TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#880/21-May-07

今週号では過去と現在が交錯する。まず、私たちは Samuel Morse の歴史的な電信実験の記念日を祝って Take Control 電子ブックの半額セールを実施する。また Jeff はいまや終焉の時を迎えようとしている FreeHand の足跡を辿り、Glenn は 1 テラバイトのハードディスク・メカニズムの到来を讃える。一方 Mark は彼自身がいかに彼の MacBook の二本指スクロール・トラックパッドに依存してしまっているかを発見して驚き、Matt は長年人気の DragThing と合流することになった Drop Drawers の未来を占う。今週号のその他の記事では、Adam が Microsoft 関係のニュースをお伝えする。Mac BU による Word 2007 書類コンバータのリリースと、この会社の法務部門がオープンソースを標的として特許権を争う姿勢を見せている話だ。Apple 側の先週のニュースとしては、MacBook のマイナーアップデートと、FCC からの iPhone 承認がある。

記事:


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MacBook、性能向上が図られる

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

初期リリースからほぼ丁度一年経ち (2006-05-22 の "MacBook がラップトップのラインを完成" 参照) そして最後のプロセッサの格上げ ("MacBook が Core 2 Duo プロセッサに進化" 2006-11-13) から半年経ったところで、Apple は MacBook ラインのラップトップをアップデートし、より高速の Intel Core 2 Duo プロセッサ(各モデルでおよそ .16 GHz 速くなった)と、全てのモデルで 1 GB の RAM を標準とし、そしてハードディスクもより大きくした。価格は据え置きだが、80 GB のハードディスクを持った白の 2.0 GHz モデルが $1,100、120 GB のハードディスクを持った 2.16 GHz モデルが $1,300、160 GB のハードディスクを持った黒の 2.16 GHz モデルが $1,500 といったものが標準在庫品に加えられている。Apple はまた MacBook を 802.11n 対応と宣伝しているので、802.11n enabler はもはや必要でないものと思われる。


Microsoft Office Open XML File Format Converter ベータ版

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

Windows ユーザが Word 2007 で作成した Office Open XML 書類にアクセスしなければならないことがあるというなら、Microsoft の新しい無料のベータ版コンバータが助けになるかもしれない。 Microsoft Office Open XML File Format Converter for Mac 0.1b は、.docx 書類や .docm 書類(これは Wordのマクロに対応した書類だ)を RTF 形式に変換するので、Mac の Word 2004や Word X で開けるようになる。このコンバータでは個別ファイルの変換もバッチ変換もできる。

このベータリリースでは、マクロと Visual Basic スクリプトが変換後の書類からなくなってしまい、グラフと SmartArt グラフィックは画像に変換される。ほかにベータ版で生じるかもしれない問題としては、グラフィックの大きさが変わる、カラーの表の塗りつぶしやシャドウが失われる、特定の書類で体裁やレイアウトが失われる、Unicode 文字や画像ビュレットの一部が失われる、フォントが置き換わる、ということがある。書類に参考文献一覧や引用、WordArt、きわめて大きな画像が含まれていたり、変換先として SMB ネットワークボリュームを使ったりすると、変換がまったくできないことがある。上記すべてをまとめるなら、ほとんどの書類は問題なく変換できるはずだが、あまり一般的でない機能を使った書類では問題が起きることもある、ということだ。とは言え、Microsoft の Mac Business Unit がこのようなベータ版を今リリースしてくれたというのはうれしいことだ。これは明らかにまだ完成していないけれど、今すぐにでも Mac ユーザの役に立つことはまちがいない。ただ、もう少ししゃれた名前をつけたらどうかと思うが。

Microsoft Office Open XML File Format Converter for Mac ベータは、24.9 MB のダウンロードで、2007 年 12 月 31 日になると失効する。Mac OS X 10.4.8 が必要で、変換された書類を開くには Office 2004 11.3.4 以降かOffice X 10.1.9 以降が必要だ。どちらのバージョンの Office でも、Microsoft の Mac Downloads ページから無料でアップグレードできる。

この無料ベータ版がサポートしていない変換機能が必要となったら、Panergyから 20 ドルで出ている docXConverter をチェックしてみる価値がある。これも、Word 2007 の機能の大多数を RTF に変換してくれるはずだ。

