今週号のメインの話題は Apple がリリースしたばかりの iOS 17.2、iPadOS 17.2、macOS 14.2 Sonoma、watchOS 10.2、および tvOS 17.2 で、そのすべてが今年 Apple が約束した改良や機能を届けるものとなっている。それに加えて Apple は iOS 16.7.3、iPadOS 16.7.3、macOS 13.6.3 Ventura、および macOS 12.7.2 Monterey のセキュリティアップデートも出した。また、Adam Engst は Contacts (連絡先) アプリが Sonoma の下でリストを印刷する際にクラッシュするバグを追跡するとともに、ひっそりリリースされた Apple TV 用の Zoom ビデオ会議アプリへのリンクを紹介する。最後に、最新の Do You Use It? アンケートとして、Apple のさまざまのプラットフォーム上であなたがどの程度ウィジェットを使っているかをお尋ねする。今週注目すべき Mac アプリのリリースは Default Folder X 6.0.3、Fantastical 3.8.9 と Cardhop 2.2.14、GarageBand 10.4.10、Hazel 5.3、Keyboard Maestro 11.0.2、それに Typinator 9.1 だ。
多くの人は Mac 上の Apple の Contacts アプリが印刷出来ることに気づいていないが、それは、宛先ラベル、封筒、リストを作成するのがひどく下手という訳でもない。残念ながら、Apple は何年もの間 Contacts に余り注意を払って来ておらず、その結果、macOS 14 Sonoma バージョンの Contacts で、印刷に関連したとんでもないフリーズが発生する事 となった。(そして、ご推察通り、そのバグは未だ macOS 14.2 に存在している。) TidBITS Talk でこれを教えてくれた John Hepburn に感謝する。
このフリーズは再現出来る。まず、相応な情報を持つ一つ以上の連絡先を選択し、File > Print を選択、Styles ポップアップメニューから Lists を選択、そしてほんの少し待つだけである - Print をクリックする必要すらない。あなたの Mac が私のものと変わらない限り、すぐに恐ろしい回転するピザの死のカーソルを見る事になる。そして、唯一の脱出方法は Dock にある Contacts アイコンを長押しして強制終了を選択することである。宛先ラベルや封筒を印刷しようとすることでは、この問題が醜い頭をもたげることはない。
私は、Print ダイアログの左側にプレビューを描画するコードにバグが存在するのではないかと強く疑っている。選択したリストとして印刷できる属性が含まれていない連絡先を一つだけ選択すると、Contacts はフリーズせず、リストを印刷することも出来る。もちろん、単一の連絡先のリストを印刷することは無意味であろうし、複数の連絡先を選択すると、それが自らはバグをトリガーしない連絡先であっても、フリーズを引き起こす。
何らかの理由で Lists が選択されて、Styles ポップアップメニューにそれが表示されて Print ダイアログが開くと、より問題のある状況が発生する。その場合、File > Print を選択するだけで、死のピザが回転し、全く印刷出来なくなる。
私はこのバグを回避する方法は見つけられなかったが - Apple には報告した、どんな価値があるかは疑問だが - Print ダイアログを開くことが出来なくなることから回復する方法はある。
TidBITS Talk の Jeff Fischer にこの解へ導いてくれたことに感謝したい:~/Library/Preferences/com.apple.AddressBook.plist
を編集して、ABSelectedPrintStyle
値(その下の <integer>#</integer>
行にある)を 0
(Mailing Labels)または 1
(Envelopes)に変更する。.Plist ファイルはメモリにキャッシュ出来るので、これをやる最善の方法は、このdefaults write
コマンドを Terminal にコピーして貼り付け、促されたら Terminal に Contacts にアクセスする権限を与えることである:
defaults write com.apple.AddressBook ABSelectedPrintStyle 0
私は、個人的には、連絡先は Flexibits からの Cardhop の中で扱う方を好む。それを使えば Sonoma の中でも連絡先リストを印刷出来る。印刷は Cardhop の看板機能の一つではないが、やらなければならないことは Cardhop のメニューを開き、望む連絡先を選択 (グループのサイドバーが表示された後が最も簡単)、そして Command-P を押して同じ宛先リスト、封筒、そしてリストを印刷する。
