今週のビッグな Apple ニュースは、2007 年度第3会計四半期の業績発表だ。純利益 8億1,800 万ドルという驚嘆すべき数字は、Mac の売上台数が記録を更新したお陰だ。(それに iPhone の売上も目覚ましかった!)そんな大金とは縁のない私たちのため、あなたの小切手帳に負担をかけない便利な Mac 製品とテクニックについてニュースをお伝えしよう。まず Adam が、筐体の中に組み込まれていない裸のハードディスクドライブをマウントする方法のいくつか(と、何のためにそんなことをするのかの理由)を検討する。Glenn Fleishman は Webjimbo のリリースを報告する。これはあなたが遠隔操作で Yojimbo のデータにアクセスできるようにするプログラムだ。一方 Joe Kissell は、何とかして MacBook Pro をスリープに入らせようと実験を重ねるため夜更かしをする。Apple の Safe Sleep 機能なんて冗談じゃないと思うからだ。最後にもう一つ、新刊の Take Control 電子ブック二冊のお知らせがある。“Take Control: The Mac OS X Lexicon”は Mac 関係、インターネット関係の用語 500 個以上について実際的かつウィットに富んだ説明を提供する。また“Take Control of Syncing in Tiger”のアップデート版では iPhone と Apple TV に関する説明を追加している。
記事:
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文: Jeff Carlson <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>
Apple の四半期ごとの業績報告によれば、本年 4 月から 6 月までに 176 万台の Mac が販売されたことにより、同社の純利益は 8.18 億ドル、売上高は54.1 億ドルへと押し上げられた。前年同期に販売された Mac の数 133 万台(2006-07-24 の "Apple 利益 $472 Million を Q3-2006 で計上" 参照)と比べると 33パーセントの増加で、1四半期における Mac の販売台数としては過去最高だ。iPhone も 981 万台が販売され、前年同期から 21 パーセントの増加となった。
これらの数字が印象的だとはいえ(問題の 1997 年第2四半期を覚えている人たちにとっては _本当に_ 印象的だが)、それよりなりより待ち焦がれていた数字は、新しい iPhone に関するものだ。Apple の報告では、この四半期に270,000 台の iPhone が販売された。この数字はそれほど刺激的には見えないかもしれないが、実はこれはたったの 30 時間で販売された台数なのだ(iPhone は 2007 年 6 月 29 日の午後 6:00 にリリースされ、この四半期は2007 年 6 月 30 日の真夜中に終わっている)。アナリストを交えたカンファレンスコールで Apple が言うには、2007 年 9 月末日までに 100 万台のiPhone を販売する見込みだ。Apple はまた、今年の終わりまでにヨーロッパのいくつかの主要国で iPhone を立ち上げ、2008 年にはヨーロッパの広い範囲とアジアで iPhone の販売を始める見込みだと述べた。
Apple の数字の発表に先立ち、携帯電話の協力企業である AT&T が同社の四半期財務報告の中で、同じ期間に 146,000 件のアクティベートしか記録されなかったと報告したため、Apple の株価は大きく下落した。この数字は Appleが述べた iPhone の販売台数よりもずっと少ない。このような差が生じたのはおそらく、iPhone が発売された最初の数日間に AT&T 側でアクティベーションにいくつかの問題があったためだろう。(AT&T と言えば、The Seattle Times の Brier Dudley が報じるところでは、この巨大通信会社は、発売初日に AT&T ストアで 付属品の購入を強制させられた iPhone 購入者に対し謝罪している。購入者は付属品を返品すれば全額が払い戻される。)
文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>
大抵の Macintosh ハードウェア製品は、そこに実装されている電子部品をかっこ良くデザインされたケースの中に隠すのを実に手際置くやっている、そして多くの人にとってはそれが最善といっていいであろう。しかしながら、もし基本以上に踏み込みたい、例えば標準の構成を超えて Mac をパワーアップしたいとか、或いはある種の問題のトラブルシュートをしたいというような場合は、時として剥き出しの金属のところまで入り込まなければいけない。
