TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#802/24-Oct-05

今週は私たちの Take Control 電子ブック・プロジェクトが2周年を迎える。そこで私たちはこれを記念して 50% 割引セールを行ない、またこれまで辿ってきた道を振り返る。Apple 関係のニュースでは、Geoff Duncan が Apple の新型 PowerBook と Power Mac G5 各モデルをレポートし、Jeff Carlson が Aperture を概観する。Glenn Fleishman はワイヤレス関係の記事を2つ、Salling Clicker 3.0 のリリースと、新しいワイヤレス規格の 802.11n を巡る舞台裏の争いについて述べる。また、ハードドライブのスリープを防止する方法、iPod 用にビデオをエンコードするテクニック、それから eMac がひっそりと消えて行ったことについても簡潔にお伝えする。

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MailBITS/24-Oct-05

第2ドライブのスリープを予防 -- しばらく前のこと、私は自分の Power Mac G4 にもう少しディスク容量が欲しいと思ったのだが、長らく使っている 80 GB ドライブを新しいブートドライブで入れ替えることはしたくなかった。たまたま余分の 60 GB ドライブがあったので、私はそれを Power Mac の予備ドライブベイにインストールした。すべてはうまく行ってきちんと動いたのだが、ただ一つ問題があった。この第2ドライブがすぐにスピンダウンしてしまうので、Mac OS X がそのドライブをスピンアップさせようとする度に(しかもそれは頻繁に起こった)マシンの動作が遅くなってしまうのだ。この第2ドライブは実際にはほんのたまにしか使われていないというのに。私が最初にチェックしたのはシステム環境設定の省エネルギーパネルだった。けれどもそこの「可能な場合はハードディスクをスリープさせる」チェックボックスはちゃんとチェックが外れていた。でも実際にはそう動作してくれない。次に私は Google を調べた。検索の結果見つかったのは The X Lab というウェブサイトで、そこには“Troubleshooting Mac OS X”という電子ブックも紹介されていた。

<http://www.thexlab.com/faqs/sbbod.html>

The X Lab サイトの説明によれば、システム環境設定の省エネルギーパネルは実際は Unix の pmset コマンドのグラフィカルなフロントエンドに過ぎないということだった。「可能な場合はハードディスクをスリープさせる」チェックボックスをチェックすれば、省エネルギー設定は基本的に“disksleep 10”(Tiger の場合)または“spindown 10”(Panther の場合)という pmset コマンドを発するだけだ。ここで 10 というのは 10 分経てばドライブをスピンダウンさせるという意味だ。でも、さっき見たようにこのチェックボックスをチェックなしにしておいてもうまく行かない。いったいどうなっているんだ? 実は、「可能な場合はハードディスクをスリープさせる」チェックボックスがチェックされていないことを Mac に認識させるには、「コンピュータがスリープするまでの待機時間:」スライダーの方も「しない」に合わせておかなければならなかったのだ。その状態であって初めて、省エネルギー設定は“disksleep 0”(Tiger の場合)なり“spindown 0”(Panther の場合)なりのオプションの付いた pmset コマンドを発することになる。どちらもうまく動作するようにするには、つまり、適当な待機時間が経過すればあなたの Mac はスリープするけれども、あなたの第2ディスクはスピンダウンしない、そういう設定にするためには、起動時に適切な pmset コマンドを発するような AppleScript スクリプトまたは iKey ショートカットを作っておけばよい。具体的にどうするのかは、読者のための宿題としておこう。[ACE](永田)

iPod 用にビデオをエンコード -- 新型のビデオ対応 iPod がリリースされて以来、ビデオのコンテンツをこの機器に取り込む方法を扱ったいくつかの注目すべき記事が登場している。iLounge は新型ビデオ iPod のためにビデオをエンコードするオプションを検討している。“iPod-Ready Videos? Not So Fast, and Not So Clear”という記事だ。QuickTime 7.0.3 には QuickTime の書き出しオプション(従って例えば iMovie などのアプリケーションへの書き出しに使える)として iPod 用のビデオのエンコードが追加されている。ただしその設定をカスタマイズすることはできない。Jeremy Horowitz はこれらのオプションを比較して、エンコードにどれくらいの時間がかかるか、得られるビデオの品質はどうか、という点について多数のテストを実施している。また、Playlist の Jonathan Seff はコンテンツをエンコードした彼の体験、特に HandBrake を使って DVD をリッピングした体験などを、いろいろと報告している。私は週末に Seattle と Portland を列車で往復する旅をしながら何本か映画を観たが、実際これが驚くほど感じのいいものだった。[JLC](永田)

