TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#855/13-Nov-06

今週最大の Apple 関係ニュースと言えば... Microsoft の Zune 音楽プレイヤーのデビューか? もちろんこの機器は Mac と共に使うことすら無理だが、問題はこの Zune が Apple の iPod ビジネスに影響するかもしれないということだ。Glenn Fleishman が Zune の機能と、各種報道からの初期反応を検討する。次に総合編集者の Geoff Duncan が、Microsoft が独自の PlaysForSure モデルを放棄したこと、また同社が Universal Music 社に対し Zune の売上ごとに一定割合の金額を支払う契約をしたこと(そしてそのお金がアーティストの手に渡る見込みがないのはなぜか)について議論する。他のニュースとしては、Core 2 Duo プロセッサを装備した新しい MacBook、MacTech から出たアーカイブ CD、Yojimbo 1.3、Missing Sync for Windows Mobile 3.0、それに 1Passwd 2.0 のリリースについてお伝えする。最後に、Adam が TidBITS で日付フォーマットの使用法を変更したことについて説明し、また Crazy Apple Rumors Site では私たちが狂気と紙一重の別人格を持ったことを紹介する。

記事:


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MacBook が Core 2 Duo プロセッサに進化

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 笠原正純<panhead@draconia.jp>

Apple は MacBook ノートパソコンの Intel Core Duo プロセッサをより高速な Intel Core Duo 2 にするプロセッサアップグレードを発表した。Apple は、このプロセッサの変更により新型 MacBook は前機種より 25% パフォーマンスを上げたと述べた(" MacBook がラップトップのラインを完成 " 2006-05-22 参照)。前機種と同様三つのモデルが健在だ。白の 1.83 GHz MacBook は $1,100 で、2.0 GHz モデルには、仕様の異なる 白 ($1,300) と黒 ($1,500) がある。他の変更点(2.0 GHz モデルだけだが)は、標準の RAM が倍の 1 GB になったことと 2 層式 SuperDrive になったことだ。さらに、MacBook に対して最大 200 GB のハードディスクドライブをオプションとして選ぶことができるようになった。なお、この 200 GB ドライブは 4200 RPM と他のドライブの 5400 RPM という回転数に対して遅いものが使われている。新しい MacBook はすでに購入ができる。


Yojimbo 1.3 がタグを追加

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 笠原正純<panhead@draconia.jp>

先週、Bare Bones Software は同社の情報整理ツールのアップデート、 Yojimbo 1.3 をリリースした(" Yojimbo はあなたの情報を守る用心棒 " 2006-01-30 を参照)。Yojimbo の バージョン 1.3 で最も注目すべきはタグ、つまり(一つか複数かの単語からなる)ユーザーの定義したキーワードで、これらは簡単に Yojimbo の全てのアイテムに、Quick Input Panel、Inspector パレット、新しい Item Details バー、あるいは AppleScript 経由で付け加えられる。タグが付けられたアイテムは検索で見つけ出したり、Tag collections にまとめたりもできる。他の変更点には、Yojimbo が Keychain に対してどのようにアクセスするかのコントロールや、ノートアイテムの表とリストのサポート、ウェブアーカイブのリンクを Command-クリックを使ってバックグラウンドで開くことなどが含まれている。Yojimbo 1.3 は Mac OS X 10.4.3 以降を必要とし、全登録ユーザに対して無償でアップデートされる。新規購入は $40 で 30 日間のデモが用意されている。


Mark/Space が The Missing Sync for Windows Mobile 3.0 をリリース

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: 笠原正純<panhead@draconia.jp>

近頃市場にあるスマートフォン(PDA 機能の付いた携帯電話)のますます多くが、そのままでは Mac と繋がらない Microsoft の Windows Mobile を OS としている。Mark/Space は先週、この不足を補う The Missing Sync for Windows Mobile 3.0 をリリースした。同社の Palm OS ベースのデバイス向けの類似品と同様、The Missing Sync for Windows Mobile は携帯電話と iCal や アドレスブック、Mac OS X に組み込まれた Apple のSync Services テクノロジを利用したその他のアプリケーション等とデータを同期することができる。

最新バージョンでは、ファイル、フォルダ、Safari のブックマーク、ノートとの同期の他、iPhoto アルバムや iTunes プレイリストの同期を改善、ハンドヘルド内蔵のカメラで撮った写真やムービーのインポート、アドレスブックのコンタクトフォトのサポートができるようになった。このバージョンは、Bare Bones Software のYojimbo 1.3 と連携して動作し、Yojimbo と Windows Media デバイスとのノートの同期ができるようになった。

The Missing Sync for Windows Mobile 3.0 は Mac OS X 10.4.8 を必要とし、$40 で 28.9 MB のダウロード版と $50 の CD 版とがある。2006 年 10 月 1 日以降に購入したバージョン 2.5 からのアップグレードは無料で、その他のアップグレード料金は $20 だ。


CARS は TidBITS だらけ

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

業界の知識人としての私たちのステータスをさらに確固たるものとすべく、偽の発言に私たちの名前を素晴らしい巧みさで埋め込んでやろうと、Crazy Apple Rumors Site (CARS) は、専門家たちのコメントなるものをひねり出してから、そこに一度ならず、いやいや二度ならず、何と三度、_三日連続で!_ 我が TidBITS スタッフたちを引っぱり込んでくれた。まず 2006 年 11 月 6 日に、TidBITS 出版者であり執念深いクラブ主義者でもある Adam Engst が、新しい概念実証用ウイルス Macarena についての記事の中で 1990 年代中頃のダンスシーンの悪夢に苦しめられた。次の日、2006 年 11 月 7 日には、中間選挙の特別記事の中で、TidBITS ネットワーキング担当および政治問題コラムニストの Glenn Fleishman が、偽の討論会で(John Gruber と Shawn King と共に)もしも Steve Jobs が CEO への再選を果たしたならば(もちろん周知の通りこれは既定の結論だが)Apple はいったいどうなるのかと熱い議論を交わした。さらにその次の日には、TidBITS 編集主幹であり文化関係のコメンテイターでもある Jeff Carlson が、例の“I'm a Mac”広告の中で Mac の方を演じた Justin Long がクビになりそうだという噂を巡って、そのことの及ぼす影響について考え込んだ。いわく、もしも Long がいなくなったら、その代わりに女優の Jennifer Connolly を Mac の擬人化の対象とせざるを得ないのか、と。(どうか、このことは彼の奥さんには内密に!)CARS 編集長の John Moltz に、感謝をささげたい。こんな風に、普段 TidBITS の中では決して言えないようなことまでも私たちに語らせてもらえるなんて。ことに今回のものは飛び切り見事な出来で、狂気と正気のまさに紙一重を突いた仕上がりだから。John、これからも期待しているよ!


