いよいよ年末のホリデーシーズンに突入しつつある今週は、まずは私たちの 2007 TidBITS Gift Guide を読んでショッピングの参考にして頂きたい。また、Neale Monks を新しい筆者に迎えてオープンソースの Mac ゲームの世界を概観する。ギフトガイドに名を連ねたゲームをプレゼントとして選ばなかった人には、休暇中にのんびりするためにぴったりの情報ではないだろうか。さて、近づいてきた新年に備えるため、Adam は Hazel を紹介する。この新年こそは自分の Mac をクリーンにするぞと誓った人に最適のユーティリティだ。Joe Kissell は、Boot Camp ベータ版が今年の末に「期限切れ」になると Apple が言っているのが厳密にはどういう意味なのかを説明する。それから Glenn Fleishman が、Back to My Mac がすべての人の環境で動く訳ではないことを Apple さえもが認めたというニュースをお伝えし、また LogMeIn for Mac と Yojimbo 1.5 のリリースについて検討する。Take Control のニュースとしては、デジタル写真関係の新しい電子ブックが3冊出たことと、“Take Control of Upgrading to Leopard”の無料アップデート版が出たことをお知らせする。最後に今週のおまけ話では、Leopard における困った点に対処するための解決法をいろいろ紹介する。
記事:
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文: Glenn Fleishman <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>
Bare Bones Software は Yojimbo 1.5 をリリースした。同社の、何でも詰め込めるスーツケースのような管理プログラムのアップデートで、すべての登録ユーザにとって無料だ。Yojimbo 1.5 では、画像をプログラム内のデータベースにアーカイブする機能が加わっている。Yojimbo はまた、テキストや PDFを保存したり、ウェブアーカイブを作成したりすることもでき、パスワードやシリアル番号、ブックマークのための専用の入力欄も備えている。私たちは最初に Yojimbo 1.0 を "Yojimbo はあなたの情報を守る用心棒"(2006-01-30)でレビューしたが、このプログラムはこの2年間で次第に機能を増やし、それでいて根本的な本性は変わっていない。
バージョン 1.5 にはいくつかの修正が加えられ、Leopard での性能が向上した。また、ソフトウェアアップデート機能が追加され、タグや Yojimbo データ型(シリアル番号など)を Spotlight が索引付けできるよう渡すようになった。さらに、同社が言うには、検索やフィルタリングの速度が大幅に向上した。
Bare Bones の製品にはよくある精神として、リリースノートでは、Yojimboを写真管理プログラムの代わりとして使ってはいけないと忠告されている。「そんなことをしたら、私たちは泣いてしまう」からだ。
文: Glenn Fleishman <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>
Leopard の Back to My Mac 機能がすべての人にとって使えるものではないということは公然の秘密だ(2007-11-17 の "Back to My Mac のための風穴を開ける" 参照)。このサービスは、.Mac アカウントに登録した複数のマシンをセキュアに接続してファイルや画面を共有できるというもので、すばらしいものだが、そのためには平均的なユーザにできること以上の設定作業が必要になることがある。数十人のユーザから受け取った電子メールを読むと、標準的なインストールでファイアウォールを使っていないブロードバンドと AirPort(日本では AirMac)Extreme または AirPort Express ベースステーションを使っている場合ですら、必ずしもうまく動かないことがあるようだ。
どうやら Apple もそう考えているようだ。ある読者が電子メールを私に転送してくれたのだが(それにはこの話題についての Apple の Knowledge Base記事へのリンクがあった)、彼が設定についての質問を Apple の技術サポートに書き送ったところ、次のような返答があった。
「Back to My Mac についておたずねいただき、ありがとうございます。当社は、数週間のうちに、家庭用ルータやさまざまなネットワーク環境との互換性を向上する予定です。もし、現時点でリモート Mac へアクセスできない状況であれば、このサービスが改善されるまで、お待ちいただけるようお願いいたします。」
「Back to my Mac の操作方法やトラブルシューティングの情報については、Back to My Mac: Frequently asked questions (Mac OS X 10.5) をご覧ください。」
Apple が(あるいはどんな企業でも)ある機能が謳われている通りに動かないことを認めるというのは極めてまれなことだ。さらにまれなことは、ユーザに辛抱を要求していることだ。しかし、問題があるということを Apple が認識しており、それに対処しているということを知るのはよいことだ。
私は、Back to My Mac が今よりはるかに回復力と一貫性を持つことを期待している。その理由は単純で、Skype の音声・ビデオ・チャットシステムが、あらゆる種類のネットワークにおいて、トンネリングを防ぐように設計されたものにおいてすらトンネリングを実現しているからだ。Skype はこれを実現するために舞台裏でさまざまな手練手管を使っており、Apple は Skype のトリックからもっと多くを学ぶべきなのかも知れない。
文: Joe Kissell <[email protected]>
訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>
数ヶ月前になるが、Mark Anbinder は "Boot Camp Beta on the Chopping Block" (2007-10-14) の中で、Apple からの繰り返しの声明として、Boot Camp のベータ期間は Mac OS X 10.5 Leopard が一旦リリースされれば正式に終了することを伝えていた。Apple の計画は常に Boot Camp を Tiger のもとでベータテストするが、しかしその後は - 一旦その機能が Leopard に組み込まれた後は - ベータのサポートは打ち切るというものであった。28-Nov-07 に Apple は、Boot Camp ベータをダウンロードする時にアドレスを提供した人たち全員に穏やかな調子の注意喚起を促すメールを送った:Boot Camp を使い続けたいが未だ Leopard にアップグレードはしていないのであれば、今すぐそれをおやりになった方がいいですよ、なぜならばベータ版は正式に 31-Dec-07 をもって期限切れとなりますので。
もしあなたが、もう既に Leopard へのアップグレードを完了しているか、或いは今月末までにはそうする積りであれば、なんら心配することはない;Boot Camp は、あなたが 10.5 へ移行した後でも途切れることなく働き続けるはずである。しかしながら、もしあなたが Boot Camp はいまだ使い続けているが Leopard への移行はまだ考えていないというのであれば、Apple が "期限切れ" という言葉で何を意味しているのか理解しておくべきである。
たとえあなたが Tiger の中で Boot Camp の元にインストールされた Windows を持っていて、あなたの Mac の時計が時を刻み続けて 01-Jan-08 になってしまったとても、それが突然動作をやめてしまうわけではない。あなたのファイルも消えてしまわないであろうし、Windows を起動させるのも問題ないであろう。何が変わるのかと言えば、Boot Camp Assistant ユーティリティが走らなくなるのである。その結果、新たな Boot Camp インスタレーションを生成できなくなるということだが、同時にあなたの既存の Boot Camp パーティションを、Disk Utility や Terminal を使っていじりまわし挙句にはあなたのディスクの中のもの全てを消してしまうという様なこと無しに _取り除く_ ことが出来なくなるであろうということである。
