TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#881/28-May-07

今週私たちの目線は広く世界をさまよい歩く。Jeff Carlson が、あなたの写真にロケーションタグを与えて地図に似たインターフェイスでブラウズできるツール、Ovolab の Geophoto をレビューする。Jeff はまた Apple の最新のセキュリティアップデートについてお知らせし、Adobe Illustrator で複数ページの書類を作るヒントをお伝えするとともに、HD ビデオ編集ギアの便利なショッピングリストも紹介する。豆知識のことなら負けてはいられないとばかりに、Adam はたくさんのスクロールホイール関係のヒントをまとめ、それから MacLink Plus 16 が Windows 用の Word および Excel 2007 の書類を読めることを紹介し、そして著作権関係の最新ニュースとして楽しい話題と警告とをお伝えする。

記事:


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Security Update 2007-005 リリース

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

Apple は、2007 年の5つ目となる Mac OS X セキュリティアップデートをリリースし、多くの潜在的な脆弱性にパッチを当てた。Security Update は、CoreGraphics、iChat、VPN、BIND、crontabs、PPP などのコンポーネントを変更する。ほとんどの場合、修正される問題は、ローカルのユーザアクセスを必要としたか、ローカルネットワーク経由で Mac にアクセスする必要があったものだ。しかし、いくつかの修正はより重要だ。BIND のアップデートは、リモートからサービス拒否攻撃を受ける可能性があったのを修正し(しかし、伝えられるところによると、これは BIND の launchd plistファイルを上書きしてしまうので、BIND が停止するとともに変更が失われてしまうかもしれない。これは Mac OS X Server マシンにとって問題となる可能性がある)、新しいバージョンの fetchmail ではパスワードがもれる可能性があったのが修正された。また、Mac OS X 10.4 の CoreGraphics が修正されて PDF ファイルの検証が追加され、悪意を持って作成された PDF を開いたときにクラッシュるすることがあったという問題を解決する。このアップデートは、Software Update 経由で、または4種類のダウンロードとして入手できる。Mac OS X 10.4.9 用は Universal インストーラ が 29.2 MB、PowerPC インストーラが 15.7 MB、そして Mac OS X 10.3.9 Client システム用が 42.5 MB と ア Server システム用が 56 MB だ。


著作権の愉快な騒動

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

愉快なことから言えば、Bucknell University の Eric Faden 教授が、 著作権の原理を閣観したビデナを作成した。「法的な概念についてのビデオというなら、少しでも楽しめるものが作れるなんてことがあるだろうか」と思われるかもしれない。しかし、Faden のビデオは本当によくできていて、多くのレベルで成功している。というのも、Disney のさまざまなアニメ映画からとられたきわめて短い(しばしば一言だけの)クリップだけからすべてが構成されているのだ。著作権は、複製をコントロールする権利を著作者に限られた期間与えることで、創作活動を促進するために作られているのだが、その期間が今や創作者が死んでから 75 年、企業が作成した作品では 95 年となったことについては、当の Disney が大きな貢献をした。しかし、クリップの長さが短いため、またこれが非営利の教育目的であるため、さらにこれが著作物の潜在的な市場に何の影響も与えないという事実のために、Faden のビデオは疑いなく公正使用に当てはまる。

まったく愉快でない騒動に移ると、米国 Department of Justice(司法省)から最新の 白痴的言動が発せられた。著作権侵害を刑事罰の対象にしようという法案(つまり、司法省が議会に法律にしてほしいと思っているもの)が提案されたのだ。(完全に理にかなっている現実世界の著作権侵害で、この提案で刑事罰の対象となるかもしれないもののいくつかについては、2006-06-05 の私の記事 ")J.D. Lasica の Darknet: 著作権戦争のさなかにある人々" をごらんいただきたい。)この提案にしたがえば、RIAA(全米レコード協会)が著作権を侵害したかもしれない市民から金を絞り取るのに、裁判沙汰にする必要がなくなる。その代わり、連邦政府に頼んで、悪漢からコンピュータを取り上げ、彼らを刑務所に放り込んでもらうだけでよい。そうなのだ。司法省は、著作権侵害をしようとしただけの人にすら、麻薬ディーラーと同じように、財産没収と懲役刑を科そうとしているのだ。

そして、そのような著作権侵害の試みを一つたりとも見逃すことのないよう、著作権侵害の調査において個人的な通信の盗聴を当局に許可することを司法省は望んでいる。この提案の厚かましさにはまったくびっくりさせられる。こんなものを読んでいると、「おい、おい、おい!」としどろもどろになるほかはない。しかし、あなたにもできることがある。あなたが選挙で選んだ代表者に手紙を書いて、この提案が提出されたときには反対するよう促すのだ。Electronic Frontier Foundation が それを簡単にするためのツールを提供している。