MacTech がアーカイブ CD を作成

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

はてさてこれは興味深いプロジェクトだ。MacTech Magazine が、この雑誌の全アーカイブ(1984 年から 2006 年 9 月号まで、総計 2,800 以上の記事を含む)と、Apple のプログラミングジャーナル develop の全 29 号、FrameWorks(以前は MacApp Developers Association であった Software FrameWorks Associate のニュースレター)の全 21 号、それにこれら三種の出版物から集められた総計 100 MB 以上にもなるローヤルティー不要のソースコード、以上をすべて一つにまとめた $50 の CD を作ったのだ。これらはすべて、シンプルなブラウジングと素早い Spotlight ベースの検索を備えたカスタムメイドのビューワアプリケーションを使って表示される。私が一番興味を惹かれたのは、MacTech がどうやら史上最大の予約注文バックログをこの CD について抱えたらしいということだ。ここに収められた情報の、すべてとは言わずともほとんどすべてが MacTech のウェブサイトにおいて無料で利用できるにもかかわらず、殺到した予約注文の量は彼らがこれまでに制作したどの CD よりも多いものだったという。明らかに、これだけたくさんの情報を一つところに持っていられて、アクセスするのにインターネット接続も要らず、素早いブラウズと検索もできる専用のインターフェイスまで付いているというあたりに、何か魅力を発するものがあったのだろう。フム... すると我々も、過去 16 年間の TidBITS コンテンツをまとめた CD を作ってみる必要があるのかもしれない。


1Passwd がバージョン 2.0 にアップデート

  文: Joe Kissell <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週、Agile Web Solutions から 1Passwd 2.0 がリリースされた。パスワードの管理を補助し、一つだけのデータセットを使ってほとんどの Mac OS X ウェブブラウザでフォーム入力ができるようにするユーティリティの、メジャーなアップグレードだ。この新バージョンでは OmniWeb と DEVONagent のサポートが追加され、また Apple の Keychain Assistant にあるものに匹敵するほどの Secure Notes 機能も加わった。この機能を使えば、シリアル番号や重要なテキスト断片など、任意のフリーフォームのデータをユーザーが安全に保存しておくことができる。

今回のバージョン 2.0 アップグレードは登録ユーザーには無料だ。そうでない人にはこのソフトウェアの価格は $30 で、無料の試用版も用意されている。それに加えて、“Take Control of Passwords in Mac OS X”を購入した人はこれが $5 値引きとなるクーポンが貰える。開発者によれば、Mac OS X 10.5 が出た後にはすべての登録ユーザーに無料で Leopard 互換アップグレードが利用できるようになるということだ。


DealBITS 抽選: PDFpen の当選者

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週の DealBITS 抽選 で当選し、SmileOnMyMac の PDFpen($49.95 相当)を受け取ったのは、donobi.net の Clarence Ching、mac.com の Percy Carrion、それに nas.com の Steven Harris の3名だ。おめでとう! 残念ながら当選しなかった皆さんには PDFpen や PDFpenPro が 20% 割引となる資格が贈られた。今回の DealBITS 抽選に応募して下さった方々に感謝するとともに、これからも参加して頂ければと願っている。今回応募された 951 人の皆さん、どうもありがとう。また今後の DealBITS 抽選もお楽しみに!


TidBITS における日付について

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

大変申し訳ないことだが、この記事はあなたの異性関係を向上させることもできないし、あなたの朝食のオートミールにドライフルーツを足してくれる訳でもない。その代わりにこの記事では、私たちが TidBITS でどのように日付を表示するかという、一見月並みな話題について語りたい。その理由の一つは私たちが何年にもわたって相当量の議論をこの問題に注ぎ込んできたからだが、一方では皆さんの中で日付の表示を一貫したものにしなければならない必要に迫られている方々のためにも役立つかもしれないと思ったからだ。

遡って 1990 年のこと、Tonya と私が TidBITS を始めた当時は、私たちはどちらかと言えば無知なアメリカ人に過ぎず、たぶんあらゆる分野でそうだったのかもしれないが、少なくとも日付のフォーマットについて完璧に無知の状態だった。当時の私たちは何の疑いもなく普通の U.S. 日付フォーマット、つまり MM/DD/YY(二桁の数字で月、二桁の数字で日、二桁の数字で年という順序で、間をスラッシュで区切る方法)をいたる所で使っていた。これが私たちが学校で習ったやり方だったからだ。ほどなく、世界中あちこちの親切な読者たちから、そのような日付フォーマットは多くの国でとんでもない混乱を引き起こすのだという知らせが届いた。そういう国々では、DD/MM/YY という、より論理的なフォーマットが普通だからだ。(そして、その混乱には 2001 年以後になって拍車がかかった。もはや年を二桁で表わしても混乱のおそれがない時代は終わったからだ。)

こうして、おそらくこれは Ian Feldman からの鋭い提案に従ってのことだったとは思うのだが(彼は、TidBITS が 1992 年以来使用している setext フォーマットの生みの親でもある、スウェーデン出身の人物だ)私たちはやり方を改めてよりわかりやすいフォーマット、DD-MMM-YY を使い始めた。つまり、月を三文字の省略形(Jan, Feb, Mar, など)で表わすようにしたのだ。

おお、ありがたいことに、もはや私たちのウェブアーカイブも私たちの無知を証言していない。なぜなら私たちはその後アーカイブ中のすべての日付をこの新しいフォーマットの DD-MMM-YY に書き替えたので、発足当時 (1990-04-16) の第一号でさえもすべてこのより良い日付フォーマットに直っているからだ。

それから次に海外から届いた教訓は、オーストラリア在住の私たちの友人たちからもたらされた。彼らは親切にも、南半球では季節が逆になっていることを知らせてくれたのだ。記事の中で何か製品が「春に」リリースされると書いてある個所が、彼らを悩ませていた。彼らは、そういう記事を見る度に、頭の中で器械体操をくるりと演じてこれはいったい何月のことなのかと思案しなければならなかったからだ。私たちの読者に TidBITS を読みながら小さな灰色の脳細胞を活性化してもらうのはそう悪いことではないとはいうものの、やはり私たちとしては読者の皆さんが日付の計算などに煩わされず記事の内容に集中できるようにしたいと思う。それ以来、私たちは努めてそういう季節の表現を適切に理解できる別の表現で置き換えるようにと心掛けてきた。だから、例えば Leopard が 2007 年の晩春に出荷予定だと言う代わりに、私たちはその出荷時期が 2007 年の第2四半期に、あるいは 2007 年の中頃になる予定だと言うことにしている。ただ、それでも時折、記事の中で季節に言及することはある。けれどもそれは、記事の内容が _私たちの夏_ についての話をしているような場合に限られる。たとえば、今は暑くて多くの人たちが休暇中だということが話の論点になっている場合などだ。

かくして、季節は巡り巡って、もう間もなく 17 年を数えようしている。私たちの標準の日付フォーマットがその場に相応しくないような状況も、私たちは何度か経験してきた。そういう場合には、より読みやすい、あるいはより論理的な、代わりとなる表現を工夫してきた。どんな状況にもベストなフォーマットなど存在しない。だから、以下に挙げるものは私たちの社内ルールに過ぎない。結局、何が正しくて何が間違っているということはない。これらは、単に私たちの好みで選んだだけのものだ。だから皆さんも、もしも私たちのルールを気に入って頂ければこれを見習って下さっても大歓迎だし、またはあなたの一番お好みのものを自由に選んで使って下さっても構わない。

