TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#997/28-Sep-09

今週号はまた Mac や iPhone の嬉しいニュースで一杯で、今回の目玉は Snow Leopard にまだまだ隠れていた微調整を明かした記事だ。それ以外にも、Jeff Carlson が iPhone でスタートしたばかりの MMS サービスの使い方を詳しく解説し、Glenn Fleishman が iPhone 用の新しいカラー探究アプリ myPantone をレビューし、ゲスト寄稿者の Pete Resnick が Microsoft Word 2008 で正しいキーボードスクロールの挙動を復活させることのできた方法を説明する。ニュースの部では、ある TidBITS 読者が広範な SuperDrive 問題について Apple から返答を得たことを報告し、Google が Gmail push のサポートを Google Sync に追加し、私たちのベストセラーの電子ブック、Joe Kissell 著“Take Control of Mac OS X Backups”に第四版が刊行された。今週注目すべきソフトウェアリリースとしては、iTunes 9.0.1、NetNewsWire 3.2、Nicecast 1.9.9、Audio Hijack Pro 2.9.4、Airfoil 3.3.4、Phone Amego 1.0.5、Logic Pro 9.0.1、Logic Express 9.0.1、Main Stage 2.0.1、HP Printer Drivers for Mac OS X 10.6、TweetDeck v0.30.5、それに Quicken 2007 Certificate Updater がある。

記事:

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Apple が SuperDrive 問題を調査中か

  文: Doug McLean <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週、SuperDrive に欠陥が生じる問題をめぐって Apple ユーザーフォーラムで長く続いているスレッドを要約した記事を私は書いた。(2009-09-14 の記事“広範に発生している SuperDrive 問題を探求”参照。)問題のドライブに共通している症状はディスクの読み取りあるいは書き込みができないというものだが、記事の中で私も書いたように「問題が起こるシステムや、問題が起こるディスクの種類、症状が発生し始めたタイミングなどは、ユーザーによってさまざまだ。」

フォーラムで報告されたものは、症状も、書かれていた原因も、解決法も、多岐にわたっているので、異常なほど多数の SuperDrive が実際に故障しているらしいということ以外にこれらの問題についてはっきりとした結論を出すのは難しい。前の記事やこの記事に対するコメントにも、何らかのより深い問題が働いているのではないかと示唆するものさえあった。

私たち TidBITS が今回のような問題を採り上げるのは、一つにはそこにより多くの注目を集めることによって問題の診断と解決を促進したいと思うからだ。Apple が自身の運営する討論フォーラムの内容に公式には全く(あるいはほとんど)注意を払わない以上、同じ問題をより多くの人たちが話題にすることで、それが口伝えとメディアの両面からであればなおさら、会社として無視することが難しくなるだろう。今回のようなつかみどころのない感じの問題では殊にそれが重要になる。なぜなら、何が起こっているのかを正確に究明できる能力を持っているのは Apple だけだからだ。

今回の場合、どうやら Apple もようやく問題が広範囲に存在していることを認めつつあるようだ。匿名希望のある TidBITS 読者が、Apple Developer Relations の担当者から、同社が問題を調査するという返事を聞いたという。その読者は「私が Developer Relations にあなたの記事へのリンクと Apple 技術サポートフォーラムへのリンクを示したところ、私に電話をかけてきたその女性は、調査しますと約束してくれました」と知らせてくれた。

その同じ読者がそれより前に技術サポートの電話で別の担当者と話した時に聞かされた話では、Apple 従業員は SuperDrive の故障をすべて個別の不具合として扱うこと、問題が広範囲に存在しているかどうかを判断する際に報道記事やユーザー討論フォーラムなどを考慮の材料にしないこと、という指示を受けているとのことだったという。

それにもかかわらず、この SuperDrive 問題が広く存在していることがもっと早く明らかにならなかったのはちょっと奇妙に思える。Apple は、実際に修理記録をチェックして共通性が存在していないか調べているのではないのか。おそらく今回の場合は、報道がトリクルダウン(間接浸透)効果をもたらしたのかもしれない。

そのサポート担当者が調査すると約束したことは決して公式な発表でも何でもないが、それでもこれは正しい方向に向けた一歩だと言えるだろう。まともに動かない SuperDrive で悩まされている Mac ユーザーたちのために、Apple が正しい対処に向けて今後も動いてくれることを願うものである。

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iTunes 9.0.1、重要なバグを修正

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple が iTunes 9.0.1 をリリースし、いくつもの重要なバグ修正を行なった。Apple の観点からすれば、最も深刻なものはおそらく iTunes Store 内をブラウズすることに関したものだったろうが、ユーザーの立場からは iTunes が反応しなくなったりクラッシュしたりした問題が修正されたのがありがたい。

リリースノートにはその他にも、iPhone と iPod touch のアプリケーション同期が改善されたこと、プレイリスト内の Podcast を iPod または iPhone と同期するときの問題を解決したこと、複数のディスクのアルバムが正しく並べ替えられるようになったことなどが挙げられている。さらに、Genius 機能が Genius Mix を表示するように自動的にアップデートされるようになり、ズームボタンを押せば正しく Mini Player に切り替わるようになったという。

最後にもう一つ、iTunes 9.0.1 では .pls ファイルに関係したセキュリティの脆弱性が一つ修正されている。悪意を持って作成された .pls ファイルを開くと、アプリケーションが予期せず終了したり、任意のコードが実行される可能性があった。(PLS はプレイリストを保存するためのフォーマットだ。)

