私たちが問い、皆さんが答えた。そのお陰で、ここに 2008 年版の TidBITS Gift Guide をお届けできるわけだ。読者の皆さんから提案された、最高レベルの贈り物だけを集めてある。この Gift Guide を作り上げるために私たちはここ数週間忙しかったが、今週のジャンボ特大号の内容はそれだけではない。まず Rich Mogull は、先週 Apple が Mac オーナーたちにアンチウイルスソフトウェアを買うように勧めていたらしい点について同社に問い合わせ、また Safari に新装備されたアンチ・フィッシング機能についても検討する。一方、Adam は CD ラベル印刷機の Dymo DiscPainter を詳細に調べ上げて、彼が試した他の各種ディスクラベル用テクノロジーと比較する。その他のニュースとしては、Apple が 2008 年の iTunes ダウンロードランキングを発表し、Doug McLean は MacBook Air ラップトップ機に異常なグレイの線が見えるという報告を調査し、Matt Neuburg は長らく続いてきた Mac OS X のインターフェイスの難点を解消し、Glenn Fleishman は AT&T 用 Easy Wi-Fi が iPhone で AT&T の Wi-Fi ネットワークを使用する際の速度を向上させることに気付く。それから、The Simpsons が Apple を笑いものにする。今週の TidBITS 監視リストでは、BusySync 2.1.9、Bento 2.0v3 と QuickTime 7.5.7 のリリースをお伝えする。
記事:
----------------- 本号の TidBITS のスポンサーは: ------------------
---- 皆さんのスポンサーへのサポートが TidBITS への力となります ----
文: Jeff Carlson <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <http://www.ousaan.com/mail/>
まだ 12 月の初めだというのに、Apple はすでに「今年のトップ」リストの洪水を開始した。今回は、 2008 年にもっとも人気のあった音楽、映画、そしてアプリケーションだ。(このリンクをクリックすると直接 iTunes Store に飛ぶ。)
もっとも興味深いのは、iPhone と iPod touch 用アプリケーションのリストだ。もっとも売れたアプリケーションは、Koi Pond という小さくすばらしいシミュレーションで、池に鯉がたくさんいるというものだ。たったの 0.99 ドルながら、よくできていて、iPhone で何ができるのか知りたがっている人に見せるのは楽しい。(Koi Pond のヒント:画面の上に指を置いて、鯉が指をつつくのを待とう。いや、これは単に _Koi Pond_ だけのヒントであるとは思えない。)Apple はアプリケーションを多くのさまざまなカテゴリーに分類しているので、人々がどんなアプリケーション(有料も無料も)をダウンロードしているのかを一目で見渡すことができる。
文: Doug McLean <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
[アップデート: 当初この記事で使われていた写真は、実際には PowerBook のスクリーンであるのに MacBook Air のスクリーンとして伝えられ参照されてきたものだった。新しい方の写真は実際は 2008 年後半の MacBook Pro のものだが、MacBook Air ユーザーの皆さんならばこれが 2008 年後半の MacBook Air で見られるのと同じ問題を示していることに同意して下さるだろう。ユーザーフォーラムには、MacBook Air のスクリーンに現われた線の鮮明な写真はまだ登場していない。]
何人かの MacBook Air ユーザーたちが、2008 年後半モデルの MacBook Air のスクリーンに灰色の水平の線が見える、と報告している。この問題に関する討論スレッドは 2008 年 11 月初めごろに、Apple の討論フォーラムでも、MacRumors フォーラムでも始まった。詳しい説明を読むと問題には多少のバリエーションがあるようだが、大多数の意見を合わせれば問題の線は灰色か白色で、水平であるか、少し傾いているかし、見かけは粒状あるいは画素化したもので、非常に微妙なものだ。全体的印象としては、この線のおかげでスクリーンが羊皮紙のような、あるいはリサイクル紙のような感じに見えるという。また、これらの線はマシンを起動させた最初から現われ、使い続けても変わることはないという。こちらの写真で実際に線がどのように見えるかご覧頂きたい。
この問題を経験したユーザーたちはすべて、線は非常に微妙なものであるけれどもはっきりとそれと分かるもので、ことに高級品のラップトップ機のディスプレイとしては、がっかりさせられる結果となっていると口を揃える。
Apple はこの件について何も公式に声明を発表していないが、フォーラムに投稿した人たちは AppleCare から、Genius Bar から、あるいは Steve Jobs の代理でお返事するという Apple エンジニアからさえも、さまざまな反応を受け取っている。Apple 従業員たちが問題の存在を認めていること、彼らがこの問題について数多くの報告を受け取っていること、そして彼らがこの問題を詳しく調べている最中であることは、一般的見解と言えるだろう。私の知る限りたった一人のユーザーは、彼の MacBook Air の挙動は予想の範囲内であるという返答を Apple から受け取ったと言っている。また、他の何人かのユーザーたちは近々出されるファームウェアアップデートがこの問題を解決するだろうと Apple のエンジニアから聞いたと述べている。しかしながら、その事実を確認することはできなかったし、公式のファームウェアアップデートはまだ何も出ていない。
この問題はどうやらかなり広範囲に広がっているようだ。MacRumors での議論には 28,000 以上もの投稿があり、500 以上もの返信が掲載された。これらは、ほんの一カ月しか経っていない問題点としては相当に大きな数字だ。線の原因に関する理論はあまり出ていないが、主なものとしてはこれが新しいアンチグレアの表面コーティングか、新しい Nvidia グラフィックチップによるものだとする声が多いようだ。多くのユーザーたちは、疑りながらも、しかし期待を込めて、ファームウェアアップデートが問題を解決してくれるのではないかと待っている。
新しい MacBook も MacBook Pro も、いずれも MacBook Air と同じディスプレイのテクノロジーを共有しているが、これらのラップトップ機についての問題の報告はごく少ない。しかしながら、上記の画像は MacBook Pro ユーザーによるものであり、MacBook Air ユーザーたちによって同じ問題だという確認を得ている。
Apple には美的な細部にこだわる伝統があり、また美術やデザイン関係の市場には Mac の大きな市場が存在しているので、ディスプレイにおける問題点は配慮を要する深刻な問題だ。だから、私たちとしては Apple が状況の重大性をきちんと認識して、この問題を素早く解決するために必要な措置をとってくれることを願わずにはいられない。
文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
先週の DealBITS 抽選で当選し、音声口述筆記ソフトウェアの MacSpeech Dictate($199 相当)を受け取ることになったのは、langolier.net の Jim Berry だ。おめでとう! 応募して下さった 1,251 人の皆さんに感謝したい。また今後の DealBITS 抽選もお楽しみに!
文: Rich Mogull <[email protected]>
訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>
21-Nov-08 に、一つの短いサポート記事が Apple の Web サイトに現れた。これは、この記事がその後に巻き起こす一連の出来事の原因になることなど想像もしていない誰かによって出されたものであろうと想像する。この記事の要旨は、"Mac OS 用に出ているアンチウイルスユーティリティについて学ぼう。" 記事の中の爆弾表現は?"Apple は、複数のアンチウイルスの使用が拡大する事を後押ししたい、そうすればウイルスプログラマーも騙そうとするアプリケーションが一つ以上になり、ウイルスを書く全プロセスがより困難になる。" この記事は書き進んで Mac 用の三つの大手のアンチウイルスプログラムを挙げている。
最初は、誰も目を留めなかった。それが 01-Dec-08 になって、この記事は Washington Post の Brian Krebs の関心を集める事となり、彼はこれは Apple の方針の注目すべき変更を表しているであろうかと疑問を抱くこととなった。Apple はこれまで Mac OS X のために第三者のセキュリティソフトウェアの使用を公式に薦めたことはなかった、それでは一体全体この一見して大きな方針変更に思えることの背景には何があったのか?この話を業界の報道やブログが見逃すはずもなく、インターネットは瞬く間に憶測の嵐と、こちら TidBITS で受けた質問の数から推測するに、本当に突然安全でなくなってしまったのかという Mac ユーザーの間での心配で満ち溢れた。
初期の調査によれば、これは Apple のサポート組織にいる一人の下層の従業員が載せた単なる概観記事であり、Apple の立場や Mac ユーザーの安全に何らかの変化がある事を示唆したものでは決してないという可能性が極めて高いようである。この記事は、実は 2007年に出された前の記事に対するアップデートで、アンチウイルスプログラムの最新版を含むよう変更されたものである。言葉の選択は多少不器用で、Apple はユーザーにこれら三つのプログラム全てをインストールする様に薦めていると解釈される余地を残した。このニュースが出て数時間のうちに、Apple はこのサポート記事を取り除いてしまった。その結果、今度は否定的な報道が同社をアンチウイルスに対する新しい方針を翻すような圧力になったのではないかと憶測する第二ラウンドの報道へと進んでしまった。
私の集めた証言に基づいて、このアップデートされたテクニカルノートは上層部の目にふれるとか承認を受けるとか言うこともなかったと私は信じている。これはアンチウイルスソフトウェアをインストールしたいと思うユーザーに対してどのプログラムが Mac OS X に対応しているかを明確にする事を意図していたものであると思われる。Apple は一連の出来事の詳細を語ったことはないが、Apple スポークスマンの Bill Evans は私に次の様に語った:
"我々があの KnowledgeBase 記事を取り除いたのは、それが古くなり正確性に欠けていたからである。Mac は、箱から出した時から悪意のあるソフトウェアやセキュリティ攻撃に対して防護する技術を最初から組み込んで設計されている。勿論、如何なるシステムも如何なる攻撃に対しても 100% 大丈夫とは言えないので、アンチウイルスソフトウェアを走らせるのは更なる防御を追加することにはなるであろう。"
要するに、Apple はユーザーに今すぐアンチウイルスソフトウェアを買いに走る様に言っているのではないが (まして複数のプログラムなどではない)、アンチウイルスソフトウェアは更なる保護を与えてくれるであろう事も認めている。これは私の記事 "Mac ユーザーはアンチウイルスソフトウェアを使うべきか? (2008-03-18) とも整合していて、そこでは私は平均的な Mac ユーザーはアンチウイルスソフトウェアは避けるよう進言している。