MacLinkPlus Deluxe で Word/Excel 2007 書類を変換

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

DataViz の尊敬すべき MacLinkPlus Deluxe について知らせてくれた Jim Dewitt に感謝したい。現行のバージョン 16 では、Windows の Word 2007 とExcel 2007 で使われているファイルフォーマットを、読み込みのみだが、サポートしている。だから、もし Microsoft の無料ベータコンバータがうまくゆかず(2007-05-21 の "Microsoft Office Open XML File Format Converter ベータ版" 参照)、Panergy の docXConverter に代わる選択肢がほしいなら、MacLinkPlus Deluxe を試してみるとよい。DataViz は長いあいだ変換業を専門としており、ファイルフォーマットの長大なリストは賞賛に値する。私が試したところでは変換が完璧にできることはほとんどないが、望ましい結果にこれだけ近いものが自動的に得られるツールというのは、何であれよいものだ。


DealBITS 抽選: SmileOnMyMac の PageSender の当選者

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週の DealBITS 抽選で当選し、SmileOnMyMac の PageSender($40 相当)を受け取ることになったのは、pmds-search.com の Paul Michaelis、certif.com の Gerry Swislow、それに mcleodusa.net の Scott Gay の3名だった。おめでとう! 今回応募して下さった 412 人の皆さんに感謝したい。(皆さんには PageSender が割引となる資格が贈られた。)また今後の DealBITS 抽選も、どうぞお楽しみに!


Adobe Illustrator で複数ページ

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

先週 FreeHand の最期について書いたとき(2007-05-21 の "さらば FreeHand" 参照)、私は Adobe Illustrator にいまだ欠けている機能の1つとして、1つの書類の中に複数のページを作成する機能を挙げた。

するとすぐに、何人かの読者から、複数ページは、FreeHand で実装されているほど簡単ではないにせよ、可能であるという指摘があった。Charles A. Reeves, Jr. はこう書いている。

「実のところ私は FreeHand を使ったことがないので、FreeHand で複数ページがどのように処理されているか知らないのだが、Illustrator で複数ページの書類を扱うことは可能だ。私はいつもそうしているし、実際、Illustratorから直接印刷した小冊子を何冊か出版している。Document Setup を開き、すべてのページが収まるほど大きくて書類のページサイズの倍数であるようなアートボードを作成し、Tile Full Pages の隣のボタンをクリックするだけでよい。単純な例として、2ページの書類を作るときは、縦 11 インチ、横 17インチのアートボードを作成する。[訳注: 米国で一般的な用紙サイズはレターサイズで、縦 11 インチ、横 8.5 インチです。] ドキュメントウインドウに戻れば、2つのページが横に並んで、それぞれの左下には印刷されない小さな文字で "1" と "2" と表示されている。場合によっては、Page Setup を呼び出し、プリンタとレターサイズを選択し、さらに Print Tool をクリックしてページの向きを修正する必要があるかもしれない。」

John M. Stafford は、私が知らなかった機能を指摘してくれた(私はときおり Illustrator を使う必要があるだけだ)。

「Illustrator のバージョン 10 以降では、それぞれの書類の中に PDF ファイルを自動的に読み込める。そこで、両面はがきの例で言えば、Acrobat Proを使って2つの面を結合させればよい。その結果できた書類を Illustratorで開けば、ダイアログが表示されて、どちらのページを編集するか指定することができる。」

最後に、長年の読者である Hot Door, Inc. の Brendon Cheves は、彼の会社の Illustrator 用プラグイン MultiPage (100 ドル)を知らせてくれた。これは、私が FreeHand で慣れ親しんでいるものによく似ている。

そういうわけで、この次にクライアントが Illustrator ファイルのマッサージを頼んできたときには、私は FreeHand 風ではなく Illustrator 風の考え方がよりよく理解できるだろう。ヒントを教えてくれてありがとう。


スクロールホイール小技集

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

この記事を書くきっかけを与えてくれた私たちの仲間、Seattle の Bill Rabel に感謝したい。Mark Anbinder が "俺を「二本指の Mark」と呼んでくれ"(2007-05-21)で、彼が MacBook の2本指スクロール(これはスクロールホイールや Mighty Mouse のスクロールボールを使うのと同等だ)にはまってしまったことに気がついて驚いたと書いたのをうけて、Bill が洞窟探検に乗り出し、私が知らなかった技を見出したので、私はほかにもスクロールホイールの小技がないかと探し始めた。(もしスクロールホイールの歴史に興味がおありなら、2004-12-13 の "スクロールの進化: ホイールを再発明" を読んでみてほしい。)