ハードドライブを取り上げよう。ケースの働きは、物理的な保護と、ある程度のレベルの有用な工業デザインと、そしてハードドライブメカの電源とインターフェースコネクタから、標準の電源ジャックと FireWire や USB 2.0 のようなポートへの変換機能を提供することである。しかしながら、ハードドライブメカに電源を供給しそれをコンピュータへと接続するためだけなら何もケースなど必要としないでコネクタの変換だけで十分である。市場にはまさにこれを可能にする新製品がいくつか出てきている - ハードドライブのメカをケースなしで Mac や PC で使おうというのである。
どうしてこんなことをしたいのかって?友人やお客さんで、死にかけた PC を Mac に切り替えたいという人がいて、その PC のハードドライブの中身を新しい Mac 上の VMware Fusion や Parallels Desktop のインスタレーションに移行したいというニーズがある場合もそうであろうし、或いは、コンサルタントやヘルプデスクのテクニシャンとして、普通に機能しなくなっているコンピュータに組み込まれているディスクからデータをバックアップしたり或いは復元したりというニーズが多い場合なども考えられるであろう。或いは、私のように、通常のバックアップに使っているケースに入った FireWire ドライブやドライブベイで問題が発生したという場合もあるである。これらの場合、問題はドライブのメカにあるのではないが、これらドライブをマウントできなければ、身動きが取れないことに変わりはない。
私はこれらの製品をしょっちゅう必要とするような状況にあったわけではないが、私は友人の一人と $29.95 の NewerTech USB 2.0 Universal Drive Adapterと、それよりはもうちょっと高い $39.95 の Granite Digital からの Granite Digital の USB 2.0 High-Speed Bridge Adapter の二つを成功裏に使うことが出来た経験がある。これら二つの製品は基本的にはほとんど同じで、可変の電源供給、そして 2.5", 3.5", それに 5.25" の全てのドライブメカに対応した接続ケーブルを提供している。ドライブの種類は IDE か新式の SATA (I か II) のどちらであっても良い。最近では 5.25" のハードドライブメカにお目にかかることは殆どなくなっているが、これらの製品は裸の CD や DVD メカにも使える。
私の考えを言えば、これらの機器の弱点は USB しか使えないことである。旧型の Mac は、高速接続は FireWire に頼り、低速の USB 1.1 ポートしか持たないので、USB だけでは極めて使いづらい。USB 1.1 は 12 Mbps で走り、USB 2.0 は 480 Mbps、そして FireWire 400 は 400 Mbps となっている。現実のスピードとしては USB 2.0 は FireWire 400 程には速くないとは言っても、ドライブ用としては十分に速いが、USB 1.1 となると、これはどうしようもなく遅い。
WiebeTech はこの FireWire 不対応の問題に応えた一対の製品を出しているが、高くつく上に制限もある。彼らの FireWire DriveDock と ComboDock 製品は 3.5" IDE 裸ドライブに取り付く箱で、電源と接続性を提供する、そしてホストの Mac に対して FireWire 400 (FireWire DriveDock の場合) 或いは 800 (ComboDock の場合) で接続する。電源スイッチとフィードバック LED も付いている。残念なことには、WiebeTech のドックは明らかに割高で FireWire DriveDock が $99.95 で、ComboDock は $169.95 である。その上、もしComboDock を 3.5" IDE 以外のメカにも使いたい場合は、追加のアダプタが必要で値段は$49.95 から $99.95 の間である (6個のアダプタ全部の全キットは $499.95 である)。私自身は WiebeTech ドックを使ったことがないが、私の印象から言えば、これらは毎日 4つか 5つの異なったドライブを扱わなければいけないテクニシャン向けのものであり、時折裸ドライブにアクセスする必要が出るような人向けではないように思う。
ハードドライブケースのもう一つの機能:物理的な保護の方はどうであろうか?裸のドライブを廉価なハードドライブのケースに入れるというのはもちろん可能であろうが、大抵の場合、これらの裸ドライブアダプタの持っているインターフェースの柔軟性に欠けるし、それにドライブをケースに挿入したり取り外したりする作業は結構面倒なものである。WiebeTech ドックにはドライブの電子部分を保護するための底板がついてくる (そしてもし必要であれば追加で買い増しも出来る)。一方で Granite Digital はこの問題に対してより良い答えを用意している:Drive Shields である、簡便な挿抜のための伸びのあるシリコーンゴム製 ($9.95) か、更なる保護と長時間使用のための冷却も助けるアルミ製 ($19.95) とがある。シリコーンゴム製の Drive Shield パッケージには 2.5" と 3.5" ドライブ用の両方のシールドが含まれているが、アルミ製の Drive Shield の方は 3.5" ドライブにしか合わない。
