今週号には、探索の旅の終わりを告げる記事が集まった。Andrew Laurence は、他のすべてのリモコンに取って代わるユニバーサルなリモコン、インターネット経由で設定をする Logitech Harmony に、ついにたどり着いた。また、究極のアウトライナーを求める目利き人、Matt Neuburg は、MORE に取って代わるべきものを、新しい TAO の中に発見したのだろうか? 探索の旅の終わりに、Matt は新刊の Take Control 電子ブックを2冊書き下ろして、Microsoft Word 2004 で何が新しくなったかを説明する。今週の重要な新リリースとしては、FileMaker Pro 7.0v3、Webstractor 1.1、それに Security Update 2004-09-30 がある。
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FileMaker 7.0v3 アップデートが多数のバグフィックスを提供 -- 2004年10月5日、 FileMaker, Inc.は FileMaker 7 (Pro と Developer の両方。TidBITS-721の "FileMaker Pro 7: パラダイム・シフトってわかる?"を参照)を 7.0v3 にする無償アップデーターを配布した。このアップデートによって対処された問題点のリストは非常に長い。そして、テキスト編集、レイアウト編集、スクリプト作成、計算、ポータル、 value lists、インポート/エクスポート、検索、スペルチェック、セキュリティ、リレーションデータの表示、日本語対応などの改良も含んでいる。 Developer用のアップデートは上に書いた修正全てに加えて、スクリプトデバッガ、データベースデザインレポート、デベロッパユーティリティといったデベロッパーバージョン固有の機能への修正も行われている。 Mac OS X ユーザーには、 FileMaker Pro とFileMaker Developerへ同じ26Mのダウンロードが用意されている。 Windowsにはそれぞれのアプリケーションに別々のファイルをダウンロードする必要がある。 Pro の Windows用アップデータは107MBもある。 7.0v3 アップデートはFileMaker Pro と FileMaker Developer を使う全員に対して強く推奨されている。 [WP](笠原)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07587> (日本語)FileMaker Pro 7: パラダイム・シフトってわかる?
<http://www.filemaker.com/support/uplist.html>
<http://www.filemaker.com/support/updaters.html>
Security Update 2004-09-30 がリリース -- Apple は Security Update 2004-09-30をリリースした。それは、 AFP Server 、 CUPS printing architecture、NetInfo Manager、 postfix 、 QuickTime 、 ServerAdmin for Mac OS X Server の脆弱性を修正するものだ。アップデータは Software Update 経由か、 Mac OS X 10.3.5 には 1.5 MB の、 Mac OS X 10.2.8 には652K のそれぞれ独立したファイルをダウンロードするかで入手できる。Apple はアップデートの名前がリリース日(2004年10月4日)と異なることについて、前の週にクパチーノ本社で起こった停電のためと注記している。[JLC](笠原)
<http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=61798>(日本語)Apple Security Updates
<http://www.apple.com/support/downloads/securityupdate20040930macosx1035clientserver.html> (日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Security Update 2004-09-30 (Mac OS X 10.3.5 Client & Server)
<http://www.apple.com/support/downloads/securityupdate20040930macosx1028clientandserver.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Security Update 2004-09-30 (Mac OS X 10.2.8 Client & Server)
