TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#659/12-Dec-02

Happy Holidays! 年の最後に当り、恒例の TidBITS コミュニティからのお奨めギフトアイディアをお届けするという伝統を今年も続けることができるのは大変嬉しいことである。あなたの Macintosh を使っている友人、家族へのぴったりのギフトをいまだ探しておられるなら、このまま読み進めて欲しい。ハードウェア、ソフトウェア、そして数多くのその他のアイディアが詰まっている。Mac を使っているかどうかにかかわらず、その人に合うものが必ず見つかるはずである。(もちろん、この中からいくつか自分の欲しいものリストに付け加えるのはご自由である!)

記事:

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<http://www.tidbits.com/terms/> Contact: editors@tidbits.com>


本号の TidBITS のスポンサーは:


GiftBITS/12-Dec-02

文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@earthlink.net>

すべてが常に変化している業界において、いくつかの伝統を持てるのはうれしいことである。我々のその一つは、いつもの二倍のギフト特集である。ここには、TidBITS の読者から寄せられた数多くのアイディアが詰まっている。どんな人にも当てはまる何かがここにはあるといえる、たとえその人が Mac のユーザーでないとしても。どの祝日を祝う(或いは祝わない)のかにかかわらず、誰もが、贈り物で他の人に喜びをもたらす助けになることが出来れば大変うれしい。もちろん、目に見えない感謝の気持ちの表現はもっと大事だが、それは皆さんにお任せする。

具体的にお奨めする物を列挙する前に、TidBITS を応援するいくつかのアイディアをご紹介しておきたい。ギフト購読は無料で、簡単で、そしてこれ以上紙をばらまくことなく毎週第一級の読み物を届けることが出来る。但し、お願いが一つある。誰かを我々の購読申し込み Web ページに打ち込む前に、どうかその人にそのことを前もって知らせておいて欲しい。そうすれば、購読申し込み確認のメッセージが行っても驚かせないで済むので。

<http://www.tidbits.com/about/list.html>

もしコンピュータの本をお考えなら、Jeff Carlson, Matt Neuburg, それに私も含めてこれまでに数多くの、いい評価を受けている本を出してきた。例えば、ワイヤレスネットワーキング,iPhoto, iMovie, Palm ハンドヘルド, Adobe GoLive, そして REALbasic などについてである。またつけ加えておけば、以下に示されたリンクのどれかを通して Amazon にアクセスし買い物をすれば(それが何であれ)、TidBITS はそこから協賛の分け前として数セントを受け取ることが出来る。

<http://www.tidbits.com/bookbits/staff.html>

Mac にちょっとでも関係ある人なら皆、ティーシャツなんかもう沢山、と思っておられることは充分承知しているが、それ以外の TidBITS ブランドの小物も数多く取り揃えている。スウェットシャツ、マウスパッド、コーヒーマグ、帽子、それに赤ちゃんの洋服などが CafePress 経由で入手できる。TidBITS への寄付のギフトも常に大歓迎であり、我々の Kagi contributions のページから簡単な手続きで他の人の名前で寄付をすることが出来る。これのボーナスとして、寄付をした人は TidBITS小物すべてについて割引が適用される。

<http://www.tidbits.com/store/>
<http://www.tidbits.com/about/support/contributors.html>

もう一つ、あなたが贈り物の買い物をする時に TidBITS に対する心強いサポートを表明する方法がある。それは、可能である限り我々のスポンサーを使い、彼らに我々のミッションに対するサポートに感謝していることを伝えることである。我々の現在のスポンサーは皆さんの買い物リストを完結させるのに必ずお役に立てると思う:Small Dog Electronics, Bare Bones, Dealmac, そして easyDNS である。この一年我々をサポートしてくれた会社のことも忘れないで欲しい;MacAcademy, Sustainable Softworks, Weaknees.com, Creo, Now Software, Karelia, Dantz Development, CS Odessa, そして APS である。

<http://www.tidbits.com/about/support.html>

最後に、皆さん一人一人、すべてに対してこの一年間を通して TidBITS に目を通すという一番基本のサポートして頂いたことに対して心からの感謝を申し上げたい。皆さんの貴重な時間を我々の言葉と我々の考え方に割いて頂けるというのは我々にとって意味するところは本当に大きいのである。我々が書き続けることが皆さんの生活の中で重要な役割を少しでもし続けることが出来ればと願う次第である。


2002 年末ギフト提案 : ハードウエア

文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
訳: 佐藤浩一 <koichis@anet.ne.jp>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

しゃれた iMac、PowerBook、iBook、あるいは Power Mac を贈られていやだと思う人はまずいないんだろう (もちろん、私も含めてだ)。だが、今年のハードウエアギフト特集は周辺機器に絞ってお届けしたい。必要不可欠なもの (より良いマウス、大容量記憶装置) からひねりが効いた機器 (口から FireWire を吐く恐竜) までカバーしている。

もっと別なものが無いかとお探しであれば、今までのハードウエアギフト特集をチェックされたい。昨年取り上げたものはすべて、大多数の Mac ユーザにとっていまだ歓迎されることだろう。それらの多くは TidBITS のスポンサーである Small Dog Electronics 社から購入できる。同社は博愛主義をモットーとする会社で、商品購入時にさまざまな慈善事業へ寄付することができるオプションを提供している。あるいは、こちらも TidBITS のスポンサーである Dealmac社で毎日変動する価格を調べてみよう。最後に、我らの友、DevDepot 社が、今回取り上げた品々をその他の同様なギフトと一緒に見られるページを作成してくれた。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06656>(日本語)2001年末ギフト提案: ハードウェア
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06236>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05715>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05214>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=866+1240+1534+1804>
<http://www.smalldog.com/tb/>
<http://www.dealmac.com/index.html?ref=tb>
<http://www.devdepot.com/tidbits>

ゴジラ来襲 -- クリスマスには誰でも皆おもちゃやコンピュータで頭がいっぱいだが、Derek Miller 氏はその 2 つを組み合わせたお気に入りの品を教えてくれた。「たくさんの人が風変わりなおもちゃを机の上に置いているが、実際に役立つものは少ない。それなら、FireWire Dino (前は Hubzilla と呼ばれていた) という、文字通り恐竜の形をした FireWire ハブはどうだろう?CharisMac では売り切れの場合が多々あるので、クリスマスに入手可能かどうかはわからないが。

<http://www.charismac.com/Products/firedino/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06940>

ウェブサイト上で次のような茶目っ気たっぷりの免責条項を入れるような会社を支持したいだけだとしても、クリスマスシーズンに恐竜の大群が見られることを期待している :“Charismac は、 FireWire Dino があばれ回った場合、個人あるいは業務上の資産が被害を被っても一切責任を負いません。いつものように、 FireWire Dino を清潔にそして充分に餌をあげておけばその心配ありません”」

世界を広げよう -- コンピュータの画面を広くするのは今までずっと高嶺の花だったが、セカンド (あるいは、3 番目または 4 番目の) モニタの価格は下がり続けている。CRT はゆっくりと 8 トラックのテープのような運命を辿っているが、シビアな色調整が必要な場合、あるいは 19 インチよりも大きなモニタが必要なら 300 ドル以下でみつかる。一般的な用途であれば、LCD が現在の主流で、15 インチのモデルが 200 から 250 ドル、17 あるいは 18 インチの LCD は 500 ドル以下にまで落ちている。Chris Pepper 氏はこう指摘している。「CRT と比べ、使用電力と場所が節約できることが大きな利点だ。新しくLCD を入手した後古いディスプレイをセカンドモニタとして使うことを何度もしてきたが、いつも満足していた」

<http://dealmac.com/search.html?search=LCD+monitor>
<http://www.smalldog.com/category/x/x/Monitors+and+Video/monitors/video/display/>

ハイエンドのモデルを比較するときは、複数のコンピュータで共有するのに入力端子が 2 つあるもの、USB ハブ、そしてスピーカー内蔵のものを探すと良いと Chris は述べている。テレビとして動作するモニタも何種類かある。

同じような考えから、Alpha Walker 氏が勧めるのは Dr. Bott 社の 150 ドルで買える DVIator で、これは DVI 端子を ADC 端子へ変換するアダプタであり、一台の Power Mac G4 で 2 台の Apple Studio Display を使えるようにする。なんとも涎が出そうな話だ。