結論は、もし何かの理由で裸ドライブのメカにまで手を伸ばさなければいけない事態に遭遇したとしても、これらの廉価なアダプタのひとつがきっとあなたの道具箱への欠かせない追加ツールであることを証明してくれるであろう。
文: Glenn Fleishman <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>
Adrian Ross が Webjimbo 1.0 をリリースした。これは Bare Bones Softwareの Yojimbo オーガナイザソフトウェア用のウェブベースのインターフェースで、保存された項目を閲覧したりそれらのデータの一部を更新したりできる。(Adrian Ross も彼のソフトウェアも、Bare Bones と直接のつながりはない。)Webjimbo はコンパクトなウェブサーバで、Yojimbo が動いている Macで走らせる。Webjimbo は AJAX ウェブテクノロジを用い、Yojimbo の外見、使い勝手、操作性の多くを再現している。(AJAX というのは、JavaScript とXML を組み合わせて、ブラウザとウェブサーバのようなインターネットアプリケーションとのあいだで情報をやり取りし、ウェブページを再読み込みせずに一部分を書き換えるというものだ。
Yojimbo は、インターネットを使って集めたさまざまなコンテンツを1か所に集めて管理するものだ。どんなアプリケーションからでも Yojimbo に直接PDF で書き出しでき、PDF 書類を Yojimbo にドラッグすることもできるし、注釈をつけたり暗号化したり、ウェブサイトなどのパスワードを加えたり、シリアル番号をメモしたり、ブックマークを管理したりできる。Yojimbo ではまた、ウェブページの静的なアーカイブを作成することもできる。(2006-01-30の "Yojimbo はあなたの情報を守る用心棒" で Yojimbo 1.0 をレビューした。現在のバージョンは 1.4 だ。)
Yojimbo は私にとって不断の情報源となっている。私はホームオフィス(リビングルームのソファ)と本物のオフィスの両方で仕事をしており、どちらででもこのプログラムを使っている。Yojimbo は .Mac の同期機能を利用できるので、すべてをプログラムの中に集めておいて、それを複数のコンピュータで共有することができる。実際、私は iPhone を購入した数日後、Bare Bones のトップであり TidBITS の支援者でもある Rich Siegel に、iPhone のパスワード保存能力が貧弱なのでウェブ版の Yojimbo があれば私の生活はもっと便利になると書き送った。彼の返答は、独立して開発されている Webjimbo がすでにベータテストを積み重ねているというものだった。
Webjimbo は、簡単に言えば、舞台裏で AppleScript を利用して Yojimbo からデータを取り出すウェブサーバだ。Yojimbo では PDF を直接見ることができるが、Webjimbo は PDF をダウンロードとして提供するので、適切なAcrobat プラグインがあればブラウザで見ることができる。暗号化されたメモやパスワードは、このリリースでは編集できない。同様に、暗号化されたウェブアーカイブも見ることができない。
このサーバは、データにアクセスしたいと思う場所から到達可能な IP アドレスを必要とする。これは、ローカルネットワークであれば問題にならないが、そもそも Webjimbo を動かすとすれば、それはおそらく、リモートに保存された Yojimbo のデータにアクセスするためだろう。そうなると、多くのユーザにとって問題となる。ルーティング可能な IP アドレスが必要になるが、個人向けのインターネット・サービス・プロバイダでは、追加料金が課されるか、そもそも提供されていない。
AirPort ベースステーションなどのゲートウェイを使って家庭のブロードバンド接続に複数のコンピュータからアクセスし、DHCP と NAT を使ってアドレスを割り振っているなら、このリリースはまったく役に立たないかもしれない。リモート・コントロール・システムの中には、 LogMeIn や CoPilot のように、クライアントアプリケーションを中央サーバに接続することでゲートウェイの背後にあるコンピュータへのアクセスを可能にするものもある。(AirPort Extreme Base Station の 2007 年モデルをお使いなら、このわずらわしさを回避する方法のいくつかについて "Take Control of Your 802.11n AirPort Extreme Network" に私が書いたものをお読みいただきたい。)
Ross が将来、登録制などの形でこのようなサポートを追加することがあるかもしれない。そのようなサーバを立てて接続を提供するのは、技術的には難しいことではないが、ホスト型アプリケーションと同様に、24 時間の運用サポートが要求される。あるいは Skype がゲートウェイを越えるためのアプリケーションフックを提供しているので、Skype と連携させてもよいだろう。