Webstractor 1.1 が約束を果たした -- 父が「最初の子供は最初のパンケーキのようなものだ。それを捨ててやり直す必要がある」とよく言っていた。ソフトウェアも意図した形になるまでに一回か二回のリビジョンアップが必要となることがしばしばだ。 Softchaos の Webstractor 1.0.1 (TidBITS-737の"Webstractor はとにかく素晴しい"参照)のレビューで、私はこの革新的なプログラムに夢中になった。これは、ウェブブラウザーとscrapbook を組み合わせたようなもので、ウェブページをブラウズしたときのように保存してくれる。そして、それらのページを、読んだり PDF に書き出したりできるよう、自分の書類のように編集出来るようにしてくれる。しかし、私は Webstractor が遅いことを指摘し、次のリビジョンでこれが解決されるであろうことを予言した - バージョン 1.1 は私が正しかったことを証明してくれた。それは光速のように速くなった。さらに、数多くの小さいが意義深いインターフェース上の改良も見せてくれた。改良点とは、カテゴリ分け、ダウンロードしたページのソート、より良いナビゲーションといったものだ。Softchaos がユーザーの意見を聞き細部にまで気を配っていることは明白だ。プログラムはすべてに渡って使いやすく直感的だ。もし、あなたが前回のデモを試すことをためらっていたなら、今回は試すべきだ。登録ユーザーには無償アップデートが行われる。Webstractor は50英ポンド(約85米ドル)で、 Mac OS X 10.3 Panther が必要。 [MAN](笠原)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07739> (日本語)Webstractor はとにかく素晴しい
<http://www.softchaos.com/products/webstractor.html>
文: Matt Neuburg <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>
長いベータ期間を経て(そして一回の改名を経て)、ついに TAO 1.0 がリリースされた。Calvin(マンガ「Calvin and Hobbes」の登場人物)の不朽の言葉を借りれば、「こいつはモラしちゃうくらいスゲーぜ!」
<http://blue-beach-systems.com/Products/Software/TAO/>
TAO は、スタイル付きのテキストからなるアイテムを階層的に並べていって、文章を書くことができるようなアウトライン・プロセッサである。もっと大切なことは、これはアウトライン・プロセッサはどうあるべきかということを理解したアウトライン・プロセッサなのだ。これは、私がお気に入りの最古参のアウトライン・プロセッサ(もっとも、私がTidBITS-198 でレビューしたときには老朽化していたし、Classic 環境ではキーキーきしんでいる)MORE を置き換えるところにもっとも近づいた Mac OS X 専用のプログラムだ。
<http://www.outliners.com/more31>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=02381>
TAO は、アイテムを並べ替えるために必要なあらゆるコマンドを備えている。新しいアイテムを、現在のアイテムの兄弟として(年上、年下の両方)、子供として、またおばさんとして作ることができる。1つのアイテムを選択することも、複数のアイテムを選択することもできる。アイテムを結合したり、分割したり、ドラッグやキーボード・ショートカットで移動することもできる。1つのアイテムを持ち上げて、それだけを見ることもできる。子供を昇進させたり、兄弟を降格させたりすることもできる。アイテムのクローンを作ることもできる(1つのクローンを変更すると、すべてが変更される)。アイテムをたたんだり、広げたり、ロックしたり、不可視にすることすらできる。複数行にわたるアイテムを最初の1行だけにすることもできる。
アイテムに様々な特徴を持たせることができる。アイテムにラベル(色)をつけたり、チェックボックスやしおり、自動連番、ほかのアイテムへのリンクをつけたりできる。テキストを URL にリンクすることもできる。アイテムにノート(実質的には埋め込まれた TextEdit 書類)や画像、ディスク上の書類へのリンクを含めることができる。
書式やその他の特徴は、スタイルシート(ルールの集まり)を使って適用することができる。編集用の分割ウィンドウもある。1つまたは複数の書類に対して、テキスト、ラベル、作成日と修正日、可視か不可視か、しおり、ロックされているかどうか、チェックされているかどうかによって検索することができる。書類の書き出しは、テキスト、スタイル付きテキスト、HTML、XML(OPML)をサポートしている。
TAO はきわめて優秀で、完成度が高い。ただ1つだけ足りないものは、残念なことに重要なものなのであるが、アイテム間を移動するための適切なショートカットだ。1つのアイテムとその兄弟や親とのあいだに子供がはさまっているときでも、兄弟や親に直接移動する方法が必要だ。そのようなショートカットが加えられれば、TAO は MORE の精神を受けつぐ有用なアウトライン・プロセッサになるだろう。