Microsoft が私たちに伝えたところでは、このコンバータは数か月後にアップデートされ、PowerPoint と Excel の書類がサポートされる。また、読み込み/書き出し変換に対応したバージョンが、Office 2008 for Mac がリリースされてから6週間ないし8週間後に Office 2004 に組み込まれる。詳しくは、Mac Mojo ブログに掲載された Geoff Price の記事を見てほしい。


iPhone、FCC の認可を受ける

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

U.S. Federal Communications Commission (FCC) は iPhone の使用を認可した。2007年1月の Macworld Expo で Steve Jobs が新しいスマートフォンを発表した時、彼は必要な FCC の試験を通るまでしばらく時間がかかるであろうと言った (2007-01-15 の "iPhone は携帯電話の定義を変えるか" 参照)。6月に予定されていたリリース時期には変更がなさそうなので、Jobs はこの辺の必要とされる時間を正確に読んでいたといえる。Apple は FCC に対してこの 2月と 3月に多くの試験報告書とドキュメントを提出しているが、5月初旬の日付を持ったものも結構あるところを見ると、再試験や新たな試験がなされた事が推測される。電話を販売するには、先立って認定を受けることが必要である。

この FCC 出願に最も早く気付いたニュースサイトはどうも AppleInsider のようである。この様な申請書類はリリース時にデータベース上で見られる様になるのだが、当局からも製造者側からも発表はないのが普通である。Apple はこの認定に基づいて後日 Reuters に対してその時期について確認を与えた。

iPhone は携帯通話とデータ、それに Wi-Fi も扱うので、FCC の認定も 4 部からなっており、そのうち二つはそれぞれに違う周波数帯をカバーしている。iPhone は世界標準の GSM 規格を使っているが、これは合衆国では AT&T と T-Mobile だけが採用している。AT&T に免許されている周波数は二つの違ったバンドにグループ分けされる。iPhone はまたブラウズやメール - Apple が発表している最初の二つの大きなサービス - のために Wi-Fi の機能も提供しているが、この Wi-Fi も認定を必要とする。(これに対して Verizon は CDMA と呼ばれる規格一つだけを使っているが、これが広く使われているのは韓国と米国だけである:Sprint Nextel も主として CDMA を使っていて、その Nextel の顧客を現在使われているさらに少数派の規格から移行しようとしている。)

iPhone は 4-バンド電話であると Apple は発表時に言っていたが、4つの周波数帯のうち 2つは米国では使われていないので、それらは当地では使ってはいけないし、FCC も認定する必要が無い - 実際出来ない - のである。他の国ではそれぞれの国の当局がこれらのバンドの使用に認定を与えることとなる。

これらの申請書類は FCC のサイトの エンジニアリングサイト検索エンジンを通して見る事が出来る。しかし残念なことには FCC は、検索者に対して普遍性のある URL を提供出来ていない。この検索エンジンの Grantee Code フィールドに BCG と入力する;そして Product Code には A1203 と入力する。

IDG News Service の報じるところによると、名前を明らかにしない AT&T 従業員によれば、AT&T の従業員は今や iPhone を事務所から外に持ち出して試験をしているであろうという。またこの報告によれば、電話の機能も一つ一つ火が入れられつつあるが、音楽とビデオの再生、それにビジュアルボイスメールは今の所まだ生かされていない。しかし私は賭けてもいいが、これらこそが、この機器で最も多く期待されている 4つの機能のうちの 3 つではないか!(4つ目?Web ブラウジング。)


ドローワのドロップ、ドラッグごととなる

  文: Matt Neuburg <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

「スコットランド、グラスゴー市」と「イスラエル、テルアビブ市」から同時に報じられるプレスリリースとしてはおそらくこれが最初の(そして最後の?)ものとなるだろうか、TLA Systems と Sig Software から発表があって、今回 Sig Software の製品 Drop Drawers のアップグレードパスが TLA Systems の製品 DragThing 5.8 に吸収されることになったという。

DragThing は本質的にはランチャーだ。Dock を補完するもの、あるいは Dock に代わるもの、という位置付けだ。TidBITS では DragThing を 12 年以上前の最初の登場以来ずっとカバーし推薦し続けて来た。(最初にこれを紹介したのは 1995-05-15 の記事“Making Choices: Desktop Launchers, Part III of IV”で、2004-04-12 の記事“バージョン 5.1: DragThing の美しさ変わらず”にはより新しい内容の詳細がある。)一方 Drop Drawers もやはりランチャーで、こちらはスクリーンの端の部分からタブ付きのポップアップウィンドウがスライドして現われ、そこにエイリアスを入れられるという Mac OS 9 の機能を再現したものだ。(2002-04-29 の記事“厳選 Mac OS X ユーティリティ: コントロールをカスタム化”を参照。)ところが DragThing の方もずっと以前から、ビジュアルなメタファーとしてドローワをスライドさせる方法をウィンドウへのアクセスのために採用しており、今回こうしてこれら両者のアプリケーションが合流して一つになるのも自然なことだった。