この状況は、Apple が Boot Camp の以前のベータバージョンでやったことを映し出している:もしバージョン 1.2 かそれ以前がインストールされていたならば、それは 30-Sep-07 に期限切れとなって、バージョン 1.3 か 1.4 (今ではこのどちらも入手できない) のどちらかにアップグレードするか、或いはまた Leopard へのアップグレードを必要としたはずである。しかしながら、この時たまたま知らずにアップグレードしないまま旧バージョンが期限切れとなってしまう状況に陥ってしまった人に対して、Apple は Windows パーティションを取り除くやり方を提供した - つまり、あなたの Mac の時計をベータが期限切れとなる以前に戻し、Boot Camp Assistant を走らせて Windows パーティションを取り除き、それから時計を元に戻すのである。同じやり方が、ベータバージョン 1.3 と 1.4 に対して 31-Dec-07 以降でも取れるのであろうと私は想像するが、可能なのであれば、それ以前に Leopard にアップグレードするか Windows パーティションを取り除いておくことをやはりお勧めする。
Boot Camp から仮想化ソフトウェアに転換しようと決心した人たちに対しては、あなたの Windows インスタレーションを Boot Camp から仮想マシンに移行させるのは可能である (必ずしも易しい訳ではないが)。Parallels Desktop の場合は、付属の Parallels Transporter ユーティリティを使う;取扱い説明は Parallels Transporter User Guide のページ 37-38 にある。VMware Fusion のユーザーは別の (無料)VMware Converter ユーティリティが必要で、これは Windows 下で走る。これをインストールした後、Mac OS X の中で Windows File Sharing をオンにし、Fusion の中で Boot Camp パーティションを開き、そしてそれからこのコンバータを走らせ、あなたの Windows インスタレーションのコピーをあなたの共有 Mac ボリューム上の新しいディスクイメージに保存する必要がある。
文: Glenn Fleishman <[email protected]>
訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>
遠隔操作ツールである LogMeIn Free for Mac が数ヶ月のベータテストのを経て先週リリースされた。私はこのベータ版について "LogMeIn が Mac に遠隔操作を追加" (2007-06-11) で書いたが、リリース版でもそこから大幅な変更は加えられていない。このプログラムを使うと、あなたが既に設定してある、或いは他の人があなたにアクセスを与えたグループの中のどのコンピュータにも、軽量のクライアントをインストールした後で接続出来るようになる。このソフトウェアを登録してそしてグループを組むマシンをセットアップした後最低限の設定をする必要がある。
このソフトウェアは、ブラウザのウィンドウの中で動くさまは多少ぎこちないが、NAT ゲートウェイを飛び越すことが出来、通常であれば到達できないコンピュータにあなたが接続することを可能にする。Leopard の Screen Sharing 機能も、Back to My Mac と iChat AV 4 経由でトンネルすることが出来る (動作はあまり安定していない)。(Back to My Mac はあなたが一つの .Mac アカウントを使って登録した複数のコンピュータの間で働く; iChat Screen Sharing は相手方があなたのスクリーンを見たいとの許可を求めて来たのを認めるか或いはその逆を必要とする。) 他のオプションの概要については上記の TidBITS の記事を見て欲しい。
製品名と同じく LogMeIn という名のこの会社は、Mac OS X サポートを加えた LogMeIn Rescue のベータ版も発表した。これは既存の Windows サポートを更に拡張するものである。このツールは、遠隔のテックサポートのために設計されたもので、顧客が小さなアプレットをインストールすれば後は全く設定を必要とせずに遠隔操作出来るようにする;このベータには Mac OS X の遠隔操作も含まれる。このソフトウェアはテクニシャン一人一ヶ月当り $99 かかる、一年分を一括で払えば $1,188 となる、或いは単月単位の契約であれば、サポート者一人当たり $129 となる。
どちらも Mac OS X 10.4 か 10.5 を必要とする。
文: Tonya Engst <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>
iPhoto の中の私の写真を管理するというのはいつでも良い考えのように思えるのだが、私の努力はしばしば私の理想に及ばない。しかし、私は最近、iLife '08 に含まれる新しい iPhoto 7 をいじっていて、写真を管理するのに便利な3つのコツを学んだ。それらは、このバージョンに新しく加わったものか、あるいはこれまで気がつかなかったものだ。クッキーを焼いていて、今年のハヌカーはクリスマスのずっと前だということに気がついたとしても、これらのコツによって iPhoto からホリデーカードがさっと出てくるとはお約束できないけれど、知っていても損はないはずだ。
キーボードショートカットで写真に星を -- スライドショーを含むほとんどどんな表示からでも、選択された写真にキーボードからレートをつけることができる。Command-5 で写真に5つの星がつき、Command-4 なら4つという具合だ。Command-0(ゼロ)では、すべての星が削除される。写真にレートを付けると、そのあとで、たとえば特定の数以上の星がついた写真を検索するスマートアルバムを設定して、お気に入りの写真だけを簡単に見ることができる。
写真を一括で説明 -- 写真に題名や説明、キーワードをつけるなら、一括処理をすればすばやく行える。そのためには、複数の写真を選択して、Photos >Batch Change を選択する。Batch Change ダイアログでは、選択したすべての写真の題名や説明を一度に変更することができる。また、既存の説明の末尾に説明オプションを適用することもできるので、たとえば Farmers Market に行ったとして、特別なコメント(「大きな蕪!」のような)が必要な写真のすべてに説明を個別に入力し、その後ですべての説明に「Ithaca の Farmers Market にて」というようなものを追加することができる。
キーワードを追加するには別のインターフェースを使うが、その場合でも複数の写真に一度に追加することができる。Window > Show Keywords を選択してKeywords パレットを開き、複数の写真を選んで、パレットからキーワードボタンをクリックすれば、そのキーワードが、選択された写真のすべてに適用される。その Keywords パレットでは、Edit をクリックして、キーワードを管理したり1文字のキーボードショートカットを割り当てたりすることができる。1文字ショートカットは、キーワードをすばやく適用するのに特に便利だ。これを使えば、Keywords ウインドウが開いているかぎり、複数の写真を選択してそのキーを押せば、対応するキーワードを選択された写真のすべてに適用することができる。
写真に旗を -- たくさんの写真を眺めているとき、そのいくつかに目印をつけておきたいと思うことがある。印刷を注文することを考えている場合もあれば、配偶者に見せたいと思う場合もあるだろう。独立したアルバムを作ってもよいのだが、もしもあなたが私と同じであれば、その結果 20 もの雑多なアルバムができてしまって、それらが今後必要になるかどうか分からないということになる。もっと一時的な「アルバム」を作って、それを後から、たとえばカレンダーやブックのようなより本格的なプロジェクトに変換できるようになっていれば、よりよいだろう。iPhoto 7 の新しい Flag コマンドを使えば、これが可能だ。
選択した写真にフラグをつけるには、ツールバーの Flag アイコンをクリックするか、Command-ピリオド(そう、これが普遍的な「すべて止まれ!」ショートカットであると覚えている私たちにとっては奇妙なキーボードショートカットだ)を押す。フラグのついた写真のすべてをすばやく表示するには、Sourceパネルで Flagged 項目(Recent カテゴリにある)を選択する。ひとたび写真にフラグをつけたら、Flagged カテゴリからアルバムにドラッグしたり、Event メニューで新しいイベントにすることができる。
このスクリーンショットでは、フラグのない写真が左に、フラグのある写真が右にある。フラグつきの写真では、左上隅にオレンジ色の旗が表示される。
コツはこれですべてだ。これらによって、あなたが写真をより有意義に活用する際の生産性が向上することを願っている。私はこれらを使って 2007 年の家族の写真を分類し、今年のホリデーカードに使うものを特定し、題名や説明、キーワードをつけることになるだろう。私はすでに、iPhoto 7 の新しい Year in Review カードテンプレートを使うつもりでいる。
文: Adam C.
