TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#944/08-Sep-08

あなたの Mac と iPhone の間で、実際に手で iPhone へとコピーする手間をかけることなく、ファイルの同期ができたら素敵ではないか? Joe Kissell が、SugarSync をレビューする。これは同期したファイルにさまざまの種類の便利なトリックを施すことができ、iPhone を持っていてもいなくても使える。Joe はまたたくさんの iPhone 3G 用ケースも調べ、彼のポケットにフィットしつつ iPhone をきちんと保護できるものを見つけようとする。今週は Andy Affleck が執筆陣に加わり、Ambrosia Software の新製品、オーディオユーティリティの WireTap Anywhere を検討する。彼の著した“Take Control of Podcasting on the Mac”の第2版もちょうどリリースされたところだ。Adam は火曜日に予定されている Apple のスペシャルイベントが今度はミスなしに打ち上げられるかどうか思案し、Glenn は Amazon Video on Demand が Mac で動作するようになったことを報告する。今週の TidBITS 監視リストでは、Dialectic 1.2、Sandvox 1.5、Simon 2.4.2、PCalc 3.3、Sound Studio 3.5.7、それに Tinderbox 4.5 のリリースについてお伝えする。

記事:

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明日の Apple イベント報道に注目を

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私は明日の Apple の“Let's Rock”スペシャルイベントについて不安による体の震えが走ることを認めざるを得ない。タイトルから想像するに、また過去の Apple による九月の音楽関係発表の歴史を考えるに、はたまた次々とビートに乗って流れてくる噂から推察するに、今回はおそらく iPod シリーズ製品のアップデートと、加えて iTunes の新バージョンが発表されるのではないだろうかと予想される。もう一つ可能性が高いのが iPhone ソフトウェアのアップデートで、これは読者の一人が今月 Steve Jobs から受け取った手紙に iPhone のバグ修正が約束されていたことから予想できる。(2008-08-19 の記事“Jobs、個人的に iPhone のバグを認め、修正を約束”参照。)[訳者注: 今週号はスペシャルイベントの前日である月曜日に出版されました。翌日のイベントで予想通りの発表があったことはご存知の方も多いでしょう。具体的な内容は来週号の記事で扱われると思われます。]

でも、私としては Apple がどんな新しい音楽関係の製品をリリースするかにはあまり興味がない。なぜなら、私の古い iPod たちはすべてちゃんと動いているし、Apple がもしも複数台の Mac を使って家族で楽しめるような形での iTunes アップデートを実現してくれたとしたならば驚天動地の驚きだからだ。それよりも私が興味を持っているのは、Apple が新製品のスタートを成功裏に成し遂げられるかどうか、MobileMe から iTunes 7.7、iPhone 3G まで、最近の新製品スタートを次々と打ちのめした類いのバグや過ちの連続に倣うようなことがないかどうか、ということだ。

もしも今回の発表が本当に iPod 関係のみに焦点を絞ったことなら、Apple はきっと大きな困難なしに成し遂げることができるだろう。なぜなら、同社は従来からその種のリリースについては大きな問題を起こすことがなかったし、そもそも iPod シリーズの製品は他種の製品やサービスとの重大な統合機能に依存することはないからだ。けれども、もしも iTunes のメジャーなアップデートが関係してくるならば、あるいは何か MobileMe をめぐる何かがかかわってくるなら、Apple の多数の製品ラインとの統合の問題がはるかに微妙な問題となり、そのため問題が起きる可能性がそれだけ増してくるだろう。

皮肉なことだ。Apple は、いろいろな意味で Microsoft と同じ立場になりつつある。多数の製品を持つようになればなるほど、またそれら同士の統合が緊密になればなるほど、素早くかつクリーンに何かを世に出すことが難しくなる。Microsoft が Windows、Office、Internet Explorer、Outlook、それに MSN を持っている一方、Apple は今や Mac OS X、iPhone ソフトウェア、iTunes、それに iLife をソフトウェア側で持ち、さらには Mac、iPhone/iPod touch、それに iPod をハードウェア側で持っている。その上にもちろん iTunes Store と MobileMe がある。これだけたくさんのソフトウェア、ハードウェア、加えてインターネットサービスがあれば、それらを調和させておく仕事は並大抵ではない。


Amazon、Mac 対応のビデオオンデマンドを立ち上げ

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <http://www.ousaan.com/mail/>

Amazon の Video on Demand は、同社が Windows と TiVo Series 2 および 3プレイヤー向けに映画とテレビのダウンロードサービスを立ち上げて以来何年もたってから、ビデオのレンタルと購入をストリーミングサービスとして Mac OS X にもたらした。新しいサービスでは、レンタルまたは購入したものを見るために、実効値で 450 Kbps 以上のインターネット接続が必要だ。

