TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#828/08-May-06

Apple Computer 社は、Apple Corps 社の起こした訴訟の長く曲がりくねった道(ロング・アンド・ワインディング・ロード)に大きな一歩を踏み出した。iTunes での Apple ロゴの使用に関して、法的な勝利を得たのだ。一方、Jeff Porten は先週の Computer, Freedom, and Privacy 2006 カンファレンスについて報告する。ここでは政府の代表者たちやプライバシー擁護論者たち、またあらゆる毛色の自称専門家たちもうち揃って、それぞれに濃密な論議と討論の数日間を過ごしたのだ。また今週号では、Apple が Aperture 1.1.1 と Logic Pro 7.2.1 をリリースしたこと、Akumen が初の FireWire 800 ExpressCard を MacBook Pro 用に出したこと、それから私たちが Joe Kissell の新しい電子ブック“Take Control of Running Windows on a Mac”の草稿版をリリースしたことについてもお知らせする。

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MailBITS/08-May-06

Aperture と Logic Pro がアップデート -- Apple は同社のハイエンドアプリケーションの修正を続けており、先週、写真管理プログラムの Aperture とオーディオ編集アプリケーションの Logic Pro のアップデートをリリースした(Apple は Logic Express のアップデートについて詳述したページ作っているが、それが指し示しているファイルは Pro update だ。)。Aperture 1.1.1(13.6 MB のダウンロード)は先月のアップデートに続くもので、Apple によると、「パフォーマンス、安定性、カラー修正、ディスプレイとの互換性に関する問題点を改善する」らしい。このリリースは、Apple が Macworld に対して直接否定していたのではあるが、Aperture の開発チームが解散したという噂を打ち消すものでもある。

<http://www.apple.com/support/downloads/aperture111update.html>
<http://www.macworld.com/news/2006/05/04/aperture/index.php>

Logic Pro 7.2.1 へのアップデート(30 MB のダウンロード)はいくつかのバグフィックスに加え、Intel ベース Mac での、インポート/エクスポートに関する問題や ReWire と ReCycle のサポートを修正している。今回のアップデートは、Logic 7.1 の楽曲との互換性や Euphonix の MC と CM408T コントロールサーフェースのための EuCon サポートを追加した。[JLC](笠原)

<http://www.apple.com/support/downloads/logicproupdate721.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Logic Pro Update 7.2.1

MacBook Pro 用の FireWire 800 ExpressCard -- 15インチMacBook Pro に関する一般的な苦情のうちの一つは、FireWire 800 ポートの不在に関するものだった。それは PowerBook G4 や新型の 17インチMacBook Pro の両モデルには提供されている。唯一の救いは MacBook Pro の ExpressCard スロットだ。これは、2 Gbps のデータ送受信を許容し、Glenn Fleishman が前号の TidBITS で指摘したとおり(“ExpressCard 登場間近”を参照)、ExpressCard を介して FireWire 800 を可能にするものだ。ついに、Akumen,Inc. が同社の ExpressWay Series においてそのような最初のアダプタをアナウンスした。それは "2-Port NitroAV FireWire800/1394b Professional Express Card (34 mm) Interface Adapter (MacBook Pro)"という名称で、名は体を表すという言葉そのものだ。このカードは、最高 800 Mbps のスループットの FireWire 800 スロットを二つ備え、価格は $90 だ。 [JLC](笠原)

<http://www.nitroav.com/product/444/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08511>(日本語)ExpressCard 登場間近

TidBITS 827 に二つの訂正 -- 注意深い読者の皆さんから、先週号に二個所の誤りがあることをお知らせ頂いた。Mark Anbinder の記事“MacBook Pro に 17 インチモデルが加わる”では、新型ラップトップ機の SuperDrive の仕様が 4 倍速となっていたが、これは 8 倍速が正しかった。(Mark 自身はこのコンピュータがリリースされたその日に報告を ExtraBITS に投稿した時点で正しく 8 倍速と書いていたのだが、先週号の編集段階で誤った数字に変わってしまったようだ。)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08507>(日本語)MacBook Pro に 17 インチモデルが加わる

それからもう一つ、“TidBITS 御用達ツール: Backdrop”の記事で、私は誤って Mac OS X でスクリーンショットを撮るキー組み合わせを Command-3 と Command-4 だと書いてしまった。実は私は(他のスタッフもそうだが)普段スクリーンショットを撮るのに Snapz Pro X を使っていて、Mac OS X のショートカットを使うことがほとんどないので、うっかりこの間違いを見逃していた。正しくは、Command-Shift-3 と Command-Shift-4 だった。私たちを(いや、責任は私にある)正しい道に引き戻して下さってありがとう! [JLC](永田)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08510>(日本語)TidBITS 御用達ツール: Backdrop