Engst <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>
私は最近、BBEdit がバックアップを保存するおかげでサーバクラッシュという危機から脱することができたという話を書いた(2007-11-08 の "BBEdit 8.7.1 が機能を追加、バグを修正、データを保存" 参照)。この記事の締めくくりに、その BBEdit Backups フォルダに 17,000 以上のファイルを保存していたとは思いもしなかったと述べた。
私の状況について読んだ Hubris Communications の Chris Owen が、彼が毎晩 BBEdit のバックアップディレクトリで走らせている短い cron スクリプトについて知らせてくれた。これは6か月よりも古いファイルのすべてと、30日よりも古いファイルでサイズが 500K 以上のものを削除してくれる。もしもあなたが cron を使いこなせるなら、あるいはそうなりたいと願っているなら、以下が Chris が送ってくれたものだ。(このスクリプトを修正して Chris のマシン以外でも動くようにすることは、読者への宿題としておく。)
#!/bin/bash
find /Temp/Backups/ -mtime +180 -exec rm {} ;
find /Temp/Backups/ -size +500 -mtime +30 -exec rm {} ;
Chris の論点はすばらしいと思ったが、Unix man ページを紐解いて cron スクリプトを設定する方法を調べる時間は私にはなかった。それに加えて、私はNoodlesoft の Hazelを使う機会を探していた。これは気の利いた小さなユーティリティで、指定したフォルダを監視し、設定した条件が満たされたときにその内容についていろいろなことをしてくれる。
Hazel の環境設定パネルで 30 秒作業すると、Chris のルールを両方とも実装することができ、私の BBEdit Backups フォルダは今までになくきれいになった。そして、Hazel が常に目を光らせているおかげで、もはや私は、このフォルダの内容が手に負えなくなるほど増殖してしまうということを心配する必要がなくなった。
言うまでもなく、Hazel は様々な条件でファイルを選ぶことができ、そのファイルについて、単にゴミ箱に移動するだけでなく、ずっとたくさんのことができる。条件と動作のメニューのスクリーンショットを見れば、ここにすべての可能な選択肢がリストされている。
日常的にファイルがあふれて管理する必要があるという人なら誰にとっても、その管理が削除や名前変更や iPhoto へのインポートや何やかやを含むとしても、Hazel は私が知る限りもっとも簡単な方法だ。Hazel 2.1.1 は 21.95 ドルで、14 日の使用版が入手できる。1.6 MB のダウンロードで、Mac OS X 10.4 Tiger か Mac OS X 10.5 Leopard が必要だ。
文: TidBITS Staff <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>
先週、私たちは 2007 TidBITS Gift Guide アンケートをポストして、TidBITS コミュニティーから推薦が寄せられたものの中から、このホリデーシーズンにギフトとして贈るとすれば何が一番ふさわしいかを皆さんに投票で選んで頂くようにお願いした。こうして集まったデータは非常に貴重なものなので、私たちは詳しく比較検討して分析するためスーパーコンピュータのクラスタに接続してプロセッシングタイムを借りる必要があった。ここに、その結果をご披露したいと思う。
この記事ではアンケートの結果各分野ごとに選ばれた今年の _最上位_ のものだけをご紹介するので、ぜひともこれを読み終えた後にはそれぞれの分野のスレッドを TidBITS Talk でチェックしてみて頂きたい。分野は ハードウェア、ソフトウェア,、ゲーム、コンピュータその他、それに Macintosh 指向の人向けと分かれている。議論は今も続いているので、アンケートで勝ち残らなかったものや、提案の到着が遅れてアンケートに含まれなかったものについての詳しい情報をぜひそこでお読み頂きたい。
Apple のソフトウェア -- Apple Software カテゴリーでのトップが Mac OS X 10.5 Leopard、その後に続くのが iLife '08 と iWork '08、という結果に驚く人はいないだろう。ちょっと驚かされたのが、 .Mac が最下位になったことだ。どうやら、この Apple のオンラインサービスは Mac コミュニティーのすべてにわたって普遍的に受け入れられているという訳ではないようだ。ところで、TidBITS 読者の皆さんは全員 Leopard、iLife、iWork といったものについてよくご存じだろうと思うので、ここで詳しく紹介したり褒め言葉を述べたりして皆さんの時間を浪費するのはやめておこう。
ゲームと娯楽ソフトウェア -- Game and Entertainment カテゴリーでは非常な接戦となって、それも一つ二つでなく何と四つもがほとんど差のない状態で並んだ。World of Warcraft、Bejeweled 2 Deluxe、Lego Star Wars I と II、それに Nintendo Wii 用の Super Mario Galaxy だ。
Blizzard Entertainment の World of Warcraft: Andy Affleck は言う。「今年はゆっくりする暇がほとんどなかったが、それでも私は結構 World of Warcraft で遊んだ。この巨大なマルチプレイヤー・オンライン・ロールプレイング・ゲーム (MMORPG) はもう何年も前からあるが、年々良くなってきていてゲームはとても楽しい。戦闘シーンそのものの純粋な楽しさに加えて、ギルドと呼ばれるオンライン組織を通じて他の人たちと交流できるのもよい。仲間たちと一緒にアドベンチャーを楽しめるだけでなく、決闘トーナメントやオンラインのパーティー、さらには結婚式さえも主催することができる。World of Warcraft は確かに誰もが楽しめるゲームとは言えないかもしれないし、長い目で見ればお金がかかり過ぎることもある。でも私は、毎月 $15 という購読料以上の楽しみを得ていると思うし、少なくともそれより高い料金を毎月払っているケーブルテレビより楽しめているのは間違いない。」
PopCap Games の Bejeweled 2 Deluxe: Andy はこれも推薦してくれた。彼いわく、「家族向けとしてわが家で人気を博しているのは Bejeweled 2 Deluxe だ。Sudoku と似て、何も考えずに熱中できるパズルの楽しみがあり、忙しい日々の生活の中で、そういうひとときが必要かつ大歓迎、ということもよくある。私が特に好きなのは隠しモード(スコアがある程度以上になるとロックが外される)で、そこではボードから宝石を消すごとに重力の向きが反転する。」
Aspyr の Lego Star Wars I と II: これは間接推薦だったが、それを非難することはできない。推薦してくれたのは 10 歳の男の子だった。"Ayoub" は言う。「10 歳になる私の息子は、Lego Star Wars I と II こそ全宇宙でベストの二つのゲームだと言う。あの子が大好きなのは知っているし、いつも Star Wars テーマでやっているのも知っている。彼は友だちにこのゲームを紹介するのも大好きで、みんな心から楽しくプレイしているようだ。」