現実は、Mac はセキュリティ問題に無縁である事など決してないが、それを標的にした悪質なソフトウェアは極めて少ない。Mac も時折は悪意のあるソフトウェアに影響されることもある;私個人でも過去一年間に二回、悪質なソフトウェアをダウンロードしてマニュアルで自分のシステムにインストールした人から相談を受けたことがある。私はまたセキュリティ研究者と幅広く仕事をしているが、彼らは Mac OS X の組込み保護技術は経験深い攻撃者なら破れると言っている。しかしながら、私もそして一緒に仕事をしているこれらのセキュリティ研究者の誰も、Mac に対する広範囲に仕掛けられた攻撃の例を知らない。あなたが特別に知識豊かな悪者に狙われているとか、或いは危険なサイトから頻繁にソフトウェアをダウンロードするというのでない限り、あなたが悪意のソフトウェアに出くわす可能性は極めて低いであろう。Mac は本質的に PC よりも安全だと言う事はないが、現実は殆ど目標にされたことはないので、Mac ユーザーがやられてしまう危険性はずっと低い。
ここで、我々の前のアドバイスをもう一度言っておきたいと思う:
私自身も、私が一緒に仕事をしているセキュリティ研究者の誰も、Mac 上ではアンチウイルスソフトウェアを走らせていないが、事情が変わった時には、私は真っ先に自分の立場を変え Mac アンチウイルスツールの広範な使用を薦めるであろう。それまでは、危険な行動を慎む非企業ユーザーなら、何もわざわざ自分の Mac をアンチウイルスソフトウェアで動きが取れなくする必要はない。
文: Glenn Fleishman <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <http://www.ousaan.com/mail/>
Devicescape は Easy Wi-Fi for AT&T をリリースした。これはシンプルなiPhone アプリケーションで、米国の iPhone 契約に含まれている AT&T ホットスポットネットワークを使う際の手間を大幅に減らしてくれる。AT&T は数週間前に無料アクセスを提供し始めたが、そのためにはホットスポットでウェブページを訪れ、電話番号を入力し、無料の SMS メッセージを待って、そのメッセージにあるリンクをクリックする必要がある。Easy Wi-Fi for AT&T を使うと、プログラムを設定するときに電話番号を一度入力する必要があるだけで、その後は入力の必要がない。(このソフトウェアはキャンペーン期間中無料で、それは 12 月 5 日に終わる予定だったが、今でも無料で入手できるかもしれない。)
Devicescape は Easy Wi-Fi も作っている。これは 1.99 ドルの iPhone アプリケーションで、同社の My Devicescape エコシステムと協調して動き、同社サーバの無料アカウントが、あなたが持っているすべての Wi-Fi アカウントのハブとして機能する。また、家庭および仕事場のネットワークのパスワードも処理してくれる。(2008-10-02 の "Easy Wi-Fi があなたに代わってパスワードを入力" 参照)
たとえば、私は Boingo Wireless アカウントを持っており、iPhone 用に無料の AT&T サービスもある。両方の認証情報はすでに Devicescape アカウントに入力してある。私が空港やコーヒーショップにいるとすると、Easy Wi-Fiを起動し、Connect をタップすれば、Devicescape が煩わしいログインをすべて処理してくれる。
Easy Wi-Fi for AT&T のミソは、完全に機能する Easy Wi-Fi に無料でアップグレードできるということで、同社はこれを隠そうとしていない。この無料プログラムをインストールした後、右下にある "i" アイコンをタップし、Settings 画面で Register at Devicescape for More を選択する。Devicescape は将来、この機能アップグレードに課金することにするかもしれないが、現在は無料だ。
Devicescape のアカウントは iPhone 上の Safari から作成することもできるし、まずデスクトップのウェブブラウザでアカウントを設定してから、ログインして追加機能を有効にすることもできる。
文: Doug McLean <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <http://www.ousaan.com/mail/>
Google が 2008 年 1 月にテスト目的で CalDAV サポートを実験的にリリースしたことを知っている方もいるだろうが、同社は今回、 このプロトコルを正式にサポートしたと発表した。 CalDAV は WebDAV プロトコルの拡張で、これを使うと、リモートサーバーにあるスケジュール情報にアクセスすることができ、データとして iCalendar フォーマットを使うことができる。多くのユーザーがすでにベータ機能を利用してカレンダーの同期をしていることを考えれば、おそらくもっと重要なことは、Google が新しい iCal 設定プログラムCalaoration をリリースしたことだろう。
Calaboration は自動的に Google Calendar アカウントを見つけ、そのカレンダーを Mac 上の iCal に追加するのを支援する。Calaboration をダウンロードするには、Google アカウントにログインし、Google Calendar を開くと、ページの上のユーザー名の隣に "Sync with Apple iCal" リンクがあるはずだ。このリンクをクリックすると、Calaboration を設定する方法と、Google Calendar の情報を iCal にインポートする方法が表示される。
私は Calaboration をテストして、これが新しいカレンダーをどれだけうまくインポートし同期するかを確かめてみた。その結果、これは簡単に使え効果的であることが分かった。Google Calendar から iCal にカレンダーを同期するのは単純な手順をいくつかたどるだけで、工程は簡単だ。これは、Google の非公式 CalDAV サポートと比べると、大幅な進歩だ。
何か月か前、Adam と私は、ある TidBITS カレンダーを私の iCal と共有しようとして、何度か失敗を重ねたことがある(このカレンダーのパブリック URLを登録しようとするたびに、iCal はいつもエラーを起こし、最終的に、Adamがカレンダーのプライベート URL を私と共有したことで、うまく行った)。この工程には混乱させられイライラしたが、Google の新しい正式 CalDAV サポートが長期的に信用できるということになれば、そのようなイライラも過去の思い出となるだろう。
このような発展によって、BusyMac の BusySync にとっては競争が拡大することになる。BusySync は iCal 同期ユーティリティで、イベントを、複数のMac 上の iCal 同士でも、Google Calendar とでも、双方向で同期できる。BusySync は Google の正式 CalDAV 同期と同様の基本的機能を提供しているが、それに加えて、より高度な設定オプションと、iPhone とのよりよい統合を提供している。(Google の iCal との CalDAV 同期では、USB と iTunesで iPhone と同期した場合、同期したカレンダーは読み取りのみとなり、MobileMe で iPhone と同期した場合まったく表示されない。BusySync ではどちらの問題もなく、Google Calendar のカレンダーを MobileMe 経由でもiTunes 経由でも iPhone と同期して読み書きできる。)カレンダーを iPhoneや iPod touch と _双方向で_ 同期できる方法を探しているなら、BusySyncの方が適したプログラムかもしれない。
文: Doug McLean <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
誇りある Apple ユーザーかつ Simpsons マニアである人たちならば皆すでにご存じのことだろうが、The Simpsons の最近の回で Apple が皮肉たっぷりの風刺の対象となった。The Simpsons を毎回すべてフォローしてはいない方のために説明しておくと、これは番組の第 427 回“Mypods and Boomsticks”の話で、初めと終わりに Apple ジョークが山ほど詰め込まれ、Lisa Simpson が何でも“Mapple”なものが大好きという愛情に突然目覚めた、というのが全体のテーマになっている。[訳者注: The Simpsons はアメリカで人気のテレビアニメ番組です。詳しくはこちらの Wikipedia 記事をご覧下さい。]
Springfield Mall に新しい Mapple Store ができた時、Simpsons 一家は売場から売場へと歩いて見て回った。そこにはずらりと並んだ Mypod や Myphone の他に、あの神秘的なる Mycube、「夢を燃料とし想像力によって駆動されるマシン」もあった。Lisa は Myphonies(Mypod が高くて買えない人のための偽物のイヤーバッド)を買おうとし、Comic Book Guy は Brainiac Bar の担当者に彼の光学ドライブにマヨネーズが付いていたと文句を言い、水中にある Mapple 本社からウェブ中継で届けられた Mapple CEO の Steve Mobs のキーノートスピーチには Bart の痛烈な一言が重なる。それから最初の Macintosh コンピュータを紹介した 1984 年のあの有名な Apple のコマーシャルも触れられるし、Itchy と Scratchy の番組では Mypod が話題になり、水中で実現した Lisa と Mobs の会談は Apple の最近の慈善活動を思い起こさせる(が、こちらは心なごむものとはほど遠い結果に終わる。)
他にも Apple に関係した話はたくさん出てくるが、これ以上ここに書く訳にはいかない。皆さんどうぞご自分でご覧あれ。現在のところ、公式なこの回の番組が Hulu.com でフルに視聴できる。ただし残念ながら、Hulu が視聴できるのは米国在住の者のみなので、外国に在住の皆さんはおそらく Engadget にリンクされたものを観るか、あるいは YouTube を手で検索するかしなければならないだろう。[訳者注: 残念ながらそちらの手段も、動画部分は「This video is no longer available due to a copyright claim by Twentieth Century Fox」として取り下げられてしまいもはや観られないようです。]
文: Matt Neuburg <[email protected]>
訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>
この質問は、System 7 やそれ以前から私と共に階段を昇ってきた長年の Mac ユーザーであるあなた達全員のためのものである:Mac OS X への切り替えで、全体的に見て Apple がインターフェースに行なった最悪の変更は何であったか?素晴らしく単純なルールのどれを彼らは捨て去って、それ以来、我々全員を混乱と錯誤の地獄へと落とし込んだのか?