この合併を可能にするため、DragThing 5.8 では Drop Drawers ファイルを読み込むことができ、既存の Drop Drawers ユーザーたちが抵抗なく移行できるように各種設定やアピアランスも以前通りになるようにしてある。それと同時に、DragThing のドローワに関する挙動も多くの個所で微調整を受けており、これは長年の DragThing ユーザーたちにとっても歓迎できるものだろう。

Drop Drawers ユーザーは、そう望むならばいつまでも Drop Drawers を使い続けてもよいが、サポートと開発に関してはバージョン 1.6.6 で終了となる。Drop Drawers ユーザーの DragThing へのクロスグレード料金は $20 で、Sig Software では読み込み手順に関する詳細なガイドを提供しており、DragThing では使い方のどんなところが違っているかも説明している。DragThing 5.8 は Mac OS X 10.3.9 かそれ以降を要し、Universal Binary だ。ダウンロードサイズは 7.3 MB で、価格は $30 だ。DragThing 5.x ユーザーは無料で DragThing 5.8 にアップグレードできる。


ドライブの未だ到達したことのない領域

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

私の最初のコンピュータは、1979年に買ったのだが、8K の RAM と 8K の ROM, BASIC が焼き込んであり、そして固定記憶装置なしというものであった。私の最初のハードドライブは、1989年で 60 MB で $600 した。今や、1テラバイト (TB) の記憶装置がシングルの 3.5-inch Hitachi ハードドライブメカに収まったものを約 $400 で買える。

1 TB の記憶装置で単独の装置としての購入も容易である。例えば LaCie は結構前から 1 TB Big Disk を出しているが、これは二つの 500 GB ドライブを一つの筐体に収納したものである; これに USB 2.0-インターフェースが付いたものがたったの $350 で、これは Hitachi の生のドライブよりも安い。

しかしながら、一つのハードドライブしか受け入れない機器や、簡易な家庭用システムに組み込まれたドライブではフォームファクタも大事である。例えば、TiVo の様なデジタルビデオレコーダでは 1 テラバイトのドライブだと 1,000 時間もの番組が収納できる;しかし多くの DVR では外付けのドライブを追加するのは結構大変である (可能ではあるが)。

一つのメカの中により大量の記憶装置が詰め込まれるということは、より小容量の機器はより安くなることでもある。1 TB ドライブのリリースで 500 GB ドライブのコストは更に下がると思ってよい (もう既に $100 に近づいている)。

最近のビデオ - とりわけ高精細度ビデオ - に対する関心の高さと、静止カメラの解像度の上昇が止まらないのを見ていると、1 テラバイトの必要度も、昔程には突拍子もないものには見えなくなってきている。


DealBITS 抽選: SmileOnMyMac の PageSender

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ファクスのテクノロジーは、2007-05-14 の記事“PageSender 4.0: ファクスはまだ死なず”で私が紹介したように、今でも立派に生き続けている。また、 TidBITS Talk に寄せられたコメントによればアメリカ合衆国以外ではさらにもっと健全な状態だという。もしもあなたがファクスを今でも便利なコミュニケーション方法として使い続けている人ならば、ぜひ今週の DealBITS 抽選に応募して、SmileOnMyMac の PageSender 4.0 を狙って頂きたい。これがあれば、あなたの Mac だけを使って完全機能のファクスの送信と受信が実現できる。今週はこれを3本、賞品とする。それぞれ定価 $40 相当の製品だ。

幸運が足りずに当選から漏れた応募者ももれなく PageSender の割引価格の資格が得られるので、ぜひ奮って DealBITS ページで応募して頂きたい。寄せられた情報のすべては TidBITS の包括的プライバシー規約の下で扱われる。どうかご自分のスパムフィルターや challenge-response システムに注意されたい。当選したかどうかをお知らせする私のアドレスからのメールを、あなたに受け取って頂くのだから。また、もしもあなたがこの抽選を紹介して下さった方が当選すれば、紹介に対するお礼としてあなたの手にも同じ賞品が届くことになるのもお忘れなく。

[訳注: 応募期間は 11:59 PM PDT, 27-May-2007 まで、つまり日本時間で 5 月 28 日(月曜日)の午後 4 時頃までとなっています。]


DealBITS 抽選: Small Dog の USB ドライブ搭載 Parallels 当選者

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週の DealBITS 抽選で当選し、Parallels Desktop を搭載した 512 MB Kingston USB ドライブ($69.99 相当)を受け取ることになったのは mac.com の Angus Davol だった。おめでとう! 残念ながら当選しなかった皆さんには、2007 年 6 月 5 日までの期間、Small Dog からこのバンドルが $5 値引きの $64.99 で提供される。今回の DealBITS 抽選に応募して下さった 1,241 人の皆さん、どうもありがとう。また今後の DealBITS 抽選もお楽しみに!