Nintendo の Wii 用 Super Mario Galaxy: Lewis Butler は激賞する。「私が一番気になっているゲームは Super Mario Galaxy だ。もちろん、Donkey Kong の第 897 回が Nintendo Wii 用にもうすぐ出るのは知っているし、報道によれば 896 回までのゲームなんか目じゃないと書かれているようだが... わかったよ、897 っていうのはちょっと誇張だけど、でも 100 はとっくに超えてるよね。とにかく、こいつはフル 3D のゲームでいろいろな物理モデルが備わり、Mario が一大決心をしてもう一度プリンセスを救い出そうとする。今回旅をするのは宇宙空間だ。Nintendo が 25 年にわたって樽をかわすだけの Mario を立派なゲームに、それも多くの場合革新的なゲームにし続けてきたのは驚くべきことだ。Super Mario Galaxy のルックスとプレイはレビューで激賞を浴びている。(スーパーマリオギャラクシー - Wikipedia 記事まである。)私はまだこれをプレイできていないが、今年の『絶対に欲しいもの』リストに入れている。プレイするために必要な Wii と並べて。」
Lukas Mathis も Super Mario Galaxy の推薦に賛同して言う。「これは本当に素晴らしいゲームだ。ゲームのレビューを集めたサイト GameRankings.com では、現在これを史上通算2位にランクしている。“The Legend of Zelda: Ocarina of Time”や“Metroid Prime”といったクラシックをも凌ぐ順位だ。ちなみに、このサイトは普段ゲームを買わない人たちには非常に参考になる。有名映画の名前の付いたゲーム(たいていは出来の悪いゲームだ)を闇雲に選んで甥っ子にプレゼントするのはやめて、まずは GameRankings.com で調べて本当に良いゲームを選んでからにしよう。」
あなたの Mac 体験を改善するソフトウェア -- Mac 体験を改善すると言っても、Mac を使う時に暖かいソックスを履くとかいう話ではない。時として最も便利なものこそが最もふさわしいギフトだと言えることもあって、ここでは誰もが Mac をよりスムーズに、より生産的に使えるようになるプログラムを集めてみた。投票の結果このカテゴリーでは二つのプログラムが傑出していた。LaunchBar と Fetch は、いずれも古くからあるプログラムで、長年のうちにそれらの価値を実証し続けてきた。
Objective Development の LaunchBar: Lewis Butler は LaunchBar の数多くの価値について雄弁に語る。「どんな Macintosh でも、私が数分間以上使うものならば私が必ずインストールするプログラムが一つだけある。もちろん、持っていれば素敵だと思えるような便利なあれやこれやはゴマンとあるが、私がコンピュータを使う時に絶対的に必須だと言えるまでになったものはたった一つだ。これがインストールされていなければ私はイライラしっぱなしでどうにもならない。それが、LaunchBar だ。こいつは何でもしてくれる。素晴らしくこなしてくれる。私の前で問題を起こしたことは一度もない。(類似のものを試してみた時にはそうはいかなかった。)いつでも何事もなくただただ仕事をこなしてくれる。LaunchBar があれば Dock なんて要らない。キー操作2つでアプリケーションを動かし、音楽を一列に並べ、ファイルを指定のアプリケーションで開いてくれる。その他、私が知らないようなこともたくさんできる。私が使いこなしているのはその機能の三分の一ほどに過ぎないが、それだけで十分私には必須のツールだ。」
Fetch Softworks の Fetch: LaunchBar にはあまりにも多数の機能があって熱狂的なユーザーでも全部は使い切れていないと告白するくらいだが、Fetch Softworks 社の FTP プログラム Fetch はその真逆だと言える。これはただ使いやすさだけに焦点を絞っていて、FTP のセキュアな各変種のサポートなどバックグラウンドでの機能を充実させている。今日では機能の充実した FTP クライアントはたくさんあるが、Fetch はそうした作業を素早く、かつ手軽に済ませてくれる。
あなたが物を作るのに使うソフトウェア -- コンピュータを単なるコミュニケーションと娯楽のための機器だと思っている人は少なくないが、私たちはそうではないことを知っている。Mac は物を作る。ここに集めたプログラムを使えば、誰もがウェブサイトを作ったり、本の筋書きを組み立てたり、リビングルームをデザインし直したり、その他数々のことができる。MacRabbit の CSSEdit、Panic の Coda、BeLight の Live Interior 3D なども投票を集めたが、得票で断トツの一位だったのは、グラフィック仕事なら何でもお任せの、Lemkesoft の GraphicConverter だ。Kevin van Haaren は言う。「昔からずっと GraphicConverter が活躍し続けているのにはちゃんと理由がある。私はその実際の画像編集ツールは好きだとは言えないが、画像の変換、引き延ばし、リサイズ、それから特にそうした操作をバッチ作業できる点で、これは素晴らしい製品だ。そのスライドショウも、私は iPhoto のものより好きだ。」
その他のソフトウェア -- 簡単にはカテゴリーに分けられないけれど、その成功、あるいはその便利さが、ずば抜けて秀でているようなアプリケーションもある。ここに集められたものの中で、今年最も話題を集めた独立の Mac プログラムとして、二つの製品が傑出していた。そして、いつもの例に漏れず、それら二つはいつも一緒に語られることが多かった。つまり、仮想化パッケージの VMware Fusion と Parallels Desktop だ。VMware は「一つ買えばもう一つは半額」ホリデーセールをしているし、Parallels は何種類ものホリデー特別価格を出していて、その中にはバックアップやウイルス防御関係の重要な Windows 用ユーティリティをいくつかバンドルしたものもある。これら両者については私たちもたくさんのことを書いてきた。ここ TidBITS の記事でもいろいろ書いたし、また Joe Kissell の電子ブック“Take Control of Running Windows on a Mac”もある。でもそれらの要約としてふさわしいのは、2007-10-07 の記事“Parallels と VMware のライバル関係継続;世界の平和は未だ混沌”の中で Joe が書いた次のような文章だろう:
「何を言いたいのかと言うと、Parallels Desktop も VMware Fusion も総合的に見れば、ほぼ対等の力関係にあると言え、[中略]この二つの製品はまず対等であると言う私の見方に必ずしも組しない読者の方が間違いなくおられると思うし、そしてその中には、Parallels の方が間違いなく良いと主張される方もおるだろうし、そして同じ情熱を持って Fusion の方が優れていると主張される方もおられると思う。これはこれで私の見解を裏づけしているという見方も出来るであろう。私は色々な Web サイトでこの二つのプログラムの比較について読んできたし、そして "Take Control of Running Windows on a Mac" を書く時にも自分の意見構成のためにこれらを十分に使ってきた。一言で言えば:使い易さや便宜性から言えば今は Parallels の方が一歩進んでいる;Fusion は今は互換性や底力の点では多少勝っている。しかしながら、この様な表現も真実の概算でしかない。」
Apple のハードウェア -- Apple のソフトウェアと同様、私たちのアンケートに登場したさまざまの Apple 製ハードウェアについて説明を必要とする TidBITS 読者はおられないだろう。ただ、アンケートの結果これらの機器がどのような順番でランク付けされたかはかなり興味深いことと思う。はっきりとした一位になったのは MacBook で、その下に iMac が続き、かなり差をつけられて iPhone が三位になった。いろいろな意味で特筆すべきだと思うのが Apple TV で、これはどん尻になって iPod shuffle よりも下だった。おそらく、Apple TV だけでは未だに見る価値のあるテレビを作り出せないでいるのが問題ではないだろうか?
