TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#866/12-Feb-07

Steve Jobs は先週、デジタル著作権管理 (DRM) に対する彼の考えを公表し、その中で Apple は出来ることなら「ほんとにすぐにでも」DRM を放棄したいと述べて、コンピュータ業界とエンターテインメント業界を驚かせた。Adam がこの Jobs の意向をめぐって、またその背後に潜む論拠について検討する。彼はまた、Bill Gates が Mac のセキュリティに関して述べた奇妙な発言についてコメントしつつ、Microsoft の MacBU グループの 10 周年にも触れる。今週号の他の記事では、Matt Neuburg が Martin Hairer の音楽操作プログラム、Amadeus II と Amadeus Pro をレビューする。また Apple の Worldwide Developer Conference (WWDC) の6月の開催日が決まり、Take Control 電子ブックの Apple セールス月間 (Month of Apple Sales) 第2週目のバンドルセールが始まる。

記事:


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WWDC 2007 年 6 月に開催予定

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 松田 栄 <sacaboom@gmail.com>

Apple は、毎年恒例のWorldwide Developers Conference (WWDC) を 2007 年 6 月 11 日から 6 月 15 日までと、昨年より 2ヶ月早く、サンフランシスコで開催する予定だと発表した。開発者たちは、これで旅程を立てはじめることができる。Apple はこの会議で、今後発売する新しい技術に焦点を合わせたいだろうから、6 月前に Leopard が出荷されることは、もはや確実だ。そうは言っても、Apple が Leopard の出端を挫かれないために、WWDCでこの大型の猫科動物の発表をするとしたら、驚いてしまう。Jaguar から Panther の出荷までには 14ヶ月ほどしかかからなかったが、Tiger が出荷されるまでには 18ヶ月かかった。そして Leopard は、24ヶ月というスケジュールに乗っているようだ。(発売履歴については、優良サイト Mactimeline.com を参照させていただいた。)


Microsoft の二重性

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 松田 栄 <sacaboom@gmail.com>

Newsweek は最近、Mac のセキュリティについて、Bill Gates の無知な暴言を私たちに届けた。その内容から見て、彼は現在行われている Month of Apple Bugs プロジェクトからしか情報を得ていないようだった。「最近、バグハンターが毎日毎日、Mac に押し入っています。一日もかかさず、彼らはあなたのマシンを完全に乗っとってしまう可能性がある、あらゆる不具合を公表しています。我々の Windows マシンでは、月に一度でも押し入る人がいるでしょうか。」と、彼が言ったと伝えられている。Apple に皮肉を言いつつ、同時にクラッカーのコミュニティーをあざけるなんて、そりゃあんまりだよ、Bill!

実際 Mac を使っている私たちは、この発言がどんなにばかげているかわかる。特に、世に蔓延るたくさんのゾンビ PC のせいで、誰もがインターネット上でスパムや自動攻撃によって攻撃される危険にさらされているのだから。誰も(あるいは多少なりとも心得のある人は)Mac はそういった問題に対して免疫があるとは言わない。それを言うのはおこがましい。でも、いろいろな理由で、Mac は今のところ Windows XP を悩ますセキュリティの不具合の類には、比較的悩まされていない。

Bill は日常的に Mac を使用していないに違いない、それについては、自社製品に対する価値観なのだと見ることもできるが(彼は確実に Windows を使ってるはずだ!)、彼はベラベラとしゃべる前にまず、Microsoft の Macintosh Business Unitの Mac を知る人間と話したらよかったのにと思う。Microsoft は長きにわたり Mac 製品を作っている。そして MacBU は、別の事業体となって今や 10 年目を迎えている。具体例をお見せしよう。ここに紹介された 天才的ひらめきのアイコン、色とりどりの Post-itを貼付けて描かれたものを見れば、MacBU の彼らが正当なる Mac の精神を持っていることが如実に分かるではないか。Apple に昔あったアイコンガーデンQuickTime VR ムービーもぜひご覧あれ)にならって、アイコンを金属の彫像にでもしてくれたら素晴らしいのに。


DealBITS 抽選: SmileOnMyMac Productivity Suite の当選者

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週の DealBITS 抽選で当選し、 SmileOnMyMac Productivity Suite($129 相当)を受け取ることになったのは、exsistere.net の Hans van Helvert、mac.com の Nina Contini Melis、aol.com の Michael Scriven の3名だ。おめでとう! 残念ながら当選しなかった皆さんにも SmileOnMyMac 製品の割引資格が贈られた。今回の DealBITS 抽選に応募して下さった皆さんに感謝するとともに、これからも多くの方々に参加して頂ければと願っている。今回応募された 747 人の皆さん、どうもありがとう。また今後の DealBITS 抽選もどうぞお楽しみに!