セキュリティについて言えば、Webjimbo は Yojimbo のデータをプライベートにしておくということについてよい仕事をしている。第1に、このソフトウェアは、Mac OS X のアカウントパスワードをそのまま使うのではなく、サーバ用のパスワードを設定するように求める。Webjimbo のパスワードをアカウントと同じにすることもできるが、そうするとセキュリティレベルが低下する。
第2に、Yojimbo は暗号化されたメモやパスワードに AppleScript でアクセスすることをデフォルトで許可しないので、アクセスを手動で有効にする必要がある。メモかパスワードのどちらか、あるいはその両方に対し、スクリプト経由でのアクセスを有効にすることができる。(この設定は Yojimbo のPreferences ダイアログの、Security タブにある。)
第3に、Webjimbo はブラウザから SSL/TLS 接続しか受け付けない。そのため送受信するデータには強力な暗号化が施される。これは iPhone ユーザにとって特に重要だ。iPhone にはデータ接続全体を常に安全に保つための簡単な方法がない。(私が Macworld に書いた "Securing Your iPhone's Traffic" 参照。)Ross はここで近道をとって、自己署名証明書を使っている。こうすることで彼としては大幅に費用を節減できる。このような証明書はウェブブラウザにあらかじめ組み込まれている情報を使って検証することができないので、Webjimbo サーバに最初にアクセスするときはブラウザから警告が発せられる。ブラウザによって、その証明書の有効性をそのときだけ、または今後の接続にわたって受け入れることができる。(自己署名証明書について詳しくは、2007-06-25 の Chris Pepper の記事 "SSL/TLS でセキュアなコミュニケーション: ハイレベル概観" を参照。)
Webjimbo は主に iPhone に焦点を絞ったアプリケーションとして作られたものだが、開発が始まったのは iPhone と関連する開発者向け情報がリリースされる前のことだ。Ross は、将来 iPhone に最適化したバージョンを作ると約束している。
Ross が Webjimbo につけた価格は、シングル・ユーザ・ライセンスが 29.95ドルで、5 ユーザのファミリーライセンスが 49.95 ドルだ。それとは別にYojimbo が必要で、これは Bare Bones から、シングル・ユーザ・ライセンスが 39 ドル、5 ユーザまでのファミリーライセンスが 69 ドル、教育機関向けシングル・ユーザ・ライセンスが 29 ドルで提供されている。
文: Joe Kissell <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
仮にあなたが新しい自動車を買ったとして、その車のメーカーが何とも思慮深いことに Dead Battery Preventer (DBP、バッテリ死亡防止装置) なる新技術を盛り込んでいたとしよう。この DBP が魔術のような機能を発揮するために、あなたの車はエンジンを切った後も 49 秒間動作を続けていなければならない。エンジンを切る度に、毎回だ。その 49 秒間はドアを開けることさえできない。でも、ディーラーの人も熱心に強調していたことだが、これはほんの小さな、気付きもしない程度の不便に過ぎず、もしもバッテリが死んでしまったら何もできずどこへも行けなくなる、そんな悲劇を防止できるという素晴らしい利点に比べたら、何ということもない些細な問題に過ぎないのだ。レッカー車が到着するのをいつまでも待つ必要もなければ、必死の思いで AAA(全米自動車協会)に電話することもない。ただ DBP さえ働かせておけば運転は自由自在だ。
もちろん DBP なんていうものは作り話だが、これは最近二年間ほど Apple のすべてのラップトップ機に内蔵されるようになったある機能にできるだけ近いアナロジーをと考えて思い付いたものだ。その Apple の機能は Safe Sleep と呼ばれている。Windows ラップトップ機によく見られるハイバネーションモード(休止状態)に相当するものだ。このモードでは、あなたのラップトップ機は一切電力を使わず、その Safe Sleep に入る前での RAM の全内容が安全にハードディスクに保存される。この機能の一番の要点は、あなたのコンピュータに未保存の書類があるままの状態でスリープに入った時、その後であなたのバッテリが通常は何時間もあるいは何日間もスリープ中のあなたのコンピュータの RAM を維持できるはずなのに、たまたま完全に電気が尽きてしまった、という状況を防止しようということだ。ラップトップ機の電源をコンセントに差し込むか新しいバッテリに取り替えるかしてみても... オー、ノー! 未保存だった書類は完全に消滅している! そんな事態は、Safe Sleep さえあれば起こらない。あなたのコンピュータが自動的にそのディスク上のファイルから RAM 内容を復元してくれるので、あなたは以前と全く同じ状態に戻れるからだ。この安全策の代償は? それが、あなたがコンピュータをスリープさせる度にちょっとした遅延が生じ、RAM 内容がディスクに保存される間待たなければならないということだ。
