TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#904/12-Nov-07

ここまで来るのに数年を要したが、Apple はようやく Spotlight をまともなものにした、と Matt Neuburg は言い、Mac OS X 10.5 Leopard における検索テクノロジーについて深く検討する。その他の Leopard 関係ニュースについては私たちのウェブサイトの Leopard 専用アップデートページで随時お知らせしており、また Leopard 関係の Take Control 電子ブック印刷版もすべて入手可能となった。別のギアに切り替えて、Glenn Fleishman が Google Android と Open Handset Alliance について、それらが Apple と iPhone にどのような影響を与えるかについて分析する。携帯電話と言えば、AT&T が iPhone ユーザーたちの破産防止のために国際データプランを提供し始めた。リリースのニュースとしては、BBEdit 8.7.1、Microsoft Office 2004 for Mac 11.3.9、それに VMware Fusion 1.1 (および VMware Importer) がある。また、Apple の新しいテレビコマーシャル(傑作パロディーもある)のリンクを紹介し、私たちの最新の TidBITS スポンサーとなった Freeverse を歓迎する!

記事:


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Leopard 互換性に関していつも最新の状態を保つ

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

我々は "Leopard Compatibility List Updated" と言う題名でオンラインだけの記事を掲載している。ここでは、Leopard と互換となる様にアップデートされた製品のニュースを集めている。これを毎週 TidBITS のメール版に掲載するのは、中身は常に変わり続けているので理にかなっていないと思っている。従って、そのアップデートを見るため我々の Web サイトをのぞいて見るか、NetNewsWire の様なプログラムを使って変更のあった記事を呼び出せる我々の RSS に申し込んでみて欲しい。我々は、我々が重要だと或いは面白いと思った製品にだけ着目している、つまり我々がこれまでに取り上げてきたか或いは将来取り上げてみようかと思っているものという意味である - このリストが完璧であるなどとは望むべくもないし、出来ることでもない。そうではあっても、もし皆さんが、これまでのTidBITS や Take Control に出てきたものでこのリストに載っていないものにお気づきの場合は、ぜひお知らせ頂きたい、そうすればそれを追加出来るので!

我々の Web サイトを訪れた時は、右上にある新しい Leopard Information Center にも目を向けて欲しい。ここには、我々がこれまでやってきた Leopard 関連のあらゆるものへのリンクを載せている。Leopard Compatibility List もその一つである。


BBEdit 8.7.1 が機能を追加、バグを修正、データを保存

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Bare Bones Software が BBEdit 8.7.1 をリリースし、新機能をいくつか追加するとともにたくさんのマイナーなバグを修正した。新機能の主なものを挙げれば、Edit < Insert メニューからのタイムスタンプ挿入、ディスクブラウザから項目を Terminal のような“file”URL を受け入れるアプリケーションの中へドロップする機能のサポート、それに言語モジュールでコードを走らせる際にスペルチェックをオフにする機能などがある。新機能と、既存の機能の変更点、それにバグ修正などすべてのリストは、非常に詳細に記載されている BBEdit Current Release Notes ページを見るとよい。(そして、Apple のあまりにも簡潔過ぎるリリースノートと比べてみるとよい。あんなものは道化師のパフォーマンスで代えることもできるだろう。)BBEdit 8.7.1 は BBEdit 8.5 かそれ以降のユーザーには無料のアップデートで、ダウンロードサイズは 15.2 MB だ。Mac OS X 10.4 かそれ以降(Mac OS X 10.5 Leopard を含む)が必要で、このプログラムは Universal バイナリだ。

BBEdit の話になったついでに、このプログラムのあまり知られていないある機能について皆さんにお話ししておきたいと思う。私は先週、この機能のお陰でデータ喪失から救われた。サーバに問題が起こって、私のサーバのウェブディレクトリの中にあった静的なファイルのほとんどすべてが消えてしまったのだ。これはひどい。でも、私は Retrospect を使って私たちの Xserve のメインディスクを毎晩第2ディスクに複製するように設定している。他にもバックアップはあったが、動的なデータベースの方をその第2ディスクに移して、その第2ディスクを起動ディスクに設定し、再起動するのは簡単だった。私は非常に注意深く作業して、将来問題が起こった時に備えて重要なデータには複製を取りつつ確認をしたので、サーバは一時間か二時間オフラインのままだったが、結局複製の方に切り替える作業は全体としてシンプルなものだと言えた。

ただ一つの問題は、事故が起こったのが午後のことで、その日は一日中ファイルの編集作業を続けていたのだったが、それだけの作業を全部やり直すのは気が進まなかった。私はサーバ上のファイルを直接編集していたので、それらのファイルのローカルなコピーは持っていなかった。けれども幸運なことに、BBEdit の環境設定ウィンドウの Text Files パネルの中には、ファイルの保存に先立って常にバックアップを作るというオプションがあった。私は遥か昔にそのオプションをオンにしていたので、さっそく私の BBEdit Backups フォルダを開いて、私がその日に変更を加えたファイルすべてをそれぞれ最新バージョンに復旧させることができた。皆さんも、遠隔ファイルをライブで編集することがよくあるなら、ぜひとも BBEdit のバックアップをオンにしておかれることをお勧めしたい。

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たった一つ欠点があった。それは何かって? 私はついついこの BBEdit Backups フォルダを忘れてしまうので、現在このフォルダは 17,000 個以上のファイルを含んでいて、一番古いものは 2004 年のものだ。おやまあ... 2007 年より前の年のものは、そろそろ消去した方がいいだろうね。


Freeverse が TidBITS をサポート

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 笠原正純<panhead@draconia.jp>

新しく長期スポンサーになった Freeverse を歓迎したい。彼らは、自身のソフトウェアの開発と他社製アプリケーションの販売の両方を手がけているという点で、Macintosh 業界では少し珍しい存在だ。Freeverse は多分、彼らの Big Bang Board Games、Burning Monkey カードゲーム、アーケードゲームの Airburst Extreme と Neon Tango といった風変わりなゲームで一番良く知られているだろう。しかし、同社はシリアスな面も同じように持っている。ベクターベースのドロープログラムである Lineform やウェブカメラ用ソフトウェア Periscope、子供専用ウェブブラウザ BumperCar だ。そして、彼らは彼ら自身のソフトウェアを開発することに満足せず、 Felt Tip Software の Sound Studio 3、Plasq の Comic Life Deluxe Edition、Ubisoft の Heroes of Might and Magic V 等々を販売している。おそらく、同社について最も印象的なのは Apple Design Awards を最も多く(これまでに 6回)受賞していることだ。だから、あなたが小さな軽い気分転換や、サウンドとグラフィックのためのパワフルなツールを探しているならFreeverse のウェブサイトをチェックしよう。

Freeverse の TidBITS と Mac コミュニティへのサポートに対して感謝!