前後関係から分かる相対日付 -- 最もありふれた日付は、TidBITS が毎週出版される定期刊行物だという事実を前提にした表現だ。だから、あなたがある記事を読んでいて、そこに例えば「Apple は先週、Mac OS X Leopard が完全なる Windows 互換性を提供することになると発表した」などと書いてあったとすると、その発表はその日の前の週に行なわれたということが、あなたにもすぐに分かるだろう。もちろん、あなたがその記事をウェブアーカイブで読んでいる場合には、あなたはまずそのページの一番上の部分をちょっと眺めて、それが何月何日の号かということを見なければならない。この種の日付はもともと特定の日を意図して書かれたものではなく、その号の出版日から見てつい最近に起こったこと、という程度の意味を伝えようとしているのだ。

現在年内の特定の日付 -- もう一つ別の種類の相対日付がある。それは、その日が何月何日かということははっきりと言いたいが、いつの年かということは前後関係から既に分かっているような場合だ。このような日付は、主にその日が何の日かが重要で、何年の話かは明らかな、例えば Macworld Expo で私たちが何をするかをお知らせする記事のような時に使う。「1 月 10 日の水曜日に、Adam はセッションの場で iPhoto 7 の解剖を行なう...」という具合だ。この記事を読んでいる人なら、前後関係からこれが 2007 年の話だということを疑う人は誰もいないだろう。(なぜなら、これはその記事が出てから間もなく開催される Macworld Expo の話なのだから。)けれども、その日が何曜日か、また具体的に何月何日かということは、記事を見ながらカレンダーにイベント予定を書き込もうという人にとってはどちらも重要な情報だろう。その後に年を書き足すことは、イベントを目前に記事を読んでいる人にとって不必要で役にも立たないだろうし、イベントが済んでから後日にその記事を読む人にとってもそれほど意味のある追加情報とも思えない。(そういう人は、必要ならば記事の日付を見るだけで年が分かるのだから。)

日を指定した日付 -- これが私たちの標準フォーマットだ。多くの場合日付は日と月と年とで指定され、曜日を表示する必要はない。例えば「忠実なる Mac ユーザーのために Apple が贈る、待望の『1台買えばもう1台は無料』プログラムがいよいよ 01-Apr-07 から始まる」というような場合だ。(鋭い読者の皆さんなら、毎年のエイプリルフールがどの日かはご存じだろう。)

また、特定の日付の範囲を指定する必要があることも多い。そのような場合に長々と詳しい表現で2つの日付を並べて書くのはやはり見苦しく思える。例えば「このリコールは 15-Jan-03 から 01-Mar-05 までの期間に販売されたバッテリに適用される」と書いた方が「このリコールは 2003 年 1 月 15 日から 2005 年 3 月 1 日までの期間に販売されたバッテリに適用される」と書くよりもずっと短くて読みやすいだろう。[訳者注: ここの説明は TidBITS 英語版での話です。日本語に訳すとこれら両フォーマットはそれほど長さの違いが目立ちませんが、英語で書くと月の名前をアルファベットで綴る長フォーマットの長さが目立ちます。通常、この日本語訳版での日付のフォーマットは翻訳担当者の好みで適宜使い分けています。ご了承下さい。]私の感覚では、その主な理由は短い 日-月-年 のフォーマットを並べて書く方が2つの日付が一緒に読めて、長々と詳しく日付を書くよりも比較しやすくなるからだと思う。

月を指定した日付 -- 時として、年と月だけを示す必要があることもある。以前は私たちの標準フォーマットから日の部分を省いた形 (例えば Feb-07) を使ってみたこともあるが、最近になって私たちはもっと普通の形 (つまり February 2007) に切り替えた。こちらの方がずっと読みやすいし、長さもほんの少ししか長過ぎないからだ。

定番の“Chicago Manual of Style”の原則に従って、私たちは月と年の間にコンマは挟まないことにしている。「Apple は通常、新機種の Mac をホリデー買物シーズンに間に合うようにリリースしている。September 2007 にも、メジャーな発表が期待できるだろう」という具合だ。[訳者注: 日本語版では通常このような個所を『2007 年 9 月』のように翻訳しています。]

会計関係の日付 -- 私たちは定期的に Apple 社の財政報告についても議論しているので、一年を四半期に分ける会計年度の表記法を使った日付も必要となる。(残念なことに、会計年度における四半期は普通の意味での年の四半期とは一致していないので、例えば今の季節、Apple 社はちょうど 2006 会計年度の第4四半期を終えたところで 2007 会計年度の第1四半期に入ったばかりということになる。)記事の文中では、私たちはそのまま四半期の名前を書くようにしている。例えば「2006 会計年度の第4四半期に、Apple は記録的な収益を挙げた...」という具合だ。しかしながら、見出しの中に書く場合には、できるだけスペースをとらないようにという理由で、月-年 のフォーマットに従って短縮形を使うようにしている。「Apple、Q4 2006 に記録的収益を達成」という具合だ。

記事の参照 -- 以上に述べてきた日付フォーマットについては、以前とあまり大きく変わったとは言えない。もちろん、長い年月のうちには私たちも首尾一貫しないことが往々にしてあっただろうが。ただ、その一方で、私たちはウェブアーカイブ中の古い記事を参照することが多い。そのような参照の際に問題となるのは、私たちが長年出版を続けてきたため、参照先の記事のあるものがたった 1 年しか古くなくても、その次の参照先は 8 年も古いものになるかもしれないということだ。これらは非常に重大な違いであって、読者に一目で分かるようにすべき情報だろう。ところが長らくの間、私たちは参照の際にその号番号を記事タイトルに書き添えるだけのやり方をしてきた。「TidBITS-799 で“Apple Cracks Down on Google AdWords”という記事を書いたのを覚えておられるだろうか?」という具合だ。

これはアイデアとしては良かったが、実装の方法としてはまずかった。もちろん _私たちは_ TidBITS の号番号とおおまかな日付との対応を頭に入れているだろうが、たいていの読者にはそのような対応を思い浮かべてもらうことを期待するのは無理だろう。TidBITS #799 がいつごろ出版されたか、あなたはすぐに答えられるだろうか? まずそんなことはないだろう。そこで、最近私たちのデータベースシステムを新しいものに切り替えた折に、私たちは記事の参照のやり方も変更することにした。文中の参照部分で記事タイトルの後に標準フォーマットでその記事の日付を書き添えるようにしたのだ。例えば、"Apple Cracks Down on Google AdWords," 03-Oct-05 を参照、という具合だ。こうすることで、その記事がいつ書かれたものかが一目で判断できるようになった。