TAO は Mac OS X 10.2.8 かそれ以降で動く、30 ドルのシェアウェアだ。4 MBのファイルとしてダウンロードできる。未登録では 30 分使うと終了するが、今ダウンロードすると、2004 年 11 月 1 日まで有効な試用ライセンスが付属する。
文: Andrew Laurence <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
Elgato の EyeHome をレビューした記事(TidBITS-741 の“EyeHome: これがほぼ理想... いやまだ遠い”)を書いた時、私はほとんどの家庭電子機器にリモコンが付いた今日、たいていの人がうんざりとさせられている事柄について触れた。まず第一に、リモコンの数があまりにも多すぎる。テレビ、CD プレイヤー、レシーバ、ビデオ、PVR、DVD プレイヤー、ビデオカメラ、等々だ。これらのリモコンの中にはいくつかの機器を(たいていは同一メーカーの製品だが)コントロールできると称するものもあるが、そういうものにはほぼ間違いなく大切な機能なのにコントロールできないものが少なくとも一つはあり、結局元のリモコンを手の届くところに置いておかなければならない羽目になる。また、組織性を欠いたデザインや、論理的に機能によってグループ分けされていないボタン、あるいはボタンが小さすぎていつも2つ以上同時に押してしまうようなものも多い。その上、ベビーシッターが“Pimp My Ride”を見られるためだけという理由で、説明書きを書いて、図表を作って見せ、細々と説明して教えなければならないなんて、考えるだけでも恐ろしいではないか。胃薬に手を出したくなるのも当然というものだろう。
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07766>(日本語)EyeHome: これがほぼ理想... いやまだ遠い
Logitech の Harmony Remote の一連の製品は、まさにこのような問題を一挙に解決しようという目的で作られた。これは、ユニバーサルかつプログラム可能なリモコンだ。その代わりに値段も高く、標準小売価格で $200 以上もする。(もちろん量販店やオンラインの安売り店ではもっと安く買える。)けれども、ユニバーサルリモコンで私が使ってみたものの中で、元のリモコンを安心して仕舞っておけたのはこれだけだった。
<http://www.logitech.com/harmony/>
Harmony のリモコンは、Activity Button という概念を中心として作られている。「テレビを観る」「CD をプレイする」「ラジオを聴く」等といった物理的なボタンのことだ。このような一つの Activity から別の Activity へと切り替えても、このリモコンはそれぞれの機器の状態や接続形態を記憶して保持するようになっている。
ハーモニーを作る -- リモコンの設定をするには、あなたの Mac や Windows の PC に Harmony Remote ヘルパーアプリケーションをインストールしてから、Logitech のウェブサイトにユーザープロファイルを作らなければならない。このプロファイルの中には、あなたがそのリモコンでコントロールする個々の機器(テレビ、レシーバ、CD プレイヤー、その他)を記録しておく。この Logitech のデータベースが、あなたのいろいろな機器それぞれの機種番号ごとの様々な入出力と、リモコンの各種機能との間の橋渡しをすることになる。
それから、各種の Activity を設定する。例えば「テレビを観る」とか「音楽を聴く」といったようなことだ。ここに、どの機器をそれに充てるか、またそれらの機器同士で互いにどのように物理的に接続されているかを指定する。例えば、私の「DVD を観る」という Activity にはテレビと DVD プレイヤーとレシーバが指定されているので、これで映画がサラウンド音響付きで観られる。
最後に、付属の USB ケーブルでリモコンを Mac に接続し、Update をクリックする。すると、ウェブブラウザがファイルをダウンロードして、それを Harmony Remote アプリケーションに渡し、それからこのアプリケーションがあなたの機器に対応するようにリモコンをプログラムしてくれる。
「テレビを観る」ボタンを押せば、テレビがつく。「DVD を観る」ボタンを押せば、テレビが S-Video 入力に切り替わり、DVD プレイヤーとレシーバの電源が入ってレシーバがサラウンド音響モードになる。「CD をプレイする」を押せば CD プレイヤーの電源が入り、DVD の電源が切れ、サラウンド音響がオフになり、レシーバの入力が切り替わり、それからテレビの電源が切れる。あなたのメディアに対する渇望が癒されれば、「オフ」を押せばすべての機器の電源が切れる。