<http://drbott.com/prod/db.lasso?code=0111-DVAD>

マウスを一家に一匹 -- 日ごろあまり目立たないマウスだが、2 つめのボタンを追加してはどうか、ラップトップと一緒に持っていけば良い、コンピュータといつもつながっている尻尾を切ってしまえ、など、これをギフトにするというアイデアに TidBITS の読者からおびただしい数の同意を得た。何よりも、マウスはそれほど高くなく、靴下にも簡単に入るのだ。David Weintraub はこう語?いる。「いつレイオフされるか分からないこの時代、財布に優しい、例えば Logitech 社製 Wheel Mouse Optical はいかがだろう? 価格は 25 ドルで、スクロールが格段に楽になるホイール付き 2 ボタンマウスであり、Mac OS Xに最適だ。なんといってもすてきなのは、ほんのり光ることだ。赤い LED がマウスの側面を通して見える」

<http://www.logitech.com/index.cfm?languageid=1&countryid=19&page=products/details&;CRID=3&CONTENTID=4992>

PowerBook と iBook オーナーには、TidBITS-630 でもレビューされているが、Andrew Cohen 氏と Peter Haglich 氏が勧めてくれた Kensington 社のPocketMouse Pro が良いだろう。「やさしく引っ張れば」と Andrew。「コードと USB コネクタがマウス本体へ収納されフタの裏側にきちっとしまえる。マウス自体は小さくて軽いのでいつもコンピュータバッグの中に入れてあり、別のマウスを入れようなどと思ったことはない。私の大きい手でも充分扱える大きさで、快適に長時間使うことができる。44 ドルと、値段も合理的な贈り物だ」

<http://www.kensington.com/html/1211.html>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06821>Kensington 製のスグレモノ

Kensington は、ワイヤレス版を 50 ドルで販売しているが、Ben Rubinstein氏が旅行にいく機会が多い人のために次のような思わぬ欠点を教えてくれた。「米国の航空会社ではまだないが、先月イタリアの航空会社に乗ったとき、“ワイヤレスマウス”は最初に上映されるビデオの中で飛行中に使用してはいけない機器のリストに含まれていた」

<http://www.kensington.com/html/1743.html>

地上に話を戻そう。もっともまた飛んで行くかも知れないが。Don Foy 氏は最近 Gyration 社の Ultra Cordless オプティカルマウスを購入した。「とてもこのマウスを気に入っていて、気の利いた小物が好きな人にはぜひお勧めする」と彼は述べている。買ってきてすぐ動作する (充電は必要) ことの他に、Gyration マウスは 2 つのボタンとボタンとして押すこともできるスクロールホイールも付いている。これは充電式なので、電池を買う必要はない。しかし、それだけではない。「何が凄いかといえば、内部にあるジャイロスコープにより空中で使えることだ」と彼。「動作範囲は 25 フィートだ。本当に気に入っている。 Bejeweled だってプレイすることができる」この 80 ドルのマウスはUSB ポートと バッテリー充電ドック用にコンセントが必要である。

<http://www.gyration.com/>

電気のパワー -- 光ったり音を出したり楽しませてくれるわけではないが、ラップトップ用の電源を増やすのはしばしば価値ある投資となる。もし知人にラップトップを家と自宅のあいだで持ち歩いている人がいれば、Apple の電源アダプター (80 ドル) を贈ることを Bill Raush 氏がすすめている。そうすれば、それぞれの場所毎に電源が用意されることになるのだ。

あなたが旅行に持っていける電源や別の新しい電源を探しているのなら、Kevin van Haaren 氏は MadsonLine 社の 76 ドルする MicroAdapter を推奨している。Apple の電源よりも軽くて小さいアルミケース製で衝撃などに強く、絶えず折り曲げられても劣化しないようプラグに 90 度の角度がついている。

<http://www.madsonline.com/>

クールに決めよう -- Julio Ohep 氏は、自分自身のためにギフトのアイデアを出す、という心理学を逆手に取った手段に出た: 「いつものように、私がおすすめるものは欲しいとは思うが自分では買わないものだ (そこまではとても正当化できない)。Kensington 社の FlyFanは、特にベネズエラのような熱帯地方では、公園やベンチで iBook を使うときに一緒に持っていくと非常に役立つ道具だと思う」

<http://www.kensington.com/html/1265.html>

ワイヤレスで行こう -- Nik Friedman 氏は、すてきなホリデーポストカードを描いてくれた : 「エッグノッグをすすりながら暖炉の前でウェブサーフィンができたら言うこと無し。私にとって、ワイヤレスこそが今年の贈り物だ。アクセスポイントは 100 ドル以下で買えるし、家にあるすべての Mac ともつながる。モデムコネクションがあってそれをすべてのコンピュータで共有できるなら、古いマシンをダイヤルインにセットアップしてしまおう (あるいは、奮発して本物の AirMac ベースステーションを買うとか)。もう一つの小技は、Mac OS のソフトウエア・ベースステーション機能を活用することだ。そうすれば AirMac カードを手に入れさえすればあとは始めるだけだ。

AirMac で使える範囲が狭いと不満をお持ちの Titanium PowerBook G4 オーナーには、Sony のスタイリッシュでスリムな PC カード (モデル PCWA-C150S) を見て頂きたい。TiBook のメタリックなルックスにぴったり合うし、アンテナはスリムなので PC カードスロットに一日中入れておいても折ってしまう心配をせずに済む。さらに、さまざななオープンソースのワイヤレスドライバで動作する。

<http://www.sonystyle.com/>
<http://wirelessdriver.sourceforge.net/>

上記でサポートされていない PC カードを使っているのなら、IOXperts 社のMac OS X 用ドライバを試してみると良い。

<http://www.ioxperts.com/80211b_X.html>

もうすでにクリスマスシーズンの映画の予告編をワイヤレスでダウンロードしている最中かもしれないが、Adam の新しい本、The Wireless Networking Starter Kit をリストに追加することも忘れないで欲しい。これは TidBITS へしばしば寄稿してくれている Glenn Fleishman 氏との共著である。

<http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0321174089/thewirelessne-20/>

キーとなるメモリデバイス -- Apple が数年前フロッピードライブを採用するのをやめたときのあの騒ぎを覚えているだろうか? もしまだそのことでぶつぶつ不平をいっているのなら、前向きに進む時がいよいよ来た。外付けフロッピードライブの値段以下で USB ポートに挿入するメモリー“キー”が買える。最大 1 GB のメモリーカードを内蔵、太めのペンやキーチェーンホルダー程度の大きさで、気軽にファイルのバックアップを取るのに最適だ。電源は USBポートから直接取り、ほとんどのものは特別なドライバのインストールをしなくても使える。

Judi Carter 氏は、次のように書いている。「私には、今年アイルランドの学校に通うことになる息子がいる。彼は、出発する直前に Titanium PowerBook G4 と iPod を買った。クイーンズ大学は PC を使用しているので、彼にとって無くてはならないもの (彼はプリンタを持っていない) は DiskOnKey、去年のクリスマスの贈り物だ。彼は論文を自分の PowerBook で書き、それをDiskOnKey に入れ、コンピュータ室に行ってプリントするのだ。私も学区のテクノロジーコーディネーターだが、自分の仕事においても非常に役に立つことが分かった。建物間を移動するとき、簡単にファイルを移すことが出来る。DiskOnKey や他の USB フラッシュ記憶装置を私は最初に選択するだろう」

<http://www.diskonkey.com/>

これのバリエーションとして、Larry Wink 氏は SanDisk 社の Cruzer を勧めている。45 ドル程度から購入でき、持ち運びできる記憶装置だ。これにはユニークな利点がある。フラッシュメモリがアップグレードできるのだ。「リムーバブル SD (Secure Digital) フラッシュメモリカード (最大 256 MB の容量)を利用することにより、Cruzer は無限の拡張性を持ち、フラッシュメモリカードはまた最近の Palm PDA やいくつかのデジカメ、ビデオカメラでも使うことができる」

<http://www.sandisk.com/consumer/cruzer.asp>

USB メモリーを考慮するとき覚えていて欲しいのは、ほとんどの人がいくつもUSB 機器を持っているにもかかわらず、メモリーキーのサイズのせいで他のポートをふさいでしまう可能性があることだ。

カードを選ぼう、どんなカードでも -- 同僚の Glenn Fleishman が去年結婚したとき、たくさんの参列者がデジカメを持ってくるだろうということは予想できていた。その日の出来事を写真に撮るために、彼は iBook に USB メモリーカードリーダーをセットアップして、他の人が撮った写真を欲しいと思った人は誰でもすぐに写真のコピーを入手できるようにしておいた (おまけとして、テーブルの周りを歩いている人にすべての写真を見せるために iPhoto のスライドショー機能も使ったのだ)。

このような USB カードリーダはいろんなタイプのデータを転送するための人気の贈り物となった。Peter Haglich 氏は以下のように書いている。「去年もらった贈り物の中で最高だったものは、Zio USB カードリーダだ。この小さな 30ドルの USB 機器は、MultiMedia/Secure Digital (SD) カードをリムーバブルハードディスクとして Mac や Windows PC にマウントできる。私はこれが Palmのファイルを SD カードに入れる一番時間のかからない方法だということを発見した。私はまた、いくつか遭遇した仕事上のシチュエーションで、PC とファイルを共有する際にこの原始的な方法を使った」