Word 2004 のクラッシュバグがつぶされた

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 笠原正純<panhead@draconia.jp>

Microsoft は Macworld Expo での Office 2008 のリリースに向けて仕事がハードであるにもかかわらず、Microsoft Office 2004 for Mac 11.3.9 Update を利用可能にした。これは、Word 2004 で書類を印刷するとき発生したクラッシュを解決するものだ。アップデートは 2.5 MBのダウンロードで 11.3.8 アップデート(9.1 MB のダウンロード)がインストールされていることが必要だ。11.3.8 アップデートは Word 2004 のバッファオーバーフローを取り除くものだった。たくさんのOffice アップデートに付き合い切れないというあなたには、Microsoft AutoUpdate ユーティリティを使うことをお勧めする。これなら、すべてを一つ一つアップデートできる。それぞれが以前のアップデートを必要とするからだ。


新しい Apple コマーシャル: 本物、偽物、傑作揃い

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

すでに時期遅れのニュースならばご容赦願いたい。私はもうテレビ番組は Netflix 購読でしか見ていないので。ともあれ、Apple は Get a Mac シリーズの新しいテレビコマーシャルとして、Windows Vista をからかったものをサイトに公開している。もちろん、ほとんどの TidBITS 読者の皆さんにとっては釈迦に説法のようなものに過ぎないだろうが、私自身は Apple が Mac の利点をこんな風に取り上げているのを見て今でも楽しい気持ちになっていることを白状しよう。

Apple 流のミニマリスト方式が思いがけず生み出したボーナスは、それに便乗する形で簡単にパロディーが作れることだ。その良い一例が、 iPhone のコマーシャルをもじって Saturday Night Live が作ったパロディーだ。Gizmodo にもリンクされている。報道によれば、別の作品が長過ぎたため、放送時間の都合でこの作品がテレビで放映されることはなかったという。(パロディーの元となった iPhone のコマーシャルは Apple のサイトで見られる。)


VMware が Fusion 1.1 Update と VMware Importer をリリース

  文: Joe Kissell <[email protected]>
  訳: 笠原正純<panhead@draconia.jp>

VMware は Fusion 1.1 をリリースした。これは Intel ベース Mac でWindows を走らせるための同社の仮想化ソフトを購入した登録ユーザに対する無償アップグレードだ。このリリースは 7 週間前にリリースした Fusion 1.1 のベータ版に最初に搭載された数多くの機能を完成させている。主なものを挙げれば、Leopard サポート、DirectX 9.0 の実験的サポート、Windows アプリケーションのウィンドウと Mac OS X のそれとが混じった Unity モードの改善、Boot Campとの統合の改良(Windows Vista Boot Camp インストールのサポートを含む)、iPhone の Microsoft Outlook との同期などだ。Fusion 1.1は 176 MB のダウンロードだ。

同時に、Parallels Desktop version 2.5 と 3.0 で作られた仮想マシンを取り込めるようにする新しいドラッグアンドドロッププログラムのVMware Importer のベータバージョンが無料でダウンロード出来るようになっている(1 MB)。このツールは Fusion をより Parallels とパラレルにするもので、VMware や Virtual PC から仮想マシンを取り込むユーティリティとして既に提供されていた Parallels Transporter と同様のものだ。


AT&T、新しい iPhone 国際データプランを提供

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

外国へ旅行して驚くほど高いデータ料金を請求された iPhone ユーザーたちからの苦情が殺到したためかと思われる(2007-08-20 の記事“iPhone 請求書と海外での問題”参照)が、AT&T は 29 ヵ国で適用される 国外向けの新しい iPhone データプランを実施した。$24.99 を払えば、20 MB の利用ができる。$59.99 を払えば、50 MB の利用ができる。利用限度を超えれば、その割引適用対象の 29 ヵ国の国内に限りキロバイトあたり $0.005 の料金が課される。50 MB プランではそれら以外の国でもキロバイトあたり $0.010 の料金で使える。ただし、AT&T のサイトにリストされているいくつかの近隣諸国ではキロバイトあたり $0.0195 となる。20 MB プランを使っている人たちは 29 ヵ国以外の全世界でキロバイトあたり $0.0195 を払うことになる。もちろん、これらの新しい料金プランはあなたの毎月の既存の iPhone 料金請求額に追加して払うものであることを忘れてはならない。また、外国旅行に出かける前にはあなたのプランの詳細を AT&T に問い合わせて確認しておくことをお勧めする。


Design Tools Monthly、出版 15 周年に達する

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私たちの友人 Jay Nelson にお祝いの言葉を贈りたい。彼は 1992 年以来、グラフィックデザインのコミュニティーのために興味深い情報をまとめた Design Tools Monthly を出版し続けてきた。私たちが TidBITS を始めた時からそれほど経っていない頃からの、歴史ある出版物だ。毎週出される 12 ページのニュースレターに、毎号およそ 100 の短い記事で、いろいろなニュース、アップグレード、バグ修正、ハードウェア、その他の話題が網羅されている。購読者になればオンラインの“Software Closet”にもアクセスできて、そこには Jay がデザイナー向けに最高のものと思う無料のユーティリティ、プラグイン、フォントなどが集められている。Jeff Gamet と一緒に、Jay は Design Tools Weekly ポッドキャスト も始めている。Design Tools Monthly には広告は一切含まれておらず、紙に印刷した毎月の号と、ソフトウェアや PDF の詰まった年四回の CD を郵便で購読する場合は年額 $229、オンラインアクセスのみの購読の場合は年額 $199 という有料購読のみで提供されている。 無料サンプルの号も提供されており、また Sharon Zardetto の電子ブック“Take Control of Fonts in Leopard”を購入した方には裏表紙に三つの号を無料で受け取れるクーポンが付いている。


DealBITS 抽選: SmileOnMyMac の TextExpander 2 の当選者

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週の DealBITS 抽選で当選し、SmileOnMyMac の TextExpander 2($29.95 相当)を受け取ることになったのは、roadrunner.com の Susan Varney、ilovelife.com の Chris Lozac'h、mac.com の Bill Bauer の3名だ。おめでとう! 応募して下さった 783 人の皆さん(応募者には TextExpander 2 の割引が贈られた)に感謝したい。また今後の DealBITS 抽選もお楽しみに!