[訳注: この訂正情報は、先週号の TidBITS#827 Japanese のリリースには間に合いましたので、日本語版では既に先週号で訂正が盛り込み済みです。]


無罪! Apple が Beatles との商標争いに勝つ

文: Geoff Duncan <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ロンドンの High Court(高等法院)の判事 Edward Mann は今日、the Beatles のレコードレーベルである Apple Corps 社と Apple Computer 社との間で現在係争中の商標に関する裁判で Apple Computer 社に有利な判決を下した。この中で同判事は、Apple Computer 社がその iTunes デジタル音楽サービスにおいて Apple のロゴを使っていることが両社が交わした商標相互利用の合意の内容に違反するものではないとした。

<http://news.findlaw.com/cnn/docs/apple/aclac50806opn.html>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08471>(日本語)担うべき重荷: Apple 対 Apple

ゲッティング・ベター (Getting Better) -- 1991 年に交わされた合意書によれば、Apple Computer 社はこの商標をコンピュータ関係のビジネスでのみ使用し、Apple Corps 社が音楽業界での使用権を占有することとなっていた。これが侵害されたとする Apple Corps 社側の主張を退けるにあたって、Mann 判事は iTunes Music Store における Apple Computer のロゴの使用について「このサービスと関連してこの商標を使用することは公正かつ妥当である」と述べた。どうやら法廷の目から見る限り、Apple の iTunes Music Store は単に新しい店舗の一形態に過ぎず、レコードレーベルや音楽出版社とは違うものだということなのだろう。両社が 1991 年に交わした合意書(その内容は今回の訴訟の証拠書類として提出されたことで初めて公開された)はデジタルな音楽配信については何も触れておらず、ただ Apple Computer 社があらかじめ録音された音楽を物理メディアに収めて配布することが禁じられていた。Mann 判事は、弁護士たちがこれをどのようにねじ曲げようとも iTunes Music Store はどう見ても物理メディアとは言えない、と裁定した。

<http://www.hmcourts-service.gov.uk/judgmentsfiles/j2468/apple-v-apple.htm>

当然ながら、Apple Corps 社は即座にこの判決を不服として控訴する用意があると発表した。ただ、今回の判決は予想に反して大幅にコンピュータメーカー側に有利な結果であった。Apple は今やこのオンラインストアで 10 億曲以上の楽曲を販売しており(その上今や同社の看板製品となった iPod 音楽プレイヤーも何千万台と販売している)そのため大方の予想では Apple Corps 社に対して相当な高額の金銭を支払う必要が生じるのだろうと見られていた。ところが今回の判決によって、Apple Corps 社の方が Apple Computer 社に対して法廷費用まで支払わなければならないことになった。現在のところその費用だけでも 3 百万イギリスポンドにのぼると見られている。この商標訴訟の重荷がほぼ取り除かれたとなれば、Apple も今後は iTunes で提供する音楽の運営にもっと集中し、それを拡張していくこともできるのだろう。そして、ひょっとしたら the Beatles のレコーディングカタログをオンラインで提供することを目指すのも夢ではないかもしれない。

ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ (Got To Get You Into My Life) -- 今回の商標裁判から生まれた興味深い結果の一つは、Apple Corps の代表者である Neil Aspinall が、Apple Corps は the Beatles の音楽を(またもう一度!)リマスターしてきており、the Beatles の音楽をオンラインに持ち込むために準備中だと述べたことだ。現在のところ、合法的なダウンロードで Beatles ものを入手することはできない。そして、社内での処理が進行中だとは認めたものの、Apple Corps としては同社が Beatles のレコーディングものをいつどうやってオンラインで販売することになるのかについてはまだ何も決めていないと述べている。

Apple Corps は、どうやらこれまでにいくつかのオンライン音楽配信業者たち(これには Microsoft も含まれる)と、期間限定での独占契約について交渉してきたらしいが、まだどれも交渉成立という段階には達していないようだ。おそらく、利益率の低いデジタル・ダウンロードのビジネスにしては見合わないほどの高額の価格を Apple Corps が主張しているからではないだろうか。今回の判決によって Apple Corps が巨額の財政的授かり物を Apple Computer から得られる望みが薄くなったとなれば、Apple Corps としても Beatles をインターネット時代に合わせて脱皮させてみようかと思う動機が一段と強くなったと言えるのかもしれない。その一方で、Apple Computer の側が Beatles を iTunes に迎え入れるのが大歓迎であることには、一点の疑いの余地もないのだから。


CFP 2006: 暮らしと自由とデジタル著作権

文: Jeff Porten <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

あなたが Manchester の大叔母に電話をしているとき、National Security Agency(国家安全保障局)の誰かがそれを聞いているかもしれないとしたら、困惑させられるだろうか。それが、イギリス Manchester への国際通話ならまだしも、ニューハンプシャー州 Manchester への国内通話だったとしたら、どうだろう。あるいは、今後カテゴリー5のハリケーンがあなたの街を襲ったとしたら、はたして米国政府はどんな支援の手を差し伸べてくれるのか、疑問に思ったことはないだろうか。はたまた、Windows Media ファイルが聞けないiPod など捨ててしまいたいと思ったことはないだろうか。