<http://www.microtechint.com/zio/>

Kevin van Haaren 氏は、カードリーダをあたかもポータブルコンピュータのように使っている。「SSH のデジタルキーと Windows の SSH プログラムを一つのカードに入れている。これで、世界中のどの Windows XP あるいは Mac OS Xコンピュータからでも自分のサーバをコントロールすることができる (他のオペレーティングシステムではまず最初にドライバを入れる必要がある)。もう一つのカードには、オフィス用 VLAN ソフトウエアと仕事のため自宅に持っていく Windows ラップトップで使う Linksys 社のワイヤレスカードのドライバが入っている」

もし複数のメモリフォーマットを使い分ける必要がある場合は、いくつものタイプのカードを扱える USB カードリーダがある。「私たちは仕事で使うためAcomdata 社の マルチカードリーダを 40 ドルで購入した」と Kevin。「ラップトップと一緒に持っていくなら、自分は小さくて軽い専用カードリーダを選ぶのだが、マルチカードリーダは、私たちが普段使わないような種類のメモリチップを使う来客があった場合すごく便利だ」

<http://www.acomdata.com/scripts/products-showdetails.asp?id=62>

PowerMate -- Mark Kottman は、このピカピカのノブがなければこの季節は収まりがつかないという意見だ。(TidBITS-653 の Kirk McElhearn のレビュー記事を参照。)彼は言う:「Griffin Technologies の $45 の PowerMate は完璧な Mac 用アクセサリだ。スクロールホイールやボリューム調整など複数通りの使い道があり、素晴しい高品質のフィーリングを持ち、Mac に負けないほどクールな製品だ。USB を使うので、最近の Mac なら何でも互換で、スクロールホイールを持たない Apple Pro マウスのお供としても最高だ。もしも実際に手に取ってみたことがないのなら、Apple 小売店に立ち寄ってちょっと使ってみると良い。私はそうやってこれの虜になったのだ!」

<http://www.griffintechnology.com/products/powermate/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06974>(日本語)PowerMate のパワーを解き放つ

片手キーボード -- ヘンデルのメサイアの演奏よりももっとハイ・テクなコーディングを扱って楽しみたい人のために、Paul Durrant が小さな片手キーボードを推薦してくれた。「CyKey は、かつて Agenda PDA で見られたような Microwriter キーボードの最新の進化形と言えるだろう。今やこれは赤外線で通信する小型のユニットとなり、Palm または Mac と USB / 赤外線アダプタを通じて通信できる。右手でも左手でも使え、キーボード全体が片手のなかに収まる。タイプしたい文字ごとに決められた複数キーのコードを使う仕組みだ。」

<http://www.bellaire.demon.co.uk/newcykey.htm>

デジタルカメラ -- デジタルカメラのベテラン、Arthur Bleich は今年も次号の TidBITS でデジタルカメラの世界の最新の発展を語るという毎年恒例の彼の記事を書いてくれるが、何人かの TidBITS 読者たちが彼に先だって情報を寄せてくれた。Iain Anderson はこう言う:「初めは、私はこれに気が付かなかった。なぜってあまりにも当然のことに見えたから。つまり、デジタルカメラというのは写真を撮ることそのものを根底から革新してしまうものだということだ。とにかく、もしもあなたがまだこれを体験していないのなら、ちょっと考えてみるべきだと思う。私は、去年のクリスマスに妻のために1台買った。(自分のためという気は全くなかった。)そのカメラで私たちは(いや、つまり、彼女は)もう 3,500 枚以上もの写真を撮っているのだ。私たちは重たいアルバムよりも iPhoto のスライドショウの方がいいと思うし、コンピュータを持っている人なら親戚中誰にでも気軽にたくさん写真を送ることもできる。それに、全部バックアップしておけるので、普通の写真のネガならなくしたり傷つけたりしてしまうところを、安全に長い間思い出として保管しておけるし。」

「いろいろの機種が出回っているので、最新の機種は新しいデジタルカメラレビュー雑誌を見て調べるとよい。廉価版の 2 メガピクセルの方も馬鹿にせずに検討しよう。私たちの 2.1 メガピクセルの Fuji で、私たちが前から持っていた 35mm フィルムのカメラ (SLR) で撮って現像したものとほぼ匹敵する結果が得られ、余分な費用も時間もかからなかったのだ。そうそう、もしもあなたが移行を果たしてもまだどうして良いのか不安を感じているというなら、Adam の書いた iPhoto の本を手元に置いておくのが正解だろう。」

<http://www.fujifilm.com/XDCameras/finepix.html>
<http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0321121651/tidbitselectro00>

けれども、Dan Cottler からは、デジタル写真の奥に潜む危険な罠についての警告が届いている。「皆さん、とっても陥りやすくて気を付けていなければならないことが1つあります。わが家では2年前のクリスマスに 1-メガピクセルの Olympus カメラを買いました。その後、3-メガと 4-メガピクセルのカメラに移行して SmartMedia カードも何枚か買いました。(ちなみに SmartMedia カードもクリスマスのギフトに最適です!)その結果、わが家には『スライドの城壁』なるものができてしまいました... 30 年かかっても全部は見られません。今年のクリスマスには、わが家では皆そろってサンタさんに、スライドスキャナと、特大のハードディスクと、超高速の CD バーナーを下さいと、お祈りしているところです!」

目はテレビに -- 親戚たちがみんな帰ってしまった後、ホリデー休暇の残りを過ごす最良の方法といえば、テレビ三昧しかないでしょ? Judy Bell が彼女の大好きな機器について熱く語ってくれた:「私が今年買ったハードウェアの中で最高だったものは、El Gato Software の EyeTV! これはデジタルビデオ録画機で、テレビ信号に圧縮をかけて CD に焼き、ビデオ CD や QuickTime ムービーとして保存しておける。1時間のテレビ番組が普通の CD に収まり、DVD プレイヤーで観ることができる。でもちょっと待って! まだあるの。私みたいなテレビ人間向きに、これはテレビチューナーとしても使える、つまりあなたの Mac でテレビが観られるわけ。とっても楽しいし、Six Feet Under のこれからの放送もちゃんと録画しておけるので最高なの。」

<http://www.elgato.com/eyeTV/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06885>(日本語)Macworld Expo New York 2002 報告
<http://www.hbo.com/sixfeetunder/>

「けれども、現在のソフトウェアでは何故だか Mac の上では QuickTime は観られるけれど VCD は観られない。(もちろん、El Gato は次のバージョンでは直してくれるとは思うけれど。)でも、MacVCD というシェアウェアプログラムを使えば大丈夫。」

<http://www.mireth.com/>

耳は Mac に -- EyeTV も確かにクールだけれど、Mac の上でテレビを観る人たちよりも音楽を聴くのに使う Mac ユーザーの方がずっと多い。Fred von Lohmann はすべての Mac にデジタルオーディオ出力を付けるべきだというのが持論だ。高価でないステレオレシーバにもデジタル入力端子は付いているのが普通だから、コンピュータとステレオが簡単にデジタル接続できるようになる。Fred は、彼の Mac でアナログオーディオ出力と聴き比べてあまりにも音質が違うのに心底驚いた。どうすればこれを実現できるかの方法について、彼はこう勧める:「Xitel から $70 で出ている DG2 に、私は非常に満足している。大きさは iPod よりも小さくて、普通はコンピュータから MiniDisc へ接続し易くするためのアクセサリとして売られているが、これはどんなレシーバやその他の外向き D/A コンバータでも、オプティカル Toslink デジタル信号を受け付けるものなら何とでも完璧に動作する。ドライバをインストールする必要も無いし、面倒な手順も無い。USB 装備の Mac なら、単に USB-to-Toslink のオプティカルオーディオ出力として使うだけだ。」

<http://xitel.com/subset_MDPDG2.htm>
<http://minidisco.com/miniordermp3.html>

「M Audio から出ている Sonica も検討する価値があるかも知れない。こちらはドライバを必要とし価格も $75 になるが、デジタルとアナログ双方の出力を提供し、より多くのサラウンドサウンドもサポートしている。」

<http://minidisco.com/minispecs/sonica.html>


2002 年末ギフト提案: ソフトウェア

文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

あなたがどんな Mac を持っているとしても、古い機種でも新しい機種でも、あなたはきっとさまざまな種類のソフトウェアを走らせているはずだ。今年のソフトウェア提案は、あなたの仕事の能率を向上させるものから、あなたと Mac との触れ合い方を調整してあなただけの好みに合わせてくれるものまで、多岐にわたった。