Amazon は、ビデオの再生がどれだけポータブルであるかを、レンタルか購入かによって決めている。Video on Demand のレンタルは、レンタル料金を支払うときに選んだ方法でしか見ることができない。すなわち、オンラインでFlash ビューワーで見るか、ダウンロードしてオフラインで(限定されたポータブル機器か、Windows 専用のメディアプレーヤー、あるいは対応しているTiVo モデルで)見るかのいずれかだ。新しい映画は通常、24 時間のレンタル期間というのが唯一の選択肢だ。(独自のビデオストアが利用できるスタンドアロンの Vudu プレーヤーでは、数か月前に 24 時間の延長が追加された。標準画質の映画は 0.99 ドル、高精細の映画は 1.99 ドルだ。)

ビデオを購入した場合、コンテンツはアカウントに保存され、あとでストリーミングで見たり、あなたが管理している機器にダウンロードしたりできる。

Amazon Video on Demand サービスは、 Netflix のストリーミングサービスの便利さと、 Vudu ボックスの誇る豊富な品揃えとを組み合わせている。逆に、このサービスは Netflix から、ストリーミングとコンピュータでの視聴に関する最悪の制限を受け継いでいる。この制限は、現在の Netfix では、Rokuが提供する Netfilx Player を購入して、無制限レンタルプランのいずれかを利用すれば、回避することができる。

私は Netflix Player を持っており、これでフラストレーションを感じることはほとんどない。Netflix は最近、数千のタイトルをレンタル用に追加し、私の興味を引く映画やテレビ番組が増えた(たとえば、私がもう一度見たいと思っていた Andy Goldsworthy についてのドキュメンタリーや、Heroes の第2クールなどだ)。Netflix の新しいタイトルは、私の 3 Mbps 家庭用 DSL回線ではかなり高画質で、適切にデジタル化されている。(古いテレビ番組の中には、レンタルビデオ店のセールスかごから引っぱり出した古い VHS テープからキャプチャーしたように見えるものもある。)

Amazon Video on Demand で利用できる品揃えは、Apple が iTunes Store にそろえているよりもずっと広い。Amazon が現在提供しているのは、14,500 の映画の購入またはレンタルと、1,200 のテレビクール(1,200 番組ではない)で、数時間ないし数日前の番組も含まれている。映画やテレビの業界が、iTunes Store が音楽での成功をビデオでも繰り返し、それゆえ過大な力を持つことを恐れているため、Apple が再び貧乏くじを引かされるということもあり得る(音楽業界が iTunes Store に DRM フリーの音楽を許可しないことで競争相手を支えているという話について、2008-02-06 の "Apple、iTunes の成功で禍を被る" 参照)。

Amazon は、Flash ブラウザプラグインを介して、Safari 2.0 以降およびFirefox 1.5 以降で Mac OS X に対応しているので、システムの最小要件は示していないが、ハードウェアに条件がある。同社によれば、1.8 GHz 以上で動く PowerPC G5 か、1.33 GHz 以上の Intel Core Duo を搭載した Mac が必要だ。(Windows ユーザーは 2.33 GHz の Intel Pentium 4 かそれ以上が必要で、Internet Explorer 6.0 以降も使う必要がある。)

もし Amazon が、Netflix と Roku の水準に見合うだけの品質に達すれば、Amazon から映画をレンタルしたり購入したりするのは、私にとってもう1つの選択肢となるだろう。ただ、旅先では、ストリーミングがうまく動くかどうか分からない。ホテルや空港、ホットスポットといった類いの接続では、450 Kbps を確保するのは難しいことが多いからだ。その点では、iTunes のダウンロードに(出発前にダウンロードすれば)明確な利点がある。


Take Control News: Mac でポッドキャストを学ぶ

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 笠原正純<panhead@draconia.jp>

ポッドキャストを始めることはラジオ放送局を始めるより簡単だ。それでも、ハードウェアとソフトウェアを設定し開設するために必要な手順を習得することは容易ではない。そこで、"Take Control of Podcasting on the Mac" の第二版がお役に立てることと思う。この全 118 ページの電子ブックは、ベテランポッドキャスター Andy Affleck が送るポッドキャストの一から十までを解説したものだ。

この本はポッドキャストの話題やフォーマット、どのように洗練させていくかについての議論から始まる。次に、Andy は正しいマイクやオーディオソフトの選択に関する実用的な詳細事項に焦点を当てる。そして、Audio Hijack Pro、 GarageBand、Sound Studio、WireTap Studio、Ubercaster を使っての録音について、電話や iChat、Skype を使ったインタビューのやり方を交えながら、順を追って説明する。

ひとたびあなたの音声が缶詰されたなら、Andy はオーディオプラグインを使って録音した音声を良くする方法を説明し、またダウンロード可能なサウンドファイルも提供して本の内容を実地に補うようにもしている。彼は聞き取りにくい箇所の削除や音声の追加、トラックのミックス方法についても説明している。

