで書かれたものばかりなので、まず磨きはかかっていないし、それにクラッシュする可能性も高いことである。それであっても、心底驚嘆を禁じえないものも多いのでお楽しみを。つけ加えれば、多くはフルのソースコード付きであるので、今年の MacHack カンファレンスに出席できなかったデベロッパーの人の興味も引くであろう。[ACE](カメ)

<http://hax.com/BestHackCDForm.html>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06861>(日本語)MacHax ベスト・ハック・コンテスト

デジタル写真学クルーズ -- この間の Mac Mania Geek Cruise の報告を見てクルーズしながらのカンファレンスに対する食欲をかきたてられた人は、この次予定されている Digital Photography Workshop at Sea を検討されてはいかが?これはリードインストラクターが TidBITS へのデジタル写真学に関する常連の寄稿者でもある Arthur Bleich であることでもお勧めである。12月の上旬、8日間の カリブ海クルーズで、あなたのデジタル写真の腕をみがくのにはもってこいの機会のように見受けられる。[ACE](カメ)

<http://www.dpcorner.com/cruise/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06847>(日本語)Mac な人たちと外洋クルーズ


Intuit 社 QuickBooks の MYOB に対する FUD 戦略

文: Matt Deatherage <mattd@macjournals.com>
訳:倉石毅雄 <takeo.kuraishi@attglobal.net>

今日、Intuit は Mac OS X 用 QuickBooks Pro 5.0 が現在開発中で、2003 年の第一四半期に発売を開始すると発表した。どのような機能があるのか?Mac OS X と Mac OS 9 でネイティブに走るということ以外、Intuit は何も言っていない。値段は?それも秘密だ。マスコミに漏れた六月のアンケート同様、Intuit は Macintosh ユーザの間に恐れ、不安、そして不信を起こそうとしている:もし優れた QuickBooks が近日中に登場するなら、なぜ今すぐ MYOB を買う必要があるのか?

<http://www.intuit.com/company/press_releases/2002/08-05.html>

五年間もの間、法律上義務付けられた Y2K アップデートを提供する以外は、 Intuit は QuickBooks 4 for Macintosh に手も触れなかった。Macintosh 会計市場の 60 パーセントを占めても利益をあげるには十分でなかったとでも言うのだろうか、1996 年にこの製品を見捨てた(ちなみにこの数字は 1997 年 2 月の Wall Street Journal から来ている)。MYOB はこの挑戦に挑んだ。毎年新しいソフトのバージョンを出して、今年には初心者向け製品の FirstEdge を加えた。Carbon 化の波に遅れることなく、一年以上前に Mac OS X ネイティブのプログラムを出している。これだけの努力にもかかわらず、MYOB が Macintosh 会計ソフト市場のトップの座を QuickBooks Pro 4.0 から奪うことができたのはほんの三ヶ月前、つまり 2002 年 5 月になってのことだった。Intuit は五年間も同じ物を売り続けてきた(箱のどこにも古いソフトであることやサポートが無いことを書いていない)。Intuit は QuickBooks の給料表すらアップデートしていない。Aatrix から無料の給与プログラム TopPay を手に入れるよう述べているだけだ。

<http://www.myob.com/us/news/releases/archive/general_may30_2002.htm>
<http://www.aatrix.com/1.800.426.0854/top_pay/index.shtml>

Intuit は埃をかぶった自分の製品から MYOB が市場のトップの座を奪うのが気に入らなかったみたいだ。そこで彼らはアンケートで顧客が Mac OS X ネイティブ版へのアップグレードに $100 を払うか、製品の新規購入に $279 を払うかを尋ねた(他の人達は違う値段を見ているかもしれない)。アンケートでは過去五年間の間に QuickBooks の Windows 版に加えられた新機能のうち、設定が楽なフォームとレポートの改善以外には全く触れていなかった。様々な Windows 版についての Intuit の比較表を見てみると良い。その機能のどれも Macintosh 製品には含まれていないことに気がつくだろう。Intuit のアンケートではそれらを加えることについては一言も述べていない。ただ単に $279 という同じ値段だという点だけだ。