過去に挙げられたソフトウェアギフト提案も決して関係無いなどということは言えない。今年の新しいソフトウェア開発というのは、ほとんどすべてが Mac OS X に合わせるために費やされてきたのだから。以前からある Classic プログラムの数々もその多くは依然として入手可能であり、まだまだ多くの人々が使っている旧機種の Mac でちゃんと動作しているのだ。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06658>(日本語)2001年末ギフト提案: ソフトウェア
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06238>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05716>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05215>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=867+1241+1536+1802>

ArtMatic -- コンピュータとアートとはこれまで長い間良い関係を続けてきた。そこで、Peter Miller は誰でも自分だけの美しい画像を作り出せるプログラムを推薦してくれた:「実は何年か前に私が推薦したことの繰り返しになるのだが、U & I Software の ArtMatic は充分もう一度注目するに値するものと思う。ArtMatic はいわばビジュアルなシンセサイザーのようなもので、驚くような画像やムービーが好きな解像度で作れる。インターフェイスはユニーク、わかりやすくて自然に試してみることができ、その一方では実験を重ねるごとに信じられないほどの深さにまで導いてくれるのだ。(このソフトウェアの作者は Eric Wenger、KPT Bryce の開発チームのメンバーの一人だ。)これに似たソフトウェアなど、他にはどこにも無い。

<http://www.artmatic.com/>

「ArtMatic 3 はつい最近公式リリースされたバージョンで、完全に Mac OS X ネイティブとなった。(別途 Mac OS 9 用バージョンもある。)前回私が紹介した時のものとはがらりと変わって大きく発展を遂げ、キーフレームのアニメーションシステム、3-D 効果、フレキシブルでありながら驚嘆のパワーを持つプロフェッショナル級の RGB カラー処理機能、静止画像や QuickTime ムービーを読み込み・書き出し、その他数々の能力を追加している。お試し版は完全機能だがファイルの保存ができない。私の ArtMatic ギャラリーを見て頂ければこの素晴しいツールでどんなことができるのかの一端を感じて頂けると思う。」

<http://www.perpetualocean.com/artstuff.html>

CandyBar -- Steve Jobs ならば Mac OS X の Aqua インターフェイスを舐めていたいと思うのかも知れないが、それより大きくガブリと噛みつく方がいいとお思いの方々には、Nik Friedman が CandyBar をお勧めする:「あなたの大事な人のコンピュータを賑やかにしたいと思うなら、The Iconfactory と Panic の出している CandyBar がお勧めだ。これで、どんなシステムアイコンも美しいホリデーアイコンに(あるいはその他のアイコンにも)変えてしまうことができる。値段も $13 と安いし!」

<http://www.iconfactory.com/cb_home.asp>

ThinkFree Office -- 輝くまでに美しくも、見かけだけのものから、少し真面目に生産性向上のためのものへと目を転じてみよう。Tom Gewecke はこんなアイデアを寄せてくれた:「ThinkFree Office は Java ベースの Microsoft Office-互換な一群のソフトウェアで、ワードプロセッサ、スプレッドシート、それにプレゼンテーション用のグラフィックスアプリケーションから成っている。Mac OS 9 と Mac OS X の双方で動作する。あなたの仕事のための用途にもよるが、Think-Free Office は Microsoft Office に取って代わるべきものとして充分なものと言えるかも知れない。ことに価格がたった $50 と安く、これに一年間の無料オンラインアップデートも付いているのだから。

<http://www.thinkfree.com/>

Jaguar をペットに? -- つい最近に自分自身も Jaguar へのジャンプを果たしたばかりの Maarten Festen からの提案は:「もしもあなたの大切な人がアップデート可能なコンピュータを持っていながらまだ Mac OS 9 を使っているとしたら、このクリスマスを機にその人に Jaguar を送ってはいかがだろうか。ついでに RAM もいくらか増設してあげれば、きっと新品のコンピュータを贈られたかのように感じてもらえるに違いない。」

<http://www.apple.com/macosx/>

CodeTek VirtualDesktop -- 第2モニタを増設、という Chris Pepper の提案(上記の記事“2002 年末ギフト提案: ハードウェア”を参照)は素晴しいものだったが、もしも予算の関係で、あるいは机の上に余分のモニタを置く場所が無いというような事情があるのなら、CodeTek の VirtualDesktop が良いのではないか、というのが Paul Schatz からの提案だった:「たくさんのプロジェクトを同時進行させていたり、あるいはたくさんのウィンドウを開く必要があったりするような人には、CodeTek の VirtualDesktop 2.0.1 がお勧めだ。このアプリケーションで何個もの複数デスクトップ(‘ワークスペース’)を設定できる。別のワークスペースへジャンプするのも簡単だし、別のデスクトップへウィンドウをドラッグすることもできる。これで、異なるプロジェクトごと、あるいは異なるアプリケーションごとに別々のデスクトップを振り分けることができるし、またいくつかのアイテムをすべてのデスクトップに登場させるように設定することもできる。CodeTek VirtualDesktop はたくさんのウィンドウが雑然と重なるのを予防してくれ、もしもあなたがすでに複数個のモニタを使っていたとしても問題無く動作する。つい最近価格が $20 から $40 に値上げされたことを考えに入れたとしても、たくさんのプロジェクトを抱えた人たちにとっては依然としてとても値打ちのあるユーティリティと言える。」

<http://www.codetek.com/php/virtual.php>

カーソルを大きくしよう! --誰もが良い視力を持っているわけではない。というわけで、 Mac の使用での不満を大きく解消してくれるかも知れないシンプルなツールを Saint John が紹介してくれた:「RJ Cooper & Associates のコントロールパネル、Biggy は、皆が 13 インチより大きなモニタを使うようになってから誰もが必要性をひしひしと感じつつあった、ある物を Mac(System 7.5 から Mac OS 9 まで)の上に実現してくれる。それが、より大きなカーソルだ。普通の視力を持ったユーザーでさえ、ごちゃごちゃしたデスクトップの中から 16×16 ピクセルの矢印を見つけ出すのは簡単でないことが多い。ましてや視力の低いユーザーは大変だ。Biggy を使えば、さまざまの種類のポインタカーソルや時計カーソル、テキストの I-ビームカーソルなどを最大 32×64 ピクセルのサイズにまで大きくすることができる。中にはアニメーション化されたものもある! 多くはただかわいらしいだけのものかも知れないが、いくつかのカーソルではその微妙な違いのおかげで視認性がぐっと上がるものもある。Biggy にはその他にも小さいながら役に立つ機能もたくさんある。例えばダイアログのデフォルトボタンにカーソルを自動的に持ってきたり、画面の境界部で自動的にラッピングしたり、テキスト挿入バーを太くしたり、といった機能だ。」

「私の使っているのは Biggy Light、これは $30 と価格が安い代わりにカーソルの基本セットだけを提供する。フルバージョンの Biggy の価格は $100 だ。どちらのバージョンでも自分だけのカーソルを自由に作れる。私のウェブサイトでは私の作ったカーソルを多数無料で提供している。(下記の3番目のリンクを参照)」

<http://rjcooper.com/biggy/>
<http://rjcooper.com/biggy-light/>
<http://www.brain-sucker.com/>

LuKreme もコメントを寄せてくれた:「ポインタを大きくできる Mac OS X 用のユーティリティも1つ知っている。Cursor Zoom だ。これはポインタを大きくするためだけのものだが、最大 4 倍まで、拡大率を細かく微調整できる。(最初のバージョンは細かい調整なしにとにかく 2 倍から 20 倍まで大きくするというものだった。現在のバージョンではずっと実用的に使えるものになっている。)Cursor Zoom は無料なので、このホリデーを機会に誰かを驚かせてみるのもなかなかいい感じではないだろうか。」

<http://www.joar.com/cursorzoom/>

シェアウェア収録カスタム CD -- 誰かのために CursorZoom をインストールしてあげるという LuKreme のコメントに答えて、Kevin van Haaren がさらにアイデアを拡げてくれた:「考えてみたのだけれど、便利だ、あるいはおもしろいとあなたが思うフリーウェアやシェアウェアをすべて集めて CD-R に焼き、あなたの大切な Mac ユーザーの靴下に詰めてあげれば、喜ばれるのではないだろうか。インターネット接続のできない人、インターネット接続がすごく遅いような人には、特に有難い贈り物になるだろう。贈り物としての値打ちをもっと高めたいと思えば、そのシェアウェアパッケージのうちの二つ三つに登録料を払って、そのライセンスも一緒に CD-R に収録してあげればよい。」