DealBITS 抽選: Rogue Amoeba の Fission

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

初めのうちは比較的基本的な機能のみでリリースされたのに、その後次第にプロフェッショナルの使うパワフルなアプリケーションへと進化していってしまう、という製品の例を私たちはあまりにも多く見てきた。こうして、シンプルで、焦点の絞られたプログラムが欲しいと思う人たちにとってはほんの少ししか選択肢が残されないことになる。ページレイアウトのプログラムでも、グラフィックスプログラムでも、ウェブオーサリングのプログラムでも、そしてオーディオ編集プログラムでもこれが起こってきたことは皆さんよくご存じだろう。だからこそ、Rogue Amoeba のFission のようなプログラムが素晴らしい輝きを放つのだ。これはシンプルなオーディオ処理用のプログラムで、多数のオーディオフォーマットを処理でき、MP3 のロスレス編集を提供する。また、Mac でこれができるのはこのプログラムが唯一なのだが、保護のかかっていない AAC ファイルもロスレス編集ができる。ハイエンドのオーディオプログラムとは異なり、Fission には何もかもをこなそうという方向性はない。このプログラムは、オーディオファイルにトリム、分割、その他の操作を施すことでポッドキャストをクリーンアップしたり、着メロを作ったり、録音したラジオ番組からコマーシャルを取り除いたり、といった目的に使うことだけに焦点を絞っている。(詳しいことは、2006-09-25 の記事“Fission があらゆる種類のオーディオトラックをいじる”を参照。)もう一つハイエンドのオーディオプログラムと異なる点は、Fission には高額の値札が付いていないということだ。

今週の DealBITS 抽選では、Fission を3本、賞品にする。それぞれ定価 $32 相当の製品だ。幸運が足りず当選から漏れた応募者にはもれなく Fission を割引価格で購入できる資格が贈られるので、ぜひ奮って下記リンクの DealBITS ページで応募して頂きたい。寄せられた情報のすべては TidBITS の包括的プライバシー規約の下で扱われる。どうかご自分のスパムフィルターに注意されたい。当選したかどうかをお知らせする私のアドレスからのメールを、あなたに受け取って頂くのだから。また、もしもあなたがこの抽選を紹介して下さった方が当選すれば、紹介に対するお礼としてあなたの手にも同じ賞品が届くことになるのもお忘れなく。

[訳注: 応募期間は 11:59 PM, 18-Feb-07 Pacific Standard Time まで、つまり日本時間で 2 月 19 日(月曜日)の午後 5 時頃までとなっています。]


Steve Jobs、DRM を謗る

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

これは前例のないことだが、Apple は先週、同社のウェブサイトに "Thoughts on Music"(音楽についての所信)と題する Steve Jobs の公開書簡を掲載した。Apple が公開書簡という手段を選択したことは興味深いが、賢明な選択だと言える。というのも、一般に企業にとって、意見を述べたり立場を明らかにしたりするための慣習的な方法としては、プレスリリースぐらいしかないのだが、この書簡は、これから見るように、プレスだけでなく多くの読者に向けられたものだからだ。書簡の代わりに Jobs が話すのを撮影する(あるいは少なくとも書簡にビデオを付け加える)という手段を Apple が選択しなかったことに、私は少々驚いている。自社の CEO が Reality Distortion Field(現実歪曲場)を自在に操れるというのに、どうしてそれを利用しないのだろうか。そのようなビデオがあれば、瞬く間に iTunes や YouTube で大人気となり、Apple のメッセージをさらに広めることができただろう。

ビデオはともかく、この書簡は全文を読むことができるし、そうするべきだ。この中では、音楽業界の現状について、またデジタル著作権管理(DRM)やこの世界における Apple の役割について、的を得た興味深い指摘が数多くなされている。

第1に、Apple は、iTunes Store で音楽を販売するにあたり、Apple に音楽をライセンスするという合意を巨大音楽企業から取り付けるための唯一の手段として、FairPlay DRM を創造し使用せざるをえなかった。しかし、おそらくは音楽企業がオンライン市場の潜在的な大きさを認識していなかったため、Apple は当初の交渉でかなりよい条件を引き出すことができた。たとえば、FairPlay で暗号化された楽曲は、コンピュータでは5台まで、iPod では何台ででも利用できるし、同じプレイリストから何回でもオーディオ CD を焼くことができる。(また、当時 iTunes は Mac でしか動かなかったから、Appleは音楽企業に対し、仮にこの実験が失敗したとしても、プラットフォームの市場シェアが小さいために、音楽企業の損失は少ないと確信させることができた。)FairPlay があるために、iTunes Store のユーザは iPod を使うよう囲い込まれており、当初は Apple がこのことから利益を得ていたのかもしれないが、Jobs が主張するには、iPod に入っている音楽のうち、iTunes Storeから購入されたものは、平均するとわずか 2 パーセントほどだ(もちろん、iTunes Store から多くの音楽を購入している人にとっては、この議論は説得力がないだろうが、そのような人も、Apple から購入することを強制されたわけではない)。加えて、iTunes Store が開店する前、Apple は "Rip, Mix, and Burn" というコマーシャルを流していたことを思い出してほしい。これはレコード業界に一石を投じるものだと広く認識されていた。