俺を「二本指の Mark」と呼んでくれ

  文: Mark H. Anbinder <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私はもうかれこれ 20 年間も Mac を使っているが、マウスはさらにもっと長い間使っている。クリックするのはもう第二の天性と言ってもよい。そのうち最後の 13 年間は、私はトラックパッドを使ってきた。ラップトップ機のトラックパッドも使ったし、外付け機器のトラックパッドも使った。(面白いことに、TidBITS アーカイブをちょっと探してみたところ、トラックパッドが最初にデビューした PowerBook のリリースは私が記事にしている。1994-05-23 の記事“The PowerBook 500 series”だ。)そして、こちらはまだ使い始めて一年も経っていないが、私は Apple Mighty Mouse を使ってその第2クリック機能や賢いスクロールボールの機能を享受しているし、MacBook のトラックパッドに装備されている二本指による第2クリックやスクロールの機能も使いこなしている。私はこれらの機能をありがたいと思っているが、私がそれらの機能なしには生きられないほどになっているとは、私自身思い至ったことがなかった。

だから、私の MacBook を修理のために Apple に送り返している間、代わりに借りていた PowerBook G4 のトラックパッドが1ボタン、1クリックしか受け付けないことに私がどれほどの不自由を感じたかを自ら発見した時の、私自身の驚天動地の思いを想像していただけるだろうか。

この借り物のラップトップ機を三日間使った後になっても、私の指は依然として二本指でスクロールしようとし続け、PowerBook は頑固にその二本指の動作を認識することを拒否し続けた。私はようやく二本指のタップの代わりに Control-タップを使ってコンテクストメニューを呼び出すという昔の習慣を呼び戻すことに成功していたが、こちらのショートカットがないことにも不満を感じ続けていた。(また同じように、私はどうやら Apple Mighty Mouse の右クリック機能にも甘やかされてしまったらしい。旧式のシングルボタンマウスでは、やはりちょっと途方に暮れる感じがする。)

ありがたいことに、Adam が Raging Menace Software から $15 で出ている SideTrack のことを教えてくれた。これはほとんどの iBook、PowerBook、MacBook、それに MacBook Pro の各機種で使える代替用のトラックパッドドライバだ。(開発元によれば、次期バージョンでは 2006 年 10 月以降にリリースされた MacBook および MacBook Pro 機種もサポートするようになるということだ。)SideTrack はとても素晴らしいもののようで、トラックパッドの縁にスクロールゾーンを提供し、カスタマイズ可能な第2クリック機能まである。ただ私は古いラップトップ機をあと数日借りているだけだったので、わざわざこの新しい機能に自分を慣れさせる気にはならなかった。けれどももしも二本指機能なしのこのラップトップ機をもうしばらくの間使い続けるのだったとしたら、私は何をおいても SideTrack を試してみていたことだろう。

この 30 年の間に Mac のポイント&クリックのインターフェイスはあまりにも少ししか変わらなかったので、ほんの小さな拡張機能にこれほどまでに自分が依存してしまうとは想像できなかった。でも、私たちがあのマウスやトラックボール、あるいはトラックパッドを使ってコントロールしているグラフィカルなインターフェイスはますます複雑なものになりつつあるので、私も自然とこれらの機能を利用するようになり、そして自分がそこに強く結び付けられてゆくようになるということなのだろう。


さらば FreeHand

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

この日がやってくるだろうとは思っていたが、正直な話、これほど時間がかかるとは思わなかった。

今週、Adobe で Adobe Photoshop の製品シニアマネージャを務める John Nack が彼のブログで認めたところでは、私の大好きなドローアプリケーション Macromedia FreeHand は、もうアップデートされることがない。この世はAdobe Illustrator の世界であり、もう長い間そうであり続けているのだが、今やそれが、同社によって、正式なこととなった。Adobe は移行に関する FAQ(PDF、180K)を書いており、その中で開発を中止した理由のいくつかを説明している。

FreeHand は、その歴史全体を通じ、Adobe の周りを奇妙な軌道で回っていた。そもそも FreeHand は、Altsys によって生み出され、Adobe のIllustrator にとって第一の競争相手であった。Aldus が、同社のページレイアウトアプリケーション PageMaker を補完すべく Altsys から FreeHand を買い取ったが、結局 1994 年になって、Adobe が Aldus を買収した(1994-03-21 の "Adobe + Aldus = Adobus?" 参照)。