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突然 Software Update が iOS 17.2、iPadOS 17.2、macOS 14.2 Sonoma、watchOS 10.2、tvOS 17.2、および HomePod Software 17.2 を呈示し始めても、私は特に驚かなかった。最後のものを除いて、これらはすべて Apple が約束しつつも当初のリリースには含めなかった拡張機能を登場させている。(Apple は例年 12 月の初旬か中旬にオペレーティングシステムのアップデートを出しているが、これはエンジニアたちが休暇を楽しめるからでもあり、ユーザーたちも休暇中に新機能を試してみることができるからだ。)
今回のリリースは多くの新機能を含んでいるので、予期せぬ問題が起こった場合に備えて一週間ほど待つことをお勧めしたい。その後、もし何か悪いことが起こっても家族で過ごすホリデー期間に技術的問題のトラブルシューティングで時間を取られたりする (それはやっぱりとても具合が悪い) ことがないようなタイミングを選んで、アップデートをインストールするとよい。
また、Apple は古いオペレーティングシステムにもセキュリティ修正をリリースした。具体的には iOS 16.7.3 と iPadOS 16.7.3、macOS 13.6.3 Ventura、および macOS 12.7.2 Monterey だ。注意したいのは iOS と iPadOS のアップデートが以前 Apple が iOS 16.7.1 より前のバージョンの iOS が攻撃を受けたと述べた WebKit 脆弱性に対処している点だ。私はそれを誤った意味に解釈して、iOS 16.7.2 にはその脆弱性がないのかもしれないと書いてしまった。(2023 年 12 月 1 日の記事“WebKit のゼロデイ脆弱性を修正した iOS 17.1.2、iPadOS 17.1.2、macOS 14.1.2、Safari 17.1.2”参照。) まだ iOS 16 を使っている人には、早めにアップデートすることをお勧めしたい。
iOS 17.2 と iPadOS 17.2
iOS 17.2 の目玉機能は Apple の Journal (ジャーナル) アプリが加わったことだ。これを取り上げた Apple Newsroom 記事さえ出ている。App Store が開いて以来、開発者たちは数多くのジャーナル用アプリを提供してきたけれども、Apple は“感謝の気持ちを実践して心身の健康を改善する”ことが重要なので自社独自のアプリをリリースする価値があると主張しているようだ。それでもこの Journal アプリは Apple が単純に競争相手を "Sherlock 化" したものではない。Journal アプリのメイン機能の一つは“デバイス上の機械学習を活用して個人に合わせてパーソナライズされた提案を提供し、ジャーナル入力のきっかけを与える”というものであり、Apple はそのための API をサードパーティのジャーナリングアプリに開放することで、他社製のアプリも書くべき内容のアイデアをユーザーに提案できるようにしている。Six Colors の Dan Moren が世の中にはジャーナリングが好きな人 (だからこそわざわざ Journal に乗り換えようとは思わない人) と好きでない人 (なので使い始めようとは思わない人) しかいないと述べているが、私も同じ印象を受けている。
それ以外で iOS 17.2 の (または iOS 17.2 と iPadOS 17.2 双方の) 注目すべき新機能としては次のようなものがある:
- iPhone 15 Pro および iPhone 15 Pro Max の Action ボタンに、頻繁に翻訳を必要とする人たちのための Translate (翻訳) オプションが加わる。
- iPhone 15 Pro および iPhone 15 Pro Max の Camera (カメラ) アプリで、遠くの小さな被写体を撮影する際の Telephoto (望遠) カメラのフォーカス速度が向上する。また、それらのモデルの iPhone を使って空間ビデオを撮影しておけば、それを Apple Vision Pro ヘッドセット (来年に登場予定) の3次元環境で視聴することができるようになる。それ以外の環境で空間ビデオを視聴しても普通のビデオと変わらない。
- Messages (メッセージ) アプリの新機能としては、会話の中で最初の未読のメッセージにジャンプするキャッチアップの矢印、吹き出しに直接ステッカーを追加する機能、Memoji (ミー文字) の体型を調節する機能などがあり、また Contact Key Verification 機能も加わる。(2023 年 11 月 8 日の記事“登場予定の Contact Key Verification 機能が iMessage でセキュアな本人確認を約束”参照。)
- Weather (天気) アプリは、今後 10 日間の降水量予想を提供するようになり、いくつか新しいウィジェットも付き、風の地図のスナップショットで風のパターンを見極めることができ、インタラクティブな月のカレンダーで翌月の月の位相を視覚化できる。
- Siri は音声で Health アプリのデータにアクセスしログする機能に対応する。プライバシーを守るためこれはデバイス上のみで起こる。
- AirDrop の改善により NameDrop のやり方が拡張され、2台の iPhone を近付けることで搭乗券や映画のチケット、および Apple が「その他有効なパス」とするものの共有が可能になる。