第2に、仮に FairPlay が破られたとすると、Apple がそれを短期間で修復しなければ、同社は iTunes Store で音楽を販売する能力が失われることを覚悟しなければならない。これまで FairPlay が破られたことは何度かあったが、Apple は速やかに解決してきた。それは、メディアの購入から再生にいたる過程の全てを同社が管理しているためだ。そのため、全体的に見ると、FairPlayのプロテクションは無傷で機能し続けている。それは、ほかの多くの DRM システムに比べ、より穏当な条件に恵まれたせいもあるかもしれない。しかし、Apple は市場の 70 パーセントを占めているのだから、Mac OS X に向けられた攻撃が少ないことの理由としてしばしば言われるような、弱小企業として看過されているということは当てはまらない。とはいえ、Jobs は、FairPlay を破りたいという願望と、音楽を盗みたいという願望とを、不当にも同一視している。DRM によって、どれほど多くの人たちが哲学的かつ現実的な理由で腹を立てているか、公正使用の権利がどれだけ制限されているかを、都合よく無視しているのだ。

第3に、もし Apple が FairPlay をほかのメーカーにライセンスしたら、さまざまな企業で多くの人がコードや暗号化キーにアクセスすることになるし、クラックの標的となる機器の数も増えるから、FairPlay が破られてライセンスが脅かされる危険性が高くなり、その修正をすばやく行き渡らせるのも難しくなる。この心配には根拠がないわけではない。DVD の映画を保護しているContent Scrambling System(CSS)が破られたのは、ハッカーたちがXing DVD プレーヤのオブジェクトコードを逆アセンブルした ためだ。一方、ほかの形式の DRM について、Apple が Microsoft などからライセンスを受けて、iPod がほかのオンライン音楽ストアとでも利用できるようになるというのは、理論上はありうるが、業界人たちの全体的な合意としては、それは灼熱地獄で雪だるまを作るくらいありえないことだ(ただし、地球規模の気候変動が地獄にも影響を及ぼしていることを忘れてはいけない。リンクの写真を参照)。加えて、ほとんどのオンライン音楽ストアの品揃えは大幅に重なり合っているのだから、 Windows 用の iTunes と iPod をリリースするのとは異なり、Microsoft DRM のライセンスを受けることが Apple にとってどのような利益になるのかはっきりしない。ユーザにとっての主要な利益の1つは、登録制プランのあるオンライン音楽ストアを選ぶことができるということになるだろう。Apple は iTunes Store で登録制プランを提供することを断固として退けている。(もちろん、登録制プランには DRM が必要だ。さもなくば、1度聞いたものをすべて、いつまでも保持しておけることになるから、DRM を取り除いてしまったら、ビジネスモデルが完全に崩壊してしまう。)

第4に、Apple は今日オンライン音楽市場の 70 パーセントを占有しているといっても、Microsoft や Sony といった企業が競争に参入しており、似たような独自仕様の音楽ストアで、DRM で保護されて特定の音楽機器でしか再生できないようなコンテンツを販売しているのだから、Apple としては、支配的な立場に立っていることに問題があるとは見ていない(それは当然のことだ)。また、Jobs が指摘するところでは、平均して iPod の音楽のたった 2 パーセントが iTunes Store から購入されたものなのだから(それ以外は CD からリップした保護されていない MP3 か、保護されていない楽曲をオンラインで購入したものだ)、Apple について、iPod ユーザを iTunes Store しか使えないように囲い込んでいると述べることは、正直とは言えない。さらに、Jobs は言っていないことだが、FairPlay をはずすのは、少し手間がかかるにせよ、簡単にできる。保護された楽曲をオーディオ CD に焼いてしまえば、それをどの音楽プレーヤにでも移すことができる。

第5に、これが明らかに最も興味深い点だが、オンラインで販売される音楽の全てから DRM がなくなったほうが、消費者にとってはさまざまな音楽ストアや音楽プレーヤが使えてよいのだから、Apple は DRM をなくしたいのだと、Jobs は明確に述べている。彼が言わなかったことは、Apple にとっても、FairPlay を常に維持し更新する必要がなくなるのだから、そのほうがよいということだ。また、競争相手にとっても、現在わずかとはいえ存在している、特定の音楽ストアとそれに対応するプレーヤとのあいだの囲い込みがなくなるのだから、その方がよいだろう。Apple がいかにして、iPod で携帯音楽プレーヤ市場を本質的に創造し(iPod が最初というわけではないが、先行者よりもはるかにすぐれていたので、創造したと言ってよいだろう)、オンライン音楽市場を(iTunes Store を iTunes そのものと統合することによって)作り上げたのかということを考えれば、Apple が競争を恐れるとはまったく思えないし、革新を促すものとして歓迎さえするかもしれない。