その他の会社のハードウェア -- Apple は縦軸と横軸をコントロールの下におさめているかもしれないが、それでも斜め軸のあたりにはまだまだ他の会社が独創的なハードウェア機器を創り出せる余地が残されている。このカテゴリーでは、一つの製品、いや正確には一つのタイプの製品が、他を大きく引き離した。バックアップ用の外部ハードディスクドライブだ。最初にこれを推薦したのは Peter Sichel だった。いわく:「ごくあたりまえの提案かもしれないが、私は Time Machine に使うための外付け FireWire ドライブを挙げたい。私は最近LaCie d2 Quadra Hard Drive を買った。500GB で、見た感じも良く仕事をちゃんとこなしてくれる。ブート可能なバックアップと、Time Machine ボリュームの両方を収容できるので、これ一つで安心していられる。」ほとんど同時に届いた Jonathan Ploudre からの推薦も同意見だった。「Leopard を持った家族のために、外付けハードドライブを贈るのはどうだろうか? これで、やっとあなたにも比較的間違いのないバックアップ戦略を立てることができるわけだ。」
けれどもそこから議論が巻き起こった。"Paul" から即座に d2 を名指しにした警告が届いたのだ。「私はまさにそのドライブを買ったし、私の友人も同じドライブを買った。でも、友人の PC でも、私の(前に持っていた)iMac でも、長時間『フリーズ』するトラブルが頻発するようになって、私たちは二人ともこのドライブを返品することになった。結局私たちが経験したトラブルの理由は分からずじまいだった。」個人的な電子メールで同じモデルについての懸念を伝えてくれた読者も他にいた。また、Jim Schaff からはこんな提案が届いた。「LaCie ドライブの代わりに、Drobo という名の新しいシステムがあるが、こちらは非常に使いやすくてデータ保護も提供しており、拡張可能性もある。製造元のホームページにあるビデオを見れば動作の感じが分かる。」ただ、この Drobo は、クールには見えるけれども、投票結果では中ほどの順位に留まった。おそらく、まだ長年の実績を積み重ねていない機器には心配が先に立つというもっともな理由からだろう。
私たちは LaCie d2 で何の問題も経験していないが、いずれにしても、あなたがどのブランドやモデルを選択するにせよ、とにかく何らかの外部ハードドライブを入手して、家族の一人一人がもっと定期的にバックアップを実行できるように動機を作ってあげるという考えには、私たちも全面的に賛成だ。
コンピュータその他 -- 中には Mac に接続しなかったり或いはその機能を直接には伸ばしたりしないものがあるが、だからと言って役に立たないと言うことではない。このカテゴリの飛びぬけた勝者は一点の曇りもなく明らかである: KlearScreen ワイプである。"Fcchuan" は書いている、"フラットスクリーンはより大型にそしてより安くなっている。これは LCD、プラズマ、そして Apple のコンピュータ製品群の人気からも明白である。KlearScreen ワイプを使ってこれらをきれいにしておこう。コンピュータユーザーがこの贈り物を使わないで放っておくことなどありえない。"
iPod/iPhone 製品 -- iPod と iPhone は、製品の全エコシステムを創りだしている。但しどちらもこれまでの所ソフトウェア開発に門戸を開放していない (この状況は 2008年2月には少なくとも iPhone と iPod touch に関しては変わると予想されている)。さて投票の結果はトップ3に関しては優劣のつけ難い僅差であったので、その三つとも皆さんに提示したい。
iGo のiGo Power Adapters for iPod and iPhone: "TheFoodGeek" は Twitter 経由でこの品物を推薦してきた、そしてこれは色々な異なる機器を充電しなければならない人には重宝なものである。とりわけしょっちゅう旅する人にとっては、自分の機器をいつも充電された状態にしておくということはいくつもの電源用レンガを持ち歩かなければならないことを意味する。この iGo システムは一つの電源と色々な機器に対応するアダプタで構成されている。2008年1月から、iGo は MacBook と MacBook Pro に使われている Apple の磁石式の MagSafe コネクタ用のアダプタも商品に加えるという;今の所、MagSafe 電源アダプタは Apple からしか購入できない。
Apple の Apple コンポジット AV ケーブル: Twitter 経由でのこの締め切り間際の推薦に対して Stefan Seiz に感謝したい。この小さなケーブルはあなたの iPod や iPhone をテレビにつなぐのに便利である、とりわけあなたがとっておいたビデオを内蔵のスクリーンよりもずっと大きなスクリーンで見たいという時には最適である。
Speck の iPod, iPhone 用 ToughSkin ケース、及びその他諸々: Jean MacDonald は言う、"私は私の Speck ToughSkin iPhone ケースを大変気に入っている。ベルトクリップは二役の機能を持ち飛行機の中でビデオを見るのにちょうど良いスタンドにもなる。私は Apple Store で $29.95 払ってそれだけの価値はあると思っているが、オンラインで調べるともっと良い条件のものが沢山出ている。" Mark Delfs も Twitter 経由で同意している、いわく、"Speck Products の Toughskin は iPod と iPhone のどちらにも最高のケースである。"
Macintosh 指向の人向け -- 毎年、読者の皆さんは、Mac とも、さらにはコンピュータともほとんど何の関係もないようなアイデアも思い付いてくれる。今年圧倒的な票を集めて第一位になったのは、いわゆるカーナビ、TomTom International の TomTom Go GPS ナビゲータ だった、私たちはこの会社の機器をテストできる機会があったと思われた時、TomTom 社の回転ドアみたいな PR 担当の人たちに手こずったために結局レビュー用ユニットがもらえずじまいだったが、一般的に言って、TomTom、Garmin、Magellan のいずれにせよ、私たちはこの種の GPS カーナビ機器の大ファンだ。Adam のレビューのシリーズ記事“Find Yourself with GPS”に、少し古いが今でも入手可能なモデルについてのレビューや望まれる機能などの議論がある。
(日本語)迷いの予感? GPS 概論 | GPSy で木立の中のドライブを | GPSy 3.0 新機能を披露 | インターネットで体を動かそう: みんなで宝探しを! | 宇宙からの指示:GPS カーナビ | NYC のカオスに秩序を: Garmin StreetPilot c330 | Garmin Forerunner GPS と走る | Magellan RoadMate 700 でドライブに出る | Magellan RoadMate 760 GPS、おもむろに口を開く | Garmin StreetPilot 2720、カーナビの好感度を上げる | Magellan RoadMate 3000T/6000T 下り坂に向かう | 2006 年末ギフト提案: Macintosh 指向の人向け
読み物 -- ビデオのためにラジオ番組のスターは消え去ったかもしれないが、昔ながらの文章、プレインテキストはまだまだ強力に生き残っている。たくさんの雑誌や本などがいろいろなカテゴリーに推薦されるのを見て私たちはこのカテゴリーを追加したのだったが、その結果はちょっと赤面ものとなってしまった。嬉しくも恥ずかしいことに、私たちの Take Control 電子ブックが第一位になったのだ。皆さんどうもありがとう - 皆さんのサポートに感謝します!