Reunion -- もう一つ、定番のギフト提案が David Kanter から届いた。彼が推薦するのは Leister Productions から出ている家系図プログラムの Reunion だ:「Mac ベースの系図学者、あるいは系図学者になりたい人、にとっては Reunion 8 が素晴しいプレゼントになるだろう。このバージョンで Mac OS X にもネイティブに対応し、もちろん Mac OS 8.5 から 9.2 まででも使える。Reunion は依然としてエレガントな、Mac オンリーの製品で、家系の情報を整理する助けとなるばかりでなく幅広い種類のチャートやレポートを必要に応じて細かく調整して作り出すこともできる。Reunion 8 が Reunion 7 から進化した点は多岐にわたり、役に立つ重大な新機能もたくさんある。他のプログラムをこれまで使ってきた家系図のベテランでさえも、この Reunion にスイッチしてその使い易いインターフェイスと目を奪うような素晴しい出力製品との恩恵を受けるようにすべきだと思う。Reunion はデータを GEDCOM フォーマットを使って読み込み(および書き出し)するので、他の家系図プログラムのデータベースを Reunion に持ち込むのも簡単にできることが多い。そして、古いバージョンの Reunion を使っている人には、『今すぐアップグレード!』と私は声を大にして言いたい。」

<http://www.leisterpro.com/>
<http://www.leisterpro.com/doc/Version8/NewFeatures/NewFeatures8.html>


2002 年末ギフト提案: ゲーム

文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私たち自身は普段コンピュータゲームのファンタジーの世界に浸るような時間はほとんどないが、読者たちからはそれぞれのお気に入りのゲームの提案がたくさん寄せられた。その内の2つ、The Sims と Tropico は現実の世界のシミュレーションとしてのファンタジーの世界でもある。

ゲーム市場そのものは猛烈な速さで前進しつつあるが、最新のものにはこだわらないという人ならば、過去のゲームだからといって馬鹿にする必要はない。グラフィックスやサウンドの能力は月日に従って改良されてきているかも知れないが、ゲームプレイを楽しみたいだけならば古いゲームでも充分楽しめるものがたくさんある。こうした過去のきら星たちについては、過去記事を参照の上、もしも出版元がもはやそのゲームを販売していないような場合には eBay やその他のディスカウントソフトウェアのサイトをチェックしてみると良い。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06659>(日本語)2001年末ギフト提案: ゲーム
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06239>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05717>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05216>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=868+1242+1533+1801>

The Sims -- LuKreme が提案してくれたこの人気のゲームは、2000 年のリストにも登場している。「The Sims が(Mac と PC の両方で)もう長い間ベストセラーのトップに居続けているのはご存じだろうが、それにはちゃんとした理由がある。The Sims Online が近日中に登場するという今こそ、誰かを The Sims のシミュレーションの世界に引き込む絶好のタイミングと言えるだろう。」

「The Sims は、小さい子供たちから年配の人たちまで、女性も男性も、あらゆるタイプの人々の心にアピールできる。基本的に競争をあおるようなゲームではなく、それでいて心を夢中にさせる。近日公開予定のオンライン版は、あなたを(「神の手」という立場でなく)直接ゲームの登場人物とすることによって、またあなたが出会うすべての他の Sim たちも現実の人々とすることによって、なおさらその効果を高めてくれるだろう。つまりこれは究極のチャットルーム、さらにそこにちょうど良い「ゲーム」の要素が付け加わることによって、格段におもしろいものへと変貌を遂げているのだ。」

「これまでのところ、このゲームの Mac 版は PC 版にほぼ歩調を合わせてリリースを出してきているが、新しい Sims Online についてはどうなるかわからない。それでも、この古参の Sims ゲームとその数多くの拡張パックはとても楽しいゲームだ。ちょっと常習者を生みやすいところはあるが。」

<http://thesims.ea.com/>

Tropico -- Saint John はもう一つのシミュレーションゲームを提案してくれた。「リリースされてからもう1年以上経つが、私が選んだ今年一番のゲームといえばやはり PopTop Software から出ている熱帯の島のシミュレーションゲーム、Tropico だ。その昔の Hammurabi ゲームを思わせるところはあるが、Sims が Barbie Malibu Dream House より進化しているのと同様、Tropico も格段に進化している。1つ重要な点は、あなたのコントロールは決してゲームに対して絶対的な作用が保証されてはいないということだ。どこそこの地域でこれこれのタイプの労働者たちの歓心を買うために賃金スケールを設定することはできるが、もしもそれが彼らの興味を引かなければ(つまり彼らの幸福度が充分高くなければ)あなたの市民たちはあなたの期待ほどには働いてくれない。また、あなたの住民たちの幸福度を知るためには彼らに対する統計調査レポートを作ればよい。または彼らの考えをスパイすることもできる! 教会に行きたいと思う住民たちの数が多くなれば、もちろん、それを建ててやるのがあなたの義務だ。食料がもっと欲しい? それならタバコ畑を一部、利益率は低くなるが食料生産のための畑に転換させなければならない。あなたの専制君主は時折の選挙を勝ち抜かなくてはならない。だからこそ地域住民の満足度をキープしておくべきなのだ。」

<http://www.poptop.com/>

「PopTop の前のヒット作、Railroad Tycoon II と同じく、Tropico も驚くべきアニメーションに満ちている。住民たちはただ数字として存在するのではなく、小さなグラフィカルな人々として眼前に存在しており、家から勤め先に通ったり、帰りには時々酒場に立ち寄ったりする。個々の人物をフォローすることもできる。(私はついついショウガールたちにばかりズームインしてしまうのだが...)個々の人物には名前もあり、一人一人個性を持ってさえいる。あなたから逃げ去る人も、革命を謀る人もいるし、もしも観光客用のアトラクションが充分にあるならば他所からあなたの国を訪ねてくる人々もいるだろう。(牛たちですらそれぞれ独自の哲学を持っている。彼らの声を聞くためだけにでも家畜農場を作ってみる価値はある!)年が経つにつれて、赤ん坊たちはティーンエイジャーに、そして大人にと成長し、より良い働き口があれば仕事を変えることもある。これらすべてのことを、あなたは宮殿に居ながらにして眺めることができるのだ。」

「背景ミュージックも特筆に値する。サウンドはいつも PopTop の得意分野だった。以前の Railroad Tycoon II でも、景色をスクロールして眺めつつ、自然のサウンドや工場地帯の音をその地域を通り過ぎるに従って自然にフェードしながら聞くことができた。Tropico ではたくさんの音楽が取り入れられており、ラテン系の音楽がちょっとでも好きな人ならきっと虜になるだろう! 音楽ファイルは MP3 として保存されているので、ちょっと工夫するだけでそれらを iPod に取り込むこともできる。」

「Tropico の拡張パックも2つある。Mucho Macho と Paradise Island だ。こういうのが私の靴下に詰められていればいいのに! でも、基本的なゲームの部分だけでもシミュレーションやワールド構築ゲームが好きな人なら充分値段に見合った出来映えだと思うだろう。Tropico II: Pirate Cove は Windows 版が近日発売予定だ。うまく行けばたぶん来年には Mac 版を推薦できるようになるだろう。」

Bejeweled Deluxe -- ちょっと趣向を変えて、Jack Daniyel Strong が戦術ゲームを提案してくれた。「私は断然 PopCap と Omni Group の Bejeweled Deluxe を推薦します。このゲームのアイデアは単純です。きらきら光る宝石を並べ替えてパターンを作り、ポイントを稼ぐのです。時間を相手にプレイすることも、普通のゲームで正気を取り戻すこともできます。」

「Bejeweled Deluxe はダウンロードして無料で試用することができます。登録料は $20 です。ただし、.Mac のメンバーは、 iDisk ソフトウェアのフォルダから試用版をダウンロードしてから .Mac 試用版の中にある Register リンクを辿って登録すれば $5 だけ割り引いた価格になります。」

<http://www.popcap.com/macmain.php>

Bejeweled Deluxe を今やクラシックとも言える Snood(1998 年に推薦を受けている。Mac OS X 版は現在ベータ版になっている。)と比べてから、Michael House が Jack の提案に同意しつつも、少し警告をしてくれた。「Bejeweled Deluxe は、と言うより PopCap のゲームは全般に、リソースを大食いするように見える。特に CPU サイクルを過剰に占有する傾向があるようだ。私の 500 MHz iBook、640 MB RAM で 32,000 色カラー、Mac OS X 10.2.2、の下では適切と思われる性能は得られなかった。私の新しい 667 MHz チタニウム PowerBook G4、768 MB RAM に千万色カラー、Mac OS X 10.2.2、では何とか動いたが、何かがバックグラウンドで動作しているときには、やはり時折ひっかかるような動作をすることがあった。」

<http://www.snood.com/>


2002 年末ギフト提案 : その他

文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
訳: 倉石毅雄 <takeo.kuraishi@attglobal.net>
訳: 佐藤浩一 <koichis@anet.ne.jp>