<http://ilounge.com/index.php/articles/comments/ipod-ready-videos-not-so-fast-and-not-so-clear/>
<http://playlistmag.com/weblogs/ipodblog/2005/10/videoipodlessons/index.php>

eMac 消え行く -- 複数の情報筋によれば、Apple の eMac、あの CRT ベースのスクリーンの付いた廉価版オール・イン・ワンの Mac はもはや個別顧客用の商品としては入手できないという。ただし、教育機関はまだこの機種を購入できる。Mac mini が個人向けの最廉価な Mac として取って替わり、かたや iMac G5 がオール・イン・ワンの側を埋めた今、Apple が eMac シリーズを続ける意味がほとんど無くなったと判断したことは充分考えられる。Apple が eMac を教育機関用としてもいつまでも提供し続けるとは考えにくいが、そういう場面で現在 eMac が特定のニーズに応えていることもまた事実だ。学校では公共のラボでの使用のためにセキュリティの難しい Mac mini が望まれるとは考えにくいし、一方で iMac は eMac よりもかなり値段が高くなってしまうからだ。[ACE](永田)

DealBITS 抽選: MaxProtect II の当選者 -- 先週の DealBITS 抽選で当選し、452 人の有効応募者の中から選ばれて MaxProtect II PowerBook ケース(サイズにより $49/$59/$69 相当)を受け取ることになったのは、sympatico.ca の Paul Perry だ。おめでとう! 残念ながら当選に外れた皆さんも、2005 年 11 月 2 日までの期間、注文の際に Additional Comments フィールドに“DealBits003”と入力すれば MaxProtect II の購入価格が 10% 割引になる。MaxUpgrades によればこの割引は注文確認画面には表示されないが、実際の請求金額にはきちんと反映されるという。今後の DealBITS 抽選もお楽しみに! [ACE](永田)

<http://www.maxupgrades.com/istore/index.cfm?fuseaction=product.display&Product_ID=137>
<http://www.tidbits.com/dealbits/maxprotect/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08285>(日本語)DealBITS 抽選: MaxUpgrades の MaxProtect II


Apple が PowerBook を改新し、Quad コア Power Mac G5 を披露

文: Geoff Duncan <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

先週 New York で開かれた、報道機関向けの特別イベントで、Apple は、プロ フェッショナル用 PowerBook コンピュータのニューモデルを発表し、新しい 高性能 Quad プロセッサ Power Mac G5 システムを披露した。

<http://www.apple.com/powerbook/>(日本語)アップル - PowerBook G4
<http://www.apple.com/powermac/>(日本語)アップル - Power Mac G5

もっとピクセルを -- まず第1に、Apple は、PowerBook 製品群の 15 インチモデルと 17 インチモデルを更新した。ディスプレイは大きくなり、電池の寿命は長くなり、DVD が焼ける SuperDrive が PowerBook のすべてのモデルで標準装備となった。新しい 15 インチ PowerBook は、1440 × 960 ピクセルの画面解像度(以前の 17 インチモデルよりわずかに大きい)を誇り、巨大な 17 インチ「ランチトレイ」PowerBook には、Apple の 20 インチフラットパネル Cinema Display と同じピクセル数、すなわち 1680 × 1050 ピクセルのディスプレイが搭載された。Apple によれば、新しいマシンは、電池の寿命は最大 22 パーセント長くなり(最大 5.5 時間)、高速の 5400 rpm ハードドライブ(BTO オプションでは 7200 rpm ドライブも用意されている)を内蔵し、最低でも 512 MB の RAM を搭載し、光オーディオの入出力もついていて、とてつもなく大きい Apple の 30 インチ Cinema HD Display を標準でサポートする。(ポータブルコンピュータを手に入れて初めにすることといったら、当然、ばかでかくて動かせない画面につなぐことだよね。違う?)

どちらのシステムにも、1.67 GHz PowerPC G4 プロセッサと、DVI および S-video 出力(VGA とコンポジットのアダプタ付き)、8 倍速 SuperDrive、ギガビット Ethernet、AirPort Extreme(日本では AirMac Extreme)(802.11g)と Bluetooth 2.0+EDR のワイヤレスネットワーキング、内蔵 V.92 56 Kbps モデム、バックライトキーボード、FireWire 400 および FireWire 800 のポート(1基ずつ)、USB 2.0 ポート2基、それに Type I/II PC Card スロットが搭載されている。

新しい PowerBook はすでに発売されており、価格は 15 インチモデルが 2,000 ドル(日本では税込み 244,800 円)から、17 インチモデルが 2,500 ドル(日本では税込み 299,800 円)からとなっている。Apple の 12 インチ PowerBook も 1,500 ドル(日本では税込み 184,800 円)からで販売されているが、こちらのスペックには、(8 倍速 SuperDrive と 5400 rpm ハードドライブが標準になったことを除けば)大きな変更はない。

コアの重み -- Apple はまた、プロフェッショナル用デスクトップコンピュータ Power Mac G5 製品群の改新も発表した。PCI Express 拡張スロットとプロレベルのグラフィックコントローラが追加され、新しいハイエンドオプションでは、2基の Dual コア PowerPC G5 プロセッサが 2.5 GHz で動く。この場合、合計8基の浮動小数点演算ユニットと4基の AltiVec ユニット(Apple がいつも「Velocity Engine」と呼んでいるもの)、1 MB の二次キャッシュが4つで、全体として約 76 ギガフロップの処理能力を誇る。