最後に、Andy はポッドキャストのエンコード方法や有用なタグやチャプターの追加方法、公開用ツールの探し方、そして、あなたのポッドキャストを世界中で聞こえるように公開する方法についてもカバーする。

"Take Control of Podcasting on the Mac" には Audio Hijack Pro とFission のどちらでも $3 値引になるクーポンが含まれる。両方購入する場合は $14 の値引きだ。


WireTap Anywhere、複数の音源から録音

  文: Andy Affleck <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Ambrosia Software が WireTap Anywhere をリリースした。これは仮想パッチ箱と言われる進化したオーディオツールである。WireTap Anywhere を使えば、あなたの好みのオーディオ記録ソフトウェア (GarageBand, QuickTime Pro, Sound Studio, 等々) 上にどのオーディオが録音出来るのかを完璧に制御出来る。

通常、オーディオ記録ソフトウェアはあなたのオーディオ入力機器を選定するよう要求する - 一般的にはあなたのコンピュータに内蔵のあるいは外付けのマイクロフォンである。WireTap Anywhere だとあなた独自の仮想入力機器を定義させてくれる、そしてこれにはあなたが載せたいと思うものなら何でもその音源の種類によらず入れられる。例えば、iTunes, Skype, そしてあなたのマイクを一緒にして一つの機器として定義でき、あなたの声と、Skype 経由の向こう側にいる人の声、そして GarageBand からの背景音楽を混ぜ合わせてライブの録音が可能となる。

これは既存の Ambrosia 自身の WireTap Studio や Rogue Amoeba の Audio Hijack Pro を使っても出来る。何が新しくて違うのかと言えば、録音のための決められた音源から選ばなければいけないという制限から開放されることである。更に、オーディオをそれを受付けるプログラムにならどれにでも転送できる。従って、例を挙げれば、GarageBand で作ったものを演奏しながら iChat でマイクに話し込んで会話をすることが出来る。でもあなたの友人や家族が他のチャットソフトウェアを使っているという場合はどうする? WireTap Anywhere を使えば、iChat と Skype を一緒にリンクして、同時に Skype や iChat を使っている人たちとあなたの間で電話会議も始められる。

これらの仮想入力機器を作成するのは、見かけによらず簡単である。WireTap Anywhere は一つの System Preferences ペインとして現れ、その中にあなたが作成した如何なる機器でもすべてが表示される。新しい WireTap Anywhere 機器を作成する時、一つの音源を選択する。それはあなたのコンピュータに内蔵された、あるいは接続された如何なる物理的な機器でも、或いは現在走っている如何なるアプリケーションでもよい。これらのものは仮想機器に追加されそして混ぜ合わされる。

01_WTA_Window

Skype や iChat での会話を録音する時、手元のマイクを通して録音されるあなたの声は、通常より品質の悪い遠方からの声とは異なるポストプロセシングが必要である。WireTap Anywhere では、デフォルトの全ての音源をステレオに混合する代わりに、個々の音源を個別のチャンネルに送るという選択もさせてくれる。

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この場合、あなたの会話を多チャンネル録音に対応するプログラムに (GarageBand の様な)、個々の声を (あなたのと相手方の) 個別のトラックに録音する。そうしておけば、あなたの声には一つの効果を適用し、そして相手方の声には別の効果を適用、ボリュームと品質を適正なものに調整出来る。

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この方法だと 4 チャンネルが必要となる、あなたのために二つ (左と右) そして相手方のために二つ (左と右) である。私にとっては無念なことだが、私のインタビューを古い 1.25 GHz PowerBook G4 を使ってやるので、このマシンでは同時 4 チャンネルの録音の作業にはついていけない - 私のオーディオは途切れ途切れになり使い物にならない。と言うことで、私がもっと高速な Mac を手にすることが出来るまでは、Audio Hijack Pro を使い続けざるを得ない。これだと私の多チャンネル Skype インタビューが必要な場合でも、2 チャンネルしか録音しない (こちら側を左に、向こう側を右に)。

Logic とかその他の高級なオーディオソフトウェアのユーザーに対しても、数多くの最新機能はアピールするのではないだろうか、例えば、WireTap Anywhere を一つの Audio Unit Generator として使うとかである。このモードでは、あなたがタップしたオーディオを入力機器としてではなく Audio Unit Generator として取り込む。 Audio Unit というのは、Apple のオーディオプロセシングフィルタに対する標準である。これらは、既存の音を修正するか (最も一般的な使い方) 或いは音を生成する。後者のモードでは、楽器として又は雑音生成機として機能する。多くのオーディオプログラムが Audio Unit 効果を音を修正するためにはサポートしているが、音生成のためにサポートしているのは Logic の様な高級なツールだけである。生成機として動作する一番の利点はそのユーザーインターフェースがあなたのオーディオプログラム内からアクセスできかつ変えられることである。