私がこれまで見たことのある限り、Safe Sleep を扱った記事のほとんどはこれを素晴らしく役に立つ機能だと褒めそやすものばかりだった。Safe Sleep が使えないようなある種のラップトップ機でこれを使えるようにするユーティリティもあるし、あなたのラップトップ機が(普通のスリープでなく)強制的に直接 Safe Sleep に入るようにする無料のツール(Deep Sleep、Midnight、SuspendNow など)もある。でも私は Safe Sleep をこれっぽっちも好きになれない。少なくとも、現在の実装方法では駄目だ。私が特に気に入らないのは、Apple がこれを単にデフォルトの設定にしただけでなく、これをオフにするためのグラフィカルなインターフェイスを省略してしまったことだ。それに、コマンドラインを使ってオフにした場合、思わぬ時に突然 Safe Sleep が勝手に蘇って来る可能性もかなりあるのだ。
これは単に次善の方法とか、辛くも不適切となってしまったデザイン上の判断とかいう段階の話ではない。これは、物事を成し遂げる上でやってはならないことであり、Apple が積極的にその行動を恥じて直ちに是正を施すべき類いの物事だ。私がなぜこのように強い意見を持つようになったのかを説明するために、以下ではまず Safe Sleep についてもう少し詳しい説明を述べた上で、そのデザインの現状が、いかに Apple が通常備えている高度な使い勝手の標準から逸脱したものとなっているかについて、話を進めたいと思う。
スリープの各段階 -- 信頼の置ける私の古いチタニウム PowerBook G4 は、Safe Sleep が存在するより前の世代に属するラップトップ機だ。この TiBook はスリープさせると、即座にスリープ状態になる。即座に電源ライトが穏やかに点滅を始め、私は即座にこれを鞄にしまったり、飛行機の座席の下に片付けたりできて、ハードディスクがちゃんとパークされているという知識に裏打ちされて、普段のちょっとしたショックや振動程度ではあまり問題はないという安心を感じていられる。リッドを再び開けば、即座にすべてが元の状態に戻ってくれる。このラップトップ機はスリープ中にもほんの少しだけ電力を使う。RAM の内容を保ち、その他いくつか最小限のコンポーネントだけは活動しているのだが、私は経験上このコンピュータは相当長い間スリープしたままでも大丈夫だと知っている。コンピュータをスリープさせる前にバッテリを満杯近くまで充電させておけば、数日間あるいはそれ以上の期間は十分に持ちこたえられる。けれどもたとえバッテリが空に近い状態であったとしても、少なくとも何時間かは大丈夫だと私は知っている。
ところが、より最近の Apple ラップトップでは状況が違っている。つまり、2005 年 10 月に導入された 15 インチおよび 17 インチの Double-Layer SuperDrive モデル以降のすべてのポータブルモデルだ。これらのモデルも、従来と全く同様に通常のスリープモードを持っている。けれども Apple の説明書にある警告によれば、これらのラップトップ機を(例えばリッドを閉じることによって)スリープさせる際には、電源ライトが点滅を始めるまでの間は本体を動かしてはならないということだ。あなたがリッドを閉じた直後のほんの数瞬間、ライトがじっと点灯している間は、Mac OS X が忙しく RAM の内容をハードディスクへとコピーして、あなたのバッテリが後で完全に尽きてしまうという可能性に備えようとしているからだ。つまり、強制的にこのコンピュータは Safe Sleep モードに入っているわけだ。その上、その間ディスクが回っている最中は、何か異常な動きをすればハードドライブのメカニズムにダメージを与える可能性がある。(コマンドラインのハックを使えば通常のスリープモードを飛び越えて RAM の保存後直接ハイバネーションに入ることも可能だ。この点についてはちょっと後で触れる。)
そこまではまあいいとしよう。でも、ここからが問題だ。あなたのコンピュータがこのハイバネーションファイルをディスクに書き込んでスリープに入るのにかかる時間はとても「瞬間」と呼べるものではない。かかる時間はあなたがインストールした RAM の量に比例する。私の新しい MacBook Pro には 4 GB の RAM があるが、Safe Sleep が働いている時にスリープに入るには 49 秒もかかる。Safe Sleep をオフにすれば、たった 4 秒しかかからない。これは膨大な、猛烈に迷惑千万な、違いだ。
それだけではない。あなたが持っているギガバイトの RAM ごとに、そのままあなたはストレージ容量をギガバイトずつ損することになる。なぜなら、それだけの容量がこの専用の RAM キャッシュファイルのために必要となるからだ。ラップトップのハードドライブはコストも高く容量も限られているので、この占有容量は無視できない問題点だ。つまり要約すれば、最新のハードウェアと最大量の RAM を思い切って買ったために、パフォーマンスとストレージ容量の両面でペナルティを支払わなければならない羽目に陥るのだ!