もしあなたの答えが、"異なるアプリケーションからのウィンドウが織り合わされるのを許したこと" であったら、それは良い答えであるが (確かに私も以前文句を言ったことがある)、私が思っているものとはちょっと違う。私の頭にあったのは、クリックスルーの導入_である。
昔であれば、最前面ウィンドウではないウィンドウをクリックすると、それが前面に来る、そしてそれだけであった。(そして、そのウィンドウが最前面アプリケーションに属していない場合は、そのアプリケーションのウィンドウの _全て_ が前面に来てその背後に位置する;しかし、もうすでに言った様に、私の言っているのはそのことではない。) これに較べて今日では、最前面ウィンドウではないウィンドウをクリックすると、そのウィンドウは前面に来て、_そして_ 二番目の影響があるかも知れない:もしあなたがクリックした位置が何らかのクリッカブルインターフェース要素の中にたまたま入っていたりすると、そのインターフェース要素がそのクリックに反応してしまう。
このようにして、ウィンドウを切り替えるためにクリックしたのに、他の変化を間違って引き起こしてしまう可能性がある、例えば、一つの Finder フォルダから別のへ移動してしまう (たまたま Finder サイドバーの中でクリックしてしまった)、或いは一つの Web ページから別のへと跳んでしまう (Safari のツールバーの中にある Back 或いは Forward ボタンの所でたまたまクリックしてしまった) とかである。これらの影響は、すぐに分からない場合はとりわけたちが悪い:例を挙げれば、私の System Preferences での奇妙な不具合には、このクリックスルーが関係していると信じている。
さて、Leopard ユーザーよ、喜びの時が来た。窮地から救うため空から急降下してくる Superman の様に、Klicko の登場である。これは Rainer Brockerhoff (私の "Quay、Stacks をペシャンコに", 2007-11-27 で取り上げた Quay やその他の偉大なユーティリティの作者である) が考案したものである。Klicko はクリックスルーを阻止する。別な言い方をすれば、それは Mac OS X 以前の振る舞いを再現する:前面でないウィンドウをクリックすると、そのウィンドウは前面に来る、そしてそれだけである。
私は Klicko がどの様にしてその魔法をやるのか知らないが、それは Accessibility を有効に使っているのだと思う (私の "Mac OS X でスクリプト化不能だったことを可能にする", 2003-03-10 で説明した)。なぜならば、Accessibility をオフにすると (Universal Access ペインで "Enable access for assistive devices" のチェックをはずす)、Klicko は働かなくなるからである。私はそれ以上の探索はしていない;Rainer のサイトによれば、Klicko は "システムも他のアプリケーションもハックしないし、コードを注入したりとか魔法の様なことは一切していない" とのことで、私にとってはこれだけで十分である。大事なことは、これはきちんと働くことである - それでも何らかのアプリケーションで誤動作するのであれば、ウィンドウの中で modifier-clicking を試されたい (Klicko に動作しないよう命令する)、或いはそのアプリケーションを Klicko 設定で除外することもできる。
Klicko はフリーウェアである;任意の献金は受け入れている。これは小さな 134K のダウンロードで、ユニバーサルバイナリで、そして Mac OS X 10.5 Leopard を必要とする。更なる詳細については、Rainer の Web サイトを訪れて欲しい。
文: Rich Mogull <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
Apple が Safari 3.2 アップデートをリリースした時に(2008-11-13 の記事“SSafari 3.2、セキュリティの欠陥を修正”参照)そこで対処が施されたのは単にいつも通りのたくさんのセキュリティ欠陥だけではなかった。このアップデートには、二つの新しいセキュリティ機能も追加された。これらは他のブラウザには一般的に見られる機能で、最近 Apple はこれらを欠いていると批判を受けてきたところだった。Safari 3.2 で、初めて二つのアンチフィッシング機能が加わり、これらはユーザーたちが誤って(あるいは意図的に)詐欺的なウェブサイトを訪れることのないように保護する目的で作られている。従来から Apple のやり方はこうだが、今回もこれらの機能について基本的に情報は文書化されていない。ただ、少し調べてみた結果、これらの機能がどのように動作するか、そしてこれらが Safari ユーザーたちにどの程度の保護を提供するかといった点について、判明した限りのことをお伝えしたいと思う。
「フィッシング」という用語は最初は電子メールのスパムメッセージでよく知られたサイトを騙るものを指していた。例えば銀行のサイトを騙って、多くの場合本物のサイトを真似た偽物のウェブサイトにあなたを誘い込もうとするようなメッセージだ。その目的は、ユーザーを騙してログイン情報やアカウント情報を入力させ、悪い奴がそれを使ってアカウントの中身をごっそり頂こうという訳だ。初期のものたちは、単にウェブリンクに手を加えて一つのアドレスを表示させつつ本当は違った行き先にあなたを導くというだけのものだった。その種の攻撃に対しては、ユーザーたちも開発者たちも探知する方法をすぐに見つけ出した。そこで悪い奴らは引き続き自分たちのテクニックを進歩させて、十分に知識を身に付けたユーザーたちをも騙すことのできる段階にまで引き上げた。この頃には「フィッシング」という用語も拡張され、銀行からオンラインゲームまで、基本的にあなたの個人的情報を集めようとするサイトならばどんなところでも、それを騙った詐欺的ウェブサイトを含めて言うようになった。
多くのウェブブラウザ(例えば Firefox や Internet Explorer)で一般的になってきた一つの防御策は、既知の悪意あるウェブサイトを訪れた場合に警告を出すというものだ。あなたがどこかウェブサイトを訪れる度に、ブラウザがそのアドレスをチェックして、それが既知の悪いサイトのブラックリストに載っているものでないことを確認する。もしもクリーンと判定されれば、あなたにはチェックが行なわれたかどうかすら分からない。けれどももしそのサイトがリストに載っていれば、あなたのブラウザが警告ページを開き、あなたがボタンをクリックしない限りそこから先に進めないようにする。
もう一つの、多くのブラウザが採用している比較的新しい防御策は、Extended Validation デジタル証明書をサポートすることだ。あなたがセキュアなウェブサイトを訪れるとあなたのブラウザに錠前アイコンが表示されるが、その際あなたはそのサイトのデジタル証明書を使って暗号化セッションを始めることになる。この証明書はそのサイトのみに固有のものだ。もしも警告が出なければ、それはその証明書があなたのブラウザに内蔵された信用ある機関の一つが発行したものであり、そのサイトのアドレスが署名の入ったデジタル証明書に記載のものと合致するいうことを意味している。(SSL について詳しいことは Chris Pepper の記事“SSL/TLS でセキュアなコミュニケーション: ハイレベル概観”(2007-06-25) 参照。)けれども実際は、どんなサイトでもデジタル証明書を得るのは極めて易しいことであり、詐欺師たちがそこにつけ込んでこれをあなたに偽物のサイトがセキュアだと思い込ませるための追加の手段として利用してしまうことがある。ただし、Extended Validation (EV) 証明書はちょっと違う。こちらは非常に価格の高い証明書で、その企業に徹底的な吟味のプロセスを要求し、証明書が単にウェブのアドレスと合致するだけでなくその背後にある企業についても合致していることのチェックを実行する。それと引き換えに、サポートのあるウェブブラウザにおいては EV 証明書のあるサイトはそうでないサイトと違った見え方をする。
それで役に立つのか? -- 遡ること 2008 年 2 月に、PayPal の Chief Information Security Officer(情報セキュリティ担当主任)の Michael Barrett が、Safari を使わないようにとユーザーたちに警告を出し、これが波紋を広げた。Safari にはフィッシングのフィルタリングと EV 証明書のサポートが欠けている、というのが理由だった。Safari 3.2 では、それら両方の機能を追加することでこれらの批判に応えることとなった。フィッシングのフィルタリングは Google によって提供されており、既知の悪質なサイトをあなたが訪れようとすると、ブラウザからはっきりした警告が表示され、手でクリックしなければその先に進めないようになった。あなたが EV 証明書のあるサイトを訪れれば、ブラウザの右上の端、錠前アイコンのすぐ隣に、その会社の名前が緑色で表示されるようになった。いずれの機能もデフォルトでオンになっているが、フィッシングのフィルタリングについては Safari のセキュリティ環境設定でオフにもできる。
けれども、Barrett がこれらの機能を重要視したのは確かだが、はたしてこれらの機能は本当にあなたのためにセキュア度を増してくれるのだろうか? 答をはっきり言おう。それは、「たぶん」としか言いようがない。 ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学とのある共同研究 によれば、ユーザーたちにはブラウザの中に出てくるこうしたビジュアルな警告を無視する傾向があるという。英国のあるインターネットサービスプロバイダによる別の調査によれば、 これらの表示が何を意味するのかさえ知らないユーザーが多いという。セキュリティのプロとしての私の経験から言わせてもらえば、この種のビジュアルな合図だけでは提供できるセキュリティの利点は限られたものに過ぎない。知識豊富なユーザーでさえ、こうしたビジュアルな合図は無視してしまうか、あるいは気付かずにやり過ごしてしまうことが多い。しかもこれは、それらの合図がそもそも正確なものだったと仮定しての話だ。