<http://www.newsfactor.com/perl/story/18380.html>
<http://www.quickbooks.com/drawchart.html?premier=1&pro=1&basic=1&web=1&chartID=default&submit1=Compare>

今日の発表も目新しいものはない。QuickBooks Pro for Windows と互角の機能を揃える約束もなければ、新しい機能の説明もない。ただ単に、六ヶ月したら、ソフトに五年ぶりに新しい機能を加えるという約束だけだ。Intuit の Dan Levin によれば、“我々はカスタマの強い要望に応えた。皆、Mac OS X で走る QuickBooks を欲している。”この製品を続けるよう、Intuit のカスタマは五年前にもっとはっきり要望していたが、 Intuit は彼らを無視した。今になって、詳細が全くないまま Intuit は製品を更新し、“年に一度のペースで Mac 用 QuickBooks の新バージョンをリリースする予定だ”と発表している。

実際の製品なぞない。単に、Macintosh ソフト会社のうちでもっとも強欲で、冷淡で、カスタマに不親切な経歴がある会社からの発表に過ぎない。この発表の唯一の目的は MYOB AccountEdge や MYOB FirstEdge の購入をためらわせることだ。その間に、Intuit は QuickBooks の何らかのバージョンを出して、五年前に捨てたはずの市場からさらに金を搾り取ろうしているに過ぎない。だまされてはいけない。

<http://www.myob.com/us/products/accountedge/>
<http://www.myob.com/us/products/firstedge/>

[Matt Deatherage は MacJournals.com の発行者で、本格的な Macintosh ユーザのための日刊と週刊の購読式の広告無しのジャーナル MDJ と MWJ を主催している。無料で試したければ MacJournals.com を訪ねて欲しい。]

<http://www.macjournals.com/>


RollerMouse で快適ローリング

文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

何年も前から TidBITS を愛読して下さっている読者の中には覚えて下さっている方もあるかとは思うが、私は 1992 年ごろに、手根管症候群(carpal tunnel syndrome)に苦しめられたことがある。人間工学に基いた適切な対処と生活環境における精神的ストレス軽減の努力とによって私の症状は改善されたが、それ以来私は、反復ストレス障害(repetitive stress injuries)の苦痛を軽減することを謳った代替キーボードやポインティングデバイスに常に目が向いてしまう癖がついてしまった。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbser=1222>(日本語)クイズ結果: 苦痛からの脱却

そういうわけで、あるアメリカの製薬会社のコールセンターでの調査で Contour Design 社の製品の RollerMouse Station が 47% も不快感と苦痛を軽減させたという Contour Design 社からの発表を目にした時、私はすっかり興味をそそられて、直接レビュー用の製品を送ってくれるように頼んでしまった。数日後にこのマウスが届き、それ以来2ヵ月ほど私はこのマウスを使っている。一言で言えば、これはなかなか良いポインティングデバイスだ。けれども、他のたいていのポインティングデバイスと同様、これも万人のための物とは言い難い。

<http://www.contourdesign.com/rollermouse_press.htm>

デザインの外観 -- この RollerMouse Station というのは、キーボードの手前で手首を乗せるレストパッドに一体化されたポインティングデバイスになっており、その2ピースのプラスチックトレイ全体の上部にキーボードを乗せておくようになっている。Contour Design のウェブサイトに写真があるのでご覧頂きたい。可動式のこのポインティングデバイスの左右は手首を置くレストパッドで、全体がキーボードのスペースバーのすぐ手前に位置しており、ポインティングデバイス部分にはローラーバーと、3つのボタン、それにスクロールホイールとが付いている。

<http://www.contourdesign.com/rollermouse/>

3つのボタンはだいたい予想通りの働きをする。左のボタンは普通のシングルクリック、中央のボタンはダブルクリック、右のボタンはコンテクストメニューを呼び出す。(つまり Control-クリックとほぼ同等だ。)スクロールホイールは(少なくとも Mac OS X においては)現在カーソルが位置しているウィンドウをスクロールさせる。また、スクロールホイールを押さえると、これも普通のシングルクリックと同じボタンの働きもする。