Google が夢見る未来の携帯電話は、GPhone ではなく Android

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

Google が消費者向け携帯電話市場に参入するとは思いもしなかった。それはちょうど、Google が全国的な Wi-Fi ネットワークを構築するとは思われないのと同じだったし、仮に 2008 年 1 月の周波数帯入札で Google が落札したとしても、Google が全国的なセルラーネットワークを構築するとは思われないのと同じだった。Google はハードウェアを作らない。彼らはハードウェアを使用する方法を構築し、より多くの人に手を伸ばして、より多くの広告を配信する。(揚げ足を取られる前にいっておくと、例外が2つある。Google は本社のある町で Mountain View Wi-Fi ネットワークを提供しているし、Google 検索アプライアンスという企業向けのサーバハードウェアがある。)

携帯電話事業者、チップメーカー、携帯電話機メーカーのコンソーシアムが協業して新しい携帯電話プラットフォームを作るという先週の発表は、私の世界観を裏付けた。このプラットフォームを利用した電話機は、2008 年の後半に出荷開始される予定だ。

電話の中で動くものをコントロール -- Open Handset Alliance は、通常の携帯電話機とスマートフォンを世界中で支配している携帯電話オペレーティングシステムと関連するソフトウェアに対する応答だ。多くのプラットフォームや事業者で、電話機を事業者ごとにカスタマイズしたり、購入後にソフトウェアやユーティリティをインストールしたりすることが認められているが(iPhone は現在のところ例外的存在だ)、基盤となるプラットフォームは一般的に手を付けられない。それにライセンス使用料も必要だ。

そこで Google と 33 のパートナー企業は Android というプラットフォームを立ち上げることにした。現在、開発者向けのプレビューが入手できる。Android は Linux を基盤とし、Java を接着剤として、徹頭徹尾オープンソースのコンポーネントを使用する(Android というのは Google が買収した企業の社名で、同社はこのようなプラットフォームを手がけていた)。このプラットフォームは、携帯電話機メーカーとエンドユーザが無料で開発および配布でき、そのことがパートナー企業の顔ぶれを説明している。現在のところSymbian プラットフォームが世界的に優勢で、それを開発している企業は、世界最大の携帯電話機メーカーである Nokia が 50 パーセントにわずかに満たない割合を所有している。Microsoft の Windows Mobile、Palm OS、RIM のBlackBerry が米国では優勢だ。しかし、Linux ベースのセルラープラットフォームも世界的に勢力を伸ばしつつあり、今回の動きはその傾向を加速するだろう。

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携帯電話機の市場には混乱させられる。米国では世界のほとんどの地域と異なったやり方をしているからだ。ほとんどの電話機では、複数年のサービスプランに契約することと引き換えに販売奨励金が設定されており、別のネットワークに自由に移すことができない。ヨーロッパなど多くの国では、消費者はたいていの場合電話機を正価で購入し、その後サービスに契約する。また、米国には互いに互換性のない2つのネットワーク標準がある。GSM と CDMA だ。そのため、Verizon や Sprint Nextel(CDMA)から T-Mobile や AT&T(GSM)へと乗り換えることは簡単にはできない。CDMA は韓国でも使われているが、ほかのほとんどの地域では GSM が使われており、中国では独自の変種が使われている。CDMA 電話機や GSM 電話機を、契約期間が過ぎた後にロックをはずし、米国の任意のネットワークでアクティベートしたり、ロックされていないGSM 電話機を海外で購入したりすることも可能だが、そのようなことを実践するのは比較的まれだ。(さらにまれなものとしては、特殊な GSM/CDMA デュアルプロトコル電話機もあるが、これは通常高価で、頻繁に海外に出かける人たちのために作られている。)

これが何を意味するかというと、米国では携帯電話事業者が、特定の範囲の電話機やそのほかの機器しか接続を認めないことによって、それぞれのネットワークへのアクセスを制御しているということだ。Microsoft は巨大企業かもしれないが、それでも、電話機を人々の手に届けようと思ったら、Verizon やAT&T などの事業者の世話にならなければならない。Apple も同様にこのことを思い知らされた。iPhone をリリースするに当たり、ただ1つの事業者と契約しなければならなかったし、おそらくは AT&T によって求められた制限を甘受せざるをえなかった。ヨーロッパでの Nokia の立場は少し異なる。事業者に対して機能や電話機を押し付けることはできないが、直接消費者に販売することができるので、さまざまな電話機を提供することができる。

どちらの市場も、事業者が支配している。チップメーカーの革新的な機能が事業者によって無視されるかもしれないし、Nokia 以外の電話機メーカーは通常事業者が望む製品を作るように誘導されている。Nokia が望みの機能を割り込ませたとしても、事業者はその機能を自社のネットワークで有効にしないかもしれない。Nokia はビデオストリーム機能を持った電話機を多数販売しているが、その機能はたいていの場合 Wi-Fi でしか使えない。ハードウェアよりもソフトウェアにより注力している企業が、彼らのウェブサービスやアプリケーションをインストールしようとすると、事業者の反対にあって、困ってしまうことになる。

パートナーと利益 -- Open Handset Alliance には、誰がどのような理由で参加しているのだろうか。アライアンスのメンバーのうち、Broadcom、Intel、Marvell、Qualcomm、TI はすべてチップメーカーで、彼らの製品を電話機に入れてもらうために電話機メーカーの世話になっている。彼らが独自の参照設計を開発できるプラットフォームがあれば、彼らにとっての柔軟性が格段に向上し、主流でないところにも製造パートナーを見つけたり、既存の電話機メーカーに対してより興味深い製品を提供したりできる。

基礎的な携帯電話技術の多く、特に CDMA 標準については Qualcomm が特許により支配しているとはいえ、同社がプラットフォームを支配しているわけではない。Qualcomm がこのような、より大きな多様性とより少ないコントロールを促進するアライアンスに参加するというのは、率直に言って、まれなことだ。

このアライアンスについて興味深いことは、LG、Motorola、Samsung といった大手電話機メーカーが含まれていることだ。彼らは現在のスマートフォン市場からはおおまかに言って締め出されている。彼らが製品を作っていないわけではないが、市場に彼らのセグメントがないのだ。彼らは、この新しい、誰にも支配されないプラットフォームを活用して、自らを伸長しようとしている。

このアライアンスには携帯電話事業者も参加している。手がかりを必要としている米国の事業者2社(T-Mobile と Sprint Nextel)に加えてアジア最大手のいくつか(China Mobile、KDDI、NTT DoCoMo)、そしてアフリカ、ヨーロッパ、中南米に 2 億 1200 万人の利用者を抱える Telefonica だ。

そのほかのアライアンスのメンバーとしては、Skype を所有する eBay があり、同社はこのプラットフォームを活用して、セルラーネットワークや Wi-Fiなどの無線技術の組み合わせに対応する本当の Skype 電話を作ることができるかもしれない。また、世界最大の GPS 受信チップメーカー Sirf も参加しており、より高機能な製品をより多くの電話機に組み込むことを願っている。

次に、これがこの世のいろいろな分野にどのように当てはめられるのかを見てみよう。

事業者は何を得るのか? -- これらのパートナーを眺めたとき、事業者がこのアライアンスに興味を持ったのはなぜだろうかと疑問に思われるかもしれない。いくつか理由があるが、その1つは自己保全だ。事業者は収益を拡大し続けることを望んでおり、より興味深い電話機をより早くリリースしてアップグレードを促すことを望んでいる。彼らは自社のサービスを特定の市場やニッチに合わせることを望んでいる。これらの願望は、既存のプラットフォームの、ゆっくりとしたペース、画一的なサービス、中央集権化された支配とは相容れない。