毎年恒例のギフト特集の中でも、私達はこの部分を特に気に入っている。読者の皆が廉価か当たり前かもしれないが、日々のコンピュータの使用に役立つような小さなアクセサリを提案してくれるからだ。過去の特集記事の多くの優れたアイデアをも見て欲しい。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06657>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06240>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05718>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05217>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=865+1239+1535+1800>

ワイアレスインターネットアクセス -- 知り合いにいるかもしれない常に世界中を飛びまわっているような人には、Kevin van Haaren はワイアレスインターネットアクセスのギフトを提案している。「このメールは Dallas-Fort Worth 空港から Wayport ワイアレスネットワークを経由して書いています。贈り先に頻繁に旅をしているような人がいるのなら、ワイアレスアクセスのサービスの会員権を喜ぶのではないでしょうか? Wayport は多くの空港やホテルで提供されているようですし、AT&T Wireless もいくつかの空港で提供されています(Denver 国際空港で提供していますが、金を払おうかと思うほど長く引っかかったことはまだありません)。もし受け取る側が旅行より喫茶店を好むのであれば、Starbucks の店舗の多くで T- Mobile のワイアレスホットスポットが提供されています。」

<http://www.wayport.net/>
<http://www.attws.com/business/data/individual/goport/>
<http://www.t-mobile.com/hotspot/>

もっと一般的には、一つのアカウントだけで Wayport を含めて多くのワイアレスネットワークのプロバイダを使用できる Boingo Wireless のようなとりまとめ会社で登録する方法もある。残念ながら、Boingo の Mac ソフトはまだ発表されていないが、2月には出すと約束している。

<http://www.boingo.com/>

世界ドメインを支配 -- インターネット支配を目論んでいる贈り先がいるのなら、自分の名前をネオンでとまではいかなくても、ピクセルで見たいと思っているかもしれない。David Weintraub は次のような提案をしている。「ユニークなアイデアではこのようなものがあります。誰かにドメイン名を買ってあげるのです。ドメインと一年分のメールと Web ページのホスティング費用は一年に $100 以下です。もう少し出せば、家族全員の為にドメインを購入して、それぞれのメールアドレスと、リモートホスティング可能な Web ページを設定できます。」

<http://www.godaddy.com/>
<http://geocities.yahoo.com/>
<http://website.yahoo.com/>

もし自分のサーバがあるのなら、TidBITS のスポンサの easyDNS の $55 の商品券も良いかもしれない。商品券にはドメインの登録とメールと Web ページの転送がついてくる。私達は TidBITS サーバの DNS 管理に easyDNS を使用しており、サービスに関しては非常に満足している。

<http://www.easydns.com/certificates_start.php3>

David の最初の提案に触発されて他のより安いドメイン登録と DNS 管理サービスの名前も出された。Active Domain、Virtual Names、そして directNIC などだ。

<http://www.active-domain.com/>
<http://www.virtualnames.co.uk/>
<http://www.directnic.com/>

電子メールだけ -- もし Web ホスティングを含めた一人前のドメインがやり過ぎなら、簡単ながら永久な電子メールアドレスはどうだろう。Dennis Cheung は次のように書いてきた。「.Mac 騒動の後、FastMail という新しい電子メールサービスプロバイダを見つけました。素晴らしい IMAP サポートや、優れた Web インターフェース、妥当な許容量、そしてs mailcan.com や imapmail.org といった結構良いドメイン名を取り揃えています。Basic (終身)会員権はたった $15 で、迷惑メールのフィルタをプラスしたフルアカウントは $15 と $20 の年会費がかかります。スタッフは対応が非常に速く、サーバがダウンしている時間もほとんどありません(Apple の Mac.com サービスとは正反対に)。」

<http://www.fastmail.fm/>

ゴム長靴を履こう! -- ポータブルコンピュータは素晴らしいものだ。どこへでももって行けて、指先にデジタルの世界がある。しかし、時としてラップトップは置いた場所にじっとしたがらなかったり、置いた所によっては 熱過ぎる こともある。James Ray は次のように提案している:「ノートブックの所有者にとって非常に役に立つものの一つとしては、丁寧に取りつけた大きなゴムの足が挙げられます。作業台から持ち上げて過熱を防ぐだけでなく、こぼした液体からも持ち上げます。また、膝から離してくれます。 Archer Cat. No. 64-2342 は、接着剤が既についていて、酷使に耐えるクッションの足で、一袋に八個入りです。たった $2 で安いものです。このような足で気をつける点は、まずシールをはがし、ノートブックに取りつける予定の部位をアルコールできれいにしている間、一分ほど空気にさらしてからとりつけることです。表面をきれいにしておけば、驚くほどしっかりくっつきます。」

<http://www.radioshack.com/product.asp?catalog%5Fname=CTLG&product%5Fid=64%2D2342>

Alan Forkosh は類似したアイデアを提案している。(Targus の名前でも販売されている) RoadTools の Traveler CoolPad だ。「膝の上か、テーブル上で楽にしようできるポータブル用の台です。片側には小さなゴムの出っ張りが沢山あり、ラップトップを傾けて下に空気を循環させるために持ち上げます。ほとんどのラップトップのスリップケースに収まり、$20 しかしません。私はいつも膝の上の iBook の下に敷いてワイアレスの Web サーフィングやテレビの観賞をしています。回転機能は、iBook が狭いところにある時の付属品の接続や CD の挿入に便利です。より大きな Podium CoolPad は $10 高くなりますが、Lego のようなブロックを使用して高低差を調整できます。」

<http://www.roadtools.com/>
<http://www.targus.com/product_details.asp?sku=PA239U>

完全なラップトップの台も選択肢の一つだ。ほんの数日前、Adam が TidBITS-658 の“ラップトップのスタンド、各種並び立つ”で Griffin iCurve、LapVantage Dome、そして Dexia Rack を比較した。すると、熱心な読者達が TidBITS Talk 上で他の提案をもしてくれた。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07011>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=1810>

小道具持ち歩いている? -- David Weintraub は次のような提案をしている:「Palm 的な PDA と折り畳みのキーボードを持ち歩いている友人がいますか?Targus が双方をまとめて収納できる良さそうな皮のケースを作っています。PDA 側にはストラップが付いていて、キーボード側はジッパーです。ポケットに忍ばせるようなものではないですが、鞄の中で一緒にしておくには便利です。」

<http://targus.com/product_details.asp?sku=CHCL01>

ケーブルをすっきりと -- デスクトップコンピュータの周りを見渡すと、ほとんどの場合ケーブルがスパゲッティのようになっていることに気付くだろう。そのことも、さまざまなギフトを考える格好の材料だ。Bruce McL 氏はローテクに走り、「粘着テープ付きケーブル留めが便利で、知人への良い贈り物になるだろう。サイズも豊富でや色 (黒か白) も選べる。壁や机にくっつけるだけで、ケーブルを固定できる」と提案している。

<http://www.circuitspecialists.com/level.itml/icOid/2831>
<http://www.oscaroscar.com/pp_TS-1618.asp>

壁にそのような物をつけたくない場合はどうするか? Harro de Jong 氏は、「いつもからみあったケーブルをほぐすのに時間を取られている人には、Velcro 社のケーブル留めが便利だ。知り得る限りで何本ものケーブルを束ねるのに最良の方法だと思うし、乱暴に扱ってもびくともしない。コンピュータショップや電器店の他に、プロ用オーディオショップでも扱っている」とのコメントを残している。

<http://www.lanshack.com/velcro.asp>

もうすこしお洒落にいきたい人のためには、ケーブルを束ねるだけにしては値段が張るかもしれないが、Kei Ishii 氏が別の製品を紹介してくれた。「東京のいくつかのインテリアデザインショップで見つけた、オランダ製の“The Cable Turtle”というのがあります。ヨーヨーのようですがソフトプラスチックでできていて、縁を開けて余分なケーブルを巻き付けて閉じれば、はい、ケーブルが奇麗にまとまりました! いろいろな色やサイズがあり、値段は 8 ドルから 15 ドルです。同じ会社の製品で、ケーブルを束ねるソフトプラスチックのバネのようなものもあります」

<http://cableorganizer.com/cable-turtle/>

iPodをワイヤレスで -- ヘッドホンで聴きながら運転するのはいけないことなので、代わりに Fearghas McKay 氏が出してくれたこの案を採用しよう。「iPod をカーラジオで聴くために Cendyne 社の Gruv X FM トランスミッターを手に入れたところだが、これは皆さんにお奨めできる。見た目は小さいが他の製品が残念ながら動作しなかった場所でも使え、小さなバックライト付き LCDディスプレイを持ち、またいくつかの決められた周波数からしか選択できないのではなくて 0.1 MHz 単位でチューニングすることが可能だ。iPod に接続するケーブル一本以外にアンテナやケーブルは必要なく、単四電池一本で動作する。