このアップデートはソフトウェア・アップデートから、あるいは 82.95 MB のダウンロードとして Apple のサポートダウンロードページからも入手できる。Mac OS X 10.4.11 またはそれ以降、および通例通りのバージョンの Windows に対応している。

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NetNewsWire がようやく Mac と iPhone 用にアップデート

  文: Doug McLean <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

NewsGator が最新バージョンの NetNewsWire を Mac 用と iPhone 用にリリースし、同社の同期サービスを終了する最終的日程を発表した。終了後そのサービスは Google Reader によって引き継がれる。同社内の同期サーバの終了日は当初 2009 年 8 月 31 日となっていたが(2009-08-28 の記事“広範に発生している SuperDrive 問題を探求”参照)今回それが 2009 年 9 月 28 日とされた。

NetNewsWire 3.2 for Mac OS X ($9.95) と NetNewsWire 2.0 for iPhone ($1.99) はいずれも現在入手可能で、それぞれ無料の広告サポート付き版もある。いずれのプログラムも同期購読(追加、変更、削除)のために Google Reader を唯一の選択肢としており、個々の項目に既読・未読のステータスを付けることができる。同社はまた NewsGator 期日を延期し、値段を確定 のアップデート版も同様の機能を付けて出荷している。

NetNewsWire 2.0 for iPhone には数多くの新機能があり、主なものとしては Twitter 同期、Instapaperのサポート、新しいアプリケーションアイコン、Latest News 表示の追加、画像の処理の向上、Up と Down の矢印によるナビゲーションの新設などがある。また、NetNewsWire 内部から項目を電子メールで送信することもできる。

nnw2_iphone

NetNewsWire for Mac 3.2 は、まだ明らかにされていないバージョン 4.0 での大きな変更に向けた、途中の中継地点と見た方がよいだろう。今回の新バージョンでの、同期関係以外での最も大きな変更は、Instapaper のサポートが追加されたことだけだった。

NetNewsWire for Mac は、以前は広告なしの pro 版として有料購読の製品だったこともあるが、その後完全に無料化され、そして今回再び無料版と有料かつ広告なしの版に分かれることとなった。バージョン 3.2 ではまた Tiger のサポートも削除され、Mac OS X 10.5 Leopard かそれ以降を要するようになった。

同期サービスを終了するのに加えて、NewsGator は NewsGator Online Reader、Blackberry と Windows Mobile 用の NewsGator Go、それに NewsGator Inbox (Outlook 用) への公共アクセスも終了させる。さらに、NewsGator の Browser Toolbar、Desktop Notifier、Blogroll、Ratings、Headlines の各機能もなくなる。

何が変更されたかについての詳細は、2009-08-04 の記事“NewsGator、同期と RSS でユーザーを Google Reader に追いやる”をご覧頂きたい。

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米国内の iPhone で MMS を有効にする

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

長い間延び延びになっていたが、AT&T がようやく iPhone 3G と iPhone 3GS 用に MMS (Multimedia Messaging Service) を有効にした。iPhone OS 3.0 が出た 3 月にこの機能を発表して以来これほど時間がかかったのには、AT&T にのしかかったデータ需要予測が当時既にセルラーネットワークに負担をかけていたからだ。その負担こそが、直接に iPhone に起因したものだったからだ。(2009-05-28 の記事“AT&T、モバイルデータの洪水に備える”参照。)

ネットワークのストレスに関するこうした懸念にもかかわらず、スタート日には停止などの報告は一切なかった。Super Bowl のコマーシャル時間帯に都市の下水道システムにストレスがかかるのと同じことで、iPhone ユーザーたちが一斉に初めての機能を試してみることによって問題が起こるのではないかと予想されていたが、どうやら AT&T はうまく準備を調えていたようだ。

MMS はセルラープランの Text Messaging オプションに含まれる。これは月額 $5 で最大 200 メッセージまで、月額 $20 でメッセージ数「無制限」となっている。テキストとマルチメディアのメッセージは同じに数えられる。この週末に iPhone ユーザーたちに送られたテキストメッセージの中で、AT&T はメッセージプラン契約のない iPhone オーナーには MMS メッセージの受信・送信ともそれぞれ一通あたり $0.30 が課金されると述べた。

AT&T は「初代の iPhone をお持ちのお客様は引き続き画像メッセージを www.viewmymessages.com サイトを使って受け取って頂くことになります」と述べた。ここでの問題は、AT&T が自分自身の URL を間違えたことだ。正しくは "www.viewmymessage.com/1" でなければならず、これが本物の AT&T サイトにリダイレクトして、そこであなたはメッセージ ID と、そしておそらくあなたのアカウントのパスワードを、入力しなければならない。

MMS は、豊かな HTML 電子メールメッセージに比べれば共通する性質も多いが制限も多い。その一方で、使っていて抵抗が少ないのは MMS の方だ。これは意図的にそのように作られているのだ。なぜなら MMS は利益率が非常に高く、キャリアにとって大きな利益源となるからだ。何枚かの写真を含んだ 1 MB の電子メールメッセージならば、iPhone で送信するのに(フラットレートのデータプランに含まれているので)料金はかからない。一方、100 KB の MMS メッセージの場合はメッセージ契約プランが必要か、それが無い場合は $0.30 の料金がかかる。キャリアがどちらを推したいかは一目瞭然だろう。

iPhone をアップデートする -- MMS 機能を手に入れるには、まず iPhone をあなたのコンピュータに繋ぎ、それから iTunes で Check for Update ボタンをクリックする。すると、キャリア設定をダウンロードしてアップデートするよう促してくる。ダウンロードサイズは小さいのでほんの数秒で済むだろう。