まさにその点が、私が Safari 3.2 にアップデートしてからほんの数分後、完璧な例として私の眼前に現われた。私の TidBITS 電子メールアカウントには三重のスパムフィルタリングがかけられているにもかかわらず、その時私は明らかにスパムと分かる電子メールを一通受け取った。それは、Canada Revenue Agency(カナダの国税庁)からのメッセージだと称していた。私はまずそのサイトに悪意あるソフトウェアがあるかどうかチェックし、それからそこを Safari、Firefox、Internet Explorer で次々に訪れてみた。フィッシングのフィルタがあるにもかかわらず、どのブラウザもこのサイトをブロックしなかった。アンチスパム業界にいるある友人に尋ねてみたところ、このサイトは彼の会社のデータベースには載っていた(発見は 2 日前となっていた)が、この情報は Google にも、また Firefox や Internet Explorer にデータを供給しているサービスにも、まだ出されていなかった。その後二時間ほど、彼は私に他のいくつかのサイトの情報をテスト用に送ってくれたが、どのブラウザのフィッシングフィルタも、どれ一つとして警告を引き起こしはしなかった。でも、フィルタがまるきり無意味という訳でもない。彼は、警告をちゃんと引き起こすサイトの情報もいくつか送ってくれた。
ブラックリストの問題点は、保護の範囲が既に知られている悪いサイトについてのものに限られるということだ。もしもあなたがこのメカニズムに頼り切って、悪意あるサイトには決して訪れないはずだと思い込んでいたら、あなたが _未知の_ 悪いサイトに騙されてしまう危険度は高まるだろう。セキュリティの世界では(また科学の世界でも)このことを false negative(偽陰性)と呼び、これは false positive(偽陽性、つまり良いサイトを悪いと誤判定することで、セキュリティのリスクよりも気に障るものだ)よりはるかに危険性の高いものになり得る。
EV 証明書のサポートについては、私は自分の銀行を訪れてみて期待通りの表示が出ることを確かめた。厄介なのは、私の場合、どんなウェブブラウザを使っていようと、緑色のバナーだの、境界部分に出る表示だの、ラベルだの、そういったものに私が実際に注意を払うことはまずないという事実だ。EV 証明書が欠けていたとして、私にそれと気付かせるには、詐欺サイトを訪れた場合に大きな警告が現われるようにしなければならないだろう。でも、現時点でそのように動作するブラウザはない。
Apple がこれらの機能を追加することで Safari を競合相手たちと同じレベルに引き上げたのは素晴らしいことだ。けれども、ユーザーたちはこれをフィッシング詐欺に対する決定的な防御策と思い込んではいけない。そのサイトがブロックされなかったからといってそれだけでそこが危険でないとは限らないし、またそのサイトが EV 証明書を使っていたからといってあなたが忘れずにそのビジュアルな表示を見るという保証はない。Safari であろうと、他のどんなブラウザであろうと。
文: Adam
C. Engst <[email protected]>
訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>
丁度 CD や DVD を焼いたばかり - 友人、仲間、或いは将来のお客様の心を打つ最上のラベル方法は?或いは、それがアーカイブディスクであったとしても、ずっと先になってからでもそこに何が入っているのかはっきりわかるものである必要がある。手でちょっと書き込むだけでも役にはたつし、粘着ラベルに印刷するのも、ディスクの表面に画像を焼き付けられる特別のドライブを使うのでも良いが、品質と印刷速度の最善の組合せとして、インクジェットのディスク印刷機が、プロ級の出来を求めるか或いは何処に置いても目立つことを望む人達にとっては最良の策であろう。そこで私は $279.95 の Dymo DiscPainter と付属の Discus for Dymo ソフトウェアを見てみた。(私は使ったことがないのだが、Epson や他の社から出されている廉価版のプリンターはディスクラベルを直接印刷できる;これらが印刷品質、速度、そして使い易さに於いて DiscPainter と同等なのかどうかは別の問題である。)
代替方法 -- ディスクにラベルする最も早くて簡単な方法は、その上にタイトルを手書きすることであるが、気をつけるべきことはディスクラベル用のマーカーを使う様にすることである - 他のマーカー、ペン、そして鉛筆等はディスクを傷つける可能性があり、クレヨンからのワックスはディスクは痛めないかもしれないが、あなたの光学ドライブのヘッドをダメにしてしまうかもしれない。
しかしながら、あなたが芸術家でない限りあなたのディスクは素人っぽく見えて、それでもバックアップや転送ディスクとしては良いかも知れないが、友人のために選んだ曲を集めた CD や、或いはあなたの会社の最大の顧客用のプレゼンテーションを入れたディスク用としては適さないであろう。プロ級の見栄えのディスクを作成するには、特別のディスクラベル用ソフトウェアが必要になるであろう、それらには SmileOnMyMac の DiscLabel, BeLight Software の Disc Cover, Chronos の SOHO Labels, 或いは Magic Mouse Productions からの Discus 等がある。
ディスクラベルソフトウェアを使った場合、三つのラベル作成方法が使える:貼付けラベル、ディスクに直接画像を焼き付ける、そしてディスクの表面にインクジェットで印刷する方法である。事前に対応性を確認するのをお忘れなく、全てのディスクラベルパッケージが全ての印刷オプションをサポートしているとは限らないからである。
貼付けラベルに印刷するのは印刷品質も良いのだが、出来栄えはあなたのプリンターにもよるが、ディスクにラベルを貼り付けるためにはプラスチックの安っぽい仕掛けを使わねばならない。これがきちんと使うのは難しいときている - 私は Avery CD Stomper を持っていて、これはちゃんと働くが気難しい。ラベルの糊が時間と共にディスクをダメにするという人もいるが、それよりずっと深刻な問題は、ラベルが偏って貼り付けられたり、あなたのドライブの中でラベルが剥がれたりした時に、あなたの光学ドライブが傷ついてしまう可能性である。数回しか使われない音楽 CD 用ならばその危険性は低いかもしれないが、車の中で繰り返し聞くためのディスク用には (そしてこの場合夏や冬の極限の温度にも晒されることになる)、私はお勧めできない。
数年前私の Power Mac G5 に付いていた SuperDrive が死んだ時、私はそれを LaCie d2 DVD-RWに置き換えたのだが、そのお陰で SuperDrive で出来ていたこと全ては出来なくなったと同時に LightScribe と呼ばれる Hewlett-Packard の技術を使って特別なディスクを使うことで表面に印刷が出来るようになった。LightScribe ディスクの表面はドライブのレザーにあたると色が変わる染料が塗布されている;生成される画像は全てグレイスケールだが、ディスクは私がドライブと一緒に買ったオリジナルの金の背景上の灰色の他にも色々な色で出されている。このラベルを書き直すことは出来ないが、LightScribe ドライブは LightScribe ディスクの回転位置を知っているので、追加することは出来る。LaCie ドライブにはディスクラベル作成用の不細工なソフトウェアが付いてくるが、代わりに SmileOnMyMac の DiscLabel か BeLight の Disc Cover を使うことも出来る。
LightScribe は宣伝通り動くが、画像は必ずしも印象的とは言えず、これは多色でないためである。しかしながら、本当の問題はディスクに印刷するのが極めて遅いことである - 全ディスクに亘る画像だと焼くのに 20 分もかかることがある。そして勿論のことだが、特別のドライブと特別のメディアを買わなければならない。焼き付けられた画像は光に晒されていると時間と共に褪せていく可能性もある。
Yamaha と Fujifilm から出されている似たような技術で Labelflash と呼ばれているものは、よりコントラストの高い青色の表面を持ち、そして色褪せ問題もより少ないとされている。しかしながら、 LabelFlash 対応のドライブを出している会社はより少数で、書き込み性能も同じ程度に遅く、LabelFlash メディアは LightScribe メディアよりも高価であり、そして LabelFlash は DVD としか働かず、CD とはダメである。主たる Mac ディスクラベル作成プログラムのうち LabelFlash をサポートしているのは BeLight の Disc Cover だけである。
Dymo DiscPainter -- LightScribe に幻滅させられた後、その主な理由は遅いエッチング速度だが、私は Dymo DiscPainter をレビューする機会に飛びついた。これはコンパクトなインクジェットプリンタで、インクジェット印刷可能な特別の CD や DVD に印刷する専用機である。具体的には、私はもっと魅力的な ("フルカラー" の意) 結果を短時間で出せるディスクラベル作成機を探していたのである。20 分というのは一枚のラベルが出来るのを待つには長すぎる、とりわけ私の場合、ユーザーグループの会に参加するため時間ギリギリに飛び出す前に Take Control Library CD を焼きたいと思うことがしばしばあるからである。
物理的には、DiscPainter はあまり大きな場所は取らず、その寸法も高さ 4.33 インチ (110 mm)、長さ 10.62 インチ (270 mm)、幅 5.71 インチ (145 mm) である。後ろ半分はインクカートリッジと印刷機構を収めているのだが、前の部分の二倍の高さがあり、前の部分はディスクを入れそしてそれが印刷される様子を見ることが出来る。背面には USB と電源のジャックがある。不幸なことには、電源スイッチは付いてなく、使っていない時でも常時約 2 ワットの電気を食う。
開梱するのには思ったより時間がかかった、と言うのもこの DiscPainter は RadialPrintと呼ばれるディスクが回り円周方向に印刷していく特許の技術を使っているからである。これの意味する所は印刷機構の軸合わせが極めて大事だということで、DiscPainter は数多くの発泡スチロールの荷造りプロックで保護されており、運送途中での衝撃や振動で軸合わせが狂うのを防いでいる。電源ジャックに貼られたスティッカーが、これらの荷造りブロックを取り除くまでプリンタを電源につながせてくれず、更に USB ケーブルのコンピュータ側の端にもスティッカーが貼られており、それをつなぎ込む前にソフトウェアをインストールする様催促するのであった。Dymo の配慮はちょっと行き過ぎに思えたが、欠陥品を受け取るよりはずっと良い。