望むらくは、GarageBand がこの機能をサポートしてくれていればと思う。と言うのも、私の経験だと私の仮想入力機器の設定を三回か四回変えると、GarageBand がクラッシュしてしまい、その仮想機器が見えてくる前であっても私のコンピュータを再起動せざるを得ないことになってしまうことがある。GarageBand の中から私の設定を変えられれば、これはもっと簡単になるはずである。そうは言ったが、機器をあなたの好み様に一旦設定してしまえば、それを更に変更する必要が出てくるのは稀である。

他のアプリケーションも (思いつくままにあげると WireTap Studio, Audio Hijack Pro, そして Soundflower などがある) これらの機能のいくつかは提供しているが、WireTap Anywhere は全てを提供ししかもクリーンなそして直感的にわかり易いインターフェースを提供しているので、新たに入力機器を生成するのは手早くかつ極めて簡単である。WireTap Anywhere は $129 であるが、30日間の全機能のデモも 13.1 MB ダウンロードで入手可である。

WireTap Anywhere の機能及び私の使用経験の一部は、Take Control of Podcasting on the Mac: The Podcast の第 8 章にも載せてある。

[Andy Affleck はつい最近アップデートされたばかりの "Take Control of Podcasting on the Mac" の著者であり、Farallon の MacRecorder を彼の Mac Plus 上で動かしていた時代からオーディオツールをいじくっている。]


SugarSync、オンラインの同期に甘味付け

  文: Joe Kissell <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私は以前からずっと、最新の Mac 用バックアップツールに遅れずついていく努力を続けている。その中で、あなたの Mac や PC にある何らかのファイルのセットをインターネットのどこかにあるサーバとの間で自動的に同期させると謳っているサービスをいくつも見てきた。そのようなサービスは数多くあるが、有名どころを挙げれば SpiderOakDropbox、それにもちろん MobileMe の iDisk 機能がある。

全体的に見ると、これらのサービスは確かに興味深いが胸がワクワクするというほどでもない。そこには常に少なくとも一つは「引っかかり」が隠れているからだ。例えば重要な機能が欠落していたり、大きなバグがあったり、基盤構造の信頼性が欠けていたり、あるいは Mac 用ソフトウェアがあまり良い出来でなかったり、といった具合だ。(嘆かわしいことに、MobileMe は今挙げたすべての点において引っかかってしまう。)しかしながら、私が以前少しだけ注目したことがあるサービスの一つ、Sharpcast 社の SugarSync が今回突然、非常に興味深いものとして躍り出ることになった。iPhone 用のクライアントと、新しいオンライン機能をリリースしたからだ。

SugarSync 登場 -- まずは基本的なことから。あなたが SugarSync サービスに払う料金は、あなたが希望するオンラインストレージ容量によって決まる。最も安いのは年額 $24.99 で 10 GB の容量、最高では年額 $249.99 でたっぷり 250 GB が使える。まずサインアップを済ませてから(無料の試用もできる)無料のクライアントソフトウェアをダウンロードする。これは Mac OS X 用と Windows 用とがある。またモバイル版もあり、Blackberry 用、Windows Mobile 用、そして新登場の iPhone 用 が出されている。

クライアントソフトウェアはバックグラウンドで動作し、あなたが指定したフォルダ(例えばあなたの Desktop フォルダや、Documents フォルダなど、容量さえ許せばどんなものでもよい)を SugarSync のサーバとの間で自動的に同期させる。インターネット接続が繋がっているという前提の下で、指定されたフォルダの中にあるファイルがどの機器においてでも変更されれば即座に同期が開始される。つまりこれは正真正銘の“push”アプリケーションとして働く。同期されたあなたのファイルは SugarSync のウェブサイトにログインすれば見ることもダウンロードすることもできるし、このソフトウェアを何台かのコンピュータで設定しておけば、これを使ってそれらのコンピュータ同士の間で同期することもできる。すべてのファイルは暗号化され、SSL 接続を使って転送される。

ここまでだけでも、かなり柔軟性のある、セキュリティの高い、クロスプラットフォーム版の iDisk であるかのように聞こえるのではないだろうか。でも待て、それだけではないのだ!

iDisk の一歩先を進む -- MobileMe のニュースにしっかりと注意を払ってきた人なら、公開の場で実演もされ、さらには MobileMe についての Apple の入門ビデオにもはっきりと示されていたある機能がこのサービスに欠落していることをご存知かもしれない。(ただし、そのビデオは後日変更され、この機能に触れた部分がカットされてしまった。)私たちの目前に提供されるはずだったのは、MobileMe ウェブサイトの iDisk ページにあるボタンで、それを押せばどんなファイルでもそのリンクを誰かに電子メールで送れるというものだ。だから、大きな添付ファイルを電子メールで送らずとも、単にそのファイルを iDisk に置いてから、ボタンをクリックし、そこで生成される特殊な、プライベートな URL だけを送ればよい。これは素晴らしい機能だと私は思った。でも、理由は分からないが、この機能が MobileMe に見当たらない。少なくとも今のところはまだない。