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iPhone を同期してから、その後で再起動する。つまり、電源ボタンを2秒間ほど押さえ続け、そこに現われる電源 off スイッチをスライドさせる。それから 10 まで数えてから、もう一度電源ボタンを押せばよい。(TidBITS 読者 Steven Riggins の指摘によれば、もっと単純にまず Settings アプリを使って iPhone を Airplane Mode にし、それから通常のモードに戻せば iPhone の受信機がリセットされるという。)

MMS メッセージの送信と受信 -- 次に Messages アプリを起動させた時、テキストフィールドの左にカメラボタンが登場する。そのボタンをタップすれば、内蔵カメラで写真を撮るか、それともフォトアルバムから写真を(あるいは iPhone 3GS の場合にはビデオも)選ぶかが選択できる。画像またはビデオを選んだら、テキストメッセージを入力して、Send をタップする。

mms_compose_msg

iPhone 上の他のアプリにも、MMS 機能と結び付いているものがある。Voice Memos の中で録音したオーディオを選んで Share (共有) ボタンをタップすれば、電子メールの選択肢以外に新しい MMS ボタンが見える。この MMS ボタンはまた、Photos や Camera アプリでメディアを共有した際にも、Maps アプリでロケーションを共有(ロケーションピンをタップして詳細情報を表示させ、それから Share Location ボタンをタップ)した際にも見えるようになる。

MMS メッセージを受信したら、それはメディアと共に表示される。Messages アプリで、項目をタップすればフルスクリーンで見られる。

mms_received

MMS を使うかどうかは自由だ。もしもあなたがマルチメディアの送受信に興味がなく、他の人たちがあなたに送ったメッセージを受け取るために料金を課されることを望まないなら、Settings > Messages で MMS Messaging オプションを off にすればよい。

単なる画像以外のものも送れるという点が、私が当初想像していた以上に MMS を興味深いものにしている。私のロケーションを iPhone 使いの友人に送れば、彼はその Map URL フィールドをタップするだけで私の現在位置を Maps アプリで見ることができる。(同じメッセージを別の携帯電話に送るとどうなるかは知らない。)たぶん私はこれまで通り写真やビデオは Flickr や MobileMe を使って共有し続けるだろうが、いろいろと選択肢があるのもまた楽しい。

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Google iPhone への Push Gmail と Google Sync を提供

  文: Mark H. Anbinder <[email protected]>
  訳: 細川秀治 <hosoka@ca2.so-net.ne.jp>

Apple が、同社の iPhone と iPod touch ハンドヘルド用に、Phone OS 2.0 を発表したとき、その最もホットな機能のひとつは、データの「プッシュ」、つまり、あなたが電子メールを受け取ったり、カレンダーを変更したり、他の同期を必要とする諸タスクを実行したら、即座に更新を受信できる機能だった(記事 "iPhone 2.0 企業への戦い準備出来る", 2008-06-09 参照)。

この機能は、Apple の MobileMe サービス、Microsoft Exchange 企業内サーバ、Yahoo Mail のプッシュ型電子メールをサポートしている。ところが Google の Gmail サービスはサポートされていなかったので、同社は独自にこの課題と取り組み、今度、iPhone と iPod touch 用の Google Sync を提供することになった。

公式には"ベータ"サービス(Gmail自体が広く使用されて数年を経てもそうであったのと同様)だが、Google Sync は、メール、連絡先、カレンダー登録を iPhone OS 3.0 の実行されている iPhone や iPod touch ハンドヘルドと自動同期する機能を提供している。 iPhone OS では Google Sync ネイティブサポートが無いため、Google では Microsoft の ActiveSync を実装してこの問題を回避してきた。

その結果、iPhone や iPod touch の Mail アプリと、Gmail や Google Apps アカウント間で、ほぼシームレスかつ瞬時の通信ができることだろう。これで電子メールメッセージは Gmailアカウントに達するとすぐあなたの iPhone に表示され、あなたのアドレス帳やスケジュールの変更も即座に iPhone に反映される。これは、MobileMe ユーザーが1年前から享受していたものと同じ機能だが、それが今や、Webと Mac上でもポピュラーで(無料の)Google 等価サービスとして組み込まれたのだ。

Google がそのプッシュ機能に ActiveSync 技術を使用したことによる欠点のひとつは、iPhone が一度に1つの ActiveSync アカウントしかサポートしないことだ。これは、私のように、すでに Microsoft Exchange アカウントに仕事でアクセスしていたり、NotifyLink などのツールを使って iPhone に組込の Exchange サポートを使用するその他のリソースにアクセスしている iPhone ユーザーが Gmail をプッシュするのに二の足を踏ませるだろう。

これとは別に、サードパーティは Gmail 新着メッセージをプッシュで通知する GPush (1.99 ドル) や Gmail Alerts (0.99 ドルと月極購読料) などのソリューションを開発している。これらは、すでに Exchange アカウントを設定しているか、着信メールをすぐ通知して欲しいユーザーのための依然として現実的な選択肢だ。しかし、ユーザーが Gmailアカウントを監視するだけなら、Google の操作手順に従えば、あなたの Gmail および Google 連絡先やカレンダーに即座にアクセスするよう間違いのない設定ができる。

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Pantone iPhone アプリ、楽しめる色探索を提供