ウェブサイトの設定ウィザードを使えば、もっと複雑なこともできる。特定のコマンドを Activity の前や後に付随させられる。例えば、私たちのテレビはたいていの場合 TiVo を観るのに使うことが多いので、DVD や VCR に使った後には自動的にテレビを TiVo の入力に切り替えておくようにしている。また、私たちはサラウンド音響モードよりも2チャンネルのステレオで音楽を聴くことの方が多いので、サラウンドを使った Activity の後にはサラウンドをオフに直しておくようにしている。
このリモコンはあなたのいろいろな機器の状態を知っており、現在の Activity に合わせてそれらの状態を調整してくれる。この機能は驚くほどうまく働くのだが、但しそれは機器のコントロールにこの Harmony リモコンだけを使っている場合の話に限られる。もしも他のリモコンを使ってしまったら、あるいはたまたま赤ちゃんがテレビの前面にあるボタンを押してしまったら、その機器はもう Harmony による状態追跡からずれてしまっているかもしれない。そうなれば、Help ボタンを押してから、正しい状態に戻るまでリモコンの LCD ディスプレイに現われる質問に答え続けなくてはならない。
定義してある Activity の範囲外で、個々の機器を独立にコントロールすることもできる。それぞれの機器のフルの機能が Harmony で使える。Harmony のボタンに対応付けられていない機能については、リモコン上部の小さな LCD パネルを取り囲むように6個のボタンがある。残った機能はディスプレイにリストされ、両側の「ソフトボタン」に対応されることになる。ただ、このディスプレイは小さいので機能の名前が長すぎて読み取りにくいことが多い。また、この種の追加機能は私の機器の機能を忠実には代表していないこともあるようだ。例えば、Harmony は私のテレビで副画面表示ができたり、私のレシーバが実際よりもはるかに多機能だと思い込んでいるようだ。(どうやら Logitech のデータベースは、特定のその機種に装備された機能だけでなく、例えば Panasonic テレビの機能はすべて提供してしまう、ということがあるようだ。)もう一つ、これらの追加機能はアルファベット順にリストされるので、これは必ずしも使って便利な順序とは言えない。ただ、ウェブサイトの上では機能の名前と順序をカスタマイズすることができるので、そういう機能を並べ替えたり実際に無い機能を削除したりするのにかなりの時間がかかったが、それだけの手間をかけた分、結果は十分に満足できるものだった。
ハーモニーの中で生きる -- 私は2種類のリモコンを試してみた。659 ($200) と、より新しい機種の 688 ($250) だ。私の好みでは、659 のただ一つの欠点は巻戻し・再生・早送り・録画・一時停止・停止ボタンの位置で、これらがリモコンの一番下の部分に配置されている。こういう配置が好きな人もいるだろうが、私は TiVo を操作中頻繁にこれらのボタンを使うのだ。このことを除けば、私は良いボタンの配置だと思うし、ボタンを押した感触も良いと思う。ボタンによって形は様々で、そのお陰で見ずにタッチ操作するのも実際簡単だ。688 の方はデジタルビデオレコーダ (DVR) のユーザーを念頭に置いて作られた機種で、さきほど苦情を述べた操作ボタンがこちらではもっと上の方、リモコンの中央に近い部分に配置されている。けれども、これらの物理的ボタンは非常に平らで、触っただけでは他のボタンと区別するのが難しい。
<http://www.logitech.com/index.cfm/products/detailsharmony/US/EN,CRID=2084,CONTENTID=8865>
<http://www.logitech.com/index.cfm/products/detailsharmony/US/EN,CRID=2084,CONTENTID=8747>
もっと新しい機種、676 ($230) と、近日発売予定の 680 とで、どうやらこれらの問題が解消されているようだ。659 の硬質プラスチックのボタンと、688 の改良されたボタンレイアウトが融合されているらしい。Logitech では 676 はホームシアター用と銘打たれており、680 の方は Media Center PC 用となっている。どちらにしても、購入に際してはあなたがよく使う機器と、そのために使うボタンの配置のことをよく考えてみるべきだろう。
<http://www.logitech.com/index.cfm/products/detailsharmony/US/EN,CRID=2084,CONTENTID=9511>
<http://www.satelliteguys.us/showthread.php?t=28138>
こうしてついに、私のコーヒーテーブルはリモコンの氾濫から解放された。わが家のホームシアターを1個のリモコンだけですべて操作できるというのは本当に重大な体験で、私自身、これをやり遂げたことにとても満足している。
PayBITS: Andrew の記事は、リモコンの氾濫を何とかするお役に立ちましたか? ならば彼に PayPal 経由で少額のお金を送ってみませんか?