このポインティングデバイスの最も特徴的な点はローラーバーだ。これはゴムで覆われていて指が滑ることもなく、回転はとてもスムーズだ。このバーを上下に回せば、カーソルがそれに応じて上下に動く。そして、ローラーバー自体を左右にスライドさせれば、カーソルが左右の動きをする。また、このローラーバー自体を押さえてもやはり普通のシングルクリックとして働く。RollerMouse の下部にはダイアルがあって、どれくらいの力でローラーバーを押さえればシングルクリックとなるかを調節できるようになっている。

ここまで述べてきた機能はすべて、このデバイスのファームウェアに内蔵されているので、このデバイスは真の意味でプラグ・アンド・プレイ、つまり設置するだけですぐに使え、ソフトウェアをインストールしたり設定したりする必要は一切無い。もしもあなたがこれらのデフォルトの機能で満足ならば、本当に何もする必要が無いのだ。

ソフトウェアって? 何のソフトウェア? -- 残念ながら、私にとっての RollerMouse 使用体験は、初めのうちはいろいろの意味で不快な要素が多かった。使い始めたほとんどその瞬間に出くわした一番大きな問題は、画面上のカーソルがまだ画面の端に達していないのにローラーバーが左右の端にぶつかってしまうことだった。その理由は、私がいつも2つのモニタを使用していることで、明らかに RollerMouse はモニタ1個の環境を念頭に置いて作られているようだ。(また、あなたが幸運にも 22-インチや 23-インチの Apple Cinema Display を持つほどのお金持ちだった場合も、私と同じ問題に直面することになる。これは実際モニタの数が問題なのではなくて、デスクトップの大きさのピクセル数が問題なのだから。)

私にとっての第2の問題は、Kensington の TurboMouse Pro のボタンをすべて使いこなすことなどできない私でさえも、ウェブブラウザで“戻る”の機能をボタンに設定するのはもう手放せない機能になってしまっていることだった。また、他にもいくつか特定のタスクをボタンに設定しておくのは便利なことが多い。けれども、Contour Design からは、ボタンのアクションを設定し直したりカーソルの速度を調節したりできるようなソフトウェアが全く提供されていない。その上、Mac OS 9 ではスクロールホイールが動作しないという問題もある。しかしながら、これらのことを解決してくれるソフトウェアがある。それが USB Overdrive だ。私がこの問題を口にした途端に Contour Design のテクニカルサポートの担当者が素早く教えてくれたのが、この USB Overdrive だった。

USB Overdrive というのは USB のポインティングデバイスやゲームコントローラすべてで普遍的に動作するドライバソフトウェアで、作者は Alessandro Levi Montalcini、長年定評のある Macintosh 用シェアウェアを書いてきてくれた有名なソフトウェア開発者だ。実は、Alessandro の書いたコードは、マウスやトラックボール、その他のポインティングデバイスを製造しているいくつもの会社の製品に付属しているドライバソフトウェアの中でも使われている。USB Overdrive を使えば、カーソルの速度や加速度を調節できることはもちろん、いろいろのボタンそれぞれに幅広い各種の機能のうちから好きなものを選んで設定することもできる。それぞれのボタンのカスタム設定を特定のアプリケーションのみに限定することさえできる。これまで私は、Kensington の MouseWorks ソフトウェアによる類似の機能を使って私の TurboMouse Pro トラックボールの設定をし、満足のいく結果を得ていたので、USB Overdrive を使う必要は無かったのだが、今回は明らかに USB Overdrive を試してみる良い機会のようだ。

<http://www.usboverdrive.com/>
(日本語)<http://www.paranoia.jp/paraware/usbovedrivex/index.html>