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

私は Pantone に招かれた。しかしそれは私が昔のオフセット印刷の人間で、その血管にはまだ血のインクの濃い濃縮体を持っているからである。

40 過ぎでグラフィックデザインや印刷物の製作に携わったことのある人なら、その最初の Pantone との出会いは多分あの巨大な色見本の本 ("扇形カード") であったろう。40 以下の人は恐らく Pantone のことを QuarkXPress や Adobe InDesign の中にあるスポットカラーパレットとして知っていて - そして、もうすぐ iPhone アプリとして知ることになるであろう。

Pantone の創業の考えであり引き継がれた目的は、各種の印刷物、とりわけ商業印刷において一貫した色体験を提供することである。同社により厳しく管理された環境で作られた見本本を見て一つの色を選択し、デザインプログラム或いは画像エディタでその番号をタイプすれば、最終的にはその結果が一致すると考えている。(Pantone は、スポットカラー又はインク混合色で一番良く知られているが、これの反対極にあるのが四色プロセスで、シアン、イエロー、マゼンタ、そしてブラックが混ぜ合わされて人工の全色画像を作り上げる。)

iPhone と iPod touch 用の $9.99 の myPantone アプリは、色忠実度は提供出来ないが - Apple は iPhone OS の一部として色較正を未だ提供していない - Pantone の色空間の楽しい探索を提供している。

Pantone の技術担当副社長の Andy Hatkoff は、このアプリは "デザイナーが自分の机やコンピュータに縛り付けられていない状況" に合わせるべく意図されたものであると語っている。このプログラムは、ユーザーが幾つかの標準の色見本本、布ベースのものそして家庭用ペイント見本を含む、から簡単に色を取り出せる様に、そして保存してある写真或いはその場で取られた写真から色を抽出できる様にしてくれる。

"これは方向を定めるインスピレーションのために用いられる;我々は何時も誰かに扇形カードに戻ってみる様に言う" と彼は言う。"あなたがスクリーン上で見ているものがあなたが実際に手にするものと一致するとは限らない。" しかし色というのはご承知の様に覚えておくのはきわめて難しい、それを商売にして生活している人達にとってすらもそうであり、その場で色を較べられるというのは貴重である。

色についてプログラムが何をするのかを表現するのは不可能に近いし - 建築についても同様だ - それに Apple は iPhone アップスのデモ版は持っていないので、このプログラムがどう働くのかの感じを掴んで貰うため 4 分間の案内映画を作ってみた

そのインターフェースは iPhone OS の長所を十分に生かして、殆どすべての機能をスライディングとタッピングで実現している。例えば、Fandeck ビューから色にアクセスするには二通りの方法があって、まず上部にある色チャートに沿って指をスライドさせ、実物の独創性の無い模倣を避けて拡げられた見本を繰っていくか、或いは見本ページをダブルタップして、それから本の中の前後のページをアップダウンでスクロールしていくかである。実物の色見本本にある組織とそしてスペクトラムでソートされたビューの間で切替できる。

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アプリの底辺には色保存場所があり一度に五つのサンプルまで保持でき、最大 10 個までの別個のパレットを表示させるためパラパラとめくっていける。プログラムの上部半分に表示されている色なら何でもこの保存場所にドラッグして持っていくことが出来る。色の削除はそれらを屑篭のアイコンまでドラッグするか、或いはその保存場所からドラッグして出してやるだけの簡単な操作で出来る。保存場所にあるパレットは屑篭アイコンをタップするだけで消去できる。

このアプリは更にあなたのカメラロールに保存された写真や今撮ったばかりの写真をも解析できる。このプログラムは自動的に五つの色を取り出すが、マニュアルで拡大鏡をドラッグして他の色を取り出すことも出来る。"色を取り出す術を持ち、その色を会話する方法として Pantone を使うことが出来る" とこの画像解析について Hatkoff は語っている。

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私はこれを一つの鍵となる使い方だと思う:写真を撮る、そしてもし自動抽出が十分に近くなければこのプログラムを使ってより良い整合相手を見つける。どの見本でもタップするとその色を全画面で表示するのでそれを対象の目的物の隣に保持するのは容易いことで、忠実性は完全でなくとも役に立つ。

パレットオプションメニューには Palette Details ビューがあり、これによりパレットに名前を付けたり、Core Location サービスを使って場所も設定できる。例えばあなたのベッドルームのペイントの色に完璧なレストランの看板を見つけたとすると、写真を撮り、その色を抽出、チューンアップし、それから後でも探せる様に地図上にピンを立てることが出来る。

mp_palette_details

プログラムのどこであろうと、アプリの主要な部分に色が示されたら、それが色見本の中であろうと或いは写真に隣接していようと、ただ単にその色をタップそしてちょっとの間保持して保存場所ににドラッグ出来る。

色が一旦保存場所のパレットの中に入れば、それをメールしたり (Adobe, Corel, そして Quark からのアプリケーションにその色をインポートするアタッチメント付きで)、近くの同僚と peer-to-peer ネットワーキング経由で共有したり、或いは人工的な背景に対して比較して見ることが出来る。それから無料サービスの myPantone.com にパレットを載せて同僚やその他の人と共有することも出来る。

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このアプリを使ってみて、私は素晴らしいと思った。このプログラムは、スペクトラムを、同社の扇形カードを、そしてその他の方法で走り見ていくことさせてくれ、色の探索の楽しさを教えてくれる。myPantone は、色を研究し、調べ、そして一緒に覚えておきたいと言う人には有用な遊び心にあふれたプログラムである。

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新版 "Take Control of Mac OS X Backups" で賢いバックアップ