設定には通常のプリンタよりも更に数分余分にかかった、と言うのも事前に私の PR 担当者より Mac OS X 10.5.5 Leopard 下での USB 接続の印刷に関して既知の問題があることの警告を受けていたからである (この問題は、単に DiscPainter だけでなく多くの USB プリンタにも影響している)。それで Discus for Dymo ソフトウェアと関連するプリンタドライバをインストールした後、DiscPainter 用の正しい PPD を選択するため Dymo のサポートサイトにあった数ステップを手早く辿った。
Discus for Dymo -- Discus for Dymo ソフトウェアは機能するが、感触が合わない。これは明らかに Windows から移植されたか、或いは Mac と Windows の両方で同じ様に見えそして働くよう最初から設計されたものなのであろう。これはカスタムコントロールを使用しており、通常の Mac インターフェースフォントすらも持っていない。上部に位置する碁盤目状のタブが、ディスクをペイント、標準のシンボルを追加、整列用格子を表示、背景をいじる、写真を追加そしてフォトコラージュを作る、そしてテキストを追加の作業をさせてくれる。一旦一つのタブをクリックすれば、その下に操作項目が現れる。
このプログラムのワークフローも奇妙である。あなたのデザインにテキストを加えるには、まず Text タブをクリックし、テキストをタイプ、それから OK ボタンをクリックする。一旦それをやれば、違ったテキストデザイン (左から右、垂直、曲線に沿って等々) やスタイル用のボタンをクリックできる。別のセットのタブもあり、テキストサイズ、アウトライン、グロー、そして影を調整するスライダーを示す。三つ目のセットのタブは一番下にあり、色とフォントの選択用である。これは Keynote インターフェース経験からどれだけ離れられるかを示す対極にあるとも言える。
テキストをインポートするのも手間がかかる。Macintosh の決り事を無視するアプリとしては驚くにあたらないが、Discus はプレイリストを iTunes から直接インポート出来ず、代わりに、それらをまずテキストファイルにエクスポートし (iTunes > Library > Export Playlist > Plain Text)、それから iTunes Export File コマンドから Import > Track Names を使う。もし iTunes からエクスポートする時 Plain Text の代わりに Unicode Text を使うと、Discus はファイルを全くインポート出来ない。それから、フォルダからファイル名をインポートすると、Discus は 31 文字バージョンの名前を使うので、それより長い名前を持つファイル名に対しては、多くの場合意味をなさない結果となることがある。
これらの制限やイライラにもかかわらず、私は写真とテキストからなるラベルデザインを作成するのに殆ど困難は感じなかった。私の全体的な印象は、Discus は見た目の良いラベルを制作するには問題ないが、自分の思う通りに見えるラベルを作りたいというのであれば、他のプログラムに頼った方が良いと思う。DiscPainter には、Adobe Photoshop, InDesign, そして illustrator 用のサンプルファイルがついて来るし、それに SmileOnMyMac の DiscLabel 或いは BeLight の Disc Cover も使え、どちらも DiscPainter をサポートしている。
ディスクにインクを載せる -- 印刷設定を決めるのは結構大変であるが、その多くは DiscPainter のコントロール外にある理由によるものである。インクジェット印刷可能なメディアを買わなければならないのだが、ディスクには三種類あり (つや消し、光沢、そしてシルバー/カラー)、全てのディスクが同じ印刷エリアを持っているわけではない。従って決めなければいけない設定は複雑なマトリックスとなる:Draft, Normal, そして Best の品質設定と三つのタイプのディスクのそれぞれに対するインク密度オプションの組合せとなる (Matte 1 から 5, Glossy 6 と 7, そして Color 8 と 9 - 数が多い程インクの量が多くなる)。
加えて、標準ディスクとより大きな印刷範囲を持つハブ(内側の余白)まで印刷できるディスクとがある。私の評価ユニットにはバラのディスクが付いてきたが、そこには厳密な内側と外側の寸法は表示されていなかった。しかし、もし Discus のデフォルトを変更したり、他のプログラムを使うためこれらの厳密な寸法が必要になったとしても、ディスクのパッケージに書いてあると思われる。
印刷速度は本当に納得のいくものであり、あのぐずな LightScribe ドライブと較べれば印象的とさえ言える。フルカラーのディスク面いっぱいの画像を Normal 品質で Glossy 6 インク密度で印刷するのに 1 分 54 秒かかった。この同じ画像を Best 品質で Glossy 7 インク密度で印刷するのは 2 分 48 秒であった。テキスト入りの無地のディスクを Draft 品質と Matte 1 インク密度 (最も低いインク密度) で印刷するのは 44 秒しかかからなかった。要するに、単純なテキストラベルを印刷する時にインクを節約するため印刷設定を微調整出来るしそしてそうすべきではあるが、最も複雑なデザインであっても 3 分以上待つことはないであろう。
DiscPainter は Draft (ノズルパス 2 回) と Normal (ノズルパス 8 回) モードでは 600 dpi で、Best モード (こちらもノズルパス 8 回) では 1200 dpi で印刷する。各モード間での品質の違いははっきり分かるが、飾らないテキスト用には Draft モードで十分で、Normal はどのアートワークにも全く問題がなかった。私が経験した唯一の問題は、一枚のディスクで三つの小さなインク溜りが出来てしまい、最後の結果を台無しにしてしまったことであった。同じデザインの二回目のテストではうまく印刷されたので、これは一回限りの異常であったと願いたい。ディスクには複数回印刷することも可能である、従って例えば最初に背景を印刷しておいて後からテキストを追加することも出来る (注意しなければならないのは、一回目と二回目では何処にも位置合わせの仕掛けはないので、背景の何処に行ってもテキストは見える必要がある)。
どれぐらいインクを使うのかにも気を使った方が良い。これはどのインクジェットプリンタでもそうだが、インクカートリッジは安くなく、この場合定価はカートリッジ当り $39.95 であった (オンラインで探せた一番安いものでも $35 辺り)。理論上、Best 品質と最も濃いインク密度での場合、カートリッジ当り約 100 ディスクが印刷できる、つまりディスク当り約 $0.40 のコストとなる。実際のインクジェット印刷可のディスクの方は色々な販売店からもっと安い値段で見つけられる。
誰のためか? DiscPainter の唯一の実際的な弱点は一つの芸しか出来ないことである - 光学ディスク上にしか印刷出来ないプリンタが $279.95 の価値があるか?(この値段は Dymo 直接のものである;他のオンライン販売店からだと $25 から $50 低い値段が見つかる。)
その答えは、勿論、あなたが定常的に何枚のディスクにラベルする必要があるのかと、何のためにそうするのかの目的にもよる。もし月に数枚をバックアップのためにラベル付けするというのであれば、ラベル用のマーカーが一番適しているであろう。
DiscPainter は、職業上の理由で魅力的なディスクを作成したいという人には誰にでもぴったりである。デモやプレゼンテーションを将来のお客様に配布すると言う人。或いは、地方回りで音楽 CD を売りたいというミュージシャン。写真をアーカイブする時、ビデオディスクを作る人なら誰でもそうであろうが、サムネールの一部をディスクに印刷出来たら嬉しいという写真家もいるであろう。
これらのケースのどの場合でも、或いは単にミックス CD に魅力的なデザインをと言う人には、DiscPainter はぴったりの選択肢である。
文: TidBITS Staff <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
年末恒例のギフトアイデアの募集と、それに続いた読者アンケートの結果がまとまった! 私たちは集計された数字を書き出して、そのテキストファイルを読み込み可能な形に整え、Numbers の尻を叩いてデータの分析をさせた。その結果、TidBITS 読者たちが本当に関心を持っているもの、贈り物にしたい、あるいは貰いたいと思うものをここにリストとしてお届けできることになった。可能な限り、その項目がなぜ良い贈り物になるのかを説明した提案者の意見もここに含めるようにした。
この記事ではアンケートの結果各分野ごとに選ばれた今年の _最上位_ のものだけをご紹介するので、ぜひともこれを読み終えた後にはそれぞれの分野のスレッドを TidBITS Talk でチェックしてみて頂きたい。分野は ハードウェア, ソフトウェア, ゲーム, コンピュータその他, それに Macintosh 指向の人向け と分かれている。議論は今も続いているので、アンケートで勝ち残らなかったものや、提案の到着が遅れてアンケートに含まれなかったものについての詳しい情報をぜひそこでお読み頂きたい。
Apple のソフトウェア -- 去年の上位、つまり Mac OS X Leopard、iLife '08、iWork '08 がまた選ばれたのは驚くにあたらないが、やはり今年もこの三つが変わらず最上位だったのも予想通りと言えるだろう。ただし、iLife '08 や iWork '08 をホリデーギフトに考えている人には一つだけ忠告しておこう。2009 年 1 月の Macworld Expo で iLife '09 と iWork '09 がリリースされる可能性が非常に高いので、ツリーの下には何か代わりになるものを置いて、出荷された時にソフトウェアを渡すと約束しておくのがよいかもしれない。また、断然の最下位も、やはり去年と同じで(Final Cut Express や Logic Express のような特化されたソフトウェアさえよりも下位だった)MobileMe だった。あ痛たた...