<https://www.paypal.com/xclick/business=atlauren%40uci.edu>
PayBITS の説明 <http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/paybits-jp.html>
文: Matt Neuburg <[email protected]>
訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@earthlink.net>
訳: 笠原正純<panhead@draconia.jp>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
やった!成長を続ける Take Control 電子本シリーズの最新の二巻が出版された。題名は "Take Control of What's New in Word 2004" と "Take Control of What's New in Word 2004: Advanced Editing & Formatting" である。この変哲もない題名からは、劇的なドラマも長期にわたる苦闘があったことも見えてこないと思うが、この本の始まりはこの 6月に私が TidBITS-734 でMicrosoft Word 2004 のレビューを書いた直後にさかのぼり、その後ずっとこれに取り組んできたのである。
<http://www.tidbits.com/takecontrol/word-1.html>
<http://www.tidbits.com/takecontrol/word-2.html>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07715>(日本語)新たなる言葉ありき! Word 2004
しかし私だけがこれに取り組んできたのではない。Take Control の出版プロセスは、丁度一年前に発表になって以来、出版者 Adam Engst と編集長 Tonya Engst の指導の下、改良と洗練を重ねて成長してきた。読者である皆さんに一巻たったの $5 (いや、二冊一緒に買って頂ければ $7.50 である。多くの方がそちらを選択されるのではないかと正直思っているし、これまでの所注文された読者はそうされている) で世界中で一番明快で、一番清新で、そして一番正確な説明の体験をして頂くために、本を一冊仕上げるのに今では更に広範囲な網を打つようになっている。
ミッションインポッシブル -- この二冊の本はそもそも一冊のつもりで始まった。そのミッションも最初からはっきりしていた。ご推察のようにこの本は Word 2004 全てについての本ではない;もしそうであればそれは言語に絶する巨大な仕事であろう。Word 2004 を、すでに長年使ってきているプログラムの新しいバージョンとして見れば、そこには沢山の新機能、オプション、そして振舞いがある;と言うことは、新たな答え、新たなヒント、そして新たなバグ警告が必要だということである。そこで私の仕事は Word 2004 で新しくなったこと全てを取り出し説明することである;インストールのプロセスから始まって、貼り付けをしたら何が起きるか、新しい変更履歴バルーンまで。何が期待できるかの警告をしておきたい。まず物事がどう動くのか(或いは動かないのか)について説明し、次に一番いいやり方をお教えする。これは Word 2004 へアップグレードした為にあなたの人生を惨めにすることなく、物事を片付けられるようにとの思いからである。
最初のドラフトに一ヶ月かかった。そして次は編集者 Caroline Rose の番だ。彼女は Jeff Tolbert の GarageBand 電子本と Adam の "Take Control of Buying a Mac" も手がけた。Caroline は、その完ぺき主義と言葉に対する研ぎ澄まされた感覚とは全く別の二つの理由から極めて優秀な編集者であるといえる。第一に、彼女のドキュメンテーションの経験から来た用語の問題の扱い方は専門家のそれといえる。Microsoft Word には膨大なインターフェースがあり、これに言及する時には明快で一貫性のある言葉遣いをしなければならない。第二に、彼女はこの本の読者としても最適であった。というのも、この本の編集を始める時に彼女も Word 2004 にアップグレードしたからである。すぐに障害にぶち当たった:彼女のメニューは私のとは見え方が全く違うのである。この問題の解決法を見つけた時、この事例は其のまま本に直行した。(我々が一緒に仕事をしているとこの手のことは _しょっちゅう_ 起こる。)この件の場合、わかった事は、彼女のマシンで隠れていた Word 5.1 メニューがどうも生き返って表に出てきたのである。多分彼女は何らかの拍子に間違えて Control-5 か Control-8 を押したのであろう。解決策は簡単である:これらのショーカットの一つをもう一回押すのである。でも私にはなぜこれらのキーボードショートカットがメニューを壊してしまうのかの理由はわかっていない。これらのショートカットは誤って押してしまう可能性は高いのである(例えば、Option-8 黒丸の文字をタイプしようとして間違って Control-8 を押してしまうのは良くありえる話である)。