先週 Washington, DC で開かれた、第 16 回 Computers, Freedom, and Privacy (CFP) 会議では、このような様々な問題が扱われた。CFP は、コンピュータやネットワークなどの技術が社会に与える影響を扱う会議としては最も歴史あるものの1つで、とりわけ(会議名から想像できるように)個人に関する情報が、当人の利益に反して使用される問題に焦点を当てている。2001年 9 月 11 日にテロリストが米国を攻撃して以来、議題の主な部分を占めているのは、拡大し続ける連邦政府の権力についてと、政府がより多くの個人情報を入手することを願っていることに対する賛否両論とだ。CFP では、Mac とiPod は皮相的な注目しか集めていない(それにもかかわらず、興味深いことに、誤ったしかたで注目されている)ものの、インターネットを使っている人すべて、あるいは自由国家に生きるということの意味について考えたことのある人すべてにとって、興味深い話題に触れている。

<http://www.cfp2006.org/>

TidBITS が前回 CFP を取り上げたのは 2000 年で、そのときは Adam がToronto の会議に出席した。私のレポートは、それとはかなり異なる。Adamも私も、生計の一部は Mac の専門家としてたてているが、私は同時にセキュリティとプライバシーの活動家でもあり、Electronic Frontier Foundationや Electronic Privacy Information Center といった参加団体の立場のほとんどに(全てではないが)強く共感して、会議に臨んでいる。この記事をお読みいただければ、私がこのような観点のもとに話題を選んで書いていることにお気付きになるだろう。より詳しい情報を知りたいと思ったり、私の考えに異議を述べたいと思ったら、TidBITS Talk にご意見をお寄せいただければ、私は喜んで議論に加わりたい。今回の会議の議題は、上にリンクした CFP2006のサイトにすべて掲載されている。また、この会議の本性からして、それぞれの講演者の関連する文章は、オンラインで簡単に見つけることができる。

<http://www.eff.org/>
<http://www.epic.org/>

とは言え、注目すべき重要なことは、CFP が、それぞれの問題について健全な議論を生み出すことを重視してきたということだ。冷戦時代には、Pugwash Conferences on Science and World Affairs がある種の非武装地帯として機能し、対立する陣営間で、真の意味での対話が許される唯一の場所となっていた。CFP は、歴史的に、法権力や、セキュリティやプライバシーの活動家、そしてハッカーが交わるコミュニティーにおいて、同様の役目を果たしてきた。このことは、2005 年から 2007 年まで3年間の会議の議長を並べてみれば、感じ取っていただけるだろう。

この会議の参加者は一般的にかなり自由主義寄りで技術者寄りだと言っても言い過ぎではないだろうが、各発表は広範囲にわたる話題を様々な観点から取り上げていたし、釈迦に説法をすることもあったが、聴衆を憤慨させることも多かった。参加者が、ニュアンスや現実問題の相違について罵り合うことも頻繁にあったし、セッションが終了した後に廊下でいくつもの議論が沸き起こらないことはめったになかった。

すみません、頭がはち切れそうです -- Lorrie Cranor は、第 10 回 CFP会議を記念した文章の中で、1994 年の体験を「消火ホースから水を飲むようだ」と書いた。その伝統は今も受け継がれている。

<http://www.cfp2000.org/papers/2cranor.pdf>

この会議は4日間にわたる。そのうち2日間は、セッションが午前 8:30 から始まり、休憩もほとんどなしに真夜中まで続く。参加者に 16 時間持ちこたえるだけのスタミナがあるとしても、いくつかの分科会でそれぞれ複数の会議が同時に開かれるから、すべてを体験することはできない。話題は入門的なものから技術的に高度なものまでにおよび(しばしば1つのセッションにその両方が含まれる)、必要とされる質疑応答をすべてカバーする時間があるセッションはほとんどないし、すべてのパネリストが言いたいことを言う時間すらないことも多い。つまり、もしもあなたが技術に関連したプライバシーなどの社会問題についての修士号を取ろうとしていて、しかもそれを4日間でやりたいならば、CFP が最適な選択肢となる。

今回の会議の冒頭を飾ったのは、上院議員 Patrick Leahy(民主党・バーモント州)の歓迎演説で、これは聴衆に温かく迎えられた。その主な理由は、このスピーチが「内輪ネタ」の多くに触れており、Leahy(と彼のスタッフ)が、自らの言葉を本当に理解して注意深く使っていることが示されていたからだ。そういうわけなので、その全文は、会議を前にして、各種問題の興味深く簡潔な見取り図を描いていた。