ゲームおよび娯楽用ソフトウェア -- ゲーミングの世界では大騒ぎになったものの、World of Warcraft 用の Wrath of the Lich King 拡張パックの、アンケートでの順位は中ほどだった。どうやら TidBITS 読者たちは巨大規模のマルチプレイヤー・ロールプレイングゲームよりも、もっとカジュアルなゲームの方が好みのようで、最も票を集めた上位二つもそのようなゲームだった。Bejeweled と Solitaire Till Dawn X だ。また、こちらはかなり意外だったが、Kid Pix Deluxe 3X も上位にランクされた。どうやら私たちも年を取ってきて、手軽に楽しめるゲームや、子どもたちと一緒にできることの方が、家族で過ごす貴重な時間を犠牲にして熱中するタイプのゲームよりも好きになってきたということなのだろう。
PopCap Games の Bejeweled: Andy J. Williams Affleck と妻は、Bejeweled が大好きだ。彼らは言う:「シンプルなパズルゲーム、Peggle や Bejeweled などが素晴らしいのは、まとまった時間を取っておく必要がないからだ。忙しい毎日の生活の中で、ほんの 5 分か 10 分ほど暇ができた時にちょっと楽しめるものが一番だ。」
Semicolon Software の Solitaire Till Dawn X: いつも上位にランクされるこれを、Andy は今年ももう一度推薦してくれた:「リラックスしたいと思ったら、どんな時でもこれが頼りになる。私がこれを毎年推薦しているのは単に私のお決まりというだけでなく、私がこれを本当にそれだけ頻繁にプレイしているからなのだ。」
The Software MacKiev Company の Kid Pix Deluxe 3XX: Ron Risley はこれを六歳になる息子のために買ったのだが、家族のみんなが使うようになったのでファミリーライセンスの方がよかったと思っている。彼は言う:「ただのお絵描きができるだけではない。子どもと親が一緒になって、サウンドトラックやアニメーションのスライドショウを作ったりもできるし、それをビデオ iPod に書き出して友人たちに見せ、自分の子どもの絵の才能を自慢することだってできる。」
ユーティリティ・機能拡張ソフトウェア -- 遊んでばかりで仕事をしなければ経済が悪化するだけだ。そこで、Mac をより効率的に使えるようにするプログラムがプレゼントとして最適、ということになる。去年上位だった LaunchBar と Fetch は今年も健闘したが、二位にランクされた Default Folder X と、圧倒的一位に輝いた 1Password には及ばなかった。
Agile Web Solutions の 1Password: 1Password に iPhone/iPod touch 用バージョンが追加されたことが、今年人気を急上昇させた原因だ。Lewis Butler はこのプログラムをこう形容する:「私のウェブパスワードをすべて自動的に保存する。それはそうだ。でも、こいつはその場で自動的にパスワードを生成してくれる。だから iPod touch でもセキュアなページへのアクセスが簡単にできる。その上、セキュアな HTML ファイルを作っておいて私のパスワードがいつでも、どこへ行っても使えるようにしておくことさえできる。」
St. Clair Software の Default Folder X: このソフトウェアは、あまりにも基本的なユーティリティなのでそこにあることを忘れてしまい、誰か他の人のコンピュータを使ってみて初めていったいなぜいつものように動いてくれないのだろうと思案する、そういう種類のものの一つだ。一言で説明すれば、標準の開く・保存のダイアログをより高速に、より効率的に使えるようにしてくれる。このダイアログでたくさん作業をする人なら、Default Folder X が一見の価値ありだ。
プロダクティビティ・ソフトウェア -- もちろん、私たちの Mac は他ではできないこと、何かを作ったり、生活のいろいろを追跡したり、その他たくさんのことをするために使える。この分野に寄せられたアイデアの多くは、タスクや情報を管理することに関するものだった。実際、上位五つのうち下の三つはすべて何らかのタスク・情報マネージャで、The Omni Group の OmniFocus_、Circus Ponies の NoteBook、Bare Bones Software の Yojimbo と並んだ。けれども最上位の二つはまったく違った種類のもので、Hamrick Software の VueScan と、VMware Fusion だった。(Parallels Desktop も同様の上位に来てしかるべきとは思うが、私たちのところに届いた推薦には登場しなかった。)
Hamrick Software の VueScan : Jeff Carlson の義理の母は、Leopard の走る新しい iMac にアップグレードした際に古いフラットベッド・スキャナが使えなくなってしまった。そのスキャナに悪いところは何もなかったのだが、Canon が旧機種をサポートするためのソフトウェアのアップデートをしていなかった。そこで新しいものに買い替える代わりに、彼女は VueScan を入手することにした。やはり VueScan を贈り物として推薦してくれた読者の Tomoharu Nishino も同じ意見だ:「もしもあなたの大切な人が古いスキャナを持っていて、ソフトウェアのアップデートが必要なのにメーカーがそれを出してくれない(Canon はこの点で特に悪名の高い会社のようだ)のならば、VueScan がそこに新しい生命を吹き込んでくれるかもしれない。現に、私の四年経った Canon スキャナを廃棄の運命から救い出してくれた。それに、新しいスキャナを持っている人でも、OEM (相手先商標製品の製造会社) 製のソフトウェアの方が好ましいと思う人がいるかもしれない。」
VMware の VMware Fusion : VMware Fusion については私たちも何度も記事にしてきた。これは、Intel ベースの Mac で Windows XP、Windows Vista、Linux、その他多数の PC ベースのオペレーティングシステムを走らせるための、人気の仮想化ソフトウェアだ。あなたが Windows を使うのが仕事場でのカスタムソフトウェアとの互換性をはかるためであるにせよ、あるいは最新のホットな Windows 専用ゲームを走らせたいというのが主な動機だったにせよ、VMware Fusion はあなたの Mac の機能性を Mac OS X を超えるものに拡張してくれる。
Mac -- ビットの世界から原子の世界に戻ろう。どの機種の Mac が最もギフトにふさわしいかということをやはり尋ねるべきだと思ったのだが、その結果にはかなり驚かされた。クリスマスツリーの下に Xserve が置いてあるところはちょっと想像しにくいのでこれが最下位だったのは納得できるし、Mac mini も古さを感じさせるようになってきた。けれども、新しい MacBook が第四位とは? FireWire がなくなったことがそれほど大きな問題で、MacBook Pro や iMac ばかりでなく Mac Pro よりも下位までこれを押し下げてしまったのだろうか?(それからこれは謝っておかなければならないが、私たちはアンケート項目に MacBook Air を入れるのをすっかり忘れていた。私たちの想像では、もしも項目に入っていればきっと MacBook と Mac mini の間くらいには位置しただろう。)
その他の Apple ハードウェア -- 去年は、Apple 製ハードウェアをすべて一つの分類に含めた。けれども今年は、非常にたくさんの製品が出たので、Mac 以外のものたちを別の分類にする方がよいように思えた。面白いことに、今年の人気者は iPod touch が一番で、その後に iPhone 3G が続いた。おそらくこれは、iPhone の機能を(電話と GPS、それにカメラを除いて)ほとんど全部提供しつつ、あの高額な毎月の料金がかからないことが大きかったのだろう。iPhone はギフトとしては値が張りすぎたのだ。
最下位の二つも興味深かった。Apple TV と iPod shuffle だ。(いずれも、去年と同じ順位だった。)Apple TV は、Apple が 2008 年にかなりの改良を施したにもかかわらず、依然として人気に火がついていない。iPod shuffle の方は、安価な MP3 プレイヤー市場における Apple の位置を固める役割は果たしているものの、より機能の高い iPod nano と比較すればあまりにも見劣りがする。
その他のハードウェア製品 -- この分類での上位四つのうち三つはストレージ関係だった。これは、私たちが繰り返し「バックアップ、バックアップ」と言ってきたことが浸透してきたからだろうか?(もちろん、自分のデータを守ることに人々の目を向けさせたのはすべて私たちの手柄だと言っておこう。)残りの一つ、Flip MinoHD が人気を得たことは、デジタルビデオを録画したいけれども旧来のビデオカメラは使いたくないという人たちが多いということを示している。
LaCie の d2 Quadra Hard Drive (あるいは他のどんなバックアップ用外付けハードドライブでも): かなり以前に、私たちはテープのバックアップと、データの光学メディアへの保存、それに Iomega Zip ディスクを比較する記事を書いたことがあった。けれども今となれば、外付けハードディスクこそが最も高速で手軽にデータをバックアップできるものということがはっきりした。LaCie d2 Quadra は、高速データ転送用に eSATA、FireWire 400 と 800、それに USB 2.0 ポートを装備し、750 GB または 1 TB という容量は Time Machine バックアップが過去へ遡ろうとも十分余裕がある。当然ながら、これ以外にもたくさんの外付けハードドライブが存在して、さまざまのポートや容量を提供しているが、重要なのはあなたがコンピュータ以外の場所にあなたのデータのコピーを保存できる何かを持っているということだ。
Data Robotics の Drobo: 外付けハードドライブという概念をもう一歩(あるいは四歩)拡張して、Drobo は最大四個の裸の内部ハードドライブを組み合わせることで一つの大きな、そして賢いストレージ機器を作り上げる。Alex Hoffman は言う:「これはドライブの健康度をモニターするし、悪くなったドライブや小さめのドライブを交換するのもこれ以上ないほど簡単だ! ただ単に古いドライブを取り出して、新しいのを入れるだけだから。何かを終了させたり待ったりする必要もない。」USB 2.0 専用モデルが $350 ほど (ドライブは付属しない) で入手できるし、USB 2.0 と FireWire 800 の付いたモデルが $440 ほどだ。$200 の DroboShare 機器で、Drobo をネットワークファイルサーバにすることもできる。