米国において、Sprint Nextel は、3番目に大きな事業者であるとはいえ、弱い立場にある。同社は、旧 Nextel 利用者を新しいシステムにうまく移行することができずに利用者を減らしつつあり、公的安全機関との周波数帯の交換という、費用もかかりいまだ継続中の移行をうまく処理できていない。(これは話せば長い話だ。)Sprint Nextel のトップは数週間前に辞職したし、同社はこれまでのプランを廃止し、競争者でもあり協力者・共同運営者でもあるClearwire とともに新しいモバイル WiMax ネットワークを立ち上げるところだ。(この契約は当分棚上げになるかもしれないが、両社ともモバイル WiMaxについては確約しているし、Sprint が新しい CEO を雇えば、新しい契約が結ばれるかもしれない。実際、いくつかの報道が示すところでは、Sprint はClearwire を買収するか、あるいはモバイル WiMax 部門をスピンオフしてClearwire と合併させるかもしれない。)

モバイル WiMax は、現在の有線ブロードバンドに匹敵する速度でユビキタスなブロードバンド無線を提供し、現在のセルラーデータネットワークよりも速度を向上し制限を低減する可能性がある。WiMax へのコミットは Sprint にとって大きなリスクであり、実現するには巨額のコストがかかるだろう。Sprint Nextel は新しい WiMax ネットワークのために、新しい周波数帯を使用するプラットフォームを必要としており、その新しいネットワークでGoogle がサービスを提供することを可能にするような契約をすでに結んでいる。

T-Mobile は、米国の事業者では大きく差をあけられた第4位だが、3G 市場で競争するのに十分な周波数帯を欠いているため、ここ何年か異なった戦略を追求している。2006 年に T-Mobile は 3G を展開できるようなライセンスを購入したが、それでもほかの事業者と互角の競走をするには足りない。

そこで T-Mobile は、2002 年に破産した初期無線ネットワーク企業の資産を購入して以来、Wi-Fi ネットワークに多額の投資をしている。今では同社のWi-Fi ネットワークは、米国に 8,500 地点以上、世界中でさらに数千地点と、世界最大級になっている。T-Mobile はまた、米国で初めて、通話中にWi-Fi ネットワークとセルラーネットワークをシームレスに行き来できる電話機を使った Wi-Fi/セルラー統合通話サービスを立ち上げた。明らかに、T-Mobile も異なる思考を必要としている。

中国では、他国の企業に依存しない技術を持ちたいという欲求が常にある。中国が独自の携帯電話標準を使用しているのもそのためであるし、国産の規格が困難に直面しているにもかかわらず第3世代(3G)セルラーが遅れているのもそのせいだ。中国の事業者が、外貨を持ち出さずに使用でき、自国の必要に合わせて思う存分形成することのできるプラットフォームを求めることには何の不思議もない。(そして、潜在的には、自国の政府が制御することもできる。私はここで政治を持ち込むつもりはないが、中国の通信事業が監視と傍受のために設計されているというのは事実だ。それに、米国でも、そのことについてはもはやうぬぼれてはいられないではないか。)

アジアのほかの地域については、私は競争の状況をよく理解していないので、あまり説明することはできない。日本では、はるかに長いあいだ続いている傾向として、電話機はずっと進んだ機能を持ち、ネットワーク事業者はより独立した活動を許し、そして消費者は特定のソフトウェア機能に料金を払っている。これらすべてが1つにまとまるかもしれない。

iPhone 対 GPhone -- Android は、基礎レベルでは iPhone と共通したところが多いが、ユーザインターフェースや携帯電話事業者の使い勝手という点では共通点は少ないだろう。

内部を見れば、iPhone は Unix ベースの Mac OS X で動いており、Androidは Linux を使用する。iPhone は、GNU などの財団や協会、また独立プログラマによるオープンソースやフリーのソフトウェアを多数利用しており、その点では Android も同じだ。

しかし1つ階層を上がれば、Android は開発者に対し内部のすべてに、表面上はカーネルソフトウェアコードにすらアクセスを認めるのに対し、iPhone はその秘密を決して明かそうとはしない。

Android を使用する携帯電話機は一連の原則を守らなければならず、それらの概念について運用試験を行い、その試験に合格しなければ、アライアンスに参加している事業者のネットワークで運用することができない。一方 iPhone は世界中の限られた数のネットワークで動作するように設計されている。

iPhone のソフトウェア開発キット(SDK)を使えばある程度プログラムを開発することができるだろうが、そのプログラムを配布するには、Apple や AT&Tなどのパートナー事業者の承認や認定が必要となるかもしれない。Android のSDK ではおそらく、どんな形態の開発やインストールも許されるだろう。

事業者にとって Android は大きなリスクとなる。悪者を速やかに隔離できるようネットワークを設計して、ウイルスが蔓延したり電話機の調子が突然狂ってネットワークをダウンさせたりということを防がなければならない。これは現実の脅威であり、Steve Jobs が、セキュリティの問題が十分に理解され対処されるまで Apple が iPhone のための SDK を遅らせていたことの重要性について述べたときにも触れていたことだ。

インターネットは、ゾンビコンピュータと大量のスパムの軍勢にあっても機能し続けているが、それは回復力があるからだ。セルラーネットワークはそれほど頑丈ではなく、Android 電話機が解き放たれるためにはもう少し強くする必要があるだろう。

Google の周波数帯入札 -- 話を Google に戻して、私は最初に、来年の周波数帯入札で仮に Google が落札したとしても同社がセルラーネットワークを運営することはないだろうと述べた。ここでそのことについて詳しく説明しておこう。

2008 年 1 月までに、FCC は主要周波数帯の最後の部分を入札にかける。これは、テレビ局が UHF 帯からの移行を完了することに伴って解放されるものだ。これによりアナログテレビ放送は終了し、その時期は 2009 年 2 月 17日に設定されている。いわゆる Upper 700 MHz 入札には多数のライセンスが含まれるが、注目すべきは、24 MHz の主要領域のための "C Block" 入札だ。

700 MHz 帯は壁を簡単に透過し、1つの基地局から 2.5 GHz 帯の基地局と同じ出力で4倍広い面積に送信することができる。2.5 GHz の周波数帯はSprint Nextel と Clearwire がモバイル WiMax で使用する予定だ。

Google やそのほかの企業は、その中にはこのアライアンスに参加しているところもあるが、オープンアクセスの規則を求めて FCC に働きかけている。オープンというのは以下の3つのことを意味している。

どの条項も、ネットワークを台無しにしてしまうような固定された価格または使用量での無制限な帯域幅を認めるとは解釈できない。

FCC はオープン再販条項を却下したが、ほかはほとんど採用し、この規則に反対する事業者には抵抗した。(ただし、FCC には裏口がある。彼らは、C Block には 40 億ドルを超える額の、そして全体の入札には 100 億ドルの最低入札価格を要求している。もしこの最小値に達しなかった場合、オープンアクセスの要求を除いて再び入札が行われる。)