<http://leahy.senate.gov/press/200605/050306.html>

あなたの情報は誰のもの? -- Leahy の要約によって、事態は単純であるという幻想を抱くことができたとしても、米国、カナダ、欧州連合のプライバシー関連法を比較したパネルディスカッションが、その幻想をすぐに打ち砕いた。パネリストたちは個人のプライバシーを保護する様々なシステムについて議論を戦わせた。米国では連邦レベルでの包括的モデルが何もなく、州レベルあるいは地方レベルの法律の継ぎはぎであるのに対し、欧州連合では、紙の上では強力な保護が謳われているが、実際にそれを実現し維持する際の困難に直面している。

この会議で何度も現れたテーマの1つが、個人が企業や政府に対し、いかに情報をコントロールできるかという問題だ。あるいは、別の言い方をすれば、公衆に対してサービスを提供することと、そのサービスにとって必要な情報やサービスによって生み出される情報を利用することの影響とのあいだの対立だ。

今日の経済活動のほとんどは、(個人に関する)情報があるところから別のところへ自由に流れることを前提にしている。それを当人が制御することはできないし、多くの場合異議を唱えても無駄だ。これが当人にとって利益となることもある。個人向けの情報が得られたり、便利なサービスが受けられたり割引を受けられたりといったことだ。無料航空券や食料品の割引券をもらえば、誰でも喜ぶだろう。一方で、政府の秘密搭乗拒否リストに記載されたり、住宅ローンが組めなくなったり、健康保険を解約されたりするのを望む人はいない。

問題は、重要だがあいまいな概念である「自由」や「プライバシー」といったものの限界を、私たち一人一人がどう定めるかということになる。私たちの多くは、隠すべきことなどほとんどないと考えている。それならば、そのような選択をする権利があるということを、どのようにしたら実感できるだろうか。あなたが陪審裁判の権利を行使する必要があるということは、決して起こらないかもしれない。しかし、だからと言って、権利を持っていることに無関心でいられるということになるだろうか。

レストランのテーブル番号の裏には -- これらの問題を議論したのが、Wiretap Victims(盗聴の被害者)セッションだ。パネリストに名前を連ねていたのは、"The Puzzle Palace" をはじめとする National Security Agencyについての著書で知られる James Bamford、Nixon 政権下の White House から盗聴された経験もあるらしい盗聴の専門家 Mort Halperin、現在 NSA が令状なしで盗聴を行っていることを New York Times の記事ですっぱ抜き、Pulitzer 賞を受賞した Eric Lichtblau らだ。

Bamford は、NSA の盗聴の歴史を第2次大戦後から 1970 年半ばまで振り返り、令状取得の手続きを迂回するための一般的な方法や、それを上院のChurch Committee が調査し、止めさせた顛末までを語った。(この改革の中で Foreign Intelligence Surveillance Act(外国諜報活動偵察法)が制定されたが、Lichtblau が暴いた最近の NSA の活動は、この法律により設立された FISA Court を迂回するものだ。)Halperin は、FISA 施行時の政府と通信会社との協同について概観し、AT&T が明確な線引き(決定を下すためのはっきりとした基準)を要求したため、FISA の令状なしに盗聴を実施することは、政府の公務員にとっても実施企業の従業員にとっても犯罪であると FISAが定めたことを指摘した。Lichtblau は、最近の暴露記事の背景について、数千万もの通話を含む光ファイバ上の電子通信に対して広範なデータマイニング技術が使われていることなどを語った。

質疑応答の時間における討論は実に活発だった。ある質問に Bamford とLichtblau が答えた際、NSA が AT&&T で装置を据えつけるのを目撃した内部告発者 Mark Klein についての議論になった。Klein の情報のほとんどは裁判所によって封印されている(Electronic Frontier Foundation がそれを開示させようとしている)が、Klein が目撃した盗聴機器は国内通話と国際通話を区別しないものであることが明らかとなっている。Bamford はさらに、FISA に基づく法律が破られたというのに、なぜ FBI は法的措置に踏み切らないのだろうかと尋ねた。Halperin は、どの情報が対象となっているかについての政府声明のすべてが、とりわけこのイニシアチブに関するものだけだと付け加えた。彼が言うには、ほとんどの専門家の信じるところでは少なくともさらにもう1つ、ひょっとしたらもっと多くのプログラムが存在していて、その範囲はいまだ明らかにされていない。

この議論はさらに、件の記事に対する New York Times の扱い(同紙は1年以上もそれをしまい込んでいた)についての批判的な論評へ、そしてそれが公表された際の一般とメディアの反応へと進んだ。最後の質問は、2001 年に最初の PATRIOT 法が制定される過程で、どうしてこのような盗聴を可能にするような法制化がされなかったのかというものだった。Bamford の見解では、この件にかかわっている人たちは、これが違憲であることを知っているから、法制化を求めなかったということだ。