新しいハイエンド Power Mac G5 を「Quad プロセッサ」システムと呼ぶのは、あまり正確でない。このモデルは、前身の Dual プロセッサモデルと同じで、CPU チップは2つしか備えていない。どこが変わったのかというと、各 CPU に、1つではなく2つのプロセッサコアがあるのだ。同様に、ミッドレンジの Power Mac G5 システムは、Dual プロセッサシステムではなくなり、2.3 GHz で動く Dual コア G5 チップを1つ搭載した Dual コアシステムとなった。

<http://www.apple.com/powermac/dualcore.html>(日本語)アップル - DualコアG5

新しい Power Mac G5 システムでは、新しいアーキテクチャも採用され、これにより、最大 16 GB の RAM、最大 1 TB の内蔵シリアル ATA ハードディクスストレージと、グラフィックカードや DSP オーディオプロセッシング、FibreChannel ストレージなどの高性能拡張ハードウェアのために設計された PCI Express 拡張スロット(4レーンが2基と8レーンが1基)をサポートしている。Apple はまた、Power Mac 製品群に、4種類のプロフェッショナル用グラフィックをオプションで提供している。中でも、新しい Nvidia Quadro FX 4500 は、同社の最速ワークステーションビデオカードで、Dual 30 インチディスプレイをサポートする。さらに Power Mac G5 システムには、16 倍速 SuperDrive、FireWire 800 ポート1基、FireWire 400 ポート2基、USB 2.0 ポート4基、USB 1.1 ポート2基(キーボード上)、内蔵ディスクベイ2基(空いているのは1基)、Dual ギガビット Ethernet、光オーディオ入出力、アナログラインオーディオ入力、そしてオプションで AirPort Extreme(日本では AirMac Extreme)(802.11g)と Bluetooth 2.0+BDR ワイヤレスネットワーキングが内蔵される。Apple Keyboard と Mighty Mouse が付属するが、Apple Mouse は、別売りもされなくなったし、どの Mac にも付属されないようになった。

<http://www.apple.com/powermac/graphics.html>(日本語)アップル - Power Mac G5 - グラフィックス

Power Mac G5 の価格は、2 GHz Dual コア G5 システムで 2,000 ドル(日本では税込み 244,800 円)から、2.5 GHz Quad コアシステムで 3,300 ドル(日本では税込み 399,800 円)までで、さまざまな BTO オプションが用意されている。Dual コア G5 システムはすぐに入手可能だが、Quad コアシステムは、Apple によれば、11 月中旬から出荷される予定だ。


Aperture、写真家のために RAW を料理

文: Jeff Carlson <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

先週 New York で開かれた記者会見(これはたまたま PhotoPlus Expo と重なったのだが)で、Apple は新しいプロフェッショナル用アプリケーションAperture を発表した。これは、デジタル写真を RAW フォーマットで撮影し作業する写真家を対象にしている。Aparture の目的は、プロの写真家が必要とする作業のすべて、つまり、取り込みから修正、出力までを、1つのアプリケーションに集約することだ。このソフトウェアは現在 500 ドルで予約注文することができ、11 月に出荷されると見込まれている。[訳注: 日本での価格や発売時期は未定となっています。]

<http://www.photoplusexpo.com/>
<http://www.apple.com/aperture/>

Aperture が焦点を当てている RAW フォーマットというのは、上級機種のデジタルカメラが取り込んだままの、手を加えていないデジタル情報だ(コンシューマレベルのほとんどのカメラは、画像を取り込むと、不可逆圧縮を伴うJPEG フォーマットで、メモリカードに保存している)。Aperture はまた、JPEG や TIFF のような一般的な画像フォーマットもサポートしている。メモリカードから写真を直接コピーすることができるので、取り込む前に写真をプレビューすることができる。これは、私が iPhoto にあったらいいと待ち望んでいた機能だ。さらに、EXIF メタデータのタグも取り込める。

画像をひとたび Aperture に取り込むと、RAW フォーマットのままで、ホワイトバランスやカラーシフト、赤目補正などのツールを使って修正を施せる。編集は非破壊的だから、いつでも操作を取り消して元に戻ることができる。ライトテーブル風の配置(1つの大きな作業スペースでたくさんの写真を見ることができる)とか、ルーペ機能(写真全体を拡大せずに、写真の一部を円形に拡大して見ることができる)など、いかにも写真らしい気の利いた機能があって、写真家には魅力的だろう。Aperture はまた、アルバムやスマートアルバムの画像を、複数の写真を互いに比較するツールを使うだけでなく、IPTC メタデータタグを使って、分類したりまとめたりする、豊富な機能をサポートしている。ほかにも、写真アーカイブ用のバックアップシステムが組み込まれていたり、iPhoto よりもはるかに柔軟にウェブやフォトブックを作成できたり、Photoshop と互換性があったりと、優れた機能を備えている。