でも、SugarSync ならばまさにその通りのことができる。例えば、数日前私は来週私がプレゼンテーションをすることになっているユーザーグループの人たちに私の Take Control 電子ブックを多数送る必要があった。全部のサイズを合わせれば私のメールサーバが許容する容量を超えてしまっただろうし、そのファイル自体が受け取り側でも拒否される可能性も十分あった。そこで私は電子ブックを私の SugarSync フォルダの一つに置き、それを SugarSync Manager ウィンドウで選択してから Send Files ボタンをクリックし、電子メールアドレスをタイプした。それだけですべてが済んだ。

SugarSync を iPhone で -- これだけでも十分便利だが、iPhone 用のアプリケーションと組み合わせればさらに良さが増す。二回タップするだけで、あなたの Mac か PC 上で指定された同期フォルダ内にあるファイルのリストが見られ、もしもそれらのファイルが iPhone に読み取れるフォーマット(例えば Microsoft Office、PDF、プレインテキスト、あるいは大多数のグラフィックスフォーマットなど)ならばそのファイルがあなたの iPhone で見られる。それだけではない。そうしたファイルのどれでも、そのリンクを iPhone から誰にでも電子メールすることができるのだ。そしてこれがクールなところなのだが、そのファイルは実際にあなたの iPhone 上に存在しなくてもよい。

SugarSync

例えばこんな例を想像してみよう。あなたの Downloads フォルダを SugarSync で同期するように設定しておいたとする。仕事に出かけるため家の戸口を出る前に、あなたはリンクを一つクリックして 300 MB のファイルをダウンロードするよう指定する。これがあなたのコンピュータに現われるにはかなり時間がかかることが分かっているからだ。それから、電車に乗っている間か通りを歩いている間に、あなたは iPhone を取り出し、いくつかボタンをタップして、そのファイルへのリンクを友人に電子メールで送る。その友人は即座にそのファイルをダウンロードできるが、そのファイルをあなたの電話機に同期で取り込んでおく必要は一切ない。帯域幅の制限や、遅いアップロード、その他のことを何も心配しなくてよい。(そうそう、ちなみに、あなたが仕事場に着いた頃には、そのファイルがちゃんとあなたの PC にあってあなたを待っている!)

この背後にあるテクノロジーはすべてごく単純なものだが、それがまるで手品を見ているように感じられるのは SugarSync の素晴らしい実装法のお陰だ。私は同期というものが文字通りある場所から別の場所へすべてをコピーするものだという考えに慣れ切ってしまっているが(そして通常それはその通りなのだが)この SugarSync の iPhone 用アプリケーションでは、ある種の軽量かつ仮想の同期ができ、実際使ってみるとそれが多くの状況でずっと実用的だと分かるのだ。

もう一つ例を挙げよう。あなたの Mac 上に、SugarSync で同期されるファイルが、例えば合計で 10 GB も溜まっていて、しかもあなたの iPhone 上には空き容量が 10 GB よりもずっと少なかったとしよう。仮に空き容量があったとしても、それだけ大量のものが転送されるまで待ちたくはないだろう。USB 接続を使ってさえ、非常に長い時間がかかってしまうからだ。それでも奇妙なことに、あなたの iPhone の同期フォルダを見てみると、すべてのファイルがそこにあるように見える。何か変更があっても、セルラー接続を介してさえも、ほとんど即座に変更が反映される。そして、実際、それらのファイルの一つを表示させようとすると、ちゃんとそれはそこにある!

いや、私はほんの少し嘘を言った。私が言った通りのことは、比較的小さなファイルと Wi-Fi 接続について起こり得るし、多くの場合その通りに起こる。けれども実際に SugarSync が iPhone ユーザーたちに提供するのは何かと言えば、それは基本的にオン・デマンドの同期だ。あなたのファイルをすべて見せておいて、あなたがその一つを要求するやいなや、そのファイルをサーバから取ってくる。場合によってそれは非常に高速なのでまるでそのファイルが初めからあなたの電話機の中にあったかのように見える。また、SugarSync はそのファイルがもう要らなくなれば消去するので、その結果得られる効果はほぼ次のようなものだ: あなたの iPhone で何ギガバイトものファイルがいつでも利用可能だけれども、それらのファイル(の大部分)は実際にはそこにない、ということだ。