けれどもきわどい次点となったのが、今でも Macintosh 業界を代表する雑誌である Macworld の購読だった。そして意外な第三位は NetNewsWire だ。おそらくこれが最も人気ある Macintosh 用 RSS リーダーで、そのラッキーな受け手が毎日時間の許す以上の読み物を見つけることのできるコンジットだ。
最後に、Andy Ihnatko の最新刊の本、“iPhone Fully Loaded”を紹介しておきたい。これが完成したのは投票期間の最中で、もちろん新し過ぎて誰もまだ中身を見たことがないだろうが、私たちのところにはほんの数日前に届いた。まだそれほどきちんと読み終えた訳ではないが、フルカラーのデザインとレイアウトはゴージャスな仕上がりで、Andy の痛快無比の独特の人柄が明らかに本の中ににじみ出ている。電子ブック版も作ってもらえたら素晴らしいのにと思うのだが。もしもそうなったら、数日以内にリリース予定の Ted Landau の“Take Control of Your iPhone”(トラブルシューティングに焦点を絞った前のバージョンを大幅に拡張したもの)とバンドル販売もできるだろうに。
文: Neale Monks <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
今は Mac ゲーマーたちにとって面白い時代だ。Macintosh の市場が健康的な状態にあるお陰で、Windows のゲームを Mac に移植することの経済的意味がかつてなかったほどに良好になっているからだ。Mac を中心に仕事をしてきた開発者の側でも数多くの人たちが高品質のゲームを作り出し続けており、その一方では、今回の記事のテーマに関係するが、オープンソースの世界も数々の優れたゲームを Mac ユーザーたちに提供するようになってきた。そのような無料のオープンソースゲームの広大な世界に分け入る前に、まずは Mac における商業的なゲーミングについて概観しておこう。
Mac ゲーミングの状況 -- 十年前は、状況はそれほどバラ色ではなかった。当時移植をやっていた最も大手の会社の一つ、MacPlay は、その親会社の Interplay が Mac プラットフォームを放棄したのに伴い店を閉じてしまった。
でも当時は当時、今は今だ。Aspyr と MacSoft は 1990 年代を生き延びてきた二つの会社で、両社とも今日では大ヒットのゲームを並べた圧倒的な品揃えを誇っている。1996 年にはFeral Interactive がこの業界に登場し、みるみるうちにメジャーな移植専門会社に成長した。いったん閉店していた MacPlay ですら、2000 年には新たに生まれ変わった。こうして、PC ゲームのベストセラーが必ずしもすべて Macintosh に登場している訳ではないものの、数多くがそうなっており、あなたの近所のコンピュータ用品スーパーの棚には並んでいないものもたくさんある。
回復をさらに加速させた原動力が、PowerPC から Intel プロセッサへの切り替えだ。そのお陰で PC ゲームの Mac への移植の容易さが大幅に改善された。TransGaming 社は Cider という製品を開発して、これを使えばそれほど大きな変更を加える必要なしに PC ゲームコードを Intel ベースの Mac で走らせられるようにした。
PC ゲームを Macintosh に移植する会社以外にも、Mac には Mac 専用のオリジナルなゲームを作り出す会社がたくさんある。中でも Ambrosia Software と Freeverseは最も有名で最も尊敬を集めている両巨頭だ。Ambrosia の方は 1993 年以来活動していて、ゲームとユーティリティソフトウェアの両方を作っている。ただ、移植会社とは違って、この会社の売り上げの大部分はシェアウェアを通じてのものだ。ゲームのデモ版が、インターネットからのダウンロードや Mac 雑誌の付録のディスクなどから入手できる。この方法でゲームを試してみることができ、もしも気に入れば、シェアウェア料金を支払ってアクティベーションコードを入手し、それがデモ版をゲームのフル版に変えてくれるという仕組みだ。Freeverse もやはり優れたシェアウェアゲームを調達しているが、かの伝説的なフリーウェアの「おもちゃ」、まったく何の役にも立たないけれどもそれでもやっぱりダウンロードする価値は十分、というものもある。( Jared the Butcher of Song の顔があなたを見つめている...)
GameHouse はこの分野での新顔だ。もともと PC 用にボードゲームやパズル、アーケードゲームなどを開発していたが、2004 年に RealNetworks に買収されて以来、GameHouse はみるみるうちにその製品の品揃えを拡張して膨大な数の Macintosh ゲームも出すようになった。
このような商業的あるいはシェアウェアの Mac ゲームがたくさんあることを別にしても、Mac ゲーマーにはさらにあと二つ、コンピュータゲームを入手できる方法がある。まず第一に、Boot Camp や、あるいは Parallels Desktop か VMware Fusion のような仮想化テクノロジーを使って Windows 版のゲームを走らせる手がある。その利点は、この方法ならば PC ゲームが Mac に移植されるのに必要な数カ月あるいは数年という期間(もちろん移植されるならばという仮定の話だが)を待たずに新しいゲームをすぐにプレイできることだ。けれどもその欠点は、そのためにあなたの Mac に Windows をインストールする必要がある(つまり多くの使い勝手やセキュリティの問題点も一緒に付いてくる)ことだ。だから、ゲーム自体のコストの他に、Microsoft Windows を購入するという小さからぬコストも忘れてはならないということだ。それに、新しい Boot Camp を使えるのは Mac OS X 10.5 Leopard を走らせている人に限られる。(既存の Boot Camp ならば Tiger でも使えるのだが。)仮想化ソフトウェアを使うのならば、Parallels Desktop か VMware Fusion. に投資する必要がある。結局、Mac ゲームの Windows 版をプレイする価値はあるけれど、これはお金のかかる方法で、いろいろな手間がかかることも無視できない。
コンピュータゲームを手に入れる第二の方法は、一括りにオープンソース運動と呼ばれている一群の開発者たちやテスターたちから入手することだ。生産性プログラムや、さらにはオペレーティングシステムなどの分野でオープンソースソフトウェアの価値はよく知られているが、ゲームを探している時にオープンソースのことを考える Mac ユーザーは少ないだろう。でもそれは見過ごしというものだ。オープンソースのコミュニティーは、広範囲にさまざまのゲームを Mac 用に開発してきているからだ。
古典をアップデート -- オープンソースが特にうまく機能するのが、パブリックドメインに置かれたり、元の開発者によって GNU General Public License (GPL) の下にリリースされたりした古いゲームだ。この方針を採った会社で有名なのが、id Softwareと Bungie だ。1999 年に、id Software は Quake エンジンのソースコードを GPL 条項の下でリリースした。それから二年後に、Quake II エンジンのソースコードもリリースした。ここで重要なのはゲーム全体を id Software が無料で手放したのではないということ、手放したのはエンジンだけだ。マップやモンスターなどを含め、すべてのデータファイルは引き続き id Software の所有の下にある。
現実問題としてこれが意味するのは、あなたが Quake や Quake II のさまざまの Mac OS X 版を MacGLQuake や Fruitz of Dojo といったサイトからダウンロードすることは可能だけれども、実際にゲームをプレイするためにはやはりオリジナルのゲーム CD を入手する必要があるということだ。
PowerPC ベースの Mac を持つゲーマーたちは、Macintosh 版または DOS/Windows 版の Quake と Quake 2 CD-ROM が使える。Mac 用のゲームディスクと Classic 環境という組み合わせならば、付属のインストーラがすべてのファイルを必要な場所に置いてくれる。このインストーラは Classic アプリケーションなので、Intel ベースのマシンを持つ、あるいは Classic 環境をインストールしていない Mac ユーザーたちは代わりに DOS/Windows 版のディスクを使わなければならない。これは別に難しいことではない。あなたがすべきことは、まず Quake または Quake 2 のアプリケーションフォルダを作って、必要なフォルダを CD からそこにコピーし、それからオープンソースの Quake または Quake 2 アプリケーションを説明書に従ってインストールするだけだ。Quake については、CD の Data フォルダの中にある ID1 と lurks という名前のフォルダをコピーする。Quake 2 については、同様の場所にある baseq2、ctf、rogue、それに xatrix というフォルダをコピーする。