Photoshop と言えば、Apple は Aperture を「Photoshop キラー」とは位置づけていない。Motion が After Effects キラーでないのと同じことだ。Aperture の強みは、むしろ、プロの写真家に対して、ワークフローを魅力的な1つのパッケージで提供するということだろう。Photoshop に、特定の画像補正を扱うプラグインを詰め込んで、混ぜ合わせる必要がなくなるわけだ(このようなことの実例については、TidBITS-748 から始まる Charles Maurerの連載記事 "Through the Digital Lens" を参照)。問題があるとすれば、たいていの写真家はすでに Photoshop に投資をしてしまっているだろうから、それに加えて Aperture のために 500 ドルも出すだろうか、ということだ。

<http://www.adobe.com/products/photoshop/>(日本語)Adobe Photoshop
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbser=1261>(日本語)完璧主義者のための写真編集術
色とコンピュータ
デジタル写真の道理とセンサー
デジタルカメラ購入の手引き
デジタル写真:訂正とフォローアップ


Salling Clicker 3.0 が Windows、Network 共有、Wi-Fi をサポート

文: Glenn Fleishman <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

Salling Software の最新リリースは、同社のリモートコントロールソフトウェアを、あらゆる種類の技術にわたって拡張するものだ。同社の Salling Clicker は、もともと、Bluetooth 対応の携帯電話を使って Mac を操作できるようにするものだが、新しいバージョンでは、ネットワーク上の複数のコンピュータを操作したり、Wi-Fi 対応の Palm やそのほかの Wi-Fi 対応ハンドヘルドを使ったり、Salling Clicker を Windows で動かしたりすることができるようになった。

<http://www.salling.com/>

このソフトウェアは 24 ドルで、従来のユーザは無料でアップグレードできる。これには、リモートコントロールのオプションがあったらいいと思われるようなプログラム、例えば、Apple の iTunes や iPhoto、Keynote、そしてNetNewsWire Pro や Squeezebox の SlimServer、VLC Media Player などのサードパーティー製アプリケーションのためのスクリプトがあらかじめ設定されている。

Salling Clicker は、ガイド付きの AppleScript スクリプト作成機能を使うか、ユーザがスクリプトを書くかして、拡張することができる。Phone Eventsタブを使うと、電話が鳴るとか、Bluetooth デバイスが近づいて接続が形成されるなどのイベントに基づいて、スクリプトを起動できる。Salling Clickerでイベントを設定して、コンピュータの前から離れたときに、音楽が一時停止し、電子メールのチェックが止まり、iChat のステータスが「不在」になるよう設定する人もいる。

新しいネットワークサポートでは、リモート用の携帯電話かハンドヘルドと、Bluetooth または Wi-Fi 対応の Mac とが1つずつあれば、ネットワーク上の複数のコンピュータを操作できる(この機能は、現在のところ Mac でしか使えない)。

Version 3.0 は、Mac OS X 10.3.9 以降を必要とし、様々なメーカーから出ている様々なモデルの携帯電話やハンドヘルドなどのデバイス 90 種類をサポートしている。4.3 MB のダウンロードだ。


ファスター・Wi-Fi! キル! キル!(競争相手をね!)

文: Glenn Fleishman <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

Apple は、より高速な Wi-Fi の新提案を推し進める包括的な業界団体に名を連ねることとなった。Enhanced Wireless Consortium(EWC)と呼ばれているこの団体は、27 社で構成され、数年前から続いている次々世代 Wi-Fi 標準化プロセスの枠外で成立したものだ。

<http://www.enhancedwirelessconsortium.org/>

IEEE 標準化グループの中では、802.11 Working Group が、無線ローカルエリアネットワークを扱っている。このグループの中に Task Group N があって、そのメンバーの努力は、802.11n と呼ばれる規格に対する2つの対立する提案として、まとまっている。802.11n の目標は、理論値で 600 Mbps まで帯域幅を拡大することだ。この 600 Mbps という規格は、現実のスループットで考えても、現在よりはるかに高速になるだろう。標準的なバニラ味の 802.11g では、54 Mbps の定格速度で、25 Mbps 程度でデータを送っている。600 Mbpsの規格では、実際の速度で 400 Mbps かそれ以上になることもありうる。

2つの対立する提案は、Task Group N の中で立ち往生している。技術的に言えば、両者はそれほど異なっていないが、投票の結果から言うと、どちらも、提案を開発の最終段階へと進めるために必要な 75 パーセントの圧倒的多数を達成できなかった。IEEE の投票手続きは、標準化グループとしては一般的で、メンバーは個人として投票し、会議に何度か出席しなければ投票権はもらえない。会議は世界中で2か月毎に開かれるので、企業の後ろ盾を持たない参加者にとっては、経済的に大きな負担となっている。