SugarSync の iPhone 用アプリケーションについて、あと二つだけ興味深い機能に触れておこう。一つは、見かけこそパッとしないが非常に便利なもので、改名機能だ。あなたのコンピュータに(従って SugarSync サーバにも)ある同期されたファイルを、あなたの iPhone から改名できるのだ。私がこの機能をどのように使っているか、例で説明しよう。iPhone はテキストファイルの内容を表示できるが、それはそのファイルがテキストファイルであることが分かっている場合だけで、その判定はファイル名の拡張子によって行なわれる。私はデスクトップに BBEdit で作った書類をいくつか置いていたが、わざわざそれらの名前に拡張子を付けていなかった。それらを私の iPhone で読もうと思ったのだが、問題ない。ただ“.txt”という拡張子を付けて、View File ボタンを押せば、即座に SugarSync に現われて、内容が読めた。

もう一つの興味深い機能は、デスクトップ版やウェブ版の SugarSync にはないものだが、Recent Documents リストだ。つまりこれは、あなたの指定した同期フォルダの中で最も最近に編集を受けたファイルたちへのショートカットだ。残念なことに、ファイルを消去してもこのリストからは消えないので、私の場合 iPhone 上では「最近の」(しかしとうの昔に消去された)ファイルが何十も並んでしまった。私はかなり後になってからそれらのものをリストからクリアする方法を知ったが、それは実に奇妙な、面倒な手順だった。まず、SugarSync ウェブサイトにログインしなければならない。それから過去に捨てたファイルを私の Deleted Files フォルダの中に見つけ、それらをすべて選択してから、Permanently Delete を押す。これで即座に私の iPhone からも消えたのだが、やはり私はこの Recent Documents 機能自体が消去済みのファイルを除外すべきだと思う。

ほとんどバージョン履歴機能 -- 私が胸をワクワクさせたのは大部分が SugarSync iPhone アプリケーションについてだったが、すべての SugarSync 製品にわたって共通する、ある重要な新機能についても触れておきたい。それが、バージョニング機能だ。従来から、SugarSync は同期済みのファイルをあなたが消去してもそのコピーを保持していたが、現在はそれに加えて、個々のファイルごとに最大五個の旧バージョンを保持するようになった。これは非常に良いことだ。なぜなら、私から見れば、これによって SugarSync が「単なる同期プログラム」から「紛れもないバックアッププログラム」へと明確に進化を遂げるからだ。私に言わせれば、追加のインクリメンタル・アーカイブを作り出すようになったということだ。

しかしながら、この新機能に対する私の意気込みは、これが _たった_ 五個の最後のバージョンしか保持してくれないという事実によって殺がれてしまう。SugarSync はあまりにも効率的に同期できるので、あなたが作業中の重要なファイルの最後の五個のバージョンがすべて最後の 10 分以内のものばかり、ということも十分あり得るのだ! もっと多数のバージョンを保持してくれたなら、あるいは SugarSync を一時間あたり最大一個の保持(一日あたりでもよいかもしれない)という風に制限することができたなら、もっと現実的かつ実用的な保護が提供できるだろうにと思う。現状では、私が現在まさに作業中のファイルのバックアップについて私が願うただ一つのこと、すなわち何時間も何日も前の任意のバージョンに、そのファイルがその後何十回何百回保存されたとしても、いつでも戻ることができるということが、できていないからだ。だからこれはまだ Time Machine とは比べられないが、それでも少なくとも正しい方向への第一歩ではある。

最終的な考察 -- 最近、私は Apple が一・二カ月以内に iPhone と iPod touch 用の iDisk 機能を計画しているという噂 を読んだ。もちろん、その噂が本当かどうか、もし本当ならばそれがどんな機能になるのか、私には知る由もない。けれども、私が思うに、もしも Apple が巧みさの面でも便利さの面でも SugarSync を追い越そうと思うのなら、彼らはよほど性根を入れて身を粉にして働かねばならないだろう。

一方、iPhone や iPod touch を持っていない人々にも、SugarSync は十分試してみる価値がある。Sharpcast では 10 GB 制限のサービスの 45 日間無料試用を提供している。それだけあればどんなことができるかの感覚が十分に掴めるだろう。 SugarSync 1.1.10 for Mac は 19.9 MB のダウンロードだ。


わが理想の iPhone 3G ケースを求めて

  文: Joe Kissell <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私は携帯電話を持ち始めてからほぼずっと、ケースもなしにそのままポケットに入れて持ち運んできた。格好いい iPhone 3G を新しく入手した時も、やはり同じようにするだろうと思っていた。この新しい電話機は前から持っていたものよりスリムなのでポケットに入れやすいだろうし、私はこれまで一度も傷をつけたりその他のダメージを与えたりしたことがなかった。(ただし私はいつも電話機と同じポケットには硬貨や鍵、その他の固いものを入れないように注意している。)