Alessandro は今現在でもまだ苦労して USB Overdrive X の開発を続けており、Mac OS X との互換性を実現する USB Overdrive X の最終版はまだ発表されていない。けれども、現在出ている USB Overdrive X のベータ版以外には、今のところ他に選択肢はまだ無いようだ。このベータ版のインストール作業は依然としてやっかいな手間のかかるものだが、私の場合インストールはうまくいったようだ。私はカーソルの速度を 160 dpi の設定まで一気に上げた。(デフォルト値は 400 dpi くらいらしい。)その途端に、カーソルがデスクトップの隅々まで動かせるようになった。それから、二・三の細かい調整もおこない、ボタンの設定も済ませた。もっともボタンの設定は必ずしも私の思い通りにはいかなかった。USB Overdrive X は RollerMouse の左右のボタンはちゃんとそれぞれ認識して自由にコントロールできたし、スクロールホイールのボタンをどうするかも設定できたのだが、RollerMouse の中央ボタンは元々左ボタンのダブルクリックに、ローラーバーのボタンは元々左ボタンのシングルクリックに、それぞれハードコード設定されているようで、左ボタンの機能を変えずに USB Overdrive X がこれらの2つのボタンの設定を変えることは無理のようだった。結局、私はスクロールホイールのボタンをウェブブラウザの“戻る”コマンドに設定することにした。ただ、このスクロールホイールのボタンは押すのに非常に力が要るので、これをクリックするのはなかなか難しい、という問題だけは残った。

実際の使用感 -- さて、当初の問題が2つとも解決したので、私は TurboMouse Pro を取り外して RollerMouse だけを使ってみることにした。最初のうちは、親指でローラーバーを動かしてカーソルをコントロールしてみた。ローラーバーがキーボードのスペースバーのすぐ手前にあるので、それが一番自然に思えたからだ。親指をスペースバーからローラーバーまで動かすだけならほとんど手を動かす必要が無いわけだ。けれども、残念ながらこれでは、クリックを左手でするか、またはクリックはローラーバーのボタンでするかしなければならない。左手クリックというのはこれまでやったことがなく、慣れるのも難しそうだ。(けれどもこれはもう一度トライしてみる価値はあるかもしれない。できるだけ左右の手で動作を分担するというのは、考えてみれば理に叶っていることだから。)また、ローラーバーのボタンの方は、考え方としては良いのだけれども、実際にやってみるとうまく行かない。このローラーバーは非常にスムーズに回転したりスライドしたりするようにできているので、それを下に押してクリックしようとすると、どうしてもそれにつれてカーソルが思わぬ方向へジャンプしてしまうのだ。練習の末、シングルクリックならば何とかできるようになったが、ダブルクリックとか、クリックに引き続いてのドラッグとかは、一週間以上練習したにもかかわらす、結局私程度の手先の器用さでは無理だとわかった。

さて、そのやり方がうまく行かなかったので、私は TurboMouse Pro で使っていたテクニックに戻ってみることにした。つまり、ローラーバーは右手の人さし指で動かし、親指で左ボタンをクリックする、という方法だ。タイピングの位置から少し右手を動かす必要があるが、それでも十分に簡単で、1日か2日 RollerMouse を使っているうちに、私はすっかりこの方法に慣れてしまった。私は右ボタンでコンテクストメニューを出すのはかなり頻繁に使う。また、私がスクロールホイールを日常的に使うようになったのは今回が始めて(これまで使っていた TurboMouse Pro ではスクロールホイールがトラックボールの上側という、私にはとても届かない位置に付いていたから)で、実際このスクロールホイールはとても気に入った。私が他に持っている Microsoft のマウスのスクロールホイールほど滑らかには回らないが、TurboMouse Pro のスクロールホイールのような固い抵抗感は全く無い。スクロールホイールは Classic アプリケーションでは動作しないのだが、私が常時使っているメインの Classic アプリケーション、Nisus Writer の中で私がしょっちゅう無意識にスクロールホイールでスクロールしようとして動作せずに我に帰る、という経験をしていることを考えれば、私が既にスクロールホイールの常習者と化していることは間違いないのだろう。

では、RollerMouse は私の不快感と苦痛を 47% 軽減させてくれただろうか? 答えはノーだが、私が初めから大して不快感を感じていなかったことを考えればそれは当然だろう。ただ、右腕の疲れ具合にははっきりと差が出たと思う。これまでは、トラックボールを操作するためにずっと右側に手を伸ばさなければならなかったが、今はローラーバーと左ボタンを操作するだけならば右腕は平常時と同じに少し左を向いた状態のままだ。これなら、タイピング位置との違いもわずかで、一日の終わりが近づいて疲れを感じたころでなければ気付かないほどだ。

左手でローラーバーを操作するのはまだやってみたことは無いが、たぶん左利きの人ならばその方がやさしいのだろう。USB Overdrive はそういう左利きの人には特に助けになる。なぜなら必要に応じて右ボタンと左ボタンの役割を入れ替えることもできるからだ。