水平スクロール -- 多くのアプリケーション、たとえばワードプロセッサは、垂直方向を志向しているので、スクロールホイールで上または下にスクロールするのは直感的だ。しかし、Microsoft Excel や ProVUE Developmentの Panorama データベースのように、しばしば水平スクロールを必要とするアプリケーションについてはどうだろう。そういうときは Shift キーを押しさえすれば、スクロールホイールは、垂直スクロールバーではなく、水平スクロールバーを制御するように切り替わる。これは Mac OS X の機能であるが、アプリケーションが明示的にサポートしている必要があるから、水平スクロールバーがあるアプリケーションのすべてにあてはまるとは限らない。

ズームイン、ズームアウト -- スクロールホイールでスクロールするときにControl キーを押していると、Mac OS X 10.4.8 以降では、画面が滑らかにズームする。Mac OS X には以前から画面ズーム機能が備わっていたが(Universal Access 環境設定パネルを見てほしい)、それにはキーボードショートカットが必要で、使いにくく動きもぎくしゃくしていた。画面ズーム機能は、文字が小さすぎて読めないという人や、プレゼンテーションで画面の特定の部分に焦点を絞りたいという人ばかりでなく、ちっぽけなインターネット上のビデオをフルスクリーンサイズに拡大して見たいという人にも役に立つ。もちろん、大きなサイズになればモザイク状になってしまうが、画面から遠く離れたところに座っているならそれでも問題ない。ただひとつの欠点としては、ビデオをズームインしたとき、マウスポインタを画面の外に出すことが難しいということだ。通常の場合は、ポインタがズームされた画面の中にとどまるほうがよいのだが。

さらなるティップがある。ズームインしているときに Command-Shift-4 やSnapz Pro X で選択範囲のスクリーンショットを撮ると、そのスクリーンショットはズーム倍率を正しく反映する(ただし、ズームしているときにウインドウ全体のスクリーンショットを撮ろうとしても、うまくゆかない)。

スクロールでアプリケーションの切り替え -- これを使うことで操作が簡単になるかどうかは分からないけれど、Command-Tab を押し、Tab キーを放して、その状態でスクロールホイールを使うと、Mac OS X のアプリケーション切り替え画面の中で選択アプリケーションが切り替わる。もちろん、Tab を続けて押すだけでもよいし、そのほうが簡単だと思う。あるいは、マウスポインタをアプリケーションのアイコンの上に置けば、それが選択される。

QuickTime Player と iMovie HD 6 でコマ送り -- ある映画の1つのフレームに、アニメータが秘密のメッセージを隠したとしたら、それを見たいとは思わないだろうか。もしもその映画を QuickTime Player で開くことができれば、スクロールホイールを使うと、再生は一時停止し、ついで1度に1フレームずつ前または後ろに送られる。おそらく、少しスクロールするごとに止まる仕掛けの本物のスクロールホイールのほうが、いくらか簡単にできるだろう。残念ながら、この技は iTunes や DVD Player、VLC では使えないが、iTunes Store の .m4v ファイルは QuickTime Player で再生することができる。

同じ技が iMovie HD 6 でも使えるが、1つ但し書きがある。スクロールはフレームごとのプレビューとしてしか機能しないようだ。左右の矢印キーを押しても、フレームごとに後ろや前に送ることができるが、そうするとビデオはスクロールを始めた時点に戻ってしまう。

Mozilla ベースのブラウザでタブ履歴のナビゲーション -- いよいよ Billが見つけた小技だ。Firefox や Camino でタブブラウジング機能を使っているなら、Option キーを押しながらスクロールホイールを回すと、タブの履歴を前後にスクロールすることができる。これらのブラウザでは、スクロールの1単位ごとに1ページずつ戻ったり進んだりできる。1つのタブで数多くのページをさかのぼる場合、これはすばやくできる方法だが、目標を行き過ぎてしまいがちだ。奇妙なことに、Netscape と Mozilla は、タブの履歴をナビゲートするための修飾キーとして Shift を使っている。Safari と OmniWeb にはこのような機能は一切ない。

Firefox と Camino でフォントサイズの変更 -- 文字があまりに小さくて読めないというウェブページに行き当たることが本当によくある(Geoff Duncan が 1999-02-15 の "Windows Web ページの文字がとても小さい理由"でこれを説明している)。どのウェブブラウザでも、文字を拡大したり縮小したりするのは簡単で、通常は Command-+ と Command-- を使うが、Firefox とCamino ではスクロールホイールを使ってもこれができる。Command-Controlを押しながらスクロールするだけで、文字の大きさを調整できる

Firefox でテキストスクロールをゆっくりと -- 長いウェブページをスクロールするとき、通常はホイールを回すごとに加速される。これはよいことだ。こうすれば、ページの一番下まで行きたいときにすばやく行ける。しかしときには、スクロールをしすぎてしまって読んでいた位置を見失うということのないよう、スクロールの速度を遅くしたいと思うこともあるだろう。Firefox で Command キーを押しながらスクロールすると、スクロールが遅くなって、どうやらほとんど一定の速度になるようだ。もし、視点をページ上の1か所に固定しておいて、その場所を通ってテキストがスクロールするというほうが好みなら、この方法が役に立つだろう。