これですべてが解決したように思えたが、しばらくして我がスタッフ中の論理力の源、つまり Matt Neuburg から、一つの問題点が指摘された。記事がいつ書かれたものなのかを読者が一目で判断できるようにするのが目的ならば、その日付の中で最も重要な部分、つまり年の部分が最初に来るようなフォーマットにした方が目的に適っているのではないだろうか、というのだ。つまり、"Apple Cracks Down on Google AdWords," 2005-10-03 を参照、という風にしようということだ。こうすれば、読んでいる時に最初に目に入る四桁の数が、その記事が今年に出た比較的最近のものなのか、あるいは一年か二年経っていてちょっと古いものなのか、それとも 1990 年代に書かれた非常に古いものなのかを即座に判断させてくれるだろう。そしてもしもそれが最近のものなら、その次に来る月と日の数字を見ればもっとはっきりとどれくらい最近なのかという追加情報を知ることができるだろう。また、ここで月の名前を文字で示すのを止めて数字で示すようにすることで、時間経過の中での位置がより明確に見えてくるだろう。この場合、何かが「十月」という月に起こったかどうかはあまり問題ではなくて、それが年末に近いかどうかということが問題となるだろうから、そのためには数字で月を示しておく方がわかりやすいということだ。

というわけで、今号以降、私たちは記事の参照にはこの新しい日付フォーマットを使うこととしたい。ついでに言い添えておくと、これは単なるうまいアイデアというだけではなくて、実は ISO 8601 と呼ばれる国際標準なのだ。たぶんこれはいろいろな国際標準の中でもあまり広くは普及していないものの一つなのだろうが、それでもコンピュータで簡単に解析し並べ替えできる必要のある日付フォーマットを使いたい人には、これが最適だろう。

ここで、疑問に思う方もおられるかもしれない。もしも ISO 8601 日付がそんなに論理的で明瞭だというなら、どうして他のところにもすべてそれを使うようにしないのか、と。それは、まさに私が最初に述べたこと、つまり私たちは論理的であって _かつ_ スムーズに読めるような、そういう日付フォーマットを必要としているということだ。ISO 8601 の日付は非常に論理的だし、最重要なものから重要度の低いものへという順序に並んでいるし、記事の参照の際には読者が素早く時間軸上の一点を見出せる助けになることも確かだが、それでも読みやすさがぐっと落ちることだけは否めない。

文章の途中にいきなり数字ばかりのかたまりが登場すると、たいていの人はスムーズに読み進む際の障害と感じてしまうし、それに実際に日付を言葉で話す際に(英語では)年から始めることは滅多にないので、これがテキストを頭の中へスムーズに読み込むことを難しくしてしまう。私は他の国や言語のことはよく知らないが、少なくともアメリカ合衆国においては、月を最初に、それから日が来て、前後関係から明らかでない時だけその後に年を付けるというのが一般的な使い方だ。私たちの標準フォーマットは確かにこの順序には即していないのだが、それでも月の名前の省略形を文字で表わしているので、すべてを数字で表わした日付よりも読みやすいだろう。

以上、私たちの方法を記録しておくため、また首尾一貫した方法で日付を書きたいと思っておられる方の参考のため、私たちの日付表記法をまとめてみた。続いて来週はさらに深く深く踏み込んで、こんどは時刻を表記するさまざまの方法について語ってみたい... いや、今のは冗談です!


沈む Zune

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

分別のある人なら Microsoft Zune 音楽プレーヤを買わないだろうと、ここに座ったまま書くのはたやすい。しかし、まあ、最後まで話を聞いてほしい。私がこんなことを言うのも、iPod が携帯音楽プレーヤの理想形だからというわけでもなければ、Microsoft にハードウェアなど作れないと私が考えているからでもないし、私が Microsoft のことなら何でも叩こうとしているからでもない。

そうではなくて、Microsoft が選んだ道のいくつかが、製品を手に取るまでもなく購入する気を萎えさせるようなもので、あるいは制限があることを知らずに購入してしまった人にとっては、数日のうちに頭がどうかしてしまいかねないようなものなのだ。

Zune は 2006 年 11 月 14 日に登場する。色は3色、30 GB ハードドライブを搭載する予定だ。価格は 250 ドルで、iPod の同等製品と同じだ。しかし、Zune には、iPod と異なり、Wi-Fi 送受信機能と、付属のイアホンをアンテナとして使う FM 受信機能がある。

おいおい、なんてこったい -- ここからが、iPod ユーザには笑いが込み上げてくるところだ。その Wi-Fi 機能というのは、音楽を同期するのにも使えないし、インターネットに接続して音楽をダウンロードするのにも使えない。唯一の使い道は、ほかの Zune ユーザとピアツーピアで接続して、音楽を交換することだ。音楽を同期するには、USB を使うしかない。

本日付け New York Times の記事で、Microsoft のエンターテイメントおよびデバイス担当副社長 Bryan Lee が、インターネットからのダウンロード機能が欠けていることについてたずねられている。「Zune はいつかインターネットに接続可能になるのだろうか。Starbucks の中でインターネットにつないで曲をダウンロードできるようになるのだろうか。Lee 氏は躊躇なくこう答えた。『おそらく、いつの日か。』」

さらに付け加えるなら、Zune 同士で交換した音楽は、3日たつと、または3回再生されると、再生できなくなる。それは音楽だけでなく、ポッドキャストや、無制限の複製や交換が明示的に許可されているファイルであっても同様だ。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で配布される音楽についても、Microsoft は転送時にこの制限をほどこす。そのような公開後の暗号化がライセンスで認められていないとしてもだ。コンピュータ上の Zune ソフトウェアも、ポッドキャストに直接対応していない。ポッドキャストを手動で転送することはできるが、購読することもできない。

しかし、私の言うことを聞くだけというわけにはゆかないだろう。なにしろ、私はまだ実際に Zune に触ったことがないのだから、自分で自分の身を引き上げようとするようなものだ。2人の超一流コンピュータ・コラムニスト、New York Times の David Pogue と Wall Street Journal の Walter Mossberg は何と言っているだろうか。両者とも、テスト用に発売前のバージョンを手にしているし、見えすいたお世辞を言うような人ではない。

Mossberg は誉めたたえ、そして葬る -- Mossberg は2人のうちでもやさしいほうだ。彼は、Zune にあって iPod にないもののいくつかを気に入った。内蔵 FM チューナや大きな画面、Wi-Fi 音楽交換機能などだ。また、Zuneが、音楽やその他のメディアファイルを、それ以前の Microsoft 技術を使ったプレーヤではできなかった方法で正しく同期できることも指摘している。さらに、Mossberg は、インターフェースが iPod に比べいくつかの点で使いやすいとも言っている。

しかし、それとても、この機器が「同等の iPod に比べ、60% 大きく、17% 重い」ことを埋め合わせるものではないと、彼は書いている。彼によれば、この機器のデザインは「性急に作られ、不完全」だ。電池の持続時間も、iPod に劣る。Zune のオンラインストアは iTunes Store よりはるかに小さく、テレビ番組もなければ、映画も音楽ビデオもなく、オーディオブックもポッドキャストもない。