Google は、規則のすべてが採用されるならばこの周波数帯に対して入札するという意思を示しており、必要な最低価格を保証している。しかし同時に、たとえ落札したとしても、ネットワークを構築し運営するパートナーと協業する可能性が高いとも表明している。

Google が、門番に邪魔されないような全国的な無線ネットワークをほしがっているということは、当初から明らかだった。Google が、電話会社やケーブル通信会社の利用者に対し、DSL やケーブル、光ファイバーを通じて大量のデータを供給しており、それらの電話会社やケーブル会社は、ネットワークを階層化して、彼らのネットワークで Google などがコンテンツを最高の速度で送り出そうとしたときに料金を要求することをもくろんでいることを思い出しておこう。

Google が、オープンな電話プラットフォームと、最後の大規模な無線ブロードバンド入札におけるオープン条項のいくつかとを促進するということに、何か疑問があるだろうか。

私たちが尊敬する人たちの何人か、たとえば John Gruber が、Android はベイパーウェアではないかと疑問を呈したり、あるいはベイパーウェアであると主張したりしているが、私はそれは変だと思う。ベイパーウェアというのは、製品を出荷するはるか前に、デモ以上のものは何も手元にない状態で発表し、競争相手の妨害をすることを意図するものだ。競争相手としては、ベイパーウェアがまだ使用できないとしても、顧客に対し、ベイパーウェアのあのすばらしい機能がなぜこの製品にはないのかということを説明しなければならなくなる。iPhone は、もし Apple が入手可能性について特定の期待をさせず、その期待に応えることができなかったら、ベイパーウェアとなっていただろう。(Leopard には、ベイパーウェア的な機能で後のアップデートとなるかもしれない機能がいくつかある。特にTime Machine のネットワークドライブ対応に関することだ。)

Android の SDK が約束通り、開発者の能力を持つ人なら誰でもダウンロードして作業できるという形で出荷されたということは、ベイパーウェアの汚名をある程度ぬぐうことだ。もちろん、Android ソフトウェアを搭載した製品が出荷できるかどうか、あるいは出荷されるかどうかということは別の問題で、時が経たなければ明らかにならないだろう。

しかし、状況をもっともよく言い表しているのは、しばしばあることだが、Fake Steve Jobs かもしれない。彼はこう言っている。「勝ち組の企業はアライアンスやらコンソーシアムなんてものは作らない。」

すべてを1つに -- Google は、もちろん、同社にとってもっとも利益になることを促進しているのだが、同社はおおまかに言って情報をできるだけ広く散布することによって金銭を得ることを目指している企業である以上、それは私たちにとってもっとも利益になることでもある。Google は門番や塀で囲われた庭は嫌いなのだ。

最後に、結末として数百の企業が携帯電話機を作り、それらが世界中のあらゆる種類の無線ネットワーク上で動作し、私たちが現在支払っている額の何分の1かで最新のソフトウェアやテクノロジにアクセスできるようになるということは十分考えられる。そのような未来のビジョンは、Google のビジョンでもあり、Google にはそれを現実のものとするだけの勢いがあるように思われるのである。


Spotlight の逆襲: Leopard になって、素晴らしく働く

  文: Matt Neuburg <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

これまで、私たちはいろいろな記事で Leopard の素晴らしい新機能のいくつかを紹介し、それらがアップグレードを価値あるものにしているのではないか、と書いてきた。私は Spaces の記事を書いたし、Glenn Fleishman はファイル共有が従来と比べて格段の進化を遂げたことを解説し、Joe Kissell は Time Machine の内幕を語ってくれた。(これらの記事を一覧する最良の方法は、私たちのサイトで“Leopard Arrives”シリーズとして見ることだ。)この記事では、私は皆さんに Leopard の改善点パズルを構成する最後のビッグな要素、つまり新装開店、各界絶賛、歓喜雀躍の、Spotlight について私がどう思うかをお話ししたい。

(日本語)Leopard はあなたのセキュリティをどう改善するか | あなたのフォントは Leopard で使える? | Spaces の(とても満足な)第一印象 | Leopard がファイル共有を簡単に | Take Control News: 5 冊の電子ブックが Leopard に誘う:30% お得 | 私が Leopard を嫌う6つの理由 | Leopard のスクリーン共有が Tiger にまで届く | Leopard の初期修正と警告事項 | Time Machine: 善玉、悪玉、欠けてる機能 | Leopard のインストール手順を点検する | Leopard のファイヤウォール、一歩前進、三歩後退

Leopard での Spotlight がなぜそれほどまでに良いものなのかを説明するために、私はまず Tiger での Spotlight が良くなかった理由を簡単に説明しておかなければならない。既にそんなことはよく分かっているという方、あるいは歯が痛くて歯ぎしりをするのが辛いという方は、次のセクションを飛ばして頂いた方がよいかもしれない。あの痛ましい過去の歴史を、順を追って話しておこうと思うからだ。

Tiger の Spotlight: 善玉、悪玉、卑劣漢 -- Mac OS X 10.4 Tiger で Spotlight が導入された時、これはユーザーのために大きな改善となっていると宣伝され、その理由を納得するのも難しいことではなかった。ハードディスクの上で何かを見つけるのはいつも困難なことだった。私の母など、たった今彼女が新たに作ったばかりの Word 書類を、保存してから五秒もしないうちに見つけられなくなるのだった。最近ではハードディスクというものが本当に大きくなって、ファイルの数も膨大なので、困難さはますます増大しつつある。旧式の Finder の Find コマンドはハードディスクを検索してはいたが、それはファイルからファイルへ、フォルダからフォルダへと順番に探すもので、速度は遅い。それに、あなたが探しているものの名前をかなりの程度の正確さであらかじめ知っている必要がある。でも、多くの場合、実際あなたはそれを _知らない_ からこそ探しているのだから。

その一方で、かの昔の System 7 の時代には、私たちは ON Technology の作った素晴らしいユーティリティ、ON Location に夢中になったものだ。それは、あなたのファイルの名前についての索引ファイルを生成したために、ファイルを名前で検索するのが非常に高速にできた。その上、このユーティリティはサードパーティのトランスレータを使ってあなたのファイルの中身を(そのフォーマットにかかわらず)見ることができて、その内容を読み取り、内容についても索引を作ることができたので、ファイルの内容として何かの単語が含まれているようなファイルを高速で探し出すことさえできた。実は、Spotlight はその種のテクノロジーを Mac OS X にも実現し、さらにもっと良いこともする、と公言していたのだった。ON Location では、索引ファイルを構築し、さらにそれを最新のものにしておくためには定期的に再構築をする必要があった。それに対して Spotlight では、いったん最初の索引を構築しておけば、その後それは _常に_ 最新のものとして保たれる。なぜなら、あなたがハードディスクに何か変更を加える度に、その都度 Spotlight がその場で通知を受けて、適切に索引を更新するからだ。ちょっと驚くべきことだが、Spotlight を読者たちに紹介した Glenn の記事は、あまりにも明るい希望に満ちたものだった。(2005-05-02 の記事“Spotlight にスポットライトを”)