活発な議論の中心となったのは、人間がかかわらないコンピュータの活動が、合衆国憲法修正第4条の冒頭に「不合理な捜索や押収に対し、身体、住居、書類、所有物の安全を保障される国民の権利は、侵害されてはならない」と定められている内の「不合理な」という言葉と関連があるかどうかということだった。人によって、これを無意味な哲学的討論と見る人もいれば、自由や憲法上の権利という概念にとって極めて重要だと見る人もいるだろう。

いずれにせよ、私たちがダブルスタンダードを受け入れることを求められているということについては、疑問を呈したくなることだろう。個人としては、何も隠すべきことがなければ、何も恐れることはないのだが、一方政府は、米国史上かつてないほどに、多くの秘密を作り、盛んに書類を機密扱いにしている。

国土の安全は自分で保障しましょう -- 木曜日に爆弾を投下したのは、ディナーでの基調講演を行った Department of Homeland Security(DHS: 国土安全保障省)の Assistant Secretary for Policy、Stewart Baker だ。Bakerは CFP の常連で、ほとんどの参加者とファーストネームで呼び合う仲だった。

彼は、講演の始めに、聴衆のどれだけが自分を自由主義者だと考えているかと尋ねた。次に、非常事態に自分の身を守るために 72 時間分の食料や水、電池を個人的に備蓄している人がどれだけいるかと尋ねた。彼はこう続けた。「皆さんは誰に守ってもらうつもりなのか。私たちはみな政府が嫌いだが、それは政府が必要となるまでだ。」その後、彼は、このリストに個人用の銃器も加えるべきだったと述べた。

彼は、大災害時に人々を救うのは、通常は政府ではないと主張し、New Orleans に残っていた人々に何が起きたのかを知ったテキサス州 Houston の住民が自主的に非難したことを称賛した。政府の役割は、自らを救うことのできない人を救助することであるが、Baker は個人的に、各人の対策や非政府組織の活用を主張した。

国土安全保障において先導的な役割を果たすべき人物からこのような意見が述べられたものだから、彼のメッセージはほとんどの聴衆に冷たくあしらわれた。講演後の討論では、Baker は Houston の避難民が街を離れようとしたため道路が大渋滞したというニュースを見なかったのかということや、彼は個人や非営利団体が独自のインフラを整備できると思っているのだろうかということが話し合われた。彼の講演の全体的な印象からすると、災害が起きたとき、しばらくのあいだは自分自身で何とかするしかないと覚悟するべきだ。これは、DHS が伝えようとしている一般的印象ではないと思う。

腐った林檎? -- デジタル著作権の管理をテーマにした金曜日の討論は、今回のカンファレンスで最も長い時間をかけて Apple の会社としての動向が話題にのぼった。(ただし、Baker は彼の講演で Mac や Linux が Windows の現状と同じようにウイルスに悩まされるようになるのは時間の問題に過ぎないと言ってのけたのだが。)DRM Watch の Bill Rosenblatt は、聴衆の中にどれくらい Mac ユーザーがいるのだろうか、と問うてから、DRM 業界の中でApple は最悪の出演者だ、と言った。彼の予想によれば、iPod は必ず 18ヵ月から 24ヵ月以内に相互運用性の欠如という理由によって燃え尽きるに違いないとのことだ。Sun の Susan Landau も彼のこの評価に同調して、その上でSun の“Dream”DRM システムを宣伝してみせた。なぜなら、そのソフトウェアの中に著作権に基づく公正な使用法を埋め込んで実装している会社は Sunただ一つだからだ。Landau はまた、彼女のティーンエイジャーの息子が iPodをバックアップしていなかったために彼の音楽をすべて失ってしまったことがあるという逸話も語った。彼女によれば、この事件の原因はすべて Apple の設計上の欠陥と FairPlay の課した制限とに起因するのだということだ。

何人かの人たちが質問に立って、まわりくどい言い回しで言葉を和らげることもせずに、いったい Rosenblatt と Landau は“MP3”と呼ばれる楽曲フォーマットのことを聞いたことがあるのだろうか、噂ではこのフォーマットが結構広く流通していて、iPod でもかなり一般的に使われているようだが、と尋ねた。それから続いた質疑応答は、いくつかの競合する DRM システムの間の細かい違いを巡るいくつかの問題点を行きつ戻りつして続いた。またそれ以外にも、そのようなコピー制限を伴った各種のテクノロジーをはるかに凌ぐようなユーザー体験を BitTorrent やその他のテクノロジーが既に提供しているのに、いったい DRM をデザインしたり宣伝したりしている連中はそういうテクノロジーを使ってみたことがあるのだろうか、という声まで挙がった。言うまでもなく、これらの議論が一致点に達することはなかった。