たとえそうであっても、もしも Apple がこれを簡単にオフにする方法を提供していてくれさえすれば、Safe Sleep の不便も些細なことだと言えただろう。けれども現時点においては、これをオフにするには Terminal を使わなければならない。以前 Glenn Fleishman が別のスリープ関係の問題を解決するために使わざるを得なかったのと同じ pmset プログラムを、ここでも使う必要がある。(2006-10-09 の記事“眠れぬラップトップ”を参照。)Safe Sleep をオフにして、RAM 内容を保持するために使われていた既存のディスクイメージファイルを消去するには、Terminal を開いて以下の2つのコマンドを入力すればよい:
sudo pmset -a hibernatemode 0
sudo rm /var/vm/sleepimage
新しい設定は即座に有効となる。再起動の必要はない。(Safe Sleep をデフォルトの設定に戻すには、最初のコマンドのみを最後の 0 を 3 に置き換えて実行すればよい。バッテリが死ぬのを待たずにあなたのコンピュータが常に直接 Safe Sleep に入るように設定を変えるには、0 を 1 に置き換えればよい。それから、システム環境設定のセキュリティパネルで Use Secure Virtual Memory を設定している場合には、1 を 5 に、3 を 7 に、それぞれ置き換える。)
しかしながら、まだ問題は完全に消え去ったわけではない。私は上記のコマンドを自分のコンピュータで実行したのだが、その後でさえも、一度ならず、勝手に Safe Sleep が生き返るのを私は目撃した。なぜそうなるのか、どういう場合にそうなるのか、残念ながら私はまだ発見できていない。私が知っているのは、pmset プログラムを使った時にはシステム環境設定の Energy Saver パネルが使うのと同じファイルが修正されるということだ。/Library/Preferences/SystemConfiguration/com.apple.PowerManagement.plist というファイルだ。当初私は Energy Saver 環境設定で何かを変えればそのパネルにあらわに表示されていない設定がすべて上書きされるものと思っていた。だから、きっと Safe Sleep が生き返ったのは私がそこで何か他の設定を変えたからだろうと想像していた。けれども、その推測は違っていた。Energy Saver 環境設定で変更を加えた後でチェックしてみると、その環境設定ファイル内のハイバネーション値は依然として 0 であって、私が前に変更しておいたままの状態だった。でも、私のコンピュータで定期的に起こる何かが時折この値をデフォルト値に戻してしまうということは事実のようで、私がそれに気付くのは、コンピュータをスリープさせようとして、コンピュータがそれに従うのにあまりにも長い時間をかけているのに気付いた時だけだ。つまり、間違いなくそれは、最も具合の悪い瞬間以外の何物でもない。
間違った解決法 -- もちろん、ソフトウェアの開発に終わることのない妥協の連続が伴っていることは私もちゃんと理解している。時には、使い勝手の良さを構成する要素のいくつかが他のより良い目的のために犠牲になることもある。けれども今の場合は、他の目的の方がより良いとは言えず、Apple には他の選択肢もあったはずだと私は思う。
まず第一に、Safe Sleep が解決しようと試みている問題について考えてみよう。Safe Sleep が有用なのは、以下に挙げる3つの状況がすべて存在している場合に限られる:
私の場合、これら3つの状況が同時に成立することなど決して、決してあり得ない。まず第一に、私は習慣的に書類を頻繁に保存する。自動保存(オートセーブ)機能の付いているアプリケーションでは、すべてファイルを 10 分ごとに自動的に保存するように設定している。もっと頻繁に設定していることもある。だから、私の作業が失われたとしても、Safe Sleep を使っていなかった場合でさえも、それはたかだか 10 分のことだ。第二に、旅行の際に私は必ず AC アダプタと予備のバッテリを持って行くので、私のコンピュータがスリープしていられる程度の時間を越えて電源のない状態になることはない。そして第三に、私は自分の軽率さをコンピュータに守ってもらおうなどとは思わない。私自身が自分で作業を保存もせず、また自分のラップトップ機のメモリを生かしておくだけの電源を用意もできなかったのだとしたら、そんな状況でコンピュータが魔術的に何とかして私を許してくれるなどと期待する気持など毛頭無い。
でもこれはあくまでも私の意見だ。あなたの習慣は違うかもしれないし、あなたはもっと別の期待をしているのかもしれない。きっと、そういう人たちが十分多くいたからこそ、Apple も Safe Sleep を重要視したのだろう。もちろん、私も Safe Sleep の存在自体が嫌だと言っているのではない。さきほども書いたように、私が嫌なのはこれがデフォルトでオンになっていることだ。使い勝手が大幅に悪くなっているのに、オフにする簡単な方法も提供されず、オフにしたままにすることも難しいという事実が問題なのだ。