しかしながら、そのデビュー当初から、トラブルが存在していた。言われた通りに動作しない機能もあった。例えば、不可視ファイルを検索するというオプションがあったが、不可視ファイルが見つかることは決してなかった。ハードドライブの一部の領域は索引から除外されていたので、その場所にあるファイルは名前で検索しても見つからなかった。この除外領域は Spotlight の中にハードコードされていた(ユーザーがアクセスできる設定ではなかった)ので、問題の領域がどこなのかが分かったとしてもどうしようもなかった。ファイルのタイプによって正しく見つからないものもあった。私はこれを特にフォントファイルのいくつかで経験したし、Apple はこれをバグだと認めてさえいた。(どうやらこれは表に出ているファイル名とファイルの「表示名」の食い違いによるもののようで、時として後者はユーザーがアクセスできない奇妙な文字列になっていることがあった。)索引付けの作業が突然動作を止めることもあったし、それを再スタートさせるためには Terminal のコマンドラインを使わなければならなかった。

でも最悪の問題は、あなたが実際に検索を実行しその検索結果を一覧するためのインターフェイスだった。そのようなインターフェイスは三つ用意されていた。Spotlight メニューと、Spotlight ウィンドウ、それに Finder の検索ウィンドウだ。

結局、Apple の Spotlight 検索インターフェイスにはどこを見てもとりわけ快適なものはなく、コマンドラインのシンタックスでの“mdfind”を通じて実装されている Spotlight のフルパワーにアクセスできるものはどこにも提供されていなかった。例えば、mdfind ではワイルドカード検索、大文字小文字の区別、それに高度なブール条件の組み合わせが指定できた。これこそまさに、その後たくさんのサードパーティの Spotlight 代用インターフェイスが誕生してきた理由に他ならなかった。私自身の作った NotLight もその一つだ。けれどもそれらのものでさえ、基盤となる Spotlight の索引付けテクノロジーによって実現可能な機能の範囲に制限を受けていた。(例えば N NotLight は不可視ファイルを見つけることができなかった。それは Spotlight にもできないことだったからだ。)それに、例えばEasyFind のような無料のユーティリティを使って Tiger 以前の検索挙動を復活させる方が好みだというユーザーも多くいた。

心機一転 -- Leopard では、Spotlight が一段と高速になり、偏見も減って、より基準に則ったものとなった。内部においては、索引がより素早く構築され参照されるようになったので、ハードディスクの回る音を聞きながら空費する時間も減り、より長い時間を検索結果を見て過ごせるようになった。あなたがアクセス権を持つ範囲にあるすべてのものが索引付けされ検索可能となった。(そうでないものもあるのかもしれないが、少なくとも私はまだ聞いたことがない。)働くはずの検索は(例えば不可視ファイルの検索や、ユーザーが思う通りの名前でファイルを探す検索も)すべてきちんと働く。そして、検索インターフェイスも素晴らしく良くなったので、もはやサードパーティのインターフェイスは商売上がったりかもしれないと思えるほどだ。

Spotlight ウィンドウは完全になくなってしまった。手っ取り早く上位の結果だけを見たいと思う時には、Spotlight メニューを使う。すべての結果を一覧したいと思う場合、あるいはより高度な検索条件の構築に助けとなるインターフェイスが欲しい場合には、Finder ウィンドウを使う。これら二つのみが可能な選択肢のすべてだ。Finder ウィンドウは、もはや通常の Finder ウィンドウと _本当に_ 近いものとなった。通常の Finder 表示は、カラム表示を除いてすべて提供される。(ただし、残念ながらリスト表示において追加の情報カラム、例えばサイズ表示などを出させることはできない。)また、ウィンドウの中では Finder の他の部分でできる操作のほとんどすべてが可能となっている。だから、あなたは今現在特別の Spotlight 用ウィンドウにいるということをほとんど意識せずに使えるようになるだろう。それでも実際は、あなたは特別の Spotlight 用ウィンドウにいるのであって、この Finder 検索ウィンドウにいればファイルでもフォルダでもないもの、例えば iCal のイベントや Safari の履歴項目なども検索できるのだ。(私がこれまでに気付いた限りでは、Spotlight メニューでの検索と Finder 検索ウィンドウとの主な違いは、内蔵辞書の中にある単語の検索が前者を使ってしかできないことだけだ。)その上、この Finder 検索ウィンドウにおける検索条件の構築インターフェイスは、コマンドラインの mdfind を使ってできることのほとんどすべてが指定できるようになっている。

というわけで、この記事の残りでは、検索条件の構築をどうやってするかについて解説してみたい。実際、それをするには二つの異なった「言語」が用意されている。一つはあなたが検索フィールドに直接タイプするテキスト言語で、こちらは Spotlight メニューと Finder ウィンドウの検索フィールドのどちらでも働く。もう一つはもっと身振りに基づいた、インターフェイスベースの言語で、こちらは Finder 検索ウィンドウの中でさまざまなオプションを駆使することで使える。

検索語 -- Spotlight メニューの検索フィールドに「tonya」とタイプすると、それが検索語となる。Spotlight はこれをかなり広い意味でこの単語にマッチするものを探せというリクエストとして解釈する。まず大文字小文字の差は無視されるので「Tonya」を含む書類はマッチする。文字に付いたアクセントも、ある程度だが、無視される。例えば「Tónya」を含む書類はマッチするのだが、もしも検索語が「Tönya」 ならば「Tónya」を含む書類はマッチするのに「Tonya」を含む書類はマッチしない。検索語にアクセント付きの文字を含めた場合は、それをアクセント付きの文字を探せというワイルドカードとして受け取っているような感じだ。検索は単語ベースだが、実は探されているのは単語の始まりの部分だ。つまり「tonyatastic」を含む書類はマッチするけれども「retonyafication」を含む書類はマッチしない。(単語 _全体_ としてマッチするものだけを探すように指定したい場合は、引用符で囲んで「"tonya"」を検索語とする。こうすれば「tonyatastic」はマッチしない。また、複数の単語から成る語句をその通りの状態で含むものを探したい場合にも引用符を使う。)ただし、単語という概念はいわゆるキャメルケース[訳注: 大文字で始まる単語を複数個連続させて、ラクダのこぶのような形にしたもの]における個々の単語成分にも適用されるので、例えば「HelloTonya」を含む書類もちゃんとマッチする。そうそう、言い忘れたが、検索はあらゆる種類のメタデータにわたって実行されるので、ファイル名に「Tonya」を含む書類も、ファイルの内容に含むものも、その Spotlight コメントに含むものも、その他あらゆるものがマッチする。