トラックパッドとの比較 -- 考えてみれば、RollerMouse を操作する私のこの指遣いは、iBook のトラックパッドでの私の指遣いと同じだ。RollerMouse の機構自体がキーボードの手前に張り出した位置にあって PowerBook や iBook と同様に手首レストパッドの間に位置していることを考えれば、これは当然のことかもしれない。他のラップトップ機には RollerMouse の前身とも言える機構を持つものもある。それが Outbound Laptop や Outbound Notebook で、これは初期のポータブル Macintosh クローンで、どちらの機種も Isopoint Trackbar というトラックバーを備えていた。このトラックバーは本質的には RollerMouse のローラーバーと同じアイデアに基いたものだった。

それなら、RollerMouse の両側の手首レストパッドの間にトラックパッドを置くスペースがあるのだから、どうしてローラーバーの代わりにトラックパッドを置かなかったのだろうか? そうすればローラーバーを左右に動かした時に端に行き当たってそれ以上動かせない、というような問題は起こらない。なぜならトラックパッドの場合には、パッドの端まで行ったら単に指を持ち上げてトラックパッドの中ほどに置き直せばよいのだから。けれども一方、RollerMouse の良いところは、このローラーバーの動きが実にスムーズで使いやすく、指がちょっと汗で湿っていても何の問題もなく扱える点だ。(私の手は夏場はたいてい汗っぽいのだ。)

なぜかはわからないが、トラックパッドはラップトップ機以外では決して本格的に使われることはなかった。例外としては、かなり前に ALPS の発売していた独立のトラックパッドの GlidePointとか、また、こちらは今でも販売されているようだが、Adesso から出ているトラックパッド内蔵の分割キーボードもある。Contour Design も、RollerMouse Station のトラックパッド版を作ってみることを検討してもよいのではないだろうか。可動パーツが減れば、それだけコストも削減できるし、ラップトップ機のトラックパッドに既に慣れ親しんでいる多くのユーザーにとっては、即座に馴染むことのできる製品になるのではないかと思う。

<http://www.adessoinc.com/product_detail.cfm?productid=42>

ダイスをころがしてみようか -- さて、あなたは今すぐに RollerMouse を買うべきだろうか? その値段は $190(Contour Design からの直接購入、または TidBITS のスポンサーでもある Small Dog Electronics からも購入できる)と、決して安いものではない。また、私の普段の使用法(電子メール、ワードプロセッシング、ウェブのブラウズ、その他)では非常にうまく使えるのだけれども、私の感じでは、グラフィックス関係の作業やある種のゲームなど、高度に精密なカーソルのコントロールが必要な状況では、それほどうまく使いこなせないかもしれない。もちろん、全く同じことがトラックパッドについても言えるだろう。

そのことを念頭に置いた上で、もしもあなたがマウス操作に関連した不快感や苦痛を経験しているのならば、この RollerMouse は十分に試してみる価値のあるものだと思う。これを使えば、腕のポジションが今までと変わるだけでなく、カーソルを動かすためにする動作のタイプが今までとは全く違ったものになるからだ。購入する前に、もしもそれがあなたの作業スタイルにマッチしなかった場合に備えて返品が可能かどうかを確認しておくのを忘れないようにしよう。入力デバイスというものは高度にパーソナルな機械であって、私にとってうまく働くものがあなたにも快適に使えるという保証など、全く無いのだから。


Mac OS X の解説本2冊

文: Kirk McElhearn <kirk@mcelhearn.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
訳: 佐藤浩一 <koichis@anet.ne.jp>

私が Mac OS X を使い出したのはまだ公開ベータ版の時代だったが、当時私はこの新しい OS に困惑させられると同時に落胆の気持ちにならざるを得なかった。それまで 10 年以上にもわたって Mac を使い慣れ親しんできた習慣や知識が、ことごとく投げ捨てられてしまったのだから。Mac OS X はこれまでとは 180 度違った新しいユーザー体験を提供しており、私に大転換を迫るものだった。当時私はこのベータ版の OS をちょっと触って試してみる以上のことをする気にはなれなかった。私はたしかに“新しもの好き”だが、これほどまでに未完成のものに本腰を入れるのは気が引けたのだ。