第6に、そして最後に、Jobs が指摘したのは、2006 年に 20 億曲に満たない保護された楽曲がオンラインで販売されたのに対し、音楽会社は、通常の CDとして、まったく保護されていない楽曲を 200 億曲以上販売したということだ。Jobs はこの事実に基づき、音楽会社に非難の矛先を向けている。音楽の違法コピーを助長しているのは彼ら自身だというのだ。これは実際注意を要する議論だ。というのも、これは、オンラインで販売される音楽の DRM による制限を除去すべきだという議論にもなれば、物理メディアの制限を強化すべきだという議論にもなるからだ。CD でコピー防止技術を使おうという努力はいまだ実を結んでいない。1つには技術が不適当なためであり(単にうまく動かない)、もう1つには、 Sony BMG の rootkit 騒ぎの事例のように、まったくの愚行であるためだ。この事例では、Sony は、保護された CD が Windows PCで再生されたとき、スパイウェアを意図的にインストールした。

なぜこのレター、そしてどうして今なのか? 我々のニュースソース間での反応は興味深い。Apple は取り立てて新しいことは何も言っていないとする人達は結構多いが、私は必ずしもそれには同意できないと感じている。Apple はこれまで音楽の世界で DRM にこれ程はっきりと反対する態度を表明したことはなかった。それにこの様な態度は全く新しいとは言えなくとも、Apple はこれまでこの様な考えを推し進め、そして DRM に対する批判の矛先を音楽会社に向けるのにこれ程の積極性を示したことはなかった。このレターは一つには Apple を、巨大な悪者の音楽会社と組しているというのに反して、消費者の友として見せるための PR 努力の一つであると見ることは可能である。その様な見方に立てば、Apple は消費者側に立つ高い道徳的地位を得て、音楽会社が他のオンラインサービス経由で、EMI が Yahoo とやった様に、保護のかかっていないトラックを提供するという大規模な動きが表立って出て来る前に Apple の地位を確立できると見る事が出来る。

面白いことには、このレターの中ではビデオについては何も触れられていない。Jobs は常に音楽とビデオは別物と思っているように見えるが、一つには彼の Pixar との関係もあるであろうし、そしてまた、Apple の地位も音楽会社に対するものと較べれば映画スタジオとの交渉力は同等であるとは逆立ちしてもいえないことも確かである。加えて、商用の全ての DVD は通常 CCS によりコピー防止がかけられているし、それに帯域幅の制限もビデオコンテンツの大規模なシェアリングを難しくしている。

しかし再度、なぜ今なのか、そして誰を目標にしたレターなのか?まず間違いないのは、iTunes の顧客が同意しなければいけない Apple の End User License Agreement (EULA) に関する Consumer Council of Norway からの苦情への回答であろう。批判の中に (そして多くは理に適っている) 相互運用性の問題がある - iTunes Store で購入した曲は他の機器では演奏できないのである (先に私が説明した変換ステップは全く触れられていない)。要は、Apple は Norway や他のヨーロッパ諸国に対して、"いいですか、そもそもこの DRM と言うのは我々の考えではなく、これなしでは我々が商売を続けられるライセンスを継続できないのです。 可能であれば我々は喜んでこの DRM を止めます;話をする相手は音楽会社ですから、そちらと話をして下さい。" と言っているのである。いよいよとなれば、Apple は単に Norway から iTunes Store を引き上げることになるであろう。

他の可能性としては、このレターは Microsoft に対する同社の DRM の容認に対するけん制とも取れる。該当するのは、Windows Media DRM、Windows Media DRM 非対応の Zune (Microsoft は同機の販売毎に音楽会社に対してロイヤリティを払う;2006-11-13 の "Zune と DRM と Universal Music" 参照)、それに Windows Vista に組み込まれた広範囲な DRM サポートである。暗号化セキュリティのアーキテクチャの設計と解析に携わる University of Auckland のコンピュータサイエンス研究者である Peter Gutmann は、Vista の低水準言語のコンテンツ保護コードに起因する問題の可能性についての 徹底した論議を載せている。Jobs のレターでは Vista については一切触れていないが、DRM に関して Apple は Microsoft の代替手段であると位置づけるのは Jobs の性格からするとちっともおかしくないように見える。

更に言えば、可能性はより低くなると思うが、このレターは New York Times に載った Apple の DRM に対する態度に関するびっくりするほどへつらいのない記事に対するフォローアップの一部と見ることも出来る。この記事の中で、Nettwerk Music Group の代表である Terry McBride は次の様に語っている、Nettwerk の音楽は eMusic オンラインサービスでは DRM なしで売られているが、同じ曲に対して Apple は FairPlay を付加するよう強要している。

それでは Apple への挑戦:権利保有者の求めに応じて iTunes Store で保護されていないトラックを売り始めること。現在 Apple は iTunes Store で多くの非保護のポッドキャストを無料で配信しているが、そもそも非保護のポッドキャストや曲で売られているものがあるのかどうか、或いは Apple には無料でないトラックには FairPlay が必須と言うシステム側の制限があるのかどうかというあたりは私には分からない。そして、Apple が本当に Steve Jobs の言っている所に金を使おうと思っているなら、二番目に大きいオンライン音楽ストアである eMusic を買う事だって出来るはずである。eMusic は独立系アーティストの曲 2百万本を有し、そのどれもがいかなる DRM も含んでいない。(勿論 eMusic を買うこと自体、独占監督機関からの不要の注意を喚起することにはなるであろう。)