けれども、新しい iPhone を使い始めたとたん、このつやつやしたプラスチックの外面が非常にグリップ感の乏しいものであることに気付いた。私の手が少しでも汗ばんでいれば、この機器を掴むと心配になるほど滑りやすい感じがする。混雑した地下鉄の駅や歩道などでポケットから電話機を取り出そうとすると、必要以上に心配で緊張してしまう。すぐに落としてしまいそうな気がするからだ。それにもちろん、その後問題なく使えたとしても、美しくてピカピカした表面は汚れて台無しになってしまう。

iPhone 3G がデビューしてから最初の二週間は、ケースの選択肢がほんの少ししかなかった。(それにもちろん、ここフランスではさらに少しだった。)いずれその数が百の桁にも達するのは間違いないことだろうと思うが、当時は何が見つかるか苦労して探さなければならなかった。私の望んだ重要な要件はまず第一にしっかりと握れる摩擦力を提供できること、それから第二に、万一落とした場合にも少しはクッションの役割を提供できることだ。私は携帯電話をベルトにクリップで留めたり、その他外から見える状態で持ち運ぶことはしないし、使う前にケースを開いたり電話機を中から取り出したりする余分な手間をかけるようなことも好まない。だから、ホルスターやスリーブ、ワレットタイプなどのケースは問題外だ。私が探していたのは、シンプルでスリムなケースで質感の良いものだった。

PixelSkin -- 私が最初に試したケースは、Speck Products 製の PixelSkin だった。これはゴム様の材質のワンピース形ケースで、電話機に簡単にはめ込めて各種コントロールやポート、カメラレンズなどもそのままで使える。(このケースはシリコン製のような感じだが、メーカーから材質は発表されていない。)ケースの感触とデコボコした表面の形状から、電話機を落としそうだという私の心配は完璧に消え去った。その点は明らかなプラス面だ。また、私はその紫色が気に入った。私の好きな色だ(他の五つの色もそうだ)し、電話機にケースを装着するのもこれ以上ないほど簡単だった。

PixelSkin

けれども、PixelSkin を一週間ほど使ってみて、私は自分がケースを選ぶ選択基準にいくつか重要なことが抜け落ちていたのに気付いた。まず一つには、電話機をポケットから出し入れする容易さを私は考慮に入れていなかった。この PixelSkin は「グリップの良さ」では最高に素晴らしかったが、同時にそれは急いでポケットから取り出そうとするとどうしてもポケットが裏返しに出てきてしまうということも意味していた。だから、私にとってはもう少しその材質が周囲のものに強く付着し過ぎないものの方が望ましかった。

また、この PixelSkin はたっぷりと厚くてクッション感もある(安全性の面からは良い)のだが、そのため私のスリムな新しい電話機が以前の古いものと同じくらい分厚いものになってしまい、これは私にとってマイナス面だった。その上、スクリーンのまわりでケースの縁が盛り上がっている部分が、電話機を落とした場合にはスクリーンを保護してくれるかもしれないが、使っていると時々スクリーンの縁近くでタップしたりドラッグしたりするとき邪魔になる。それから最後にもう一つ、私は iPhone を同期したり充電したりするのにドックを使う方が好きなのだが、この PixelSkin のケースはドックを使う際に毎回取り外さなければならなかった。

Elan Form -- こうして私の選択基準は改まり、薄さ、粘着性のより少ない表面、スクリーンの縁へのより良いアクセス、それにドック可能性という条件が新たに含まれるようになった。これは iPhone ケースにはなかなか難しい条件であることが分かったが、相当に有望な候補を私は一つ見つけることができた。Elan Form だ。これは薄くて2ピースのポリカーボネート製シェルに革がカバーしてある。(茶色で縁取ったピンクと、黒がある。)上方の大きなピースは電話機にスライドしてはめ込み、そこにそのまま留まる。小さい方の下側ピースを取り外せば電話機をドックさせることができる。Griffin では厚手の透明なプラスチック製スクリーンシールドも付属させている。

Elan-Form

このケースを電話機に取り付けるには少々力が必要だった。相当にきっちりとフィットする造りになっているからだ。最初の数回は、電話機をドックさせるために下側のピースを外すにもかなり工夫が要った。でも今は、ピースを装着しておきたい間はきちんと嵌まっていてるし、それでいて外す時には苦労なくできる。

表面加工のされた革の面は、PixelSkin のような粘着感やごつさを感じさせることなく手ごろなしっかりしたグリップ感をこの電話機に与えてくれる。また、ポケットから出し入れするのも簡単だ。スクリーンまわりの縁の部分も盛り上がりがずっと小さいので、スクリーンの縁へのアクセスも問題ない。それにもちろん、ケース全体を外さず電話機をドックさせられる。ただし、下側ピースを外さなければならないので、これをなくしてしまう危険がないとは言えない。電話機をドックさせるためにケース全体を外す代わりにケースの一部分だけを外すというのが進歩にあたるのかどうかは分からないが、少なくとも私にはその方が何となく手軽に感じられる。一つ、細かな難点がある。数週間使った後で、角の一カ所で革がめくれてプラスチックのシェルから外れてきた。もちろん接着剤で直すことはできるだろうが、どんなに些細なことであっても、ごく最近買ったばかりのものに自分で修理をしなければならないのはおかしい。