Orwell 対 Creativity Machine -- 最後のキーノートはサイエンス・フィクション作家の Vernor Vinge だった。講演の初めに、テクノロジーとプライバシーの未来には二つの歴史的展望が存在している、と彼は語り出した。一つは George Orwell が小説“1984”で打ち出したビジョンであり、もう一つはすべての情報がほぼ完璧にコントロールされるという無政府主義的ハッカーの“サイバーパンク”的神話だ。21 世紀初頭にいる私たちの立場から見れば、無政府主義のビジョンはこれまでにいくつかのものが現われては消えていったし、それと同時に、多くの人たちにとって政府というものは往々にして「Orwell 以上に Orwell であろうとするもの」という印象を与えてきた。

Vinge は、彼の言うところの「人間の自由に対する巨大な陰謀」なるものを仮説として取り上げた。これは、自由に対する組織的な攻撃として存在するものではなくて、実際にはいろいろな法律とかテクノロジーとかが無秩序に絡まり合った継ぎはぎ細工として存在し、それらが全体として組織的な攻撃と同等の効果を生み出してしまうというものだ。そこに関与しているのは、各国の政府や法律執行者たち、知的財産の所有者たち、そして、そのものの与えるインパクトについてよく考えることなく「こいつはクールだ!」と特定のテクノロジーに夢中になってしまうオタクたちだ。最も重要なことは、この「巨大な陰謀」が善意の人々によって作り上げられ教え導かれているということだ。彼らは、人々が悪いことをするのを食い止められさえしたならば、そうしたら世界はもっと良い場所になるのにという一念から、自由を食い破りつつあるのだ。例えば現代の監視テクノロジーを考えてみればわかる。ほとんどすべてのものにコンピュータが埋め込まれるようになった現在、そういう一念に取り付かれた人々の「最悪のコントロール狂シナリオ」さえも簡単に満足させられるようになっているのだから。

そのような状況と対照的なものとして描かれたのが Vinge 自身の楽観的な未来像、名付けて「来るべき CFP 遍在」だ。その中では、国家も個人も、すべてのエコノミックパワーは拘束から解き放たれた創造性とコミュニケーションからのみ生まれるものだという事実を認識する。かつては何十億という人々がただ民衆という一言で括られてしまっていたのが、今日では一人一人が自分自身を組織することができる。彼は問う、五年前にはいったい誰が Wikipedia のようなものを可能だと信じただろうか、と。けれども、このような創造性マシン (Creativity Machine)[訳注: インターネットに代表される、コンピュータを通じた多数の個人の集合体様のこと]は、彼の言葉によれば、自由というものについて少なくとも「幻想」を抱いていなければならないという。そして、このマシンの一員となっている何百万何千万という人々は、彼らの指導者たちと少なくとも同じ程度には賢く、高度な教育も受けているのだから、ここで言う「幻想」は、過去の人類の歴史上現われたどんなものに比べても、真の自由というものにより近づいていると言えるのだ。

Vinge は親切にも、彼の講演スライドが一時的に保管されている下記のリンクを私たちが記事に掲載することを許してくれた。

<http://www-rohan.sdsu.edu/faculty/vinge/cfp/>

CFP の未来は? -- はじめの方でも述べたように、ほとんどの講演者が幅広い話題と深い知識とをもって活躍してくれたという点で、CFP 2006 は素晴らしい成功をおさめた。大多数のパネルディスカッションも見識のある討論で盛り上がったし、政府の代表者によるプレゼンテーションも(Baker の講演という例外を除けば)対決姿勢が少なくもの柔らかな感じであったという点で異色と言えた。

残念なことに、今回のカンファレンスはそれ以外の点で困難に直面した。長年出席し続けている人たちが特に気にしたのは、今年の出席者数が非常に少なかったということで、各セッションやパーティー会場でも空いている椅子が目立った。(くたくたに疲れてしまうような過密スケジュールも原因の一つだったかもしれないが。)EFF の Big Brother 賞は毎年の恒例イベントだったが、今回は印刷されたスケジュール表に載っていたにもかかわらず全く何も贈呈されなかった。そのことについて公式の理由が発表されたのかどうかを私は知らないが、会場のあちこちで囁かれていた噂では、優勝者があらかじめ決められていた人物だったためにニュース価値が無いと判断されて授賞式が取り止めになったという話だった。廊下のひそひそ話ではもっとダークな理由、例えば政治的な理由なども噂されていた。一人の参加者が私に冷たく言い放った言葉によれば、「プライバシーの活動家だというのは、政治家にとって最悪のゴシップだからね!」

プライバシーの活動家であり、しかも CFP に初めて参加してみた私が一番驚きの気持ちで強い印象を受けたのは、このカンファレンスの会場全体に溢れる強い局外感の雰囲気だった。Bamford はパネルディスカッションの中で、この電話盗聴問題の中の大きな問題の一つはメジャーなニュースメディアがいかに早々とこの話題を見出しから消し去ったかということだ、そして彼らはそのまま問題を取りこぼしてしまったのだ、と述べた。そのほんの数分後、私は二人のジャーナリストたちがこのパネルディスカッションを記事にすべきかどうか議論しているのを漏れ聞いた。いわく、別に目新しいニュースは無かったからな、だそうだ!