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07720> (日本語)GarageBand が私を若くてヒップに変えた話
間もなく、この本は問題に直面することとなった。あまりにも大きすぎるのである。Take Control 電子本を読者が取り扱いやすい大きさに保とうというのが我々の考え方である。Adam と Tonya といろいろ議論した結果、二冊に分ける案を私から言い出した。この手術は、私の思っていたよりずっとスムーズにそして素早く出来た。結果的には、各冊約 75ページの本が二巻という構成になり、相互の依存性をなくすことも出来た:どちらも独立したものとして購入して読んで貰えるし、もし全体験をしてみようと両方とも買ってもらった場合でも、二冊の間の内容の重複は最低限にしてある (とは言っても、当然のことながら個々の本を独立したものとするためにはある程度の重複は避けられない)。
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07759>(日本語)Take Control 値段について
さて新たに二分冊となったこの本は、次に一週間にわたるボードの審査を通らなければならない。メンバーは Adam と Tonya、その他の Take Control の著者達、そして一般社会からの専門家のボランティア読者数人が含まれる。そしてこのボードからの貴重な進言や提言を受けて、Caroline と私は再度個々の本を改訂し、これで Tonya Engst の "何でもお見通し" の眼力の前に出しても良さそうという所まで到達した。次は三方編集 (Tonya, Caroline, そして私) の番である。両巻のコピーが国を横断そして西海岸を上下に何回も行ったり来たりした。この作業で実際に新しい変更履歴バルーンの機能を実習する機会が得られたし、自然の成り行きで更にいくつかのバグを見つけることにもなった。もちろんこれらも早速本に盛り込まれた。
そしてついにこの本は、焼きたてのパンの香ばしい匂いを放つようになった。出来上がったというしるしである。(焼きたてのパンの話は私の作り事である;ごめんなさい。) Tonya は Word から PDF のフォーマットへと移植し(ここでも Word について知りたいと思う以上の教訓を教えてくれるスリルなしでは済まなかった!)、そして販売プロセスに乗せるべく Adam の手へと渡された。
新機能を全部まとめてみよう --ここに、この二冊の本が取り扱っている、Word 2004 の新機能とそれがこのプログラムを使う上で何を意味するのかを手短にリストしよう。
AutoCorrect: AutoCorrect と AutoFormat As You Type の機能が働くと、スマートボタンが表示される。これによって、変更された効果を元に戻したり、訂正・フォーマット機能のオンオフを切り替えたりできる。
コピーとペースト: ペースト時にはどのような書式を使ってペーストするかを指定するスマートボタンが表示される。また、新しい「設定」では、スマートコピー・ペースト、段落選択に関するきめ細やかななコントロールが可能になった。
ブレットとナンバリング: 数字付きのリスト作成にはスマートボタンが表示され、前のリストとの連番にするかしないかを指定することができる。また、ブレットとナンバリングの規則をコード化して定義し、それを新設された書式、リストスタイルとして適用できるようになった。
書式の詳細: 書式を作成・変更すする時に多数のモーダルダイアログが必要だったのが緩和された。また、段落がその書式定義を超えた追加のフォーマットをされているかが見てわかる方法が新設され、特定の書式を持つすべての段落を選択できるようになった。
表書式: 新しい表のスタイルは、あなたが自分だけの表の自動書式を定義・適用できるよう自動書式設定を拡張した。
ユニコード: Word 2004 はユニコード対応だ。あらゆるユニコードの文字が入力でき、前のバージョンでは問題を引き起こしがちだった文字を含んだクロスプラットフォーム文書でも判読可能になった。一方、特殊なフォントを使った既存の Macintosh 書類は新たな問題となるだろう。
Notebook Layout view: 新しい Notebook Layout 表示はアウトラインベースのノート作成やブレインストーミングに使用されることを想定されている。また、音声入力も可能になっている。