その後、最初の公式リリースが出た。これはベータ版よりは良くなっていたが、まだまだいろいろの面で欠けているところが多かった。私はぼちぼちとこれを使い出した。特に、私はある有名なユーティリティのマニュアルの執筆を担当していたので、そのマニュアルのアップデート関係で Mac OS X を使ってみる必要があったからだ。けれども、依然として私の Mac OS X の使用はごく限られた範囲のものだった。Mac OS X は私の iBook で走らせていたが、私のメインマシンは Mac OS 9 のままにしておき、私の“本当の”仕事はそちらで、と決めていた。私のこの習慣が転換し始めたのは、10.1 がリリースされた時からだった。Apple が Mac OS X のインターフェイスを洗練させたことが大きいかもしれないが、とにかく私はこの頃から Mac OS X をより頻繁に使うようになり、以前と変わった点にも次第に馴染んできた。少なくとも、マニュアルとか本とかを執筆するという私の仕事上の必要に迫られた部分では Mac OS X の影が大きくなってきた。一番の転換点となったのは、私としては最初の本、“Microsoft Office v. X Inside Out”を共著し始めた時で、これをきっかけに私は Mac OS X の魅力的なインターフェイスの裏側で実際には何が起こっているのか、ということに真剣に首を突っ込むようになってきた。

<http://www.mcelhearn.com/insideout.html>

Mac OS X についての本も多数登場した。いくつかは公開ベータ版の時代に書かれ、いくつかは 10.1 アップデートの前に書かれた。けれども 10.1 に盛り込まれた多数の改善点のおかげで、これら 10.1 以前の本はほとんどすべてが即座に時代遅れになってしまった。そこでこの 10.1 アップデート以降、またもや多数の本が登場して来ることになった。(もちろんこれらの本も、この夏の 10.2 アップデートの後は時代遅れになる運命にある。この業界ではすべてがこんな風なのだ。)これら 10.1 アップデート以降の本のうち、私が読んでみた本は十数冊にもなるが、今回はそのうちから、中級ないし上級ユーザー向けに最も役に立つ情報を提供していると思われる本を2冊選んで紹介してみたいと思う。他にも入門ユーザーのための本もたくさん出ていて、初めてのユーザーでも Mac OS X に馴染んでゆける手助けになってくれる。(こうした入門本の紹介も、また別の記事でやってみたいと思う。)けれども、もしもあなたが私と同じように、一番最初の時代から Mac OS X と付き合ってきたようなユーザーなら、ここで紹介する2冊の本があなたの書棚に一番ふさわしい本になるはずだと思う。

長年の Mac ユーザーにとって Mac OS X が最も興味深い(かつまた恐ろしい)点は、それが Unix に基いている、というところだろう。このことについては既に Chris Pepper が TidBITS のいくつかの記事で解説してくれているが、一言で言えば、我々 Mac ユーザーは、今や(ユーザー・フレンドリーではないかもしれないが)ものすごくパワフルなツールの数々を、いつでも使える状態で持ち合わせている、ということなのだ。多くの Mac ユーザーにとって、コマンドラインのプログラムに取り組むのは気が進まないことだろう(私自身もそう思う)が、そういうツールも時によっては本当に天の救いと感じられるようなこともあり得る、ということを私も経験した。長年の Mac ユーザーがコマンドラインツールを使いたくないのはもっともなことだし、実際 Apple は決してそれを強制はしていない。けれども、コマンドラインでやる方がずっとやさしいような作業をするために時折 Terminal ウィンドウを開いてそれをこなす、というのも、また理屈に合ったことではないだろうか。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbser=1186>(日本語)Unix あなたの近くの Mac に間もなく登場、パート 2
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbser=1214>
(日本語)Mac OS X: 異種のプログラムが同居−その1
(日本語)Mac OS X:異種のプログラムが同居−その 2
(日本語)Mac OS X:異種のプログラムが同居−その 3