他の見方 -- このレターに関する報道は広範囲に亘っていて、その反応も様々である。Playlist で、 Jim Dalrymple は Real Networks からの興味ある反応と RIAA からの見事にまで決まりきったコメントを載せている。Playlist では更に、IDG News Service の Nancy Gohring が Consumer Council of Norway からの反応として、確かに音楽会社にも責任の一半はあるが、究極の責任はやはり Apple にあるとの立場を報じている。 The Economist は、"Mr Jobs の論議は、端的に言って、見え見えに利己的である。そしてそれはたまたま正しいものでもある。" と結論付けている。MacUser.com の Dan Moren は DRM のない世界を想像し、Daring Fireball の John Gruber は Jobs のレターの行間を読んで、そしていつもの様に、Crazy Apple Rumors Site の John Moltz はこうも言って欲しかったという事を並べ立てている。


Amadeus Pro: クラシックは生き続ける

  文: Matt Neuburg <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

もしも伝道の書 (Book of Ecclesiastes)[訳者注: 新共同訳聖書では「コヘレトの言葉」]が今日書かれたとしたら、コンピュータプログラムの数多さとはかなさについて、むなしいむなしいと嘆くくだりがきっとそこに入っていることだろう。「ソフトウェアは来たり、ソフトウェアは去りゆく。そして、それらのレビュー記事は海辺の砂のごとく数限りない。」という感じかもしれない。そうだとしても、時には砂粒の中に宝物が隠されていることもある。その一つが、Martin Hairer の Amadeus だ。

Amadeus はサウンドファイルのエディタだ。私はもうかれこれ六年以上も、さまざまの目的にこれを使ってきているが、その間ずっとこれは私のサウンド処理の活動の中心にしっかりと、欠くことのできないものとして位置し続けてきた。ここには驚くほど広範にわたる能力が備わっているだけでなく、本物のパワーと惚れ惚れするようなシンプルさが組み合わさっており、その上に驚異の低価格だ。使えば使うほど好きになってしまう。

2007 年 1 月の中旬現在、Amadeus には二つのバージョンがある。私がずっと使ってきたプログラムは、Amadeus II という適切なる名前が付いているが、これは Carbon プログラムだ。現在のバージョンの Amadeus II (3.8.7) は、ネイティブに Mac OS X で走るし、また Mac OS 9.2 でもちゃんと動く。(まだレトロな環境から離れられないという人のために、Mac OS 8.6 で走る古いバージョンもサポート無しではあるが入手できる。)ちなみにこの名前にある“II”は、もうずいぶん前に追加されたものだが、それは 68K Macintosh の上で走った初代の Amadeus がバージョン 2.0 にアップデートされて PowerPC 専用になった時のことだった。

しかしながら、Amadeus II は Intel ベースの Mac においては Rosetta の下で走る。開発者としては Intel ネイティブなバージョンへの進化が望ましいと考えるに至って、その機会を利用してこのプログラムを Cocoa インターフェイスへとアップデートした。このアップデートが Amadeus Pro としてリリースされ、従来のバージョンよりさらにいくらか機能も広範になって Universal Binary 版として生まれ変わった。

過去と現在 -- 私が Amadeus を大好きになったことには、どのようにして私がそれを使い始めたか、そしてその後何年もの間それを使って私がどんなことをしてきたか、ということが密接に関係している。Mac OS X よりも前の時代、2000 年の 12 月に、私は自分の膨大なカセットテープのコレクションを眺めながらため息をついていた。ここにあるちっぽけな磁気の粒子たちは、きっと静かに分解していくか、剥がれ落ちるか、何かそんな風に邪悪な劣化作用に巻き込まれていくのだろうと考えているうちに、よし、こいつらが永遠に消えてなくならないうちに、ここにある音楽を全部デジタルなフォーマットに移し換えよう、という決意が湧いてきたのだった。

私の作業は、まずカセットを再生するところから始まった。Coaster という素晴らしいフリーウェアを使って、それを AIFF ファイルとしてコンピュータに録音した。この方法で、カセットテープの片面丸ごとを一つのサウンドファイルに換えた。でも、私が欲しかったのは、個々の楽曲ごとに別々の、複数のサウンドファイルという形だった。そこで、Amadeus が登場した。(ここでは緩い意味で「楽曲」という言葉を使ったが、これは iTunes の流儀と同じ意味だ。オーディオ CD では普通それを「トラック」と呼ぶ。けれどもこの「トラック」という言葉は Amadeus Pro では別の意味に、つまり GarageBand や iMovie でと同じ意味に使われるので、ここでは混同を避けるために用語を選んだ。)