Apple はもっと違った手段を採ることができたはずだ。例えば、Safe Sleep のコントロールを Energy Saver 環境設定に盛り込んでオンオフの切り替えをするように、あるいは必要に応じてその挙動を調整したりするようにもできたはずだ。でも、私の意見ではそれさえも不必要な状況悪化に思える。ジョギングが終わってから、iPod が終了するまで 49 秒も待たなければならない必要性などない。実際、iPod はそもそも終了させる必要すらない。何百何千万と世界にいる iPod ユーザーたちが、そんな不便を許してはくれないだろう。だからこそ Apple は賢明にも iPod を、それが動作しているか否かを全く気にせず、安全にスリープさせるために何か長々しい儀式を実行する必要なども全くなしに、使えるようにとデザインを工夫したのだった。私としては、Apple のエンジニアたちがこれと同等の何かをラップトップ機にも施す方法を見つけ出せるだけの賢明さを備えていると信じたい。
興味深いことに(そして皮肉なことに)デフォルトで Safe Sleep が付いている Apple のラップトップ機はすべて、緊急モーションセンサー (Sudden Motion Sensor, SMS) をも装備している。これは、そのコンピュータが大きな動きをしたことを感知して、その場合にハードドライブをパークさせてダメージを予防するという、ちょっとした装置だ。もしも SMS が言われている通りに動作するものなら、ラップトップ機が RAM をキャッシュする作業中に動かしてはいけないという警告は不必要なはずだ。コンピュータが過剰に動いた場合は、SMS が割り込んで来てあなたのハードドライブを安全に守ってくれるはずだからだ。こうしたことはすべて、ユーザーから見えないところですべて処理できるものであり、かつまたそうすべきものだろう。だから私の知る限り、たぶんあなたがコンピュータを RAM の保存作業中に激しく揺すっても、きっと SMS が既にちゃんと働いてくれているのだろう。だとすれば、ラップトップ機をじっとさせておくようにという警告文など全く不必要なもののはずだし、中途段階の「まだ完全に眠ってはいない」モードも、ユーザーが知っている必要などないはずだ。
消灯に成功 -- その後私はこの問題を回避することができた。自分の手で、私の MacBook Pro で。ほんの数分ほどかけて3行のシェルスクリプトを書いて、私は Safe Sleep をオフにするとともに RAM キャッシュが存在すれば消去するようにした。それから、私はこのコマンドを一時間に一回 root 権限で走らせる cron ジョブを設定した。(または、Launch Services を使っても同じくらい簡単にできたかもしれない。)一時間ごとに走らせるようにしたのは私が意図せずに何かをしたせいで Safe Sleep がいつの間にかオンになってしまった場合に備えてのことだ。私のスクリプトは以下のような簡単なものだ:
#!/bin/bash
/usr/bin/pmset -a hibernatemode 0
rm /var/vm/sleepimage
でも、私は有名なるプロペラ頭の人間だ。こうした小細工など、私の手にかかればへっちゃらだ。でも、オタクでない普通の人間である皆さんは、こんな馬鹿げた騒ぎに巻き込まれるべきではないのかもしれない。
仕事 (Job) 中にスリープ -- 何年か前、私は Steve Jobs のキーノートの会場に聴衆の一人として座り、彼がワイヤレスのストリーミングビデオをデモ上映するのを見ていた。一台の PowerBook が、別の Mac から AirPort 接続でストリームされたビデオクリップを再生していた。この機能がどれだけ頑丈にできているかを示すために、Steve はビデオがまだ再生されている最中にその PowerBook のリッドを閉じて、コンピュータをスリープ状態にし、それから、ほんの数秒後に、またリッドを開いてビデオが即座に中断した個所から再生を再開する様を見せた。私たちは皆、大喝采でそれに応えたものだ。物事がシームレスに運ぶとは、まさにこういうことを言うのだろう。
でも、今やそれは不可能になった。少なくとも、サポートされていないハックを使わずにはできない。ラップトップ機がスリープするまで丸々一分間ほども待たなくちゃならないし、その間はラップトップ機を持ち歩くことさえもできない。いったいどうなってるんだ? 今は 2007 年で、私は Mac ユーザーだ。買ったばかりの新品のコンピュータをスリープさせてから、10 秒以内に鞄にしまうことさえできないのだとしたら、何かが根本的に間違っている。
文: Adam
C. Engst <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
Mac OS X 用語集の決定版 -- 私たち Mac ユーザーは、テクニカルな用語や俗語を毎日のようにあたり構わず投げ交わしている。でも、もしもある用語が何を意味しているのかとあなたが確信が持てないことがあるなら、私たちの最新刊の電子ブックがきっと助けになるだろう。“Take Control: The Mac OS X Lexicon”は 500 個以上の Macintosh 関係およびインターネット関係の用語を網羅した気まぐれ大傑作だ。あなたの光学ドライブがデュアルレイヤー DVD への書き込みができるかどうかも分かるし、404 と 501 がなぜ興味深い数字なのかも分かる。Mac でタイプが可能な3つのタイプのダッシュをどう使い分けるかも、その他たくさんのことも学べる。これは、古くさい単調な辞書ではない。これらの用語の定義とともに、便利な使い方のコツや、実際的なアドバイス、ユーモア、感傷的な逸話なども満載だ。