Word と Excel でズームインとズームアウト -- 小さい文字と言えば... Microsoft の Word と Excel で、デフォルトのフォントサイズで文字を読むのに思わず目を細めてしまうというなら、スクロールホイールでズームインやズームアウトができる。Word では、Command-Control を押しながらスクロールすると、1単位ごとにズームレベルのパーセント値が 10 ポイントずつ変わる。Excel では、Control-Option を押すと 15 ポイントずつズームイン・ズームアウトできる。トラックパッドで2本指スクロールを使っている場合は、この方法でズームイン・ズームアウトするのは操作が難しいかもしれない。

iCal で時間をコントロール -- iCal の Day 表示と Week 表示では、通常午前 8 時から午後 6 時まで、あるいは iCal の General 環境設定パネルで設定した時間帯が表示される。ところが Option を押しながらスクロールホイールを回すと、環境設定ウインドウを開かなくとも、Day 表示や Week 表示で表示される時間を長くしたり短くしたりできる。この変更は保存されるけれど、環境設定ウインドウには反映されないことに注意。

iPhoto で年月をスクロール -- iPhoto 6 の Calendar パネルでは、Appleがパネルタイトルの両端に奇妙で小さな上下の矢印をつけていて、これで年をスクロールできる。このパネルでもっと簡単に時間を進めたり戻したりするには、まず画面上の件の部分にマウスポインタを置いてから、スクロールホイールを使うだけでよい。

スクロールホイールが、スクロールバーのスクロールボックスをドラッグするのと同じ働きをしないという、注目すべき箇所が1つある。iPhoto 6 で、スクロールボックスをドラッグしてスクロールすると、iPhoto は、現在のフィルムロールの名前と日付を半透明のポップアップ画面に表示し、ドラッグするにつれてそれをスムーズにアップデートする。ところが、スクロールホイールでスクロールすると、それができない。この状況が iPhoto 7 で改修されることを願おう。


HD ビデオ編集ギアの買い物お引き受けします

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

友人や家族が新しいコンピュータやアクセサリを買う必要があるという時に、しばしば私は彼らから助言を求められる。長年の経験から、私は彼らがたいてい私の「コンピューティングの歴史」を語る答には興味を持っていないことを学んだ。つまり、そのコンピュータがどれだけの RAM を持つべきかを答えるだけでなくて、RAM というものがいかに動作し、なぜもっと多くの RAM があった方がよいのかまでも説明する、というタイプの答を彼らは欲しがってはいないのであって、彼らはただ単に買った方がよい RAM の量と、どこで買えば安いかという情報にしか興味がないということだ。だから、私もそういう時にはちょっとオンラインで調べてから、二・三の選択肢を提示してみせるようにしている。

しかしながら、私の経験というのはせいぜいその程度止まりであって、確かに私はビデオ編集に関する本(“iMovie HD 6 & iDVD 6 for Mac OS X: Visual QuickStart Guide”)のいくつかの版を著作したことがあるものの、圧縮されていない高精細 (high-definition, HD) ビデオの編集という高度な領域で物事に対処しなければならない経験はなかった。

幸いにも、Mike Curtis は文字通り HD の中で生き HD を呼吸しているという人物だ。彼のウェブサイト HD for Indies はインディーズ系のフィルムメーカーに向けたもので、システムを通して HD ビデオを入れたり出したりすることよりも、実際に素晴らしい映像を撮影して映画を作り上げることに心を集中したい人たちのためのものだ。

そこで、もしもあなたがご自分のインディーズ系作品を作っていたり、あるいは他の人々のためにビデオを編集する会社を起こそうと考えていたりする人ならば、そういうあなたのためにこそ Mike が買い物代行者の役割を買って出て、 Mac ベースの編集システムのお薦めを三つt、まとめあげてくれた。コンピュータ(すべて Mac Pro 機だが、必ずしも最高にパワフルなモデルである必要はない)のみならず、Mike の選んだ機器には LCD とビデオモニタ、RAM、グラフィックスカード、HD キャプチャ機器、それに複数通りのストレージオプションが含まれている。三種類のバンドルの価格は、圧縮されていない HD ビデオ映像を編集できるための入門レベルシステムの $9,000 から、十分高度な装備を揃えた $23,000 まで広がっている。

彼は Silverado Systems 用の注文書を作ってくれた(しかも彼は値引きを取りつけてくれた)が、他のベンダーを希望する人のためにも、メモや説明までちゃんと付けた十分な情報を提供している。

私はしばらく前から Mike のサイトを読んでいる。私自身は HD ビデオを撮影したりはしないのだけれども、洞察力に溢れた文章は読んでいてとても楽しい。


Geophoto であなたの写真を地図の上に

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳:訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