というわけで、私はそのファイルを Amadeus を使って開いた。ファイル全体の概観に加え、左右のステレオチャンネルごとの波形が表示された。この概観を使ってナビゲートができた。ズームイン・ズームアウトして、波形の詳細を見たりより幅の広い様相を見たりできた。クリックすれば指定した個所から再生を始めることができたし、選択した領域だけを再生することもできた。ファイルの中の特定の場所にブックマークを挿入することもでき、あとで手軽にその場所に戻ることもできた。それからもちろん、波形のうちの選択した部分をカットしたりペーストしたりもできた。こうして、私にとってファイルの中での操作はシンプルなものとなった。テープの中の個々の楽曲の始まりと終わりを見つけ出してから、それらのポイントをマークしておく。そして、あとでそれらのブックマークを使って一度に一つの楽曲だけを、前後に少しの沈黙も含めて選択して、それをコピーしてから個別の楽曲ファイルとして保存するのだ。

非常にシンプルな手順に聞こえるだろうか - 実際、本当にシンプルだった。けれども当時の私が本当の意味では理解していなかったのは、Amadeus がこれをシンプルにしてくれたことこそが、そのシンプルさの大きな理由の一つだったということだ。その後長年の間私はいろいろな他のサウンド編集プログラムも試したが、これほどまで直接かつシンプルに波形と作用し合うことのできるプログラムは他にはなかった。サウンドファイルでの作業にはいくつかの基本的な動きや操作がある。ある個所から再生したり、停止したり、挿入ポイントを停止した場所に残したり再生開始の場所に戻したり、ズームイン・ズームアウトしたり、選択やコピー・ペースト、大きなファイルの中でのナビゲーションなどだ。他のどのプログラムも、これらの操作のうち少なくとも一つか二つについては困難で、具合の悪い、あるいはフラストレーションの溜まるような作業になっていた。その点、Amadeus は常にきらめくような分かりやすさと手軽さのお手本のようなものだった。私の経験では、他のどのアプリケーションも、サウンドの詳細にわたる編集を実行しようとするのはほとんど無理、という感じだった。

それだけでなく、Amadeus は 2000 年以来ずっと進化を続けてきた。そのお陰で、今日では大きなサウンドファイルを録音してからそれをいくつもの楽曲に分割するという同じ作業がいっそう簡単にできるようになった。まず第一に、Amadeus は今では録音ができる。だから、私はこの目的にも Amadeus を勧めている。第二に、Amadeus にはファイルの中でクリップを検索する機能が加わった。(この機能をはじめ、いくつかの機能は私の提案がきっかけで追加された。「クリップ」というのは、録音された信号がシステムにとって音量が大きすぎて、その最大バンド幅を超えるような場所のことだ。このような所では波の上部か下部が切り落とされてしまう。録音したものの中にこのようなクリップが含まれていないのは決定的に重要なことだ。なぜなら、再生するとそういう個所は小さな爆発のように聞こえるし、あなたの装備にとっても良くないからだ。)第三に、Amadeus はファイルをブックマークの個所で分割できる。だから、ファイルの中をずっと見ていって、それぞれの楽曲の初めと終わりの所にマークを入れさえすれば、あとは Amadeus がそのファイルを適切に分割してくれるのだ。実際、Amadeus は沈黙の区間を自動的にマークすることで楽曲を分離する手助けさえしてくれる。

さて、ここで私の二つ目の Amadeus の大きな使用目的を紹介しよう。ファイルを個々の楽曲に分割し終えたら、私は一つ一つの楽曲を調べて、カチッとかボツッとかいう雑音が入っていないかチェックする。(元々私のテープの多くは LP レコード盤から録音したもので、レコード盤には表面にキズやゴミなどがあることが多い。)これらは聞いても分かるし、また Amadeus に検索させることもできて、Amadeus が雑音と判断した部分を選択表示してくれる。そういう個所が見つかれば、Interpolate(補間)機能を使う。Amadeus は選択された雑音個所にあるギザギザの障害部分に対して何らかの方法でその周囲のサウンドに基づいた平滑化を施し、その結果魔法のように雑音が消え去って音楽の流れの中に溶け込むようになる。(あるいは、もっと困難な場合には、ほとんど聞き取れない程度の雑音に抑えられる。)

この機能だけでも、同重量の金に匹敵する価値がある。私は他にもたくさんのプログラムを試した。その中にはかなりハイエンドのものもあったが、カチッとかボツッとかいう雑音の除去に関しては Amadeus でファイルを一通り見て行くだけという作業に匹敵するほどにうまく仕事をこなしてくれるものは一つもなかった。(実際、ClickRepair というアプリケーションが最近登場していて、こちらもクリック音の自動除去に関して素晴らしい手際を見せてくれるが、私の試した限りではさらに Amadeus での手動でクリック音除去を組み合わせた方が結果がより良くなった。)

この Interpolate(補間)機能は、ペーストした題材どうしをスムーズに繋げるためにも素晴らしい働きをする。例えば、私は時々ライブ録音された楽曲の合間の咳払いの音などをカットしている。また、自分自身の講演を録音したものでは、口ごもってしまった個所や、息遣いが聞こえる個所、あるいは長過ぎる沈黙などをカットしたりもする。そうしたカットの後では、切り取った個所の前後の波形は必ずしも一致しないので、Interpolate(補間)を施してやることによってスムーズな、聞いていてそれと分からない結合に仕上がる。別の方法として、そういう個所で Amadeus の Transition(移行)機能を使うこともある。こちらは両側の題材の不連続性を共にシフトさせて、クロスフェード状にオーバーラップさせることで滑らかな移行を実現させる。