<http://www.cendyne.com/product.asp?pid=19>

「カリフォルニアの Fry でなら 30 ドルで購入でき、前面に入力ジャックがついているカーステレオを買うよりもはるかに安い! 究極のプレゼントにするなら、この Gruv トランスミッターに SF Bag 社の iPod ケースとそれ用のカーマウントホルダーを付けるだろう」

<http://www.sfbags.com/PRODUCTS/iPOD_INFO/i.htm>
<http://www.theclip.com/mall/ultraclip.asp>

ラップトップを保護する -- 現行の Apple ポータブルコンピュータ製品には、キーボードに付いた手の油が画面に付いてしまうという設計上の欠陥がある。 Kevin van Haaren 氏が解決策を提供してくれた。「PowerBook オーナーにうってつけの安価なギフトは、PowerBook ScreensavRz だ。これは柔らかい布で、上蓋が閉じている時にキーボードと画面のあいだに挟み込んで使い、手の油が画面についてしまうのを防いでくれる」

<http://www.devdepot.com/description.html?pcode=HRLWPP>

それでは、外側を保護するにはどうすれば良いだろう? 数多くのケースが販売されているが (多くのものは去年のギフト特集で取り上げた)、Jim Rohde 氏がコレクションを増やしてくれた。「40 ドルの Go-In-Case キャリーバッグ(メーカーから直接、あるいは地元の Apple Store にて購入できる) はどうだろう? (自分でも欲しいと思っている) これはあなたが、iBook や PowerBookを衝撃から守りたいが、かといって大きなケースを持ち運びしたくない場合にうってつけである。この Go-In-Case キャリーバッグは、完全に収納可能なハンドルと取り外し可能なショルダーストラップが付属しており、外側にあるポケットには AC アダプタや最小限のアクセサリーを入れることができる。サイズは小さいものと大きいものがある (大きいほうは Titanium PowerBook G4 や私の PowerBook G3 にぴったりで、小さいほうは iBook にちょうど良さそうだ)。スタイルも気に入っている。ほとんどのラップトップに合うことだろう。下記のリンク先で左から 2 つめの“laptop”(Flash) ボタンをクリックすれば、詳しい事がわかる」

<http://www.goincase.com/product.html>

基本に戻ろう -- その辺にあるのが当たり前のような品物でも、それが必要な人にとっては完璧な贈り物となる。Jim Beinke 氏は、ファイルを共有する必要がある人にイーサネットケーブルを贈ることを提案した。「私の PowerBookをオフィスの PC に接続してファイルを転送し、家に帰ってからそれを新しいeMac に移すことができるというのは、すばらしい“発見”だった。Jaguar ならこれが簡単にできてしまう」

Rob Russell 氏は、新品の CD-R 一箱でさえ、バックアップに CD-R を使ったり好きな音楽を CD に焼いたりする人たちには有益で安価な贈り物になるだろうと述べている。

盗難に備える -- Monty Python の寸劇で言われているように、スペインの異端審問時代のような厳しい警察国家になることを期待している人はいないが、かといってコンピュータを失ってしまう可能性を考慮している人はごく少数だ。定期的なバックアップはデータを守るためにぜひ必要だが、大事な道具を取り戻すのにはどうすれば良いだろう? Tomoharu Nishino 氏の提案が助けになるかもしれない。「うっかりものだが小物をたくさん持っている人には、 StuffBakのラベルセットが良いギフトになるかもしれない。まず、StuffBak ラベルを機器 (PDA、携帯電話、ラップトップ、MP3 プレイヤーなど) に貼る。ラベルにはStuffBak ウェブサイトのアドレスと電話番号が書かれている。あなたがその機器をなくしてしまい、そして誰かがそれを見つけた場合、ラベルに書かれている電話番号かウェブサイトにアクセスし、機器を地域の受付センターに返却することができる。 StuffBak はそれを梱包しあなたに配送する。機器が戻ってきた場合は 15 ドルと実際にかかった配送料を StuffBak に支払う。機器が戻ってくるよう、謝礼金を提供することもできる」

<http://www.stuffbak.com/>

「名刺や名前と電話番号を貼り付けておくのと何が違うだろうか? それは、すべての手続きは個人を特定せずに行われ、機器を見つけた人にとって面倒なことにならない、つまり、梱包や発送料の回収に手を煩らわせなくても済むからだ。その結果、紛失した物が戻ってきやすくなると期待できる。ラベルの単価は 2 ドル程度で、10 ドルから 50 ドルの範囲でまとめて購入できる。ラベルの形にはいろいろな種類と種類があり、さまざまな機器に対応できる。

実際に StuffBak を通じて物が戻ってきたという話は聞いていないので (ウェブサイトでもそのような話は載っていない)、どの程度有効なのかはわからない。しかし、電子機器を空港のセキュリティーチェックに預けるときにも安心できるし、なによりも大事なのは気持ちです。違いますか? 」

モニターの指紋には -- もし知り合いに汚れた手で画面を触らずにはいられない (つまり指紋を画面につけてしまう) 子供や同僚がいるなら、Mike Millard 氏が手作りのギフトのアイデアを持っている。「このようなものは店では見たことはないが、手先が器用な人ならフラットパネルモニターの前面を覆って汚れた指から画面を保護する Lucite のカバーを間違いなく作ることができるだろう。私たちはキャンパスの芸術学部に 2 台の Apple 17 インチ・フラットパネルモニタを導入したが、ここの学生たちはどうしても画面を直接指差したくなるのだ。ラボの管理者は、上下に 2 インチ (5.1 cm) 程度の充分な余裕を取りながら Lucite をモニタの幅に合わせてカットした。この Luciteを熱して適当な場所からカーブを多く取りながら 180 度折り曲げた。これはとてもうまく行った。このようなものは、材料に対してそれほど値段はしないと思う」

そして手首の痛み -- 私たちは長期にわたり、手根管からくる痛みやその他の反復性ストレス障害を和らげるために実にさまざまな製品を試してきたが、Kevin van Haaren 氏が新しいものを見つけてくれた。彼の提案とは Imak 社のSmart Glove で、あたかも私たちがずっと気に入っていた Handeze 社の Gloveと同じように働くようだ。Kevin 氏はまた Ars Technica 社の Smart Glove に対するレビューを教えてくれた。これは最初に読む価値がある。

<http://arstechnica.com/archive/news/1039505698.html>
<http://www.imakproducts.com/products/smart_glove.htm>
<http://www.handeze.com/>


2002 年末ギフト提案: Macintosh 指向の人向け

文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

毎年、Macintosh とは何の関係もないようなギフトの提案も沢山寄せられる。でもそれは多岐にわたるわが読者層の多様な興味を反映したものとも言えるので、今年もまたこの伝統を続けて行けるのを嬉しく思う。ここにリストした以外の珍しいアイデアなどをお探しなら、どうぞ去年以前の記事もご覧頂きたい。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06660>(日本語)2001年末ギフト提案: Macintosh 指向の人向け
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06241>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05719>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05218>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=869+1243+1537+1803>

光あれ! -- シアトルに住む我々の友人、Karen Anderson が何とも実用的な提案をしてくれた。「私が今年贈ることに決めたテクノロジー関係のギフトは、明るい蛍光灯の室内照明ランプだ。非常に明るいというだけの理由でハロゲン灯が普及しているけれど、実はハロゲン灯は高温になるのでとても危険なのだ。」(ハロゲン灯はエネルギーの無駄遣いでもある。バーゲン特価 $19 のハロゲン灯は安いかも知れないが、一年間に $55 程も電気代を食うのだ。)

「シアトル近辺の照明器具店ではほとんどの店員が知らないようだが、GE を含む数社から 55 ワットないし 60 のコンパクトな蛍光灯で 300 ワットのハロゲン灯と同等の照度を得られるものが出ている。オンラインで数時間調べるだけで、信用できるウェブサイトで、さまざまの魅力的なスタイルと手頃な価格で蛍光灯の照明器具を紹介しているところが見つかった。Energy Federation Incorporated という所だ。」

<http://www.efi.org/products/lighfloo.html>

「ランプの一番安いものは $41 からあり、蛍光管の寿命は数年にもなる。いずれにしても、火事を出してしまって家やオフィスの中身を総入れ替えするよりは、ずっと安くつく!」