写真はビジュアルな媒体だ。それなのに、普段私たちがデジタル写真を見つけ出すために使う道具は主にテキストによる一時的なものであることが多い。iPhoto を開けば確かに写真をビジュアルに見て探すこともできるが、大きなライブラリの中で何百ものサムネイルがスクロールに従って疾走してゆくような場合は問題だ。実際には、写真を目で追ったりせずに日付に従って欲しい写真を探すことが多いだろう。ページをスクロールすれば、iPhoto のフィルムロールの名前とキャプチャした日付が表示されるからだ。あるいは、もしもあなたがものごとを徹底的にやる人ならば、ちゃんとフォトアルバムの名前をその内容を説明するようなもの(例えば「アフリカ旅行」など)にしているかもしれない。いずれにしても、あなたは画像を見つけ出すためにテキストに依存した、ビジュアルでない方法を使っているわけだ。

さて、ここでちょっと考えてみよう。あなたの頭脳の中では、画像をどうやって見つけ出そうとしているだろうか。まずその写真を大体いつごろ撮影したか(「3月」とか「春」とか、あるいは「最近二年以内」など)考えるのに加えて、きっと間違いなくあなたはその写真をどこで撮影したか(「家で」「ロサンゼルスで」「アフリカで」など)も結び付けて考えているだろう。あなたがあらかじめその特定の情報までアルバム名やキーワードに織り込んでおける予知能力を持っていない限り(欲しい情報は「ロサンゼルス」でなくて「グレンデール」か「アナハイム」かもしれないからだ)その情報を検索に生かせる良い方法はない。少なくとも、iPhoto をはじめ多くのその他のフォトカタログ用アプリケーションでは無理だ。

Ovolab から $20 で出ている Geophoto は、あなたが撮りためた写真や世界中から取り込んだ写真の中から欲しいものを見つけ出したい時に、まさにそのビジュアルな要素を追加してくれる。Geophoto では写真を地図の上に置くことができるので、あなたがモンタナで、マドリードで、あるいはプレトリアで撮った写真が簡単に見つかる。また、インターネットからのフォトフィードが購読でき、画像に地理的情報のタグが付いたものも付いていないものも、どちらもサポートしている。Geophoto 1.3 の試用版は 42.5 MB のダウンロードで入手できる。これは Universal Binary で、Mac OS X 10.4 と少なくとも 64 MB の VRAM を持ったグラフィックスカードを必要とする。

地図から飛び出す -- Geophoto を開くと、ゆっくりと回転する地球の衛星写真が現われる。これはマウスのクリックやドラッグで操作できる。 Google Earth を開いた時と感じがよく似ている。ズームインとズームアウトもでき、これにはマウスのスクロールホイール、メニューコマンド、またはキーボードショートカットが使える。

(ついでに言い添えると、ズームインのキーボードコマンドは Command-+ で、このプラス記号は長らく一般的に「ズームイン」をあらわすものとして見なされるようになっている。しかしながら、そのために実際は Command-Shift-= を押さなければならない。プラス記号は Shift キーを押しながら等号キーを押して出る文字だからだ。[訳者注: ここでの話は US 配列のキーボードが前提となっています。]考えてみれば、実際の作業中は「Command-イコール」でズームインすることになるわけで、ちょっと変な話だ。でも、Command-= を押しても(間違ったボタンだという警告の)ビープ音が鳴る以外何も起こらないのだから、どうしてそのキーもズームインに割り当てなかったのだろうか? Command キーを押しながら拡張キーボードの数字パッドにあるプラス記号を押せばこの混乱は回避できるが、ラップトップ機のユーザーにとっては慰めにもならない。確かにこの問題に毒されているのは Geophoto だけではないのだが、私もせっかくこのプログラムに足を突っ込んだのだから、開発している人たちにこうしたマイナーなユーザーインターフェイスの難点にももう少し気を配って、ユーザーたちがこんな風に長々と括弧書きの段落で文句を書きたい衝動に突き動かされなくてもいいようにしてもらいたいものだ、とちょっと思ってみただけだ。)

フォトアルバムは地球の左側にあるサイドバーにリストとなって現われ、写真自体はウィンドウの下辺に沿って水平に伸びたパネルの中を動く。最初は、新しい Geophoto ライブラリは空の状態だ。ここに写真を追加し始めるには、写真のファイルを Geophoto Library Pictures コレクションの中へドラッグすればよい。けれどもきっとあなたは既にたくさんの写真を iPhoto で保存しているだろう。その場合は、iPhoto Album ボタンをクリックしてからアルバムを選択すれば iPhoto アルバムが直接読み込める。Geophoto は写真ファイルの複製を作ることはせず(ありがたいことに、ハードディスク容量を無駄遣いせずに済む)参照を作ってあなたの iPhoto ライブラリにあるファイルへリンクさせるだけだ。