Intel、Broadcom(Apple の Wi-Fi の仕入れ先)、Atheros、そして世界で最も多くの Wi-Fi チップを販売している Marvell の各社は、より多くのメンバーから成る IEEE 内のグループが 2005 年 11 月の会議までに共同案を打ち出そうとがんばっているというのに、2つの提案を独自に統合した Enhanced Wireless Consortium を水面下で立ち上げた。この分離派グループは、自らの提案を Task Group N のメンバーに配布し、そのうち 23 社が参加することに同意した。その中には、Apple、Buffalo、D-Link、Linksys、NetGear といった、主立ったコンシューマ向け Wi-Fi メーカーが含まれている。このリストに欠けているのは Belkin だけだ。

このように標準化プロセスを迂回する表向きの理由は、圧倒的多数が承認する提案に到達するための必要な時間を数か月短縮することだ。除外された企業は激怒しているが、そのなかには、複数アンテナ技術の先駆者である Airgo も含まれている。Nokia と Motorola は、EWC 方式には 802.11n を携帯電話に適用したり電池の寿命を保ったりするために必要なツールがないという理由で、EWC への参加を断った。

Apple が EWC に参加したというのは、最先端にいることを好む Mac ユーザにとっては良いニュースだ。Apple は、2003 年 1 月の AirPort Extreme で、802.11g 規格を最も早く導入した企業の1つとなったから、802.11n も真っ先に採用するかもしれない。802.11g については、ユーザの体験から言うと、Apple は少しフライング気味だったので、802.11n への移行はもっと円滑であることを願いたい。

Task Group N は、2007 年初めまでには作業を終えるだろうが、すぐに EWC提案の方向で固まれば、2006 年半ばまでには、EWC メンバーのハードウェアで相互運用可能な新しいチップが現れるかもしれない。EWC によれば、IEEEが EWC の提案を採用しない場合、IEEE の承認なしに標準を確定し、それに基づいた機器をリリースするかもしれないということだ。


Take Control 電子ブックの2周年 (半額セール中!)

文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

2003 年に Tonya と私が始めた Take Control 出版プロジェクトが、今日で丁度2周年を迎えた。Joe Kissell の“Take Control of Upgrading to Panther”(日本語訳「Panther へのアップグレード」)を初めて出した日から、今日までいろいろなことがあった。この Take Control 電子ブックシリーズについては TidBITS でもずっと追跡を続けてきたので、これを機会に私たちがこれまで何を成し遂げてきたか、またこれからどういう方向に向かって行くのか、ここで少しまとめて述べてみたいと思う。けれどもその前に一言、この2周年を記念して、一週間限定で私たちの電子ブックすべてを対象に半額セール(50% 割引)を実施している。注文の際にクーポンコード CPN51024TC2 を使えば、注文金額の合計が半額になる。(下記の後の方のリンクを使えば自動的にクーポンコードが入力される。一回の注文には一種類しかクーポンが使えないことにもご注意いただきたい。)[訳注: このセールの有効期間は、米国時間で 2005 年 10 月 31 日(日本時間で 11 月 1 日前後ごろ)までの予定です。]

<http://www.takecontrolbooks.com/?14@@!pt=TB802&cp=CPN51024TC2>

数字は冷徹 -- 2年目のこの一年間、私たちが電子ブックを出版した数も販売した総部数も、最初の一年間とほぼ同じくらいだった。新刊を 13 冊発行し、アップデートも 19 回リリースした。アップデートの中にはほんのマイナーなものもいくつかあったが、新情報や記述の改良がかなり多数盛り込まれたアップデートもたくさんあった。1年目に比較すると新刊が 1 冊多く、アップデートは1回少なかった。ただ、蔵書中のタイトル数がかなり多くなってきたのに伴い、アップデートが必要となる頻度もかなり減ってきたのは確かだ。これは、編集や出版の作業行程が改善されてきたことが効いているのだろう。最初の一年間に私たちは合計 24,000 冊近くを売上げた。それに対して2年目の合計はおよそ 31,000 冊、つまりほぼ 30% の増加となった。ちょいと足し算をしてみれば総合計はおよそ 55,000 冊で、これは 25 のタイトルにわたるものとはいえ、私たちとしては充分満足できる数字だ。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07864>(日本語)Take Control 電子ブックの一周年 (半額セール中!)

6,500 冊を売上げた“Take Control of Upgrading to Panther”をしのぐ電子ブックは今年は現われなかったが、“Take Control of Upgrading to Tiger”は 4,500 冊を超えた。“Take Control of Customizing Tiger”も 4,300 冊に迫る売上げを記録し、“Take Control of Mac OS X Backups”も 3,800 冊にあと一歩だった。最新刊のタイトルのうちでは“Take Control of Your Wi-Fi Security”の出足が特に好調、新刊ほやほやの“Take Control of Permissions in Mac OS X”も健闘している。