ベテランの Macintosh 著述家である Andy Baird と Sharon Zardetto の手になるこの 191 ページの電子ブックは、お馴染みの Take Control のデザインに加えて便利なアルファベット順ナビゲーションタブがすべてのページに付き、カスタムグラフィックスもたっぷり、さらに 2,000 個以上の内部リンクもある。個々の項目についてもっと詳しく知りたい場合は? 入念に選ばれた外部ウェブサイト、TidBITS 記事、Take Control 別タイトルなどへのリンクがマージンアイコンで提供される。(言うまでもなく、印刷版では内部リンクやマージンアイコンをクリックすることができないので、紙に印刷したものを読む方が好きだという方は、まず電子ブックを購入してから、その後で表紙にある Print Book リンクをクリックして印刷版を購入されることをお勧めしたい。いずれにしても価格は同じになる。)
どうか間違わないで頂きたい。この本は決して、あなたの Mac を踊り狂わせたり、あなたを即座にネットワーク管理者に仕立て上げたりする方法をあなたに教えるものではない。でも、きっと皆さんもこの本を楽しく読んで、Mac についての知識も深めて頂けるに違いないと思う。なぜなら、この本の原稿には、Take Control 著者の面々や、その他熟練のテクニカルレビュワーたちからも、これまで私たちが出版した他の電子ブックにはかつてなかったほど多くの遥かに生き生きとした意見の交換が寄せられたからだ。だから、ぜひ皆さんも手に取ってみて頂きたい。そして、扱われている用語のフルリストを前もって知りたいという方のためにサンプルを用意してあるので、どうぞダウンロードして頂きたい。ここにはすべてのアルファベット文字ごとにそれぞれ最初のページが含まれている。
アップデート版の電子ブックで iPhone と Apple TV を同期 -- “Take Control of Syncing in Tiger”のアップデート版が出た。今回は、iPhone と Apple TV への同期に関する詳細情報を追加した。Mac 熟達者の Michael E. Cohen が書いたこの本には、Mac から iPod、携帯電話、PDA、他の Mac などへデータやファイルを同期するために役立つ実用的なアドバイスが満載だ。今回のバージョンでは iPhone と Apple TV に特有の問題点も取り上げた。この電子ブックの旧バージョンをお持ちの方は、電子ブックの表紙にある Check for Updates ボタンを使えば、無料のアップデートがダウンロードできる。“Take Control of Syncing in Tiger”への今回のアップデートは、印刷版も既に利用可能になっている。
文: TidBITS Staff <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
新しい Mac ユーザー向け情報サイト -- MyFirstMac サイトについて書いた先週号の記事を受け、他のサイトを推す声も挙がる。 (3 メッセージ)
共有データベースを持つ個人用会計プログラム -- 二人の人たちがそれぞれのコンピュータで別々の記録を持ちつつ、共に同じデータにアクセスもできるような、そんな Mac 用の会計プログラムはあるだろうか? (1 メッセージ)
単密度フロッピーディスクからデータを回収? -- あなたの Mac の記憶を掘り起こしてみよう。古い 400K フロッピーディスクからデータを読み取るにはどうすればよいのだったか?(20 メッセージ)
携帯電話のプリペイドプラン -- プリペイド方式の携帯電話プランについて書いた先週号の記事に、読者たちからいろいろと質問が寄せられる。 (8 メッセージ)
噂サイト "MacOSRumors" は放送中止か? -- ある Mac 噂サイトが消えてしまった。でも、私たちはいずれ皆順応して行くものだ。少なくとも噂によれば。(7 メッセージ)
iPhone に複数のメールボックス -- iPhone に付属の Mail プログラムは複数個のフォルダをサポートしているが、どうやらそうするにはあらかじめ Mac の上で作っておかなければならないらしい。(9 メッセージ)
小説家のためのソフトウェアを書く -- ある小説家は Scrivener を高く評価する。これは本格的なフィクションを書く人の必要に合わせて特別にデザインされたプログラムだ。(3_メッセージ)
Palm ソフトウェア -- 古い Treo を現行の Mac との間で同期させるには、どんな方法がベストだろうか?(7_メッセージ)
実際の iPhone 売上とアクティベーション -- Apple は 2007 年度第3会計四半期に 270,000 台の iPhone を売ったとしているが、いったいその数字はどうやって調べたものなのか?(2 メッセージ)
iPhone の機能とソフトウェア -- Treo 650 を iPhone に買い替えようと考えている読者が、ソフトウェアとタスクがどう置き換えられることになるのか知りたがっている。現在のところ iPhone ではどんなことができるのか? (7-メッセージ)
iPhone のバッテリ対ラップトップのバッテリ -- iPhone のバッテリはラップトップ用のバッテリに比べて少ない充電回数に耐えるようになっているのか、もしもそうならその理由は? (1_メッセージ)
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