検索語の適用範囲を制限できる方法が二種類ある。まず第一に、あなたが検索したいメタデータの種類を指定することができる。それにはコロンを使ったシンタックスを使う。例えば、Finder でのファイルの Spotlight コメントの中に「tonya」を含むようなファイルを探したいけれどもそれ以外の種類のメタデータに「tonya」を含むものは見つけたく _ない_ という場合には、検索語を「comment:tonya」とすればよい。Help にある説明書を見ればこのシンタックスに関する他の例がいくつか載っているが、その中には驚くほどパワフルなものもある。例えば、特定の日付またはそれ以前に最終変更を受けたファイルは「modified:<=8/10/2007」のように指定できるし、特定の日付の範囲内で作成されたファイルならば「created:8/10/2007-8/12/2007」と指定できる。ただ問題は、Apple の態度が相も変わらず、おまえらに _本物の_ 説明書なんか書いてやる必要はないと思っているらしいことだ。このシンタックスについて総てを概観したものも、系統的に説明したものも、どこにも一切見当たらないし、このようにして指定に加えられるメタデータ用語を集めたリストすらない。(私がさきほどの例で使った「comment:」も私が試行錯誤で見つけたものだ。)

第二に、いくつかの項目をブール作用素 AND と OR(すべて大文字)を使って組み合わせたり、NOT を添加したりできる。また、項目の直前に空白なしにマイナス符号を付ければ“and not”の意味になる。デフォルトの作用素は AND だ。つまり、引用符や他のブール作用素を使わずに複数個の単語を並列させれば、それらが AND で繋がれているものと解釈される。だから、私のマシンでは「tonya tidbits」を検索するとそれら両方ともを含む 103 個が見つかり、「tonya OR tidbits」ならば 530 個が見つかり、「tonya -tidbits」ならばたったの 15 個しか見つからないという結果になる。つまり、私のコンピュータでは TidBITS について触れていないファイルで Tonya について書くことは滅多にないということだ。

Finder 検索ウィンドウ -- 検索が済んだ後に Spotlight メニューの Show All をクリックすれば、Finder 検索ウィンドウが呼び出せる。また、Command-Option-Space を押すか、(Finder で) File < Find (Command-F) を選ぶか、あるいは Finder ウィンドウの検索フィールドで単にタイプを始めるだけでも呼び出せる。前のセクションで述べたような検索語のシンタックスはここでも使えるが、Location Bar といくつかの Criteria Bar を使えば、よりグラフィカルな方法で検索を制限したり特定の検索を指定したりもできる。

あなたが最初に自分自身に問うべき質問は、検索対象の場所を特定の一つのフォルダに制限するかどうかだ。もしそうならば、まずあらかじめ Finder でそのフォルダの _中_ に入っておいてから、その後で Command-F を押すか検索フィールドでタイプするかして検索を始めるようにしなければならない。ウィンドウが Finder 検索ウィンドウに変わると、Location Bar にあなたのスタートしたフォルダの名前が表示されるので、その名前をクリックすれば検索がそのフォルダだけに制限される。

もう一つ、Location Bar の素敵な機能がある。それは、検索を“File Name”に制限するか、それとも“Contents”にするかの選択肢がここに提供されていることだ。ただしこの後者は誤解を生みやすい用語だ。実際には、こちらを選ぶとすべてのメタデータにわたって一緒に検索するというデフォルトの状態で動作することになる。この二つの選択肢、つまりファイル名で検索するかすべてのメタデータで検索するかというのが最も一般的な検索の形だろう。だから、これら二つのうちから選べるようシンプルなインターフェイスを手近な場所に提供したことは、Apple にしては非常に気の利いたやり方だと思う。

検索にもっと手を加えるためには、Location Bar の右端にある + ボタンをクリックする。すると Criteria Bar が 1 つ現われる。ここでは、一番左のポップアップメニューでメタデータのタイプが選べる。デフォルトでは、たった 6 個のメタデータの種類しかここにはリストされていない。Kind (種類)、Last Opened Date (最後に開いた日)、Last Modified Date (最終変更日)、Created Date (作成日)、Name (名前)、それに Contents (内容) だ。(ここでの“Contents”は本当にファイル内容を意味する。)どれかを選ぶと、その選択に応じて適切な他のオペレータやフィールド、ポップアップメニューが現われる。例えば“Contents”を選ぶと、ただ 1 つのオペレータ“contains”が現われて、そのテキスト入力フィールドにテキストがタイプできるようになる。“Name”を選ぶと、ポップアップメニューが現われて“matches”“contains”“begins with”“ends with”“is”の 5 つの選択肢から選べる。(ここでの“matches”と“is”の違いは“matches”の方が単語ベースということだ。例えば「tonya」は“matches”ならば「Adam and Tonya」という名前のファイルにマッチするが“is”ならばマッチしない。)“Kind”を選ぶと、サブタイプをリストしたポップアップメニューが現われ、そのサブタイプの中にはさらにそれ自身のサブタイプを持つものもある。例えば“Music”という“Kind”の中には“All”“MP3”“AAC”“Purchased”のサブタイプがある。

この、Criteria Bar の一番左のポップアップメニューには 7 番目の項目、Other もある。これを選ぶと、Spotlight の索引が認識できるメタデータの種類を _すべて_ リストしたダイアログが開き、そこから一つを選んで使うことができる。その際、今後その選択肢がメニューに現われるようにするというチェックボックスを選ぶこともできる。そうすれば以後は Other ダイアログを経由せずにそれにアクセスできるようになる。皆さんがきっと何度も使うことになると思われるのでチェックに入れておくべき項目を二つ、ここにお勧めしておこう:

パワーユーザー向けの特大ヒント: Command-Option-Space を使って、または Spotlight メニューを使って Finder 検索ウィンドウを呼び出した場合には、Spotlight 項目を自動的に _含める_ ように設定される。Command-F で、または Finder ウィンドウの検索フィールドにタイプすることで Finder 検索ウィンドウを呼び出した場合には、Spotlight 項目を _含めない_ ように設定される。実際これはとても頭の良い挙動だ。Spotlight はここで非常に理に適った区別と想定をしている。つまり、もしもあなたが Finder から出発したのなら、たぶんあなたはファイルやフォルダだけを探したいのだろう。けれどもよりグローバルな状況で検索ウィンドウを呼び出したのなら、たぶんあなたはあらゆる種類の対象物に興味があるのだろう。もちろん、その当初のデフォルト状態があなたの意図と違う場合には、いつでも Criteria Bar を呼び出して設定を変更することができる。

さらにもっといろいろな条件を指定したい場合には、追加の Criteria Bar を表示させてそれを設定すればよい。それには、既存の Criteria Bar のどれにでもある + ボタンをクリックする。でも、ここで重要なヒントがある。+ ボタンをクリックする際に Option キーを押していると、特別の Boolean Operator Criteria Bar が現われる。そのポップアップメニューの選択肢は“Any”“All”“None”の三つ(それぞれ OR, AND, NOT のブール作用素に対応する)で、これはその Operator Bar の直後にグループを成している Criteria Bar すべてに適用され、それらは右にインデントして表示される。このようなグループ自体がまた Boolean Operator Criteria Bar を含むこともできるので、どれだけでも自由に深い複雑なブール表現でも構成が可能となる。(つまりこれは論理式で括弧を使うのと同じことだ。)グループを作らずに複数の条件を単純に設定した場合のデフォルト作用素は AND だ。(つまり、すべての条件が同時に満たされたもののみがマッチする。)