機能と未来 -- 多くの場合、一つの楽曲が最終的な形に仕上がろうとする段階で、私はさらにあといくつかの Amadeus の機能を使う。もしもその録音に「サー」という雑音(ヒスノイズ)や、その他音量の低いノイズが含まれていれば、最終段階で曲の初めに Fade In を使い、曲の終わりで Fade Out を使って、雑音がいきなり始まったりいきなり消えたりするのを防ぐことを考える。一般的に言って、クリップが出るのを防ぐため、私は必要以上にソフトな音量で録音する傾向にある。普通は、できるだけ可能なバンド幅をフルに使いこなせるように、再大音量の信号部分を可能な限り大きな音量にして録音しようとするものなのだが。そこで、Amadeus の Normalize 機能がそこのところの作業を引き受けてくれる。

また、Amadeus には幅広い種類のサウンドファイルフォーマットを開いたり保存したりできる能力がある。その際必要に応じてフォーマットの変換が施される。例えば、最近では主に私は 24-bit AIFF フォーマットで録音をしている。そういう録音をもとに MP3 ファイルを作りたい場合は、私はまず WAV に変換せざるを得ない。なぜなら、私の使っている MP3 コンプレッサは LAME なのだが、これが 24-bit AIFF ファイルを受け入れてくれないからだ。私はどちらにしても準備段階の仕上げに向けて Amadeus で作業をしているので、これを利用してまず WAV で保存する。(Amadeus は LAME を内蔵していて、直接 MP3 で保存することもできるのだが、ただ Amadeus II では私の好みの方法、つまりコマンドラインからの操作で LAME の調整を行なうことができない。)

Amadeus はまたフィルタの適用もできる。あなたの持っている VST あるいは Audio Unit フィルタはどんなものでも使えるし、レコード盤から作ったファイルを処理する目的専用の特製イコライザ・フィルタもある。けれども、これらの機能についてはそのインターフェイスが雑にできているため使い勝手に限界がある。例えばフィルタの設定のインターフェイスがモーダルなダイアログで提示されるので、サウンドの中のいろいろ違った領域を選んで試してみるということができないし、ウェット/ドライのミキシング、異なった設定同士の A/B 比較、その他の調整をする設備も提供されていない。そのため、私はたいていフィルタの適用についてはフィルタのホストという目的に特化したより高度なプログラム、例えば DSP-Quattro などを使っている。

Amadeus の機能の中で私があまり使わないものを挙げれば、曲の速度を変更しても速度を変更せずにもサウンドのピッチが変更できる機能、サウンドのリバース機能、サウンドの周波数コンポーネントのグラフィックな分析をスペクトラムあるいはソノグラムとして提供できる機能などがある。

Amadeus Pro には二つの大きな機能が加わる。第一に、一つのサウンドファイルに複数のトラックを含めることができるようになる。それぞれのトラックごとに個別の調整可能な振幅制御エンベロープが持てる。だから、例えば一つのトラックは伴奏部の二つのステレオチャンネルで、もう一つのトラックがボイストラックのチャンネル一つ、ということもできる。こうして、Amadeus Pro はミキシング用のプログラムとしても使えることになる。ただし、そのような用途はおそらく既存の題材を組み合わせるためにしか使えないだろう。なぜなら、別のトラックを聴きながら新しいトラックを録音するということが(非常に原始的なやり方を除いては)できないからだ。もう一つ、第二の新機能はバッチ処理だ。これを使えば、たくさんのファイルのファイルフォーマットを標準化したり変換したりといったことが一つのコマンドでできることになる。

結論 -- Amadeus II が近代化の装いを得て Amadeus Pro となったのは嬉しいことだ。けれども、いくら Amadeus Pro が Universal Binary となって、Cocoa インターフェイスを誇り、いくつかの点で Amadeus II より良い挙動をするようになった(特にメモリ管理と、コンピュータの CPU の利用法が良くなった)とは言っても、やはり私としてはこの移行の中で何かが失われたという感覚を意識せざるを得ない。選択したり、繰り返し再生したりといった基本的な動作が、何とはなしに面倒でまごつかせられるものとなっている。これは一つには再生のためのヘッド位置と挿入ポイントとが別のものとして扱われるようになったことが影響しているのだろう。それに、クリック音やポップ音と疑われる個所を検索する際に、Amadeus II では敏感度のパラメータが調整できる仕組みが提供されていたのに、Amadeus Pro ではその仕組みが丸ごと抜け落ちている。その他にもいくつか理由があって、私はもうしばらくの間は Amadeus II を使い続けようと思う。