私たちの電子ブックは、リリース当初に大きな売上げのピークが見られるのは印刷された普通の本と似ているが、その一方でずっと時間が経ってからも売れ続けているのも事実だ。電子的媒体であるので、需要のある限り私たちも喜んで利用可能な状態を保っていられる。私たちの仮想の保管倉庫にはたっぷりと容量があるし、すべての製品について一対一の在庫率をいつまでも続けることができる。ちょっと興味深い数字を挙げると、今年の 8 月は、月のうちにある特定の電子ブックタイトル(翻訳版を除く)が一冊も売れなかったという事態を初めて経験した月だった。“Take Control of Sharing Files in Panther”と“Take Control of Users & Accounts in Panther”はどちらも、この月の売上げがゼロだった。しかしながらどちらの本も、9 月と 10 月にはそれぞれ何冊かずつ売れて回復した。

正直に言って、私たちは今年もっと多数の新刊を出したいと思っていた。けれども、Apple が Tiger をリリースしたその瞬間にぴったりと合わせて(さらには世界中のいろいろなタイムゾーンにまで適切に合わせて調整しようとさえした)四冊の本を出したいという目標に向けての巨大なプレッシャーのためか、今年の前半はそのために膨大な時間とエネルギーを費やしてしまい、またその後もその努力の後遺症から立ち直るのに時間がかかってしまった。その上、これは本というものを著述したことのある人ならばわかっていただけるだろうが、たとえ私たちの本のように短かめのものであっても、生活の雑事が邪魔に入ることはよくあるもので、そのために予想したよりも長い時間がかかってしまうものなのだ。

私たちの Tiger 版電子ブックは確かによく売れたが、それぞれの対応する Panther 版電子ブックの売上げには及ばなかった。これにはいろいろな理由があるだろう。一番に特記すべき理由は、Tiger のリリースが予定よりも大きく遅れたため、Panther の時に比べてリリース時にはずっと多くの情報がインターネット上にも印刷物の中にも出回っていたことで、人々の注意を引く競争相手が多かったということだろう。また、Jaguar から Panther へのアップグレードが Panther から Tiger へのものよりもずっと大きなアップグレードだったので、今回は余分の説明を読むほどの必要はないと単純に考えた人たちが多かったのだと考えても問題ないだろう。Panther 版を読んで下さった方たちの数があまりにも多かったので、特に私たち著者から助言のアップデートを得ずとも充分 Tiger を扱えるだけの力がついていると考えた人が多かったとも考えられる。それからもう一つ最後に、Tiger には影響の大きい致命的なバグ(例えば FireWire ハードドライブの内容が消えてしまうとか、RAM との互換性の問題など)が無かった。だから、後になって Panther にアップグレードしようとした人たちにはより慎重になって助言を求めたいという気持ちが強くなったこともあっただろう。

最後にもう一つだけ数字について触れておこう。私たち Take Control チームはハリケーンの被害者救援のために私たちの 9 月の収入の中から 10% を American Red Cross Hurricane Relief Fund に寄付することに決めた。その月には新刊書が二冊もあったこともあり、合計寄付額は $1,865 にも上った。もちろんこれは必要とされるであろう何兆ドルもの資金に比べればほんのわずかな一滴にしか過ぎないのだが、どんな一滴でも助けにはなるのだし、それにこれは税金とは違ってそのお金が何に使われるのかがはっきりしているのだから、私たちとしても自分が力になれるという実感があるという点が素晴らしい。

新しいツール -- どの本がよく売れるのかの予想をつけるのは難しいもので、私たちの予想は当たったことも外れたことも、どちらもあった。(でも、本の内容についてはすべての本が満足のいくものだった。)私たちはまたたくさんの助言も貰ったものだが、それでも私たちが得意とする分野以外では、その電子ブックがどの程度人気を得るようになるか見当をつけるのはなおさら困難だった。そこで私は Suggestion ページを作って、これまでに提案されたトピックについて皆さんに投票していただき、またそれ以外のトピックについての提案も寄せていただくことにした。このページが普通と違うのは、皆さんに投票していただく仮想上のタイトルは、皆さんが買いたいと思われるものに限っていただきたい、というところだ。ただ良いアイデアだというだけで投票するのはどうか止めていただきたい。「こんな本があったらいいと思うよ。でも僕は買わないけどね。」という投票が多くなれば、著者にとっても編集者にとっても膨大な時間の無駄になってしまうのだから。それからまた、私たちは本を出版する時が来ればその本に投票して下さった方々に電子メールでお知らせすることにしている。現在のところは投票の候補として挙がっているタイトル数はまだそれほど多くないが、皆さんから提案が寄せられれば追々新しいトピックも追加していきたいと思っている。だから、どうか皆さん、時々は下記リンクのこのページを訪れて、これからどんな本が出そうなのかとチェックしてみていただきたい。皆さんが読みたいと思う電子ブックを出版して行きたいと考えている私たちに、どうぞ皆さんのお力を貸して下さい!