NewerTech の USB 2.0 Universal Drive Adapter: これを推薦してくれたのは "doug201" だが、この装置を使えばどんな 2.5 インチあるいは 3.5 インチの裸ドライブでも外部筐体に入れることなしにマウントできるようになる。彼は言う:「ハードドライブをフロッピーディスクの感覚で使えるというのが狙いだ。裸のハードドライブをドックに差し込めば、それがあなたのコンピュータ上に現われる。使わない時にそれらのハードドライブを保護するためのケースも売られている。」このアダプタは、オフサイトのバックアップ戦術の一環として起動ディスクの複製を作るのに最適だ。
Pure Digital Technologies の Flip Video MinoHD: Flip Mino と MinoHD は、人々がビデオを撮影する方法を定義し直した。録画はワンボタンで、その他の機能も最小限だ。MinoHD はなかなか良い画質の 1280 x 720 ビデオを撮影し、内蔵の USB 2.0 プラグでコンピュータと接続する。
iPod/iPhone アクセサリ -- さまざまなケースやスピーカーの中で傑出していたのは、3GJUICE の 3G Juice External Battery Pack だった。Alex Hoffman は言う:「あなたの大切な人は iPhone を持っているか? 彼女がバッテリがすぐなくなるとこぼしたことはないか? iPhone 用の外部バッテリパックはたくさん出ているが、ほとんどがドックコネクタに繋ぐものだ。どれを選ぶかを決めるには、三つの大きな要素がある。容量、物理的なサイズ、それに価格だ。私のお薦めは 3G Juice だが、これは 1800mAh の容量を持ち、価格は $53.95、サイズはほっそりした 2.4 インチ x 2.4 インチ x 0.5 インチ (61mm x 61mm x 13mm) だ。」
iPhone/iPod touch 用ゲーム -- 読者の皆さんはカジュアルなゲームがお好き、ということになれば、きっと iPhone/iPod touch 用のゲームという分類も作っておくべきだろう、と私は考えた。そこで、Twitter で追加の提案を募ることにした。投票で上位になった三つは Bullfrog Touch、Electronic Arts の Scrabble、それに MotionX Poker だった。
Outer Level の Bullfrog Touch はクラシックなアーケード風のゲームで、カエルを操ってさまざまな昆虫を食べようとする(また刺されないようにする)というものだ。コントロールは大部分が加速度計に基づいたもので、ゲームには 13 個のマップと 75 個の次第に難しくなるレベルがある。あなたのスコアをオンラインで他のプレイヤーたちと比べることさえできるが、どうやら目指すべきは Earl という名前の男のようで、16 個ある通算ハイスコアリストのうち 15 個で彼がトップにいる。
Electronic Arts の Scrabble は、この伝統的なワードゲームを iPhone や iPod touch の上に実現してくれる。iPhone をシェイクすればタイルがシャッフルされ、標準のマルチタッチ・ジェスチャーを使ってタイルの配置やズームイン・アウトができる。このゲームには複数個の難易度レベルがあり、ルールのカスタマイズもできる。また、一人で遊ぶことも、Wi-Fi Multiplayer モードで他の人と一緒に遊ぶこともできる。
Fullpower Technologies の MotionX Poker はダイス・ポーカーゲームで、iPhone の加速度計と高度な数学的アルゴリズムとを用いて本物のダイスを転がす様子がシミュレートできる。ゲームのプレイはシンプルながら魅力的で、ゲームの中でたくさんお金を稼ぐに応じて次第に異なったダイスのグラフィックスや賭けのテーブルのデザインがロックを外されて使えるようになるという、長期にわたって興味を保たせる狙いも組み込まれている。
iPhone/iPod touch 用アプリ -- さて、iPhone 用ゲームでちょいと暇つぶしをした後は、本格的なアプリケーションに目を移そう。ここでもタスク管理関係のものが注目を集め、iPhone 版の OmniFocus と Things が上位四位以内に入った。残りの二つは Twitterrific と MyWeather Mobile だった。こうしたプログラムに人気が集まったのは、これら四つのうち三つまでが人気ある Mac 版を持っていることと無関係ではないと思う。
The Omni Group の OmniFocusは 2008 年度 Apple Design Award の Best iPhone Productivity Application 賞を獲得した。また、これが Mac 版の OmniFocus と同期できるという事実が、多くの筋金入りの OmniFocus ユーザーたちの熱情をかきたてたことだろう。けれども OmniFocus はただ単にあなたのタスクを iPhone 上に表示するだけではない。あなたのロケーション情報を使ってすぐ近所で達成すべきタスクだけを集めたカスタムリストも作れる。また、iPhone 上の OmniFocus を使ってテキスト・写真・音声録音などからタスクを取り込むこともできる。
Cultured Code の Things は OmniFocus と直接競合する。タスク管理ユーティリティであって、Mac 版(プレリリース版として無料で入手可能)と同期するからだ。iPhone 版の Things は、Mac 版から忠実に(それでいて適切に)機能を引き写すために iPhone 独特の機能をあえて避けており、タスクの入力・編集・スケジュール設定・並べ替えなどが簡単にできるので、何に焦点を合わせるべきかがすぐにわかるようになっている。
MyWeatherの MyWeather Mobile は現在の天候データ、画像ベースの天気予報、気候の傾向、それにアニメーション化されたループ式レーダー画像を複数の場所について提供できる。これはロケーション情報にも対応しているので、あなたが動いてもいちいち新しい場所情報を入力する必要がない。使いやすくて魅力に溢れ、不満といえばテキストベースの天気予報がない点くらいだ。
The Iconfactory の Twitterrific はいくつかある iPhone 用 Twitter クライアントの一つだが、TidBITS Talk で推薦の声が挙がったのはこれ一つだった。ポストや返答、直接メッセージなどの表示にも考え抜かれたインターフェイスが用いられ、ユーザープロファイルへのアクセスも簡単で、Safari 用 Twitterrific を離れることなくリンク先のページが表示できるミニブラウザまで付いている。興味深いことに、Twitterrific は全体的には上位にランクされたが、強い感情表現が伴うことが多かった。つまり、これを非常に好きな人も、全然好きでない人も、両方いたのだった。
Macintosh 指向の人向け -- どこにも属さない「その他」のアイデアを集めた分野も、少なくとも一つは必要だ。今年の上位もさまざまのものが集まり、きっと Mac ユーザーの皆さんに喜んでもらえるだろう。
Pixar の映画 WALL-E on DVD: 絶賛されたこの長編アニメ映画(インダストリアル・デザイン担当の Apple 上級副社長 Jonathan Ive による概念設計の力を借りて作られたとのことだ)なら、ホリデーのご馳走を平らげた後にリラックスして楽しむ映画として最適だろう。Marilyn Matty は言う:「ボロボロになって使われなくなった SE/30 が、セクシーで格好良くてピカピカの未来の iMac に真の愛情を感じることがあるだろうか? その疑問の答が、DVD で発売されたばかりの Pixar 映画 WALL-E を見ればわかる。映画の前半にはほとんど会話らしい会話がないが、私はすっかり夢中になってしまった。その上ボーナスとして、Mac や iPod の話が何度も出てくるのが Macintosh 指向の人の気持ちをくすぐる。どんな年代の人にも最高の映画だ。」この映画は iTunes からのダウンロードでも入手できるが、その場合には DVD や Blu-ray 版に付いている特典画像はない。
Audible.com の Audiobook ギフト券: オーディオブックは通勤時間の長い人や、何時間も単調作業を続けて新年の誓いを立てる人などに最適の贈り物だ。Alex Hoffman は言う:「私たちは皆、何らかの種類の MP3 プレイヤー(iPod や iPhone の可能性が高い)を持っている。本を読む習慣がなくなったという人たちは多いが、本の朗読を _聴く_ のならばできるかもしれない。そこで、Audible.com のギフト券を贈るというのはどうだろうか? 私自身はまだ大統領に選ばれた Obama が書いた二冊の本 (“Dreams from My Father”と“The Audacity of Hope”) を読むに至ってはいないが、現に今私は非常に楽しんで彼がこれを読むのを聴いているところだ! あなたの大切な人が Obama の声なんか聞きたくないと言えば、可能性は他にも何千何万とある。」
ScanCafe でアナログ写真をスキャン : カリフォルニアに本社のある ScanCafe は、あなたの写真やネガをスキャンして、その画像をオンラインに置き、同社のウェブサイトであなたが選んだ写真をプリントして、そのあなたが選んだ分についてだけ課金する。値段は標準解像度で写真1枚あたり $.25 から $.29 の間だ。Dan O'Donnell は言う:「デジタル写真の話題ばかりが溢れているが、私は自分がまだフィルムで(スライドやネガで、35mm やミディアムのフォーマットで)持っている何千何万という写真のことが気になる。他の人たちが持っているそういう写真も、きっと何億万とあるだろう。一つの方法は自分でスキャンすることだが、スキャンして、カラー修正をして、埃やエラーの除去をする、そういった作業をきちんとこなすために必要な時間を投資する余裕は多くの人にとってとうてい手の届くものではないだろう。ならば、それらのスライドやネガや写真を ScanCafe にスキャンしてもらうのも、案外良い選択肢ではないだろうか。」ギフト券もある。
Logitech の Harmony One Advanced Universal リモコン: Harmony 890 リモコンをなくして以来、Kevin van Haaren は遠隔コントロールというものの便利さを心底思い知らされた。彼は言う:「この Harmony One ならば、いくつもの機械を同時にコントロールして、私が _したい_ ことをさせるようにできる。例えば、DVD を観ていた私が Apple TV を観たくなったとしよう。そこでリモコンを使って、Activities ボタンを押してから Watch Apple TV を押す。するとこのリモコンは、まずテレビを HDMI 入力 2 に設定して、ステレオを CD/SACD (私が Apple TV の光学出力用に使っている入力) に設定し、それから DVD プレイヤーをオフにしてくれる。私が自分でこれらの手順を一つ一つする必要はもうない。」
今年のギフトガイドは以上だ。でも、最初に書いたように、TidBITS Talk の各スレッドでは現在も、読者たちからさらなるギフトのアイデアが寄せられているので、そちらにもどうぞ目を通して頂きたい。リストにアイデアを寄せて下さった皆さん、またお気に入りのものに投票をして下さった皆さん、どうもありがとう!