この合併は FreeHand を厄介な位置に置くこととなった。当時の Adam が、先見の明を発揮してこう書いている。「この新会社にとって、これだけ直接的に競合する2つのプログラムを、何らかの差別化をすることなしに販売するというのは、難しいことになるであろう。また、両社は競争を利用して、インターフェースや機能の面で前進を続け、お互いに抜きつ抜かれつしてきた。両社が味方同士になってしまうなら、前進も止まってしまうのだろうか。」

そこで FreeHand は Altsys の手に戻され(それによって Adobe は、市場において支配的なイラストレーションプログラムを2つ所有することにより独占禁止法に抵触するという事態を避けることができた)、そして Macromedia がAltsys を買収した。最終的に、2005 年に Adobe が Macromedia を買収したので(2005-04-25 の "Adobe、Macromedia を飲み込む" 参照)、FreeHand は 再び Adobe の門をくぐることとなった。

FreeHand と Illustrator は熱い戦いを繰り広げてきた。それは、最近 Macと PC とのあいだで再燃しているものに似ている。つまり、FreeHand のほうが、そのエレガントなインターフェースからしても、明らかに優れていた。誰がダサい Illustrator など使うというのだろう。

まあ、言いたいことは分かってもらえるだろう。

実際のところ、私は FreeHand によって初めて、ソフトウェアの嗜好というものが氏か育ちかの問題であるということに気がついた。どちらのプログラムも、大まかに言って同じことをする。つまり、ベクターアートワークを描く。備えている機能もほとんどが似通っていて、しばしばお互いに抜きつ抜かれつしていた。(私の友人である Olav Martin Kvern が彼の本 "Real World FreeHand" で指摘していたことを思い出す。曰く、FreeHand の新しい拡大機能によって、アーティストはバクテリアを実物大で描くことが可能になった!)

しかし、私は最初に FreeHand を覚えたので、Illustrator のさまざまな側面がいちいち頭にくる。たとえば、Illustrator CS3 では、バージョン番号が13.0 だというのに、1つの書類の中に複数のページを作成することができない。最近、私のデザインクライアントの1人が、両面印刷のはがきに修正を加える必要があった。そのはがきは、私のもとに来る前に別のデザイナーによって作成されたもので、2つの Illustrator 書類として届き、別々に管理し編集する必要があった。これは耐え難い苦難というわけではないが、わずらわしく、かといって InDesign のようなレイアウトアプリケーションで作成し直そうと思うほどいらいらするわけでもない。

長いあいだ Illustrator を使っている人なら、これはドロープログラムであってレイアウトプログラムではないと言うかもしれないし、1つのプログラムで何でもこなそうなどとはばかげていると言うかもしれない。(だが、ほとんどの消費者と同じように、私はすべてがほしいのだし、それも今すぐほしいのだ。それが無料なら申し分ない。これは本当に要求が過ぎるのだろうか。)

実際、それこそが、Illustrator が最終的に FreeHand より長生きすることとなった主な理由だ。Adobe が Illustrator を Creative Suite の一部としてバンドルし始めたので(当時は Photoshop、InDesign、GoLive と共にバンドルされていた)、デザイナーにしてみれば、同じことをするアプリケーションを別に購入するというのは正当化しがたいこととなった(2003-09-29 の"Adobe がクリエイティブプロ用パッケージを発表" 参照)。Adobe プログラム間での相互運用性も、Illustrator に更なる競争力をもたらした。

FreeHand は本質的に引退したとは言え、まだしばらくのあいだは販売され、技術サポートとカスタマーサポートも提供される。しかし、FreeHand はIntel ベース Mac では Rosetta の下でしか動かないし、コードがアップデートされることはないから、今から新しく購入するというのは賢い投資とは思えない。Adobe は FreeHand ユーザの Illustrator への移行を促すため、Illustrator CS3 へのアップグレードを 200 ドルで提供し、移行に関する情報源も用意している。


Microsoft が特許荒らし?