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写真を追加する方法がもう一つある。自分の写真にも他の人の写真にも使えるのだが、オンラインのフォトフィードを購読するという方法だ。これには iPhoto のフォトキャストと、 Flickr のフォトストリームとがある。これはとても楽しく興味深い機能で、現在進行中の写真のセレクションが手動で、あるいは Geophoto 起動の際に自動的に、リフレッシュして提供される。Flickr グループの一つ(例えば Flowers グループ)から最も新しい写真を 20 枚見たいと指定しておけば、ウェブに行かずともそれが見られる。いくつものグループを同時に見るようにすればとても便利な機能だ。別に写真に地理的情報を付加したいとは思わないという人も、この機能で Geophoto をオンラインフィード用の便利な画像ブラウザとして使えば楽しめるだろう。

また、特定の Flickr ユーザーのフィードを購読することもできるが、そこにたどり着くまでにちょっと手間がかかる。そのダイアログで、一つかそれ以上のタグ(画像を説明する単語だが“geotagged”は自動的に書き込まれる)とユーザー名を入力するように求められるのだ。単にその RSS フィードの URL(すべてのユーザーの写真ページの下端に表示されているもの)を入力することができないのはなぜか、私は合点が行かない。

あなたが読み込んだ写真が既に地図情報を含んだものでなければ、ウィンドウの下端の部分に現われるサムネイル画像は地球に斜線を引いたアイコンを表示する。そこで、次のステップはあなたの画像を地図の上に配置することなのだが、驚いたことに、ここが Geophoto の欠点の一つなのだ。

スポットをマークする -- Geophoto はあなたの写真をロケーションデータでタグ付けするためのいくつかの異なった方法を用意している。これらの方法は、簡単なものから強烈に不愉快なものまで、あなたがどれだけ正確に位置を定めたいかに応じていろいろある。

当然のことながら、ロケーションのメタデータを記録するための本来あるべき方法は、GPS 機能を内蔵したデジタルカメラを必要としたものだろう。既にこの機能を備えたカメラもいくつかあるし、既存のカメラで使えるアクセサリやテクニックもさまざまのものがある。けれども、そういった方法が広く使われるようになるまでは、Geophoto のツールを使うのも一つの方法だ。

推奨されているのは Go To Location を使う方法のようだ。これはボタンとメニュー項目(ただしキーボードショートカットはない)を使って Mac OS X のシートを表示するので、そこで Country ポップアップメニューで国を指定しテキストフィールドに都市名や名所の名前などを記入する。検索結果はこのシートの下部にあるもう一つのポップアップメニューの中に現われる。私が試してみたところ検索はたいていの場合うまく行ったが、奇妙な結果に遭遇することも何度かあった。ある検索ではシアトルにあるちっぽけな湖 Bitter Lake を検出したのにもっと大きくて有名な観光地の Green Lake は検出されず、それでいてウィスコンシンやアラスカ、その他の州にあるいくつもの Green Lake は検出された。実際、ただ“green lake”とだけタイプすると欲しい結果が出てこなかったのに、“green lake washington”とタイプするといくつかの選択肢が出てきてどうやらそれらは本当にワシントン州にあるものらしかった。それでも、私の探していた Green Lake は入っていなかった。

go_to_location_sheet.jpg

もう一つの方法は、写真あるいはアルバムを直接地球の図の上へドラッグするというものだ。ただ、非常に深くズームインしていない限り、この方法ではパリへの休暇旅行の写真がブリュッセルとかベルリンとか、あるいはワルシャワとかに表示されてしまうかもしれない。だから、この方法を使うのならば大陸の中のごく小さな部分にズームインして、着陸地点に近づくために特定の狭い地域を見つけなければならないことになる。コンテクストメニュー(Control-クリックまたは右クリック)を開けば Zoom In コマンドがあってマウスポインタの場所を中心にズームしてくれるので、役に立つこともあるだろう。

でも、きっとあなたはこの方法ではいずれフラストレーションが溜ってしまうだろう。Geophoto には出荷時は限定された地理情報しか付いていないからだ。Google Earth とか、Google がウェブに出している衛星写真による地図などとは異なり、ここでのズームインは自動的に地図の解像度を増やしたりはしない。ぼやけたピクセルがスープ状に固まっている状態から脱するには、Geophoto の環境設定を開いて、Imagery ボタンをクリックし、それから良い方から二番目の品質の衛星写真画像をダウンロードしなければならない。ここで「良い方から二番目」と言ったのは、最高の解像度のものを一度にダウンロードする、というオプションが提供されていないからだ。あなたは次から次へと地球のいろいろな場所を拡大しなければならない。つまり、一つのファイルのセットをダウンロードしてみてから、その次、そのまた次と、四回か五回ダウンロードを繰り返すことになる。