文: Doug McLean <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
BusyMac の BusySync 2.1.9 は iCal 同期ソフトウェアだが、いくつかのバグ修正でアップデートされた。対処された問題点としてはアラームが複製されてしまうバグや、カレンダーが Google Calendar 上で親を失うことになるバグ、Mac OS X 10.4 Tiger でのクラッシュ、それに繰り返しの例外条件を Google Holiday カレンダーとの間で同期させた際の問題などがある。(新規購入 $25、アップデート無料、2.6 MB)
FileMaker, Inc. の Bento 2.0v3 はこの個人用データベースソフトウェアのマイナーな安定性アップデートだ。今回の新バージョンではユーザーから報告されたいくつかの問題点が修正された。例えばチェックボックスフィールド間の上下方向の間隔の問題や、IMAP クライアントから一部分のみダウンロードされた電子メールメッセージが Message List フィールドで開いたり見たりできなかったバグ、それにテンプレートを読み込んだ際に数字だけを含んだテキストボックスを編集することに関する問題などだ。また、tab 区切りのファイルを書き出す際に ISO 以外の日付フォーマットで起こった問題点が修正され、AppleWorks、Numbers、Excel 等との統合が改善された。(新規購入 $49、アップデート無料、76 MB)
Apple の QuickTime 7.5.7 はこのメディアテクノロジーのマイナーなアップデートで、iTunes Store で購入した標準解像度 (SD) 作品が HDCP サポートを持たない外部ディスプレイで再生できなかった問題を解決する。新型の MacBook、MacBook Pro、MacBook Air に付属の Apple 製 Mini DisplayPort は、高解像度 (HD) コンテンツを HDCP 非互換ディスプレイでは再生できないように作られている。このアップデートは現在のところ新機種の 2008 年版ラップトップ機でのみ、ソフトウェア・アップデート経由で入手可能となっている。(無料アップデート、70 MB)
文: TidBITS Staff <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
Walmart が iPhone を販売 -- Walmart 従業員が記者に漏らした情報によれば、今の経済下で大きな力を持つこのチェーン店が iPhone を販売することになるという。以前流れた噂では、Walmart がメモリ 4 GB のみの安価版モデルを持っているかもしれないということであった。クリスマス前には販売開始となるかもしれない。(リンク投稿 2008-12-08)
もしも Steve Jobs が自動車会社を仕切ったなら -- これは面白い思考実験だが、Robert X. Cringley が PBS で、もしも Steve Jobs が Apple を復活させたその考え方を今の米国の自動車会社ビッグスリーの一つに当てはめたならばどうなるだろうか、という考えを展開する。(リンク投稿 2008-12-08)
LaunchBar 5 公開ベータ -- Objective Development 社が LaunchBar バージョン 5 の公開ベータテストを開始した。LaunchBar は、いつも変わらぬ私たちの人気トップの Mac ユーティリティの一つだ。今回の新機能はクリップボード履歴の追跡、クリップボードの結合、劇的に機能強化された電卓、iCal イベントの生成、Quick Look サポート、多くの新アクション、その他多数ある。(リンク投稿 2008-12-06)
不適切語をダッキング -- 時には、私たちもイラッとすることがある。あるいは、あえてふざけた言い方をしたいことも多い。いずれにしても、私たちは自分の iPhone を使って、アングロサクソン特有の4文字言葉をあえて書き込みたいと思うことがある。そんな時、スペル修正機能が横槍を入れてくる。Tim Luoma が、粗野な罵り言葉の雰囲気を漂わせた架空のコンタクト項目を作ることで、彼の賑々しい文章にいちいちキャンセルのタップを入れなければならない手間を省くことができた。(リンク投稿 2008-12-06)
Firefox 2.0、アンチフィッシング保護を失う -- Firefox 2.0 のユーザーがバージョン 3.0 にアップデートすべき理由がまた一つ増えた。Google の要求に応じて、Mozilla は今月末にリリース予定の Firefox 2.0.0.19(このバージョンで最後のアップデートとなる)からアンチフィッシング保護機能を削除することになる。(リンク投稿 2008-12-05)
Bombich Software、NetRestore を引退させる -- Bombich Software の Mike Bombich が、環境再構築ツールとして人気の NetRestore を引退させ、その代わりに公共の Mac をあらかじめ決められた状態にリストアするツールとしてフリーウェアの Deploy Studio を推奨することにしたと発表した。彼が開発したディスク複製およびバックアップツールの Carbon Copy Cloner は、引き続き現役として開発が続けられる。(リンク投稿 2008-12-04)
Netflix、すべての購読者に Mac ストリーミング開始 -- Macworld の記事によれば、Netflix が Mac を使う顧客たちに電子メールを送り、インスタント視聴可能な映画が Intel ベースの Mac でストリーミング受信できるようになったと知らせてきたという。Netflix はこれまで、限られた数の Mac 顧客にのみベータアクセスを許していただけだった。(リンク投稿 2008-12-04)
BM、Microsoft Windows 外のアプリケーションを提供 -- Wall Street Journal の記事によれば、IBM がオープンソースのビジネス・アプリケーションをシンクライアントに、すなわちハードドライブもパワフルな内部機能も持たないコンピュータに供給するシステムを提供することになったという。Google アプリケーションと同様、企業のセントラルサーバが力仕事を引き受ける。これで年間コストが $500 から $800 削減できるとのことで、また IT サポートのコストも減らせるだろう。これは以前にも試みられたことだが、IBM によれば Microsoft Office の代替となるアプリケーションが現在は十分競合できるだけの力を付けてきたという。(リンク投稿 2008-12-04)
iPhone 開発者が評価用コピーを配れるようになった -- Ars Technica の記事によると、Apple がついに開発者たちが iPhone App Store について最も多く苦情を述べてきた制限を撤廃したという。iPhone 開発者たちが、アプリケーションの無料コピーを批評家たちに(あるいは友人や家族に)渡すことが可能になったのだ。(リンク投稿 2008-12-04)
Macworld、Eddy Award 受賞者を選定 -- Macworld が、毎年恒例の Eddy Award の編集者賞受賞者を決めた。Apple はたった1部門しか受賞しなかったが、これは異例なことだ。受賞者リストには私たちのお気に入りの名前も並ぶ。例えば BusySync、CSSEdit、Airfoil などだ。(リンク投稿 2008-12-03)
Apple、Mini DisplayPort コネクタを無料ライセンス -- Apple は、VESA DisplayPort 規格の変種として同社が開発した Mini DisplayPort 規格に無料のライセンスを与えることになった。願わくは、Apple プロプライエタリのビデオコネクタが他のメーカーからも一般的に販売されるという数多い事例に、これが最新のものとして加わってほしいものだ。しかし、いったいなぜ Apple は、DisplayPort の一部として VESA による提供の道を選ばなかったのだろうか? (リンク投稿 2008-12-02)
文: Jeff Carlson <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
Dymo DiscPainter でディスクをお洒落に印刷_ -- Dymo DiscPainter について書いた Adam の記事に、CD 用ラベルを印刷する他の方法の提案が届く。(メッセージ数 7)
The Simpsons が Apple をやっつける_ -- Apple を笑いものにした最近の Simpsons の番組は Hulu.com で観られる。ただし、これはアメリカ合衆国の国内からに限られている。(メッセージ数 3)
Fix Your Clicks With Klicko-- いったいなぜ Mac OS X Finder のウィンドウは右下のコーナーからしかサイズ変更ができないのか? この制限を回避するユーティリティがいくつかある。(メッセージ数 6)
安全なオンラインショッピングのためにセキュリティのヒント -- Rich Mogull のアドバイスに従った読者たちが、Bank of America の ShopSafe は Mac と互換でないことを発見する。(メッセージ数 3)
デスクトップで気を散らすものを最小化 -- 雑音を消すための最良の方法は Mac の内蔵マイクを使って周囲の雑音を分析・中和させることだ、とある読者が指摘する。(メッセージ数 2)
全ディスク暗号化 -- Joe Kissell が指摘した PGP Whole Disk Encryption の限界事項は、Mac をスリープさせる際にデータを暗号化することができない点だ。読者たちが、これを可能にするために必要となる詳細事項をいくつか指摘する。(メッセージ数 4)
Airfoil がホームオーディオをワイヤレスに再生 -- Airfoil を使って Mac からオーディオをストリームするための詳しい手順説明を求めている読者がいる。(メッセージ数 2)
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