AppleScript: 以前から、Word は AppleScriptによるスクリプトに、十分ではないが、対応していた。しかし、すべての機能を使うためには Visual Basic を(直接か AppleScriptからかは別として)使うしかなかった。今度は、Visual Basic のスクリプトでできることは全て AppleScriptに統合された。あなたは、Word でできることなら何でも完璧に AppleScript で使うことができる。
スクラップブック: 前バージョンで "Office Clipboard," と呼ばれていた、マイクロソフト・オフィス間のコピーしたデータの保存については微調整された。
書式パレット: 書式パレットはセクションが増え、そのセクションをカスタマイズ可能になった。書式パレットは使わないときにフェードアウトする。もちろん、この動作もカスタマイズ可能だ。
コメント: Page Layout view で文書を表示しているときに、コメントが文書上にバルーンとして表示されるようになった。Reviewing Pane(前はComment Pane だった)でのコメント表示では、作者によるフィルターがかからないが、文書上の表示ではフィルターを適用することができる。コメントされた文字列は、ハイライトではなく、大カッコによってマークされるようになった。
版の管理: 版の管理(Track Changes をオンにすることで開始される)はコメントのように表示される。それらは、 Page Layout view で文書を表示しているときに、文書上にバルーンとして表示することができるようになった。そして、Reviewing Pane(前は Comment Pane だった)にリスト表示することも可能だ。書式設定に加えられた変更も正しく表示されるようになった。プレビューツールバーは大きく作り変えられ、異なった方法で版を見せるために4つのモードが提供される。セキュリティのため、作者の名前を除いて保存することができるようになった。
ナビゲーション枠: Document Map はナビゲーション枠の二つのモードのうちの一つとなった。他方ではページの縮小表示を行う。
参照ツール: 辞書と類義語辞書へのインターフェースが統合され、Encartaと MSN によるオンライン検索も新設された
トラブル報告: Word が異常終了したときに、その報告を Microsoft のサーバーに送るためのダイアログが表示される。
互換性レポート: Word は他のバージョンの Word で開いたときに使えないであろう、あなたの書類に含まれた機能を警告するようになった。
その他の変更点: Project Gallery ダイアログは大きく変更された。印刷ダイアログは変更がすぐに反映されるプレビューを含むようになった。ファイル検索はなくなった。 Word は自動的にオンラインのアップデートをチェックできるようになった。新しいツールバーは、選ばれた文字列を音声で読み上げるために、 Macintosh text-to-speech を使う。
水平にも、垂直にも見る -- では、以上のような内容を、この二冊の電子ブックではどのように分けて扱っているのだろうか? それは、いわば Word 2004 というものを、片方は水平方向に、もう片方は垂直方向に、それぞれ眺めたものだと考えていただきたい。
第一巻は、Word 2004 で何が新しくなったかということを主に知りたい一般的な読者に向けたものだ。最初にインストール作業について議論する。実は、これはかなり込み入った作業になる。その大きな要因の一つは、Word 2004 が初めて起動させた時にユーザーの フォント フォルダに 80 MB ものフォントをぶち込んでしまうのに驚かされることだ。こんなに多数のフォントがインストールされたことから来るさまざまの副産物に対処する戦略について解説した後で、この本はさきほど私がリストした各分野ごとにすべての新機能を概観して行く。ただ、ここでは単なる概観以上のことに触れることはできない。唯一つの例外は Notebook 関係の説明で、これだけはかなり詳細にわたったチュートリアルのような説明になっている。こうして第一巻を読み終えた読者は、Word のインストールについてははっきりした戦略を持ち、Word 2004 の新機能については全般的な知識を身に付けているだろう。それ以上に詳しい、もっと入り組んだ機能については、第二巻を待たなければならない。
第二巻は、スペースが限られていたために第一巻では切り詰めた扱いしか受けられなかったような話題について、徹底的に深く切り込んで行く。これは偶然かもしれないが、そのような話題はすべて何らかの形で編集やフォーマットの作業に関係するものばかりだ。このこともあり、またこの巻では深く詳細に書いているということを知って頂きたい気持ちもあって、この巻の副題として“Advanced Editing & Formatting”というタイトルを付けておいた。この第二巻には以下のようなセクションがある:
タイプと編集: AutoCorrect スマートボタン、Paste Options スマートボタン、Numbered List スマートボタン、リストを再フォーマットする新しい方法。