Mossberg が特に嘲笑を重ねているのは、オンラインストアの購入モデルが、Microsoft が Xbox Live Marketplace に使っているものと同じだということだ。Microsoft Point は1ドルあたり 80 ポイントに固定されている。つまり、5ドルで 400 ポイントがもらえ、500 ポイントを購入するには 6.25 ドル必要だ。Mossberg が腹を立てていることに、ポイントを購入するには、一度に大量に、少なくとも5ドル分を単位としなければならない。0.99 ドルの曲を購入するには、ほかのストアであればクレジットカードやそのほかの手段で 0.99 ドルを支払えばよいのだが、それができない。そうではなくて、まず5ドルを払って 400 ポイントを購入し、そのうちの 79 ポイントを使って曲を購入しなければならない。私が想像するに、Microsoft がポイント制を選んだのは、すでに世界中の現地通貨での購入に対応している既存のシステムに結びつけるためだろう。月 15 ドルの定額制プランは、Apple の音楽店にすっぽり抜けているものなのだが、前面に押し出されていない。

Mossberg は、Wi-Fi 機能に問題がある理由について詳しくは述べていないが、このように書いている。「Zune の無線音楽共有機能は、まったく妥協の産物で、この機能がターゲットとしているまさにそのユーザたちを悩ませるに違いない。」

Pogue は賽の目に切り刻む -- David Pogue は、Apple 製品や iPod シリーズの称賛者として知られているが、ここでは 解体ナイフを縦横無尽にあやつっている。彼が話を聞いた Zune の製品担当者は、PlaysForSure は破綻しているというようなことを言ったが、それは、Microsoft 外の人々、例えば Real Networks などが以前から言っていたことだ。Pogue は、Zune グループのScott Erickson の言葉を引用している。「PlaysForSure は、うまく機能する場合もあるが、Zune ほど扱いやすくない。」(この種の制限について、詳しくは、この号の Geoff Duncan の記事 "Zune と DRM と Universal Music" を参照。)

Pogue は Zune のスクロールホイールが偽物であることも暴いている。これはスクロールホイールなどというものではなく、丸い溝であって、回転もしないし、タッチセンサーもない。実際のところ、この下には4方向ボタンが隠れている。

それにしても、Wi-Fi 機能はどうなのだろうか。Pogue のテストによれば、別の Zune ユーザに音楽を送信するには、1曲あたりおよそ 15 秒かかる。写真なら1枚2秒だ。ビデオは送信できない。Pogue はこう述べている。「Zuneがほかの Zune としか接続できないというのは、本当におかしなことだ。無線ネットワークに接続できない Wi-Fi 機器、例えば PC と同期することもできず、インターネットのホットスポットに接続することも、音楽を直接ダウンロードすることもできない機器など、誰が作ろうと思うだろうか。」

Pogue はまた、音楽共有に関する制限についても腕をふるっている。自分が権利を所有している音楽や、自分が作った音楽について、3日後ないし3回の再生後でも再生できるように指定しようと思っても、そのすべがないのだ。(Mossberg の発売前バージョンでは、数秒後あるいは2回の再生後に再生できなくなってしまう曲もあったが、Microsoft が彼に語ったところでは、その問題は解決されたということだ。)

Zune は大失敗? -- まとめよう。Zune プレーヤは、Windows ユーザがすでに購入した PlaysForSure 音楽を再生できない。Zune 用に購入した音楽は、ほかの機器で再生できない。このようなやり方は Microsoft が長らく批判してきたことなのだが。Wi-Fi 機能は、同期やインターネットからのダウンロードに対応していない。電池の持続時間は iPod にわずかに劣る。ビデオコンテンツやオーディオブックはまだ購入できず、ポッドキャストは手動で管理しなければならない。

皆さんはどうお考えだろう。Zune は iPod キラーとなれるだろうか。あるいは、iPod の市場シェアをいくらかでも侵食できるだろうか。


Zune と DRM と Universal Music

  文: Geoff Duncan <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

Microsoft の Zune 携帯音楽プレーヤは、明日、米国で発売される。同社としては、Apple の今やアイコンとなった iPod に5年ものあいだ支配され続けてきた(そして今もされている)市場に対するはじめての参入となる。Zune はMacintosh と互換性がないので、Mac ユーザがまっさきに飛びつくようなものではないが、Zune の登場は3つのレベルで重要な意味を持っている。第1に、これは明らかだと思うが、Microsoft には大量のリソースと長期間続く粘り強さがあるので、Zune は iPod に対抗する可能性のある最初の製品となるかもしれない。第2に、Zune において Microsoft は 180 度転向し、Appleが iTunes Store として最初に導入した、閉ざされた庭のごときプロプライエタリなデジタル・メディア・ビジネスを肯定した。第3に、Zune はデジタル業界に新しい財政モデルを導入した。つまり、音楽出版社 Universal が、そしておそらくはほかのレーベルも、Zune プレーヤが売れるたびにロイヤリティを受け取ることになった。

Microsoft の最初の Zune 機器が成功するか失敗するかを判断したり予言したりするのは、ほかの人にまかせたいと思う。Zune に対する初期反応を見るには、この号の Glenn Fleishman の記事 "沈む Zune" をご覧いただきたい。私は主に、後者2つの問題を考えたい。つまり、Zune の音楽およびビデオのオンラインストア(そしてそのデジタル著作権管理)と、Microsoft がUniversal Music Group と作り上げた収入分配協定についてだ。

憂鬱と DRM について -- 何年ものあいだ、Microsoft とそのパートナー企業は、Apple の iPod/iTunes モデルは閉ざされたシステムなので問題があると主張してきた。Apple は、iTunes Store で販売している楽曲を海賊行為から守るため、同社の FairPlay デジタル著作権管理技術を使っている。その結果として、iTunes で購入したものは、iTunes ソフトウェアか iPod でしか利用することができず、Apple 製でないソフトウェアや機器に移すことができない。(もしもプラッタを割くのをいとわなければ、音楽をディスクに焼いて、iTunes で MP3 としてリップし直すこともできるが、これは面倒なので、気軽な海賊行為を防ぐのには十分だ。)現在のところ、Apple は他社に FairPlayをライセンスすることを拒否しているので、iTunes から曲を買って、それを小さくかわいい iRiver Clix プレーヤで演奏したいと思ったら、まあ、それはできない。その曲を「所有」していたとしてもだ。

2004 年以降、非 iPod 陣営の少なからぬ部分が、Microsoft の PlaysForSure イニシアチブに従うようになった。これは、PlaysForSure ブランドのすべての音楽と機器について、互換性を保証するというものだ。保護された楽曲を、例えば Yahoo Music から購入したとして、その曲は、ほかの PlaysForSure対応販売店から購入したあらゆる保護された曲と一緒に再生できる。Creative Zen 音楽プレーヤを SanDisk Sansa に取り換えようと思ったら、PlaysForSure によって、音楽をちゃんと移せることが保証される。消費者は、音楽プレーヤについても、音楽の購入についても、1つのベンダーにしばられることがない。