OS X のすべて -- 何年か前、David Pogue が O'Reilly & Associates 社と組んで“Missing Manual”シリーズの本を始めた。今ではこれはヒット作のシリーズとなっている。彼の Missing Manual シリーズはコンピュータ解説書のレベルを引き上げてくれた。全般にうまく書かれていて、情報も完備し、ちょっとしたトリックやうまくやるコツが数多くちりばめられている。このシリーズ本の中で一番成功した本と言えば、やはり“Mac OS 9: The Missing Manual”だろう。この本は各層の読者のために、基本的なことから一歩踏み出すために必要な詳細な情報をうまく提供することに成功している。ちょうど2年前に私は TidBITS でこの本のレビュー記事を書いた。私は、今でもこの本は Mac OS 9 のことを詳しく知りたい人のための最高の本だと思う。

<http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/1565928571/tidbitselectro00>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06089>(日本語)BookBITS: Mac OS 9: The Missing Manual

さて、Pogue はこの本の続編も出してくれた。それが今回紹介する“Mac OS X: The Missing Manual”だ。前の Mac OS 9 の本と同様、この Mac OS X Missing Manual も、同じ論理構造で書かれている。本の最初から順に読んで行けば、デスクトップ(フォルダ、ウィンドウ、構成、ドック、ツールバー)の章から始まって、次に順次個々のアプリケーションの解説に進んで行く。その後のいくつかの節は、いろいろに異なった題材についての解説だ。“Components of Mac OS X”の節はシステム初期設定から Mac OS X にバンドルされた各種のプログラム、CD や DVD について述べ、“Technologies of Mac OS X”の節はマルチユーザー、ネットワーク、グラフィックス、サウンド、そして Terminal について解説する。最後の節は Mac OS X を使ってオンラインの作業をするための解説で、その後にいくつかの付録があって各メニューの説明やインストールやトラブルシューティングの解説、また詳しい情報を知りたい場合のためのウェブサイトや参考書の紹介などがなされている。

Pogue 氏のために書き添えておくと、この本はユーザーアカウントの設定やウィンドウの使い方といったような基本的なことからネットワークの設定方法の解説まで、あらゆる種類の便利な情報がふんだんに盛り込まれていると思う。何でも書いてあると言ってもいいだろう。“The Very Basics”と題した短い節には、クリックとダブルクリックの説明まで書かれている。それでも、前の Mac OS 9 の本と同様、Pogue のこの本は決して初心者向けの本ではない。初心者は、あっという間にこの情報量に圧倒されてしまうだろう。

私は、これまで知らなかったたくさんのことをこの本から学んだ。例えば、Finder の各種の表示方法ごとに素早いナビゲーションができるキーボードショートカット、ユーザーアカウントを新しく作ったり管理したりする方法、キーストロークの再定義など、以前なら ResEdit で簡単にできたことを、今度はコマンドラインを使ってハッキングするうまい方法、などだ。

特に便利だった節は最初の付録で、“Where'd It Go”の辞書、というところだ。ここには Apple が Mac OS 9 から Mac OS X に移行する際に置き換えをおこなった物事が一覧されている。これまで馴染んできたことを Mac OS X でどうやればよいのかを知りたい時には、まずこの一覧で調べるのが便利だ。ただ、この箇所で Pogue が述べている一つのちょっとした悪口にだけは、私の反対意見を述べておきたい。“Button View”(ボタン表示)のところに、こう書いてある:「ボタン表示は無くなってしまった。過去にボタン表示を使ったことのあるたった6人の人たちにとっては、これはすごく残念なことに違いない。」これは言い過ぎだと思う。私自身、ボタン表示は無くしてほしくなかった。ボタン表示はポップアップフォルダと組み合わせればとても便利な自分だけのランチャーとして使えたのだから。それに、私のまわりだけでも、実際6人より多い人たちがボタン表示を使いこなしていたことを、私は証言できる。

以前の記事で“Mac OS 9: The Missing Manual”をレビューした際、私は「ここで問題になるのは、この本が百科事典やその他の参考図書などにより近いものとして書かれていることだ」と書いた。今回の Mac OS X の本についても、同じ批判があてはまるだろう。これは確かに百科事典なのだ。その章の多くは、使い方のコツやキーボードショートカット、トラブル回避法などをただ羅列しただけのように見える。このことはこの本の長所でもあり短所でもある。Mac OS X の広範さがこのような徹底主義を必要としている一方、本全体がただのリストのように見えるのは読んでいてイヤになる、という点も否めない。