最高解像度のデータ(平均してピクセルあたり 0.13 マイル (210 m))でも、十分と言うにはまだかなり遠い。試しに Cornell 大学を検索してみたら、ほぼ 50 マイル平方(80 km 平方)の区画が示された。ここからさらにズームインすることもできるが、このような地図の真ん中に写真をドラッグしてきたとして、それが正しい場所に入るかどうかは私としてもただ信じるしかない。

tn9010_geophoto_cornell.jpg

幸いにも、あなたの写真の置かれた位置を微調整するためのオプションが二つ用意されている。

写真を一つ選択して Inspector を開くと、Set ボタンの脇に Latitude(緯度)と Longitude(経度)のフィールドが現われる。(これらのフィールドは編集可能ではないので、それらの値をあなたが知っていたとしても単純に入力するわけには行かない。)Set ボタンをクリックすると Go To Location シートが開き、検索結果を得てから Set ボタンをクリックすればあなたの写真がその場所に置かれる。

(並んでいる写真の一つかそれ以上を選択してから Set ボタンを使う方が、場所を見つけてから写真をそこへドラッグするよりも能率的だ。しかしながら、Geophoto の高度にビジュアルなアプローチは、できるだけダイアログやパレットを使うのを避けたいという考え方に裏打ちされている。また、このプログラムを初めて動かした時に表示される入門用のスティッキーノートには、地球の図の上へドラッグする方法が強調されていて、Set Location を使う方法は触れられていない。その方法はあなたが偶然に見つけるか、または getting started PDF ファイルの中に書いてあるのを見つけ出すしかない。)

もう一つのオプションは Loupe(ルーペ)の表示だ。伝統的な写真では、ライトテーブルの上でルーペ(虫眼鏡)を使って撮影した写真の画像品質を調べる。Geophoto では、地球を中間高度から眺めた画像の最大解像度と一般の街路図レベルの精度との間のギャップを Loupe が埋めてくれる。Loupe の正方形のフィールドの中には Google の街路図が表示される。その解像度はあなたが地図の中にどの程度ズームインしているかに依存する。特定の何かを探しているのなら、スペースバーを押しながらマウスを動かせば Loupe が固定されたままでその内容が動くが、マウスをクリックすればスペースバーを押し始めた時の状態にジャンプして戻る。

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あなたの写真にもっとさらに正確な場所の特定をしたい(例えば町の中でその写真を撮った町名を指定したい)のならば、写真を Command-クリックしてドラッグすれば写真を新しい地点に動かすことができる。正確な場所の特定の助けとなるように十字形の赤い線が表示されるが、ズームレベルによっては滑らかに動かすのが無理なこともある。

geophoto_crosshair.jpg

基本的に、都市レベルより細かい正確度で写真の位置決めをするのはかなり大変な作業となる。おそらくこれは、操作がどんなものであるべきかを我々が皆既に知っているからだろう。例えばウェブ上の Google Maps や Google Earth では、目的地に近づくにつれて画像の解像度が動的に上がってくれる。だから、例えば Google Earth や、Flickr の Yahoo Maps 機能を使えば私が シアトルのウォーターフロント地区で撮った写真から駐車場を正確に指摘することもできる。けれども Geophoto ではそこまでのレベルの詳細情報は提供していないので、たとえあなたがその場所を都心のブロック単位まで識別することができたとしても、実際にそこにたどり着くのは簡単なことではないのだ。

Windows 下の Adobe Photoshop Elements 5.0 はちょうどこのタイプの地理的タグ機能を備えており、インタラクティブな地図を示したウィンドウで実用的な解像度まで絞り込めるようになっている。(Photoshop Elements は、Mac ではバージョン 4.0 より後にはアップデートされていない。)Geophoto も、これと同じアプローチを採用すべきだろう。

詳細度を求めるのなら、むしろ Flickr のツールを使って画像に地理的データをタグ付けする方が賢明な方法と言える。その後で、Flickr フィードを Geophoto に読み込めばよい。けれども、実際どの程度詳細なものを多くの人が望んでいるのかは私にはわからない。ひょっとしたら、たっぷり写真の入ったフォルダの一つをロンドンにドロップし、それらをシアトルで撮った写真と区別できるようになれば十分、ということなのかもしれない。

そこでもう一つ別の問題が出てくる。実は、Geophoto はこちらの問題の方がうまく処理できるのだ。

再び見つけ出す -- いったん多数の写真を Geophoto に加えてしまった後は、あなたは今度はこのプログラムを使い始めたそもそもの理由、つまりあなたが見たい写真を探すという状況に立たされることになる。あなたの写真には場所に関する情報のタグが付けてあるとすると、まずあなたは地球の図を回して、そこに表示されるサムネイルによってスタック(複数の写真をグループにしたもの)を選ぶことができる。スクリーンの右下の隅にあるスライダで、サムネイルのプレビュー画像のサイズがコントロールできる。けれども特にズームアウトしている時にはスタック同士が重なり合ってしまい、そこには一つだけのサムネイル画像と、そのスタックに何枚の画像があるかを示す数字とだけが見える、という状態になってしまう。あなたが撮った写真のすべてが見えるわけではないのだ。(実際私はこの効果の動作方法が好きだ。何かを探している時には、ビジュアルに画面がごちゃごちゃするのは画面上に物が欠乏しているのと同じくらいに悪いことだからだ。)