PlaysForSure は Windows Media プラットフォームの上に作られている。このMicrosoft のプラットフォームは、本質的に Apple の QuickTime に対応する。Windows Media には、独自のデジタル著作権管理技術(DRM)が含まれており、Microsoft はそれを喜んで他社にライセンスしている。その結果、数百の企業が Windows Media DRM を使用している。一方、FairPlay を使っているのはただ1社、Apple だけだ。

しかしながら、大々的な触れ込みにもかかわらず、PlaysForSure プラットフォームはその約束を果たすことができていない。何人かのユーザ、特に会員制音楽サービスのユーザは、音楽を携帯機器に移したとき、DRM ライセンスが突然期限切れになってしまうという目に遭っている。またある人たちは、音楽を移したりプレイリストを同期したりするときに問題を経験している。さまざまなサービスや携帯機器が、PlaysForSure プラットフォームを利用しようとしており、それらすべてが癖や違いを持ち込むので、単純で信頼できるPlaysForSure 機器や PlaysForSure ソフトウェアを作ろうとする開発者のあいだで大混乱が起きている。

実装の問題をおくとしても、もう1つ目を引く事実がある。PlaysForSure のすべてのサービスと機器を _合わせて_ も、Apple の iPod/iTunes の絶対的な力を押しとどめるにいたっていない。驚くなかれ、この業界で、iTunes に次いで2番目に人気のある音楽サービスは、大差をつけられての2位ではあるが、保護されていない MP3 フォーマットで音楽を提供している eMusic であると、一般的に認められている。eMusic で購入したものは、iPod でも、ほかのほとんどすべてのデジタル音楽プレーヤでも、問題なく再生できるのだが、MP3 には何のコピープロテクトもないので、メジャーな音楽レーベルはeMusic と関わりを持つ気がない。

Zune Marketplace -- Microsoft は独自のメディアプレイヤーを開発しようと考えつつ、PlaysForSure についてもじっくりと考え直し、その結果比類のないほど珍しい行動に出た。タオルを投げ入れたのだ。Microsoft の Zune はもはや PlaysForSure 互換の機器では _ない_。実際、Zune は Microsoft の Windows Media デジタル著作権管理方式すらサポートしない。PlaysForSure ブランドの各社のサービス、例えば Napster、Yahoo Music、AOL Music Now、MusicMatch、あるいは Microsoft 自身の MSN Music や MTV がパートナーとなった Urge のようなものさえ、そこから楽曲を購入した顧客がそれを Zune プレイヤーで聴こうとしても再生できない。それに、言うまでもないことだが、Zune は iTunes から購入した音楽やビデオなどもサポートしていない。

ならば、Zune を買った人は、いったいどうやって自分の新しい機器にメディアを取り込むのだろうか? 彼らは自分の持っている標準のオーディオ CD から楽曲をリッピングして、_プロテクトのかかっていない_ 音楽やビデオならば Zune ソフトウェアを使って読み込むことができる。けれども Microsoft としては、Zune オーナーたちには同社の新しい Zune Marketplace オンラインサービスからメディアを得るようになってほしいと願っているのだ。

この Zune Marketplace の運用方法は他のオンライン音楽サービスとそれほど大差なく、メジャーおよび独立系双方の音楽レーベルから何百万ものトラックをアラカルト方式で提供し、アルバム情報やアーティストのニュースも扱う。Microsoft はまた Zune Pass、つまり月額 $15 の購読で楽曲を取り放題というサービスも提供する。Zune Pass を使えば、ユーザーは Zune Marketplace から好きなだけ音楽をダウンロードでき、購読が有効である限り好きなだけ何回でもそれらを聴くことができる。

Zune Marketplace での音楽トラックの当初価格は 79 Microsoft Points となる。Microsoft のビデオゲームコンソール Xbox 360 をお持ちの方は、この Microsoft Points に聞き覚えがあるだろう。簡単に言えば、これは公衆電話のプリペイドカードと同じようなシステムだ。Microsoft Points のお陰で、Microsoft は少額過ぎてクレジットカードで扱うには向かないオンラインのマイクロ取引もサポートできるし、いろいろな国の通貨ごとに価格を設定する手間も省けることになる。このポイントは Microsoft の Xbox Live Marketplace においてゲームやデモ、その他各種のコンテンツの購入に使うこともでき、また Microsoft は最近の発表で、2006 年 11 月 22 日以降は 360 オーナーを対象に、より抜きの映画やテレビ番組なども(一部は高解像度で)Xbox Live 経由の提供を始めるとした。[訳者注: このあたりの話題は、今のところすべてアメリカ合衆国国内に限られた話のようです。] Microsoft Points は現金への払い戻しはできず、今のところ譲渡もできないが、今後 Microsoft が Microsoft Points をさらに他のオンラインビジネスの分野へも拡張し、ユーザーからユーザーへの譲渡も可能となるようにしてくることは十分考えられる。

Zune プレイヤーと Zune Marketplace を一つにまとめて考えれば、Apple の iPod と iTunes の組み合わせに驚くほどよく似た、一つの閉じたシステムとして働くことになる。Microsoft の Zune プラットフォームは、デジタルメディアのマーケティングについて Apple のような閉じたシステムを使う方法がうまく行くかどうかの試金石と見ることもできるだろう。これを見ても明らかなように、シームレスで機能満載の体験を提供して Apple と太刀打ちできるようにするためには、Apple と全く同様にハードウェアとサービスを両方ともコントロールするのが唯一の方法であることを、Microsoft でさえもが信じたのだ。この決断は、Microsoft の PlaysForSure プラットフォームのパートナー各社との関係には、うまく馴染ませることができないものだ。結局のところ、これら各社はもう何年にもわたって iPod と iTunes というダブルの驚異に対抗しようと、Microsoft でさえもが不適当と認めたツールに頼ることで苦闘してきたのだから。

残る疑問は、いったい _なぜ_ Microsoft は Zune を PlaysForSure 機器およびサービスとして作り上げることができなかったのか、ということだ。公式には何も確認できることではないが、どうやらその答は Windows Media DRM を使ってはどうしても Microsoft の将来へのビジョンを実現させることができなかったということのようだ。そのビジョンは Zune や各種の Xbox 機器で溢れ、少なくとも次の三つのことが満たされていなければならない:

Windows Media DRM は最初の点は処理できる(現にしている)が、第2と第3の点が満たされなくなる。例えば、Zune ではユーザーが Zune Marketplace で購入した楽曲を他の Zune ユーザーとの間でワイヤレス共有ができる。受け取った人たちはただ単に 30 秒のプレビュークリップが聴けるだけでなく、フルのオーディオ品質を持つトラック全体が受け取れ、これが三日間に三回までに限って再生できることになる。