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Fortune 誌に載った記事の中で何人かの Microsoft 社上級幹部たちが語ったところによれば、同社はオープンソースの世界、とりわけ Linux を標的として、特許の侵害を盾に囲い込みに乗り出す予定であるという。言うまでもなく、オープンソースの開発者たち自身を追い回すのは雲を相手にボクシングをするようなものだ。また、理論的には Microsoft が Linux の配付業者たち、例えば Red Hat や IBM などに対してライセンス料金を要求することも可能と思えるが、実際は GNU Public License (GPL) によってこれは明確に禁止されている。GPL ライセンスを受けたコードについて特許関係のライセンス契約を結ぶことはできないからだ。次のように明文化されている。「無料のプログラムを再配布する者たちが個別に特許ライセンスを得てそのプログラムを事実上自身の所有物と化してしまう危険を回避したいと我々は願う。それを防止するため、いかなる特許においても、それが誰もが無料で使えるようにライセンスされるか、あるいは全くライセンスされないか、いずれかでなければならないと我々は明確に定めた。」Microsoft にとっての第三の選択肢は、大会社の Linux ユーザーたちを説得してライセンス料金を支払わせることだが、この戦略は逆効果となるおそれがある。そうした会社の多くは同時に大規模な Microsoft 顧客であって、オープンソースのコミュニティーの怒りから来る影響をもろに受けてしまうだろうからだ。

そうした方法の代わりに、Microsoft と Linux 再配布業者の Novell は、ある巧妙な抜け道を思いついた。Microsoft が Novell Linux 用の「クーポン」を買い取り、Microsoft がそれを顧客たちに再販売して、顧客たちはそれを Novell に渡す引き換えに Linux サーバを購読する、というものだ。この方法ならば、Novell のような Linux 再配布業者が訴訟あるいは特許のライセンスに関してその条件が GPL に違反した場合に再配布の資格を失うという GPL の条項に抵触せずに済む。この Microsoft/Novell 協定に大手の Linux 再配布業者のいくつかは同意を与えたものの、オープンソースのコミュニティーからは猛烈な反応が起こった。今回 Microsoft がつけ込んだ抜け道を埋め、クーポンという形で Novell Linux を再販する業者として Microsoft を GPL の対象にできる可能性を開くため、 現在進行中の GPL バージョン 3 の草稿を仕上げる作業も既に始まっている。

このごたごたの中で一番はっきりしているのは、アメリカ合衆国の特許システムがいかに壊れた状態になってしまっているかということだ。特許というものの背後にある思想は、完璧に理に適ったものだ。それは、合衆国憲法にもある通り「一定の限られた期間内において著者たちや発明者たちにそれぞれの著作物や発見に対する独占的な権利を保証することによって、科学や有用な技術の進歩を促進する」ためにある。けれどもソフトウェアの世界においては、非常に多数のプログラマーたちがほぼ同様のやり方でプログラミングを習得し、長年にわたってほぼ同様の問題を解決することを目的としてきたのだから、つまりは何かの問題に対するどんな解決法であっても、それは何人もの人たちが独立にそこに到達したものである可能性が高く、その人たちは自分の仕事をきっとすごく賢いやり方だとは思っていても、特許を取るほど唯一無二のものとは言えないかもしれないと思っているだろう。問題は、いったん特許が認められてしまえば、それを無効にするための法律的費用は何百万ドルにも及び、その特許に抵触したとされた会社たちにとっては、たとえ明らかに言いがかりとしか思えないような特許の主張であってもライセンス料を払う方が法廷で戦うよりも安くつく、という状況が生まれることだ。私は最近 Cornell 大学のある二年生と昼休みのランニングをしながらこのことを話題にしたことがあるが、それを聞いた彼女は思わず「だってそんなの、法律を盾にしたゆすりじゃないの!」と叫んだ。うん、そうなんだ。そして、特許の存在が技術革新のための道具ではなく法律的な武器として使われるような場合、とりわけそれが心配な点なんだ。

合衆国最高裁判所は、まだ一度もソフトウェアに特許を与えられるかどうかについて判断を下したことがない。だから、その特許明細表を振りかざしてオープンソースを敵に回そうという今回の Microsoft の行動も、法律的な反発を受ける可能性はある。私が 2007-05-07 の記事“Disc Link の CD-ROM 特許を暴く”で触れた最高裁判所の判例は、明らかなものに見える特許であっても有無を言わせず認めることを善しとしないという、裁判所の意見のあらわれと見ることができるかもしれない。判例には、「真の革新によらず通常の道筋で起こり得る進歩に対して特許による保護を与えることは進歩を阻害するものであり、既知の要素を組み合わせた特許については、過去の発明に対してその価値あるいは有用性を減じてしまう可能性がある」とある。ソフトウェアに関しては「通常の道筋で起こり得る進歩」というところが原則であり、これは例外事項ではない。ソフトウェアについてもう一つ原則がある。あるアイデアを他の誰よりも早く思いついたことから来る利点は、あなたが他の会社から特許使用料を引き出せることなのではなくて、あなたがその製品を誰よりも早く市場に出すことができ、その後もたゆまぬ革新を続けることによって、競争相手よりいつも半年先を行くことができることなのだ。