geophoto_stacks.jpg

そのデータベースの中から写真を見つけ出すための Geophoto のツールは、動作も滑らかで高速だ。サムネイルをダブルクリックすれば、その写真が真ん中に来て拡大レベルの一段階だけ(地球の最高解像度を上限として)ズームインする。その後で、必要ならば他のズーム機能を使ってさらにズームできる。

けれどもズームアウトした状態でさえ、写真のグループをクリックすればそれらの写真がすべてスクリーン下部のパネルに現われる。その後で画像の一つをダブルクリックすれば、なかなか魅力的なスライドショウのスクリーンでその写真をフルサイズで見ることもできる。

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Search(検索)フィールドは、写真のメタデータ(例えばタイトルや説明文)を検索して、見えている写真の数を動的に狭めてゆく。これは iTunes の Search フィールドがあなたがタイプするに従って動的に曲を絞ってゆくのとほとんど同じ機能だ。それから、さらなるテキストのフィルタ付けを提供するために、Tag Cloud フローティングパレットがすべてのタグをリストし、その中でより頻繁に使われているものについては他のものより少し大きなフォントサイズで表示する。タグを一つクリックすれば、それに対応した写真を見ることができ、またその写真に対応した他のタグも見ることができる。

地理的データを付け加えるところではいろいろな困難があるものの、私が Geophoto を見て一番興味深いと感じたのは、それが写真の探査に焦点を絞っているというところだ。実際、写真の発見を楽しむためのアプリケーション、というのが本来 Geophoto の第一目的だとさえ言えると思う。そして第二には、これは本格的な写真家がその膨大な写真ライブラリを地理情報のタグによって整理するために使うツールなのだ。

例えば、さきほど私はこれが一番最近に Flickr グループに投稿された画像を常時アップデートして保持するためにも使えることを述べた。けれどもまた、これはカスタマイズされた新たな Flickr フィードを作り出すためにも使える。マウスポインタを地図の上に置き、コンテクストメニューから Find Flickr Photos in this Location を選ぶだけでよい。Geophoto はその地球の図で現在見えている範囲に仮想上の網を掛け、地理タグの付いた画像を 20 個つかまえてくる。( FlickrVision ほど楽しい機能ではないが、FlickrVision ほどに儚く消え去ることもない。)

実世界における写真は -- デジタルカメラの急増は、写真の世界を劇的に変えつつある。民主化が進んで、これほどに普及すると予想した人はいなかっただろうと思えるほどだ。Geophoto もこれに寄与している。あなたの iPhoto ライブラリにある写真に、逆にロケーションデータを書き出すこともできるからだ。(Item メニューで Update Original with Location Information を選べばよい。)するとメタデータが画像ファイルに追加される。だから、Geophoto でロケーションデータを加えたら、それを iPhoto から Flickr へと(あるいはその他のサービスでファイルのメタデータからのデータ引き出しをサポートしているところへ)そのロケーションデータを変えることなくアップロードすればよいのだ。

この地球上に散らばる人々はただ単にスナップ写真を撮っているだけではない。彼らは皆、そういう写真をアップロードして、地球上のどこかにいる誰かと画像の共有をしたいと思っているのだ。そして、その地球上の「どこか」は、地球の図の上にスポットライトを当てて示せれば見つけやすくなる。Geophoto は、こうした人々の欲求に答えるための解決法としてはあまりにも原始的でちょっと不格好なものかもしれないが、それでも私たちがこれからどこへ向かっていくのか、少なくとも私たちのデジタル写真がどこへ行くのか、ということは指し示しているのではないだろうか。


TidBITS Talk/28-May-07 のホットな話題

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

DVD から逆に iMovie へ? -- 中途変換用のアプリケーションを介さずに、ビデオを DVD から抽出することは可能か? (1 メッセージ)

その他のスクロールユーティリティ -- 二本指スクロールについて書いた Mark の記事を受け、古い Mac でも使えるユーティリティの推薦が一つあった。 (1_メッセージ)

家 (デスクトップ) と家庭 (ノートブック) を一つに -- 複数のマシンのデータを同期させておくための解決策を読者たちが持ち寄る。 (5 メッセージ)

ストリームのビデオ・オーディオを録画・録音 -- 教室でビデオストリームが流れている時にノートを取りたい人は? ストリームをディスクにキャプチャしてあとで見られるようにするには、こんな方法がある。 (5_メッセージ)


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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2007年 6月 6日 水曜日, S. HOSOKAWA