(この Zune のワイヤレスメディア共有には一つ興味深い側面がある。ここで促進される活動形態は、アメリカ合衆国の著作権法で認められた“fair use”(公正なる使用)の範囲内にあると見られるのだが、その一方でこれはプロテクトのかかったメディアについては Windows Media DRM のサポートする範囲を超えるものなのだ。つまり、Zune の DRM は Windows Media DRM に比べてコンテンツの合法的な使用法に抵触する度合が少なくなっているのだ、と論ずることも可能となる。この問題の背景について詳細は 2005 年 7 月 5 日の Adam の記事“ どうして DRM は気に障るのか ”を参照のこと。)

Microsoft は、この種のメディア共有こそが今後 Zune の力強いユーザーコミュニティを確立できるかどうかの鍵となると信じている。商用の音楽については、Zune ではユーザーが共有で受け取ったトラックにフラグを立てて後日その曲を Zune Marketplace で購入する時に役立てるようにできる。けれどもそれはユーザーコミュニティに向けた戦略のごく一部に過ぎない。Microsoft は今後新たなる環境を作り出して、そこでは Zune 機器を持っているだけで、いつでもどこでも、Zune ユーザーの共有したいものに何でもアクセスできるようになるようにしたいと願っているのだ。商用の音楽も、ポッドキャストも、写真も、ガレージ仲間のバンドのデモ演奏も、ビデオも、ゲームも。もしも十分な数の Zune があちこちに(例えばコーヒーショップや学校のキャンパスに)行き渡るようになれば、ただ Zune オーナーであるというだけで、その当地のユーザーたちに流行の、あるいはその当地のユーザーたち自身が制作した、コンテンツの宝庫にいつでも触れることができ、また仲間の一人として接続することができるようになるというわけだ。

この新しいデジタル権利管理のテクノロジーと、メディア共有能力、それに既存のマイクロ取引対応の支払いシステムを武器として、Microsoft は現在のスタンダードである一枚岩の商用デジタルメディアアウトレット、iTunes Store を乗り越える方法を探っている。同社の希望は、ユーザーたちがメジャーな出版者からのコンテンツを購入および購読できる一方で、商用およびユーザー作成のコンテンツを自分たち自身の間で共有することもできるようなシステムを作り出したいということだ。そればかりでなく、Microsoft は同社自身のマーケットプレースとは独立に、ユーザーたちが自分でピア・ツー・ピアの取引をして、自分たち自身のコンテンツを販売したり、またはサードパーティのコンテンツをアフィリエイトや奨励プログラム、あるいはバイラル・マーケティングのイニシアチブを通じて販売したりできるようにもしたいと考えている。

ユニバーサルな苦難 -- Microsoft の Zune プロジェクトの大きさを考えた時、Microsoft が Zune 一台売る毎にロイヤリティを払うという先週の Universal Music Group からの発表は驚きであった。このロイヤリティは、Zune Marketplace で音楽を売った時に Microsoft が Universal に支払う通常のものに加えての話であり、しかも Universal はその見返りとして Microsoft に対して何らの特別なコンテンツも扱いも与えていないのである。Universal は "四大" 音楽レーベルの最大手で、世界の音楽売上げの四分の一を占めている。

New York Times の Jeff Leeds によれば、Universal は同社の音楽を Zune Marketplace 経由で販売するライセンスと引き換えに、Zune の $250 の購入価格から $1 以上を受け取るであろうということである。Microsoft は同様のロイヤリティ条項を他の関係する音楽レーベルにも提示する計画である。さらに多くの音楽出版社がこの飼葉桶に鼻先を突っ込んでくるにつれて、Zune の購入価格から一台当たり $3 から $6 が音楽配給業者のポケットに直接転がり込んでいくことになっても驚くには値しないであろう。

Universal によると、Zune のロイヤリティから集めたお金の半分はそのアーティストに行くという。その分配方法は音楽の販売量に比例したものとなるのであろう。(と言うことは、この基金の大部分は売上げ上位のアーティスト達のところに行く;その残りはほんのわずかでせいぜいアーティストの契約債務の返済に充てられるのが関の山で、お金が Universal の懐から出ることは無いであろう。残りの半分はおそらくアーティスト達に一瞥もくれることなく Universal に流れていってしまう。) Microsoft はこの取引を音楽作家達の勝利であると位置づけている。Microsoft の VP で Entertainment and Devices 担当の Bryan Lee はその声明の中で言っている、"我々は、音楽愛好家が Zune を一台買う度に彼らの好みのアーティストをサポートする手助けをしている事を知れば嬉しく思ってくれる事を確信している。"

だまされてはいけない:この取引は商売そのものなのである。単純に言えば、Universal は Microsoft を締め上げて、この Redmond の巨人にいつも笑顔を浮かべさせているだけなのである。

ハードウェアの製造者がそのシステムの売上げに対してロイヤリティを音楽出版者に支払うという前例はある。RIAA の要請で、1992年の Audio Home Recording Act によって米国著作権法は改正され、"デジタルオーディオ録音機器" にロイヤリティを課することが含まれた。実際には、このロイヤリティは、デジタルオーディオテープ (DAT) レコーダとブランクデジタルメディアに適用された。理屈はこうである:音楽の完全なデジタルコピーを作成できる能力があれば商用の録音に対する需要は減少するであろうから、このデジタル技術のお陰で失った売上げに対する補償を受ける権利がアーティストや出版者にはある。DAT レコーダは消費者市場でその地位を確保することは無かったが (音楽専門家には受け入れられた)、ブランクの音楽 CD を米国で買うとその購入代金の一部が基金に送られ、そしてかなり痛ましい計算式に基づいて出版者、"利害関係者"、そしてアーティスト団体に配分される。RIAA のめったに無い敗北の一つに、1999年の裁判所の判断があり、iPod や他のデジタル音楽プレーヤはこのロイヤリティシステムの対象外とされた;これは Diamond Multimedia のお陰である、感謝しよう。

勿論、Microsoft の Universal に対する支払いは法によって義務付けられたものではない:これは商取引の一部である。ここまで来た背景はこうである:

過去数年間音楽業界は、デジタル音楽革命が進むにつれてその売上げが減少するのを見てきた。iTunes Store のような音楽ダウンロードサービスからの売上げは新たな収入源を提供しているが、2005年時点ではその差額を埋めるのが精一杯というところであった。(RIAA は 2005年を減少とした;実際の数字はチャラというところである。) 音楽業界は、人々が音楽を聴くのが減ったとは思っていない - 本当のところ、音楽を _もっと_ 聴いているのであろう - そして一つの結論に到達した:我々はデジタル音楽の海賊行為によってお金を失っている。そこで業界はオリジナルの Napster をシャットダウンするキャンペーンを起こし、他の peer-to-peer ファイルシェアリングサービスに対する法的処置を取り、個人に対しても何千という訴訟を起こし、そしてデジタル権利管理技術に対する狂気的な熱意に取り付かれる事となった。