スタイル関係の作業: Style ダイアログ、Formatting パレットに新設された Styles セクション、表スタイル、リストスタイル。
特殊文字の入力: Mac OS X の文字パレットの使い方、キーボードレイアウト、これまでのバージョンの Word では扱えなかったユニコード文字の autotext 入力法。
ユニコードのサポート詳述: Word のユニコードに関する挙動について、微に入り細に亘った説明。また、ユニコードに関して Word 2004 で陥りやすい問題点(例えばあなたの古い書類を開いた時に正しい文字の代わりに正方形の箱が出てくるのはなぜか)と、それに対処する方法。
Markup の使い方: バルーン、レビュー操作ツールバー、レビュー操作ペイン、markup の一覧方法、markup の扱い方、セキュリティ機能。このセクションは Word を使って複数人で協力して編集をする人には必読。
結論 -- 今日では、好むと好まざるとに拘わらず、Microsoft Word を使うことは事実上必要なことになってきている。だから、もしもこのような新機能のどれかがあなたにとって必要ならば、Word 2004 へのアップグレードも必要となる。これら二冊の電子ブック、“Take Control of What's New in Word 2004”と“Take Control of What's New in Word 2004: Advanced Editing & Formatting”の目的は、あなたがアップグレードする際の作業を可能な限りスムーズかつ安全な、また賢明なものとし、そうすることであなたの Microsoft Office への投資をできるだけ有意義なものとしたい、と思ってのことである。皆さんが頭を悩ませずに済むようにと、私たちが代わりに頭を悩ませて差し上げたのだ! これらの本が、皆さんのお役に立てるようになればと思う。さらに思い切って言わせて頂けば、きっと皆さんはこれらの本を楽しんで読んで下さると思う。そして、もしも何かご意見などがあれば、どうぞ私たちにお伝え頂きたい。皆さんのご意見は、ぜひ今後の無料アップデートに生かして行けるよう、私たちも心に留めさせて頂きたいと思う。
文: TidBITS Staff <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>
各話題の下の2つ目のリンクは私たちの Web Crossing サーバでの討論に繋がる。こちらの方がずっと高速のはずた。
AirPort Express の設定切り替え -- AirPort Express(日本では AirMac Express)は、設定を5つまで保存することができる。しかし、別の場所に持っていく前に設定を変更しないと、この装置は混乱してしまうかもしれない。(メッセージ数 1)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2335>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/197>
カラーマッチングの別の方法 -- Charles Maurer が、Mac でデジタル写真を編集することについて連載していることで、色空間(たとえば sRGB とAdobeRGB の違い)やディスプレイキャリブレーションの重要性についての議論が引き起こされた。(メッセージ数 6)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2334>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/195>
コンピュータの擬人化 -- 一般名詞として「the iPod」といわずに、固有名詞として「iPod」というのはおかしなことだろうか。道具に愛着を持つようになると、呼び方も変わるだろうか。(メッセージ数 6)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2333>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/196>
警告: FileMaker 7 と ODBC -- FileMaker 7 では、 ODBC データベースの共有に変化があった。新機能と問題回避方法についての議論が始まっている。(メッセージ数 3)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2332>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/194>
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, , 日本語版最終更新:2005年 12月 26日 月曜日, S. HOSOKAWA