<http://www.takecontrolbooks.com/suggest.html>

もしもあなたの所属する団体がカスタム版の電子ブックや、あるいはサイトライセンス(例えば何百台ものデスクトップで Tiger を動かしているところで私たちの Tiger 電子ブックすべてをライセンスするなど)に興味があるならば、どうぞ私たちに直接ご連絡いただきたい。去年私たちはマニュアル本も二冊作ったし、丁度今私たちは Mac を利用しているある大会社から、プロフェッショナルの手によって書かれ、編集され、制作されたカスタム文書を作りたいということで依頼を受けて電子ブックを制作している最中だ。

かなり初期の段階から、私たちは個々の電子ブックの表紙に Help a Friend ボタンを付けて、読者の一人一人が友人や同僚に、この電子ブックは役に立った、と手軽に伝えられる方法を提供してきた。当初これは素晴らしいアイデアのように見えた。ことに、私たちはどちらの側にも 10% 割引のクーポンを付けたのだから。でも、この方法はあまりうまくいったとは言えなかった。そのクーポンが実際に利用されたのはたった 100 件ほどだったし、その数をはるかに凌ぐ電子メールで、熱狂的な応援のメッセージが私たちに届いていたのだから。どうして Help a Friend がもっとうまく働かなかったのかと考えあぐねて、私は TidBITS Talk でそのことを尋ねてみた。そこでわかったことは、私の実行方法がまずかったということだった。私は、これをウェブフォームの形で設定していた。けれども、ウェブフォームを使って電子メールを送るというのはあまり好まれる方法ではなかったのだ。それに、友人のメールアドレスをウェブフォームに入力するというのも、かなり抵抗のあることだった。第一、そのためには電子メールアドレスブックに頼らずに友人の電子メールアドレスを覚えていなければならないのだから。

そこで私は図面を使っての設計に戻り、Help a Friend が自動的に各ユーザーの電子メールプログラムにメッセージの原稿を生成し、必要な URL とクーポンの情報も付ける、という作業がほとんどの人のところで可能な方法(これはブラウザに依存した機能なので)を開発した。互換でないブラウザ、あるいは古いブラウザをお使いの人のために、従来の方法もまだ動くようにしてある。だから、もしもあなたが私たちの電子ブックが役に立ったと思って下さるなら、私たちのために紹介の労をとって下さるよう、お願いしたい。そして今週は、あなたがもっと Help a Friend ボタンを使って下さることを願って、この紹介クーポンも今週に限りいつもの 10% 割引でなく 50% 割引となっていることをお知らせしておきたい。

過去を振り返り、未来に向かう -- 私たちが 2005 年に向けてたてた目標を振り返って見ると、成功したものもあればそうでなかったものもある。Peachpit Press との間で結んだパートナー契約は、期待した程には新規の読者を生み出さなかった。これは、コンピュータ関係の印刷された本を売ることの難しさが大きく関係しているのだろう。また、再販のためのその他の手段も、やはり大きなインパクトを生み出すまでには至らなかった。例えば、私たちの電子ブックのいくつかを Amazon でリストに入れてみたが、結局ほんの数冊しか売れなかった。これはおそらくブラウズしながらその本を見つけだすことの難しさからかもしれないし、あるいは本の記述部分に何か好意的なレビューを付けておくべきだったということなのかもしれない。いくつかのタイトルを Google Print にリストしてみた試みは今のところ完全な失敗に終わっている。Google Print を検索して私たちの電子ブックで答を見つけ出したことが注文に結び付いた、という例はまだ一つも記録されていない。二冊を超える本を売ったアフィリエイトもほんの数える程しかない。もともとどれもそれほど大きな聴衆を対象とするものではなかったからだろう。

<http://print.google.com/>
<http://affiliates.eSellerate.net/>

明るいニュースに目を移せば、私たちの友人でもある Small Dog Electronics との関係はかなり成功したと言えるだろう。また、私たちのユーザーグループプログラムには 200 近くの Macintosh ユーザーグループが加わり、電子ブックの無料サンプルを受けたり割引販売をしたりしてくれた。けれども全体的に見れば、やはり直接販売に一番の努力を傾けるのが得策だというのが教訓だった。個々の人々に直接販売するのが一番利益率の高い方法だからだ。そもそも一般的に電子的な商品については直接販売がベストであろうと思われ、その上に私たちの場合はもともと価格が安い(そのため販売段階のマージンの余地が残っていない)ために他の方法の余裕が無いとも言える。

<http://www.smalldog.com/>

私たちのバックエンドの出版プロセスそのものについては、以前よりもかなりスムーズなものになった。PDF についての私たちの経験も増したし、重要なユーティリティのツールキットも充実した。Tonya と私は現在 Near-Time Systems の Flow に依存して、これをすべての宣伝関係の文章の協同執筆・編集作業に使っている。(TidBITS の記事にもこれを使うことがますます多くなってきている。)BBEdit 8.2 にはタブ付き編集の機能があるので、必要なウェブページすべてについてアップデート作業が可能な限りスムーズになる。Apago と PDF Sages の PDF Enhancer は、PDF を圧縮・最適化するための鍵となるツールと言える。多くの場合、これを使えば PDF ファイルが元のサイズの 90% 以上縮められるし、もっと縮むこともある。それから SmileOnMyMac の PDFpen Pro は、特に SmileOnMyMac の Greg Scown の書いたちょっとした AppleScript スクリプトの助けも得て、私が Acrobat Professional を使っていた時代に比べれば本当に夢のような短かさにまで電子ブックのサンプル作成にかかる時間を短縮してくれる。それから一般的に見て、eSellerate で新しい電子ブックをセットアップするのにかかるトータルな時間を私は科学の世界にまで昇華してみせた。もちろん一瞬で終わるというわけには行かないが、これだけのこまごまとした作業が含まれていることを考えれば、これは理論的に考え得る限界の速度にまで達していると思う。