- Apple Music の新しい Favorite Songs (お気に入りの曲) プレイリストが、あなたがお気に入りに指定した曲を集める。私はあまり魅力的な機能だとは思わなかったが、試しに新しい曲を一つお気に入りに指定してみると、その後はその曲が他のお気に入りの曲たちと一緒に素早く表示されるようになった。
- Focus (集中モード) から Apple Music の Use Listening History (視聴履歴を使用) を無効にして、その Focus の中で聴いた音楽が Recently Played (最近再生した項目) に表示されないようにしたり、おすすめに反映されないようにしたりできる。例えばワークアウト中に聴く音楽や勉強中に聴く音楽は普段聴いている音楽とは違ったものかもしれないからだ。
- 新しい Digital Clock ウィジェットというものがあって、iPhone の Home Screen や StandBy 画面で、あるいは iPad の Home Screen や Lock Screen で、時刻を一目で確認できるという。ただ、私が探してみてもこのウィジェットがどこにあるのか分からなかった。
- Enhanced AutoFill (自動入力機能の強化) が PDF の中のフォームを識別でき、Contacts (連絡先) から名前や住所などの情報を入力する役に立つ。
- Messages (メッセージ) アプリのステッカーに Sensitive Content Warning (センシティブな内容の警告) を表示することで、ヌードを含むステッカーが予期せず表示されるのを防止できる。でもまあティーンエイジャーたちはすぐに抜け道を見つけるのではないか。
- iPhone 13 と iPhone 14 のすべてのモデルで、市場に出始めつつある Qi2 ワイヤレス充電器に対応する。iPhone 15 シリーズは既に対応している。
- 新しいキーボードレイアウトが 8 種類のサーミ語に対応する。サーミ語はノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北部、およびロシア北部のコラ半島に住むサーミ人の話す言葉だ。(ありがとう、Wikipedia)
Apple が公表しているバグ修正は特定の車種の自動車でワイヤレス充電ができないことがある問題の修正のみだが、iOS 17.2 は 10 件のセキュリティ脆弱性にも対処している。実際に悪用されている脆弱性はないようだ。
macOS 14.2 Sonoma
iOS と iPadOS における新機能の大多数は macOS にも登場しており、macOS 14.2 は PDF の Enhanced AutoFill、Messages アプリの改善、 Weather アプリの拡張、Favorite Songs プレイリスト、Use Listening History の無効化、新たな 7 種類のサーミ語キーボードレイアウトを装備する。
Mac 専用の改善点はたった 2 件のみだ:
- Clock (時計) アプリが複数個のタイマー、タイマーのプリセット、最近使用したタイマーに対応し、Mac にも他のデバイスと同等の機能が備わる。
- Shazam Music Recognition (Shazam ミュージック認識) が、AirPods を装着していても周囲で流れている音楽を識別できるようになる。
Apple のリリースノートはバグ修正について触れていないが、21 件のセキュリティ脆弱性に対処が施され、実際に悪用されている脆弱性はないようだ。
watchOS 10.2
iOS 17.2 や iPadOS 17.2 と同様に watchOS 10.2 も Siri を使って音声で Health アプリのデータにアクセスしログできるようになり、Apple Watch ではとりわけこれが便利な機能だが、残念ながらそれは今年出た 2 つのモデル、つまり Apple Watch Series 9 と Apple Watch Ultra 2 でしか動作しない。
それ以外の変更点は、watchOS 10 の当初リリースで登場した新しいインターフェイスのやり方のいくつかに調整を加えるものだ:
- Apple は Settings にオプションを追加して、スワイプして文字盤を切り替える機能を復活させた。この機能が消えたことが多くのユーザーを苛立たせていたからだ。私はこのオプションを見つけられなかったが、Take Control of Apple Watch の著者 Jeff Carlson が Apple Watch 自体の Settings > Clock の中にオプションが隠されていることを教えてくれた。iPhone の Watch アプリにそれに対応するオプションはない。
- Settings のオプションがもう一つ、Settings > Workout で、ワークアウトの終了時にそれを確認する必要があるか否かを設定できる。
- Music や Podcasts からメディアを再生中の第2世代 HomePod または HomePod mini の近くに Apple Watch がある場合、自動的に Now Playing が表示される。(Apple Watch Series 6 またはそれ以降が必要)
- ほとんどの Apple Fitness+ ワークアウトで、音楽またはトレーナーの声のどちらかの音量を優先させることができる。