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Mac ユーザーにとって去年はバックアップの選択肢が大きく変わった年だった。アップデートされたばかりの“Take Control of Mac OS X Backups, Fourth Edition”で、著者の Joe Kissell がこの分野全体を網羅して説明する。バックアップをもっと手軽に、もっと安いコストで、あるいはもっと高いセキュリティをもって作りたい人のために、Joe のアドバイスはあなたを手助けし、ただ単に Time Machine をオンにしたり、いくつかのファイルを CD にコピーしたりといったことをはるかに超えたところまで連れて行ってくれる。

この電子ブックは、あなたが自分の必要に最適のバックアップ戦略を選択するのを助け、いろいろなバックアップ戦略の違い(低コスト、手軽さ、安全性)が一目で分かる比較をするとともに、デジタル写真やその他のメディアをバックアップするための助言まで添えている。この 196 ページの電子ブックは、必ずしもすべてのページを読み終えなくてもバックアップを始められるように編成されているが、電子ブック全体を読めばこんなことも身に付くだろう:

この電子ブックにはまた、Mac コマンドラインで Unix を使うことによって自分でバックアップを作りたいという人のための付録も付いている。Mac の上で Windows を走らせている人のために Windows ボリュームのバックアップの仕方についての説明もある。それから、Data Backup が $30 値引きになるクーポンと、CrashPlan が 10 パーセント引きになるクーポンも付いている。

私たちは当初この電子ブックを 8 月に出したいと思っていたが、Snow Leopard のリリース日がが予定より早まったために私たちの計画は遅れてしまった。幸いなことに、そのお陰で Joe と編集者の Jeff Carlson は Snow Leopard についての詳細もこの本に盛り込むことができた。もちろん、Leopard や Tiger に特定の情報もきちんと入っている。

この電子ブックは質問の多かった Retrospect 8 もカバーしている。Joe から見た Retrospect の長所と短所をすべての方々に理解して頂けるように、このメインの Retrospect セクションを抜粋として公開しておいた。

この電子ブックの旧版をお持ちの方は、あなたの PDF の第 1 ページにある Check for Updates をクリックして、アップグレードの値引きにアクセスして頂きたい。

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Microsoft Word の Page Up/Page Down キーをハック

  文: Pete Resnick <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Microsoft Word はいつも Mac の Page Up、Page Down、Home、End の各キーをめちゃめちゃに扱ってきた。私の信ずるところ(その裏付けとなる正確な Apple Human Interface Guideline の出典個所なら喜んでここにお示しできる)それらのキーはそれぞれ、一画面分上にスクロール、一画面分下にスクロール、書類の最初にスクロール、書類の最後にスクロールする。しかも、それらはすべて、挿入ポイントなんか1ミリたりとも動かさずにしなけりゃならんのだ!

Visual Basic for Applications がまだ健在のころ、私はこれらの正しい動作をするマクロを書いてそれぞれのキーコマンドに割り当てていた。けれども Word 2008 になって、VBA はなくなってしまった。そこで私はついに、1行だけの AppleScript スクリプトを4つ書いて私の望みのスクロール挙動を取り戻す方法を見つけることができた。

以下の4つの行それぞれをコピーして、AppleScript Editor (Snow Leopard) か Script Editor (Leopard) の新規書類(1つの書類に1行ずつ)に入れ、それらを ~/Documents/Microsoft User Data/Word Script Menu Items の中に保存し、それぞれの名前を "Page Up"、"Page Down"、"Home"、"End" (あとの必要のために正確にこの名前にしておく必要がある) としておく。このフォルダの中にあるファイルは Word のスクリプトメニューに登場する。ここまでが第1ステップだ。

tell application "Microsoft Word" to large scroll active pane of active window up 1

tell application "Microsoft Word" to large scroll active pane of active window down 1

tell application "Microsoft Word" to set vertical percent scrolled of active pane of active window to 0

tell application "Microsoft Word" to set vertical percent scrolled of active pane of active window to 100

さて次の問題は、どうやってこれらのスクリプトにそれぞれのキーを割り当てるかだ。Word では Tools > Customize Keyboard コマンドを使ってキーを AppleScript に割り当てることはできない。これについての Microsoft のアドバイスは、スクリプトのファイル名の最後に魔法のキー同値のオマケを付けることだ。(例えば "\smV" を付ければ Shift-Command-V の意味になる。私はこれを Paste Plain コマンドに使っている。)でも、Page Up、Page Down、Home、End のキーをタイプして表わすことはできない。その上残念なことに、システム環境設定の Keyboard パネルの Keyboard Shortcuts 画面で Page Up、Page Down、Home、End に好きなキーを付けることもできない。

もしもあなたが Keyboard Maestro、QuicKeys、あるいは iKey といったマクロプログラムを持っているなら、Word 内で適切なキーにスクリプトを割り当てることは可能だろう。でも、そういったプログラムを持っていなかったらどうするのか? ここで再び、"defaults write" が救いの手を差し伸べてくれた。Terminal で、まずこのコマンドの結果の中に Word がリストされているかどうかチェックしよう。(以下ではすべてそれぞれのコマンドを1つの行としてコピー・ペーストするのをお忘れなく):

defaults read com.apple.universalaccess com.apple.custommenu.apps

もしもその結果の中に "com.microsoft.Word" が見えなかったら(おそらく見えないだろう)次のコマンドでそれを加えておく:

defaults write com.apple.universalaccess com.apple.custommenu.apps -array-add "com.microsoft.Word"