<http://www.near-time.com/PRODUCTS/flow/>
<http://www.barebones.com/>
<http://www.apago.com/products.html>
<http://www.smileonmymac.com/PDFpen/>

こうして出版作業の労力緩和が進んだおかげで、次の一年にはもう一度、新刊タイトル数の増加が見込めるのではないかと願っている。また、これまで核心を Macintosh のみに絞ってきたのを拡張して、もう少し一般な、それでいて既存の読者たちの関心を引けるような、そんなトピックにも拡げて行きたいと思っている。つまるところ、新しいことにチャレンジするのは悪いことではない。ただし、自分がうまく出来ることが何かをしっかりと見据えていることは必要だし、初期の頃から支えて下さった人たちを忘れないことも大切だ。そのことを踏まえた上で、品質の高いコンテンツを作り出すのは大変な作業だし、私たちの出版作業がどれほど改良され自動化されたとしても、夜更けの書斎に一人、誰か賢い人物が座って、その人の頭の中にある知識を電子ブックの内容へと移し換える作業をしなければならないこと、そして、才能に溢れた編集者が、それらの知識をわかりやすく、読んで楽しい本へと仕上げる努力を注ぎ込まなければならないことには、何ら変わりはないのだ。

というわけで、このあたりでこの文章を締めくくることにしたい。最後に、私たちの成功を生み出し、また共有してくれた、ますます数を増やし続ける Take Control チームの面々に、心からの感謝を捧げたい。まずは著者たち: Joe Kissell、Glenn Fleishman、Matt Neuburg、Kirk McElhearn、Jeff Tolbert、Tom Negrino、Larry Chen、Steve Sande、それに Brian Tanaka、それから編集者の Caroline Rose、Jeff Carlson、Don Sellers、Lea Galanter と、そしてもちろん、私の共同出版者でもある Tonya Engst にも。私たちが現在、それぞれにさまざまな段階にまで作業を進めている著者たちもまだまだ他に多数控えているので、これからの一年間も続々と、いろいろな種類の興味深い電子ブックが登場してくることを、自信を持ってお約束したい。これからも、応援よろしくお願いします!


TidBITS Talk/24-Oct-05 のホットな話題

文: TidBITS Staff <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

各話題の下の1つ目のリンクは従来型の TidBITS Talk インターフェイスを開く。2つ目のリンクは私たちの Web Crossing サーバ上で同じ討論に繋がる。画面上の見栄えが異なるほか、こちらの方が高速のはずだ。

内蔵ドライブで SMART テスト不合格と出る -- ディスクユーティリティのテスト結果で、ハードドライブの SMART (Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology) ステータスが不合格と表示される時、これはそのドライブの寿命が来ていることを示しているのだろうか、それともまだまだ使えるのだろうか? (メッセージ数 11)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2748>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/597/>

新しいビデオ対応 iPod -- Apple は新型 iPod について、これはあくまでも音楽プレイヤーであって、たまたまビデオの再生もできるものだと注意深く強調していたが、このことからこの会社のマーケティング方法について議論が巻き起こった。(メッセージ数 5)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2749>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/598/>

マルチサービスの IM クライアント -- メジャーなインスタント・メッセージング・サービスのどれにも接続できて、個々のサービスごとに別々のプログラムを使い分ける必要のない、そんなプログラムについて読者たちが検討を加える。(メッセージ数 2)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2752>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/601/>

Apple の集中砲火的アップデート -- Apple は先月のうちに製品ラインアップのほとんどすべてをアップデートした。この状態で、次の 1 月の Macworld Expo ではどんなことが期待できるのだろうか? (メッセージ数 6)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2753>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/602/>

AirPort Extreme 用電源アダプタ -- ある読者が、引っ越しの際にこの欠くべからざるハードウェア部品をなくしてしまった。交換用の部品は、どうすれば入手できるのだろうか? (メッセージ数 2)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2754>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/603/>

AirPort インターネット共有の問題点 -- 仕事場の Power Mac をラップトップ機のためのワイヤレス・ベースステーションとして設定したいという読者が、助言を必要としている。(メッセージ数 3)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2757>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/606/>


tb_badge_trans-jp2 _ Take Control Take Control 電子ブック日本語版好評発売中
Tiger でのファイル共有、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther でのユーザとアカウント、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther のカスタマイズ、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther へのアップグレード、TidBITS 翻訳チーム訳

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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2005年 12月 26日 月曜日, S. HOSOKAWA