リストされているバグ修正は 1 件だけで、iPhone の Watch アプリで追加した文字盤が Apple Watch に表示されないことがある問題が修正されたという。また watchOS 10.2 は 8 件のセキュリティ脆弱性に対処しており、そのうち 2 件は記事“WebKit のゼロデイ脆弱性を修正した iOS 17.1.2、iPadOS 17.1.2、macOS 14.1.2、Safari 17.1.2”(2023 年 12 月 1 日) で述べた WebKit 脆弱性だ。
tvOS 17.2
意外にも、Apple は tvOS 17.2 にかなり多くの力を注いだ。中でも最も注目すべきは Apple TV アプリがデザイン改訂された,ことで、サイドバーが追加されてナビゲーションがスムーズになった。このサイドバーの中で Watch Now は Home という名前に変わり、その Home の中の Channels & Apps セクションでユーザーは自分が購読しているチャンネルや連携しているアプリに集中できる。私は以前から TV アプリのインターフェイスが余裕のないスペースの中に多くのものを詰め込みすぎていてどうしようもないと思ってきたが、今回のデザイン改訂でそれが改善されたのか、それともただ単にものの位置を変えただけで使い勝手は変わらないのか、注目してみたいと思っている。
また、iTunes TV アプリと iTunes Movies アプリはそれぞれ従来の機能のシェルに過ぎないものとなり、今後はすべてが TV アプリにリダイレクトされる。番組や映画の購入やレンタルもすべて TV アプリでするようになる。そして、Apple は他のリリースノートではこの点に触れていないけれども、iOS 17.2、iPadOS 17.2、および macOS 14.2 の TV アプリにも同じ変更点が反映される。
もう一つ、tvOS 17.2 で大きく変わったのが FaceTime アプリだ。Apple は tvOS 17 で初めてこれを導入した。当初のバージョンには FaceTime の重要な機能のいくつかが欠落していたけれども、今回のバージョンでは Apple TV で直接電話に出たり、FaceTime Audio 通話をしたり、通話を Apple TV から iPhone や iPad に移動したりできるようになった。(Apple TV 上の FaceTime には少なくとも第2世代 Apple TV 4K が必要だ。)
その他の改善点としては:
- SharePlay が Dolby Atmos と Dolby Digital サラウンドサウンドに対応。
- Apple Fitness+ ワークアウトで、音楽またはトレーナーの声のどちらかの音量を優先させることができる。(watchOS 10.2 と同様)
- リモコンの Siri ボタンを押して、TV や Music など対応するアプリの中のどこからでも画面上の検索ができる。
- Siri がサウジアラビアとアラブ首長国連邦のアラビア語、マレーシアのマレー語、およびトルコのトルコ語に対応。
これも他のアップデートと同様に Apple のリリースノートがバグ修正について触れていないが、 tvOS 17.2 は 7 件のセキュリティ脆弱性に対処しており、そこには以前に修正された WebKit のバグも含まれている。
HomePod Software 17.2
これについては「パフォーマンスと安定性の改善」以外に何も書かれておらず、特に言うべきことはない。
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TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート
St. Clair Software が Default Folder X 6.0.3 を出して、この Open/Save ダイアログユーティリティにいくつか便利な機能を追加するとともにバグを修正した。今回のリリースでは、Default Folder を使って開いたり表示したりしたすべてのフォルダやファイルがそれぞれ相応しい Recent (最近使った項目) メニューに追加されるようにし、Save ダイアログ内部でテキストを選択する際にピリオドが単語の区切りとして扱われるようにし、メニューバーアイコンの上へドロップされた項目が Recent (最近使った項目) メニューに追加されるようにし、Finder ドロワのコンテクストメニューに Close Drawer コマンドを追加し、Option キーを押すとメニュー項目が右へずれた macOS 14 Sonoma のバグを回避し、Default Folder X のメニューの中に最近使った項目が含まれた際に起こったエラーを解消し、最近使った項目メニューの項目が正しく並べ替えられなかったバグを修正した。(新規購入 $39.95、TidBITS 会員には新規購入で $10、アップグレードで $5 の値引、Setapp からも入手可、17.2 MB、 リリースノート、macOS 10.13+)
Default Folder X 6.0.3 の使用体験を話し合おう