そうしたら、次のコマンドがすべての魔法を引き起こしてくれる:

defaults write com.microsoft.Word NSUserKeyEquivalents '{"Home" = "UF729"; "End" = "UF72B"; "Page Up" = "UF72C"; "Page Down" = "UF72D";}'

おそらく、もしも Word が既に走っているならばいったん終了させてから起動し直すのがよいだろう。でも、以上の作業の結果、Page Up、Page Down、Home、End の各キーを押せば見えているテキストが期待通りにスクロールし、挿入ポイントはちゃんと動かずにいてくれるはずだ。

万が一あなたがこれらのコマンドの効果を元に戻したいと思ったら、一番手軽な方法は(Snow Leopard では)システム環境設定の Keyboard パネルの Keyboard Shortcuts画面に行って、左側にあるリストから Application Shortcuts を選び、右側のリストから Microsoft Word を選んで「-」ボタンをクリックすればよい。(Leopard では、Keyboard & Mouse パネルの Keyboard 表示を開いて、一番下までスクロールすれば Application Keyboard Shortcuts のリストの中に Microsoft Word がある。)

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[Pete Resnick は以前は Macintosh プログラマーで、表向きは電子メールとインターネットについて多少知識があるのが売りだ。でも今の彼の仕事はプレゼンテーションをしたり弁護士の相談に乗ったりすることばかりで、そういうわけでいつも Microsoft Word を使っている。]

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Snow Leopard にまだまだ隠れていた微調整

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Snow Leopard に住み慣れるに従い、私たちは数多くの細かな改善点に気付くようになってきた。もちろん、時間が経つにつれて今後もさらに多くのことが見つかるに違いないが、とりあえずここに、予期していなかったけれども非常にありがたいものに思えた、そういう改良点を、もう一度たっぷりとまとめて紹介したいと思う。

iChat -- Snow Leopard では iChat のファイル共有がより手軽かつダイナミックなものになった。iChat のインターフェイスのオプションも拡張された。

スクリーン共有 -- Snow Leopard のスクリーン共有は、セキュリティ機能が拡張され、複数モニタのサポートが改良され、接続の問題を診断する際に役立つヘルプリソースも拡張された。

ネットワーキング -- 細かなインターフェイスの拡張は別として、Snow Leopard では複数のユーザアカウントにまたがる Back to My Mac (どこでも My Mac) サポートの拡張によってネットワーク機能が改善された。

Option-クリックの裏技 -- Mac OS X で何かを Option-クリックすると、従来も何か追加のメニューやオプションが現われることが多かった。Snow Leopard では、Option を押せばさらにもっと多くのものが現われるようになった。

その他もろもろ -- Snow Leopard は、他にも数限りない微調整を袖の下に隠し持っているようだが、最後にあといくつか、一口ずつかじっておこう。

今後も乞うご連絡 -- 細かな改良点も大部分は既に発見されたのだろうが、ユーザーたちが Snow Leopard をより深く掘り続けるにつれて、さらに多くのことが掘り出されるに違いない。もしもあなたが何か特に便利な、驚くような、あるいは興味深い、Snow Leopard で変更された点に出くわされたら、ぜひ私たちに知らせて頂きたい。私たちも同じ心構えでいるのだから!

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TidBITS 監視リスト: 注目のソフトウェアアップデート、28-Sep-09

  文: Doug McLean <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Rogue Amoeba の Nicecast 1.9.9 は、インターネットラジオ放送プログラムのメンテナンスおよび安定性のためのアップデートだ。この最新バージョンでは、Instant Hijack コンポーネントがバージョン 2.2.2 にアップデートされて稀に起こったクラッシュのバグに対処が施され、数字列 "2222" を含んだライセンスキーが拒否されることのあった問題が修正され、Title Grabber の MegaSeg に対する相性も向上した。($40、アップデート無料、7 MB)

Rogue Amoeba のAudio Hijack Pro 2.9.4 は、オールラウンドのオーディオ録音ユーティリティのメンテナンスおよび安定性のためのアップデートだ。この最新バージョンでは、Instant Hijack コンポーネントがバージョン 2.2.2 にアップデートされて稀に起こったクラッシュのバグに対処が施され、数字列 "2222" を含んだライセンスキーが拒否されることのあった問題が修正され、Snow Leopard における NSRangeException によりセッションが消去できないバグが修正され、“Add to iTunes as Bookmarkable”スクリプトがいつまでも走り続けてしまうことのあった問題も解決した。($32、アップデート無料、6.3 MB)

Rogue Amoeba のAirfoil 3.3.4 は、ワイヤレスオーディオ配布ツールのメンテナンスおよび安定性のためのアップデートだ。対処の施された問題点としては、Instant Hijack による稀なクラッシュのバグ、network listener セットアップコードに根ざした別の稀なクラッシュのバグ、古くなった Bonjour ファイルがさまざまのエラーを引き起こしていた問題、数字列 "2222" を含んだライセンスキーが拒否されることのあった問題などがある。また、Apple TV とのオーディオ同期も改善された。($25、アップデート無料、10.1 MB)

Sustainable Softworks の Phone Amego 1.0.5 は、Bluetooth 携帯電話をユーザーが Mac からコントロールできるソフトウェアのメンテナンス・アップデートだ。この最新バージョンでは Address Book との統合を改善し、コンタクト先の名前の最初の数文字を Phone Amego の Call ウィンドウにタイプするだけでそのフィールドと電話番号とが自動補完される機能や、CallerID 記録から直接に Address Book 項目を作る機能を追加するとともに Call ウィンドウに Address Book ボタンを追加した。その他の変更点としては、Bluetooth 接続の開始・終了の改良、combo box 履歴に着信相手の名前を追加、Call ウィンドウでの名前による検索機能の追加などがある。($20、アップデート無料、1 MB)