2003年の早い頃、Apple が大手の音楽出版者に対して iTunes Store で音楽を売ることを働きかけていた時、それは一つには実験としての意味合いで、そしてもう一つは音楽海賊行為に対する正当なデジタルの選択肢を音楽業界に提供するというのが売りであった。賞賛に値することに、業界は iTunes Store に賭けてみることにしたことであるが、業界は色々な意味でその結果には満足していない。結局のところ、これらの合意がなされた時の iPod の売上げは Apple の会計報告の中で特記されるに値するほどではなかったのに、Apple はその 2006会計年度中に 39百万台以上の iPod を売りほぼ $7.7 billion にも及ぶ売上げを計上することとなった。

音楽業界は、これらの数字を見て彼らのコンテンツが Apple のために年商 $7 billion の事業を作り出すのに貢献したと信じている。加えて、この業界は調査報告も読んでいて、iPod の所有者で定常的にデジタル音楽を買うのは 5人に1人以下で、そして平均的な iPod には iTunes から購入した音楽はたったの 20 曲しか入っていないことも知っている。彼らの結論は、海賊行為に対する Apple の合法的な代替案は皆が期待したほどには効果的でなかったということである。

全ての大手の音楽レーベルは上場企業であるので、経営者の主たるミッションはその株主価値を最大化することである。それが売上げは下がり続ける一方で、California のカリスマ的コンピュータ会社が数十億ドル産業を作り出す手伝いをした事実をもって、どうやってその目標を達成するのかを株主やボードメンバーに信じさせるのは容易なことではない。そこで音楽レーベルは、その光り輝くデジタル音楽プレーヤーの金から自分達のやり方でもっと多く取り込める事業戦略をひねり出す事を始めたのである。昨年、彼らは Apple に一曲 $0.99 均一というモデルをあきらめて、差別価格制に移行させようとした事がある、そこでは人気の新曲は高い値段でそしてカタログ音楽は安くという具合である。iTunes は現在デジタル音楽販売の圧倒的多数を占めているので、Apple は単一価格制でレーベルを押さえ込む事ができた。苦い思いを強いられたこれらレーベルは、一旦引き下がって Apple の iPod 事業が成長し続けるのを横目に自分達の時が来るのを待っていたのである。

そしてそこに全く新しい音楽プレーヤーとデジタル音楽ストアを垂直統合した Zune を売り出すという計画を持った Microsoft が現れたのである。

喜びを隠しもせず揉み手をする音楽業界の経営者の姿が目に浮かぶようである。ほら、Microsoft は市場のトップを走るデジタル音楽サービスを支配していないし - 少なくとも今日現在は、その MSN Music and Urge 番組もデジタル音楽のレーダー上ではかすかな点でしかない存在であった - 従って、同社がレーベルを相手取ってそのオンライン音楽番組から落とすぞと脅してみても現実味が無い。それにこの四大レーベルと Microsoft の間にはある種の悪感情が残っている:報じるところによると一年前、Microsoft は会員制の音楽配信サービスを計画していたのだが、レーベル側のロイヤリティ要求は高すぎるとしてネゴを打ち切ってしまったというのである。Zune でも、Microsoft もまたハードウェア機器を売り出したいと思っている:統合デジタル音楽サービスにおいては、本当のお金は音楽販売ではなくハードウェアの販売にある事を Apple は証明して見せている。

そこで Universal は Microsoft に対してハードウェア活動の一部に加わりたいと言った。

Microsoft は直ちに降参したわけではない:両社はギリギリのところまで頑張った。3ヶ月の交渉を経て合意に達したのは Zune が市場に出る予定日のほんの数日前になってからである。しかしながら、紛れも無い事実は、Microsoft は世界一の音楽出版者なしに Zune を打ち上げる余裕など無かったはずで、ネゴの焦点も Universal のハードウェアロイヤリティの性格に関するものであって、Universal がそれを貰えるのかどうかではなかったはずである。

結果が出るのはズーンと先ではないであろう -- Universal の Zune ロイヤリティが Apple の音楽商売に及ぼす影響は明らかではないが、きっと音楽市場での Zune の成功度合いによるであろう。

もし Zune が、デジタル音楽業界における Apple の独壇場に対するもう一つの脚注でしかない結果となった場合、Universal の Microsoft との強面の交渉結果も Apple の商売には殆ど影響を与えないであろう。その反対に、もし Zune が Apple の iPod/iTunes 組合せに対する正真正銘の競争相手となった場合、音楽レーベルは Zune の成功を梃子にして Apple から無理やり譲歩を引き出すことが出来るかも知れない。その場合考えられるのは、iTunes Store での差別価格制、特別セールや販売促進協定、或いは - もし Zune がとてつもなく成功した場合は - iPod 売上げの一部といったものであろう。


Take Control ニュース/13-Nov-06

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Take Control 著者の Joe Kissell がテレビ出演 -- Joe は十冊を超える Take Control 電子ブックを書いているので、彼の電子ブックのどれか、あるいは私たちのウェブサイトで、きっと彼の顔をご覧になったことがあるだろう。さて、もしもあなたが San Francisco の湾岸地域にお住まいなら、彼がテレビにライブ出演するのでご覧あれ。今週の火曜日、11 月 14 日の午後 7 時、CBS-5 にチャンネルを合わせれば、“Eye on the Bay”で Joe が一つのコーナーに出演して、彼の電子ブック“Take Control of Thanksgiving Dinnerr”と San Francisco Food Bank について語ることになっている。この電子ブックの 11 月中の売上げからは一冊あたり $1 がこの敬うべき団体に寄付される。San Francisco Food Bank は今年 42,000 人以上もの人々に Thanksgiving の食事を提供する。飢餓と戦う彼らに力を貸して頂けるなら、この本を買うか、または www.sffoodbank.org を訪れるかしてみて頂きたい。


TidBITS Talk/13-Nov-06 のホットな話題

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ファイルシステムのメタデータ・アプローチ法各種 -- 同じタイプのファイルなのに、あるアプリケーションがデフォルトで開くものと、そうでないものがあるのはなぜか? 読者たちが、Classic Mac OS の時代から現在まで、各種のファイルメタデータについて議論する。 (9 メッセージ)

家族用の iMac にインターネット・コントロール -- ティーンたちがコンピュータでやる気になった時の、彼らのパワーを決して見くびってはならない。どうすれば子供たちに責任あるインターネット利用をさせるようにできるか、特に利用できる時間帯を制限するにはどうすればよいのか、親たちがいろいろなテクニックを比較する。(13 メッセージ)

進んだスキャナソフトウェア -- スライドのデジタル化もできるスキャナを手に入れたある読者が、どのソフトウェアならば最高の画像品質でのキャプチャが保証できるのかを知りたがっている。 (6 メッセージ)

家族用の iMac にインターネット・コントロール -- ティーンたちがコンピュータでやる気になった時の、彼らのパワーを決して見くびってはならない。どうすれば子供たちに責任あるインターネット利用をさせるようにできるか、特に利用できる時間帯を制限するにはどうすればよいのか、親たちがいろいろなテクニックを比較する。 (3 メッセージ)


tb_badge_trans-jp2 _ Take Control Take Control 電子ブック日本語版好評発売中

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