この Elan Form を使っていて、私は自分の選択基準にまだもう一つ足りないところがあることに気付いた。私は、スクリーンのことを考えに入れていなかったのだ。

ガラスのスクリーンに傷がつくことは別に心配していなかった。でもまあいいじゃないか、この Elan Form に付属のスクリーンシールドをはめ込んでみるのも悪くないだろう、と私は考えた。ところが残念ながら、このプラスチック部品はケースの全体的なデザインに重大な汚点をなすものだった。ありがたいことにこのシールドを装着してもスクリーンのタッチセンサーの感度に悪影響はない。けれども、この分厚いプラスチック部品は完璧に剛性のあるものではなく、スクリーン全体に完全に密着できていない。たとえあなたが細心の注意を払ってスクリーンやそのカバーに湿気や油分が付くのを避けたとしても、このシールドがスクリーンと密着している部分だけが丸い染みのような、アメーバ様の形に見え、ただ単に見苦しいだけでなく画面上で気を散らされてしまう。

Crystal Film -- iPhone 用に柔軟性のある、貼り付け式のスクリーン保護フィルムを作っている会社はたくさんある。スクリーンシールドの問題を取り上げた Elan Form のレビュー記事を読んでいた私は、あらかじめ iPhone 3G 用の Power Support 製 Crystal Film を1パック買っておいた。パッケージに2枚ずつ、取り外し可能なスクリーン保護フィルムが入っており、ガラス面に(少なくとも理論上は)完璧に接着する。(同社では Anti-Glare Film と呼ばれるバージョンも作っている。こちらはつや消し仕上げによって指紋が付いて見えるのを抑えるとのことだが、その表面仕上げの結果ディスプレイの見え方が不鮮明になるというユーザーの苦情もあった。私はそちらのバージョンを見たことも試したこともないが。)

Crystal-Film

何年も前、私が Palm を持っていたころ、私はスクリーン保護フィルムを買ったことがある。当時、空気の泡や埃などがフィルムとスクリーンの間に入らないようにフィルムを装着するのがどれだけ難しいかを実感させられたものだった。そこで今回は、できるだけ埃の少ない環境で作業し、可能な限り完璧に電話機を清掃するように特段の注意を払ってした。そして、Power Support が付属させている粘着シートを装着してから取り外して最後の埃除去作業を行ない、それからできる限りの注意を払ってスクリーン保護フィルムを装着した。

プラス面を言えば、私は埃や空気の泡を入れることなくフィルムを装着することができた。でも残念ながら、フィルムがほんの少し曲がって装着されてしまい、気付いた時にはもう手遅れだった。位置合わせを正確にするのが何より難しいことだと実感した。でも、もっと腹立たしかったのは、この Crystal Skin モデルが iPhone 3G 専用にデザインされたものであるにもかかわらず、厳密にスクリーン全体をカバーし切れていないという事実だった。まわり全体にわたり、およそ 1 mm のギャップができる。なので、Elan Form が前面でスクリーンの縁ぴったりまで来る(それは良いことだ)ために、Crystal Film の縁が常に見えていることになり、その結果フィルムがそこにある(その上私がこれを正確にまっすぐに貼ることができなかった)ことを常に思い知らされる結果となる。

そのことを除けば、この Crystal Film は公約通りの働きをする。元のガラス面と何ら変わらない感触と動作をし、油分や指紋も同じ程度に簡単に除去できる。でも、そんなことはまあどうでもいい。重要なのは、スクリーンに細かな傷がついたりへこみができたりする心配をせずに済み、しかもディスプレイの機能は何ら損なわれたりしないということなのだから。

完璧を目指して徐々に進む -- こうしてケースを二種類とスクリーン保護フィルムを一つ使ってみて、私は自分が iPhone ケースに実際に何を望むかをようやく理解するに至った。ただ、私の希望を完璧に満たすものを見つけるまでにさらなる試行錯誤がまだまだ必要なことは疑いない。私は電話機の普段の使い方、ポケットに入れたり、ドックしたり、実際に使ったりする時にできるだけ邪魔にならないものが欲しい。それでいて、良いグリップ感を持ち、傷やその他の小さなダメージに対し、できれば電話機全体を保護してくれるものが良い。

それらを考えに入れて、私が試してみたいと思っている製品があと二つある:

まだ他にもふさわしい選択肢はきっとあるだろうし、近い将来もっと出てくるだろうと思う。当然ながら、通話プランと同じほど大量のお金をケースに注ぎ込むのは嬉しくないことなので、ぜひとも私の理想のケースが近いうちに登場して欲しいものだ!


TidBITS 監視リスト: 注目のソフトウェアアップデート、08-Sep-08

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <http://www.ousaan.com/mail/>


TidBITS Talk/08-Sep-08 のホットな話題

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2008年 9月 13日 土曜日, S. HOSOKAWA