簡単に言えば、カンファレンス全体で感じられた基調となる雰囲気は、プライバシーへの最悪の脅威とは一般大衆の無関心なのだ、ということだった。これは別に私にとって新しいアイデアではない。私の政治的な仕事の大半はメインストリームとは言えないような問題にかかわっている。けれども、私の経験上、大衆の無関心を嘆く論調には普通、その潮流の流れを変えようという何らかのキャンペーンの呼びかけが伴っているものだが、今回の CFP にそういう種類の呼びかけがあったのかどうか、あったとしても少なくとも私はそれをすっかり見逃してしまったようだ。

[Adam の注記: 私が CFP 2000 の後で書いた記事では、一般大衆が無関心でいる理由について考察を試みた。それは小説家の Neal Stephenson の素晴らしいキーノートに触発されてのことだった。簡潔にまとめると、たいていの人たちは「自由」とか「プライバシー」とかいう抽象的概念にはあまり興味がない。その理由は、自分たちの毎日の生活に溢れる具体的なたくさんの問題の方を気にしなければならないからだ。嘆かわしいことに、プライバシーコミュニティーに向けて当時の私が提議したこの課題は、今に至ってもほとんど答が得られていないようだ。]

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=05951>(日本語)脅威モデルと抑圧体系

というわけで、来年モントリオールで開かれる CFP の May 2007 ミーティングに向けて、慎重さを伴った楽観主義の気持ちをもってこの記事を締めくくりたいと思う。この記事で扱ったような内容に興味のある方には、短期間にたくさんのことを学べる機会としては CFP に勝るものはない、ともう一度申し上げておこう。それと同時に、皆さんの興味やエネルギー、それに寄付も喜んでお迎えしたいと待ち続けている組織も、EFF、EPIC、それから Computer Professionals for Social Responsibility など多数存在している。今回の CFP 2006 については、この記事の中では字数の関係や政治的内容などの理由で載せられなかったことも私はたくさん書いているので、もっと話を聞きたい、と思って下さる方はどうぞ私のサイトをご覧いただければと思う。

<http://cfp2007.org/>
<http://jeffporten.com/category/conspiracy-theories/cfp2006/>

PayBITS: CFP 2006 を紹介した Jeff の記事で、プライバシーの重要性がお分かりいただけましたか? ならば、感謝の気持ちをどうぞ PayBITS に!
<http://www.paypal.com/xclick/business=vitan%40jeffporten.com>
Read more about PayBITS: <http://www.tidbits.com/paybits/>PayBITS の説明


Take Control ニュース/08-May-06

文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

"Take Control of Running Windows on a Mac" 予約注文 -- Apple の Boot Camp が盛んに報道されたお陰で、多くの人たちが Windows を Intel ベースの Mac で走らせるのが現実的なのかどうかと考えるようになった。けれども、実際に Windows XP をインストールするにはお金も時間もかかるし、ことに Boot Camp が必ずしも Mac 上で Windows を走らせるための最良の解決策とは限らないとなれば、誰もが実行を躊躇してしまうのが現実だろう。もしもあなたがまだあなたの Mac に Windows をインストールしていないなら、あるいはもしも他の方法を試してみたいと思っているのなら、インストールの達人 Joe Kissell(彼はベストセラーの電子ブック“Take Control of Upgrading to Tiger”を含めいくつもの書籍の著者だ)が注意深く調査し、実際の体験に基づいて書いた助言が、早くも皆さんの前にご披露できるようになったのでぜひご利用頂きたい。

未完成版の“Take Control of Running Windows on a Mac”は、現在ほぼ完成間近という段階だが、これをお読み頂いてコメントを頂きたい、という状況にある。この本は、Mac の上に Windows をインストールするまでのすべての作業を通して皆さんをガイドして行く。特に注目して頂きたいのはこの電子ブックの扱う内容が Boot Camp の議論に限られたものではなく、その代わり Intel ベースの Mac で使える Boot Camp、Parallels Workstation、それに Q の三者それぞれの長所と短所をも比較検討しているという点だ。それから、Joe は彼が最も得意とする題材に筆を進める。つまり、Boot Camp や Parallels Workstation をインストールして使う際にきっと皆さんも経験する、避け難い落とし穴について解決法を説明してくれるのだ。また、Windows のインストールというのは皆さんを全く新しい世界へと導くものだから、ほとんど至る所に満ちているウイルスやワーム、スパイウェア、アドウェアなどを避けるために Windows を設定する方法についても Joe の助言が読める。最後にもう一つ、まだ Intel ベースの Mac へのジャンプを果たしていないという方々のためには、PowerPC ベースの Mac で Windows を走らせる方法について説明した付録もある。