またもや TiVo -- 今年もまた(これで4年連続になる!)誰かがきっとデジタルビデオ録画機の TiVo を推薦したい誘惑に駆られるに違いないとは思っていた。TiVo こそが、我々も、我々の友人の多くも、テレビを見るやり方そのものを根底から変えられてしまったきっかけだったのだから。そしてその予想は当たった。代表して Marshall Clow に手短に語ってもらおう:「確かに値段は高いが、TiVo ほどに強烈な忠誠心を喚起するハードウェアというものを私はこれまで見たことがなかった。」Marshall の言う通り、TiVo は安価とは言えないが、それでも TiVo 単体なら 40 時間録画用のユニットで $200 と手頃な値段だ。そして、Weaknees.com から出ているアップグレードキットで拡張することもできる。ただし忘れてならないのは、TiVo を利用するためには TiVo 購読サービス料も払う必要があることで、月額なら $13、TiVo 録画機付属の無期限サービスならば $250 となる。(2年以内に元が取れることから、たいていの人は無期限サービスの方を選択しているようだ。)

<http://www.tivo.com/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbser=1204>(日本語)TiVo: 時間をずらせばそこに自由が(第1部)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06918>(日本語)TiVo をアップグレード
<http://www.weaknees.com/>

ワイヤレスで話そう -- ひっきりなしに Sony Ericsson T68i 携帯電話を耳に押し当てている女友達に贈るギフトを、と考えている人には、Ken Prager がワイヤレスの Bluetooth ヘッドセット、例えば Jabra FreeSpeak、を勧めてくれた。(Bluetooth はショートレンジのワイヤレステクノロジーで、現時点ではコンピュータ付属機器のケーブルに代わるものと考えられているが、よく考えてみれば、ケーブルというものはそれ以外にも至る所にあるのだから。)

<http://www.jabra.com/products/FreeSpeak_Bluetooth.htm>
<http://www.bluetooth.com/>
<http://www.apple.com/bluetooth/>

トリチウムパワーの懐中電灯 -- Iain Anderson が魅惑的なギフトを提案してくれた。但し、贈れる範囲は地理学的に限られている。「イギリス国内に住む科学愛好家に贈るのにぴったりのプレゼントがある。(イギリス国外への輸出は禁止だ。)それは、トリチウムパワーの懐中電灯で、十年間もバッテリー無しに動作できるのだ。なぜイギリス国内のみかって? 何か放射性原料に関した国際法に関係したことらしい。ただ、現実には充分安全なレベルのもののようだ。そうそう、フルーツカラーの5色も揃っているのさ。」安全のために、このフルーツ色の懐中電灯を舐めたりしないように、と言っておこう。

<http://www.traser-uk.com/>
<http://cnb-host2.clickandbuild.com/cnb/shop/cashncarrion?listPos=&op=catalogue-products-null&prodCategoryID=19>

Chaos Tower -- 過去に我々は、Rube Goldberg 風のサーバーを目指すのか、とからかわれたことがある。HyperCard と AppleScript でいろいろな古いプログラムを組み合わせるなんて、というわけだ。でも今は、William Ansley のアイデアのおかげで実物を作ってみる気になりそうだ。彼いわく、「Rube Goldberg のファンならばきっと熱狂してもらえるおもちゃがある。理知的な楽しみに浸りたい人や、子供たちをゲーム機からしばらく離しておきたいと思っている人にも最適だ。その名は Chaos Tower、これはボールを転がすトラックのキットで、枠で支えられた経路を組み立てて、そこにボールを転がして遊ぶのだ。ボールが一番下まで転がれば、モーター駆動のバケツチェインのメカニズムでまた一番上まで運ばれる。転がるボールは、途中トランポリンで跳ねたり、ベルを鳴らしたりシロホンで音符を奏でたり、宙返りをしたり渦巻きのじょうごに吸い込まれたり、トラックスイッチング機構で2つの異なった経路の1つを選んだり、といったことができる。このおもちゃには HTML ベースの学習 CD-ROM が付いていて、子供たちも自然とこのおもちゃのさまざまなレイアウトを例として物理の諸概念に親しむことができるようになっている。」

「このキットの値段は約 $125 とちょっと高いが、大きさは巨大で非常にしっかりとしている。1つのキットの部品で 6 フィート (180 cm) の高さのタワーが作れる。私はつい最近自分用に1キット購入した(私はいつまでも子供の心を持っているのだ)が、とても気に入ったのでもう1キット買い足して超特大 Chaos Tower を作ってやろうと思っている。」

<http://www.chaostoy.com/tower.html>

Musini -- もう一つの革新的なおもちゃを推薦してくれたのは Marilyn Matty だったが、下の階に人が住んでいる場合にはあまり勧められないようだ。「小さい子供たちに跳ね回ることを教えるのはとっても難しいこととは言えないけれど、Neurosmith から出ている Musini は本当にユニークなギフトで、ずっと小さい子供(3歳以上)でもブギウギを踊りながら音楽を作れてしまう。」

「この Musini は、床の振動を探知する機器に接続して、それによって音楽のテンポやパターンを変化させる音楽プレイヤーだ。最初にジャンル(ラテン、童謡、クラシック、ジャズ、その他)を選んでおき、楽器の組み合わせなども設定しておく。一つ一つの動きがそれぞれ独特のサウンドを生むので、一人または数人の子供たちが生み出すことのできる音の組み合わせは無限だろう。定価は $70 でメーカーのウェブサイトで購入できるが、KBtoys.com で $50 以下で売り出していたし、探してみればもっと安く手に入るかも知れない。」

<http://www.neurosmith.com/pd_musini.php>

クリスマスに拡がるもの -- 気が付けば家の中に物が溢れて置き場所がなくなったり、保管のための手間が掛かったり、とにかく何らかの意味で生活の邪魔になったり、ということがよくある。そういう余分の物を家に置いておくためにお金をかけるくらいなら、今年はその分をとても意義のある団体に寄付してはいかが、と Theresa Freilicher が提案してくれた。彼女が推薦してくれた団体は我々も以前からサポートしてきたもので、Heifer International と言い、援助を必要としている第三世界の人たちに動物を贈るという活動をしている団体だ。動物たちは人々に食料を、収入を、そして子孫の動物を供給し、さらに Heifer International はこれらの人々に対して、その動物の子孫たちを別の家族の人たちに分け与えるように要請しているのだ。Theresa は言う:「品物でギフトを贈る代わりにチャリティーに寄付をしよう、というのは私の友人たちの間での決まり事のようになりつつある。去年、私は友人たちに、私へのギフトに代わりに Heifer International に寄付をしてね、と頼んだのだった。すると、友人たちはその通りにしてくれた。そして、何人もの人たちがこの考えを気に入ってその人たちの友人たちにも同じことを頼むようになった。それは仕事場の同僚にも拡がり、というわけで今や Heifer International はワシントン D.C. で公式のチャリティーとして認められるまでになった。」

<http://www.heifer.org/holidaygifts/>

クリスマスの次は、イースター -- Heifer International の魅力の一つは、アヒルや豚を贈ることで、単にお金を寄付するのとは違う感情的なインパクトを得ることができる点だった。Andrew Cohen は、もう一つ別の団体、Easter Seals に寄付することを提案してくれた。Easter Seals は寄付を現実の世界の物事に翻訳してくれるのだ。Andrew の言葉によれば、「Easter Seals は人々に“あなたの人生を変えてくれた人に、人々の人生を変えることのできる贈り物を贈る”ことをお手伝いする。これは、個々のギフトがそれぞれに、ハンディを負った人々のためのサービスの1つをサポートするために使われるところが独特なのだ。例えば Gift of Inspiration は身体的リハビリテーションを援助し、Gift of Laughter は子供たちのケアのプログラムを、Gift of Opportunity は職業トレーニングを援助する。何らかの意味であなたの人生を変えてくれた人への敬意のしるしとしてこうしたギフトをするのは、何と独創的なことだろうか。あなたに仕事のチャンスをくれた上司に敬意を表して Gift of Opportunity を贈るとか、大学生のあなたに自立心を学ばせてくれた両親に敬意を表して Gift of Independence を贈るとか、わくわくするような旅行を共にした友人に Gift of Adventure を贈るとか、可能性はいくらでもある。それぞれのギフトには独特の葉書が付いていて、あなたがそれを贈る相手にメールで送ったり印刷したりすることもできるようになっている。」

<http://www.easter-seals.org/site/PageServer?pagename=ntlc_holiday>

緑色の愛も -- Heifer International への寄付を勧める Theresa の提案へのコメントとして、Kevin van Haaren からこんな声も寄せられた:「もしもあなたにベジタリアンの友人がいて、その友人のために寄付をしたいのなら、例えば Second Harvest のような肉食削減を目指したチャリティーに寄付をするのも、きっと喜ばれると思う。」

<http://www.secondharvest.org/foodbanks/foodbanks.html>


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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2005年 12月 26日 月曜日, S. HOSOKAWA