Apple のLogic Pro 9.0.1Logic Express 9.0.1は、それぞれ旗艦レベルと中等レベルのオーディオ録音プログラムの安定性およびメンテナンス用のアップデートだ。いずれのプログラムでも、MIDI ノートに Flex Marker をスナップして配置できるようになり、置き換えモードでのパンチイン録音が正しく動作するようになり、I/O プラグインにレイテンシ補正用のオプションが追加された。また、双方のプログラムでいくつかの問題点が修正され、その中にはクラッシュのバグも二つある。一つは MIDI とオーディオトラックの両方を録音する際に MIDI トラックが選択されていない場合に発生した問題で、もう一つはハイパーエディットの「イベント定義を変換」ダイアログでグリッド値を変更した際の問題だ。Pro 版Express 版それぞれアップデートの完全なリリースノートが Apple のウェブサイトにある。いずれのアップデートも、ソフトウェア・アップデートから、または Apple のサポートダウンロードページから入手できる。(新規購入 $499/$199、アップデート無料、183/133.74 MB)

Apple の MainStage 2.0.1 は、Logic Studio の一部であるライブ・パフォーマンス・プログラムのメンテナンス・アップデートだ。主な変更点を挙げれば、ループバックの逆再生オプションの動作がより一貫するようになり、ピッチベンドが外部音源に正しく送信されるようになり、MainStage のループバックでの録音でテンポが定義できるようになり、MainStage で I/O プラグインを使えるようになった。このアップデートはソフトウェア・アップデートから、または Apple のサポートダウンロードページから入手できる。詳しくは Apple のウェブサイトを参照。(無料、206.75 MB)

Apple の HP Printer Drivers for Mac OS X 10.6 には HP の最新の Snow Leopard 用プリンタおよびスキャナソフトウェアが含まれている。サポートされるプリンタのリストは Apple のウェブサイトで読める。このアップデートは Mac OS X 10.6.1 かそれ以降を要し、ソフトウェア・アップデートから、または Apple のサポートダウンロードページから入手できる。(無料、383 MB)

Iain Dodsworth の TweetDeck v0.30.5 は Adobe AIR ベースの人気の Twitter クライアントに多数の新機能を盛り込んだアップデートだ。v0.30.5 での主な変更点を挙げれば、新設されたメッセージ作成パネル、サービス志向のメニューバー、同期状況パネル、URL の自動短縮、写真や URL のドラッグ&ドロップによるアップロード、"Enter to update" オプションの新設、MySpace との統合、Comments、Likes、写真のアップロードも含めた Facebook との完全統合などがある。また、Facebook メンバーのグループ用にカラムを追加する機能が加わり、CPU 使用度が効率化され、無効な ELS 処理の処理がサポートされた。 変更点のフルリスト は Dodsworth のウェブサイトにある。(無料、2.2 MB)

Intuit の Quicken 2007 Certificate Updater は Quicken 2007 を Release 3 にアップデートするが、このプログラムのオンライン機能を使い続けたいユーザーはこれをインストールする必要がある。また、このアップデートでは Pocket Quicken との互換性が改善され、アカウント設定が再起動後に QuickEntry Dashboard ウィジェットによって保存されるようになった。いくつかのバグも修正されており、主なものとしては隠されたカラムを不正なカラムと誤認していた問題、430,000 株以上の取引で証券価格の計算が誤っていた問題、オンラインバンキングの取引が OL-293 エラーで止まってしまった問題などがある。(無料、520 KB)

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ExtraBITS、28-Sep-09 版

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

John Siracusa がクリエータコードの難問を締めくくる -- Ars Technica の John Siracusa が、Matt Neuburg の記事“Snow Leopard、クリエータコードにひじ鉄砲”(2009-09-06) を受けて、この素敵な記事をまとめ上げた。Siracusa はこの問題をきちんと要約した上で、Apple が何をすべきかについてよく考え抜かれたリストを提起している。さて、現代的なテクノロジーを用いてクリエータコードの機能性をどのように回復させるか、今度は Apple の腕の見せ所だ。(リンク投稿 2009-09-25)

PGP の CEO が Snow Leopard 問題を説明 -- PGP Corporation の CEO、Phil Dunkelberger が、単刀直入なブログ記事で PGP がなぜ未だに Snow Leopard 互換でないかを説明し、この問題に関して同社に情報周知の努力が足りなかったことを謝罪している。(リンク投稿 2009-09-25)

Jeff Carlson が MacVoices で Snow Leopard を追跡 -- Jeff が MacVoices で Chuck Joiner と対談し、最新の著書“The Mac OS X 10.6 Snow Leopard Pocket Guide”について語る。Snow Leopard の新機能の検討に加えて、彼と Chuck は 10.6 がユーザーだけでなく Apple の利益のためのリリースでもあった理由について触れる。また、この種の一般的話題を扱った本を書く際にどうすれば焦点を絞った話の進め方ができるかについても考察する。(リンク投稿 2009-09-24)