Amadeus について考える際、私の見るところでは四つのことを考慮に入れる必要がある。あなた自身の必要と経験、プログラムの機能の広範さと多様さと率直な許容度、プログラムのインターフェイス、そして価格だ。これらが全部揃えば向かうところ敵無しで、その意味で Amadeus はすべての初心者にもお勧めできる唯一の基本的サウンドエディタと言える。もちろん他にも、フリーウェアからハイエンドもものまでたくさんのサウンドエディタがあるし、私もいろいろ使ってきたが、基本的な編集操作、例えばサウンドファイルを楽曲に切り分けたり、曲のつなぎ目で調整したりフェードをかけたり、題材の一部をカットして残りを滑らかに繋げたり、一つのフォーマットから別のフォーマットへと変換したりといったことに関しては、Amadeus こそがいつも私が戻ってくる唯一のツールだ。その上、個別のクリック音やポップ音を探知して消去できるという他に類を見ない能力があることを考えれば、これを使い始めたその初めての日から私がこれをサウンド処理のレパートリーの中心位置に据えたこともなるほどと頷いて頂けるだろう。

Amadeus Pro の価格は $40(Amadeus II の登録ユーザーは $25)だ。Mac OS X 10.4 (Tiger) かそれ以降を必要とし、Universal Binary だ。 ダウンロードサイズは 12 MB で、30 日間有効のデモ版として使える。Amadeus II の方は価格が $30(Amadeus Pro の登録ユーザーは要求すれば無料で入手できる)で、Mac OS 9.2 かそれ以降を必要とし、Mac OS X でもネイティブに(Intel ベースの Mac では Rosetta の下で)走る。15 日間有効のデモ版が 3 MB のダウンロードで入手できる。


Take Control ニュース/12-Feb-07

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple セールス月間 #2: あなたの傍にいる人を愛そう -- 今週はバレンタイン・デーの週だ。一番近くにいる人、一番大切な人のことを考える、ということを思い起こす時だ。Mac の世界では、iPhoto、iTunes、iWeb、GarageBand の新バージョンを思い焦がれる必要はない。あなたが今お持ちの iLife '06 だけに気持ちを集中させればよいのだから。飲み込みの早い人なら、あなたの大切な人に iWeb で作った招待状を送って、あなたが GarageBand で作曲した音楽に乗せてロマンチックな気分で写真のスライドショウを眺めてもらうこともすぐにできるだろう。でも、あまりテクノロジーに先走り過ぎてもいけない。その後には、グルメ向きのチョコレートに、ソフトなジャズを添えてはいかがだろうか。(私たちが特に好きなのは Green Mountain Chocolates と Abbey Lincoln だ。)その手始めに、iPhoto、iTunes、iWeb、それに GarageBand について基本的な情報を集めたこのバンドルを、60% 割り引きの価格でご利用頂きたい。つまり電子ブックが 5 冊でたった $23.18(通常価格は $57.95)だ。

この割り引きを利用するには、 Month of Apple Sales #2: Love the One You're With のページから購入するだけでよい。

そしてもちろん、バンドルは欲しいけれど、1冊は既に持っているというなら、余った1冊をお友達にプレゼントして下さってかまわない。来週もまた素敵なセールを予定しているのでお楽しみに!(重複はないのでご心配なく。)


TidBITS Talk/12-Feb-07 のホットな話題

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple と企業 -- 多くの意見が寄せられたこのスレッドでは、大企業における Mac の利用に関する議論がまだまだ続いている。時には、外の世界から見て分からないような利用の仕方もある。 (83 メッセージ)

iMac が真夜中に起きる -- ある読者の新しい 24 インチ iMac は、毎晩午前 0 時になるとチャイムを鳴らす。だがその理由がよく分からない。 (3 メッセージ)

新参者の GTD 野郎 - Ghost Action -- Getting Things Done の世界にまたまた新手が登場してきた。こいつは他の連中と比べてどう違うのか?(3_メッセージ)

802.11n AirPort Extreme Base Station -- 新しいワイヤレスのベースステーションが出荷を始めているが、読者たちがその設定をしたり、外付けハードディスクを接続したり、データ転送の速度を報告したり、とそれぞれの体験を持ち寄る。 (4 メッセージ)

長時間のフライトで PowerBook -- 長時間にわたる国際線のフライト中、乗客たちはバッテリ寿命にどう対処しているのか? 予備のバッテリ? カスタム電源アダプタ?(13 メッセージ)

Apple と DRM -- 音楽についての Steve Jobs の公開意見書と、もしも機会が与えられさえすれば Apple は「ほんとにすぐにでも」DRM を放棄したいという彼の言葉に、読者たちの反応は? (12 メッセージ)

Eject キーが無いのにどう対処するか -- キーボードによっては光学メディアを排出するための専用のキーが付いていないものがあるし、Apple の最近の Mac には物理的イジェクトボタンが付いていない。ならばどういう方法があるのか? (7 メッセージ)

MacBook でワイヤードの Ethernet 代替方法 -- MacBook の Ethernet ポートが壊れた場合、USB Ethernet アダプタは使えるか? (2 メッセージ)

自分だけの 23 インチ MacBook を作ろう -- 第2のラップトップスクリーンを外部モニタとして使うという Jeff Porten の記事に読者たちが反応を寄せ、もう一つの VNC クライアントも紹介する。(2_メッセージ)


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