“Mac OS X: The Missing Manual”は 450 ページの本で定価は $25、現在 Amazon では 30% 引きで売り出し中だ。もちろん、あなたのお近くの書店の書棚にも、間違いなく並んでいることだろう。

<http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0596000820/tidbitselectro00>

パワーユーザ専用 -- John Ray と William C. Ray 共著の Mac OS X Unleashed は、Mac OS X 解説本の中でも大きい部類に入り、基礎をなす Unixを現時点で大変良く網羅している一冊だ。量は 1,500 ページにも及び膨大な量の情報をカバーしているが、基本事項に対しては相対的に弱いところがある。核心部分の約 300 ページがコマンドラインの記述に割かれていることから、この本は初心者あるいはコマンドラインについて知りたいと思わない人向けとは言えないようだ。さらに、かなりの部分が Mac OS X をサーバとして利用する方法に関して書かれているが、これは多数のユーザに対して必須の事項ではない。

広範囲におよぶ Unix 関連の項目は、まずコマンドラインから実行する最も基本的なコマンド (cd、ls、rm など) から始まる。Unix を使用した経験のない読者には、このセクションは良い練習問題となるだろう。明確な例題を与えてくれ、それを Terminal に入力すると何が起こるかがわかる。読み進むにつれ、使う必要に迫られるかもしれない主な Unix コマンドを習得できることだろう。私は、自分でこれらの章を試してみた結果、知りたかったと思っていた以上のことを習得できた (このようなコマンドを覚える最良の方法は実際に使ってみることだ。著者の例題を追っていくのはとても助かる)。それほど使う気はないが、Terminal を開いても自信が持てるようになった。

平均的なユーザではなく管理者向けに書かれているので、Mac OS X Unleashed はハイレベルな本だという印象を受ける。FTP の提供方法、メールサーバ、そして Web 共有のセクションは、ほとんどの人が必要とするものではないが、Mac OS X のこれらに情報が本当に欲しいと思うのなら、この本は期待を裏切らないだろう。

この本はまた、Windows との接続 (Mac OS X のほうが Mac OS 9 でよりもはるかにやさしい) や、その他 Perl スクリプティング、プリンタとフォントの管理、そしてシステムの保守などに詳しい。残念ながら、これらのトピックすべてを深く掘り下げることは逆効果になりかねないと思う。大きく分厚いため、中間層のユーザからその大きさを理由に嫌われてしまうからだ。しかし、Mac OS X の素晴しいインターフェースの下にあるものをさらに学びたいと思うなら、この本が適している。定価は 50 ドルと量が量だけに値段も安くないのだが、Amazon で現在行なわれている 30 % 割引を使えば、手頃な 35 ドルまで下がる。

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どちらを選ぶか? -- これらの本は初心者向けではないのだが、どちらもMac OS X の先進的な面を違った方法で扱っている。 Mac OS X Unleashed はMac OS X の土台にあたる Unix に焦点をあてており、この世界に入るカギを手に入れたいパワーユーザはこの本を買うべきである。対照的に、Mac OS X: The Missing Manual は、文字どおりリファレンスマニュアルだ。基本的なことすべてを基本的に扱い、そしてその他すべてを扱う。時々、概論的であることに苦しむかもしれないが、索引は必要とするものほとんどすべてを探すのに充分だ。

実際、これらの 2 冊はお互いを補足しあっている。一方は視点をオペレーティングシステムの目に見えるほうに持っていき、もう一方は、その向う側の見えない部分を探る。多数の中級から上級の Mac OS X ユーザは、どちらからも必ずそれぞれ得るところがあるはずだ。もし Terminal を使おうと思わないのなら (多分ほとんどの人がそうだと思うが)、たぶん Missing Manual だけで充分だ。

これらの本を入手して数ヶ月間、どちらも相当利用してきた。そして今ではどちらも、捜し物がある場合、棚にある Mac OS X の本の中でまず最初に目を通す本となったのである。

[Kirk McElhearn はフリーの翻訳者およびテクニカルライターで、フランス・アルプスのある村に住んでいる。]


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