結論 -- Leopard の Spotlight は、Tiger の Spotlight がなるべくして実際にはなっていなかったものの具現化だ。(Apple がその種のことをどうしていつも最初からは実現することができないのかの理由について、ここで長話を始めるのは遠慮しておこう。)どれほど良くなったのかって? おそらく、NotLight が完全に撤退を余儀なくされるほどには良くなっていないのだろう。NotLight は Spotlight の基盤となっているテクノロジーの新機能を利用できるようになるためにこれから修正を施す必要があるが、Spotlight 内蔵のインターフェイスではできない三つの機能を既に備えている:

1. NotLight では、検索はライブでは _ない_。だから、検索語をタイプしている最中にやたらといろいろなものが点滅したり、泥沼に足を突っ込んだりするようなことは起こらない。準備ができるまで自由にタイプして、タイプし終わってから検索を始められる。

2. Finder の Path Bar は検索結果の項目で選択したものについてその場所を見ることができるという便利なものだが、NotLight ならば、_選択せず_ に _すべて_ の項目の場所が分かる。

3. NotLight では大文字小文字を区別する検索と区別しない検索とが選べる。時にはこれが実際に役に立つこともある。

そうは言っても、Leopard の Spotlight における改善は非常に、非常にドラマチックなもので、その違いがあまりにもドラマチックなために、私の場合、Tiger では、いったん NotLight を書き上げた後は、Spotlight の内蔵インターフェイスを _一度も_ 使ったことがなく、すべての検索で NotLight を使っていたにもかかわらず、今後 Leopard ではきっと私が NotLight を使うのは非常に稀なことになってしまうのではないかと思う。私にそんなことを言わせるなんて普通はあり得ない。これはとてつもない称賛の言葉だ。事実を言えば、ここでの Tiger から Leopard への差は、夜と昼の差くらいのものだ。使うのが苦痛で試練だった時代に比べ、新しい Spotlight は喜びだ。悲惨な、思慮の足りないインターフェイスから、インターフェイスの見本と言えるものへと変わったのだ。パワフルで複雑な基盤のシンタックスに、ゴージャスで使い易いグラフィカルな表現が加わっている。一言で言えば、Spotlight もまた、Leopard にアップグレードするもう一つの大きな理由となるものだろう。


Take Controlニュース: Leopardタイトルが全て印刷版でも入手可能に

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳:上松慮生 <ryo.uematsu@gmail.com>

Mac OS X 10.5 Leopardに関するTake Control電子ブックの印刷版がついに入手可能になった。 Web catalogにあるそれぞれの本のページの左側には印刷版購入(Buy Print Book)ボタンが追加され、電子ブック版をすでに購入した人はpdfの最初のページの上部にあるPrintリンクをクリックすることによって割引価格で印刷版を購入することができる。印刷版を購入するなら、電子ブックから購入することを薦める。そうすれば、直接印刷版を購入するのと同じ価格で、電子ブック(Check for Updates link付き)と印刷版の両方を入手できる。


Hot Topics in TidBITS Talk/12-Nov-07

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple Mail でメールが削除できない -- Mail の調子が悪い時、一つの方法はメールボックスを再構築することだが、既に消去されたメッセージが間違って表示されてしまう可能性も無視できない。 (7 メッセージ)

携帯電話妨害器を知りませんか? -- iPhone で(あるいは他の携帯電話で)いつまでもしゃべり続ける人がいる場合、その接続を強制的に切る機器を購入できる。違法ではあるのだが、それによって得られる喜びは危険を犯すに値するものかもしれない。 (2 メッセージ)

環境設定は良いことか悪いことか? -- Leopard の Stacks 機能にもっと設定の選択肢が欲しいという Matt Neuburg の訴えをめぐって、あまりにも設定の選択肢が多いとユーザーが混乱するだけだとある読者が反論する。 (16 メッセージ)

Leopard がファイル共有を簡単に -- パスワードの送出方法が Leopard で変更されたのに伴い、NetWare サーバに接続する際に問題が起こる。 (3 メッセージ)

Leopard と FileMaker Pro 6 -- Leopard と FileMaker の最新バージョンとはまだうまく働けるようになっていないが、このデータベースアプリケーションのもっと古いバージョンを走らせるのはどうか? (7_メッセージ)

GMail と IMAP -- Gmail が IMAP を使って動作するように設定して以来、ある読者は数々の奇妙な挙動を Mail で体験するようになってしまった。何か良い助言は? あるいは、Gmail の IMAP はまだ未成熟なのだろうか? (33 メッセージ)

Tab、Delete、Return が Leopard のテキストボックスでビープするだけ -- 明らかにおかしな挙動が始まった時には、Mac OS X の新しいユーザーアカウントでテストして原因を突き止めるのがよい。テスト用のアカウントを持っていない人は、ぜひ設定しておこう。こうすればよい。(6 メッセージ)

Time Machine なのにタイムワープの裂け目に引っ掛かった? -- ある読者の Mac mini がハングしてしまうのは、Time Machine が悪いのか? それとも何か別のもの、例えば FileVault に問題があるのか? (4 メッセージ)

Leopard の Apple Mail は Universal だが、完全にではない -- 時には何かを知らなかった方が良いこともある。Leopard の Mail で問題に遭遇して、ある女性は Get Info ウィンドウで Open Using Rosetta オプションをチェックして問題を解決した。たいていの人なら、そんなことを試みるなんて考えもしなかっただろう。(1 メッセージ)

Aperture が何度やっても再登録を要求してくる -- 何度も何度も Aperture を登録するように要求された挙句、もう二度と Apple のソフトウェアなんか買わないと思った読者がいる。(彼には電話で技術サポートに聞けなどと助言しないように。) (1_メッセージ)

Google は Yahoo の 70 倍も使われている -- 検索エンジン分野での Google の優勢が、またもや驚愕の数字で示される。 (3_メッセージ)

MacBook Pro のキーボードはゴツゴツする? -- MacBook Pro のキーは、従来の Apple ラップトップ機に比べて力を入れたタッチが必要なのか?(2_メッセージ)

Leopard を 24" iMac にインストール -- ある読者が、新品の iMac に(まだ Leopard がプリロードはされていなかったけれど、無料でシステムアップデートが入手できた)Leopard をインストールした体験談を語る。(1-メッセージ)

TinkerTool が Leopard 用に -- 隠された環境設定にアクセスするための、この古参のユーティリティが Mac OS X 10.5 用にアップデートされた。 (1=メッセージ)


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