Flexibits がカレンダーアプリ Fantastical 3.8.9 と連絡先管理アプリCardhop 2.2.14 をリリースして、ポルトガルのポルトガル語とブラジル・ポルトガル語への対応を追加した。Fantastical はまた、興味あるカレンダーからマッチしたイベントが組み合わさるようにし、ウィジェットで VoiceOver 対応を改良し、SOGo サーバ用の可視性編集機能を追加し、タスクの締切日をドラッグ&ドロップで設定するとスクロールループが生じた問題を解消し、VoiceOver ユーザーがウィジェットからタスクを完了したりミーティングに参加したりできなかったバグを修正し、2001 年より前の日付からスタートする全日イベントが Exchange 上で1日ずれた問題を修正し、ICS 購読を追加しても依然として失敗していたバグを修正した。Cardhop は印刷プレビューの信頼性を高めるとともに、新規の連絡先を追加してから素早く編集すると 2 件の連絡先が作成されてしまうことがあったバグを修正した。(Flexibits からも Mac App Store からも購読年額 $56.99、無料アップデート、69.4/30.7 MB、Fantastical リリースノート/Cardhop リリースノート、macOS 11+)
Fantastical 3.8.9 と Cardhop 2.2.14 の使用体験を話し合おう
Apple が GarageBand 10.4.10 をリリースして、Piano Roll 用の編集をアップデートした。今回のリリースでは Piano Roll での速度調整があらゆる選択された領域で信頼性を持って働くようにし、音符が Piano Roll Notes タブで期待される値に量子化されるようになった。今回のアップデートではまた、低い値に量子化されたオーディオが時系列で正しく並ぶようにし、一部のキーボードコントローラで MIDI 音符がハングすることがあった問題を解消し、Vintage Organ 用の Smart Controls が楽器の演奏中も見えているようにした。(Mac App Store から無料、無料アップデート、854.1 MB、リリースノート、macOS 13.5+)
GarageBand 10.4.10 の使用体験を話し合おう
Noodlesoft が Hazel 5.3 をリリースして、macOS 14 Sonoma へのフル対応を追加した。このファイル自動化およびクリーンアップユーティリティは今回、macOS 13 Ventura で導入されたバグにより Hazel が System Settings の Notifications リストに登場しなくなった問題を回避し、Sonoma の下でタグの完全なリストが表示されるようにし、Trash の処理 (iCloud Drive に関係する Sonoma での変更など) を改良し、複数個のバナーが表示された問題に対処し、AppSweep ウィンドウでの Dark モードを修正し、また Apple の Photos アプリへの対応を改良した。(新規購入 $42、5 名のファミリーパックは $65、無料アップデート、22.3 MB、リリースノート、macOS 10.14+)
Hazel 5.3 の使用体験を話し合おう
Stairways Software の Peter Lewis が Keyboard Maestro 11.0.2 を出した。この自動化およびクリップボード用ユーティリティにバグ修正を施すためのメンテナンス・リリースだ。今回のアップデートでは Display Large Text アクションが macOS 14 Sonoma の下でフォーカスを奪い取った問題を解消し、ウィンドウ位置をセットする際の問題を回避し、Alert アクションを修正して Set Next Engine Window Position アクションを尊重するようにし、エディタの中で %FrontDocumentPath% トークンのパフォーマンスの問題に対処し、OCR 言語の編集不可表示でのバグを修正した。2023 年 12 月 15 日までの期間限定で、2023 年 3 月 1 日より前にライセンスを購入した人は $18 でバージョン 11 にアップグレードできる。(12 月 15 日を過ぎればアップグレード価格が $25 になる。) (新規購入 $36、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、アップグレード $25、37.4 MB、リリースノート、macOS 10.13+)
Keyboard Maestro 11.0.2 の使用体験を話し合おう
Ergonis がTypinator 9.1をリリースして、macOS 14 Sonoma 向けにパフォーマンスと最適化を拡張した。最近アップグレードされたこのテキスト展開ユーティリティはまた、AppleScript を通じてカレンダーイベントにアクセスする機能を導入し、Typinator メニュー項目がクリックする度にウィンドウを切り替えるようにし、出来合いのセットを追加することができなかったバグを修正し、セットに割り当てられたファイル画像が失われた問題を解消した。(新規購入 $29.99、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、アップグレード $14.99、無料アップデート、9.2 MB、リリースノート、macOS 11+)
Typinator 9.1 の使用体験を話し合おう