<http://www.takecontrolbooks.com/windows-on-mac.html?14@@!pt=TRK-0034-TB828-TCNEWS>

以前の“Take Control of iWeb”の事前販売と同じく、今回“Take Control of Running Windows on a Mac”を購入された方には最初のページだけをダウンロードして頂くことになる。その表紙ページには、何よりも重要な“Check for Updates”ボタンがある。これをクリックして頂くと、あなたのブラウザに Take Control Updates ページが開く。そのページではこの電子ブックの最新バージョンの情報をお知らせするとともに、そこから QuickTopic Document Review フォーラムにリンクするようになっていて、現時点での電子ブックの原稿を読んで頂き、皆さんからコメントを頂いて、それを参考にしつつ私たちは電子ブックの内容に最後の磨きをかけて最終編集段階を進めることになる。ぜひ、Take Control Updates ページで電子メールによる通知にサインアップしておいて頂きたい。そうすれば、最終版の PDF ファイルが完成したあかつきには、事前購入して頂いた皆さんに無料でダウンロードして頂くためのお知らせをお送りできるのだから。


TidBITS Talk/08-May-06 のホットな話題

文: TidBITS Staff <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

各話題の下の1つ目のリンクは従来型の TidBITS Talk インターフェイスを開く。2つ目のリンクは私たちの Web Crossing サーバ上で同じ討論に繋がる。画面上の見栄えが異なるほか、こちらの方が高速のはずだ。

MP3 ファイルフォーマット -- MP3 オーディオファイルで奇妙な挙動に出くわしたある読者が、これはフォーマット自体に問題があるのか、それとも特定のアプリケーションに問題があるのか、と疑問を持った。(メッセージ数 8)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2976>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/807/>

ピアノ・チューター・ソフトウェア -- MIDI インターフェイスに GarageBand も揃ったので、そろそろピアノの演奏技術を磨き直す時期かもしれない。そこでピアノ教師から習う代わりに、ソフトウェアを使った練習法を読者たちが推薦する。ただし、コンピュータだけに頼るのは良くないという声もあった。(メッセージ数 3)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2977>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/808/>

12 インチ iBook 用の素晴らしい棚 -- 時には最高のコンピュータアクセサリがほんの $7 で手に入ることもある。12 インチ iBook を少し高く持ち上げたい場合も、これで解決だ。(メッセージ数 4)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2978>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/809/>

ワイヤレス Mouse がトラッキング不調 -- Apple マウスが動かなくなったので助けて欲しい、とある読者が嘆いている。(メッセージ数 3)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2979>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/810/>

iCal を自分のウェブサイトで公開? -- iCal のカレンダーをウェブサイトで公開することは可能だ。(WebDAV を持たないサイトでもよい。)ただ、その方法は簡単ではない。(メッセージ数 5)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2980>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/811/>

KisMac ヘルプ -- ワイヤレスネットワークにアクセスしていて KisMAC ユーティリティでトラブルに会っている人が他にいないか、とある読者が質問する。(メッセージ数 3)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2981>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/812/>

Unix 移行者のための情報源? -- さまざまの種類の Unix、その中には Apple の Darwin 実装も含まれるが、それらをカバーした情報源としていろいろな書物やウェブサイトなどがリストされる。(メッセージ数 5)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2982>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/813/>

ATA 対 SATA の将来は? -- Serial ATA (SATA) ハードドライブも次第に一般的になりつつあるが、依然としてまだ数の多い ATA フォーマットの方も引退に追い込まれた訳ではない。(メッセージ数 5)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2984>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/815/>

Windows XP ライセンス -- 先週号の Glenn Fleishman の記事を読んで、読者たちが Intel Mac 上に Windows をインストールする際の混乱したオプションを再検討する。(メッセージ数 3)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2986>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/818/>

ネットの中立性 -- アメリカ合衆国政府は現在、使用料金を課すために会社がインターネットの帯域幅を制限することを許可すべきかどうかで議論している。そして、TidBITS Talk の読者たちも、その議論に夢中だ。喧々諤々と。(メッセージ数 47)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2987>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/816/>

Boot Camp ユーザのための Windows XP ライセンス入門 -- 弁護士でもある一人の読者が、ソフトウェアライセンスの条項に違反した場合、特に Windows XP の場合について、その結果実際に何が起こるのかを明かしてくれた。 (メッセージ数 3)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2992>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/822/>


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Tiger でのファイル共有、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther でのユーザとアカウント、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther のカスタマイズ、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther へのアップグレード、TidBITS 翻訳チーム訳

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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2006年 5月 14日 日曜日, S. HOSOKAWA