今回のことで Apple が何らかの影響を受けるだろうか? Apple は Mac OS X の中でたくさんのオープンソースソフトウェアを使用しているが、私がこれまでに調べた限りで言えば、Microsoft が Linux、OpenOffice、その他のオープンソースプログラムに適用されると主張している 235 件の特許のどれ一つとして Apple が抵触しているおそれはないように思われる。もちろん、Apple と Microsoft は 1997 年に特許の広範なクロスライセンスに合意している(1997-08-11 の記事“Microsoft が Jobs のナンバー 1”参照)ので、両社間では特許の抵触問題は既にすべて解決済みだという可能性もある。

そこでもう一つの問題が浮かび上がる。大手のチップメーカーに勤めているある友人は、たくさんの特許を持っていて特許のライセンスに関する議論にかかわったこともあるのだが、彼によればそういう議論はトランプゲームの争いに似ているという。それぞれの会社はそれぞれに特許の一山を手に持って出発する。そしてそれらの会社たちは、互いに特許を比べ合う。一つ一つだ。そしてこれを、どちらの特許一覧の方が明らかに強いかがはっきりするまで続ける。負けた方は、いくらかのお金を勝った方に支払い、それから「広範なクロスライセンス合意」が交わされ、記者会見が開かれ、それで一件落着となる。言うまでもなく、このやり方は最も大きな会社に有利な方法だ。なぜなら、小さな会社はこの「特許ゲーム」に勝つこともできなければ、大会社の膨大な特許明細表を前にライセンス料を支払う財力もないからだ。(それで思いついたのだが、このアイデアをもとにテレビゲームで「特許交換ゲーム」を作った人がいてもおかしくないと思う。野球ゲームやフットボールゲームなどがあんなに人気なのだから。ちょっと検索してみたがそういうゲームは見つからなかった。ただ、模擬スポーツゲームに関する特許は大量に見つかった。)

また別の問題もある。いったいなぜ Microsoft は、今このタイミングでオープンソースを相手にその膨大な特許明細表を繰り出そうとしているのだろうか。IDG News Service の Elizabeth Montalbano が Macworld に載せた記事によれば、その動機としていくつかの点が考えられるという:

おそらく最も明らかな事実は、Microsoft は単にオープンソースのソフトウェアが Microsoft の特許のうち 235 件を侵害していると主張したに過ぎないということだろう。Microsoft の主張によれば、Linux カーネルは 42 件、Linux のユーザーインターフェイスは 65 件、OpenOffice は 45 件の特許をそれぞれ侵害し、オープンソースの電子メールアプリケーションはさらに 15 件の Microsoft 特許にカバーされる工程に依存しており、それ以外のさまざまなオープンソースのアプリケーションが残りの 68 件の特許を侵害しているという。けれども Microsoft はそれ以上の詳細情報を何も公開していない。具体的にどの特許番号なのか、どの機能あるいはどのプログラムが侵害をしているのか、ということは語っていないのだ。もしも Microsoft がこれらの詳細を明らかにするようになれば、あるいは実際にそれらに基づいた特許侵害訴訟の提訴に踏み切るに至ったならば、その時始めて事態は興味深い方向に動き出すだろう。そういう情報がまだ出ていないうちは、すべてはまだ FUD 以外の何物でもない。このことを別の観点から見てみたいと思うなら(毎年恒例の“Be Very Afraid”ツアーがすべての要約と言えるだろうが) Red Hat Summit 2007 における Eben Moglen の講演の要約があるのでぜひ一読されたい。


電報、電報! Take Control 電子ブックの 50%-Off セール

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Take Control の大幅割引セールが始まった。2007 年 5 月 29 日までの間、このリンクを使って注文すれば私たちの電子ブックがすべて 50% 引になる。

ベストセラーの“Take Control of Mac OS X Backups”をヒントに確固たるバックアップ戦略を構築したいあなたも、“Take Control of Your 802.11n AirPort Extreme Network”で新型の AirPort Extreme ベースステーションから最大限の能力を引き出したいあなたも、また“Take Control of Running Windows on a Mac”を読んで Windows ソフトウェアを使いこなすベストの方法を見つけたいあなたにも、私たちの電子ブックにはエキスパートの助言が満載で、その上ダウンロードは即座、マイナーアップデートは無料、電子ブックのデザインは心をこめて読みやすさを追求した仕上がりになっている。