id Software と同様に、Bungie も当初 Marathon エンジンのソースコードを 2000 年にリリースした。それから少し経ってこのゲームのオープンソース版が Aleph One という名前でこれに続き、今でも活発に開発され続けている。2005 年に、Bungie は Marathon の三つのバージョンのデータファイルをすべてオンラインで無料配付することにし、ゲーマーたちが Marathon 三部作をオリジナル CD を一切購入せずにプレイできるようにした。ここが Quake の状況とは違う点だ。
本心から偽りのないお世辞 -- オープンソースのコミュニティーはまた、多くの人気あるゲームのクローンも活発に作ってきた。そこには、Linux ユーザーたちが当時ベストセラーの商業的ゲームにアクセスする方法がなかったという事実が大きな動機として働いていた。その結果、忠実度や品質の面でいろいろと違いはあるものの、少なくともいくらかギャップを埋める効果はあった。
Lincity は、もともと Linux 版の SimCity として始まった。SimCity は戦略ゲームで、プレイヤーはビルを建築したり財政状況を調整したりすることを通じて都市開発を進める。Lincity の最初のバージョンには二次元でトップダウンのシンプルなインターフェイスしかなかったが、その後進化を続けて最新版の LinCity-NG では疑似三次元のゲームとなっている。またグラフィックスやサウンドの面でも改良を受け、全体的なルック&フィールは SimCity 2000 に匹敵するところまで来ている。元来 Linux に起源を持つものとしてはちょっと不似合いなことだが、Mac 版は X11 の下で走る。
Freeciv は Civilization のオープンソース版だ。Civilization はターンベースの戦略ゲームで、開拓、リソース管理、世界制覇といった要素を含んでいる。Lincity と同様、Freeciv にはいくらかレトロな雰囲気がある。見栄えも動作も Civilization IIによく似ているからだ。そうは言っても、Freeciv ではユーザーによる変更が大幅に可能となっているので、ルールを調整してまったく違った性質のゲームを造り出すことも可能だ。ここでも、Freeciv はその本質を Linux の世界に根ざしているものの、Apple の X11 のお陰で Macintosh でもうまく動作する。
もう一つ、Simutrans Transport Simulator もまた戦略ゲームだ。これはゲームのジャンル全般として何か特定のゲームに基づいているということはないが、言わば「運輸業界の重鎮」タイプのゲームでプレイヤーは道路や鉄道、その他の運輸手段のネットワークを建設することで財産を築き、何らかの目標を達成しようとする。ここでもやはり、グラフィックスは現代のゲームに比べて古風な感じが否めないが、それでも十分魅力に溢れている。Intel ベースの Mac には 特別のバージョンが必要だ。
Sauerbraten は、パフォーマンスやゲームプレイの面で Quake III に似た「シューティング」タイプのゲームだ。これは、オープンソース版の Quake や Quake II に比べてずっとリアルでドラマチックなビジュアルを備えているため、はっきりと一段向上したものと言える。けれども Sauerbraten の魅力が最も輝くのは、シングルプレイヤーモードでなくデスマッチモードでプレイする時だ。シングルプレイヤーモードでは、モンスターたちはとりたてて一致団結してもいなければ集まりに圧倒されるということもなく、その背後にある人工知能もかなり単純なものに過ぎないので、彼らがあなたをやっつけたとしてもそれは向こうが圧倒的な数だったことが理由であって特に悪賢い戦術によるものでも何でもない。また、シングルプレイヤーモードではマップもかなり単純なものが多く、オリジナルの Quake ゲームであれほど人の心を惹き付けていた雰囲気やストーリーラインがここには欠けている。そうは言ってもこれはなかなか魅力的なゲームで、爆発的な楽しみをたっぷりと提供している。
最後にもう一つ、The Battle for Wesnoth がある。これは Myth に似た戦略ゲームで、戦闘を繰り返すことで少しずつ自分の軍隊を構築して、特定の目標が達成されるまで続けるのだ。このゲームの設定はファンタジータイプのもので、妖精や射手、騎士、オーク、その他が登場する。つまり、なかなか多岐にわたった混戦や魔術攻撃などが使えるという訳だ。グラフィックスはちょっと漫画的だが、絵そのものは美しく描かれている。バランス良く出来たチュートリアルも付属している。探索を続けるのが非常に楽しくなるゲームだ。
僕と一緒に飛ぼう -- Microsoft Flight Simulator 4.0 は Macintosh 用に製作された最後のバージョンだったが、Mac には長年にわたってかなり良いフライトシミュレータが提供され続けてきた。その最も新しいものが、素晴らしいクロスプラットフォームの X-Plane だ。またオープンソースのフライトシミュレータにも Flight Gear という面白いものがある。X-Plane と比べると Flight Gear の方がハードウェア要求の度合いが低く、目に美しい賑やかしの機能は少ないかもしれないが、それでもなかなか現実感に溢れていてプレイするのが楽しい。一見しただけで飛行機各モデルの品質の高さには感銘を受けるだろうが、風景の方にはちょっとがっかりするかもしれない。Microsoft の用語を使えば、ルック&フィールは Flight Simulator 98 と Flight Simulator 2002 の中間程度というところだろう。ダウンロードするには、ビルド済みの Mac 用バイナリを集めたページを訪れればよい。
まったく違った種類のシミュレータに Beyond the Red Line がある。これはあなたを新たなる Battlestar Galactica の想像の世界に連れて行く。Beyond the Red Line はコンバットシミュレータで、現実的なフライトシミュレータとは違ってむしろ何でもかんでも撃ちまくることの楽しみに主眼が置かれている。さきほど紹介した Quake や Marathon などのゲームと同様、Beyond the Red Line もパブリックドメインに置かれた商用のゲームエンジン、Volition の開発した FreeSpace エンジン.を基にしてビルドされている。これは、宇宙船とかアクションとかの意味だけでなく、全体的なルックとフィールの面でも印象的なゲームだ。
結局、お金を出す価値があるかだ -- 今後、多くの Mac ユーザーたちにとってオープンソース運動がゲームのソフトウェアの提供元としてますます重要な位置を占めるようになることは十分ありそうに思える。既に存在しているゲームの多彩さは相当なもので、多くの場合ゲームそのものも磨き上げられ洗練されて、プレイも充実し、たっぷりと楽しめる。
では、その長所と短所は何だろうか。長所としてはもちろん、まずは価格だ。売り物の Macintosh 用フライトシミュレータにあるものの大部分を提供できる Flight Gear のようなゲームが無償で手に入るなんて、文句の付けようがないだろう。その上、オープンソースソフトウェアには着実な改良がある。それぞれのゲームの背後にあるプロジェクトは、バグに対処し、短い間隔でゲームの新バージョンをリリースして行く。それとは対照的に売り物のゲームは、その開発者が後継のゲームに努力を集中させたいと思った途端にバグだらけの状態で放り出されてしまうものだ。
けれども短所もある。こうしたゲームの多くは、同じジャンルの最新の商用ゲームに比べればどうしても「古い」感じがするのは否めない。ゲームによっては洗練の度が劣るものもある。Quake のようなゲームがよく売れたのは、単にゲームの機構が優れていたからというだけではなかった。それに加えて、ストーリー展開や雰囲気がしっかりと確立された上に魅力あるものだったからだ。オープンソースのゲームにこれが常に当てはまる訳ではない。ただ、それが当てはまる場合も確かに存在している。(その最たるものが Beyond the Red Line における豊かな宇宙飛行の感覚だろう。)