USB Forum が iPod だましの件で Palm を叱責 -- USB の仕様をコントロールする USB Implementers Forum が Palm を叱責した。Palm が、iTunes をだまして Palm webOS 機器への同期をさせるために Apple の USB ID を使ったからだ。Palm はこのグループを利用して Apple に圧力をかけるつもりだったが、逆に自分が薄氷を踏むことになってしまった。(リンク投稿 2009-09-23)

iPhone に新しい Home 画面を提案 -- Geoff Teehan が、iPhone のホームスクリーンに新しいアプローチを提唱する。アプリがグリッドに並ぶ現在の方法に代わって、カスタマイズ可能なスクロールするダッシュボードの形式にすれば、ユーザーは素早く情報や通知をスキャンすることもでき、そこから特定のアプリにジャンプするのも簡単になる。少なくとも、これはほとんど使われていない検索スクリーンを置き換えることができるだろう。なかなか良いアイデアじゃないか、Apple! (リンク投稿 2009-09-23)

Mac Portable が 20 周年の記念日を祝う -- 今週、Mac Portable の 20 周年を祝って、Ars Technica がこれまで私たちの仕事部屋やコーヒーショップ、ソファなどを美しく飾ってきた最も素晴らしい Apple ノートブック機と、最もひどい Apple ノートブック機のリストをまとめ上げた。記憶の小径を辿る旅をどうぞ! (リンク投稿 2009-09-22)

あなたの台所を Tetris でタイル貼り -- 史上最も人気あったコンピュータゲームの一つを、素敵なやり方で思い出してみたいなら、Tetris Tiles はいかが? あなたの頭脳に焼き付けられたテトリスの、あのしゃくにさわる形が、特注のタイルになった。むむ... でもよく考えれば、壁一面にこんなタイルが貼られていたら、きっと 1980 年代の記憶の悪夢にうなされるんじゃなかろうか。(リンク投稿 2009-09-21)

Netflix が最高のアルゴリズムの設計者に百万ドルの賞金 -- Netflix が、同社の現行の推薦システムよりも 10 パーセント程度以上優れたアルゴリズムに百万ドルの賞金を贈るスポンサーとなった。New York Times の記事によれば、2つのチームがこの課題をクリアし、ほんの少し応募が早かった方のチームが賞金を獲得したという。Netflix は、さらに新たなコンテストを開始し、今回も百万ドルの賞金を用意しているという。(リンク投稿 2009-09-21)


TidBITS Talk/28-Sep-09 のホットな話題

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

MS Word 2008 for Mac にスクロールバーがない -- 本当か? Word には、スクロールバーを隠す環境設定項目があるって? ふうん。(メッセージ数 3)

x-eudora-settings が 6.2.4 Mac 版では変更できない -- なぜ Eudora が長いメッセージを分割するのか調べようとしたことをきっかけに、読者たちの議論は今日のインターネットにおける Usenet (ネットニュース) の有用性についての話へと突き進む。(メッセージ数 6)

FileVault を Mac OS X のホームディレクトリ以外で? -- FileVault はホームディレクトリでの使用のみに限られているが、もっと良い選択肢がある。Disk Utility を使って暗号化ディスクイメージを作るのだ。(メッセージ数 4)

HP プリンタドライバが Apple Software Update から入手可能に -- HP が、Apple が予定より早くリリースした Snow Leopard にやっと追い付き、アップデートされたプリンタドライバを提供した。(メッセージ数 4)

ログインキーチェーンを消しちゃった -- 重要なキーチェーンファイルを消してしまった場合、復旧させるベストの方法は何か? (7 messages)

Eudora で報告できないスパムがある -- スパム送信者を通報するのは意味のあることか? それとも、スパムの量があまりにも多くなり過ぎてサーバレベル以外では解決できなくなっているのか? (メッセージ数 12)

Google iPhone への Push Gmail と Google Sync を提供_-- メッセージを push するよう設定された Gmail は、iPhone 上で MobileMe など他の push 対応サービスと共存できるのか、読者たちが検討する。(メッセージ数 4)

広範に発生している SuperDrive 問題を探求 -- SuperDrive の問題に関する Doug McLean の記事を受けて、今日存在している一連のメディアドライブにはある意味根本的な欠陥がある、と読者たちが論ずる。(メッセージ数 3)

RSS と Mail.app -- Apple Mail の RSS で、古いメッセージが未読としてリストされてしまうことがあるのは、何が原因か? 最も有力な理由は Mail のバグだ。(メッセージ数 6)

Mac がやたら遅い -- ある読者が Snow Leopard をインストールしたところ、動作が(別のドライブにクリーンインストールしたものに比べて)非常に鈍くなった。スピードアップのためのヒントがいくつかある。(メッセージ数 7)

アクセス権修復のレポート -- ある読者が Disk Utility にアクセス権修復をさせると、レポートに不審な項目が2つ出てきた。これらはトラブルの兆候なのか? 幸い、その答はノーだ。(メッセージ数 4)

Apple Airport Extreme 上の WDS について質問 -- ある読者が、Wireless Distribution System と Linksys ゲートウェイを使って AirPort ネットワークを拡張しようとして助言を求めている。(メッセージ数 2)

低速のインターネット接続でダウンロード予約 -- 衛星インターネットシステムでは夜中の決められた時間帯を除いてダウンロードに制限が付くことが多い。そのため、システムアップデートのインストールが不便だ。特定の時刻にアップデートを予約設定するには、どの方法がベストか? (メッセージ数 4)

同じマシンで別々のウェブブラウザを使う -- 同じマシンで二人の人がそれぞれ別のウェブブラウズ環境を持つには、複数のユーザーアカウントを使うのが最良の方法のようだ。(メッセージ数 3)


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