いったいなぜ今セールをするのだろうか? それは、よくあることだが歴史というものが私たちの日々の生活の中にふと顔をのぞかせたからだ。実は、この 2007 年はここ Ithaca にある Cornell 大学の創設者、Ezra Cornell の生誕 200 周年にあたる。大学ではこの記念日をめぐっていろいろと催しを打ち出していて、私が Cornell の Rare & Manuscript Collections(稀少文献・原稿コレクション)部門の二百周年記念展示を見ていた時に気付いたのが、Samuel Morse が最初の公開電信実験においてあの有名な“What hath God Wrought”(神の作りたまいし業)という電文を打った、その電信線を Washington, D.C. から Baltimore まで張ったのが Ezra Cornell 自身だったということだ。この最初の電文が発信されたのが 1844 年 5 月 24 日、つまり 163 年前の今週なのだ。

Ezra Cornell はその後も電信業界で仕事を続けた。いわば、当時なりのドット・コム・ブームというところだ。彼はいろいろな会社を創設したり投資したりして、電信線を建設し、休む間もなく働き続けた。彼は給料の大部分を株で受け取っていたので、そうこうするうちに彼は北東部に散らばる多数の小さな電信会社を持つことになり(とりたてて成功した会社は一つもなかったが)その後 1855 年になってこれらの会社は彼の最大の競争相手であった会社に統合されて Western Union Telegraph Company として生まれ変わり、彼はその後 15 年にわたって同社の最大株主となった。そう、この会社こそ、今でも続いている Western Union 社なのだ。その株のお陰で彼は非常な金持ちになり、彼はそのお金を使ってまず 1863 年には Ithaca に無料の公共図書館を作り、それから数年後、Cornell 大学を創設するに至った。

こういうことを考えているうちに、私は Ezra Cornell ならばきっと電子ブックというものの考え方に強く共感してくれたのではないかと思い当たった。彼は電信に強く興味を持つ一方で、書物の持つ影響力にも多大なる尊敬を払っていたのだから。史料として残っている書物は今ではその昔に受けたほどの尊敬を集めることはないかもしれないが、現代において何でもごちゃまぜのウェブコンテンツとは一味違った、より良く考え抜かれ、執筆され、編集され、出版されるというやり方を目指して私たちが日々努力を傾けている Take Control 電子ブックに、皆さんも興味を持って頂けたらと思う。テクノロジー関係のことで助言が欲しいと思ってもこれまで Take Control 電子ブックを開いてみることのなかったあなたにも、今回のセールがこれを試してみるチャンスとなれば嬉しく思う。(今回のセールは電子版のみです。印刷版の本はセール対象ではありません。)


TidBITS Talk/21-May-07 のホットな話題

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

現在の状態を失わずに電源を切る -- Apple から最近出た環境関係の発表に関連して、昼夜連続でコンピュータをオンにしておくことについて議論がある。エネルギー節約のために、どんなことができるだろうか?(14 messages)

ファクスの死は誇張だ -- ファクスが衰退しつつあるのは、どうやらアメリカ合衆国内だけの状況のようだ。世界的には、依然としてファクスの利用頻度は高い。 (2 メッセージ)

PC でビデオ・カンファレンス -- Mac や Windows ベースの PC を走らせている人たちの間でビデオベースのチャットをするには、何がベストの方法だろうか?(5 メッセージ)

格安に .Mac を更新? -- Apple の .Mac サービスは、$100 という同社の定価よりも安く更新することができる。だが、一番安いところを見つけるにはどこを探せばよいか? (3 メッセージ)

Applecare を格安で -- 今週は、誰もかれもが格安料金を追求しているようだ! .Mac の更新料金だけでなく、AppleCare もまた、Apple から直接買う時の定価よりも安い値段で購入できる。 (2_メッセージ)

Microsoft が特許荒らし? -- どうやら Linux ユーザーたちを脅すことを狙ったらしい Microsoft の法的戦略展開について読者たちが考察する。 (2-メッセージ)

OS X 10.4 のデスクトップに小さなウィンドウ -- ある読者の Mac に非常に小さい不可思議なウィンドウがあらわれるという話を聞いて、他の TidBITS Talk 読者たちがそれを消すための方法を提案する。 (3_メッセージ)

キーチェーンを .Mac から復旧 -- ある読者のキーチェーンデータがどこか虚空のかなたへ消えてしまった。彼の .Mac アーカイブにはそのコピーが保存してあるのだが、何故か彼はそこから復旧させることができないでいる。(1 メッセージ)


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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2007年 5月 26日 土曜日, S. HOSOKAWA