オープンソースのゲームは、商用の Mac ゲーム開発者たちにとって現実的な脅威となっている訳ではない。誰も、ただ無料だからというだけの理由で SimCity 4 が Lincity に取って代わられると考えたりはしないだろう。品質の違いがあまりにも大き過ぎる。けれどもオープンソースのゲームは私たちの手に入るゲームの多彩さを増やすことに確かに貢献しており、そのことはどう見ても悪いこととは言えない。
[Neale Monks はライター、ジャーナリスト、教育家で、Mac は 1990 年以来ずっと使っている。英国における二大 Macintosh 雑誌、Macworld UK と MacFormat によく記事を書いているし、MyMac、AppleLust、Informit といった数多くの Mac 系ウェブサイトにも文章を書いている。彼の手になる本で代表的なものとしては“Astronomy with a Home Computer”や、中古・ビンテージ Mac についてすべてを網羅した電子ブック“Buying Used Macs”がある。Neale は英国 Hertfordshire にある古風な趣のある小さな町に住んでいる。]
文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
全世界で、合わせて五百億枚以上のデジタル写真が 2007 年に撮影されたと言われており、アメリカ人全体の 11% 以上(私を含む!)が一人で一万枚以上のデジタル写真を撮ったという。デジタル写真は簡単に撮影できることから、写真の人気がうなぎ上りになっているのは確かだが、だからと言って何もかもが従来のフィルムカメラでの撮影より簡単になった訳ではない。あなたの必要のためにどのカメラを選ぶのが最もふさわしいか、あなたの膨大な写真コレクションをどうやって管理するか、また iPhoto の機能を最大限に利用して使うにはどうすればよいか、これらの疑問に対処する手助けとなるのが、今回アップデートされたばかりの3冊の電子ブック“iPhoto '08: Visual QuickStart Guide”と“Take Control of Buying a Digital Camera”と“Macworld Digital Photography Superguide”だ。これらは別々にも購入できるし、3冊まとめて大幅な割引きでも購入でき、既存のオーナーは無料または割引き価格でアップグレードが入手できる。
これら3冊のバンドル割引に興味のある方は、上記のリンクのいずれかをクリックして、その本のウェブページの左側を見て頂ければそこにいろいろなオプションが提示してある。
文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
Mac OS X 10.5 Leopard にアップグレードする際に間違ったオプションを選んでしまったらどうしようとか、思わぬ問題や非互換性が持ち上がったら困るとかいう心配のためにまだあなたの Mac をアップグレードすることに踏み切れないでいるのなら、Joe Kissell の“Take Control of Upgrading to Leopard”のバージョン 1.1 アップデートがきっと助けになるだろう。この電子ブックは、既に何千人もの Mac ユーザーたちをステップ・バイ・ステップで導いて Leopard へのアップグレードがうまく行くように助けてきたし、今回のバージョン 1.1 では一段と改良が施されて、どうすればアップグレードの際の問題点を回避できるか、古いソフトウェアやハードウェアとの非互換性を排除できるか、その他スムーズにアップグレードが済ませられるための全般的なことについても、最新の詳細情報を解説している。
“Take Control of Upgrading to Leopard”の価格は $10 で、バージョン 1.0 をお持ちの方はどなたでも電子ブックにある Check for Updates をクリックすれば無料でアップデートが入手できる。実際のアップデート作業の際に印刷されたものを傍に置いておきたいという方のために、この本の印刷版も用意してある。まず電子ブックを購入してから、その電子ブックにある Print リンクを使って改めて印刷版を注文することをお勧めしたい。
文: TidBITS Staff <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
今週号のおまけ話は、Mac OS X 10.5 Leopard における半透明メニューバーや Stacks 機能などにまつわるイライラを解消することに関する話題を主に集めてみた。
Adam、Tonya と Andy Ihnatko が MacNotables に -- 本当に久しぶりのことだが、Tonya と私と Andy Ihnatko が Chuck Joiner と接続して、前編・後編に分かれた MacNotables ポッドキャストを録音する。話題は広範にわたるが、これは私たちがいつもそうなる通りだ。(Adam C. Engst, 2007-12-10)
Leopard 互換性リストをアップデート -- どのプログラムが Leopard 用にアップデートされているのか知りたい? ここを読めば、明示的に Leopard 対応を謳っているプログラムで重要なもの、興味深いもののリストが見られる。(TidBITS Staff, 2007-12-06)
Quay 、Stacks をペシャンコに -- 最初に Dock のあの馬鹿げた反射性を消すことができ、次にメニューバーを半透明でなくすることができた。今度は、Quay という新しいユーティリティがあって、Leopard の Dock の中で Stacks を階層メニューの付いたフォルダで置き換えられるようにしてくれる。Tiger も、Panther も、その他 Leopard 以外のすべての Mac OS X でそうだったのと同じように。ただ一つの違いは、Quay の階層メニューの方がずっとクールだという点だけだ。(Matt Neuburg, 2007-11-27)
Simplify Media で自宅の音楽ライブラリにアクセス -- iTunes の機能の限界のせいで、インターネット接続を使って自分の音楽を聴くことができないことにイライラしている? それは Simplify Media で解決だ。(Jeff Carlson, 2007-11-16)
半透明メニューバーなんか死んでしまえ! -- あの半透明メニューバーが、ついに陥落した。ハッカーたちの創意工夫の賜物だ。喜べ、ユーザーたちよ! (Matt Neuburg, 2007-11-16)
Leopard の Stacks を正すシンプルなハック -- Stacks が Dock に無意味な書類アイコンを使うのが耐えられない? Rich Mogull が解決法を紹介してくれる。(Rich Mogull, 2007-11-15)
文: Jeff Carlson <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
Spaces の(とても満足な)第一印象 -- Matt Neuburg の記事に反応して、読者たちも Leopard の Spaces 機能に対する意見や体験を寄せる。(メッセージ数 20)
Leopard のインストール手順を評価 -- いったい _なぜ_ AirPort メニューは Leopard のインストール作業の最中も有効になっているのだろうか? (メッセージ数 2)
Leopard への憧れと Tiger への慣れ -- メインの Mac を Leopard に切り替えるべきかどうかという Glenn のブログ記事が、ある読者が Leopard のファイヤウォールで抱えている問題点に結び付く。(メッセージ数 2)
Myvu Personal Media Viewer...? -- ガラス面にビデオを映写するというこの種の機器は、ここ何年かでどこまで進化してきたのだろうか? この方法は、映画を観ること以外の目的にも堪えるものなのか? (メッセージ数 3)
iPhone で PDF、Exl、Doc などを読む -- よくあるタイプのオフィス書類を iPhone で見るというのは、どの程度効果的だろうか? (メッセージ数 3)
Back to My Mac を使う -- ある読者から、Leopard の Back to My Mac 機能が動くようにするためのヒントが届く。(メッセージ数 2)
iTunes と iPod Photo の質問 -- iPod photo は、Sound Check 機能を正しく認識してトラックの音量を標準化することができないのか? それとも、iTunes で何かを設定すればその設定を iPod にも引き継がせることができるようになるのか? (メッセージ数 1)
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